JPH0717010A - ダイレクト製版装置 - Google Patents

ダイレクト製版装置

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JPH0717010A
JPH0717010A JP5186740A JP18674093A JPH0717010A JP H0717010 A JPH0717010 A JP H0717010A JP 5186740 A JP5186740 A JP 5186740A JP 18674093 A JP18674093 A JP 18674093A JP H0717010 A JPH0717010 A JP H0717010A
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JP
Japan
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sheet
photosensitive
color material
image
pressure
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Withdrawn
Application number
JP5186740A
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English (en)
Inventor
Toshiyoshi Urano
年由 浦野
Hideki Nagasaka
英樹 長坂
Masaaki Tsuchiyama
正明 土山
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
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Publication date
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  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】新規な画像形成方法を採用し、コンパクトな構
成のダイレクト製版装置を提供する。 【構成】感光性シート送給機構(10)、感光性シート
支持機構(11)、デジタル信号による露光機構(1
2)、感光性シート剥離機構(13)、加圧ローラー、
カバーシート剥離機構、色材シート送給機構、色材シー
ト剥離機構、感光性シート剥離機構、圧熱ローラー、受
像シート送給機構、保護カバーフイルムの繰り出し巻取
り機構、色材シート剥離機構、受像シート剥離機構から
主として構成されている。画像露光により、感光性シー
ト(a)の感光性粘着制御層の露光部および未露光部間
の粘着性を変化させ、感光性シート(a)の感光性粘着
制御層と色材シートの色材層とを重ね合わせて加圧処理
を施した後、感光性シート(a)を剥離することによ
り、色材画像を形成し、保護カバーフイルムの上から圧
熱処理を行って受像シートに転写する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダイレクト製版装置に
関するものであり、詳しくは、光重合性粘着層を利用し
た画像形成方法であって光重合性粘着層中に含有される
増感色素により画像が影響されることのない新規な画像
形成方法を採用し、しかも、コンパクトな構成のダイレ
クト製版装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、印刷工業分野においては、印
刷物の仕上がり、色調などを印刷前に確認する手段とし
て、校正印刷またはプリプレスプルーフが利用されてい
る。特に、プリプレスプルーフは、インキを使わずに印
刷物の仕上がりが予想できる利点がある。
【0003】近年、レーザー装置とコンピューター画像
形成技術の発展に伴ない、銀塩フィルムを用いず、画像
のデジタルデーターをコンピューターで作製し、色分解
されたデジタル画像信号にて制御された光による直接露
光により、画像(プリプレスプルーフ)を得る画像形成
方法が開発されつつある。斯かる画像形成方法は、現像
工程が不要であるため、工程の短縮化、省力化、低コス
ト化を図ったダイレクト製版を可能とする。
【0004】上記の画像形成方法として、例えば、特開
昭63−41847号公報には、受像シート上に光重合
性粘着層を積層した感光性シートを用い、光重合性粘着
層の上に画像形成する方法が開示されている。すなわ
ち、先ず、感光性シートを画像露光した後、非感光性の
色材シートと接触させ、次いで、感光性シートから色材
シートを剥離することにより、光重合性粘着層上の画像
状粘着部分に選択的に色材シートを付着させて光重合性
粘着層上に画像形成する。
【0005】しかしながら、上記の画像形成方法は、受
像シート上に積層された光重合性粘着層の上に画像形成
する方法であるために次の欠点がある。すなわち、光重
合性粘着層中の光重合開始系に含まれる増感色素によ
り、非画像部分と共に得られた画像が着色し、印刷物に
酷似した色調を再現するのが困難であり、特に、可視光
に感応する光重合開始系を用いた場合は一層困難であ
る。一方、着色を低下させるために増感色素の濃度を低
下させた場合は感度低下を惹起する。
【0006】本発明者は、先に、光重合性粘着層を利用
した画像形成方法であって光重合性粘着層中に含有され
る増感色素により画像が影響されることのない新規な画
像形成方法を提供した(特願平4−250130号、4
−290436号、同5−1159号)。斯かる画像形
成方法は、増感色素による画像の着色がなくて色再現性
に優れ、しかも、高感度で着色画像を与えるため、実用
的なダイレクト製版を可能にする方法として期待され
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、光重
合性粘着層を利用した画像形成方法であって光重合性粘
着層中に含有される増感色素により画像が影響されるこ
とのない新規な画像形成方法を採用し、ダイレクト製版
と通常の密着露光製版の両者を選択して行なうことの出
来る製版装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の要旨
は、支持体(a1 )の上に感光性粘着制御層(a2 )と
カバーシート(a3 )とを順次に積層して成る感光性シ
ート(a)と、支持体(b1 )の上に色材層(b2 )を
積層して成る色材シート(b)と、受像シート(c)と
を用い、色分解されたデジタル画像信号にて制御される
レーザーを用いた画像露光により、感光性シート(a)
の感光性粘着制御層(a2 )の露光部および未露光部間
の粘着性を変化させ、感光性シート(a)の感光性粘着
制御層(a2 )と色材シート(b)の色材層(b2 )と
を重ね合わせて加圧または圧熱処理を施した後、感光性
シート(a)を剥離することにより、色材シート(b)
の色材層(b2 )側に色材画像を形成し、次いで、圧熱
処理により、受像シート(c)に色材画像を転写するダ
イレクト製版装置であって、 I:感光性シート露光部(A)、加圧ラミネート部
(B)、加熱加圧ラミネート部(C)、これらを操作す
る制御部から主として構成され、 IIA:感光性シート露光部(A)は、感光性シート送給
機構(10)、感光性シート支持機構(11)、色分解
されたデジタル画像信号にて制御されるレーザーを用い
た露光機構(12)、感光性シート剥離機構(13)を
備え、そして、感光性シート送給機構(10)からカバ
ーシート(a3 )を表面にして感光性シート支持機構
(11)に送給されて固定された感光性シート(a)に
レーザーを照射して露光を行なった後、感光性シート支
持機構(11)から感光性シート(a)を剥離して次の
