JPH06222564A - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法

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JPH06222564A
JPH06222564A JP1195993A JP1195993A JPH06222564A JP H06222564 A JPH06222564 A JP H06222564A JP 1195993 A JP1195993 A JP 1195993A JP 1195993 A JP1195993 A JP 1195993A JP H06222564 A JPH06222564 A JP H06222564A
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JP
Japan
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sheet
layer
image
color material
adhesive layer
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Application number
JP1195993A
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English (en)
Inventor
Toshiyoshi Urano
年由 浦野
Hideki Nagasaka
英樹 長坂
Masaaki Tsuchiyama
正明 土山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
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Publication date
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Non-Silver Salt Photosensitive Materials And Non-Silver Salt Photography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高感度で増感色素による画像への影響がな
く、色再現性および画像と受像シートの接着性に優れ
る。 【構成】 (1)支持体4、粘着層3、光重合層2、カ
バーシート層1の順に構成され、該光重合層2は露光
後、露光部のみがカバーシート層と共に剥離する性質を
有している感光性シートに画像露光を行い、カバーシー
ト層1を剥離することにより、光重合層2の露光部分を
カバーシート層1と共に剥離し、未露光部分を粘着層3
上に残存させ、(2)支持体6、色材層5の順に構成さ
れた色材シートの色材層5と該感光性シートの粘着層露
出面が接するように重ね合わせ、加圧または加熱処理を
施した後、該感光性シートを剥離することにより、粘着
層露出部に色材層を転写し、光重合層表出部に相当する
画像を色材シートに残存させ、(3)該色材シートの画
像様色材層と受像シート7を重ね合わせ、(4)該色材
シート上の該露光部に相当する画像を受像シート7に圧
熱処理により転写することにより、受像シートに画像を
形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像形成方法に関する。
更に詳しくは銀塩フィルムを用いずにデジタル画像デー
タから直接画像露光を行って、受像シート上に極めて印
刷物に似た多色カラー画像を形成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、印刷工業分野においては最終
的に印刷された印刷物の仕上がり、色調などを印刷する
前に確認する手段として、校正印刷あるいはプリプレス
プルーフを利用することが一般的に知られている。プリ
プレスプルーフとは、印刷用のインキを使わずに最終の
印刷物の仕上がりが予想できる利点があり、最終的に得
られる画像品質や製版および印刷工程上の様々な目的に
応じてオーバーレイ方式、サープリント方式等が使い分
けられている。
【0003】オーバーレイ方式は、透明ベースフィルム
上に各色分解マスクに応じた色材を含む感光性層があ
り、このフィルムと銀塩フィルムを密着、露光、現像を
行いそれぞれのフィルムを重ね合わせて校正を行なう。
サープリント方式は、オーバーレイ方式と異なりハード
コピーが得られるため、その利用価値は高くこれまで
に、例えば米国特許第3060023号、306002
4号、3060025号公報および特開昭63−418
47号公報に記載されるような単一の支持体上に数層か
らなるフォトポリマー感光性層を積層し各分色画像を順
次形成してゆくものである。
【0004】また、特開昭59−97410号公報、お
よび特開昭61−188537号公報に記されるような
オーバーレイ法とサープリント法の両方に使用できるよ
うなプリプレスプルーフも存在する。また一方近年、レ
ーザー装置とコンピューター画像形成技術の発展に伴な
い、銀塩フィルムを用いずにコンピューターで作製した
画像のデジタルデーターを高感度感光性層へ直接画像露
光により感光させて画像(プリプレスプルーフ)を形成
することが、工程時間の短縮、省力化、さらに低コスト
化という観点から強く望まれている。
【0005】例えば特開昭63−41847号公報に
は、受像材料上に光重合層を積層した感光性シートを画
像露光した後、トナーを含有する非感光性の色材シート
を接触させ、感光性シートから色材シートを分離した際
に、色材シートを光重合層上の画像状の粘着部分に選択
的に付着させることにより、光重合層上に画像形成する
方法が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記画
像形成方法では受像材料上に積層された光重合層中の光
重合開始系に含まれる増感色素により、非画像部分およ
び得られた画像が着色し、印刷物に酷似した色調を再現
