JPH0717011A - ダイレクト製版装置 - Google Patents

ダイレクト製版装置

Info

Publication number
JPH0717011A
JPH0717011A JP5186741A JP18674193A JPH0717011A JP H0717011 A JPH0717011 A JP H0717011A JP 5186741 A JP5186741 A JP 5186741A JP 18674193 A JP18674193 A JP 18674193A JP H0717011 A JPH0717011 A JP H0717011A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
color material
roller
image
photosensitive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP5186741A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyoshi Urano
年由 浦野
Hideki Nagasaka
英樹 長坂
Masaaki Tsuchiyama
正明 土山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP5186741A priority Critical patent/JPH0717011A/ja
Publication of JPH0717011A publication Critical patent/JPH0717011A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】新規な画像形成方法を採用し、コンパクトな構
成のダイレクト製版装置を提供する。 【構成】露光ローラー(10)、感光性シート供給ロー
ラー(11)、露光機構(12)、感光性シート巻取ロ
ーラー(13)、カバーシート巻取ローラー(14)、
加圧ローラー(20)、色材シート供給ローラー(2
1)、色材シート巻取ローラー(22)、加熱加圧ロー
ラー(30a)、(30b)、受像シート剥離機構(4
1)から主として構成される。2色以上に分割された多
色の色材シート(b)を用いる。そして、画像露光によ
り、感光性シート(a)の感光性粘着制御層の露光部お
よび未露光部間の粘着性を変化させ、感光性シート
(a)の感光性粘着制御層と色材シート(b)の色材層
とを重ね合わせて加圧処理を施した後、感光性シート
(a)を剥離することにより、多色の色材画像を形成
し、圧熱処理によって受像シートに転写する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダイレクト製版装置に
関するものであり、詳しくは、光重合性粘着層を利用し
た画像形成方法であって光重合性粘着層中に含有される
増感色素により画像が影響されることのない新規な画像
形成方法を採用し、しかも、コンパクトな構成のダイレ
クト製版装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、印刷工業分野においては、印
刷物の仕上がり、色調などを印刷前に確認する手段とし
て、校正印刷またはプリプレスプルーフが利用されてい
る。特に、プリプレスプルーフは、インキを使わずに印
刷物の仕上がりが予想できる利点がある。
【0003】近年、レーザー装置とコンピューター画像
形成技術の発展に伴ない、銀塩フィルムを用いず、画像
のデジタルデーターをコンピューターで作製し、色分解
されたデジタル画像信号にて制御された光による直接露
光により、画像(プリプレスプルーフ)を得る画像形成
方法が開発されつつある。斯かる画像形成方法は、現像
工程が不要であるため、工程の短縮化、省力化、低コス
ト化を図ったダイレクト製版を可能とする。
【0004】上記の画像形成方法として、例えば、特開
昭63−41847号公報には、受像シート上に光重合
性粘着層を積層した感光性シートを用い、光重合性粘着
層の上に画像形成する方法が開示されている。すなわ
ち、先ず、感光性シートを画像露光した後、非感光性の
色材シートと接触させ、次いで、感光性シートから色材
シートを剥離することにより、光重合性粘着層上の画像
状粘着部分に選択的に色材シートを付着させて光重合性
粘着層上に画像形成する。
【0005】しかしながら、上記の画像形成方法は、受
像シート上に積層された光重合性粘着層の上に画像形成
する方法であるために次の欠点がある。すなわち、光重
合性粘着層中の光重合開始系に含まれる増感色素によ
り、非画像部分と共に得られた画像が着色し、印刷物に
酷似した色調を再現するのが困難であり、特に、可視光
に感応する光重合開始系を用いた場合は一層困難であ
る。一方、着色を低下させるために増感色素の濃度を低
下させた場合は感度低下を惹起する。
【0006】本発明者は、先に、光重合性粘着層を利用
した画像形成方法であって光重合性粘着層中に含有され
る増感色素により画像が影響されることのない新規な画
像形成方法を提供した(特願平4−250130号、4
−290436号、同5−1159号)。斯かる画像形
成方法は、増感色素による画像の着色がなくて色再現性
に優れ、しかも、高感度で着色画像を与えるため、実用
的なダイレクト製版を可能にする方法として期待され
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、光重
合性粘着層を利用した画像形成方法であって光重合性粘
着層中に含有される増感色素により画像が影響されるこ
とのない新規な画像形成方法を採用し、ダイレクト製版
と通常の密着露光製版の両者を選択して行なうことの出
来る製版装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】支持体(a1 )の上に感
光性粘着制御層(a2 )とカバーシート(a3 )とを順
次に積層して成る感光性シート(a)と、支持体
(b1 )の上に色材層(b2 )を積層して成る色材シー
ト(b)と、受像シート(c)とを用い、色分解された
デジタル画像信号にて制御されるレーザーを用いた画像
露光により、感光性シート(a)の感光性粘着制御層
(a2 )の露光部および未露光部間の粘着性を変化さ
せ、感光性シート(a)の感光性粘着制御層(a2 )と
色材シート(b)の色材層(b2 )とを重ね合わせて加
圧または圧熱処理を施した後、感光性シート(a)を剥