加圧ラミネート部(B)の回転ローラー(20)に移送
する機能を有し、 IIB:加圧ラミネート部(B)は、回転ローラー(2
0)、カバーシート剥離機構(21)、色材シート送給
機構(22)、回転ローラー(20)に対して接近離間
自在に配置された加圧ローラー(23)、色材シート剥
離機構(24)、感光性シート剥離機構(25)を備
え、そして、加圧ローラー(23)の離間状態におい
て、回転ローラー(20)の回転に従い、感光性シート
露光部(A)から移送された感光性シート(a)をカバ
ーシート(a3 )が表面になる様に回転ローラー(2
0)の周面上に巻回固定させ、感光性シート(a)から
カバーシート(a3 )を剥離し、感光性シート(a)の
感光性粘着制御層(a2 )の表面に色材シート送給機構
(22)から送給される色材シート(b)の色材層(b
2 )を重ね合わせ、そして、加圧ローラー(23)の近
接状態において、回転ローラー(20)と加圧ローラー
(23)の回転に従い、加圧または圧熱処理を行い、そ
の後、加圧ローラー(23)の離間状態において、回転
ローラー(20)の回転に従い、色材シート(b)と感
光性シート(a)とを別々に剥離し、回転ローラー(2
0)から剥離され且つ表面に色材画像を形成した色材シ
ート(b)を次の加熱加圧ラミネート部(C)に移送す
る機能を有し、 IIC:加熱加圧ラミネート部(C)は、回転ローラー
(30)、受像シート送給機構(31)、保護カバーフ
イルムの繰り出し巻取り機構(32)、回転ローラー
(30)に対して接近離間自在に配置された加圧ローラ
ー(33)、色材シート剥離機構(34)、受像シート
剥離機構(35)を備え、そして、加圧ローラー(3
3)に離間状態において、回転ローラー(30)の回転
に従い、受像シート送給機構(31)から送給される受
像シート(c)と加圧ラミネート部(B)から移送され
且つ表面に色材画像を形成した色材シート(b)とを受
像シート(c)と色材シート(b)の色材画像形成面が
重なる様に回転ローラー(30)の周面に巻回固定し、
そして、保護カバーフイルム繰り出し巻取り機構(3
2)から繰り出された保護カバーフイルム(d)をその
上に重ね合わせ、加圧ローラー(33)の近接状態にお
いて、回転ローラー(30)と加圧ローラー(33)の
回転に従い、保護カバーフイルム(d)の上から回転ロ
ーラー(30)に巻回された色材シート(b)及び受像
シート(c)に加熱加圧処理を行なって受像シート
(c)に色材画像を転写し、その後、加圧ローラー(3
3)の離間状態において、保護カバーフイルム繰り出し
巻取り機構(32)により保護カバーフイルム(d)を
巻取ると共に、回転ローラー(30)の回転に従い、色
材シート(b)と受像シート(c)とを別々に剥離する
第1の機能と、色材画像が転写された受像シート(c)
を回転ローラー(30)上に保持して待機させ、各色材
毎に上記の加熱加圧を繰り返して受像シート(c)に多
色画像を転写する第2の機能とを有し、そして、これら
の2つの機能は、後述の制御部からの指令により選択的
に行なわれ、 IID:制御部は、前記の各機能が順次に行なわれ、しか
も、回転ローラー(30)上の受像シート(c)に多色
画像を転写する場合は、前記の各機能が各色材毎に繰り
返し行なわれる様に操作することを特徴とするダイレク
ト製版装置に存する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の製版装置の実施例を説明する
が、それに先立ち、先ず、本発明の製版装置における画
像形成方法の概要について説明する。図5〜8は、本発
明の製版装置における画像形成方法の説明図であり、図
5及び6はネガ型態様、図7及び8はポジ型態様を示
す。図中、(a)は感光性シート、(a1 )は支持体、
(a2 )は感光性粘着制御層、(a3 )はカバーシー
ト、(b)は色材シート、(b1 )は支持体、(b2
は色材層、(b3 )は熱軟化層、(c)は受像シートを
示す。
【0010】本発明の製版装置における画像形成方法
は、支持体(a1 )の上に感光性粘着制御層(a2 )と
カバーシート(a3 )とを順次に積層して成る感光性シ
ート(a)と、支持体(b1 )の上に色材層(b2 )を
積層して成る色材シート(b)と、受像シート(c)と
を用い、画像露光により、感光性シート(a)の感光性
粘着制御層(a2 )の露光部および未露光部間の粘着性
を変化させ、感光性シート(a)の感光性粘着制御層
(a2 )と色材シート(b)の色材層(b2 )とを重ね
合わせて加圧または圧熱処理を施した後、感光性シート
(a)を剥離することにより、色材シート(b)の色材
層(b2 )側に色材画像を形成し、次いで、圧熱処理に
より、受像シート(c)に色材画像を転写することより
成る。
【0011】図5及び6に示すネガ型態様においては、
感光性粘着制御層(a2 )として、例えば、光重合性粘
着層(a21)が用いられる。そして、次の(1)〜
(5)の工程に従ってネガ画像が形成される。
【0012】(1)画像露光により、感光性シート
(a)の感光性粘着制御層(a2 )(光重合性粘着層
(a21))の露光部の粘着性を低下させる(図5
(1))。 (2)カバーシート(a3 )を剥離し、感光性シート
(a)の感光性粘着制御層(a2 )と色材シート(b)
の色材層(b2 )とを重ね合わせて加圧または圧熱処理
を施す(図5(2))。
【0013】(3)感光性シート(a)を剥離すること
により、感光性粘着制御層(a2 )の未露光部に色材層
(b2 )を転写し、露光部に相当する画像を色材シート
(b)に残存させ、色材シート(b)の色材層(b2
側にネガ型の色材画像を形成する(図5(3))。
【0014】(4)受像シート(c)と色材シート
(b)の色材画像形成面とを重ね合わせて加熱加圧する
ことにより、色材シート(b)上の露光部に相当する画
像を受像シート(c)に転写する(図6(4))。 (5)受像シート(c)から色材シート(b)を剥離す
る((図6(5))。
【0015】図7及び8に示すポジ型態様においては、
感光性粘着制御層(a2 )として、例えば、光重合層
(a21)とその下に積層された粘着層(a22)との二重
層が用いられる。そして、次の(1)〜(6)の工程に
従ってポジ画像が形成される。
【0016】(1)画像露光により、感光性シート
(a)の感光性粘着制御層(a2 )の光重合層(a21
の露光部の粘着性を低下させる(図7(1))。その結
果、粘着層(a22)及び光重合層(a21)は、粘着層
(a22)/光重合層(a21)/カバーシート(a3 )か
らなる層構成において、光重合層(a21)の露光により
各層間の接着性が変化し、露光後は、粘着層(a22)と
光重合層(a21)との間の接着性が光重合層(a21)と
カバーシート(a3 )との間の接着性よりも小さくな
る。
【0017】(2)露光後カバーシート(a3 )を剥離
する。その結果、露光部における粘着層(a22)と光重
合層(a21)との間の接着性が小さくなっているため、
露光部の光重合層(a21)は、カバーシート(a3 )と
一体となって粘着層(a22)から剥離され、粘着層(a
22)が露出する(図7(2))。
【0018】(3)感光性シート(a)の粘着層
(a22)が露出した感光性粘着制御層(a2)と色材シ
ート(b)の色材層(b2 )とを重ね合わせて加圧また
は圧熱処理を施す(図7(3))。その結果、感光性粘
着制御層(a2 )の粘着層露出部(露光部相当部)に色
材層(b2 )が接着する。
【0019】(4)感光性シート(a)を剥離すること
により、感光性粘着制御層(a2 )の粘着層露出部に色
材層(b2 )を転写し、未露光部に相当する画像を色材
シート(b)に残存させ、色材シート(b)の色材層
