JPH08158918A - 内燃機関の空燃比学習制御装置 - Google Patents

内燃機関の空燃比学習制御装置

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JPH08158918A
JPH08158918A JP6304790A JP30479094A JPH08158918A JP H08158918 A JPH08158918 A JP H08158918A JP 6304790 A JP6304790 A JP 6304790A JP 30479094 A JP30479094 A JP 30479094A JP H08158918 A JPH08158918 A JP H08158918A
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fuel ratio
air
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learning
ratio feedback
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Junichi Furuya
純一 古屋
Atsushi Murai
淳 村井
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    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/24Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents characterised by the use of digital means
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    • F02D41/2429Methods of calibrating or learning
    • F02D41/2451Methods of calibrating or learning characterised by what is learned or calibrated
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】アイドル領域等の所定時間内の空燃比フィード
バック補正値の取得数が少ない領域においても、高精度
な学習を行なえるようにする。 【構成】空燃比F/B補正係数αの変動1周期の平均値
Aを算出し、算出順にA1,A2,・・としてRAMに記憶す
る(S23)。そして、平均値A1,A2,・・の相加平均値Bを
求め(S24)、前回学習補正係数KL と、前記Bと、を加
重平均して、加重平均値Cを求める(S25) 。加重割合X
は、平均値Aの取得数が多いほど、相加平均値B側の加
重割合が大きく設定されている。そして、前記Cを新た
な学習補正係数KL として更新する(S26) 。従って、ア
イドル領域等の所定時間当たりの平均値Aの取得数が少
ない領域であっても、空燃比F/B 制御開始直後の不安定
なαによる影響を小として学習補正係数の更新設定制御
を進行させることができるので、高速領域と同様の学習
機会を与えることができる。また、この結果学習が進行
するので、従来に比べ学習補正係数KL も信頼性の高い
ものとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の空燃比学習
制御装置に関し、詳しくは、空燃比フィードバック補正
値の取得状態に応じて空燃比学習補正値の更新設定処理
を変更するようにした装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、学習機能を備えた空燃比フィード
バック制御装置としては、特開昭60−90944号公
報、特開昭61−190142号公報等に開示されるよ
うなものがある。ここで、空燃比フィードバック制御
は、目標空燃比(例えば、理論空燃比)に対する実際の
空燃比のリッチ・リーンを機関排気系に設けた酸素セン
サの出力値とスライスレベル(目標空燃比相当値)とを
比較することで判別し、該判定結果に基づき空燃比フィ
ードバック補正係数αを比例・積分制御などにより増減
設定し、エアフローメータで検出された吸入空気流量と
機関回転速度とから算出される基本燃料噴射量Tpを、
前記空燃比フィードバック補正係数αで補正することに
より、部品誤差・経時劣化、或いは環境変化等に起因す
る実際の空燃比の目標空燃比からの偏差をなくすように
するものである。
【0003】また、学習機能は、前記空燃比フィードバ
ック補正係数αの基準値(目標収束値)からの偏差を、
空燃比学習補正係数KL (空燃比学習補正値)として複
数に区分された機関運転領域(即ち、学習エリア)毎に
更新記憶し、前記基本燃料噴射量Tpを当該空燃比学習
補正係数KL により補正することで、空燃比フィードバ
ック補正係数αなしで得られるベース空燃比を略目標値
に一致させるようにするもので、これにより空燃比フィ
ードバック制御における実際の空燃比の目標空燃比への
収束を早めることができるようにするものである。
【0004】すなわち、空燃比フィードバック制御と学
習機能とを組み合わせることで、運転条件毎に異なる燃
