JPH09123630A - シームレス凸版印刷スリーブを製造するための部材 - Google Patents

シームレス凸版印刷スリーブを製造するための部材

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JPH09123630A
JPH09123630A JP25883996A JP25883996A JPH09123630A JP H09123630 A JPH09123630 A JP H09123630A JP 25883996 A JP25883996 A JP 25883996A JP 25883996 A JP25883996 A JP 25883996A JP H09123630 A JPH09123630 A JP H09123630A
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JP25883996A
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Roxy Ni Fan
ニィー ファン ロキシィー
Stephen Cushner
クッシュナー スティーブン
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EI Du Pont de Nemours and Co
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/20Exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/2022Multi-step exposure, e.g. hybrid; backside exposure; blanket exposure, e.g. for image reversal; edge exposure, e.g. for edge bead removal; corrective exposure
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/16Coating processes; Apparatus therefor
    • G03F7/18Coating curved surfaces
    • GPHYSICS
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    • G03F7/20Exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/24Curved surfaces

Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光層がシームレスの凸版スリーブを製造す
る部材を提供する。 【解決手段】 シームレスの円筒状印刷部材102は、
高分子フィルムからなる円筒状支持体104と、支持体
104上の少なくとも一のシームレス感光層熱可塑性層
106と、必要に応じて、支持体104の外表面が粘着
促進表面、または支持体と感光層との間に粘着層とを有
する。また、この円筒状部材からシームレスの印刷スリ
ーブを製造する方法を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フレキソ印刷に用
いられるシームレス凸版印刷スリーブを製造するための
部材に関する。
【0002】なお、本明細書の記述は本件出願の優先権
の基礎たる米国特許出願第08/536,030号(1
995年9月29日出願)の明細書の記載に基づくもの
であって、当該米国特許出願の番号を参照することによ
って当該米国特許出願の明細書の記載内容が本明細書の
一部分を構成するものとする。
【0003】
【発明の背景技術】フレキソ印刷プレート(感光版)
は、印刷に、特に、ソフトで容易に変形可能な表面、例
えば、厚紙(カードボード)、プラスチックフィルムな
どの包装材料などへの印刷に用いられることが知られて
いる。
【0004】フレキソ印刷プレートは、米国特許第4,
323,637号公報および第4,427,749号公
報に記載されているような光重合性組成物から製造する
ことができる。この光重合性組成物は、一般に、エラス
トマバインダ、少なくとも一つのモノマおよび光開始剤
を含有する。感光性部材は、支持体と単層の被覆層(カ
バーシート)あるいは多層の被覆体(カバー部材)に挟
まれた光重合性層を有する。化学線に対するイメージ様
式の露光により光重合し、それにより、露光領域で光重
合性層の不溶化が生じる。適当な溶媒での処理により光
重合性層の非露光領域が除去され、フレキソ印刷で使用
される印刷凸版となる。
【0005】フレキソ光ポリマ組成物は、溶媒キャステ
ィング、ホットプレス、カレンダ処理、押し出し成形な
どのさまざまな公知の方法により、シートまたは層に形
成できる。フレキソ印刷部材を製造する好適な方法は、
光ポリマ組成物の押し出しカレンダ処理によるものであ
る。押し出しカレンダ処理では、印刷部材は、熱い光ポ
リマ組成物の塊を押し出しダイに通して層状体にし、こ
の層状体をまだ熱いうちにカレンダロールのニップ間に
通して、通常二枚のフレキシブルフィルムである二枚の
平坦な表層間に光ポリマ組成物をカレンダ処理して多層
ウェブを形成する。フレキシブルで重合性材料の薄層を
有するフィルムは、複合フィルムの一例である。高温で
の押し出しおよびカレンダ処理の後、ウェブは、一対の
ニップローラによって機械方向の張力をかけられた状態
で保持され、同時にウェブは、例えば送風によって冷却
される。多層ウェブの印刷部材は、適当な寸法のシート
に切断することができる。重合性組成物の押し出しカレ
ンダ成形については、例えば、グルエツマハー(Gru
etzmacher)らの米国特許第4,427,75
9号公報、およびミン(Min)の米国特許第4,62
2,088号公報に開示されている。
【0006】典型的な光高分子印刷部材はシート形状で
使用されるが、連続する円筒状の形状の印刷部材には特
殊な用途および長所がある。連続する印刷部材は、壁
紙、装飾およびギフト包装紙などの連続するデザインの
フレキソ印刷の用途がある。さらに、このような連続す
る印刷部材は、レーザ露光のためのドラムと置き換えた
りまたはドラム上に搭載するのに好適である。
【0007】「シームレス(継ぎ目のない)」で連続す
る印刷部材の製造は、いくつかの方法で達成することが
できる。光重合性フラットシートの部材は、円筒状版、
通常は印刷筒(スリーブ)または印刷シリンダそれ自体
の周囲に巻き付けるために切断し、端同士がいかなる隙
間(ギャップ)もなくまたは重なりがないようにし、端
同士を融着または接合して連続した部材とすることによ
り、再加工することができる。プレートの端を接合して
円筒状にするプロセスは、例えば、ドイツ特許DE 2
8 44 426号公報、英国特許GB1 579 8
17号公報、および米国特許第4,758,500号公
報に開示されている。端を接合して連続する円筒を形成
する従来の方法の問題は、接合した端部部材を用いて印
刷した結果が、しばしば満足できないことであり、接合
した端がプレートの有効な印刷領域になった場合には特
にそうである。従来においては、このように形成された
連続した部材を「シームレス」と説明するが、接合した
継ぎ目は、端部において光重合性層の完全な連続体形成
しておらず、接合した継ぎ目が目立ち、印刷された画像
を中断する。
【0008】さらにまた、感光性樹脂シリンダは、シー
メックス(Seamex)プロセスにより、光高分子組
成物の層から製造される。シーメックスプロセスは、光
高分子層を、材料と接着するための熱活性のプライマコ
ートを有するニッケル筒体に巻き付けてプレートの端同
士を互いに接合するステップを含む。この組立体全体
は、オーブンに入れられて焼成され、光高分子層をプラ
イマコートに接着し光高分子層の端同士を溶融する。次
いで、筒体上の光高分子層は、必要な厚さに研磨され、
きれいに拭かれ、露光中に光ポリマ層をひっかくことか
ら陰画を防ぐための保護層をスプレーコートする。光高
分子層を、巻き付け、焼成および溶融、研磨、およびス
プレーして筒状体にするプロセスは、実施するのに約
1.5〜2日間かかる。次いで、筒体上の円筒状の光高
分子層は、イメージ様式の露光をして光にさらされた領
域を重合化するステップ、およびシリンダ上の未露光領
域の層洗浄処理するステップを実施し、印刷の凸版表面
を製造する。
【0009】また、米国特許第4,337,220号公
報には、感光性樹脂シートを、何等かの材料で覆われて
いないシリンダの周囲に巻き付けて巻き付けられたシー
トの端部間に間隔をあける工程と、加熱下で回転しなが
ら樹脂シートの表面に接触しながら回転するロールをシ
リンダに適用する工程とからなる感光性樹脂シートの製
造方法を開示されている。樹脂シートの端部は、溶融に
より互いに接合され、樹脂シートの厚さは一様にされ
る。好ましくは、感光性樹脂シートは、粘着性テープま
たは粘着剤を介してシリンダ上に巻き付けられるのがよ
い。シリンダの周囲に巻き付けられた樹脂シートは、樹
脂が流れるのを避けるために樹脂シートが軟化するに十
分な程度だけ加熱される。これは、流れた樹脂は、ロー
ルに粘着し、フィルム厚みの制御を困難にするからであ
る。
【0010】米国特許第4,869,997号は、ジョ
イントレスで、連続した回転式印刷板の製造のための感
光性記録層を有する感光(プレート)シリンダまたはス
リーブをコーティングする方法を開示している。この発
明の背景では、シリンダまたはスリーブに巻き付けられ
た記録層の裏面から感光性記録層の従来の前露光はでき
ないことを述べている。スリーブは、例えばニッケルな
どの金属、プラスチック、またはガラス繊維補強プラス
チックなどで構成される。米国特許第4,869,99
7号は、この問題を解決するため、シリンダまたはスリ
ーブ上に複数の感光性記録層を連続して設け、形成され
た第1の層は化学線で不均一な前露光が施され、続い
て、第1の前露光された層に空気を供給することなく一
またはそれ以上の層を設けている。個々の層は、一般的
には、加熱カレンダ処理により、または層状態をシリン
ダまたはスリーブにプラスチックまたはシュリンクフィ
ルムと共に巻き付けた後、加熱することにより、加熱お
よび/または圧力により互いに結合されている。
【0011】米国特許4,871,650号は、熱およ
び圧力の影響下で、連続するシームレス感光性層を形成
したシリンダまたはスリーブに、予備形成された熱可塑
処理性感光性層を設けることにより、感光(プレート)
シリンダまたはスリーブをコーティングする方法を開示
する。感光性層は、バブルがなく層間の空気を置換され
た二層または二層以上でシリンダまたはスリーブ上に設
けられ、その後、設けられた全部の感光層材料は加圧下
で加熱され、個々の層は結合または溶融される。ここ
で、個々の層の結合または溶融は、単一の付着した連続
の結合した感光層が形成されるまで、加圧下で加熱する
ことにより行われる。温度は十分に高く、加圧下で、他
の層状の層が溶融または流れて他方の中に入っていくよ
うにする。層材料は、シリンダまたはスリーブ内に設け
られたヒータにより裏面から加熱することができ、また
は放射、通風、または通常加熱により表面および裏面の
両方から行うことができる。ニッケルなどの金属製のの
スリーブはこのような層を結合する加熱に耐えることが
できるが、スリーブ支持体のような高分子フィルムを用
いた場合には変形なしにこのような加熱に耐えることは
できない。
【0012】米国特許第4,883,742号は、連続
した感光性層を形成するために、加熱および加圧下で一
またはそれ以上の熱可塑処理性感光性層の端部および/
または側部の領域をシームレスで縁(リム)結合する方
法を開示する。この感光層は一体化され、これらは重ね
合わされ、バブルを避け、端部および側部の間の空気を
置換したものであり、次いで、全体の層材料は加圧下で
加熱され、重なり端部およびまたは側部領域を結合し、
そして層を処理し平坦かして寸法に合わせる。この感光
性層は、溶媒が含まれない、または溶媒含有量が5重量
%より少ないもので、溶媒の存在が処理条件下でガスを
形成しないものである必要がある。感光性層は、加圧下
で、重なり端部および/または側部領域が結合するか、
または他の層状の層が溶融または流れて他方の中に入っ
ていくことを許容する温度まで加熱される。ここで、層
材料は、シリンダまたはスリーブ内に設けられたヒータ
により裏面から加熱することができ、または放射、通
風、または通常加熱により表面および裏面の両方から行
うことができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、凸版印刷ス
リーブを製造するための部材で、感光性層がシームレス
で支持体上に感光性材料の連続体を形成しており、印刷
画像が途切れないものを提供することを目的とする。
【0014】本発明の他の目的は、支持体および少なく
とも一つの感光性層を有する部材であって、数日ではな
く数分で容易に且つ迅速に形成でき、製造過程で高分子
支持体に実質的な変形がないものを提供することにあ
る。
【0015】また、本発明の他の目的は、透明または実
質的に透明の支持体を有する部材で、円筒状部材が凸版
構造の下層(フロア)を確立するための支持体を通して
露光でき、全体の露光(主露光)に必要な時間を低減す
ることにある。
【0016】さらに、本発明の他の目的は、支持体およ
び少なくとも一の感光性層を有する部材で、シリンダに
搭載されることなく、露光および処理されて、凸版印刷
スリーブを製造することができるものを提供することに
ある。
【0017】また、本発明の他の目的は、透明なまたは
実質的に透明な支持体を有する部材で、裏面を通して化
学線に曝すことで支持体と少なくとも一の感光層との間
の粘着を確実にする部材を提供することにある。
【0018】さらにまた、本発明の他の目的は、支持体
と少なくとも一の感光層を有し、印刷シリンダに容易に
着脱または再着脱できる部材を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、シームレス凸
版印刷スリーブを形成するための部材であって、 a)厚さ0.010〜2インチ(0.03〜5.08c
m)で内径が均一の少なくとも一の高分子フィルムから
なる中空の円筒状支持体と、 b)前記支持体の外周面上にあり、厚さ0.017〜0.