離することにより、色材シート(b)の色材層(b2
側に色材画像を形成し、次いで、圧熱処理により、受像
シート(c)に色材画像を転写するダイレクト製版装置
であって、 I:感光性シート露光部(A)、加圧ラミネート部
(B)、加熱加圧ラミネート部(C)、これらを操作す
る制御部から主として構成され、 IIA:感光性シート露光部(A)は、加圧ラミネート部
(B)の加圧ローラー(20)に近接配置された露光ロ
ーラー(10)、感光性シート供給ローラー(11)、
感光性シート巻取ローラー(13)、色分解されたデジ
タル画像信号にて制御されるレーザーを用いた露光機構
(12)、カバーシート巻取ローラー(14)を備え、
そして、感光性シート供給ローラー(11)から供給さ
れ且つカバーシート(a3 )を表面にして露光ローラー
(10)の周面上に密着巻回された感光性シート(a)
にレーザーを照射して露光を行ない、カバーシート巻取
ローラー(14)により露光済の感光性シート(a)か
らカバーシート(a3 )を剥離して巻き取り、カバーシ
ート(a3 )が剥離された感光性シート(a)を露光ロ
ーラー(10)と加圧ローラー(20)の間を通過させ
た後に感光性シート巻取ローラー(13)により巻き取
る機能を有し、 IIB:加圧ラミネート部(B)は、色材シート供給ロー
ラー(21)、前記の露光ローラー(10)に近接配置
された加圧ローラー(20)、色材シート巻取ローラー
(22)を備え、そして、色材シート供給ローラー(2
1)から露光ローラー(10)と加圧ローラー(20)
との間に2色以上に分割された多色の色材シート(b)
を供給し、感光性シート(a)の感光性粘着制御層(a
2 )と色材シート(b)の色材層(b2 )とを接触させ
て色材シート(b)の表面に多色の色材画像を形成さ
せ、表面に色材画像を形成した色材シート(b)を次の
加熱加圧ラミネート部(C)の一対の加熱加圧ローラー
(30a)、(30b)の間を通過させた後に色材シー
ト巻取ローラー(22)によって巻き取る機能を有し、 IIC:加熱加圧ラミネート部(C)は、受像シート送給
機構(31)、一対の加熱加圧ローラー(30a)、
(30b)、これらのローラ間に受像シート(c)を繰
り返し供給する受像シート循環手段、受像シート剥離機
構(41)を備え、そして、受像シート送給機構(3
1)から加熱加圧ローラー(30a)、(30b)の間
に受像シート(c)を供給し、色材シート(b)の色材
画像形成面と受像シート(c)とを接触させて受像シー
ト(c)の表面に1色の色材画像を転写させ、受像シー
ト循環手段により色材画像が転写された受像シート
(c)を加熱加圧ローラー(30a)、(30b)の間
に繰り返し供給し、色材シート(b)の表面に形成され
た多色の色材画像の各色材毎に上記の加熱加圧を繰り返
して受像シート(c)に多色画像を転写する機能を有
し、 IID:制御部は、前記の各機能が順次に行なわれる様に
操作することを特徴とするダイレクト製版装置に存す
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明の製版装置の実施例を説明する
が、それに先立ち、先ず、本発明の製版装置における画
像形成方法の概要について説明する。図4〜7は、本発
明の製版装置における画像形成方法の説明図であり、図
4及び5はネガ型態様、図7及び8はポジ型態様を示
す。図中、(a)は感光性シート、(a1 )は支持体、
(a2 )は感光性粘着制御層、(a3 )はカバーシー
ト、(b)は色材シート、(b1 )は支持体、(b2
は色材層、(b3 )は熱軟化層、(c)は受像シートを
示す。
【0010】本発明の製版装置における画像形成方法
は、支持体(a1 )の上に感光性粘着制御層(a2 )と
カバーシート(a3 )とを順次に積層して成る感光性シ
ート(a)と、支持体(b1 )の上に色材層(b2 )を
積層して成る色材シート(b)と、受像シート(c)と
を用い、画像露光により、感光性シート(a)の感光性
粘着制御層(a2 )の露光部および未露光部間の粘着性
を変化させ、感光性シート(a)の感光性粘着制御層
(a2 )と色材シート(b)の色材層(b2 )とを重ね
合わせて加圧または圧熱処理を施した後、感光性シート
(a)を剥離することにより、色材シート(b)の色材
層(b2 )側に色材画像を形成し、次いで、圧熱処理に
より、受像シート(c)に色材画像を転写することより
成る。
【0011】図4及び5に示すネガ型態様においては、
感光性粘着制御層(a2 )として、例えば、光重合性粘
着層(a21)が用いられる。そして、次の(1)〜
(5)の工程に従ってネガ画像が形成される。
【0012】(1)画像露光により、感光性シート
(a)の感光性粘着制御層(a2 )(光重合性粘着層
(a21))の露光部の粘着性を低下させる(図4
(1))。 (2)カバーシート(a3 )を剥離し、感光性シート
(a)の感光性粘着制御層(a2 )と色材シート(b)
の色材層(b2 )とを重ね合わせて加圧または圧熱処理
を施す(図4(2))。
【0013】(3)感光性シート(a)を剥離すること
により、感光性粘着制御層(a2 )の未露光部に色材層
(b2 )を転写し、露光部に相当する画像を色材シート
(b)に残存させ、色材シート(b)の色材層(b2
側にネガ型の色材画像を形成する(図4(3))。
【0014】(4)受像シート(c)と色材シート
(b)の色材画像形成面とを重ね合わせて加熱加圧する
ことにより、色材シート(b)上の露光部に相当する画
像を受像シート(c)に転写する(図5(4))。 (5)受像シート(c)から色材シート(b)を剥離す
る((図5(5))。
【0015】図6及び7に示すポジ型態様においては、
感光性粘着制御層(a2 )として、例えば、光重合層
(a21)とその下に積層された粘着層(a22)との二重
層が用いられる。そして、次の(1)〜(6)の工程に
従ってポジ画像が形成される。
【0016】(1)画像露光により、感光性シート
(a)の感光性粘着制御層(a2 )の光重合層(a21
の露光部の粘着性を低下させる(図6(1))。その結
果、粘着層(a22)及び光重合層(a21)は、粘着層
(a22)/光重合層(a21)/カバーシート(a3 )か
らなる層構成において、光重合層(a21)の露光により
各層間の接着性が変化し、露光後は、粘着層(a22)と
光重合層(a21)との間の接着性が光重合層(a21)と
カバーシート(a3 )との間の接着性よりも小さくな
る。