料噴射量の補正要求に応答性よく対応し、実際の空燃比
を目標空燃比近傍に良好に制御可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来の空燃比学習制御装置において、学習補正係数KBLR
C の更新設定に当たっては、学習精度向上のために(換
言すれば、空燃比フィードバック制御が安定している状
態で学習を行なわせるために)、所定の学習エリアにお
いて、酸素センサの出力がスライスレベルを所定回数
(例えば2回)以上よぎったら、その後の酸素センサの
出力がスライスレベルを所定回数(少なくとも2回)よ
ぎる間の空燃比フィードバック補正係数αの基準値から
の偏差を学習補正係数KL の演算に用いるようにしてい
るため、以下のような問題がある。
【0006】即ち、酸素センサの出力値とスライスレベ
ルとの比較は、例えば、各気筒のピストン基準位置に対
応して発せられる基準信号(レファレンス信号)の入力
毎に行なわれるため、例えば回転速度の低いアイドル運
転域等においては、所定時間内に酸素センサの出力がス
ライスレベルをよぎる回数が高速側に比べて少なくな
る。その結果、特にアイドル領域での学習機会は少な
く、学習が進行しなかったり、学習精度が低いものとな
っていた。
【0007】また、元々アイドル領域は排気流量が少な
く、このため、排気流量が少ない領域では応答性が悪く
なるという酸素センサの特性に起因してリッチ・リーン
反転周期が長くなり、上記学習機会の低下を助長するこ
とにもなっていた。本発明は、このような従来の実情に
鑑みなされたもので、アイドル領域等の所定時間内の空
燃比フィードバック補正値の取得数が少ない領域におい
ても、学習精度を維持しつつ学習機会を増やせるように
して、運転領域全域で高精度な学習を行なえるようにし
た内燃機関の空燃比学習制御装置を提供することを目的
とする。また、本装置の構成の簡略化、高精度化を図
り、実用性を高めることも目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1に記
載の発明にかかる内燃機関の空燃比学習制御装置では、
図1に示すように、機関吸入混合気の空燃比を検出する
空燃比検出手段Aと、前記空燃比検出手段Aが検出する
実際の空燃比を目標空燃比近傍に近づけるように、空燃
比の基本制御量を補正するための空燃比フィードバック
補正値を設定する空燃比フィードバック補正値設定手段
Bと、機関運転領域を複数の運転領域に分割し、運転領
域毎に、前記空燃比の基本制御量を補正するための空燃
比学習補正値を書き換え可能に記憶する空燃比学習補正
値記憶手段Cと、前記空燃比学習補正値記憶手段Cの記
憶する空燃比学習補正値を、該当運転領域毎に、前記空
燃比フィードバック補正値の基準値からの偏差を減少さ
せる方向に更新設定する空燃比学習手段Dと、前記空燃
比の基本制御量と、前記空燃比フィードバック補正値
と、該当運転領域に対応する空燃比学習補正値と、に基
づいて最終的な空燃比制御量を設定する空燃比制御量設
定手段Eと、前記空燃比制御量設定手段Eにより設定さ
れた空燃比制御量に基づいて空燃比制御手段Fを駆動制
御する駆動手段Gと、を含んで構成した内燃機関の空燃
比学習制御装置において、前記空燃比学習手段Dにおけ
る空燃比学習補正値の更新設定処理を、空燃比フィード
バック補正値の取得状態に応じて行なわせる空燃比学習
補正値更新設定手段Hを含んで構成した。
【0009】請求項2に記載の発明では、前記空燃比学
習補正値更新設定手段Hを、該当運転領域において、所
定時間内の空燃比フィードバック補正値の取得数の増大
に応じて今回取得した空燃比フィードバック補正値の重
み付けを大きくして、今回取得した空燃比フィードバッ
ク補正値と、更新設定前空燃比学習補正値と、に基づき
新たな空燃比学習補正値に更新設定するように構成し
た。
【0010】請求項3に記載の発明では、前記今回取得
した空燃比フィードバック補正値を、今回取得した空燃
比フィードバック補正値の増減変動一周期当たりの平均
値とした。請求項4に記載の発明では、前記空燃比学習
補正値更新設定手段Hを、該当運転領域において、今回
取得した空燃比フィードバック補正値の取得順が遅いほ
ど重み付けを大きくして、今回取得した空燃比フィード
バック補正値と、更新設定前空燃比学習補正値と、に基
づき新たな空燃比学習補正値に更新設定するように構成
した。
【0011】請求項5に記載の発明では、前記空燃比学
習補正値更新設定手段Hを、該当運転領域において、今
回取得した空燃比フィードバック補正値を取得順が遅い
ほど重み付けを大きくして平均した値と、更新設定前空
燃比学習補正値と、に基づき新たな空燃比学習補正値に
更新設定するように構成した。
【0012】請求項6に記載の発明では、前記空燃比学
習補正値更新設定手段Hを、該当運転領域において、今
回取得した空燃比フィードバック補正値を取得順が遅い
ほど重み付けを大きくして平均した値と、更新設定前空
燃比学習補正値と、を、所定時間内の空燃比フィードバ
ック補正値の取得数の増大に応じて前記平均した値の重
み付けを大きくして平均化処理して新たな空燃比学習補
正値に更新設定するように構成した。
【0013】請求項7に記載の発明では、前記今回取得
した空燃比フィードバック補正値を、今回取得した空燃