285インチ(0.04〜0.72cm)の、少なくと
も一の感光性熱可塑性シームレス層と、 c)必要に応じて、前記支持体と前記少なくとも一のシー
ムレス層との間の粘着層、または前記支持体の外周面に
設けられた粘着促進面と、を有し、a)、b)およびc)層
は、伸長可能で収縮可能であるものである。
【0020】ここで、例えば、前記光重合性熱可塑性層
は、光重合性層である。
【0021】また、例えば、前記支持体は、化学線に対
して透明または実質的に透明であり、前記部材が前記支
持体を通して前記化学線に曝すことができるものであ
る。
【0022】また、例えば、前記少なくとも一のシーム
レス層の外表面上にシームレスの剥離層をさらに有す
る。
【0023】また、例えば、前記少なくとも一のシーム
レス層の外表面上にシームレスの赤外線感応層をさらに
有する。
【0024】また、例えば、前記少なくとも一のシーム
レス層は、さらに少なくとも一のエラストマを含む。
【0025】また、例えば、前記支持体の前記粘着促進
層は、フレーム処理、またはエレクトロン処理による。
【0026】また、例えば、前記粘着層は、熱活性粘着
材料からなる。
【0027】また、例えば、前記支持体は、少なくとも
一のポリエステル層からなる。
【0028】また、例えば、前記支持体がさらに、前記
ポリエステル層の間に粘着層を有する。
【0029】また、例えば、二以上のシームレス層のそ
れぞれが異なる組成を有する。
【0030】また、例えば、少なくとも二のシームレス
層からなり、前記支持体の外表面上のシームレス層が前
記感光性熱可塑性層からなり、他のシームレス層が当該
部材の最外表面を形成すると共に光重合性材料からな
る。
【0031】一方、本発明は、上述した部材からシーム
レスの凸版印刷スリーブを製造する方法にある。
【0032】すなわち、部材からシームレス凸版印刷ス
リーブを製造する方法であって、前記部材が、 a)厚さ0.010〜2インチ(0.03〜5.08c
m)で内径が均一の少なくとも一の高分子フィルムから
なり、化学線に対して透明または実質的に透明の中空の
円筒状支持体; b)前記支持体の外周面上にあり、厚さ0.017〜0.
285インチ(0.04〜0.72cm)の、少なくと
も一の感光性熱可塑性シームレス層;および c)必要に応じて、前記支持体と前記少なくとも一のシー
ムレス層との間の粘着層、または前記支持体の外周面に
設けられた粘着促進面;を有し、前記a)、b)およびc)層
は、伸長可能で収縮可能であり、 (1) 前記支持体を通して前記部材を化学線にバックフラ
ッシュ露光する工程; (2) 前記シームレス層の外表面上にマスクイメージを設
ける工程; (3) 前記マスクを通して前記シームレス層を化学線にイ
メージ様式露光する工程;および (4) 前記(3) 工程で得られたものを現像液で処理して前
記シームレス層のイメージ様式領域を選択的に除去する
工程の各工程を含むことを特徴とする凸版印刷スリーブ
の製造方法にある。
【0033】ここで、例えば、さらに、前記(4) 工程の
後に後露光工程を有する。
【0034】また、例えば、さらに、前記(4) 工程の後
に粘着防止工程を有する。
【0035】また、例えば、前記粘着防止工程は、30
0nmより短い波長の光への露光である。
【0036】さらに、部材からシームレス凸版印刷スリ
ーブを製造する方法であって、前記部材が、 a)厚さ0.010〜2インチ(0.03〜5.08c
m)で内径が均一の少なくとも一の高分子フィルムから
なり、化学線に対して透明または実質的に透明の中空の
円筒状支持体; b)前記支持体の外周面上にあり、厚さ0.017〜0.
285インチ(0.04〜0.72cm)の、少なくと
も一の感光性熱可塑性シームレス層;および c)必要に応じて、前記支持体と前記少なくとも一のシー
ムレス層との間の粘着層、または前記支持体の外周面に
設けられた粘着促進面;を有し、前記a)、b)およびc)層
は、伸長可能で収縮可能であり、 (1) 前記支持体を通して前記部材を化学線にバックフラ
ッシュ露光する工程; (2) 前記シームレス層の外表面上を化学線に全体露光す
る工程;および (3) 前記シームレス層の外表面にイメージ様式エングレ
ービングして前記少なくとも一のシームレス層に凸イメ
ージを形成する工程;の各工程を含むことを特徴とする
凸版印刷スリーブの製造方法にある。
【0037】ここで、例えば、前記全体露光工程は、さ
らに後露光工程を有する。
【0038】また、例えば、前記全体露光工程が、さら
に、粘着防止工程を有する。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。本発明は、以下の説明および
図面によりさらに理解されるものであるが、これらに限
定されないことはいうまでもない。
【0040】図1には、本発明の一実施の形態の部材1
02の断面を示す。部材102は、支持体104と、支
持体104上の少なくとも一のシームレス感光性熱可塑
性層106とを具備する。必要に応じて、部材102
は、支持体104と感光性熱可塑性層106との間に図
示しない粘着層を含み、または支持体104の外周面は
粘着促進面を有する。支持体104を通してのバックフ
ラッシュ露光、感光性熱可塑性層106の外周面のイメ
ージ様式露光、および処理の後、部材102は、シーム
レス凸版印刷スリーブを構成する。
【0041】本発明の目的において、少なくとも一の感
光性熱可塑性層に適用される「シームレス」という語句
は、感光性層が感光性材料の連続体を形成し、これによ
って、層の感光性材料の境界または結合の線、または印
刷の質に影響する欠陥が、少なくとも部材の外周面に、
すなわち、印刷表面に存在しないことを意味する。好ま
しくは、光重合性材料の層は、層の厚さ方向に亘って、
すなわち、支持体の外周面から光重合性層の外周面ま
で、および部材の軸方向に亘って、全体が連続であるの
がよい。感光性材料の境界または結合の線の存在または
不存在は、部材を印刷テストに使用することにより検出
できる。印刷テストの一例としては、部材の外周面全体
を露光して、凸部がない本質的にべた(ソリッド)の領
域を形成し、処理し、ベタ領域を印刷するものがある。
感光性材料の境界線または結合に関連する欠陥は全て、
このようなテストで発見することができる。印刷テスト
はまた、部材に凸版画像を形成し、その画像を印刷する
ことのにより欠陥をチェックするものでもよい。
【0042】部材は、中空の円筒体を構成する少なくと
も一の高分子フィルムからなる支持体を具備する。この
支持体は、化学線に透明あるいは実質的に透明であり、
寸法安定性があり、処理状態の間中非反応性で安定して
いる高分子材料であれば何れで形成することもできる。
化学線は、可視光線および紫外線を含む。好適な高分子
材料としては、例えば、付加重合体および直鎖縮合重合
体で形成されたフィルムなどの高分子フィルムが好まし
く、特にポリエチレンテレフタレート(PET)が好ま
しい。他の直鎖の結晶性ポリエステルフィルムもまた、
支持体として用いることができる。この例としては、イ
ソフタル酸、ナフタレン酸、あるいはテレフタル酸およ
びナフタアレン酸および/またはイソフタル酸の混合物
のエチレングリコールポリエステル類;または、特にブ
タンジオール、1,4−シクロヘキサンジメンタノー
ル、あるいはエチレングリコールとブタンジオールの混
合物などの他のグリコールのポリエステル類を挙げるこ
とができる。フィルムを形成し、支持体に用いて好適な
他の高分子材料としては、ポリスチレン、またはポリビ
ニルクロライドおよびポリビニルアセテートなどのポリ
ビニル樹脂を挙げることができる。支持体は、0.10
〜約2インチ(0.025〜5.08cm)、好ましく
は、10〜100ミル(0.025〜0.25cm)の
肉厚を有する。一般的には、好ましい肉厚は、所定の最
終使用状態に依存する。
【0043】支持体は、少なくとも一の高分子フィルム
である。複数層の高分子材料またはフィルムからなる支
持体は、高分子材料の各層の間に粘着層またはテープ
(例えば、両側)を含んでもよい。好適な支持体は多層
で、例えば、マックコンネル(McConnell)の
米国特許第5,301,610号に開示されているよな
ものであり、これは参照としてここに組み込まれる。ま
た、部材に用いられるのに好適な支持体の他の例は、バ
ス(Bass)らの米国特許3,146,709号およ