【0017】(2)露光後カバーシート(a3 )を剥離
する。その結果、露光部における粘着層(a22)と光重
合層(a21)との間の接着性が小さくなっているため、
露光部の光重合層(a21)は、カバーシート(a3 )と
一体となって粘着層(a22)から剥離され、粘着層(a
22)が露出する(図6(2))。
【0018】(3)感光性シート(a)の粘着層
(a22)が露出した感光性粘着制御層(a2)と色材シ
ート(b)の色材層(b2 )とを重ね合わせて加圧また
は圧熱処理を施す(図6(3))。その結果、感光性粘
着制御層(a2 )の粘着層露出部(露光部相当部)に色
材層(b2 )が接着する。
【0019】(4)感光性シート(a)を剥離すること
により、感光性粘着制御層(a2 )の粘着層露出部に色
材層(b2 )を転写し、未露光部に相当する画像を色材
シート(b)に残存させ、色材シート(b)の色材層
(b2 )側にポジ型の色材画像を形成する(図7
(4))。
【0020】(5)受像シート(c)と色材シート
(b)の色材画像形成面とを重ね合わせて加熱加圧する
ことにより、色材シート(b)上の未露光部に相当する
画像を受像シート(c)に転写する(図7(5))。 (6)受像シート(c)から色材シート(b)を剥離す
る((図7(6))。
【0021】次に、感光性シート(a)について説明す
る。支持体(a1 )としては、例えば、上質紙、アート
紙、剥離紙などの紙類、アルミニウム等の金属や合金の
シート、ポリエチレンテレフタレート等のポリマーシー
ト等が挙げられる。支持体(a1 )の厚さは、通常1μ
m〜10mm、好ましくは5μm〜1mmの範囲であ
る。
【0022】ネガ型態様における光重合性粘着層
(a21)を形成する光重合性組成物は、増感色素および
活性剤より成る光重合開始系とエチレン性不飽和二重結
合を少なくとも1個含有する付加重合可能な化合物(以
下、エチレン性化合物と略す)とを含有する。光重合性
組成物中のエチレン性化合物は、紫外または可視のレー
ザー光などの光に感応して硬化することにより、光重合
性粘着層(a21)の露光部分の粘着性を適度に低下させ
ることが出来る。また、光重合性組成物中に更に有機高
分子物質を添加して粘着性の調整を行ってもよい。
【0023】上記の光重合開始系は、光源の光波長に合
わせ適宜選択して用いられるが、例えば、特開平2−6
9号公報に記載のテトラヒドロキノリン系増感剤と活性
剤(2,2−ビス(o−クロロフエニル)−4,4′,
5,5′−テトラフエニルビイミダゾール、2−メルカ
プトベンズチアゾール等)とから成る光重合開始系は好
適である。
【0024】上記のエチレン性化合物および有機高分子
物質としては、例えば、特開平2−69号、特開昭51
−150322号、特開昭55−26597号および特
開昭55−26596号の各公報に記載のものから適宜
選択することが出来る。特に、低粘度(例えば常温にて
50cp以下)のエチレン性化合物、ガラス転移点が8
0℃以下、好ましくは50℃以下の有機高分子物質が好
適に用いられる。代表的なエチレン性化合物としては、
トリメチローループロパントリアクリレートが挙げら
れ、代表的な有機高分子物質としては、(メタ)アクリ
ル酸共重合体、(メタ)アクリル酸アルキル共重合体な
どが挙げられる。
【0025】光重合開始系の使用量は、エチレン性化合
物100重量部に対して0.1〜100重量部、好まし
くは0.2〜50部の範囲である。有機高分子物質の使
用量は、エチレン性化合物100重量部に対して1〜5
00重量部、好ましくは10〜300重量部の範囲であ
る。光重合性粘着層(a21)の厚さは、通常0.1〜5
0μm、好ましくは0.2〜20μm、更に好ましくは
0.3〜10μmの範囲である。
【0026】ポジ型態様における粘着層(a22)を形成
する粘着剤としては、室温で粘着性を有する粘着剤が好
適である。斯かる粘着剤は、例えば、特開昭51−15
0322号、特開昭55−26596号、特開昭55−
26597号の各公報に記載された調色性材料に用いら
れている高分子物質の中から適宜選択することが出来
る。高分子物質としては、軟化点が通常80℃以下、好
ましくは60℃以下の高分子物質が好適であり、代表的
に高分子物質としては、シス−ポリブタジエン、スチレ
ン−ブタジエン共重合体などが挙げられる。
【0027】粘着層(a22)には、粘着性を制御するた
め、ジオクチルフタレート、ジドデシルフタレート、ト
リエチレングリコールジカプリレート等の可塑剤を含有
させることが出来る。一方、光重合層(a21)は、前記
のネガ型態様におけると同様の光重合性組成物によって
構成される。
【0028】粘着層(a22)及び光重合層(a21)は、
粘着層(a22)/光重合層(a21)/カバーシート(a
3 )からなる層構成において、光重合層(a21)の露光
により各層間の接着性が変化する様に設計される。すな
わち、露光後は、前記のネガ型態様におけると同様の作
用に基づいて、粘着層(a22)と光重合層(a21)との
間の接着性が光重合層(a21)とカバーシート(a3
との間の接着性よりも小さくなる様に設計される。粘着
層(a22)の厚さは、通常0.1μm〜1mm、好まし
くは0.5〜200μmの範囲であり、光重合層
(a21)の厚さは、前記のネガ型態様におけると同様の
範囲から選択される。
【0029】カバーシート(a3 )は、酸素による感光
性粘着制御層(a2 )の感度低下を防止して保存安定性
を向上させるために用いられる。そして、その種類は、
感光性粘着制御層(a2 )から容易に剥離可能である限
り特に限定されず、例えば、ポリエチレンテレフタレー
ト等のポリエステル、ポリアミド、ポリカーボネート、
ポリエーテル、ポリアセタール、ポリプロピレン等のポ
リオレフィン、セルロースエステル、ポリビニルアルコ
ール等の透明プラスチックシート等が挙げられる。カバ
ーシート(a3 )の厚さは、通常0.1〜500μm、
好ましくは0.5〜300μmの範囲である。
【0030】カバーシート(a3 )には、感光性粘着制
御層(a2 )との離型性を高めるため、離型層を設けて
もよい。感光性シート上の離型層は、画像露光後、カバ
ーシート(a3 )と共に感光性シート(a)から剥離さ
れる。離型層の材料としては、例えば、シリコーン樹
脂、フッ素系樹脂、ポリアミン、スチレン−無水マレイ
ン共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアルコール、
ポリ酢酸ビニル及びそれらの共重合体、更には、三酢酸