(b2 )側にポジ型の色材画像を形成する(図8
(4))。
【0020】(5)受像シート(c)と色材シート
(b)の色材画像形成面とを重ね合わせて加熱加圧する
ことにより、色材シート(b)上の未露光部に相当する
画像を受像シート(c)に転写する(図8(5))。 (6)受像シート(c)から色材シート(b)を剥離す
る((図8(6))。
【0021】次に、感光性シート(a)について説明す
る。支持体(a1 )としては、例えば、上質紙、アート
紙、剥離紙などの紙類、アルミニウム等の金属や合金の
シート、ポリエチレンテレフタレート等のポリマーシー
ト等が挙げられる。支持体(a1 )の厚さは、通常1μ
m〜10mm、好ましくは5μm〜1mmの範囲であ
る。
【0022】ネガ型態様における光重合性粘着層
(a21)を形成する光重合性組成物は、増感色素および
活性剤より成る光重合開始系とエチレン性不飽和二重結
合を少なくとも1個含有する付加重合可能な化合物(以
下、エチレン性化合物と略す)とを含有する。光重合性
組成物中のエチレン性化合物は、紫外または可視のレー
ザー光などの光に感応して硬化することにより、光重合
性粘着層(a21)の露光部分の粘着性を適度に低下させ
ることが出来る。また、光重合性組成物中に更に有機高
分子物質を添加して粘着性の調整を行ってもよい。
【0023】上記の光重合開始系は、光源の光波長に合
わせ適宜選択して用いられるが、例えば、特開平2−6
9号公報に記載のテトラヒドロキノリン系増感剤と活性
剤(2,2−ビス(o−クロロフエニル)−4,4′,
5,5′−テトラフエニルビイミダゾール、2−メルカ
プトベンズチアゾール等)とから成る光重合開始系は好
適である。
【0024】上記のエチレン性化合物および有機高分子
物質としては、例えば、特開平2−69号、特開昭51
−150322号、特開昭55−26597号および特
開昭55−26596号の各公報に記載のものから適宜
選択することが出来る。特に、低粘度(例えば常温にて
50cp以下)のエチレン性化合物、ガラス転移点が8
0℃以下、好ましくは50℃以下の有機高分子物質が好
適に用いられる。代表的なエチレン性化合物としては、
トリメチローループロパントリアクリレートが挙げら
れ、代表的な有機高分子物質としては、(メタ)アクリ
ル酸共重合体、(メタ)アクリル酸アルキル共重合体な
どが挙げられる。
【0025】光重合開始系の使用量は、エチレン性化合
物100重量部に対して0.1〜100重量部、好まし
くは0.2〜50部の範囲である。有機高分子物質の使
用量は、エチレン性化合物100重量部に対して1〜5
00重量部、好ましくは10〜300重量部の範囲であ
る。光重合性粘着層(a21)の厚さは、通常0.1〜5
0μm、好ましくは0.2〜20μm、更に好ましくは
0.3〜10μmの範囲である。
【0026】ポジ型態様における粘着層(a22)を形成
する粘着剤としては、室温で粘着性を有する粘着剤が好
適である。斯かる粘着剤は、例えば、特開昭51−15
0322号、特開昭55−26596号、特開昭55−
26597号の各公報に記載された調色性材料に用いら
れている高分子物質の中から適宜選択することが出来
る。高分子物質としては、軟化点が通常80℃以下、好
ましくは60℃以下の高分子物質が好適であり、代表的
に高分子物質としては、シス−ポリブタジエン、スチレ
ン−ブタジエン共重合体などが挙げられる。
【0027】粘着層(a22)には、粘着性を制御するた
め、ジオクチルフタレート、ジドデシルフタレート、ト
リエチレングリコールジカプリレート等の可塑剤を含有
させることが出来る。一方、光重合層(a21)は、前記
のネガ型態様におけると同様の光重合性組成物によって
構成される。
【0028】粘着層(a22)及び光重合層(a21)は、
粘着層(a22)/光重合層(a21)/カバーシート(a
3 )からなる層構成において、光重合層(a21)の露光
により各層間の接着性が変化する様に設計される。すな
わち、露光後は、前記のネガ型態様におけると同様の作
用に基づいて、粘着層(a22)と光重合層(a21)との
間の接着性が光重合層(a21)とカバーシート(a3
との間の接着性よりも小さくなる様に設計される。粘着
層(a22)の厚さは、通常0.1μm〜1mm、好まし
くは0.5〜200μmの範囲であり、光重合層
(a21)の厚さは、前記のネガ型態様におけると同様の
範囲から選択される。
【0029】カバーシート(a3 )は、酸素による感光
性粘着制御層(a2 )の感度低下を防止して保存安定性
を向上させるために用いられる。そして、その種類は、
感光性粘着制御層(a2 )から容易に剥離可能である限
り特に限定されず、例えば、ポリエチレンテレフタレー
ト等のポリエステル、ポリアミド、ポリカーボネート、
ポリエーテル、ポリアセタール、ポリプロピレン等のポ
リオレフィン、セルロースエステル、ポリビニルアルコ
ール等の透明プラスチックシート等が挙げられる。カバ
ーシート(a3 )の厚さは、通常0.1〜500μm、
好ましくは0.5〜300μmの範囲である。
【0030】カバーシート(a3 )には、感光性粘着制
御層(a2 )との離型性を高めるため、離型層を設けて
もよい。感光性シート上の離型層は、画像露光後、カバ
ーシート(a3 )と共に感光性シート(a)から剥離さ
れる。離型層の材料としては、例えば、シリコーン樹
脂、フッ素系樹脂、ポリアミン、スチレン−無水マレイ
ン共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアルコール、
ポリ酢酸ビニル及びそれらの共重合体、更には、三酢酸
セルロース、二酢酸セルロース等を挙げることが出来
る。離型層の厚さは、通常0.1〜100μm、好まし
くは0.2〜50μmの範囲である。
【0031】次に、色材シート(b)について説明す
る。色材シート(b)は、支持体(b1 )の上に色材層
(b2 )を積層して構成される。支持体(b1 )は、感
光性シート(a)の支持体(a1 )と同様の材質を用い
ることが出来、また、その厚さも同様の範囲から選択さ
れる。
【0032】支持体(b1 )には、熱軟化層(b3 )を
設けるのが好ましい。熱軟化層(b3 )は、その上に形
成される色材画像を受像シート(c)上に圧熱転写する
際、受像シート(c)表面の凹凸に追従して変形しなが
ら色材画像を受像シート(c)に押し当てる作用を有
し、色材画像と受像シート(c)との密着性を高めて転
写性を向上させる効果を発揮する。また、熱軟化層(b
3 )を有する色材シート(b)を用いた場合、受像シー
ト上に転写された色材画像表面は、受像シート(c)表
面の凹凸と同様の形状を有するため、受像シート(c)
と同等の光沢(質感)を有し、過度の光沢が抑えられて
一層印刷物に近い転写画像が得られる。
【0033】熱軟化層(b3 )は、圧熱転写の際、色材
画像と共に受像シート(c)側へ移行しない材料から構
成され、その材料としては、軟化点が約80℃以下の有
機高分子物質を用いるのが好ましい。斯かる有機高分子
物質としては、J.BRANDRUP,E.H.IMM
ERGUT「Polymer Handbook」se
cond edition(John Wiley &
Sons 出版)に記載の有機高分子物質などが挙げ
られる。
【0034】上記の有機高分子物質の具体例としては、
エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体の分子間を金属
イオンで架橋したアイオノマー樹脂、エチレン−エチル
アクリレート共重合体樹脂、ポリプロピレン樹脂、アク
リル酸エステルと酢酸ビニルとの共重合体などのアクリ
ル酸エステル共重合体、酢酸ビニル共重合体などが挙げ
られ、これらの中では、ポリプロピレン樹脂、エチルア