びホエジ(Hoage)らの米国特許第4,903,5
97号に開示されている。
【0044】フィラーまたは補強剤は、補強剤が支持体
の所望の性質を妨げない範囲まで含有することができ
る。フィラーまたは補強剤の例としては、種々のファイ
バー類(合成、変性、または天然)、例えば、コット
ン、セルロースアセテート、ビスコースレーヨンなどの
セルロースファイバー類;紙;ガラスウール;およびナ
イロンである。フィラー類または補強剤は、支持体が化
学線に透明または実質的に透明である範囲まで少なくと
も一の高分子材料中に含有することができると理解でき
る。
【0045】部材が容易に印刷シリンダに装着できるよ
うに、支持体は、均一な内径を有する中空である。支持
体は、容易に且つ繰り返し印刷シリンダに着脱自在であ
るので、伸長可能で且つ収縮可能である。また、支持体
は、印刷シリンダを滑ることなく保持する、すなわち、
径方向に弾性的に伸長可能でなければならない。典型的
には、印刷シリンダとの干渉はまりは、3〜15ミルが
好ましい。スリーブは、通常、印刷設備で入手できる4
0〜100psiゲージ(psig:ポンドパースクエ
アインチゲージ)の空気で伸張可能で、印刷シリンダに
容易に滑り被せられるように十分に伸張し、その結果、
伸張が所定の干渉はまりを超えなければならない。スリ
ーブは、印刷欠陥の原因になる不規則性がなく、肉厚が
均一でなければならない。すなわち、この結果、外表面
の直径(すなわち、正確さ)の差異が、印刷シリンダに
搭載した際の直径の差異が5ミル(0.013cm)、
好ましくは、1ミル(0.0025cm)より小さくな
らなければならない。
【0046】本発明の部材は、支持体の外表面上に少な
くとも一の光重合性熱可塑性シームレス層を有する。支
持体上に少なくとも一の感光性熱可塑性層が存在するの
で、部材が印刷シリンダに着脱できるように、支持体と
同様に感光性熱可塑性層も伸張または収縮可能でなけれ
ばならない。シームレス層として用いて好適な感光性材
料としては、ライト・センシティブ・システムズの「非
銀塩写真プロセスの化学および用途」(Light S
ensitive Systems:Chemistr
y and Application of Nons
ilver Halides Photographi
c Process,J.Kosar、John Wi
ley & Sons, Inc.,New Yor
k,1965)に記載されているように、光化学印刷、
光重合プロセス、およびジアゾタイププロセスに好適な
材料を挙げることができるが、これらの材料は熱可塑性
材料である必要がある。熱可塑性材料は、繰り返し、加
熱したときには柔らかくなり、冷却したときには固くな
る。少なくとも一の感光性熱可塑性シームレス層に特に
好適な材料は、光重合性材料である。
【0047】本発明で用いられている「光重合性(ph
otopolymerizable)」という語句は、
光重合可能な(photopolymerizabl
e)あるいは光架橋可能な(photocrossli
nkable)、または両者を含むものであり。光重合
性層は、エラストマバインダと、少なくとも一のモノマ
と、光開始剤を含み、光開始剤が化学線に感応性を有し
ている。多くの場合、光開始剤は、可視または紫外線の
放射に感光する。フレキソ印刷プレートの製造に適した
全ての光重合性組成物が本発明に用いることができる。
好適な組成物の例は、例えば、チェン(Chen)らの
米国特許第4,323,637号、グルッツマハー(G
uetzmacher)らの米国特許第4,427,7
49号、およびフェインバーグ(Feinberg)ら
の米国特許第4,894,749号に開示されている。
【0048】エラストマバインダは、単一のポリマでも
ポリマの混合物でもよく、水性、反水性、あるいは有機
溶剤系の現像液に対して可溶性、膨潤性、または分散性
の何れでもよい。水性または半水性の現像液に可溶また
は分散するバインダは、アレス(Alles)の米国特
許3,458,311号;ポール(Pohl)の米国特
許4,442,302号;ピン(Pine)の米国特許
第4,361,640号;イノウエ(Inoue)らの
米国特許第3,794,494号;プロスコウ(Pro
skow)の米国特許第4,177,074号;プロス
コウ(Proskow)の米国特許第4,431,72
3号;およびウォーンス(Worns)の米国特許第
4,517,279号に開示されている。有機溶媒現像
液に可溶、膨潤する、または分散するバインダは、天然
または合成の共役ジオレフィン炭化水素を含み、例え
ば、ポリイソプレン、1,2−ポリブタジエン、1,4
−ポリブタジエン、ブタジエン/アクリロニトリル、ブ
タジエン/スチレン熱可塑性エラストマブロック共重合
体、および他の共重合体を挙げることができる。チェン
(Chen)の米国特許第4,323,636号;ヘイ
ンツ(Heinz)らのらの米国特許第4,430,4
17号;およびトダ(Toda)らの米国特許第4,0
45,231号に開示されているブロック共重合体を用
いてもよい。バインダは、感光性層に少なくとも65重
量%含まれるのが好ましい。
【0049】本発明で用いられるバインダという文言
は、コアシェルマイクロゲル、マイクロゲルのブレン
ド、および予備成形された高分子量ポリマを含むもので
あり、例えば、フリッド(Fryd)らの米国特許第
4,956,252号に開示されている。
【0050】光重合性層は、単一のモノマでもモノマの
混合物でもよいが、透明で曇りのない感光性層が生成で
きるような程度にバインダと相溶性がなければならな
い。光重合性層で用いることができるモノマ類は、この
技術分野で知られているおり、例えば、比較的低分子量
(一般的には約30,000より小さい)のエチレン性
不飽和化合物を挙げることができるが、これに限定され
るものではない。好ましくは、モノマ類は、約5000
より小さい比較的低分子量が好ましい。好適なモノマ類
としては、例えば、t−ブチルアクリレート、ラウリル
アクリレート、アルコール類およびアルカノール類など
のポリオール類のアクリレートまたはメタクリレートの
モノあるいはポリエステル類、例えば、1,4−ブタン
ジオールジアクリレート、2,2−ジメチロールプロパ
ンジアクリレート;アルキレングリコール類、例えば、
トリプロピレングリコールジアクリレート、ブチレング
リコールジメタクリレートヘキサメチレングリコールジ
アクリレート、およびヘキサメチレングリコールジメタ
クリレート;トリメチロールプロパン;エトキシ化トリ
メチロールプロパン;ペンタエリスリトール、例えば、
ペンタエリスリトールトリアクリレート;ジペンタエリ
スリトール;および類似物を挙げることができるが、こ
れに限定されない。好適なモノマ類の他の例としては、
イソシアネート類、エステル類、エポキシド類、および
類似物のアクリレートおよびメタクリレート派生物、例
えば、デカメチレングリコールジアクリレート、2,2
−ジ(p−ヒドロキシフェニル)プロパンジアクリレー
ト、2,2−ジ(p−ヒドロキシフェニル)プロパンジ
メタクリレート、ポリオキシエチル−2,2−ジ(p−
ヒドロキシフェニル)プロパンジメタクリレート、およ
び1−フェニルエチレン−1,2−ジメタクリレートを
挙げることができるが、これに限定されない。さらに、
モノマ類の例は、チェン(Chen)の米国特許第4,
323,636号、フリッド(Fryd)らの米国特許
第4,753,865号、フリッド(Fryd)らの米
国特許第4,726,877号およびフェインバーグ
(Feinberg)らの米国特許第4,894,31
5号に記述されている。モノマは、光重合性層に少なく
とも5重量%含有されるのが好ましい。
【0051】光開始剤としては、化学線に感応し、過度
の停止なしに重合を開始する遊離ラジカルを発生するい
かなる化合物を単独または組み合わせで用いることがで
きる。光開始剤は、一般的には、可視光線または紫外線
などの化学線に、好ましくは紫外線放射に感応する。好
ましくは、光開始剤は、185℃以下で熱に不活性であ
る必要がある。好適な光開始剤の例は、置換または非置
換の多核キノリン類である。好適な系の例が、グルッツ
マッハー(Gruetmacher)の米国特許第4,
460,675号およびフェインバーグ(Feinbe
rg)らの米国特許4,894,315号に記載されて
いる。光開始剤は、一般的には、光重合性組成物に0.