比フィードバック補正値の増減変動一周期当たりの平均
値とした。
【0014】
【作用】上記の構成を備える請求項1に記載の発明で
は、空燃比フィードバック補正値の取得状態(所定時間
内の取得数や取得順)に応じて、空燃比学習補正値を更
新設定処理するようにする。これにより、例えば、所定
時間内の取得数が多いほど空燃比フィードバック補正値
の基準値からの偏差が安定する(信頼性が高い)ので、
取得数が少ない場合には、前回空燃比学習補正値に重き
を置いて新たな空燃比学習補正値を得る一方、取得数が
多い場合には、今回取得した空燃比フィードバック補正
値に重きを置いて新たな空燃比学習補正値を得るように
したり、或いは、取得順が遅いほど空燃比フィードバッ
ク補正値の基準値からの偏差が安定するので、取得順の
遅い空燃比フィードバック補正値ほど新たな空燃比学習
補正値に反映させ、取得順の早い空燃比フィードバック
補正値ほど新たな空燃比学習補正値に反映させないよう
にすることができる。従って、例えばアイドル領域等の
比較的所定時間内の空燃比フィードバック補正値の取得
数が少ない領域でも、当該所定時間内の取得数が少ない
ことによる学習誤差(サンプル不足に起因する誤差や、
空燃比フィードバック制御開始後の未だ空燃比フィード
バック補正値が安定しないときに学習しなければならな
いことによる誤差)があってもこれを小さく抑えること
ができるから、取得数が少ない状態から空燃比学習補正
値の更新設定制御を進行させることが可能となり、アイ
ドル領域等においても高速領域等と同様の学習機会を与
えることが可能となる。また、この結果、学習が進行す
ることになるから、従来の装置に比べ、アイドル領域等
の空燃比学習補正値も信頼性の高いものとすることがで
きるようになる。一方、所定時間内の空燃比フィードバ
ック補正値の取得数が多い高速領域等では、今回取得し
た空燃比フィードバック補正値に重きを置いて新たな空
燃比学習補正値を得ることができるので、今回の取得結
果を反映した高精度な空燃比学習補正値を取得できるこ
とになる。
【0015】なお、所定時間内の空燃比フィードバック
補正値の取得状態が比較的低い側の領域(即ち、低回転
側)で、本発明の空燃比学習補正値更新設定手段を採用
し、所定時間内の空燃比フィードバック補正値の取得状
態が所定以上高い領域では従来同様の所定時間内の空燃
比フィードバック補正値の取得状態に無関係な空燃比学
習補正値の更新設定制御を採用するような、運転領域で
選択的に更新設定制御を切り換える構成も、本発明の範
囲に含まれる。
【0016】請求項2に記載の発明では、空燃比学習補
正値更新設定手段を、該当運転領域において、所定時間
内の空燃比フィードバック補正値(例えば、増減変動す
る空燃比フィードバック補正値の極大,極小値の中心値
でもよいし、空燃比フィードバック補正値の増減変動の
一周期の平均値でもよい)の取得数の増大に応じて今回
取得した空燃比フィードバック補正値の重み付けを大き
くして、今回取得した空燃比フィードバック補正値と、
更新設定前空燃比学習補正値と、に基づき新たな空燃比
学習補正値に更新設定し、比較的簡単な方法で上記作用
を奏することができるようにして、空燃比フィードバッ
ク補正値の取得数が少ない状態からでも空燃比学習補正
値の更新設定制御を進行させることを可能とし、以って
アイドル領域等においても高速領域等と同様の学習機会
を与えることを可能とする。また、この結果、学習が進
行することになるから、従来の装置に比べ、アイドル領
域等の空燃比学習補正値も信頼性の高いものを得ること
ができるようになる。
【0017】請求項3に記載の発明のように、前記今回
取得した空燃比フィードバック補正値を、今回取得した
空燃比フィードバック補正値の増減変動一周期当たりの
平均値とすれば、簡単な構成かつ高精度に、上記作用を
奏し、空燃比フィードバック補正値の取得数が少ない状
態から空燃比学習補正値の更新設定制御を進行させるこ
とができ、アイドル領域等においても高速領域等と同様
の学習機会を与えることができる。また、この結果、学
習が進行することになるから、従来の装置に比べ、アイ
ドル領域等の空燃比学習補正値も信頼性の高いものを得
ることができるようになる。
【0018】請求項4に記載の発明では、前記空燃比学
習補正値更新設定手段を、該当運転領域において、今回
取得した空燃比フィードバック補正値の取得順が遅いほ
ど重み付けを大きくして、今回取得した空燃比フィード
バック補正値と、更新設定前空燃比学習補正値と、に基
づき新たな空燃比学習補正値に更新設定するようにし
て、取得順が遅いほど空燃比フィードバック補正値が安
定するので、取得順の遅いほど新たな空燃比学習補正値
の設定更新に反映させるようにする。従って、信頼性の
低い取得順の早いほど新たな空燃比学習補正値に反映さ
れなくなるので、例えばアイドル領域等の比較的所定時
間内の空燃比フィードバック補正値の取得数が少ない領
域でも、当該所定時間内の取得数が少ないことによる学
習誤差があってもこれを小さく抑えることができるか
ら、取得数が少ない状態から空燃比学習補正値の更新設
定制御を進行させることが可能となり、アイドル領域等
においても高速領域等と同様の学習機会を与えることが
可能となる。
【0019】請求項5、請求項6に記載の発明のように
構成すれば、比較的簡単かつより高精度に、請求項4に