クリレート含有量5〜50重量%のエチレン−エチルア
クリレート共重合樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体
が特に好ましい。熱軟化層(b3 )の厚さは、通常1〜
100μm、好ましくは5〜50μmの範囲である。
【0035】支持体(b1 )に熱軟化層(b3 )を設け
る方法としては、例えば、有機高分子物質を溶剤に溶解
して支持体(b1 )上に塗布したのち乾燥する方法、押
出機により支持体(b1 )上に有機高分子物質をフィル
ム状に押し出してラミネートする方法(押し出しラミネ
ート法)等を採用することが出来る。
【0036】熱軟化層(b3 )には、色材画像の受像シ
ート(c)への転写性を向上させるため、離型層を設け
てもよい。後述する色材層(b2 )中に有機高分子物質
が含有されていない場合は、離型層を設けることによ
り、色材層の受像シートへの転写が可能となる。熱軟化
層(b3 )に設けられた離型層は、色材画像と共に受像
シート(c)へ転写される。斯かる離型層としては、感
光性シート(a)の離型層と同様の材質を用いることが
出来、また、その厚さも同様の範囲から選択される。
【0037】色材層(b2 )は、着色材料を含有してい
る。着色材料としては、染顔料が用いられる。色校正の
用途の場合は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック
と一致した色調の染顔料が必要となるが、この他、金属
粉、白色顔料、螢光顔料なども用いることが出来る。
【0038】染顔料の具体例としては、リオノールイエ
ローGRO(21090)、リオノールレッド7B44
01(15850)、リオノールブルーSM(2615
0)、三菱化成社製「三菱カーボンブラックMA−10
0」、同社製「三菱カーボンブラック#40」の他、セ
イカファーストイエローH(07555)、セイカファ
ーストカーミン(1483)、シアニンブルー(492
0)が挙げられる(上記の( )内の数字は、カラーイ
ンデックス(C.I)を意味する)。
【0039】色材層(b2 )は、通常、着色材料と共に
有機高分子物質を含有している。有機高分子物質は、着
色材料の塗膜性を高め、圧熱転写の際に必要な粘着性を
生じさせる作用を有する。有機高分子物質の種類として
は、例えば、特開昭48−31323号、特開昭51−
150322号、特開昭55−26596号、特開昭5
5−26597号、特開昭63−41847号、特開平
2−69号の各公報、米国特許第2,760,863号
明細書、同2,791,504号明細書に記載された有
機高分子物質を適宜用いることが出来る。色材層
(b2 )中の着色材料の含有量は、通常1〜50重量
%、好ましくは2〜30重量%の範囲、有機高分子物質
の含有量は、通常1〜98重量%、好ましくは5〜90
重量%の範囲である。
【0040】次に、受像シート(c)について説明す
る。受像シート(c)としては、最終受像シートであっ
てもよいし、受像シート(c)上に形成した色材画像を
最終受像シートへ圧熱処理により再度転写する際の中間
受像シートであってもよい。最終受像シートの種類は、
例えば、アート紙、コート紙などの各種印刷紙、ポリエ
ステルフィルム等のプラスチックフィルム、アルミニウ
ム等の金属シート等から目的に応じて適宜選択すること
が出来る。
【0041】中間受像シートも上記と同様に広範囲な種
類から選択できるが、少なくとも、その表面は、色材シ
ート(b)上の色材画像を受け得る性質と共に、転写さ
れた色材画像を次の最終受像シートへ転写し得る性質を
併せ持つ必要がある。従って、中間受像シートの表面性
状は、上記の各転写条件と相関して選定すればよいが、
例えば、各転写条件がほぼ同等である場合は、色材シー
ト(b)上の色材層(b2 )に対する接着性が色材層
(b2 )の支持体(b1 )に対する接着性より強いが、
色材層(b2 )の最終受像シート表面に対する接着性よ
り弱くする必要がある。
【0042】例えば、色材シート(b)の支持体
(b1 )、中間受像シート、最終受像シートが何れも高
分子物質で構成されている場合は、それらのガラス転位
点が最終受像シート、中間受像シート、支持体(b1
の順に大きくなる様に選択すればよい。そして、一定条
件下では、前記の接着性順序が保持されていなくとも、
各転写条件を加味して接着性順序が保持されていればよ
く、更には、中間受像シートと最終受像シートとに接着
される色材層(b2 )は、その表裏の関係であって異な
るため、色材層(b2 )の表面と裏面との構成に差異を
設けて前記の接着性順序を保持してもよい。
【0043】上記の様な中間受像シートの表面性状は、
基材のみで実現してもよく、また、基材と少くとも1つ
の被覆層とで実現してもよい。例えば、前述した通り、
シート状基材に高分子物質の被覆層を設けてもよい。ま
た、斯かる被覆層とは別途に若しくはその上に緩衝層お
よび/または離型層などを設けることも出来る。緩衝層
は、色材画像を受ける際、および、色材画像を最終受像
シートに転写する際、相手の表面が粗面であっても確実
に必要な全画像を授受できる点で有効である。斯かる緩
衝層は、粘弾性を有する材質または転写条件下で適度に
軟化する性質の高分子物質などで構成すればよい。
【0044】また、離型層は、中間受像シートの表面性
状のみでは前記の接着性順序を保持することが困難な場
合などに、接着性順序保持のためにも採用される。斯か
る接着性順次保持は、色材層(b2 )と離型層表面との
接着性(剥離性)で実現してもよく、また、離型層とそ
の下層との接着性(剥離性)で実現してもよい。後者の
場合、前記の接着性順序において、中間受像シートの接
着性は、最終受像シートとの比較では中間受像シートの
離型層とその下層との間の接着性を基準とし、また、色
材シート(b)の支持体(b1 )との比較ではこれらの
層間の接着性と表面の接着性との両者を基準として考慮
される。
【0045】そして、緩衝層を設けた中間受像シートを
用いた場合は、各色材シート上に緩衝層を設けなくと
も、永久受像シートの凹凸に合わせた色材画像を各色材
シート上に形成することが可能となる。また、各色材シ
ート上に離型層を設けて色材画像を形成する際、4層の
離型層が永久受像シート上に転写されるが、この場合、
離型層を設けた中間受像シートを用いれば、1層の離型
層のみしか永久受像シート上に転写されないため、過度
の光沢が抑えられて一層印刷物に近い画像を形成するこ
とが可能となる。
【0046】次に、本発明の製版装置に用いられる代表
的な感光性シート(a)と色材シート(b)の作成例に
ついて説明する。
【0047】ネガ型態様の感光性シート(a)は、例え
ば、75μmのポリエチレンテレフタレートシート(以
下、PETシートと略す)の上に、表1に示す組成の光
重合性粘着層用塗布液を乾燥膜厚が4μmとなる様に塗
布して乾燥し、その上に、厚さ20μmのポリプロピレ
ンフイルムを設け、室温下、5Kg/cm2 、50cm
/分の加圧ロール処理を行なうことにより作成すること
が出来る。
【0048】
【表1】 塗布溶剤 :乳酸メチル/メチルエチルケトン/テトラハイドロフラン (2:2:1重量比) 80g エチレン性化合物:トリメチロールプロパントリアクリレート 0.5g 高分子有機物質 :ポリメチルメタクリレート/メタクリル酸共重合体(90 /10重量比、Mw:50,000) 5g 活性剤(1) :2,2′−ビス(o−クロロフェニル)−4,4′,5, 5′−テトラフェニルビイミダゾール 2g 活性剤(2) :2−メルカプトベンズチアゾール 0.5g 増感色素 :以下の化学式に記載の化合物 0.1g
【0049】
【化1】
【0050】ポジ型態様の感光性シート(a)は、例え
ば、上記と同様のPETシートの上に、上記の表1に示