するのが困難となっており、特に可視光に対して反応す
る光重合開始系を光重合層中に用いた場合に困難となっ
ている。
【0007】また一方、該増感色素による着色を低下さ
せるために増感色素の濃度を低下させることは、感度の
低下を引き起こすので困難となっている。本発明は、光
重合層中に含有される増感色素の色が画像に影響を与え
ないかつ、現像工程を不要とする新規な画像形成方法を
提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の目的は、
増感色素の色の影響を受けない新規な画像形成方法を提
供することにある。本発明の他の目的は、色材画像と受
像シートの接着性に優れた画像形成方法を提供すること
にある。さらに本発明の他の目的は、現像工程を不要と
する画像形成方法を提供することにある。本発明の別の
目的は、色調が印刷物に酷似したカラープルーフ及びそ
の作製に極めて有利な画像形成方法を提供することにあ
る。しかして、かかる本発明の目的は
【0009】(1)支持体、粘着層、光重合層、カバー
シート層の順に積層され、該光重合層は露光後、露光部
のみがカバーシート層と共に剥離する性質を有している
感光性シートに、画像露光を行った後、カバーシート層
を該光重合層の露光部分と共に剥離し、該光重合層の未
露光部分を該粘着層上に残存させ、
【0010】(2)支持体、色材層の順に構成された色
材シートと上記カバーシート層が剥離した該感光性シー
トとを、該色材シートの該色材層と該感光性シートの該
光重合層残存部および露光部に相当する粘着層露出部が
互いに接するように重ね合わせ、加圧または圧熱処理を
施した後、該感光性シートを剥離することにより、粘着
層露出部に相当する色材層を該感光性シートへ転写し、
光重合層残存部に相当する画像様色材層を該色材シート
に残存させ、
【0011】(3)該色材シートと受像シートとを、該
色材シートの該画像様色材層と該受像シートが互いに接
するように重ね合わせ、加圧または圧熱処理を施した
後、該色材シートを剥離することにより該画像様色材層
を該受像したシートに転写することにより、該受像シー
ト上に画像を形成することを特徴とする画像形成方法、
によって容易に達成される。
【0012】以下本発明を詳細に説明する。本発明に使
用される感光性シートは支持体の上に粘着層、光重合
層、カバーシートの順に積層されたものである。該支持
体は特に限定されるものではなく、例えばアルミニウ
ム、マグネシウム、銅、亜鉛、クロム、ニッケル、鉄等
の金属またはそれらを主成分とした合金のシート;上質
紙、アート紙、剥離紙等の紙類;ガラス、セラミックス
等の無機シート;ポリエチレンテレフタレート、ポリエ
チレン、ポリメチルメタクリレート、塩化ビニル、塩化
ビニル−塩化ビニリデン共重合体、ポリスチレン、6−
ナイロン、セルローストリアセテート、セルロースアセ
テートブチレート等のポリマーシート等が挙げられる。
【0013】この支持体の厚さは一般的に1μm〜10
mmであって、好ましくは5μm〜1mmである。本発
明の感光シートに用いられる粘着層は室温で粘着性を有
するものが好ましい。そのような粘着性を与える粘着層
材料としては、特に限定はされないが、例えば特開昭5
5−26597号、特開昭51−150322号、特開
昭55−26597号、及び特開昭55−26596号
各公報に記載の調色性層材料に使用されている高分子有
機物の中から適宜選んで使用することが出来る。具体的
には、例えば天然および合成の両方のゴムタイプの重合
体例えばイソブチレン、チオコールA、ニトリルゴム、
ブチルゴム、塩素化ゴム、ブタジエン重合体、ポリ(ビ
ニルイソブチルエーテル)イソプレン、並びにスチレ
ン、イソプレンおよびネオプレンと共重合させたブタジ
エンの不規則、テレブロックおよびブロック共重合体、
シリコーンエラストマー、ポリテルペン樹脂、クマロン
−インデン樹脂、アビエチン酸樹脂の安定化グリセロー
ルエステル、安定化酸木材ロジン、β−ピネン重合体お
よび環式脂肪樹脂、酢酸ビニル共重合体、等を挙げるこ
とができる。これら高分子有機物質の軟化点は一般的に
は80℃以下であって、好ましくは60℃以下である。
【0014】また該粘着層には、粘着性を制御する目的
で可塑剤を添加することが出来る。該可塑剤としては、
特に限定はされないが例えば、ジオクチルフタレート、
ジドデシルフタレート、トリエチレングリコールジカブ
リレート、ジメチルグリコールフタレート、トリクレジ
ルホスフェート、ジオクチルアジペート、ジブチルセバ
ケート、トリアセチルグリセリン等が挙げられる。
【0015】該粘着層の膜厚は一般的には0.1μm〜
1mmの範囲より適宜選択され、好ましくは0.5μm
〜200μmの範囲より選択される。本発明における光
重合層は、少なくとも光重合性組成物を含有する。該光
重合性組成物とては、増感色素および活性剤より成る光
重合開始系、およびエチレン性不飽和二重結合を少なく
とも1個含有する付加重合可能な化合物(以下、エチレ
ン性化合物と略す)を含有する。また、該光重合層は、
未露光時においては、光重合層と粘着層との接着性が、
光重合層とカバーシートとの接着性より大きく、またレ
ーザー等の光源を用いて露光することによりエチレン性
化合物が感応し硬化する等の機構で、露光部分に適度な
粘着性の低下を付与することができ、光重合層とカバー
シート層との接着性が、光重合層と粘着層との接着性よ
り大きくなるように設計すればよい。これにより画像露
光後、カバーシートを剥離すると、画像露光され光硬化
した光重合層がカバーシートと共に粘着層から剥離さ
れ、その部分の粘着層を露出させることを可能とする。
また、該光重合層中には、さらに有機高分子物質を添加
して粘着性の調整を行ってもよい。
【0016】該光重合開始系としては、限定はされない
が例えば、ヘキサアリールビイミダゾールと活性剤およ
び染料の系(特公昭45−37377号公報)、ヘキサ
アリールビイミダゾールと(p−ジアルキルアミノベン
ジリデン)ケトンの系(特開昭47−2528号公報、
特開昭54−155292号公報)、環状シス−α−ジ