セルロース、二酢酸セルロース等を挙げることが出来
る。離型層の厚さは、通常0.1〜100μm、好まし
くは0.2〜50μmの範囲である。
【0031】次に、色材シート(b)について説明す
る。色材シート(b)は、支持体(b1 )の上に色材層
(b2 )を積層して構成される。支持体(b1 )は、感
光性シート(a)の支持体(a1 )と同様の材質を用い
ることが出来、また、その厚さも同様の範囲から選択さ
れる。
【0032】支持体(b1 )には、熱軟化層(b3 )を
設けるのが好ましい。熱軟化層(b3 )は、その上に形
成される色材画像を受像シート(c)上に圧熱転写する
際、受像シート(c)表面の凹凸に追従して変形しなが
ら色材画像を受像シート(c)に押し当てる作用を有
し、色材画像と受像シート(c)との密着性を高めて転
写性を向上させる効果を発揮する。また、熱軟化層(b
3 )を有する色材シート(b)を用いた場合、受像シー
ト上に転写された色材画像表面は、受像シート(c)表
面の凹凸と同様の形状を有するため、受像シート(c)
と同等の光沢(質感)を有し、過度の光沢が抑えられて
一層印刷物に近い転写画像が得られる。
【0033】熱軟化層(b3 )は、圧熱転写の際、色材
画像と共に受像シート(c)側へ移行しない材料から構
成され、その材料としては、軟化点が約80℃以下の有
機高分子物質を用いるのが好ましい。斯かる有機高分子
物質としては、J.BRANDRUP,E.H.IMM
ERGUT「Polymer Handbook」se
cond edition(John Wiley &
Sons 出版)に記載の有機高分子物質などが挙げ
られる。
【0034】上記の有機高分子物質の具体例としては、
エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体の分子間を金属
イオンで架橋したアイオノマー樹脂、エチレン−エチル
アクリレート共重合体樹脂、ポリプロピレン樹脂、アク
リル酸エステルと酢酸ビニルとの共重合体などのアクリ
ル酸エステル共重合体、酢酸ビニル共重合体などが挙げ
られ、これらの中では、ポリプロピレン樹脂、エチルア
クリレート含有量5〜50重量%のエチレン−エチルア
クリレート共重合樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体
が特に好ましい。熱軟化層(b3 )の厚さは、通常1〜
100μm、好ましくは5〜50μmの範囲である。
【0035】支持体(b1 )に熱軟化層(b3 )を設け
る方法としては、例えば、有機高分子物質を溶剤に溶解
して支持体(b1 )上に塗布したのち乾燥する方法、押
出機により支持体(b1 )上に有機高分子物質をフィル
ム状に押し出してラミネートする方法(押し出しラミネ
ート法)等を採用することが出来る。
【0036】熱軟化層(b3 )には、色材画像の受像シ
ート(c)への転写性を向上させるため、離型層を設け
てもよい。後述する色材層(b2 )中に有機高分子物質
が含有されていない場合は、離型層を設けることによ
り、色材層の受像シートへの転写が可能となる。熱軟化
層(b3 )に設けられた離型層は、色材画像と共に受像
シート(c)へ転写される。斯かる離型層としては、感
光性シート(a)の離型層と同様の材質を用いることが
出来、また、その厚さも同様の範囲から選択される。
【0037】色材層(b2 )は、着色材料を含有してい
る。着色材料としては、染顔料が用いられる。色校正の
用途の場合は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック
と一致した色調の染顔料が必要となるが、この他、金属
粉、白色顔料、螢光顔料なども用いることが出来る。
【0038】染顔料の具体例としては、リオノールイエ
ローGRO(21090)、リオノールレッド7B44
01(15850)、リオノールブルーSM(2615
0)、三菱化成社製「三菱カーボンブラックMA−10
0」、同社製「三菱カーボンブラック#40」の他、セ
イカファーストイエローH(07555)、セイカファ
ーストカーミン(1483)、シアニンブルー(492
0)が挙げられる(上記の( )内の数字は、カラーイ
ンデックス(C.I)を意味する)。
【0039】色材層(b2 )は、通常、着色材料と共に
有機高分子物質を含有している。有機高分子物質は、着
色材料の塗膜性を高め、圧熱転写の際に必要な粘着性を
生じさせる作用を有する。有機高分子物質の種類として
は、例えば、特開昭48−31323号、特開昭51−
150322号、特開昭55−26596号、特開昭5
5−26597号、特開昭63−41847号、特開平
2−69号の各公報、米国特許第2,760,863号
明細書、同2,791,504号明細書に記載された有
機高分子物質を適宜用いることが出来る。色材層
(b2 )中の着色材料の含有量は、通常1〜50重量
%、好ましくは2〜30重量%の範囲、有機高分子物質
の含有量は、通常1〜98重量%、好ましくは5〜90
重量%の範囲である。
【0040】次に、受像シート(c)について説明す
る。受像シート(c)としては、最終受像シートであっ
てもよいし、受像シート(c)上に形成した色材画像を
最終受像シートへ圧熱処理により再度転写する際の中間
受像シートであってもよい。最終受像シートの種類は、
例えば、アート紙、コート紙などの各種印刷紙、ポリエ
ステルフィルム等のプラスチックフィルム、アルミニウ
ム等の金属シート等から目的に応じて適宜選択すること
が出来る。
【0041】中間受像シートも上記と同様に広範囲な種
類から選択できるが、少なくとも、その表面は、色材シ
ート(b)上の色材画像を受け得る性質と共に、転写さ
れた色材画像を次の最終受像シートへ転写し得る性質を
併せ持つ必要がある。従って、中間受像シートの表面性
状は、上記の各転写条件と相関して選定すればよいが、
例えば、各転写条件がほぼ同等である場合は、色材シー
ト(b)上の色材層(b2 )に対する接着性が色材層
(b2 )の支持体(b1 )に対する接着性より強いが、
色材層(b2 )の最終受像シート表面に対する接着性よ
り弱くする必要がある。
【0042】例えば、色材シート(b)の支持体
(b1 )、中間受像シート、最終受像シートが何れも高
分子物質で構成されている場合は、それらのガラス転位
点が最終受像シート、中間受像シート、支持体(b1
の順に大きくなる様に選択すればよい。そして、一定条
件下では、前記の接着性順序が保持されていなくとも、