す組成の光重合性粘着層用塗布液を乾燥膜厚が4μmと
なる様に塗布して乾燥し、一方、上記と同様のPETシ
ートの上に、ポリブタジエン3.6重量部、スチレン−
ブタジエン共重合体2.4重量部、メチレンクロリド5
4重量部から成る粘着層用塗布液を乾燥膜厚が6μmと
なる様に塗布して乾燥し、両PETシートをその塗膜面
同志が重なる様に合わせ、上記と同様の加圧ロール処理
を行なうことにより作成することが出来る。
【0051】色材シート(b)は、上記と同様のPET
シートの上に、20μmの熱軟化層(エチレン−酢酸ビ
ニル共重合樹脂)を押し出しラミネート法により設けた
後、その上に、各色材毎に分散処理して調液した表2に
示す色材層用塗布液を乾燥膜厚が2μmとなる様に塗布
して乾燥することにより作成することが出来る。
【0052】
【表2】高分子物質(A):大日本インキ化学社製「S
FC−300」40重量%水溶液50重量部 高分子物質(B):昭和高分子社製「AT−1000」
50重量%水溶液242重量部 高分子物質(C):ポリエチレンオキサイド(MW2×
106 )1重量%水溶液330重量部 界面活性剤(A):花王社製「エマルゲン」6重量部 界面活性剤(B):ラウリル硫酸ナトリウム4重量部 <顔料> イエローシート :セイカーフアーストイエローH07
55(大日精化社製)40重量部 シアンシート :シアニンブルー4920(大日精化
社製)42重量部 マジエンタシート:セイカーフアーストカーミン148
3(大日精化社製)35重量部 ブラツクシート :「三菱カーボンブラツクM−10
0」(三菱化成社製)45重量部
【0053】次に、添付図面に基づき本発明の製版装置
の実施例について説明する。図1〜3は、本発明装置の
部分説明図であり、いずれも主要な構成要素のみを表示
してある。図4は、本発明装置の露光機構の説明図であ
る。
【0054】本発明の製版装置は、感光性シート露光部
(A)、加圧ラミネート部(B)、加熱加圧ラミネート
部(C)、これらを操作する制御部から主として構成さ
れる。
【0055】感光性シート露光部(A)は、感光性シー
ト送給機構(10)、感光性シート支持機構(11)、
色分解されたデジタル画像信号にて制御されるレーザー
を用いた露光機構(12)、感光性シート剥離機構(1
3)を備え、そして、感光性シート送給機構(10)か
らカバーシート(a3 )を表面にして感光性シート支持
機構(11)に送給されて固定された感光性シート
(a)にレーザーを照射して露光を行なった後、感光性
シート支持機構(11)から感光性シート(a)を剥離
して次の加圧ラミネート部(B)の回転ローラー(2
0)に移送する機能を有する。
【0056】感光性シート送給機構(10)は、感光性
シート送給トレー(101)、その下部に配置された繰
り出しローラー(102)、感光性シート送給トレー
(101)から感光性シート支持機構(11)に至る感
光性シートの送給路に沿って配置された送給ローラ−
(103)〜(106)及び適切なガイド(107)か
ら構成される。感光性シート(a)は、カバーシート
(a3 )を上面にして感光性シート送給トレー(10
1)内に収容される。
【0057】感光性シート支持機構(11)は、回転ド
ラム(111)と当該ドラムの表面に感光性シート
(a)を密着固定する真空機構(図示せず)から構成さ
れる。真空機構は、回転ドラム(111)に設けられた
多数の微小孔を通してドラムの表面に真空作用を及ぼし
回転ドラム(111)の表面に感光性シート(a)を密
着固定する。
【0058】露光機構(12)は、図4に示す様に、レ
ーザー発振器(121)、ビームコンプレッサー(12
2)、超音波光変調器(123)、ビームエキスパンダ
(124)、シリンダレンズ(125)、ポリゴンミラ
ー(126)、トロイダルレンズ(127)、f−θレ
ンズ(128)から構成される。
【0059】レーザー光源としては、紫外から可視線波
長に発光スペクトルを有する光源が好適であり、例え
ば、半導体レーザー、アルゴンイオンレーザー、He−
Neレーザー、He−Cdレーザー等を挙げることが出
来る。特に、安定性、寿命、価格の点から、アルゴンイ
オンレーザーや半導体レーザーが優れている。
【0060】感光性シート剥離機構(13)は、回転ド
ラム(111)に近接配置された吸着ローラー(13
1)、ピンチローラー(132)、案内ローラー(13
3)から構成される。吸着ローラー(131)の作用
は、回転ドラム(111)の場合と同様の真空機構(図
示せず)によって行わせることが出来る。
【0061】感光性シート露光部(A)において、繰り
出しローラー(102)により、感光性シート供給トレ
ー(101)から引き出された感光性シート(a)は、
送給ローラ−(103)〜(106)を通し、回転ドラ
ム(111)に送給されて密着固定される。回転ドラム
(111)の回転に従い、その表面に密着固定された感
光性シート(a)は、色分解されたデジタル画像信号に
て制御されるレーザー発信器(121)からのレーザー
にて走査画像露光される。
【0062】露光条件としては、例えば、回転ドラム
(111)の回転数765rpm、レーザーのビーム径
7μm、走査ピッチ5μmの条件を採用することが出来
る。露光済の感光性シート(a)は、吸着ローラー(1
31)の吸着作用によって剥離され、ピンチローラー
(132)によって引き上げられ、案内ローラー(13
3)等を通して次の加圧ラミネート部(B)に送給され
る。回転ドラム(111)に対して接近離間自在に配置
された圧着ローラー(1)は、必要に応じて設けられ、
感光性シート(a)の回転ドラム(111)への圧着を
補助する機能を有する。
【0063】加圧ラミネート部(B)は、回転ローラー
(20)、カバーシート剥離機構(21)、色材シート
送給機構(22)、回転ローラー(20)に対して接近
離間自在に配置された加圧ローラー(23)、色材シー
ト剥離機構(24)、感光性シート剥離機構(25)を
備えている。
【0064】回転ローラー(20)は、周面に設けられ
た多数の微小孔を通してドラムの表面に真空作用を及ぼ
してシートを密着固定する真空機構(図示せず)を備え
ている。カバーシート剥離機構(21)は、回転ドラム
(20)に近接配置された吸着ローラー(211)、ピ
ンチローラー(212)から構成される。吸着ローラー
(211)の作用は、回転ドラム(111)の場合と同
様の真空機構(図示せず)によって行わせることが出来
る。
【0065】色材シート送給機構(22)は、色材シー
ト送給トレー(221)、その下部に配置された繰り出
しローラー(222)、色材シート送給トレー(22
1)から回転ドラム(20)に至る色材シートの送給路
に沿って配置された送給ローラー(223)〜(22
5)及び適切なガイド(226)から構成される。そし
て、送給ローラー(223)〜(225)は、色材シー
ト(b)の色材層(b2 )が感光性シート(a)の感光
性粘着制御層(a2 )と接する位置関係となる様に配置
されている。
【0066】図示した色材シート送給トレー(221)
は、上下に4段配置され、それぞれには、例えば、イエ
ロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色材毎の色材シー
ト(b)が色材層(b2 )を上面にして収容される。そ
して、露光機構(12)の色分解されたデジタル画像信
号に従い、当該色に対応した色材シート(b)がその都
度に用いられる。
【0067】色材シート剥離機構(24)は、回転ドラ
ム(20)に近接配置された吸着ローラー(241)、
ピンチローラー(242)から構成される。吸着ローラ
ー(241)の作用は、回転ドラム(111)の場合と
同様の真空機構(図示せず)によって行わせることが出