001重量%〜10重量%含有される。
【0052】光重合性層は、所望の最終的な性質により
他の添加剤を含有することができる。このような添加剤
としては、増感剤、可塑剤、レオロジー調整剤、熱重合
禁止剤、着色剤、抗酸化剤、耐オゾン剤またはフィラー
などを挙げることができる。
【0053】可塑剤は、エラストマのフィルム形成性を
調整するために用いられる。好適な可塑剤としては、脂
肪族炭化水素オイル類、例えば、ナフテン系オイルおよ
びパラフィン系オイル;液体ポリジエン類、例えば、液
体ポリブタジエン;液体ポリイソプレン;ポリスチレ
ン;ポリ−α−メチルスチレン;α−メチルスチレン−
ビニルトルエン共重合体類;水素化ロジンのペンタエリ
スリトールエステル;ポリテルペンレジン類;およびエ
ステルレジン類などを挙げることができる。一般的に
は、可塑剤は、分子量が約5000より小さい液体であ
るが、約30,000までの分子量のものでもよい。低
分子量の可塑剤は、約30,000より小さい分子量を
含む。
【0054】光重合性層の厚さは、所望の印刷プレート
のタイプにより広範囲に変化する。いわゆる「薄肉プレ
ート」の場合、光重合性層は、約17〜67ミル(0.
04〜0.17cm)の厚さを有する。厚肉プレート
は、100〜285ミル(0.25〜0.72cm)ま
での光重合性層を有する。
【0055】好適な実施例では、感光性熱可塑性シーム
レスシームレス層は光重合性のシームレス層である。少
なくとも一の感光層は、層が、ポリマのホットメルト、
または固体の(すなわち、冷たい)光ポリマ層でポリマ
ホットメルトまで加熱されたものから形成された光高分
子材料の連続体であるというシームレスである。少なく
とも光重合性材料の印刷表面は、シームレスで、境界線
あるいは接合の線がない光高分子材料の連続体から形成
されるシームレスである。好ましくは、光高分子材料の
層は、層の厚さ方向に亘って、すなわち、支持体の外周
面から光重合性層の外周面まで、および部材の軸方向に
亘って、全体が連続であるのがよい。
【0056】光重合性層自体は、バインダ、モノマ、光
開始剤、および他の成分を混ぜることにより多くの方法
で調製できる。光重合性混合物はホットメルトとし、次
いで所望の厚さにカレンダ処理するのが好ましい。この
方法は、米国特許出願第08/536,579号(19
95年9月29日出願)に詳細に開示されいる。溶融、
混合、脱気、およびろ過の機能を実行するために押出機
を用いることができる。二層以上の光重合性層材料の層
が所望された場合、二層以上の光重合性層を有する部材
の製造方法は次の通りである。まず、支持体の外周面上
に第1の光重合性材料の第1の層を押し出すと共にカレ
ンダ処理し、次いで、この第1の層上に、第2の光重合
性材料の第2の層を押し出すと共にカレンダ処理する。
少なくとも一の光重合性層はまた、予め製造された固体
の光重合性プレートから製造することもでき、支持体上
に光重合性層のプレートを、加熱し、溶融すると共にカ
レンダ処理する。このように、固体の光重合性層のプレ
ートは、第2の加熱および溶融でホットメルトになって
カレンダ処理され、支持体上に連続したシームレスの光
重合性層を形成することにより再加工を受ける。固体の
高分子層をカレンダ処理することにより熱および圧力を
適用して、表面で端部同士を接合することは、一般に
は、本発明の範囲に含まれるシームレスの光重合性層を
製造するのに十分ではない。本発明の部材を得るには、
固体の光重合性層は、全体が加熱されて、高分子材料が
ホットメルトになってカレンダ処理されてシームレスの
連続体を支持体上に形成するようにしなければならな
い。
【0057】任意的に、部材は、支持体と少なくとも一
のシームレス層との間に粘着層を含むか、または支持体
の外表面が粘着促進表面を有する。支持体の外表面の粘
着層としては、粘着性材料の下塗り層(subbing
layer)、またはプライマまたはアンカー層で、
支持体と光重合性層との間に強力な粘着力を与えるもの
を用いることができ、例えば、米国特許第3,036,
863号に開示されている。バーグ(Burg)の米国
特許第3,036,913号に開示されている粘着性材
料も効果的である。粘着層として好適な材料としては、
ホットメルト粘着剤などの熱活性粘着剤、および熱可塑
性エラストマバインダを挙げることができる。熱活性粘
着剤は、固体材料で、温度上昇により軟化して粘着剤と
して機能するものである。好適なホットメルト粘着剤
は、アイ・スケイスト(I.Skeist)により編集
された「粘着剤ハンドブック(Handbook of
Adhesives)」、第2版、ヴァン・ノストラ
ンド・レインホールド・カンパニー(Van Nost
rand Reinhold Company)、N
Y、1977年の、特に、30章および35章に記載さ
れている。ホットメルト粘着剤の例としては、ポリアミ
ド類、ポリアクリレート類、ポリオレフィン類、ポリウ
レタン類、ポリイシブチレン類、ポリビニル樹脂類、ポ
リエステル樹脂類、およびこれらおよび他のポリマ類の
共重合体およびブレンドを挙げることができるが、これ
に限定されるものではない。粘着剤に用いて好適な熱可
塑性エラストマバインダは、光重合性層のために記載し
たものと同様である。支持体上へのコーティングは、4
0オングストロームから40ミクロンの厚さにすること
ができる。さらに、支持体の外表面は、支持体と光重合
性層との間の粘着性を促進するために、フレーム処理、
またはコロナ処理などのエレクトロン処理で処理しても
よい。さらにまた、感光性層の支持体への粘着性は、フ
ェインベルグ(Feinberg)らの米国特許第5,
292,617号に開示されるように、支持体を通して
部材を化学線へ曝すことにより調整可能である。
【0058】部材は、少なくとも一の光重合性層上に、
当技術分野で従来から知られている付加的な層を有して
もよい。例えば、チェン(Chen)らの米国特許4,
423,135号に記載されているような剥離層、およ
びグルエツマッハー(Gruetzmacher)らの
米国特許第4,427,759号に記載されているよう
なキャッピング層である。部材はまた、ファン(Fa
n)の米国特許第5,262,275号に記載されてい
るように、赤外線感応層を含んでいてもよい。少なくと
も一の光重合性層の上に付加的な層は如何なるもので
も、シームレスである必要がある。
【0059】(製造された光重合性部材から円筒状フレ
キソ印刷プレートまたはフォームを製造する方法)本発
明方法は、通常、裏面露光またはバックフラッシュステ
ップを有する。これは、支持体を通して化学線に全体を
曝すことである。これは、高分子材料からなるシャドウ
層、またはフロアを、光重合性層の支持体側に形成し、
光重合性層を感光するために用いる。このフロアは、光
重合性層と支持体との間の粘着性を向上し、高輝度ドッ
ト解像度を補助し、また、プレート凸版の深さを確立す
る。バックフラッシュ露光は、他のイメージ形成ステッ
プの前、後、または途中で行うことができる。好ましく
は、感光性部材を化学線にイメージ露光する直前に行う
のがよい。
【0060】後述する従来の放射線源の何れもバックフ
ラッシュ露光ステップに用いることができる。露光時間
は、一般的には、数秒から数分までの範囲である。
【0061】本発明方法の他のプロセスは、マスクを通
して光重合性部材全体を化学線に曝すこと(以下、露光
ともいう)、すなわち、部材のイメージ様式露光であ
る。用いられる放射線のタイプは光重合性層に含まれる
光開始剤に依存する。マスクは、従来の当技術分野と同
様に光部品(フォトツール)フィルム(例えば、ネガ)
であってもよいし、米国特許第5,262,275号に
記載されるように、光重合性層に設けた赤外線感応コー
ティングをレーザ除去することによりその場で形成して
もよい。マスクはまた、チャンバース(Chamber
s)らの米国特許第4,429,027号およびフェル
トン(Felton)らの欧州公開特許EP 568
841号に記載されるように、その場で形成してもよ
い。光部品の場合、イメージの暗領域は、その下の光重
合性材料が放射線へ曝されるのを防ぎ、それにより、光
部品の暗領域に覆われた領域の材料は重合しない。光部
品の「透明」領域は、化学線に曝されて重合する。同様
に、光重合性層上に残った赤外線感応層中の放射線不透
明材料は、その下の光重合性材料が放射線へ曝されるの
を防ぎ、それにより放射線不透明材料で覆われた領域の
材料は重合しない。放射線不透明材料で覆われていない
領域は化学線に暴露され重合する。化学線源であれば従
来のいかなるものも、この露光ステップに用いることが
できる。好適な可視光源または紫外線(UV)源の例と
しては、カーボンアーク、水銀蒸気アーク、蛍光灯、電
子フラッシュユニット、電子ビームユニット、電子フラ
ッドランプなどを挙げることができる。最も好適なUV
線源は、水銀灯、特に太陽灯である。標準的な放射線源
は、Sylvania 350 Blacklight
蛍光灯(FR 48T12/350 VL/VHO/
180、115W)で、発光の中央波長が354付近で
ある。
【0062】化学線暴露時間は、放射線の強度およびス
ペクトルエネルギー分布、光重合性部材からの距離、お