カルボニル化合物と染料の系(特開昭48−84183
号公報)、置換トリアジンとメロシアニン色素の系(特
開昭54−151024号公報)、ケトクマリンと活性
剤の系(特開昭52−112681号公報、特開昭58
−15503号公報、特開昭60−88005号公
報)、置換トリアジンと増感剤の系(特開昭58−29
803号公報、特開昭58−40302号公報)、ビイ
ミダゾール、スチレン誘導体、チオールの系(特開昭5
9−56403号公報)、有機過酸化物と色素の系(特
開昭59−140203号公報、特開昭59−1893
40号公報)、テトラヒドロキノリン系増感剤と活性剤
の系(特開平2−69号公報)等が挙げられ、この中か
ら、光源の光波長に合わせ適宜選択して用いることがで
きる。特に好ましくは特開平2−69号公報に記載のテ
トラヒドロキノリン系増感剤、ビイミダゾール、チオー
ルの系である。
【0017】該エチレン性化合物及び該有機高分子物質
としては、限定はされないが例えば特開平2−69号、
特開昭51−150322号、特開昭55−26597
号および特開昭55−26596号各公報に記載のもの
から適宜用いることができる。有機高分子物質につい
て、さらに具体的に示すと例えば、(メタ)アクリル酸
共重合体、(メタ)アクリル酸アルキル共重合体、イタ
コン酸共重合体、部分エステル化マレイン酸共重合体、
セルロース変性物、ポリエチレンオキシド、ポリビニル
ピロリドン、ポリビニルアルコール、可溶性ナイロン、
塩化ビニル共重合体、塩化ビニリデン共重合体、スチレ
ン共重合体、酢酸ビニル共重合体、ポリアミド、ポリウ
レタン、ポリビニルブチラール、ポリエステル等を適宜
選択して用いることができる。なかでも、低粘度のエチ
レン性化合物および/またはガラス転位点が80℃以下
の有機高分子物質を用いることが好ましく、粘度50以
下のエチレン性化合物および/またはガラス転位点温度
が50℃以下の有機高分子物質を用いることが特に好ま
しい。
【0018】光重合開始剤の添加量は、エチレン性化合
物100に対して0.1〜100、好ましくは0.2〜
50、また有機高分子物質の添加量は、エチレン性化合
物100に対して1〜500、好ましくは10〜300
である。また、該光重合層の厚さは一般に0.1〜50
μmの範囲であることが適当で、0.2〜20μmであ
ることが好ましく、0.3〜10μmであることが特に
好ましい。
【0019】本発明で使用されるカバーシート層は、光
重合層露光部を接着し、該光重合層露光部の剥離除去を
可能にすることの他、酸素による感度低下や保存安定性
の劣化等の悪影響を防止等目的として、光重合層上に設
けられる剥離可能な透明シートである。該カバーシート
層の材質としては、特に限定はされないが、例えばポリ
エチレンテレフタレート等のポリエステル、ポリアミ
ド、ポリカーボネート、ポリエーテル、ポリアセター
ル、ポリプロピレン等のポリオレフィン、セルロースエ
ステル、ポリビニルアルコール等のプラスチックシート
等を用いることができる。
【0020】該カバーシートの膜厚は0.1μm〜50
0μm、好ましくは0.5μm〜300μmである。次
に本発明における色材シートについて説明する。本発明
における色彩シートは支持体、色材層をこの順に配して
構成される。本発明の色材シートに使用される支持体と
しては、本発明における感光性シート支持体に記載され
た中より適宜選択して用いることが出来る。またその厚
さは一般に1μm〜10mmであることが適当で、好ま
しくは5μm〜1mmである。
【0021】本発明の色材シートには、支持体上に熱軟
化層が設けられていることが好ましい。該熱軟化層は、
該熱軟化層上に形成された色画像を受像シート上に圧熱
転写する際、受像シート表面の凹凸に追従して変形しな
がら画像を受像シートに押しつけるため、色画像と受像
シートとの密着性を高め、転写性を向上させるものであ
って、該熱軟化層は後述の受像シート上へは転写されな
いものである。また、熱軟化層を用いて受像シート上に
転写した画像表面は受像シート表面の凹凸と同様の形状
を有するため、受像シートと同等の光沢(質感)を有
し、より印刷物に近い過度の光沢が抑えられた転写画像
であり得る。
【0022】該熱軟化層は、上述の特性を満たすもので
あれば、特に限定はされないが、例えば、軟化点が約8
0℃以下の有機高分子物質より成ることが好ましい。具
体的な有機高分子物質としては特に限定はされないが、
例えばJ.BRANDRUP,E.H.IMMERGU
T「Polymer Handbook」second
edition(John Wiley & Son
s,出版)に記載の有機高分子物質、さらに具体的には
エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体の分子間を金属
イオンで架橋したアイオノマー樹脂、エチレン−エチル
アクリレート共重合体樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリ
塩化ビニル、塩化ビニルと酢酸ビニルの如き塩化ビニル
共重合体、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニリデン共重合
体、ポリスチレン、スチレンと無水マレイン酸の如きス
チレン共重合体、ポリアクリル酸エステル、ポリエステ
ル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル酸エステルと酢酸
ビニルの如きアクリル酸エステル共重合体、ポリメタア
クリル酸エステル、メタアクリル酸メチルと酢酸ビニ
ル、メタアクリル酸メチルとアクリル酸の如きメタアク
リル酸エステル共重合体、ポリ酢酸ビニル、酢酸ビニル
共重合体、ビニルブチラール樹脂、ナイロン、共重合ナ
イロン、N−アルコキシメチル化ナイロンの如きポリア
ミド樹脂、合成ゴム、石油樹脂、塩化ゴム、ポリエチレ
ングリコール、ポリビニルアルコールハイドロジンフタ
レート、セルロース誘導体、セルロースアセテートフタ
レート、セルロースアセテートサクシネート、シェラッ