来る。感光性シート剥離機構(25)は、図示した例に
おいては、カバーシート剥離機構(21)によって兼用
されている。
【0068】加圧ラミネート部(B)は、加圧ローラー
(23)の離間状態において、回転ローラー(20)の
β方向の回転に従い、感光性シート露光部(A)から移
送された感光性シート(a)をカバーシート(a3 )が
表面になる様に回転ローラー(20)の周面上に巻回固
定させ、次いで、回転ローラー(20)のα方向の回転
に従い、感光性シート(a)からカバーシート(a3
を剥離する機能を有する。カバーシート(a3 )の剥離
は、吸着ローラー(211)の吸着作用によって行わ
れ、剥離されたカバーシート(a3 )は、ピンチローラ
ー(212)によって引き上げられ、案内ローラー(2
13)及び(214)を通してシート排出部(27)に
送給される。
【0069】次いで、加圧ラミネート部(B)は、回転
ローラー(20)のβ方向の回転に従い、感光性シート
(a)の感光性粘着制御層(a2 )の表面に色材シート
送給機構(22)から送給される色材シート(b)の色
材層(b2 )を重ね合わせ、そして、加圧ローラー(2
3)の近接状態において、回転ローラー(20)と加圧
ローラー(23)の回転に従い、加圧または圧熱処理を
行う機能を有する。
【0070】すなわち、繰り出しローラー(222)に
より、色材シート供給トレー(221)から引き出され
た色材シート(b)は、送給ローラー(223)〜(2
25)を通し、回転ローラー(20)のβ方向の回転に
従い、感光性シート(a)の感光性粘着制御層(a2
の表面に色材シート(b)の色材層(b2 )が重なる様
に回転ローラー(20)の周面上に巻回固定される。そ
して、回転ローラー(20)と加圧ローラー(23)の
回転に従い、色材シート(b)及び受像シート(c)は
加圧または圧熱処理される。
【0071】回転ローラー(20)に対して接近離間自
在に配置された圧着ローラー(3)は、必要に応じて設
けられ、色材シート(b)の回転ローラー(20)への
圧着を補助する機能を有する。また、回転ローラー(2
0)に対して接近離間自在に配置された圧着ローラー
(2)は、必要に応じて設けられ、感光性シート(a)
の回転ローラー(20)への圧着を補助する機能を有す
る。
【0072】次いで、加圧ラミネート部(B)は、加圧
ローラー(23)の離間状態において、回転ローラー
(20)のα方向の回転に従い、色材シート(b)と感
光性シート(a)とを別々に剥離し、回転ローラー(2
0)から剥離され且つ表面に色材画像を形成した色材シ
ート(b)を次の加熱加圧ラミネート部(C)に移送す
る機能を有する。
【0073】すなわち、色材シート(b)及び感光性シ
ート(a)は、色材シート剥離機構(24)及び感光性
シート剥離機構(25)によって剥離される。そして、
剥離された色材シート(b)は、案内ローラー(24
3)及び(245)を通して加熱加圧ラミネート部
(C)に移送される。一方、剥離された感光性シート
(a)は、案内ローラー(213)及び(214)を通
してシート排出部(27)に送給される。
【0074】本発明装置の好ましい態様においては、色
材シート(b)及び受像シート(c)の加圧または圧熱
処理は、保護カバーフイルム(d)の上から行なわれ
る。保護カバーフイルム繰り出し巻取り機構(26)
は、保護カバーフイルム(d)を巻回した回転駆動ロー
ラー(261)にて構成されており、保護カバーフイル
ム(d)の一部は、案内ローラー(262)を通し、回
転加圧ローラー(23)の位置を越えた位置まで繰り出
され、その先端部は、回転ローラー(20)の表面に固
定されている。
【0075】保護カバーフイルム繰り出し巻取り機構
(26)は、回転ローラー(20)のβ方向の回転に従
い、保護カバーフイルム(d)を繰り出して色材シート
(b)の上に重ね合わせる。そして、加圧ローラー(2
3)は、保護カバーフイルム(d)の上から加圧または
圧熱処理を行う。その後、保護カバーフイルム繰り出し
巻取り機構(26)は、加圧ローラー(23)の離間状
態において、回転ローラー(20)のα方向の回転に従
い、繰り出された保護カバーフイルム(d)を巻取る。
【0076】保護カバーフイルム(d)の利用により、
当該処理時の色材シート(b)と感光性シート(a)と
の微小なズレを防止して精度の高い加圧または圧熱処理
を行うことが出来る。保護カバーフイルム(d)として
は、耐熱性を有する材質のフイルムである限り特に制限
はされず、例えば、ポリエチレンテレフタレート等の各
種の耐熱性樹脂フイルムを用いることが出来る。
【0077】加熱加圧ラミネート部(C)は、回転ロー
ラー(30)、受像シート送給機構(31)、保護カバ
ーフイルム繰り出し巻取り機構(32)、回転ローラー
(30)に対して接近離間自在に配置された加圧ローラ
ー(33)、色材シート剥離機構(34)、受像シート
剥離機構(35)を備えている。
【0078】回転ローラー(30)は、周面に設けられ
た多数の微小孔を通してドラムの表面に真空作用を及ぼ
してシートを密着固定する真空機構(図示せず)を備え
ている。また、回転ローラー(30)は内部に加熱機構
を備えている。
【0079】受像シート送給機構(31)は、受像シー
ト送給トレー(311)、その下部に配置された繰り出
しローラー(312)、感光性シート送給トレー(31
1)から回転ローラー(30)に至る受像シート送給の
送給路に沿って配置された送給ローラ−(313)、
(314)及び適切なガイド(315)から構成され
る。
【0080】保護カバーフイルム繰り出し巻取り機構
(32)は、加圧ラミネート部(B)の場合と同様の機
構で構成されている。すなわち、保護カバーフイルム繰
り出し巻取り機構(32)は、保護カバーフイルム
(d)を巻回した回転駆動ローラー(321)にて構成
されており、保護カバーフイルム(d)の一部は、案内
ローラー(322)を通し、加圧ローラー(33)の位
置を越えた位置まで繰り出され、その先端部は、回転ロ
ーラー(30)の表面に固定されている。
【0081】色材シート剥離機構(34)は、回転ドラ
ム(30)に近接配置された吸着ローラー(341)、
ピンチローラー(342)から構成される。吸着ローラ
ー(341)の作用は、回転ドラム(111)の場合と
同様の真空機構(図示せず)によって行わせることが出
来る。
【0082】受像シート剥離機構(35)は、回転ドラ
ム(30)に近接配置された吸着ローラー(351)、
ピンチローラー(352)から構成される。吸着ローラ
ー(351)の作用は、回転ドラム(111)の場合と
同様の真空機構(図示せず)によって行わせることが出
来る。
【0083】そして、加熱加圧ラミネート部(C)は、
加圧ローラー(33)に離間状態において、回転ローラ
ー(30)の回転に従い、受像シート送給機構(31)
から送給される受像シート(c)と加圧ラミネート部
(B)から移送され且つ表面に色材画像を形成した色材
シート(b)とを受像シート(c)と色材シート(b)
の色材画像形成面が重なる様に回転ローラー(30)の
周面に巻回固定する機能を有する。
【0084】図示した装置においては、回転ドラム(3
0)のβ方向の回転に従い、受像シート(c)を回転ロ
ーラー(30)の周面に巻回固定し、一旦、回転ローラ
ー(30)をα方向に回転させ、次のβ方向の回転に従
い、色材シート(b)を回転ローラー(30)の周面に
巻回固定して受像シート(c)と色材シート(b)の色
材画像形成面とを重ねる。
【0085】回転ローラー(30)に対して接近離間自
在に配置された圧着ローラー(5)は、必要に応じて設
けられ、受像シート(c)の回転ローラー(30)への
圧着を補助する機能を有する。また、回転ローラー(3
0)に対して接近離間自在に配置された圧着ローラー