記載の発明同様の作用を奏するようにした。請求項7に
記載の発明では、前記今回取得した空燃比フィードバッ
ク補正値を、今回取得した空燃比フィードバック補正値
の増減変動一周期当たりの平均値として、比較的簡単か
つ高精度な方法で、請求項4に記載の発明同様の作用を
奏するようにした。
【0020】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。第1の実施例(請求項1,2,3の発明に相
当する)の全体構成を示す図2において、機関1の吸気
通路2には図示しないエアクリーナを介して吸入される
吸気の吸入空気流量Qを検出するエアフローメータ3及
びアクセルペダルと連動して吸入空気流量Qを制御する
絞り弁4が設けられている。前記絞り弁4下流のマニホ
ールド部分5には気筒毎に燃料を噴射供給する電磁式の
燃料噴射弁6が設けられる。
【0021】この燃料噴射弁6は、後述するコントロー
ルユニット50からの噴射パルス信号によって開弁駆動さ
れ、図示しない燃料ポンプから圧送されてプレッシャレ
ギュレータにより所定圧力に制御された燃料を噴射供給
する。即ち、当該燃料噴射弁6が、空燃比の制御量(例
えば、燃料噴射量や吸入空気流量)を制御する空燃比制
御手段に相当する。
【0022】また、機関1の排気通路7にはマニホール
ド集合部に排気中酸素濃度を検出することによって空燃
比を検出する空燃比検出手段としての酸素センサ8が設
けられ、その下流側に理論空燃比近傍で最大に排気中の
CO,HCの酸化作用、NO X の還元作用を発揮して、
排気を浄化する排気浄化触媒としての三元触媒9が設け
られる。
【0023】そして、クランク軸或いはカム角軸からク
ランク角単位信号を検出するクランク角センサ10が設け
られており、コントロールユニット50は、該クランク角
センサ10から出力されるクランク単位角信号を一定時間
カウントして、又は、クランク基準角信号の周期を計測
して機関回転速度Neを検出する。なお、クランク角セ
ンサ10は、各気筒のピストン基準位置に対応するレファ
レンス信号を、所定クランク角度毎(例えば、4サイク
ルの6気筒機関であれば120度毎)に発生させるよう
にもなっている。
【0024】なお、機関1の冷却水温度Twを検出する
水温センサ11が設けられている。コントロールユニット
50は、本発明の空燃比フィードバック補正値設定手段,
空燃比学習補正値記憶手段,空燃比学習手段、空燃比学
習補正値更新設定手段,空燃比制御量設定手段,駆動手
段として機能するもので、CPU,ROM,RAM,A
/D変換器及び入出力インタフェイス等を含んで構成さ
れる。
【0025】そして、コントロールユニット50は、以下
のような方法で、前記各種センサ類により検出された値
に基づいて前記燃料噴射弁6から目標空燃比に見合った
燃料量を演算し、該燃料量に対応するパルス幅を持つ噴
射パルス信号を燃料噴射弁6に出力するようになってい
る。即ち、前記エアフローメータ3により検出される吸
入空気流量Qと、クランク角センサ10のパルス信号を一
定時間カウントして求めた機関回転速度Neと、から、
理論空燃比が得られるように基本燃料噴射パルス幅(基
本燃料噴射量に相当する)Tp(Tp=k×Q/Ne,
kは定数)を設定する一方で、機関温度等の機関運転状
態に応じた各種補正係数COEFと、空燃比フィードバ
ック補正係数αと、学習補正係数KBLRC と、バッテリ電
圧による電磁式燃料噴射弁の有効開弁時間の変化を補正
するための補正分Tsとをそれぞれ求め、実際の空燃比
が目標空燃比となるように、前記基本燃料噴射パルス幅
Tp を補正演算して最終的な燃料噴射パルス幅(最終的
な補正後の燃料噴射量に相当する)Ti =Tp・CO
EF・α・KL +Ts を設定するようになっている。
尚、前記各種補正係数COEFは、例えば、COEF=
1+KMR+KTW+KAS+KAI+・・・なる式で演算され
るものであり、ここで、KMRは空燃比補正係数、KTW
水温増量補正係数、KASは始動及び始動後増量補正係
数、KAIはアイドル後増量補正係数である。
【0026】前記空燃比フィードバック補正係数αは、
機関排気系に設けた酸素センサ8のリッチ・リーン反転
信号に基づき比例・積分制御などにより増減されるもの
で、これにより機関の吸入混合気の空燃比を目標空燃比
(理論空燃比)に制御可能とするものである。また、空
燃比フィードバック制御中の空燃比フィードバック補正
係数αの基準値からの偏差を、予め定めた機関運転状態
毎のエリア毎に学習して学習補正係数KL を定めること
で、前記燃料噴射量の演算にあって、基本燃料噴射量T
p を学習補正係数KLRNにより補正して、前記空燃比フィ
ードバック補正係数αによる補正なしで(α=1.0と
したときに)演算される燃料噴射量Tiにより目標空燃
比が得られるようにして、運転条件が変化したとき等に
空燃比フィードバック補正係数αが取得できる前から応
答性よく空燃比制御精度を向上させるようになってい
る。
【0027】ここで、空燃比フィードバック補正値設定
手段としてコントロールユニット50が行なう空燃比フィ
ードバック制御について、図3のフローチャートに従い
説明する。当該空燃比フィードバック制御は、クランク
角センサ10から発せられるレファレンス信号入力毎或い
は時間同期で実行され、これにより空燃比フィードバッ