各転写条件を加味して接着性順序が保持されていればよ
く、更には、中間受像シートと最終受像シートとに接着
される色材層(b2 )は、その表裏の関係であって異な
るため、色材層(b2 )の表面と裏面との構成に差異を
設けて前記の接着性順序を保持してもよい。
【0043】上記の様な中間受像シートの表面性状は、
基材のみで実現してもよく、また、基材と少くとも1つ
の被覆層とで実現してもよい。例えば、前述した通り、
シート状基材に高分子物質の被覆層を設けてもよい。ま
た、斯かる被覆層とは別途に若しくはその上に緩衝層お
よび/または離型層などを設けることも出来る。緩衝層
は、色材画像を受ける際、および、色材画像を最終受像
シートに転写する際、相手の表面が粗面であっても確実
に必要な全画像を授受できる点で有効である。斯かる緩
衝層は、粘弾性を有する材質または転写条件下で適度に
軟化する性質の高分子物質などで構成すればよい。
【0044】また、離型層は、中間受像シートの表面性
状のみでは前記の接着性順序を保持することが困難な場
合などに、接着性順序保持のためにも採用される。斯か
る接着性順次保持は、色材層(b2 )と離型層表面との
接着性(剥離性)で実現してもよく、また、離型層とそ
の下層との接着性(剥離性)で実現してもよい。後者の
場合、前記の接着性順序において、中間受像シートの接
着性は、最終受像シートとの比較では中間受像シートの
離型層とその下層との間の接着性を基準とし、また、色
材シート(b)の支持体(b1 )との比較ではこれらの
層間の接着性と表面の接着性との両者を基準として考慮
される。
【0045】そして、緩衝層を設けた中間受像シートを
用いた場合は、各色材シート上に緩衝層を設けなくと
も、永久受像シートの凹凸に合わせた色材画像を各色材
シート上に形成することが可能となる。また、各色材シ
ート上に離型層を設けて色材画像を形成する際、4層の
離型層が永久受像シート上に転写されるが、この場合、
離型層を設けた中間受像シートを用いれば、1層の離型
層のみしか永久受像シート上に転写されないため、過度
の光沢が抑えられて一層印刷物に近い画像を形成するこ
とが可能となる。
【0046】次に、本発明の製版装置に用いられる代表
的な感光性シート(a)と色材シート(b)の作成例に
ついて説明する。
【0047】ネガ型態様の感光性シート(a)は、例え
ば、75μmのポリエチレンテレフタレートシート(以
下、PETシートと略す)の上に、表1に示す組成の光
重合性粘着層用塗布液を乾燥膜厚が4μmとなる様に塗
布して乾燥し、その上に、厚さ20μmのポリプロピレ
ンフイルムを設け、室温下、5Kg/cm2 、50cm
/分の加圧ロール処理を行なうことにより作成すること
が出来る。
【0048】
【表1】 塗布溶剤 :乳酸メチル/メチルエチルケトン/テトラハイドロフラン (2:2:1重量比) 80g エチレン性化合物:トリメチロールプロパントリアクリレート 0.5g 高分子有機物質 :ポリメチルメタクリレート/メタクリル酸共重合体(90 /10重量比、Mw:50,000) 5g 活性剤(1) :2,2′−ビス(o−クロロフェニル)−4,4′,5, 5′−テトラフェニルビイミダゾール 2g 活性剤(2) :2−メルカプトベンズチアゾール 0.5g 増感色素 :以下の化学式に記載の化合物 0.1g
【0049】
【化1】
【0050】ポジ型態様の感光性シート(a)は、例え
ば、上記と同様のPETシートの上に、上記の表1に示
す組成の光重合性粘着層用塗布液を乾燥膜厚が4μmと
なる様に塗布して乾燥し、一方、上記と同様のPETシ
ートの上に、ポリブタジエン3.6重量部、スチレン−
ブタジエン共重合体2.4重量部、メチレンクロリド5
4重量部から成る粘着層用塗布液を乾燥膜厚が6μmと
なる様に塗布して乾燥し、両PETシートをその塗膜面
同志が重なる様に合わせ、上記と同様の加圧ロール処理
を行なうことにより作成することが出来る。
【0051】色材シート(b)は、上記と同様のPET
シートの上に、20μmの熱軟化層(エチレン−酢酸ビ
ニル共重合樹脂)を押し出しラミネート法により設けた
後、その上に、各色材毎に分散処理して調液した表2に
示す色材層用塗布液を乾燥膜厚が2μmとなる様に塗布
して乾燥することにより作成することが出来る。
【0052】
【表2】高分子物質(A):大日本インキ化学社製「S
FC−300」40重量%水溶液50重量部 高分子物質(B):昭和高分子社製「AT−1000」
50重量%水溶液242重量部 高分子物質(C):ポリエチレンオキサイド(MW2×
106 )1重量%水溶液330重量部 界面活性剤(A):花王社製「エマルゲン」6重量部 界面活性剤(B):ラウリル硫酸ナトリウム4重量部 <顔料> イエローシート :セイカーフアーストイエローH07
55(大日精化社製)40重量部 シアンシート :シアニンブルー4920(大日精化
社製)42重量部 マジエンタシート:セイカーフアーストカーミン148
3(大日精化社製)35重量部 ブラツクシート :「三菱カーボンブラツクM−10
0」(三菱化成社製)45重量部
【0053】次に、添付図面に基づき本発明の製版装置
の実施例について説明する。図1は、本発明装置の一実
施例を示す説明図、図2は、本発明装置に用いられる多
色の色材シートの説明図、図3は、本発明装置の露光機
構の説明図である。
【0054】本発明の製版装置は、感光性シート露光部
(A)、加圧ラミネート部(B)、加熱加圧ラミネート
部(C)、これらを操作する制御部から主として構成さ
れる。そして、感光性シート露光部(A)、加圧ラミネ
ート部(B)は、ハウジング(1)内に設けられる。
【0055】感光性シート露光部(A)は、加圧ラミネ
ート部(B)の加圧ローラー(20)に近接配置された
露光ローラー(10)、感光性シート供給ローラー(1
1)、感光性シート巻取ローラー(13)、色分解され
たデジタル画像信号にて制御されるレーザーを用いた露
光機構(12)、カバーシート巻取ローラー(14)を
備えている。
【0056】感光性シート供給ローラー(11)と感光
性シート巻取ローラー(13)は、露光ローラー(1
0)を中心として左右の空間に分けた際、右側の空間の
上下に配置され、カバーシート巻取ローラー(14)
は、左側の空間に配置されている。斯かるローラー配置
は、感光性シート露光部(A)をコンパクトに構成し得
る点において好ましい。
【0057】露光機構(12)は、図3に示す様に、レ
ーザー発振器(121)、ビームコンプレッサー(12
2)、超音波光変調器(123)、ビームエキスパンダ