(4)は、必要に応じて設けられ、色材シート(b)の
回転ローラー(30)への圧着を補助する機能を有す
る。
【0086】なお、加圧ラミネート部(B)と加熱加圧
ラミネート部(C)との間の案内ローラーの配置によ
り、加圧ラミネート部(B)から移送される色材シート
(b)の色材画像形成面を反転させて下側に向けるなら
ば、回転ドラム(30)のβ方向の回転のみで受像シー
ト(c)と色材シート(b)の色材画像形成面とを重ね
ることが出来る。
【0087】次いで、加熱加圧ラミネート部(C)は、
保護カバーフイルム繰り出し巻取り機構(32)から繰
り出された保護カバーフイルム(d)を色材シート
(b)の上に重ね合わせ、加圧ローラー(33)の近接
状態において、回転ローラー(30)と加圧ローラー
(33)の回転に従い、保護カバーフイルム(d)の上
から回転ローラー(30)に巻回された色材シート
(b)及び受像シート(c)に加熱加圧処理を行なって
受像シート(c)に色材画像を転写する機能を有する。
【0088】すなわち、保護カバーフイルム繰り出し巻
取り機構(32)は、回転ローラー(30)のβ方向の
回転に従い、保護カバーフイルム(d)を繰り出して受
像シート(c)の上に重ね合わせる。そして、加圧ロー
ラー(33)は、保護カバーフイルム(d)の上から加
圧または圧熱処理を行う。
【0089】保護カバーフイルム(d)の利用により、
当該処理時の色材シート(b)と感光性シート(a)と
の微小なズレを防止して色材画像の転写を高精度に行う
ことが出来る。保護カバーフイルム(d)としては、加
圧ラミネート部(B)の場合と同様に耐熱性のフイルム
が用いられる。
【0090】次いで、加熱加圧ラミネート部(C)は、
加圧ローラー(33)の離間状態において、保護カバー
フイルム繰り出し巻取り機構(32)により保護カバー
フイルム(d)を巻取ると共に、回転ローラー(30)
の回転に従い、色材シート(b)と受像シート(c)と
を別々に剥離する第1の機能を有する。
【0091】更に、加熱加圧ラミネート部(C)は、色
材画像が転写された受像シート(c)を回転ローラー
(30)上に保持して待機させ、各色材毎に上記の加熱
加圧を繰り返して受像シート(c)に多色画像を転写す
る第2の機能とを有する。例えば、イエローの色材画像
が転写された受像シート(c)は、そのまま、加熱加圧
ローラー(C)の上に保持して待機させられ、加圧ラミ
ネート部(B)から移送され且つ表面にマゼンタの色材
画像を形成した色材シート(b)の色材画像形成面と接
触されてマゼンタの色材画像が転写される。そして、斯
かる操作を繰り返し行なうことにより、受像シート
(c)に多色画像が転写される。各色材毎の加熱加圧の
繰り返しにより、多色画像が転写される。上記の2つの
機能は、後述の制御部からの指令により選択的に行なわ
れる。
【0092】色材シート(b)の剥離は、回転ローラー
(30)のα方向の回転に従い、色材シート剥離機構
(34)によって行われ、剥離された色材シート(b)
は、案内ローラー(343)及び(344)を通して色
材シート排出部(36)に送給される。一方、色材画像
が転写された受像性シート(c)の剥離は、回転ローラ
ー(30)のα方向の回転に従い、受像シート剥離機構
(35)によって行われ、剥離された受像性シート
(c)は、案内ローラー(353)及び(354)を通
して取り出される。そして、受像性シート(c)の剥離
は、上記の第1の機能および第2の機能に従い、適切な
タイミングで行われる。
【0093】本発明の製版装置においては、感光性シー
ト露光部(A)に露光済感光性シートまたは画像形成済
製版用銀塩フイルムの送給機構(40)を設けて回転ド
ラム(111)に露光済感光性シートまたは画像形成済
製版用銀塩フイルムを送給することも出来る。上記の送
給機構(40)は、ローラー(401)、(402)及
び適切なガイドから構成され、これらによって形成され
るシート送給路は、感光性シート送給機構(10)の送
給ローラー(105)に至る。
【0094】露光済感光性シートの送給機構(40)を
備えることにより、別途に露光された感光性シートから
も転写を行なうことが出来、本発明の製版装置の機能は
一層高められる。
【0095】一方、画像形成済製版用銀塩フイルムの送
給機構(40)を設ける場合、感光性シート露光部
(A)の露光機構(12)としては、一定強度の光また
は色分解されたデジタル画像信号にて制御されるレーザ
ーを用いた露光機構が採用され、また、露光機構切替器
(図示せず)が備えられる。そして、感光性シート露光
部(A)は、画像形成済製版用銀塩フイルムの送給機構
(40)から感光性シート支持機構(11)に送給され
且つ感光性シート(a)の上に積層されて固定された画
像形成済製版用銀塩フイルムに一定強度の光を照射して
露光を行なう第1の露光機能、および、感光性シート送
給機構(10)から感光性シート支持機構(11)に送
給されて固定された感光性シート(a)にレーザーを照
射して露光を行なう第2の露光機能を有し、そして、こ
れらの2つの露光機能は、露光機構切替器と共に切り替
えられる。
【0096】画像形成済製版用銀塩フイルムの場合に用
いられる一定強度の光の光源としては、レーザーの他、
高圧水銀灯、ナトリウムランプ、キセノンランプ、タン
グステンランプ等を用いることが出来る。また、画像形
成済製版用銀塩フイルムを用いる場合は、カバーシート
剥離機構(21)によって、画像形成済製版用銀塩フイ
ルムと感光性シート(a)のカバーシート(a3 )とを
同時に剥離する。勿論、画像形成済製版用銀塩フイルム
の剥離機構を別途に設けてもよい。
【0097】制御部(図示せず)は、コンピューターシ
ステムから構成され、そして、前記の各機能は、制御部
によって操作されて順次に行なわれる。また、回転ロー
ラー(30)からの受像シート(c)の剥離も制御部に
よって操作され、本発明の製版装置によれば、単色画像
転写および多色画像転写の何れをも行なうことが出来
る。そして、前記の各機構などは、通常、1つのハウジ
ング内に収容されるが、各種のトレーは、別途に収容し
てもよい。
【0098】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、光重合性
粘着層を利用した画像形成方法であって光重合性粘着層
中に含有される増感色素により画像が影響されることの
ない新規な画像形成方法を採用し、しかも、コンパクト
な構成のダイレクト製版装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の部分説明図である。
【図2】本発明装置の部分説明図である。
【図3】本発明装置の部分説明図である。
【図4】本発明装置の露光機構の説明図である。
【図5】本発明装置における画像形成方法の説明図であ
る。
【図6】本発明装置における画像形成方法の説明図であ
る。
【図7】本発明装置における画像形成方法の説明図であ
る。
【図8】本発明装置における画像形成方法の説明図であ
る。
【符号の説明】
A:感光性シート露光部 B:加圧ラミネート部 C:加熱加圧ラミネート部 10:感光性シート送給機構 11:感光性シート支持機構 12:露光機構 13:感光性シート剥離機構 20:回転ローラー 21:カバーシート剥離機構 22:色材シート送給機構 23:加圧ローラー 24:色材シート剥離機構 25:感光性シート剥離機構 26:保護カバーフイルムの繰り出し巻取り機構 30:回転ローラー 31:受像シート送給機構 32:保護カバーフイルムの繰り出し巻取り機構 33:加圧ローラー 34:色材シート剥離機構 35:受像シート剥離機構 40:露光済感光性シート送給または画像形成済製版用
銀塩フイルムの送給機構