ク補正係数αが設定され、このαを用いて上述のTiは
演算される。
【0028】即ち、ステップ(図では、Sと記す。以下
同様。)1では、空燃比フィードバック制御可能運転状
態か否かを判断する。NOの場合には、ステップ2へ進
んでλcontフラグを0、及び空燃比フィードバック補正
係数αを1.0にして本フローを終了する。
【0029】一方、YESの場合には、ステップ3へ進
んでλcontフラグを1にセットしたあと、ステップ4へ
進む。なお、空燃比フィードバック制御可能運転状態か
否かは、始動時、低水温時、酸素センサ8の低活性化
時、酸素センサ8の故障時、高負荷時、リーン制御中で
ないこと等に基づいて判断される。ステップ4では、酸
素センサ8の出力電圧VO2を読み込み、次のステップ5
でスライスレベル電圧Vref と比較することにより空燃
比のリーン・リッチを判定する。
【0030】空燃比がリーン(VO2<Vref )のときに
は、ステップ5からステップ6へ進んでリッチからリー
ンへの反転時(反転直後)であるか否かを判定し、反転
時には、ステップ7へ進む。ステップ7では、空燃比フ
ィードバック補正係数αを前回値に対して所定の比例定
数PR分増大させ、急速に空燃比をリッチ方向へ修正す
る。なお、反転時以外はステップ8へ進んで空燃比フィ
ードバック補正係数αを前回値に対して積分定数IR分
増大させ、空燃比フィードバック補正係数αを一定の傾
きで増大させる。
【0031】空燃比がリッチ(VO2>Vref )のときに
は、ステップ5からステップ9へ進んでリーンからリッ
チへの反転時(反転直後)であるか否かを判定し、反転
時にはステップ10へ進む。ステップ10では、空燃比フィ
ードバック補正係数αを前回値に対し所定の比例定数P
L分減少させ、急速に空燃比をリーン方向へ修正する。
なお、反転時以外は、ステップ11へ進んで空燃比フィー
ドバック補正係数αを前回値に対し所定の積分定数IL
分減少させ、空燃比フィードバック補正係数αを一定の
傾きで減少させる。
【0032】以上が、空燃比フィードバック制御の説明
である。次に、コントロールユニット50が行なう空燃比
の学習制御について、図4のフローチャートに従い、図
7を参照しつつ説明する。ステップ21では、λcontフラ
グが1であるか否かを判定する。0の場合には、本ルー
チンを終了する。これは、空燃比フィードバック制御が
停止されているときは学習を行なうことができないから
である。
【0033】ステップ22では、所定の学習条件が成立し
ているか否かを判定する。YESであればステップ23へ
進み、NOであればステップ24へ進む。ここで、所定の
学習条件とは、水温Twが所定値以上であり、機関回転
速度Neと基本燃料噴射量Tpとによる機関運転状態の
領域(学習エリア)が定まり、かつその同一学習エリア
で酸素センサ8のリーン・リッチ反転回数が所定回数
(例えば2回)以上行なわれた状態にあること等を条件
とする。かかる条件が満たされていないときには、本ル
ーチンを終了する。
【0034】空燃比フィードバック制御中で、かつ所定
の学習条件が成立し、学習する学習エリアが定まったと
きには、ステップ23へ進んで、空燃比フィードバック補
正係数αの所定周期(ここでは、1周期)当たりの平均
値Aを移動平均等してそれぞれ算出する(図7参照)。
ステップ22でNO判定されるまで、算出順にA1
2 ,・・としてRAMに記憶して行く。ところで、T
i =Tp・COEF・(α+KL )+Ts として、
L を用いる場合には、平均値A1 ,A2 ,・・・と基
準値(例えば、1.0)からのそれぞれの偏差を求め、
その偏差を順に記憶するようにして、後の処理を行なわ
せるようにしてもよい。なお、平均値A1 ,A2 ,・・
は、空燃比フィードバック補正係数αの増減方向への反
転から反転までの空燃比フィードバック補正係数αのピ
ーク値(即ち、比例分PRが加算、或いはPLが減算さ
れる直前の値)の平均値(或いは、該平均値の基準値か
らの偏差)であってもよい。
【0035】ステップ22で、NOとなったら、学習補正
係数KL の更新処理を行なうべく、ステップ24へ進む。
ステップ24では、平均値A1 ,A2 ,・・の相加平均値
Bを求める。ステップ25では、ステップ22でNO判定さ
れる前の学習エリアに対応してRAM上のマップに記憶
してある前回までの学習補正係数KL (初期値は、1)
を読み出し、当該前回学習補正係数KL と、前記相加平
均値Bと、を加重平均(重み付け平均)して、加重平均
値Cを求める。このときの加重割合X(重み付け係数)
は、前記平均値Aの取得数に応じて切り換えるようにな
っている。即ち、平均値Aの取得数が多いほど(換言す
れば、酸素センサ8出力のリッチ・リーン反転回数が多
いほど)、今回求めた相加平均値B側の加重割合X(重
み付け係数)が大きくなるように設定されている(X
は、nの増加に応じてステップ的に或いは直線或いは曲
線的に増加させるように適宜設定して構わない)。これ
は、取得数が多いほど、相加平均値Bの信頼性が高くな
るからである。
【0036】ステップ26では、加重平均値Cを新たな学
習補正係数KL とし、RAM上のマップの同一学習エリ
アのデータを書き換える。 KL ←C このように、空燃比フィードバック補正係数αの取得状
態(取得数)に応じて、前回学習補正係数KL と今回取