よび光重合性組成物の性質および量に依存して、数秒か
ら数分まで変化する。典型的には、水銀蒸気アークまた
は太陽灯を、光重合性材料から約1.5〜約60インチ
(3.8〜153cm)の距離で用いられる。露光温度
は、周囲の温度またはそれより僅かに高い温度、すなわ
ち、約20℃〜約35℃である。
【0063】従来より、光重合性部材の化学線へのイメ
ージ様式露光は、雰囲気の酸素を除去した真空中で行わ
れる。露光は、光部品(例えば、ネガ)と光重合性層の
表面との緊密な接触を保証し、光重合性層中の重合反応
が酸素により阻害されるのを防止するために、真空中で
行われる。光部品のグラビア用途のロータリーシリンダ
の表面への緊密な接触を保証する装置が、本例で光部品
の光重合性層の外周面への接触を保証するために使用す
ることができると考えられる。マスクが光重合性層上に
その場で形成される場合には、緊密な接触を保証する真
空は必要ない。フレキソ印刷プレートの製造方法におい
て、全体の露光ステップは、真空中で行ってもよいし、
真空外、すなわち感光性部材が雰囲気の酸素が存在する
中で行ってもよい。
【0064】マスクを通しての化学線への全体露光に続
いて、部材は適当な現像液で洗浄することにより処理さ
れる。処理ステップは、化学線に露光されなかった領域
の光重合性層を少なくとも除去するものである。すなわ
ち、光ポリマ層の非重合領域、および、存在するなら
ば、除去ステップで除去されなかった赤外線感応層を除
去する。現像は、通常、ほぼ室温で行われる。現像液
は、有機溶媒でも、水でも、水性または半水性溶媒であ
ってもよい。現像液の選択は、除去する光重合性材料の
化学的性質に依存する。好適な有機溶媒現像液として
は、例えば、芳香族あるいは脂肪族炭化水素、および脂
肪族あるいは芳香族ハロハイドロカーボン溶液、または
これらの溶液と適当なアルコール類との混合物を挙げる
ことができる。他の有機溶媒現像液は、ドイツ公開特許
第38 28 551号および米国特許第5,354,
645号に記述されている。好適な半水性現像液は、通
常、水と、水混和性有機溶媒と、アルカリ材料とを含有
する。好適な水性現像液は、通常、水およびアルカリ材
料を含有する。他の好適な水性現像液は、米国特許第
3,796,602号に開示されている。
【0065】現像時間は種々異なるが、好ましくは、約
2〜25分の範囲がよい。現像液は、従来の方法の何れ
も用いることができ、例えば、浸漬、スプレー、および
ブラシまたはローラ適用を挙げることができる。ブラッ
シング器具は、組成物の非重合部分を除去するために用
いることができる。しかしながら、しばしば、現像液お
よび機械的ブラッシング動作を用いて部材の非露光部を
除去し、露光画像およびフロアを構成している凸部を残
す、自動処理ユニットで実施される。
【0066】溶液現像に引き続き、凸版印刷スリーブ
は、一般に、吸い取りまたは拭き取り乾燥され、次いで
強制的空気または赤外線オーブンで乾燥される。乾燥時
間および温度は、種々異なるが、典型的には、プレート
は60℃で60〜120分間乾燥される。支持体が収縮
および歪み、これにより装着および位置決めの問題が引
き起こされるため、高温は薦められない。
【0067】大部分のフレキソ印刷部材は、一様に後露
光され、これにより光重合プロセスが完了し、印刷およ
び保存中に安定することを保証する。この後露光ステッ
プは、主露光と同様な放射線源が用いられる。
【0068】粘着防止(detackficatio
n)は、任意的な後現像処理であり、表面が依然として
粘着性がある場合に適用でき、そのような粘着性は一般
的に後露光では除去されない。粘着は、当技術分野でよ
く知られた方法、例えば、臭素または塩素溶液での処理
で除去することができる。このような処理は、例えば、
グルッツマッハー(Gruetzmacher)らの米
国特許第4,400,459号、フィッケス(Fick
es)らの米国特許4,400,460号、およびドイ
ツ特許第28 23 300号に開示されている。脱粘
着はまた、欧州公開特許第0 017927号、および
ギブソン(Gibson)の米国特許第4,806,5
06号に開示されているように、300nmより長くな
い波長を有する放射線源に曝すことにより実行できる。
【0069】円筒状光重合性部材を製造するために、露
光(バックフラッシュおよび/または主露光)し、処理
し、仕上げる商業的に入手できる装置は未だないと理解
すべきである。しかしながら、各ステップの必要条件を
満足する円筒状に形成された部材を取り扱う目的に適し
た装置を開発するのは、当業界の技術の範囲である。例
えば、全体的な露光、処理、後露光、および粘着防止の
ステップにおいて、現存する装置を改良でき、または新
規装置が開発され、円筒状部材をドラムまたはシリンダ
に搭載でき、または円筒状部材を各端部にコーンを用い
ることによりそれ自体を支持できる。しかしながら、バ
ックフラッシュステップにおいては、ドラムは化学線に
対して透明ではないので部材を支持するには不適当であ
ることが理解できよう。環状の露光装置の例は、米国特
許3,531,200号およびドイツ一次公開特許DT
2 603 082に開示されている。
【0070】円筒状の光重合性部材は、シームレスで連
続した印刷凸版の形成において特に利益がある。連続的
な印刷凸版は、壁紙、装飾およびギフト包装紙などの連
続的なデザインのフレキソ印刷に用途がある。
【0071】さらに、そのような円筒状光重合性部材
は、従来の回転ドラム搭載装置に装着するのに好適であ
る。従って、イメージ様式露光、全体露光、現像および
いかなる付加的な加工ステップも、部材が円筒状の版で
実施できる。円筒状部材を用いた露光および加工ステッ
プは、さらに、処理スピードの向上、位置決めの向上、
余分の搭載時間の減少ある場合には全廃を含む利点があ
る。特に、円筒状光重合性部材は、従来のレーザ露光装
置に装着するのに好適であり、レーザ露光のために、部
材が直接ドラムに装着でき、またはドラムを置換する
(且つ、例えば、部材の両端をコーンで支持する)こと
ができる。レーザによる露光では、さらに下記のような
利点がある。ファン(Fan)らに米国特許第5,26
2,275号に開示されるように、部材上の赤外線感応
コーティングをレーザにより除去することにより、また
はクッシュナー(Cushner)らに国際公開WO
93/23252号およびWO 93/23253号に
開示されるように、部材のレーザ彫刻により、円筒状光
重合性部材のディジタル的な画像形成という利点があ
る。
【0072】さらに、連続的な光重合性部材は、光重合
性層を重合するために化学線に全体露光することがで
き、その結果の部材は、厚肉スリーブまたはクッション
層を有するスリーブ、またはレーザ加工可能印刷スリー
ブとして用いることもできる。このような厚肉スリーブ
またはクッション層付きスリーブは、他の光重合性層ま
たはある種の印刷用途のレリーフプレートを支持するの
に好適である。
【0073】ここで述べた本発明の技術の利益を受ける
当業者は、これに多くの変形を成すことができる。これ
らの変形は、本発明の発明の範囲に包含される。
【0074】
【実施例】以下の実施例は、単に本発明を説明している
もので、本発明を限定するものではない。
【0075】(実施例1)次の実施例は、米国特許出願
第08/536,579号(1995年9月29日出
願)に示すような装置を用いて、フレキソ印刷部材の光
重合性層(シート)からシームレスで円筒状の印刷凸版
を製造する方法を示すものである。
【0076】(装置)装置は、1本のマンドレルと3本
のカレンダロールを有する。マンドレルは、ある角度で
均等な間隔で穿設された7つの開口を3列有し、これに
より、スリーブまたは光重合性層をその上、またはとき
にはマンドレル上に有するスリーブの移動を容易にす
る。3本のカレンダロールは、316ステンレス鋼から
なり、それぞれシルバーストーン(Silversto
ne;登録商標)層の保護用コーティングを有し、カレ
ンダロール上に剥離表面を与える。カレンダロールは、
マンドレルに対して1.5°傾斜している。装置は、次
の初期条件を有する。
【0077】カレンダロールの温度は、華氏250〜2
65度(121.1〜129.4℃)であった。カレン
ダロールは、22.2rpmで回転した。カレンダロー
ルの表面とマンドレルの周面との間のギャップは、カレ
ンダロールが光重合性層をカレンダ処理するためにマン
ドレルに近接した位置にあるとき、約107ミル(0.
272cm)であった。空気がマンドレルの開口に送ら
れていた。マンドレルは、アンロック状態で、回転が許
容されていた。
【0078】(円筒状光重合性部材の製造方法)デラウ
エア ウィルミントン(Wilmington、DE)
のイー・アイ・デュポン・ドゥ・ヌムール・アンド・カ
ンパニー(E.I.du Pont de Nemou
rs and Company)で製造され、サイレル
プリントスリーブ(Cyrel(登録商標)Print
Sleeve)として商業的に入手できるポリエステ
ルスリーブを用いた。ポリエステルスリーブは、軸方向
の長さが12in.(30.5cm)で、肉厚が40ミ
ル(0.10cm)で、内径が3.521in.(8.