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体(a1 )の上に感光性粘着制御層
    (a2 )とカバーシート(a3 )とを順次に積層して成
    る感光性シート(a)と、支持体(b1 )の上に色材層
    (b2 )を積層して成る色材シート(b)と、受像シー
    ト(c)とを用い、色分解されたデジタル画像信号にて
    制御されるレーザーを用いた画像露光により、感光性シ
    ート(a)の感光性粘着制御層(a2 )の露光部および
    未露光部間の粘着性を変化させ、感光性シート(a)の
    感光性粘着制御層(a2 )と色材シート(b)の色材層
    (b2 )とを重ね合わせて加圧または圧熱処理を施した
    後、感光性シート(a)を剥離することにより、色材シ
    ート(b)の色材層(b2 )側に色材画像を形成し、次
    いで、圧熱処理により、受像シート(c)に色材画像を
    転写するダイレクト製版装置であって、 I:感光性シート露光部(A)、加圧ラミネート部
    (B)、加熱加圧ラミネート部(C)、これらを操作す
    る制御部から主として構成され、 IIA:感光性シート露光部(A)は、感光性シート送給
    機構(10)、感光性シート支持機構(11)、色分解
    されたデジタル画像信号にて制御されるレーザーを用い
    た露光機構(12)、感光性シート剥離機構(13)を
    備え、そして、感光性シート送給機構(10)からカバ
    ーシート(a3 )を表面にして感光性シート支持機構
    (11)に送給されて固定された感光性シート(a)に
    レーザーを照射して露光を行なった後、感光性シート支
    持機構(11)から感光性シート(a)を剥離して次の
    加圧ラミネート部(B)の回転ローラー(20)に移送
    する機能を有し、 IIB:加圧ラミネート部(B)は、回転ローラー(2
    0)、カバーシート剥離機構(21)、色材シート送給
    機構(22)、回転ローラー(20)に対して接近離間
    自在に配置された加圧ローラー(23)、色材シート剥
    離機構(24)、感光性シート剥離機構(25)を備
    え、そして、加圧ローラー(23)の離間状態におい
    て、回転ローラー(20)の回転に従い、感光性シート
    露光部(A)から移送された感光性シート(a)をカバ
    ーシート(a3 )が表面になる様に回転ローラー(2
    0)の周面上に巻回固定させ、感光性シート(a)から
    カバーシート(a3 )を剥離し、感光性シート(a)の
    感光性粘着制御層(a2 )の表面に色材シート送給機構
    (22)から送給される色材シート(b)の色材層(b
    2 )を重ね合わせ、そして、加圧ローラー(23)の近
    接状態において、回転ローラー(20)と加圧ローラー
    (23)の回転に従い、加圧または圧熱処理を行い、そ
    の後、加圧ローラー(23)の離間状態において、回転
    ローラー(20)の回転に従い、色材シート(b)と感
    光性シート(a)とを別々に剥離し、回転ローラー(2
    0)から剥離され且つ表面に色材画像を形成した色材シ
    ート(b)を次の加熱加圧ラミネート部(C)に移送す
    る機能を有し、 IIC:加熱加圧ラミネート部(C)は、回転ローラー
    (30)、受像シート送給機構(31)、保護カバーフ
    イルムの繰り出し巻取り機構(32)、回転ローラー
    (30)に対して接近離間自在に配置された加圧ローラ
    ー(33)、色材シート剥離機構(34)、受像シート
    剥離機構(35)を備え、そして、加圧ローラー(3
    3)に離間状態において、回転ローラー(30)の回転
    に従い、受像シート送給機構(31)から送給される受
    像シート(c)と加圧ラミネート部(B)から移送され
    且つ表面に色材画像を形成した色材シート(b)とを受
    像シート(c)と色材シート(b)の色材画像形成面が
    重なる様に回転ローラー(30)の周面に巻回固定し、
    そして、保護カバーフイルム繰り出し巻取り機構(3
    2)から繰り出された保護カバーフイルム(d)をその
    上に重ね合わせ、加圧ローラー(33)の近接状態にお
    いて、回転ローラー(30)と加圧ローラー(33)の
    回転に従い、保護カバーフイルム(d)の上から回転ロ
    ーラー(30)に巻回された色材シート(b)及び受像
    シート(c)に加熱加圧処理を行なって受像シート
    (c)に色材画像を転写し、その後、加圧ローラー(3
    3)の離間状態において、保護カバーフイルム繰り出し
    巻取り機構(32)により保護カバーフイルム(d)を
    巻取ると共に、回転ローラー(30)の回転に従い、色
    材シート(b)と受像シート(c)とを別々に剥離する
    第1の機能と、色材画像が転写された受像シート(c)
    を回転ローラー(30)上に保持して待機させ、各色材
    毎に上記の加熱加圧を繰り返して受像シート(c)に多
    色画像を転写する第2の機能とを有し、そして、これら
    の2つの機能は、後述の制御部からの指令により選択的
    に行なわれ、 IID:制御部は、前記の各機能が順次に行なわれ、しか
    も、回転ローラー(30)上の受像シート(c)に多色
    画像を転写する場合は、前記の各機能が各色材毎に繰り
    返し行なわれる様に操作することを特徴とするダイレク
    ト製版装置。
  2. 【請求項2】 加圧ラミネート部(B)は、回転ローラ
    ー(20)、保護カバーフイルムの繰り出し巻取り機構
    (26)、カバーシート剥離機構(21)、色材シート
    送給機構(22)、回転ローラー(20)に対して接近
    離間自在に配置された加圧ローラー(23)、色材シー
    ト剥離機構(24)、感光性シート剥離機構(25)を
    備え、そして、加圧ローラー(23)の離間状態におい
    て、回転ローラー(20)の回転に従い、感光性シート
    露光部(A)から移送された感光性シート(a)をカバ
    ーシート(a3 )が表面になる様に回転ローラー(2
    0)の周面上に巻回固定させ、感光性シート(a)から
    カバーシート(a3 )を剥離し、感光性シート(a)の
    感光性粘着制御層(a2 )の表面に色材シート送給機構
    (22)から送給される色材シート(b)の色材層(b
    2 )を重ね合わせ、保護カバーフイルム繰り出し巻取り
    機構(26)から繰り出された保護カバーフイルム
    (d)を色材シート(b)の上に重ね合わせ、そして、
    加圧ローラー(23)の近接状態において、回転ローラ
    ー(20)と加圧ローラー(23)の回転に従い、保護
    カバーフイルム(d)の上から加圧または圧熱処理を行
    い、その後、加圧ローラー(23)の離間状態におい
    て、保護カバーフイルム繰り出し巻取り機構(26)に
    より保護カバーフイルム(d)を巻取ると共に、回転ロ
    ーラー(20)の回転に従い、色材シート(b)と感光
    性シート(a)とを別々に剥離し、回転ローラー(2
    0)から剥離され且つ表面に色材画像を形成した色材シ
    ート(b)を次の加熱加圧ラミネート部(C)に移送す
    る機能を有する請求項1に記載のダイレクト製版装置。
JP5186740A 1993-06-30 1993-06-30 ダイレクト製版装置 Withdrawn JPH0717010A (ja)

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