ク、ワックス等であり、特に好ましくは、ポリプロピレ
ン樹脂、5〜50重量%のエチルアクリレートを含有す
るエチレン−エチルアクリレート共重合樹脂、エチレン
−酢酸ビニル共重合樹脂等を挙げることが出来る。
【0023】該熱軟化層の厚さは一般に1〜100μm
であることが適当で、好ましくは5〜50μmである。
支持体上に、熱軟化層として上記の樹脂層を設ける方法
としては、 (1) 上記樹脂を溶剤に溶解した溶液を支持体上に塗
布した後乾燥して、該樹脂層を設ける方法。
【0024】(2) ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニ
ル、エポキシ樹脂、ポリウレタン系樹脂、天然ゴム、合
成ゴムなどを有機溶剤に溶解した溶液を接着剤として用
い、支持体上にこれら接着剤を塗布した後、熱風または
加熱によって乾燥してから、上記樹脂フィルムを重ね合
わせ、加熱下に圧着してラミネートするいわゆる乾式ラ
ミネート法。
【0025】(3) エチレンと酢酸ビニル、エチレン
とアクリル酸エステルの共重合物、ポリアミド樹脂、石
油樹脂、ロジン類、ワックス類の混合物を接着剤とし、
これら接着剤をそのまま加熱して溶融状態に保ちなが
ら、支持体上にドクターブレード法、ロールコート法、
グラビア法、リバースロール法等で塗布した後、ただち
に、上記樹脂を貼り合わせて、必要に応じて高温に加熱
してから冷却することによりラミネートする、いわゆる
ホットメルトラミネート法。
【0026】(4) 上記樹脂を溶融状態に保ち、押出
し機によりフィルム状に押出し、これが溶融状態にある
うちに、支持体を圧着してラミネートする、いわゆる押
し出しラミネート法。 (5) 溶融押出し法で支持体となるフィルムを成形す
る際、複数基の押出し機を用い、溶融状態の接着用樹脂
と上記の樹脂を1回の成形により、支持体フィルム上に
積層する、いわゆる共押出し法等を挙げることができ
る。
【0027】本発明では、色材画像の受像シートへの転
写性を向上させる目的で所望により用いられる熱軟化層
と色材層の間に離型層を設けてもよい。また、後述する
色材層中に、有機高分子物質が含有されていない場合に
は、離型層を設けることによって、色材層の受像シート
への転写が可能となる。離型層を設けた色材シートを用
いる場合には、色材シートに設けられた離型層は画像と
共に受像シートへ転写される。
【0028】該離型層の材料としては、限定はされない
が例えばシリコーン樹脂、フッ素系樹脂、ポリアミン、
スチレン−無水マレイン共重合体、ポリ塩化ビニル、ポ
リビニルアルコール、ポリ酢酸ビニルおよびそれらの共
重合体、さらに三酢酸セルロース、二酢酸セルロース等
を挙げることが出来る。また、該離型層の厚さは一般に
0.1〜100μmであることが適当で、好ましくは
0.2〜50μmである。
【0029】本発明の色材層中には、少なくとも着色材
料が含有される。該着色材料としては、顔料又は染料を
使用できる。特に色校正に使用する場合、そこに要求さ
れる常色即ち、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック
と一致した色調の顔料、染料が必要となるが、この他金
属粉、白色顔料、蛍光顔料なども使われる。次の例はこ
の技術分野で公知の多くの顔料及び染料の内の若干例で
ある(C.I.はカラーインデックスを意味する)。
【0030】ビクトリアピュアブルー(C.I.425
95)、オーラミンO(C.I.41000)、カチロ
ンブリリアントフラビン(C.I.ベーシック13)、
ローダミン6GCP(C.I.45160)、ローダミ
ンB(C.I.45170)、サフラニンOK70:1
00(C.I.50240)、エリオグラウシンX
(C.I.42080)、ファーストブラックHB
(C.I.26150)、No.120/リオノールイ
エロー(C.I.21090)、リオノールイエローG
RO(C.I.21090)、シムラーファーストイエ
ロー8GF(C.I.21105)、ベンジジンイエロ
ー4T−564D(C.I.21095)、シムラ−フ
ァーストレッド4015(C.I.12355)、リオ
ノールレッド7B4401(C.I.15850)、フ
ァーストゲンブルーTGR−L(C.I.7416
0)、リオールブルーSM(C.I.26150)、三
菱カーボンブラックMA−100、三菱カーボンブラッ
ク#40。
【0031】該着色材料の添加量は、一般に全固形層成
分の1〜50重量%であって、好ましくは2〜30重量
%である。また、離型層を有さない色材シートの該色材
層には、塗膜性を高めまた色材層を加熱することによ
り、受像シートへ転写するような粘着性を生じさせるこ
とを目的として有機高分子物質が添加される。該有機高
分子物質は、離型層を有する色材シートにおいても、粘
着性の調整等のため、適宜添加される。その添加量は一
般に1〜98重量%であって、好ましくは5〜90重量
%である。
【0032】該有機高分子物質としては、限定はされな
いが例えば特開平2−69号、特開昭51−15032
2号、特開昭55−26597号および特開昭55−2
6596号各公報に記載のものから適宜用いることがで
きる。有機高分子物質について、さらに具体的に示すと
例えば、(メタ)アクリル酸共重合体、(メタ)アクリ
ル酸アルキル共重合体、イタコン酸共重合体、部分エス
テル化マレイン酸共重合体、セルロース変性物、ポリエ
チレンオキシド、ポリビニルピロリドン、ポリビニルア
ルコール、可溶性ナイロン、塩化ビニル共重合体、塩化
ビニリデン共重合体、スチレン共重合体、酢酸ビニル共
重合体、ポリアミド、ポリウレタン、ポリビニルブチラ
ール、ポリエステル等を適宜選択して用いることができ
る。なかでも、低粘度のエチレン性化合物および/また
はガラス転位点が80℃以下の有機高分子物質を用いる
ことが好ましく、粘度50以下のエチレン性化合物およ
び/またはガラス転位点温度が50℃以下の有機高分子
物質を用いることが特に好ましい。その添加量は1〜9
8重量%が好ましく、特に好ましくは5〜90重量%で
ある。
【0033】本発明では、色材シート上に形成された色