(124)、シリンダレンズ(125)、ポリゴンミラ
ー(126)、トロイダルレンズ(127)、f−θレ
ンズ(128)から構成される。
【0058】レーザー光源としては、紫外から可視線波
長に発光スペクトルを有する光源が好適であり、例え
ば、半導体レーザー、アルゴンイオンレーザー、He−
Neレーザー、He−Cdレーザー等を挙げることが出
来る。特に、安定性、寿命、価格の点から、アルゴンイ
オンレーザーや半導体レーザーが優れている。
【0059】感光性シート露光部(A)は、感光性シー
ト供給ローラー(11)から供給され且つカバーシート
(a3 )を表面にして露光ローラー(10)の周面上に
密着巻回された感光性シート(a)にレーザーを照射し
て露光を行ない、カバーシート巻取ローラー(14)に
より露光済の感光性シート(a)からカバーシート(a
3 )を剥離して巻き取り、カバーシート(a3 )が剥離
された感光性シート(a)を露光ローラー(10)と加
圧ローラー(20)の間を通過させた後に感光性シート
巻取ローラー(13)により巻き取る機能を有する。
【0060】すなわち、感光性シート供給ローラー(1
1)から供給されてカバーシート巻取ローラー(14)
にて巻き取られる感光性シート(a)は、そのパスライ
ンの途中において、カバーシート(a3 )を表面にして
露光ローラー(10)の周面上に密着巻回され、露光ロ
ーラー(10)の回転に従い、色分解されたデジタル画
像信号にて制御されるレーザー発信器(121)からの
レーザーにて走査画像露光される。
【0061】露光条件としては、例えば、回転ドラム
(111)の回転数765rpm、レーザーのビーム径
7μm、走査ピッチ5μmの条件を採用することが出来
る。デジタル画像信号としては、後述する多色の色材シ
ート(b)の色材領域に対応したデジタル画像信号がそ
の都度に用いられる。
【0062】そして、露光後、カバーシート巻取ローラ
ー(14)によりカバーシート(a3 )が剥離された感
光性シート(a)は、露光ローラー(10)と加圧ロー
ラー(20)の間を通過させた後に感光性シート巻取ロ
ーラー(13)により巻き取られる。記号(101)〜
(105)は、走行中の感光性シート(a)に適当な一
定の張力を与えるためのテンションローラーを表す。
【0063】加圧ラミネート部(B)は、色材シート供
給ローラー(21)、露光ローラー(10)に近接配置
された加圧ローラー(20)、色材シート巻取ローラー
(22)を備えている。加圧ローラー(20)は、露光
ローラー(10)の下方に配置され、一方、色材シート
供給ローラー(21)と色材シート巻取ローラー(2
2)とは、加圧ローラー(20)左側の空間の上下に配
置されている。
【0064】色材シート供給ローラー(21)には、2
色以上に分割された多色の色材シート(b)が所定の巻
数にて巻回されている。多色の色材シート(b)は、図
2に示す様に適当な間隔を開け、例えば、イエロー、マ
ゼンタ、シアン、ブラックの色材毎に分割された領域を
有する。
【0065】加圧ラミネート部(B)は、色材シート供
給ローラー(21)から露光ローラー(10)と加圧ロ
ーラー(20)との間に多色の色材シート(b)を供給
し、感光性シート(a)の感光性粘着制御層(a2 )と
色材シート(b)の色材層(b2 )とを接触させて色材
シート(b)の表面に多色の色材画像を形成させ、表面
に多色の色材画像を形成した色材シート(b)を次の加
熱加圧ラミネート部(C)の加熱加圧ローラー(30
a)、(30b)の間を通過させた後に色材シート巻取
ローラー(22)によって巻き取る機能を有する。
【0066】すなわち、色材シート供給ローラー(2
1)から供給されて色材シート巻取ローラー(22)に
よって巻き取られる多色の色材シート(b)は、そのパ
スラインの途中において、色材層(b2 )を表面にして
露光ローラー(10)と加圧ローラー(20)との間に
供給される。そして、これらの両ローラの回転に従い、
感光性シート(a)の感光性粘着制御層(a2 )と色材
シート(b)の色材層(b2 )とは、互いに接触して加
圧または圧熱処理され、色材シート(b)の表面に多色
の色材画像が形成される。
【0067】表面に色材画像を形成した色材シート
(b)は、加熱加圧ラミネート部(C)の加熱加圧ロー
ラー(30a)、(30b)の間を通過させられ、色材
シート巻取ローラー(22)によって巻き取られる。記
号(201)〜(206)は、走行中の色材シート
(b)に適当な一定の張力を与えるためのテンションロ
ーラーを表す。
【0068】本発明装置の好ましい態様において、露光
ローラー(10)に近接配置された加圧ローラー(2
0)は、露光ローラー(10)に対して接近離間自在に
配置される。そして、色材シート(b)の表面に多色の
色材画像が形成された後には加圧ローラー(20)を露
光ローラー(10)から離間させる。斯かる態様によれ
ば、色材シート(b)が加熱加圧ラミネート部(C)の
加熱加圧ローラー(30a)、(30b)の間を通過し
て受像シート(c)に多色画像を転写している間、露光
ローラー(10)の回転を停止することが出来るため、
感光性シート(a)の供給を必要な場合のみに制御して
行うことが出来る。
【0069】加熱加圧ラミネート部(C)は、受像シー
ト送給機構(31)、一対の加熱加圧ローラー(30
a)、(30b)、これらのローラ間に受像シート
(c)を繰り返し供給する受像シート循環手段、受像シ
ート剥離機構(41)を備えている。加熱加圧ローラー
(30a)、(30b)の何れか又は双方は、内部に加
熱機構を備えている。
【0070】受像シート送給機構(31)は、受像シー
ト送給トレー(311)、その下部に配置された繰り出
しローラー(312)、受像シート送給トレー(31
1)から加熱加圧ローラー(30b)に至る受像シート
の送給路に沿って配置された送給ローラ−(313)〜
(315)及び適切なガイド(316)等から構成され
ている。
【0071】図1に示す装置において、加熱加圧ローラ
ー(30a)、(30b)の間に受像シート(c)を繰
り返し供給する受像シート循環手段は、加熱加圧ローラ
ー(30b)上の受像シート(c)をそのまま保持さ
せ、加熱加圧ローラー(30b)の回転により受像シー
ト(c)を加熱加圧ローラー(30a)、(30b)の
間に循環させる手段より成る。
【0072】しかしながら、受像シート循環手段は、斯
かる手段に限られず、加熱加圧ローラー(30b)から
受像シート(c)を一旦剥離した後、再度、剥離された