得した空燃比フィードバック補正係数αの加重平均値C
とを重み付け平均化処理して、新たな学習補正係数KL
を求めるようにしたので、例えば、アイドル領域等の所
定時間当たりの平均値Aの取得回数が少ない(酸素セン
サ8出力のリッチ・リーン反転回数が少ない)領域であ
っても、今回取得した加重平均値C側の重み付け係数を
小さく設定することで、例え平均値Aの取得回数が少な
いために今回取得した加重平均値Cが多少の誤差を含ん
でいたとしても新たな学習補正係数KL に大きな影響を
与えることなく学習補正係数の更新設定制御を進行させ
ることが可能となるので(即ち、平均値Aの取得回数が
少ない状態から学習を進行させても学習精度が悪化しな
い)、アイドル領域等においても高速領域と同様の学習
機会を与えることができ、また、この結果学習が進行す
るので、従来に比べ学習補正係数KL の値も信頼性の高
いものを得ることができるようになる。一方、所定時間
当たりの平均値Aの取得回数が多い領域では、その取得
回数に応じて今回取得した加重平均値C側の重み付け係
数が大きく設定されることになるから、今回の取得結果
を反映した高精度な学習補正係数KL を取得できること
になる。
【0037】なお、図4のフローチャートは、一例であ
り、第1の実施例にかかる発明の基本思想、即ち、空燃
比フィードバック補正係数αの取得状態(取得回数)に
応じて、前回学習補正係数KL と今回取得した空燃比フ
ィードバック補正係数αとを重み付け処理して、新たな
学習補正係数KL を求め、これにより所定時間当たりの
空燃比フィードバック補正係数αの取得回数が少ない状
態からでも、学習を開始進行させるという思想を含むも
のであれば、図4のフローチャートに限るものではな
い。
【0038】次に、第2の実施例(請求項1,4,5の
発明に相当する)について説明する。第2の実施例は、
第1の実施例に対して、図5のフローチャートのみが異
なるので、この部分についてのみ説明する。ステップ31
では、λcontフラグが1であるか否かを判定する。0の
場合には、本ルーチンを終了する。これは、空燃比フィ
ードバック制御が停止されているときは学習を行なうこ
とができないからである。
【0039】ステップ32では、所定の学習条件が成立し
ているか否かを判定する。YESであればステップ33へ
進み、NOであれば本フローを終了する。ここで、所定
の学習条件とは、水温Twが所定値以上であり、機関回
転速度Neと基本燃料噴射量Tpとによる機関運転状態
の領域(学習エリア)が定まり、かつその同一学習エリ
アで酸素センサ8のリーン・リッチ反転回数が所定回数
(例えば2回)以上で、定常運転状態にあること等を条
件とする。かかる条件が満たされていないときには、本
ルーチンを終了する。
【0040】つまり、空燃比フィードバック制御中で、
かつ所定の学習条件が成立し、学習する学習エリアが定
まったときには、ステップ33へ進み、空燃比フィードバ
ック補正係数αの1周期当たりの平均値を移動平均等し
て算出し、これと空燃比フィードバック補正係数αの平
均値Aを求め、ステップ32でNO判定されるまで、算出
順にA1 ,A2 ,・・としてRAMに記憶して行く。と
ころで、Ti =Tp・COEF・(α+KL )+Ts
として、KL を用いる場合には、平均値A1,A2
・・・と基準値(例えば、1.0)からのそれぞれの偏
差を求め、その偏差を順に記憶するようにして、後の処
理を行なわせるようにしてもよい。なお、平均値A1
2 ,・・は、空燃比フィードバック補正係数αの増減
方向への反転から反転までの空燃比フィードバック補正
係数αのピーク値(即ち、比例分PRが加算、或いはP
Lが減算される直前の値)の平均値(或いは、該平均値
の基準値からの偏差)であってもよい。
【0041】ステップ32で、NOとなったら、学習補正
係数KL の更新処理を行なうべく、ステップ34へ進む。
ステップ34では、平均値A1 ,A2 ,・・の加重(重み
付け)平均値Dを演算する。このときの加重割合。Yn
(重み付け係数)は、前記平均値A1 ,A2 ,・・の取
得順に応じて(添字数字が大きくなるほど)徐々に大き
く設定されている。これは、平均値A1 ,A2 ,・・の
取得順が遅いほど、空燃比フィードバック補正係数αは
安定しており、その値の信頼性は高いからである。
【0042】ステップ35では、ステップ32でNO判定さ
れる前の学習エリアに対応してRAM上のマップに記憶
してある前回までの学習補正係数KL (初期値は、1)
を読み出し、当該前回学習補正係数KL と、前記加重平
均値Dと、の相加平均値Eを求める。ステップ36では、
相加平均値Eを新たな学習補正係数KL とし、RAM上
のマップの同一学習エリアのデータを書き換える。
【0043】KL ←E このように、平均値A1 ,A2 ,・・の取得順に応じて
重み付けを変えて平均値Dを求め、前回学習補正係数K
L と今回取得した平均値Dとを、相加平均処理して、新
たな学習補正係数KL を求めるようにしたので、例え
ば、所定時間当たりの平均値Aの取得数が少ない(酸素
センサ8出力のリッチ・リーン反転回数が少ない)アイ
ドル領域等では、信頼性の低い偏差ほど新たな学習補正
係数KL に与える影響を少なくして学習制御を進行させ
ることができるので、アイドル領域においても高速領域
と同様の学習機会を与えても学習精度を高く維持できる