材画像を圧熱処理により受像シートに転写する際に、色
材画像と受像シートとの接着性を高め転写性を向上する
目的で、画像様色材層及び/または受像シート上にあら
かじめ粘着層を設けてもよい。本発明において、上記色
材シートの画像様色材層と受像シートとを重ね合わせる
際に、両者間に介在せしめる粘着層は、色材シートの画
像様色材層及び/または受像シート上に塗布等によって
設けてもよいし、シート状粘着層を貼着させて設けても
良い。
【0034】又、シート状粘着層を使用する場合、粘着
層単独でシートを形成できる場合はそのまま、又粘着層
が基材や保護シートに積層されている場合は、それら基
材や保護シートを剥離して色材シートの画像様色材層上
又は受像シート上に載置して、夫々相手方を重ね合わせ
る手法を採用しても良い。該粘着層は、広範囲な材質か
ら選択することができ、特に限定されないが、例えば有
機高分子物質や、可視光部に吸収を有さない増感色素を
含有する前記の光重合層の組成と類似の組成物等の中か
ら、圧熱および剥離条件と相関して、粘着層として作用
する構成となるよう適宜選択して用いればよい。
【0035】粘着層に有機高分子物質を使用する場合、
その種類は限定されないが、例えばガラス転位点が一般
的には80℃以下、好ましくは、60℃以下の有機高分
子物質から適宜選択して用いることが出来、より具体的
には酢酸ビニル共重合体、ビニルブチラール樹脂、(メ
タ)アクリレート共重合体、合成ゴム等を挙げることが
できる。
【0036】また該粘着層には、粘着性を制御する目的
で可塑剤を添加することが出来る。該可塑剤としては、
特に限定はされないが例えば、ジオクチルフタレート、
ジドデシルフタレート、トリエチレングリコールジカブ
リレート、ジメチルグリコールフタレート、トリクレジ
ルホスフェート、ジオクチルアジペート、ジブチルセバ
ケート、トリアセチルグリセリン等が挙げられる。
【0037】添加量としては一般的には0.1〜20
%、好ましくは0.2〜10%である。即ち、本発明に
おいて、粘着層はそれを介して色材シートと受像シート
を重ね合せて構成された積層体を圧熱処理した後、それ
から少くとも色材シートの支持体を剥離する条件下にお
いて、色材シートの画像様色材層と粘着層全体とが受像
シート上に残存する様な接着性、又は画像様色材層と、
その画像に対応した部分のみの粘着層とが受像シート上
に残存し、非画像部分の粘着層は、色材シートの支持体
側に残存する様な接着性を有する様に構成される。前者
の場合には、粘着層と画像様色材層及び受像シート間の
接着性が色材シート支持体と色材層及び粘着層間の接着
性を上回る様に設計すれば良く、又、後者の場合には、
接着力の強さを色材シート支持体と粘着層間の接着性>
粘着層と画像様色材層及び受像シート間の接着性>色材
シートと色材層間の接着性の順に設計すれば良いが、そ
の際色材シート支持体と粘着層間の接着性は粘着層の一
体性保持力をも十分に上回る様に構成すべきである。
【0038】粘着層の膜厚は一般的には0.1〜200
μm、好ましくは0.5〜50μmの範囲から場合に応
じて選択すれば良い。圧熱処理としては、通常約50〜
150℃、約2〜60kg/cm2 で行われ、好ましく
は、約60〜120℃、約5〜30kg/cm2 で行わ
れる。また、色材シート支持体の剥離は、設計された色
材シート支持体、色材層、粘着層および受像シートの間
のそれぞれの接着性に応じて、圧熱処理後の昇温時に行
ってもよいし、低温に下がってから行ってもよい。
【0039】以下、粘着層として可視光部に吸収を有さ
ない増感色素を有する前記光重合層の組成と類似の組成
の粘着層(以下、感光性シートの光重合層と区別するた
めに「光重合性粘着層」という。)を用いた場合につい
て、図2および図3によって、画像様色材層を接着する
部分の粘着層のみが、最終受像シート上へ接着される場
合、画像様色材層を接着しない部分の粘着層についても
最終受像シート上へ接着される場合について、それぞれ
具体的に例示する。
【0040】まず、該光重合性粘着層8を色材シート上
に設けた場合(図2−A)、光重合性粘着層8の粘着性
を失わない程度に露光、光重合性粘着層を光硬化させ、
色材画像部については色材層5と、および非画像部につ
いては色材シート支持体6との接着性を高める。続いて
受像シート7を積層、圧熱処理し(図2−B)、色材シ
ートを剥離すると(図2−C)、画像部は光硬化光重合
性粘着層8と共に受像シート7上に転写し、非画像部の
光硬化光重合性粘着層8は色材シート側に残留し、非画
像部の光重合性粘着層8の受像シート7への転写を防ぐ
ことが出来、受像シート7上に色材画像のみを形成させ
ることができる(図2−D)。
【0041】また該画像転写方法において、色材層中に
フェノール誘導体等の重合禁止剤を添加してもよい。該
重合禁止剤は、光重合性粘着層転写後の全面露光時、色
材画像に接する光重合性粘着層の重合を抑え、粘着性を
保持することが出来、さらに色材画像の受像シートへの
転写性を高くすることを可能とする。一方、該光重合性
粘着層8を受像シート7上に予め設けた場合(図3−
A)、例えば光重合性粘着層の粘着性を失わない程度に
露光、光重合性粘着層を光硬化させて、受像シート7と
の接着性を高めることができる。引き続き色材シートを
ラミネート圧熱処理し(図3−B)、色材シートの支持
体6を剥離することによって(図3−C)、画像部は光
重合性粘着層8上に転写され、光重合性粘着層8全体は
受像シート7側に残存する結果、色材画像のみを光重合
性粘着層8上に形成することが可能となる(図3−
D)。
【0042】該最終受像シートとしては、例えばアート
紙、コート紙等の各種印刷紙、ポリエステルフィルム、
ポリプロピレンフィルム等のプラスチックフィルム、そ
の他、鉄、銅、アルミニウム等の金属板、木材(板)
等、広範囲の材質から場合に応じ適宜選択して用いるこ
とができる。また、本発明の感光性シートに画像露光す
る際に使用される光源としては特に限定はされないが、
例えば下記に示す光源を用いることができる。
【0043】レーザー光源としては、好ましくは紫外か