受像シート(c)を加熱加圧ローラー(30b)に供給
して巻回固定する手段でもよい。斯かる手段は、ローラ
を適切に配置することにより容易に達成することが出来
る。
【0073】受像シート剥離機構(41)は、加熱加圧
ローラー(30b)に近接配置された吸着ローラー(4
11)、ピンチローラー(412)から構成される。吸
着ローラー(411)は、周面に設けられた多数の微小
孔を通してローラーの表面に真空作用を及ぼしてシート
を密着固定する真空機構(図示せず)を備えている。
【0074】加熱加圧ラミネート部(C)は、受像シー
ト送給機構(31)から加熱加圧ローラー(30a)、
(30b)の間に受像シート(c)を供給し、色材シー
ト(b)の色材画像形成面と受像シート(c)とを接触
させて受像シート(c)の表面に1色の色材画像を転写
させ、受像シート循環手段により色材画像が転写された
受像シート(c)を加熱加圧ローラー(30a)、(3
0b)の間に繰り返し供給し、色材シート(b)の表面
に形成された多色の色材画像の各色材毎に上記の加熱加
圧を繰り返して受像シート(c)に多色画像を転写する
機能を有する。
【0075】すなわち、繰り出しローラー(312)に
より、受像シート供給トレー(311)から引き出され
た受像シート(c)は、受像シートの送給路を通し、加
熱加圧ローラー(30a)、(30b)の間に供給され
る。そして、これらの両ローラの回転に従い、色材シー
ト(b)の色材画像形成面と受像シート(c)とは、互
いに接触して加熱加圧処理され、受像シート(c)の表
面に1色の色材画像が転写される。
【0076】そして、図1に示す装置において、表面に
1色の色材画像が転写された受像シート(c)は、その
まま加熱加圧ローラー(30b)の周面上に保持されて
加熱加圧ローラー(30a)、(30b)間に繰り返し
供給される。その結果、色材シート(b)の表面に形成
された多色の色材画像の各色材毎に上記の加熱加圧が繰
り返えされ、受像シート(c)に多色画像が転写され
る。回転ローラー(20)に対して接近離間自在に配置
された圧着ローラー(5)は、必要に応じて設けられ、
受像シート(c)の加熱加圧ローラー(30b)への圧
着を補助する機能を有する。
【0077】また、本発明装置においては、露光ローラ
ー(10)に対して加圧ローラー(20)を接近離間自
在に配置し、しかも、加熱加圧ローラー(30a)と
(30b)とを接近離間自在に配置し、そして、色材シ
ート供給ローラー(21)と色材シート巻取ローラー
(22)とを逆回転可能に構成することが出来る。斯か
る態様によれば、加熱加圧ローラー(30a)と(30
b)との離間状態で色材シートを前後に移動させること
が出来るため、斯かる色材シートの移動に合わせて加熱
加圧ローラー(30a)と(30b)とを近接させて受
像シート(c)に色材画像を転写させることが出来る。
従って、目的に応じ、色材シート(b)の利用効率を高
めることが出来る。
【0078】多色画像が転写された受像シート(c)の
剥離は、吸着ローラー(411)の吸着作用によって行
われ、剥離された受像シート(c)は、ピンチローラー
(411)によって引き上げられ、案内ローラー(4
2)及び(43)を通して排出される。制御部(図示せ
ず)は、コンピューターシステムから構成され、そし
て、前記の各機能は、制御部によって操作されて順次に
行なわれる。。
【0079】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、光重合性
粘着層を利用した画像形成方法であって光重合性粘着層
中に含有される増感色素により画像が影響されることの
ない新規な画像形成方法を採用し、しかも、コンパクト
な構成のダイレクト製版装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の一実施例を示す説明図である。
【図2】本発明装置に用いられる多色の色材シートの説
明図である。
【図3】本発明装置の露光機構の説明図である。
【図4】本発明装置における画像形成方法の説明図であ
る。
【図5】本発明装置における画像形成方法の説明図であ
る。
【図6】本発明装置における画像形成方法の説明図であ
る。
【図7】本発明装置における画像形成方法の説明図であ
る。
【符号の説明】
10:露光ローラー 11:感光性シート供給ローラー 12:露光機構 13:感光性シート巻取ローラー 14:カバーシート巻取ローラー 20:加圧ローラー 21:色材シート供給ローラー 22:色材シート巻取ローラー 30a:加熱加圧ローラー 30b:加熱加圧ローラー 31:受像シート送給機構 41:受像シート剥離機構
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03F 7/105 504 7/20 511 9122−2H

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体(a1 )の上に感光性粘着制御層
    (a2 )とカバーシート(a3 )とを順次に積層して成
    る感光性シート(a)と、支持体(b1 )の上に色材層
    (b2 )を積層して成る色材シート(b)と、受像シー
    ト(c)とを用い、色分解されたデジタル画像信号にて
    制御されるレーザーを用いた画像露光により、感光性シ
    ート(a)の感光性粘着制御層(a2 )の露光部および
    未露光部間の粘着性を変化させ、感光性シート(a)の
    感光性粘着制御層(a2 )と色材シート(b)の色材層
    (b2 )とを重ね合わせて加圧または圧熱処理を施した
    後、感光性シート(a)を剥離することにより、色材シ
    ート(b)の色材層(b2 )側に色材画像を形成し、次
    いで、圧熱処理により、受像シート(c)に色材画像を
    転写するダイレクト製版装置であって、 I:感光性シート露光部(A)、加圧ラミネート部
    (B)、加熱加圧ラミネート部(C)、これらを操作す
    る制御部から主として構成され、 IIA:感光性シート露光部(A)は、加圧ラミネート部
    (B)の加圧ローラー(20)に近接配置された露光ロ
    ーラー(10)、感光性シート供給ローラー(11)、
    感光性シート巻取ローラー(13)、色分解されたデジ
    タル画像信号にて制御されるレーザーを用いた露光機構
    (12)、カバーシート巻取ローラー(14)を備え、