9cm)であった。スリーブをマンドレルに通した。マ
ンドレルの空気の供給を止めた。
【0079】サイレル(Cyrel;登録商標)フレキ
ソ印刷部材、タイプ134HORBを、光重合性層とし
て使用した。光重合性層の厚さは、134ミル(0.3
4cm)であった。この部材は、カバーシートと、光重
合性層の両側の剥離層と、支持体とを有し、これらの全
てを部材から除去した。6×10インチ(15.3×2
5.4cm)の光重合性シートを用いた。このサイズ
は、ポリエステルスリーブ支持体を覆うに十分な材料を
供給するが、カレンダロール処理がまだのポリマの堆積
が多すぎて溶融したカレンダ処理されたポリマがスリー
プの端部を越えて拡がることがないものである。
【0080】光重合性シートをスリーブの軸方向の中央
部におき、シートの端部はカレンダロールの何れかとマ
ンドレル上のスリーブとの間のニップに近接させた。光
重合性材料シートの厚みがセットしたギャップより厚い
ので、光重合性シートを、回転しているカレンダロール
と、このカレンダロールの回転と反対方向に回転を開始
したマンドレル(その表面にはスリーブが固定されてい
る)とによって挟んだ。
【0081】光重合性層をカレンダロールとスリーブを
有するマンドレルとの間で約3分間回転させ、スリーブ
表面上で光重合性層を加熱し、柔らかくし、溶融し、延
ばし、カレンダ処理した。この時間の間、光重合性層の
シートはマンドレル上のスリーブの周りに巻き付き、シ
ートの先端はシートの後端と結合した。
【0082】カレンダロールの回転を約2分間の間3
2.4rpmに上昇し、光重合性層の延伸およびカレン
ダ処理を向上し、カレンダロールに接触させることによ
り光重合性層の表面を磨いた。このカレンダロールの回
転は、光重合性層にさらなる延伸がなくなり、ポリマバ
ンク(樹脂の盛り上がり)がなくなるまで続けた。ポリ
マバンクは、光重合性層の接触表面にカレンダロールに
平行に、厚い線となって表れる。この例では、ポリマバ
ンクは、光重合性層の表面に3本の厚い線となって表れ
る可能性がある。ポリマバンクがないことを確かめるた
め、カレンダロールとマンドレルとの間をあけた。すな
わち、カレンダロールをマンドレルから離し、光重合性
層の表面を観察した。
【0083】光重合性層はスリーブに粘着し、円筒状光
重合性部材が形成された。円筒状光重合性印刷部材は、
光ポリマが薄くなって部材の両端を除いては、光沢があ
り、平坦で、継ぎ目のない光重合性層を有していた。ス
リーブおよびこのスリーブ上の光重合性層の全体の厚さ
は、107ミル(0.27cm)であった。マンドレル
への空気の供給を開始し、部材をマンドレルから離脱さ
せた。
【0084】部材を室温まで冷却した。部材の光重合性
層の外周面に、トルエン/アルコール溶媒に溶解させた
ポリアミドであるマクロメルト(Macromelt;
登録商標)6900組成物をコーティングし、光重合性
層上に剥離層を形成した。部材を支持するために改良さ
れた旋盤上に部材を搭載し、旋盤が部材を回転する間、
スプレーヘッドを手動で移動することにより、スプレー
コーティングを行った。剥離層を室温で乾燥した後、両
端を切断し、7インチ(17.8cm)の幅(軸方向の
長さ)の部材を得た。
【0085】(光重合性部材から円筒状フレキソ印版を
製造する方法)上述したようにして得られた部材を円形
に加工して、以下のように円筒状フレキソ凸版を製造し
た。
【0086】(装置)実験用の内部円形露光ユニットを
用い、スリーブを通して、部材にバックフラッシュを実
施した。部材を内部露光ユニットの内方端部に、鉛直方
向に支持した。内部露光ユニットは、間隔をあけて配置
された2つのコーン)を有し、それぞれが円筒状部材の
各端部を鉛直に支持する。2つの内の何れか一方は移動
可能で、部材をユニット中に配置できるようになってい
る。約354nmの紫外線を発生する従来のロッドラン
プが何れか一方のコーン上の中央に配置され、支持され
た部材がランプを囲んでいる。コーンは、ランプがオン
している場合、部材をランプの周りに回転する。
【0087】実験用外部円形露光ユニットはを用いて、
主露光(イメージ様式)、後露光、および円筒状部材の
光仕上げに使用した。外部露光ユニットは、中央に配置
されたランプの代わりに、光重合層の外周を囲む2組の
ランプ群が設けられている以外は、上述した内部露光ユ
ニットと同様である。第1のランプ群は、支持された部
材を囲む、約354nmの紫外線を発生する従来のロッ
ドランプである。第1のランプ群は、主露光および後露
光ステップにしようされる。第2のランプ群は、支持さ
れている部材を囲み、300nmより短い波長の放射線
を発生するランプである。第2のランプ群は、部材の光
仕上げ(粘着防止)に使用される。第1のランプ群の各
ランプは、部材の外周から等距離離れた位置に、等間隔
で配置されている。同様に第2のランプ群の各ランプ
は、部材の外周から等距離離れた位置に、等間隔で配置
されているが、第1のランプ群の外周からの距離とは異
なる。この点に関し、ランプ群の露光の間、コーンが部
材を回転する。典型的には、第1のランプ群と第2のラ
ンプ群とが同時にオンできるので、後露光と光仕上げス
テップとを同時に行った。
【0088】実験用円形処理装置を用い、化学線に曝さ
れていない領域、すなわち、部材の非重合領域を洗浄し
た。実験用処理装置は、例外はあるが、実質的には従来
の回転洗浄処理装置の小型機である。従来の装置で光重
合性プレートを支持するために用いられているドラムの
代わりに、間隔を置いて配置された2つのコーン(円
錐)を用い、水平状態の円筒状部材の両端を支持する。
コーンの何れか一方は、部材を処理装置に挿入しおよび
外すことができるように調整できる。ブラシで覆われた
2本のローラが部材の外周面に接触して回転している
間、コーンが回転する。
【0089】(プロセス)上述した実験用内部円形露光
ユニットを用いて、部材をバックフラッシュ露光した。
イメージ露光の際に光が散乱するのを防ぐために、不透
明なフィルム(ピッツマン社(Pitman Co.)
で販売しているゴールデンロッド(goldenro
d))を円筒状部材の内側に挿入し、部材の内周面に近
接して配置した。それぞれ目的のイメージを有する2つ
のマスクを、光重合性部材の外周面(外周)の剥離層に
テープ付けした。部材の軸方向長さのほぼ中程で幅が約
0.5インチ(1.3cm)の領域は、両方のマスクの
何れによっても覆われていなかった。
【0090】マスク付き部材をターゲット、すなわち、
イメージ様式を通して、上述した実験用円形露光装置の
第1のランプ群を用いて紫外線で30分間露光した。そ
して、ゴールデンロッドフィルムを外した。
【0091】マスクを装着した部材を、上述した実験用
円形処理装置で処理した。部材を、現像溶液オプチソー
ル(Optisol;登録商標)を用いて実験用処理装
置で9分間処理し、リントフリー布で拭きとった。露光
・現像された部材をオーブン中で、60℃で1時間乾燥
した。上述した同じ実験用円形露光装置を用いて、乾燥
した部材を15分間、後露光および仕上げ(粘着除去)
した。第1のランプ群と第2のランプ群の両方を同じ時
間用いて行った。
【0092】得られた円筒状フレキソ凸版は、光重合性
層がスリーブに対して良好な粘着性を示した。また、光
ポリマ層は、連続した中程度のベタ(solid)およ
び150lpi(ライン・パー・インチ)で10〜90
%の階調範囲を有していた。
【0093】円筒状凸版を、マーク・アンディ・プレス
(印刷機)(Mark AndyPress)で紙への
印刷に用いた。円筒状凸版を印刷機の空気補助シリンダ
に搭載し、93ギア歯を用いて印刷機の刷りローラへの
凸版の接触を調整した。印刷は、1分当たり100フィ
ートのウェブスピードで、27秒、ザン・カップ2号
(Zahn cup #2)で、ノースカロライナ、モ
ーガン(Morgan,NC)のエンビロンメンタル
インクス アンド コーティングス(Environm
ental Inks and Coatings)の
水性ブラックインク(EIC film III De
nse Black,EC 9630)を用い、オハイ
オ、ペインスビル(Painsvill、OH)のファ
ーソン(Fasson)の高光沢紙に行った。円筒状凸
版は、中程度のベタ(solid)を表すことによる連
続印刷能力および150lpiで10〜90%の階調範
囲の印刷を示した。
【0094】(実施例2)次の実施例は、実施例1説明
したような装置を用いて、フレキソ印刷部材の光重合性
層(シート)からシームレスで円筒状の印刷凸版を製造
する方法を示すものである。
【0095】実施例1で説明したのと同様な装置構成で
同様に操作して、同様な光重合性層から円筒状フレキソ
凸版を製造したが、光重合性層がスリーブ上でカレンダ
処理された後、スリーブをマンドレルに上で軸方向に移
動した点が異なる。マンドレルはアンロック位置であ
り、マンドレルに空気を送ってスリーブを挿入した。そ
して、空気を止めた。光重合性層をカレンダロールとマ
ンドレル上のスリーブとの間で回転した。光重合性層の
大部分が平坦で一様な表面になった後、空気を導入し
て、マンドレルをロック位置にした。スリーブおよびマ
ンドレルの間のエアークッションとカレンダロールの傾
斜角とにより、部材、すなわち、スリーブおよび光重合
性層を、らせん状に移動させた、すなわち、回転させな
がら装置の出口側の端面に向かって軸方向に移動させ
た。良好なシームレスの円筒状光重合性部材を示した。
続いて、部材を、バックフラッシュおよびイメージ様式
露光し、実施例1で記載したように、円形で処理した。
【0096】(実施例3)次の実施例は、実施例1で説
明したような装置を用いて、光重合性のホットメルト組
成物からシームレスで円筒状の印刷凸版を製造する方法
を示すものである。
【0097】以下の変化を加えた以外は、実施例2で示
したのと同様に装置構成し操作した。カレンダロールの
温度は華氏250度とした。カレンダロールをマンドレ
ルに近接させて、マンドレルとカレンダロールとの間の
107ミル(0.27cm)のギャップで光重合性溶融
物の流れをカレンダ処理するようにした。カレンダロー
ルを27rpmで回転した。マンドレルを回転が禁止さ
れるロック位置にした。マンドレルへ空気の導入を開始
した。実施例1に記載したように軸方向の長さが20イ
ンチ(50.8cm)で40ミル(0.10cm)の厚
さのポリエステルスリーブを、端部がマンドレル上にあ
るように、マンドレル上に被せた(出口は装置の駆動側
に対して反対側にあり、カレンダロールの向こう側であ
る)。
【0098】上述したカレンダ処理装置へ光重合性ホッ
トメルトを押し出すために、二軸押出機(ウェルナー
アンド プフレイデラー(Werner & Pfle
iderer)製)を用いた。押出機は、ダイを使用し
なかった。その代わりに、直径3/8インチ(0.95
cm)のアウトレットからヌードル状のホットメルトポ
リマを押し出した。光重合性ホットメルトの成分(材
料)は押出機中に供給した。