ら可視線波長に発光スペクトルを有するものの中から選
択して使用することが出来る。例えばYAGレーザー、
半導体レーザー、アルゴンイオンレーザー、He−Ne
レーザー、He−Cdレーザー等を挙げることができ、
特に、安定性、寿命、価格の点で、アルゴンイオンレー
ザーや半導体レーザーが優れている。
【0044】また、レーザー以外の光源としては、高圧
水銀灯、ナトリウムランプ、キセノンランプ、タングス
テンランプ等を用いることが出来る。次に、本発明の画
像形成方法の一例について、図面に基づいて説明する。
まず、図1−Aのように、支持体4、粘着層3、光重合
層2、カバーシート層1の順に積層された感光性シート
に画像露光を行う。画像露光により、光重合層3露光部
は光硬化により、粘着性が低下し、粘着層3に対する接
着力よりもカバーシート層1に対する接着力が大きくな
る。
【0045】次に、図1−Bのようにカバーシート層1
を剥離すると、光重合層露光部のみが、粘着層3ではな
くカバーシート層1に接着して感光性シート支持体側よ
り剥離除去される。また、感光性シート上に残存した光
重合層未露光部と共に、露光部に相当する粘着層も露出
する。そして、支持体6および色材層5の順に積層され
た色材シートと上記カバーシート層が剥離した感光性シ
ートとを、該色材シートの色材層5と、該感光性シート
の光重合層残存部および露光部相当粘着層露出部が対面
するようにラミネートし、限定はされないが、例えばロ
ーラー8等を用いて加圧または圧熱処理を行う。ラミネ
ート後、積層体を全面露光し、該感光性シートの光重合
層残存部(未硬化部)と該色材シートの色材層5との接
着性を高めてもよい。
【0046】引き続き、図1−Cに示すように、該感光
性シートを剥離する。この時、該感光性シートの粘着層
露出部に相当する該色材シートの色材層は、該粘着層に
接着して、該色材シートより除去され、該色材シート上
には、光重合層残存部に相当する画像様色材層が残存す
る。次に、図1−Dに示すように、該色材シートと受像
シート7とを該色材シートの画像様色材層と受像シート
7が対面するようにラミネートし、限定はされないが、
例えばローラー8等を用いて加圧または圧熱処理を行
う。
【0047】さらに、図1−Eのように積層体より該色
材シートを剥離することにより、画像様色材層が該受像
シート7上に転写され、該受像シート7上に画像が形成
される。
【0048】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例により更に
具体的に説明するが、本発明は、その要旨を越えない限
りこれらの実施例に限定されるものではない。
【0049】実施例1 〔感光性シートの作製〕75μmのポリエチレンテレフ
タレート(以下PETと略す)シート(カバーシート)
に下記の光重合層塗布液を乾燥塗膜が4μmになるよう
に塗布乾燥し、光重合層を設けた。次に、PETシート
(感光性シート支持体)上に下記の粘着層塗布液を乾燥
膜厚が6μmになるように塗布乾燥し、粘着層を設け
た。続いて、該光重合層塗設PETシートと粘着層塗設
PETシートを光重合層と粘着層とが重なるように合わ
せ4kg/cm2 、50cm/分で加圧処理によりラミ
ネートし、感光性シートを作製した。
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】 〔粘着層塗布液〕 シス−ポリブタジエン 3.6g スチレン−ブタジエン共重合 2.4g メチレンクロリド 54g
【0052】〔色材シートの作製〕75μmのPETシ
ート上に、イエロー、シアン、マジェンタおよびブラッ
クの各色ごとに20μmの熱軟化層(エチレン−酢酸ビ
ニル共重合樹脂)を押し出しラミネート法により設けた
支持体上に下記の色材層塗布液を乾燥膜厚2μmになる
ように塗布乾燥し、色材層を設けた。
【0053】〔色材層塗布液〕下記の界面活性剤
(B)、界面活性剤(C)、高分子有機物質(D)、及
び顔料を水100gと共にガラスビーズ(直径1mm)
と回転デスクによる分散ミルを用い、3000回転1.
5時間分散することにより顔料分散液を調液した。この
顔料分散液に、下記の高分子有機物質(A)、高分子有
機物質(B)、高分子有機物質(C)、と界面活性剤
(A)を添加し、さらに3000回転、2時間分散、色
材層塗布液を調液した。
【0054】
【表3】 高分子有機物質(A) 大日本インキ化学(株)製 50g SFC−300 40%水溶液 高分子有機物質(B) 昭和高分子(株)製 242g AT−1000 50%水溶液 高分子有機物質(C) ポリエチレンオキシド 330g Mw2000000 1%水溶液 界面活性剤(A) 花王(株)製エマルゲン 6g 界面活性剤(B) オキシエチル化オクチルフェノール 10g 界面活性剤(C) ラウリル硫酸ナトリウム 4g 高分子有機物質(D) 高分子有機物質(A)を中和した溶液 5g 顔料:イエローシート:セイカファーストイエロー 40g H−07555(大日精化(株)製) シアンシート :シアニンブルー4920 42g (大日精化(株)製) マジェンタシート:セイカファーストカーミン1483 35g (大日精化(株)製) ブラックシート:三菱カーボンブラックM−100 45g (三菱化成(株)製)
【0055】次に、直径250mmのドラムに感光性シ
ートをシート支持体とドラム表面とが重なるように真空
密着させた。続いて、このドラムを764rpmで回転
させ、ビーム径7μmに絞ったアルゴンイオンレーザー
488nm、2mWのレーザービームにより、5μmピ
ッチで走査露光を行った。
【0056】露光したシートをドラムからはずし、カバ
ーシートを剥離した所、露光部の光重合層はカバーシー
トに転写し、未露光部の光重合層は粘着層へ残留し、光
重合層露光部に相当する部分の粘着層が露出した感光性
シートが得られた。該感光性シート上に、色材シート
を、粘着層と色材層とが重なり合うように5kg/cm
2 、50cm/分で加圧処理を行った後、感光性シート
支持体を剥離し、色材シート上に色材画像を形成させ
た。