    そして、感光性シート供給ローラー(11)から供給さ
    れ且つカバーシート(a3 )を表面にして露光ローラー
    (10)の周面上に密着巻回された感光性シート(a)
    にレーザーを照射して露光を行ない、カバーシート巻取
    ローラー(14)により露光済の感光性シート(a)か
    らカバーシート(a3 )を剥離して巻き取り、カバーシ
    ート(a3 )が剥離された感光性シート(a)を露光ロ
    ーラー(10)と加圧ローラー(20)の間を通過させ
    た後に感光性シート巻取ローラー(13)により巻き取
    る機能を有し、 IIB:加圧ラミネート部(B)は、色材シート供給ロー
    ラー(21)、前記の露光ローラー(10)に近接配置
    された加圧ローラー(20)、色材シート巻取ローラー
    (22)を備え、そして、色材シート供給ローラー(2
    1)から露光ローラー(10)と加圧ローラー(20)
    との間に2色以上に分割された多色の色材シート(b)
    を供給し、感光性シート(a)の感光性粘着制御層(a
    2 )と色材シート(b)の色材層(b2 )とを接触させ
    て色材シート(b)の表面に多色の色材画像を形成さ
    せ、表面に色材画像を形成した色材シート(b)を次の
    加熱加圧ラミネート部(C)の一対の加熱加圧ローラー
    (30a)、(30b)の間を通過させた後に色材シー
    ト巻取ローラー(22)によって巻き取る機能を有し、 IIC:加熱加圧ラミネート部(C)は、受像シート送給
    機構(31)、一対の加熱加圧ローラー(30a)、
    (30b)、これらのローラ間に受像シート(c)を繰
    り返し供給する受像シート循環手段、受像シート剥離機
    構(41)を備え、そして、受像シート送給機構(3
    1)から加熱加圧ローラー(30a)、(30b)の間
    に受像シート(c)を供給し、色材シート(b)の色材
    画像形成面と受像シート(c)とを接触させて受像シー
    ト(c)の表面に1色の色材画像を転写させ、受像シー
    ト循環手段により色材画像が転写された受像シート
    (c)を加熱加圧ローラー(30a)、(30b)の間
    に繰り返し供給し、色材シート(b)の表面に形成され
    た多色の色材画像の各色材毎に上記の加熱加圧を繰り返
    して受像シート(c)に多色画像を転写する機能を有
    し、 IID:制御部は、前記の各機能が順次に行なわれる様に
    操作することを特徴とするダイレクト製版装置。
JP5186741A 1993-06-30 1993-06-30 ダイレクト製版装置 Withdrawn JPH0717011A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5186741A JPH0717011A (ja) 1993-06-30 1993-06-30 ダイレクト製版装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5186741A JPH0717011A (ja) 1993-06-30 1993-06-30 ダイレクト製版装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0717011A true JPH0717011A (ja) 1995-01-20

Family

ID=16193845

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5186741A Withdrawn JPH0717011A (ja) 1993-06-30 1993-06-30 ダイレクト製版装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0717011A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010188727A (ja) * 2009-02-17 2010-09-02 E I Du Pont De Nemours & Co 振動エネルギーを用いて印刷版を製造する方法および装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010188727A (ja) * 2009-02-17 2010-09-02 E I Du Pont De Nemours & Co 振動エネルギーを用いて印刷版を製造する方法および装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3720478B2 (ja) 感光性樹脂組成物
JPS63147154A (ja) 画像形成材料
JPH02123360A (ja) 画像形成材料
JPH0627651A (ja) 多色校正の製造方法およびこの方法に使用するための放射感応性記録材料
JPH0717011A (ja) ダイレクト製版装置
JPH06332157A (ja) 製版装置
JPH06332156A (ja) ダイレクト製版装置
JPH06332158A (ja) ダイレクト製版装置
JPH0717010A (ja) ダイレクト製版装置
JPS63147162A (ja) プル−フイングシ−トによる画像形成方法
JPH06332159A (ja) ダイレクト製版装置
JPH06332160A (ja) ダイレクト製版装置
JPH0826523A (ja) シート移送機構および当該シート移送機構を用いた製版装置
JPH06332161A (ja) ダイレクト製版装置
JP2857710B2 (ja) 多色カラープルーフィングシートの形成方法
JP2887312B2 (ja) 画像形成方法
JPH08160603A (ja) 製版装置
JPH081862Y2 (ja) 画像形成装置
JP2629043B2 (ja) 画像形成材料
JPS63173054A (ja) 着色画像形成方法
JPH0664334B2 (ja) 画像形成装置および画像形成方法
JPH01155350A (ja) 着色画像形成材料
JPH03174159A (ja) 画像形成材料及び転写像形成方法
JPH06289603A (ja) 画像形成方法
JPH03129354A (ja) 画像形成装置および重ね刷り方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20000905