ことになる。また、学習機会を増やすことで学習が進行
するので、従来に比べ、学習補正係数KL の値も信頼性
の高いものとすることができる。一方、所定時間当たり
の平均値Aの取得数が多い領域では、その取得数に応じ
た高精度な(今回の学習結果が反映された)学習補正係
数KL を取得できることになる。
【0044】なお、図5のフローチャートも一例であ
り、第2の実施例にかかる発明の思想を含むものであれ
ば、これに限るものではない。つづいて、第3の実施例
(請求項6の発明に相当する)について説明する。第3
の実施例は、第2の実施例に対し、図6のフローチャー
トのステップ35以降が異なるのみであるので、かかる部
分についてのみ説明する。
【0045】即ち、ステップ35Aでは、ステップ32でN
O判定される前の学習エリアに対応してRAM上のマッ
プに記憶してある前回までの学習補正係数KL (初期値
は、1)を検索して読み出し、当該前回学習補正係数K
L と、ステップ34で求めた加重平均値Dと、の加重平均
値Fを求める。このときの加重割合X(重み付け係数)
は、ステップ25で説明したのと同様に、前記平均値Aの
取得数に応じて切り換えるようになっている。このよう
にするのは、取得数が多いほど、加重平均値Dの信頼性
が高いからである。
【0046】ステップ36Aでは、ステップ35Aで求めた
加重平均値Fを新たな学習補正係数KL とし、RAM上
のマップの同一学習エリアのデータを書き換える。 KL ←F このように、平均値A1 ,A2 ,・・の取得順に応じて
重み付けを変えて加重平均値Dを求め、前回学習補正係
数KL と今回取得した加重平均値Dとを、更に、加重平
均処理して、新たな学習補正係数KL を求めるようにし
たので、例えば、所定時間当たりの平均値Aの取得数が
少ない(酸素センサ8出力のリッチ・リーン反転回数が
少ない)アイドル領域等では、信頼性の比較的低いと思
われる(換言すれば学習開始後短時間で取得された)平
均値Aほど新たな学習補正係数K L に与える影響を、第
2の実施例に対してより少なくした状態で学習制御を進
行させることができるので、アイドル領域においても高
速領域と同様の学習機会を与えても学習精度を、第2の
実施例に対してより高く維持できることになる。また、
アイドル領域等で学習機会を増やせることにより、学習
を進行させることができるので、従来の装置に比べ、ア
イドル領域等の学習補正係数KL の値も信頼性の高いも
のとすることができる。一方、所定時間当たりの平均値
Aの取得数が多い領域では、その取得数に応じた高精度
な(今回の学習結果が反映された)学習補正係数KL
取得できることになる。
【0047】なお、図6のフローチャートも一例であ
り、第3の実施例にかかる発明の思想を含むものであれ
ば、これに限るものではない。ところで、上記各実施例
では、比較的安価な酸素センサ8を用いた空燃比フィー
ドバック制御及び学習制御に関して説明してきたが、空
燃比をリニアに検出できる空燃比センサを用いた場合に
も適用可能である。また、空燃比を制御する制御量とし
て燃料噴射量で説明したが、これに限るものではなく流
量制御弁等を介して吸入空気流量Qを制御量とする場合
にも適用可能である。また、上記の各平均化処理は、そ
の目的を達成できるものであれば実施例以外の平均化処
理であって構わない。また、上記各実施例では、空燃比
学習補正係数KL を基本燃料噴射パルス幅Tpに乗算す
る方式(Ti=Tp・COEF・α・KL +Ts)を代
表して説明してきたが、KL を空燃比フィードバック補
正係数αの平均値の基準値(1.0)からの偏差の学習
値とし、Ti=Tp・COEF・(α+KL )+Tsか
らTiを演算する場合にも適用可能である。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、所定時間内の空燃比フィードバック補正
値の取得状態(取得数や取得順)に応じて、空燃比学習
補正値を更新設定処理するようにしたので、例えばアイ
ドル領域等の比較的所定時間内の空燃比フィードバック
補正値の取得数が少ない領域でも、学習誤差を抑制しつ
つ早期から空燃比学習補正値の更新設定制御を進行させ
ることができ、アイドル領域等においても高速領域等と
同様の学習機会を与えることが可能となる。また、この
結果、学習が進行することになるから、従来の装置に比
べ、アイドル領域等の空燃比学習補正値も信頼性の高い
ものとすることができる。
【0049】請求項2に記載の発明によれば、空燃比学
習補正値更新設定手段を、該当運転領域において、所定
時間内の空燃比フィードバック補正値(例えば、増減変
動する空燃比フィードバック補正値の極大,極小値の中
心値でもよいし、空燃比フィードバック補正値の増減変
動の一周期の平均値でもよい)の取得数の増大に応じて
今回取得した空燃比フィードバック補正値の重み付けを
大きくして、今回取得した空燃比フィードバック補正値
と、更新設定前空燃比学習補正値と、に基づき新たな空
燃比学習補正値に更新設定し、比較的簡単な方法で、空
燃比フィードバック補正値の取得数が少ない状態からで
も空燃比学習補正値の更新設定制御を進行させるように
したので、アイドル領域等においても高速領域等と同様
の学習機会を与えることができる。また、この結果、学
習が進行することになるから、従来の装置に比べ、アイ