【0057】この画像形成した色材シートを75μmの
乳白処理PET(ダイヤホイル(株)製W900J)上
に5kg/cm2 、80℃、50cm/分で圧熱転写処
理を施し、色材画像を上に形成させた。この操作をシア
ン、マジェンタ、イエロー、ブラックの各色ごとに繰り
返し、乳白処理PET上に多色カラー画像を形成させ
た。
【0058】次に、本発明の画像形成材料の評価を以下
のように行った。シアンの色材シート上に色材画像が得
られる最少レーザー露光量により感度の評価を行った。
また、乳白処理PET上に転写された色材画像より色調
の評価を目視で行った。結果を表−1に示す。
【0059】実施例2 実施例1と同様に感光性シートを作製した後、75μm
のPET上に20μmの熱軟化層(エチレン−酢酸ビニ
ル共重合樹脂)を押出しラミネート法により設けた支持
体上に、下記の離型層塗布液、及び実施例1の色材層塗
布液を乾燥膜厚をそれぞれ2μmになるように塗布乾燥
して、離型層、色材層を設け色材シートを形成した。
【0060】次に、該感光性シートを実施例1と同様に
露光した後、カバーシートを剥離、さらに色材シートを
ラミネートして、色材シート上に色材画像を形成した。
該画像形成した色材シート上にアート紙を5kg/cm
2 、80℃、50cm/分で圧熱処理した後、色材シー
トの支持体を剥離し、アート紙上に色材画像を離型層と
共に転写した。
【0061】この操作をシアン、マジェンタ、イエロ
ー、ブラックの各色ごとに繰り返し、アート紙上に多色
カラー画像を形成させた。次に、本発明の画像形成材料
の評価を実施例1と同様に行った。その結果を表−1に
示す。
【0062】
【表4】 〔離型層塗布液〕 高分子有機物質 ポリ酢酸ビニル−バーサチック酸ビニル 10g (8:20重量比、Mw50000) メタノール 50g
【0063】実施例3 実施例1と同様感光性シートを作製した。次に、50μ
mのポリプロピレンフィルム(以下PPと略す)シート
上に実施例1で使用した色材層塗布液を乾燥膜厚2μm
になるように塗設し色材シートを作製した。
【0064】続いて、50μmのポリプロピレンフィル
ム(PP)シート上に、下記に示す粘着層塗布液を乾燥
膜厚が2μmになるように塗設し、粘着性シートを作製
した。実施例1と同様に、感光性シートをレーザー露
光、カバーシートの剥離を行った後、色材シートをラミ
ネートし、色材シート上に色材画像を形成した。
【0065】次に、アート紙と上記粘着性シートを5k
g/cm2 、80℃、50cm/分で圧熱転写処理を施
し、アート紙上に、粘着層を設けた。該粘着層を設けた
アート紙と上記の画像形成した色材シートを5kg/c
2、80℃、50cm/分で圧熱処理を行ない、色材
シート上の画像をアート紙の粘着層上へ転写し、画像形
成をさせた。この操作をシアン、マジェンタ、イエロ
ー、ブラックの各色ごとに繰り返し、多色カラー画像を
形成させた。
【0066】
【表5】 〔粘着層塗布液〕 ・酢酸ビニルアクリル共重合体エマルジョン溶液 10g (昭和高分子(株)製、AT−1000)50wt%水溶液 ・ポリエチレンオキシド 10g Mw=200万、1wt%水溶液 ・花王(株)製界面活性剤エマルゲン810 0.2g ・水 20g
【0067】実施例4 実施例1と同様に感光性シートを作製した後、実施例3
と同様に色材シート、粘着性シートを作製した。次に、
該感光性シート及び色材シートを用い実施例1と同様に
レーザー露光し、色材シート上に色材画像を形成させ
た。該画像形成させた色材シート上に、上記の粘着性シ
ートを、色材層と、粘着層とが互いに接するように5k
g/cm2 、80℃、50cm/分で圧熱処理、続いて
粘着性シート支持体を剥離して、色材シート上に粘着層
を設けた。
【0068】次に、該色材シート上に、アート紙を粘着
層とアート紙が重なるように合わせ、5kg/cm2
80℃、50cm/分で圧熱転写処理を施し、色材画像
を粘着層と共にアート紙上へ転写し、色材画像を形成さ
せた。この操作を、シアン、マジェンタ、イエロー、ブ
ラックについて各色ごとに繰り返し、多色カラー画像を
形成させた。続いて、本発明の画像形成材料の評価を実
施例1と同様に行った。その結果を表−1に示す。
【0069】実施例5 実施例1と同様に感光性シートを作製した後、実施例3
と同様に色材シートを作製した。続いて、50μmポリ
プロピレンフィルム上に下記の光重合層塗布液を乾燥膜
厚2μmになるように塗設し、光重合性粘着シートを作
製した。
【0070】次に、感光性シートを実施例1と同様にレ
ーザー露光した後、カバーシートを剥離、粘着層上に残
留した未硬化光重合層を硬化するために、2kw高圧水
銀灯(ウシオ電機(株)製、ユニパルスUM−301)
を用いて1m離れた所から10mJ/cm2 の全面露光
を施した。続いて、該感光シート上に上記の色材シート
を、5kg/cm2 、80℃、50cm/分の圧熱処理
により、レーザー露光部の色材層を粘着層上に転写さ
せ、色材画像を色材シート上に形成させた。
【0071】該色材シート上に、下記の光重合性粘着シ
ートを5kg/cm2 、80℃、50cm/分の圧熱処
理によりラミネートさせた。続いて、該色材シートの光
重合性粘着層を粘着性が完全には失わない程度に上記の
高圧水銀灯により5mJ/cm2 露光し、光硬化させ
(光重合性粘着層が完全に光硬化する露光量は20mJ
/cm2 )、光重合性粘着層と、色材シートとの接着性
を高めた。
【0072】次に、色材シートの光重合性粘着シート支
持体を剥離後、該色材シートをアート紙上に5kg/c
2 、80℃、50cm/分で圧熱処理し、色材シート
の支持体を剥離した所、色材シート上の色材画像部は、
光重合性粘着層と共にアート紙へ転写し、非画像部の光
重合性粘着層は色材シートの方へ残留し、アート紙上に
は、非画像部に、光重合性粘着層の無い、色材画像部の
みが形成された。この操作をシアン、マジェンタ、イエ
ロー、ブラックの各色ごとに繰り返し、多色カラー画像
を形成させた。また、本発明の多色カラー画像を実施例
1と同様に評価した。結果を表−1に示す。
【0073】