【0099】光重合性ホットメルトは次の成分から構成
され、パーセンテージは特に示さない限り、重量%であ
る。
【0100】 Kraton(登録商標)1102 58.3 ポリスチレン−ポリブタジエン−ポリスチレン (Shell Chemical Co., Houston、TX) Nisso PB−1000 13.9 1,2−ポリブタジエン (日本曹達(株)、東京) Polyoil 130 14.6 液体ポリブタジエンオイル (Huels Corp.、NY) HMDA 10.0 1,6−ヘキサメチレンジオールジアクリレート BHT 1.0 ブチルヒドロキシトルエン (Sherwin Williams) Irgacure(登録商標) 651 2.0 フェニルアセトフェノン (Chiba−Geigy、Hawthorne、NY) HEMA 0.234 ヒドロキシエチルメタクリレート (Rohm and Haas) Red Dye 346 0.006 Neozapon(登録商標)red dye (BASF Wyandotte Corp. Holland、MI) スリーブをマンドレル上で手動で回転しながら、ホット
メルトをアウトレットからヌードル形状でスリーブ上に
押し出した。押出機の位置を調整し、押出機のアウトレ
ットが装置のカレンダロールの直前のマンドレル上のス
リーブにホットメルトを供給するようにした。ポリマ
は、約120℃で10ポンド/時間(4.54kg/h
r)で押し出した。一旦スリーブとカレンダロールとの
間のギャップが光重合性ホットメルトで充填されると、
コーティングされたスリーブはそれ自身で回転し、手動
での回転はもはや必要ない。装置の出口に向かってスリ
ーブが容易に回転しながら前進するために、作動中は空
気を導入する。コーティングスリーブは、約6インチ/
分(15.24cm/min)の速度で軸方向への前進
で移動し、18インチ(45.7cm)のスリーブのコ
ーティングに約3分間でかかる。
【0101】良好なシームレスで連続的な円筒状光重合
性部材が得られた。得られたスリーブ上の光重合性層
は、「バーバーポール」またはらせん状巻きの外観が見
られた。この部材は、実施例1で示したように、ポリア
ミド剥離層をスプレーコーティングした。
【0102】得られた部材に、実施例1で説明したよう
に、バックフラッシュ、イメージ様式露光、現像、乾
燥、および後露光を行った。良好な凸画像が得られた。
「バーバーポール」外観による欠陥(ベタ(ソリッド)
またはドット)は見られなかった。
【0103】円筒状フレキソ印刷版を、実施例1に示し
たように、マークアンディ印刷機での印刷に用いた。印
刷シートには「バーバーポール」外観に関する如何なる
欠陥も見られなかった。明らかに、この外観は、単に光
学的な効果によるものである。シームレス印版が所望の
通り得られた。
【0104】(実施例4)次の実施例は、実施例1で説
明したような装置を用いて、実施例3とは異なる光重合
性のホットメルト組成物からシームレスで円筒状の印刷
凸版を製造する方法を示すものである。
【0105】以下の変化を加えた以外は、実施例2で示
したのと同様に装置構成し操作した。カレンダロールの
温度は華氏275度(135℃)とした。カレンダロー
ルを28.6rpmで回転し、押出機からの光重合性ホ
ットメルトの供給速度12ポンド/時間(5.4kg/
hr)とした。
【0106】光重合性ホットメルトは以下の成分で構成
されており、パーセンテージは特に示さない限り、重量
%である。
【0107】 Kraton(登録商標)2105 61.5 ポリスチレン−ポリブタジエン−ポリスチレン ブロック共重合体 (Shell Chemical Co., Houston、TX) Carflex DX−1000 10.5 スチレン/ブタジエン ジブロックエラストマ (Shell Chemical Co.) HMDA 6.5 1,6−ヘキサメチレンジオールジアクリレート HEMA 0.23 ヒドロキシエチルメタクリレート Polyoil 18.8 分子量 3000 (Huels Corp.、NY) Irgacure(登録商標)651 1.41 2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン (Ciba−Geigy、Hawthone、NY) BHT 0.50 ブチルヒドロキシトルエン (Sherwin Williams) Red Dye 346 0.006 Neozapon(登録商標)red dye (BASF Wyandotte Corp. Holland、MI) TAOBN(登録商標) 0.024 1,4,4−トリメチル−2,2−ジアゾビシクロ (3.2.2)ノン−2−エン−2,3−ジオキシド 得られた円筒状光重合性部材は、また、「バーバーポー
ル」または「らせん状巻き」の外観に有していた。部材
は、実施例3に示したように、バックフラッシュおよび
イメージ様式露光、処理および印刷を行った。「バーバ
ーポール」外観は、フォトイメージ形成および印刷ステ
ップ並びにシームレス印刷について問題を引き起こさな
かった。
【0108】(実施例5a)次の実施例5aおよび5b
は、上述した実施例で説明したような装置を用いて、実
施例3の光重合性のホットメルト組成物からシームレス
で円筒状フレキソ部材を製造する方法を示すものであ
り、3本より少ないカレンダロールを用いた点が変更さ
れている。
【0109】カレンダロールを2本だけ用いて光重合性
ホットメルトをカレンダ処理した以外は実施例3の操作
を繰り返した。ギャップセットで3本のカレンダロール
のうち2本のカレンダロールをマンドレルに近接させた
際に、他の1本のカレンダロールを離れた位置のままに
した。良好なシームレス円筒状光重合性部材を製造する
ことができた。
【0110】(実施例5b)カレンダロールを1本だけ
用いて光重合性ホットメルトをカレンダ処理した以外は
実施例3の操作を繰り返した。ギャップセットで3本の
カレンダロールのうち1本のカレンダロールをマンドレ
ルに近接させた際に、他の1本のカレンダロールを離れ
た位置のままにした。良好なシームレス円筒状光重合性
部材を製造することができた。
【0111】(実施例6)光重合性ホットメルト組成物
から厚肉光重合性層を有する円筒状光重合性部材を製造
する方法を示すために実施例3を繰り返した。
【0112】以下の変化を加えた以外は、実施例3で示
したのと同様に装置構成し操作した。カレンダロールの
温度は華氏225度(107℃)とした。ホットメルト
を、20ポンド/時間(9.1kg/hr)の供給速度
で押し出した。マンドレルに対してカレンダロールを、
ホットメルトの供給直前に、165ミル(0.42c
m)(近接位置)に設定されたギャップで配置された。
ポリマリング(幅が約1インチ、厚さが125ミル
(0.32cm)をスリーブの端部にマンドレル上にあ
る間装置の出口端に最も近接して配置した。ポリマーリ
ングは、カレンダロールとスリーブとの間に接触するよ
うに設けられ、手動の操作なく初期にスリーブが回転す
るようになった。カレンダロールは、ホットポリマの供
給の直前に近接して設けた。
【0113】光重合性層およびスリーブの厚さである
が、厚さ165ミル(0.42cm)の円筒状光重合性
部材を得ることができた。
【0114】(実施例7)次の実施例は、実施例3およ
び4で示したものとは異なる光重合性のホットメルト組
成物からシームレスで円筒状光重合性部材を製造する方
法を示すものである。
【0115】以下の変化を加えた以外は、実施例2で示
したのと同様に装置構成し操作した。押出機からの光重
合性ホットメルトの供給速度20ポンド/時間(9.1
kg/hr)とし、カレンダロールの温度を華氏275
度(135℃)とした。カレンダロールとマンドレルと
のギャップは165ミル(0.42cm)とした。光重
合性ホットメルトは以下の成分で構成されており、パー
センテージは特に示さない限り、重量%である。
【0116】 Kraton(登録商標)1107 72.64 ポリスチレン−ポリブタジエン−ポリスチレン ブロック共重合体 (Shell Chemical Co., Houston、TX) LIR 30 10.5 液体ポリイソプレン (クラレ化学(株)、東京) Piccotex(登録商標)100S 5.79 Ceresin Wax 0.97 HMDA 5.09 1,6−ヘキサメチレンジオールジアクリレート HMDMA 3.57 1,6−ヘキサメチレンジオールジメタクリレート HEMA 0.17 ヒドロキシエチルメタクリレート Red Dye 0.004 Neozapon(登録商標)red dye Irgacure(登録商標)651 1.94 2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン BHT 1.92 ブチルヒドロキシトルエン 光重合性層およびスリーブの厚さであるが、厚さ165
ミル(0.42cm)の円筒状光重合性部材を得ること
ができた。
【0117】(実施例8a)次の実施例8aおよび8b
は、上述した実施例で説明したような装置を用いて、多
層の光重合性層を有する光重合性のホットメルト組成物
から円筒状光重合性部材を製造する方法を示すものであ
る。
【0118】厚さ107ミル(0.27cm)(スリー
ブの厚さも含む)の円筒状光重合性部材を、実施例3の
基づいて製造した。
【0119】装置を以下のように変更して第2の光重合
性層を部材上に形成した。カレンダロールの温度を華氏
275度(135℃)とし、カレンダロールを25.4
rpmで回転した以外は実施例3と同様に装置構成し操
作した。マンドレルに空気を供給しながらマンドレル上
に部材を被せた。カレンダロールとマンドレルとの間の
ギャップを165ミル(0.42cm)にセットした。
実施例7のホットメルト組成物を、先だって形成された
光重合性層の上に、ヌードル状に押し出した。
【0120】多層の光重合性層を有する良好な円筒状部
材を得ることができた。
【0121】(実施例8b)実施例3により製造された
円筒状光重合性部材を、マンドレルに部材を被せる前
に、実施例3により製造した円筒状光重合性部材を、1
5分間、紫外線を全体露光した以外は、実施例8bを繰
り返した。実施例7のホットメルト組成物を、上述した
実施例8a開示されているように、露光した部材上に押
し出した。
【0122】露光した光重合性上に光重合性層を有す
る、良好な円筒状光重合性部材を得ることができた。
【0123】(実施例9)スリーブ上の光高分子層が剥
離層をコーティングされていない以外は実施例1と同様
な光重合性部材を製造した。スリーブ上の光重合性層の
外表面は接触に対して粘着性がある。
【0124】部材を内部円形露光ユニットを用いてバッ
クフラッシュ露光し、次いで、実施例1で説明した外部
円形露光ユニットで、紫外線および仕上げ光を同時のに
用いて、30分間、マスクなしで全体露光した。円筒状
印刷版の光重合性層の表面は、粘着性がなかった。
【0125】この印刷版は、その上に他の光重合性層を