【表6】 〔光重合性粘着層塗布液〕 増感色素 ミヒラーズケトン 0.1g 活性剤 2,2′−ビス(o−クロロフェニル)−4,4′, 1g 5,5′−テトラフェニルビイミダゾール 活性剤 2−メルカプトベンズチアゾール 0.5g エチレン性化合物 トリメチロールプロパントリアクリレート 3g 高分子有機物質 ポリ酢酸ビニルバーサチック酸ビニル 7g (80:20重量比,Mw60000) 塗布溶媒 乳酸メチル/メチルエチルケトン/テトラハイドロフラン 2 : 2 : 1 重量比 80g
【0074】比較例1 実施例1の光重合層塗布液に、イエロー、シアン、マジ
ェンタおよびブラックの各色ごとに下記の顔料を添加
し、実施例1の色材シート支持体上に、膜厚2μmにな
るように塗布、乾燥して、4色の感光性シートを作製し
た。このシートを実施例1と同様にレーザー露光し、ケ
イ酸1%花王(株)ペレックスN13L3%水溶液から
なる現像液で現像処理を行ない、色材画像を形成した
後、該色材画像を実施例3で使用した粘着層を設けたア
ート紙上に転写した。
【0075】シアンの色材シート上に画像が得られる最
少のレーザー露光量により感度の評価を行った。また、
アート紙上に転写された色材画像より色調の評価を行っ
た。結果を表−1に示す。
【0076】
【表7】 〔顔料〕 イエローシート セイカファーストイエロー H−07555 2g (大日精化(株)製) シアンシート シアニンブルー4920 2.1g (大日精化(株)製) マジェンタシート セイカファーストカーミン1483 1.75g (大日精化(株)製) ブラックシート 三菱カーボンブラックM−100 4.25g (三菱化成(株)製)
【0077】比較例2 実施例1の感光性シートの支持体を75μmPETか
ら、75μmの離型処理PETに変更した以外は同様感
光性シートを作製した。また、実施例1と同様に、色材
シートを作製した。該感光性シートのカバーシートを剥
離した後、アート紙上に光重合層とアート紙表面が重な
るように合わせ、5kg/cm2 、80℃、50cm/
分で圧熱処理を施し、ラミネートした。該感光性シート
をラミネートしたアート紙の感光性シート側から実施例
1と同様にレーザー露光し、感光性シート支持体を剥離
した。
【0078】次に、該画像露光された光重合層を有する
アート紙上に、上記の色材シートを5kg/cm2 、5
0cm/分で加圧処理を行ない、光重合層の未露光部分
に、色材層を転写させ、色材画像をアート紙上に形成さ
せた。この操作をシアン、イエロー、マジェンタ、ブラ
ックの各色ごとにくり返し、アート紙上に多色カラー画
像を形成させた。実施例1と同様に感度、色調を評価、
結果を表−1に示す。
【0079】
【表8】 表−1の結果より明らかなように、本発明の画像形成材
料を用いることにより、高感度で色再現性に優れた着色
画像が得られる。
【0080】実施例6 実施例5において、色材層塗布液中に10.2gのパラ
メトキシフェノール(重合禁止剤)を添加した以外は他
はまったく同様に感光性シート、色材シート、光重合性
粘着シートを作製し、これらを用い実施例5と同様にレ
ーザー露光、ラミネート処理を施し、光重合性粘着シー
トをラミネートした画像形成色材シートを得た。
【0081】この色材シートを上記の高圧水銀灯を用い
5mJ/cm2 で全面露光させた後、光重合性粘着シー
ト支持体を剥離し、該光重合性粘着シート上にアート紙
を重ね合わせ、5kg、50℃、50cm/分で圧熱処
理を施した後、色材シート支持体を剥離すると、実施例
5と同様にアート紙上に、色材画像のみが転写された。
この結果は重合禁止剤を色材層に添加することにより、
転写性が向上し、低い温度で転写できるようになったこ
とを示している。
【0082】
【発明の効果】本発明の画像形成方法は増感色素の色の
影響を受けずに印刷物に極めて近く、受像シートと画像
の接着性に優れた多色カラー画像を形成することを可能
とする。特に、レーザービームを利用したカラープルー
フに適用した場合に受像シートの種類を限定なく、鮮明
なカラー画像を形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成方法の一例を示す模式図であ
る。
【図2】粘着層として光重合性粘着層を用いた、本発明
の画像形成方法の一例を示す模式図である。
【図3】粘着層として光重合性粘着層を用いた、本発明
の画像形成方法の一例を示す模式図である。
【符号の説明】
1 カバーシート層 2 光重合層 3 粘着層 4 支持体 5 色材層 6 支持体 7 受像シート 8 光重合性粘着層 9 ローラー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)支持体、粘着層、光重合層、カバ
    ーシート層の順に積層され、該光重合層は露光後、露光
    部のみがカバーシート層と共に剥離する性質を有してい
    る感光性シートに、画像露光を行った後、カバーシート
    層を該光重合層の露光部分と共に剥離し、該光重合層の
    未露光部分を該粘着層上に残存させ、 (2)支持体、色材層の順に構成された色材シートと、
    上記カバーシート層が剥離した該感光性シートとを、該
    色材シートの該色材層と該感光性シートの該光重合層残
    存部および露光部に相当する粘着層露出部が対面するよ
    うに重ね合わせ、加圧または圧熱処理を施した後、該感
    光性シートを剥離することにより、粘着層露出部に相当
    する色材層を該感光性シートへ転写し、光重合層残存部
    に相当する画像様色材層を該色材シートに残存させ、 (3)該色材シートと受像シートとを、該色材シートの
    該画像様色材層と該受像シートが対面するように重ね合
    わせ、加圧または圧熱処理を施した後、該色材シートを
    剥離することにより該画像様色材層を該受像シートに転
    写することにより、該受像シート上に画像を形成するこ
    とを特徴とする画像形成方法。
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