装着するクッション層として、または厚肉印刷スリーブ
用途の何れにも用いることができる。この印刷版はま
た、クシュナー(Cushner)らの国際公開WO
93/23252号およびWO93/23253号に記
載されるように、レーザ、好ましくは炭酸ガスレーザを
用いてイメージ様式およびディジタルの彫刻(エングレ
ーブ)できる。
【0126】(実施例10)この実施例は、スリーブの
外表面上に熱粘着性層を有するポリエステルスリーブを
有する円筒状光重合性部材を示すものである。以下の点
を変えた以外は実施例1を繰り返した。シルバーストー
ン(Silverstrone;登録商標)保護層の代
わりに、各カレンダロールの上にテフロン(Teflo
n;登録商標)スリーブシュリンクを被せた。ポリエス
テルスリーブは厚さ40ミル(0.10cm)で、ポリ
エチレンおよびポリプロピレン共重合体の粘着層をスリ
ーブの外表面に配向した以外は、マッコネル(McCo
nnell)の米国特許第5,301,610号の記載
に従ってつくった。サイレル(Cyrel;登録商標)
フレキソ印刷部材からなる光重合性層は、厚さ67ミル
(0.17cm)であった。
【0127】光重合性層のスリーブへの良好な粘着性を
有するシームレス光重合性部材が得られた。
【0128】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
凸版印刷スリーブを製造するための部材で、感光性層が
シームレスで支持体上に感光性材料の連続体を形成して
おり、印刷画像が途切れない凸版印刷スリーブを製造す
るための部材を提供することが可能となる。また、支持
体および少なくとも一つの感光性層を有する部材であっ
て、数日ではなく数分で容易にかつ迅速に形成でき、製
造過程で高分子支持体に実質的な変形がないものを提供
することが可能となる。また、透明または実質的に透明
の支持体を有する部材で、円筒状部材が凸版構造の下層
(フロア)を確立するための支持体を通して露光でき、
全体の露光(主露光)に必要な時間を低減することが可
能となる。また、本発明によれば、支持体および少なく
とも一つの感光性層を有する部材で、シリンダに搭載さ
れることなく、露光および処理されて、凸版印刷スリー
ブを製造することができるものを提供することが可能と
なる。さらに、透明なまたは実質的に透明な支持体を有
する部材で、裏面を通して化学線に曝すことで支持体と
少なくとも一つの感光層との間の粘着を確実にする部材
を提供することが可能となる。さらにまた、支持体と少
なくとも一つの感光層を有し、印刷シリンダに容易に着
脱または再着脱できる部材を提供することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】シームレスの凸版印刷スリーブを製造するため
の部材の断面図である。
【符号の説明】
102 円筒状感光性部材 104 フレキシブルスリーブ 106 マンドレル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 スティーブン クッシュナー アメリカ合衆国 08859 ニュージャージ ー州 リンクロフト ウィスパーリング パインズ ドライブ 39

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シームレス凸版印刷スリーブを製造する
    ための部材であって、 a)厚さ0.010〜2インチ(0.03〜5.08c
    m)で内径が均一の少なくとも一の高分子フィルムから
    なる中空の円筒状支持体; b)前記支持体の外周面上にあり、厚さ0.017〜0.
    285インチ(0.04〜0.72cm)の、少なくと
    も一の感光性熱可塑性シームレス層;および c)必要に応じて、前記支持体と前記少なくとも一のシー
    ムレス層との間の粘着層、または前記支持体の外周面に
    設けられた粘着促進面;を有し、前記a)、b)およびc)層
    は、伸長可能で収縮可能であることを特徴とする部材。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の部材において、前記光重
    合性熱可塑性層が、光重合性層であることを特徴する部
    材。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の部材において、前記支持
    体が、化学線に対して透明または実質的に透明であり、
    前記部材が前記支持体を通して前記化学線に曝すことが
    できることを特徴とする部材。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の部材において、前記少な
    くとも一のシームレス層の外表面上にシームレスの剥離
    層をさらに有することを特徴とする部材。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の部材において、前記少な
    くとも一のシームレス層の外表面上にシームレスの赤外
    線感応層をさらに有することを特徴とする部材。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の部材において、前記少な
    くとも一のシームレス層が、さらに少なくとも一のエラ
    ストマを含むことを特徴とする部材。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の部材が、前記支持体の前
    記粘着促進層が、フレーム処理、またはエレクトロン処
    理によることを特徴とする部材。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の部材において、前記粘着
    層が、熱活性粘着材料からなることを特徴とする部材。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の部材において、前記支持
    体が、少なくとも一のポリエステル層からなることを特
    徴とする部材。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の部材において、前記支
    持体がさらに、前記ポリエステル層の間に粘着層を有す
    ることを特徴とする部材。
  11. 【請求項11】 請求項1記載の部材において、二以上
    のシームレス層のそれぞれが異なる組成を有することを
    特徴とする部材。
  12. 【請求項12】 請求項1記載の装置において、少なく
    とも二のシームレス層からなり、前記支持体の外表面上
    のシームレス層が前記感光性熱可塑性層からなり、他の
    シームレス層が当該部材の最外表面を形成すると共に光
    重合性材料からなることを特徴とする部材。
  13. 【請求項13】 部材からシームレス凸版印刷スリーブ
    を製造する方法であって、前記部材が、 a)厚さ0.010〜2インチ(0.03〜5.08c
    m)で内径が均一の少なくとも一の高分子フィルムから
    なり、化学線に対して透明または実質的に透明の中空の
    円筒状支持体; b)前記支持体の外周面上にあり、厚さ0.017〜0.
    285インチ(0.04〜0.72cm)の、少なくと
    も一の感光性熱可塑性シームレス層;および c)必要に応じて、前記支持体と前記少なくとも一のシー
    ムレス層との間の粘着層、または前記支持体の外周面に
    設けられた粘着促進面;を有し、前記a)、b)およびc)層
    は、伸長可能で収縮可能であり、 (1) 前記支持体を通して前記部材を化学線にバックフラ
    ッシュ露光する工程; (2) 前記シームレス層の外表面上にマスクイメージを設
    ける工程; (3) 前記マスクを通して前記シームレス層を化学線にイ
    メージ様式露光する工程;および (4) 前記(3) 工程で得られたものを現像液で処理して前
    記シームレス層のイメージ様式領域を選択的に除去する
    工程の各工程を含むことを特徴とする凸版印刷スリーブ
    の製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の方法において、さ
    らに、前記(4) 工程の後に後露光工程を有することを特
    徴とする凸版印刷スリーブの製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項13に記載の方法において、さ
    らに、前記(4) 工程の後に粘着防止工程を有することを
    特徴とする凸版印刷スリーブの製造方法。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載の方法において、前
    記粘着防止工程が、300nmより短い波長の光への露
    光であることを特徴とする凸版印刷スリーブの製造方
    法。
  17. 【請求項17】 部材からシームレス凸版印刷スリーブ
    を製造する方法であって、前記部材が、 a)厚さ0.010〜2インチ(0.03〜5.08c
    m)で内径が均一の少なくとも一の高分子フィルムから
    なり、化学線に対して透明または実質的に透明の中空の
    円筒状支持体; b)前記支持体の外周面上にあり、厚さ0.017〜0.
    285インチ(0.04〜0.72cm)の、少なくと
    も一の感光性熱可塑性シームレス層;および c)必要に応じて、前記支持体と前記少なくとも一のシー
    ムレス層との間の粘着層、または前記支持体の外周面に
    設けられた粘着促進面;を有し、前記a)、b)およびc)層
    は、伸長可能で収縮可能であり、 (1) 前記支持体を通して前記部材を化学線にバックフラ
    ッシュ露光する工程; (2) 前記シームレス層の外表面上を化学線に全体露光す
    る工程;および (3) 前記シームレス層の外表面にイメージ様式エングレ
    ービングして前記少なくとも一のシームレス層に凸イメ
    ージを形成する工程;の各工程を含むことを特徴とする
    凸版印刷スリーブの製造方法。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載の方法において、前
    記全体露光工程が、さらに後露光工程を有することを特
    徴とする凸版印刷スリーブの製造方法。
  19. 【請求項19】 請求項17に記載の方法において、前
    記全体露光工程が、さらに、粘着防止工程を有すること
    を特徴とする凸版印刷スリーブの製造方法。
JP25883996A 1995-09-29 1996-09-30 シームレス凸版印刷スリーブを製造するための部材 Pending JPH09123630A (ja)

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