ドル領域等の空燃比学習補正値も信頼性の高いものを得
ることができる。
【0050】請求項3に記載の発明のように、前記今回
取得した空燃比フィードバック補正値を、今回取得した
空燃比フィードバック補正値の増減変動一周期当たりの
平均値とすれば、より高精度に、上記効果を奏すること
ができる。請求項4に記載の発明によれば、前記空燃比
学習補正値更新設定手段を、該当運転領域において、今
回取得した空燃比フィードバック補正値の取得順が遅い
ほど重み付けを大きくして、今回取得した空燃比フィー
ドバック補正値と、更新設定前空燃比学習補正値と、に
基づき新たな空燃比学習補正値に更新設定するようにし
たので、信頼性の低い取得順の早いほど新たな空燃比学
習補正値に反映されなくなるので、例えばアイドル領域
等の比較的所定時間内の空燃比フィードバック補正値の
取得数が少ない領域でも、当該所定時間内の取得数が少
ないことによる学習誤差があってもこれを小さく抑える
ことができ、取得数が少ない状態から空燃比学習補正値
の更新設定制御を進行させることが可能となり、アイド
ル領域等においても高速領域等と同様の学習機会を与え
ることが可能となる。
【0051】請求項5、請求項6、請求項7に記載の発
明のように構成すれば、比較的簡単かつより高精度に、
請求項4に記載の発明同様の効果を奏することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるブロック図
【図2】本発明にかかる一実施例の全体構成図
【図3】同上実施例における空燃比フィードバック制御
を説明するフローチャート
【図4】同上実施例における学習制御を説明するフロー
チャート
【図5】第2の実施例における学習制御を説明するフロ
ーチャート
【図6】第3の実施例における学習制御を説明するフロ
ーチャート
【図7】空燃比フィードバック補正係数αと偏差Aとを
説明する図
【符号の説明】
1 機関 3 エアフローメータ 6 燃料噴射弁 8 酸素センサ 10 クランク角センサ 50 コントロールユニット

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機関吸入混合気の空燃比を検出する空燃比
    検出手段と、 前記空燃比検出手段が検出する実際の空燃比を目標空燃
    比近傍に近づけるように、空燃比の基本制御量を補正す
    るための空燃比フィードバック補正値を設定する空燃比
    フィードバック補正値設定手段と、 機関運転領域を複数の運転領域に分割し、運転領域毎
    に、前記空燃比の基本制御量を補正するための空燃比学
    習補正値を書き換え可能に記憶する空燃比学習補正値記
    憶手段と、 前記空燃比学習補正値記憶手段の記憶する空燃比学習補
    正値を、該当運転領域毎に、前記空燃比フィードバック
    補正値の基準値からの偏差を減少させる方向に更新設定
    する空燃比学習手段と、 前記空燃比の基本制御量と、前記空燃比フィードバック
    補正値と、該当運転領域に対応する空燃比学習補正値
    と、に基づいて最終的な空燃比制御量を設定する空燃比
    制御量設定手段と、 前記空燃比制御量設定手段により設定された空燃比制御
    量に基づいて空燃比制御手段を駆動制御する駆動手段
    と、 を含んで構成した内燃機関の空燃比学習制御装置におい
    て、 前記空燃比学習手段における空燃比学習補正値の更新設
    定処理を、空燃比フィードバック補正値の取得状態に応
    じて行なわせる空燃比学習補正値更新設定手段を含んで
    構成したことを特徴とする内燃機関の空燃比学習制御装
    置。
  2. 【請求項2】前記空燃比学習補正値更新設定手段が、該
    当運転領域において、所定時間内の空燃比フィードバッ
    ク補正値の取得数の増大に応じて今回取得した空燃比フ
    ィードバック補正値の重み付けを大きくして、今回取得
    した空燃比フィードバック補正値と、更新設定前空燃比
    学習補正値と、に基づき新たな空燃比学習補正値に更新
    設定することを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の
    空燃比学習制御装置。
  3. 【請求項3】前記今回取得した空燃比フィードバック補
    正値が、今回取得した空燃比フィードバック補正値の増
    減変動一周期当たりの平均値であることを特徴とする請
    求項2に記載の内燃機関の空燃比学習制御装置。
  4. 【請求項4】前記空燃比学習補正値更新設定手段が、該
    当運転領域において、今回取得した空燃比フィードバッ
    ク補正値の取得順が遅いほど重み付けを大きくして、今
    回取得した空燃比フィードバック補正値と、更新設定前
    空燃比学習補正値と、に基づき新たな空燃比学習補正値
    に更新設定することを特徴とする請求項1に記載の内燃
    機関の空燃比学習制御装置。
  5. 【請求項5】前記空燃比学習補正値更新設定手段が、該
    当運転領域において、今回取得した空燃比フィードバッ
    ク補正値を取得順が遅いほど重み付けを大きくして平均
    した値と、更新設定前空燃比学習補正値と、に基づき新
    たな空燃比学習補正値に更新設定することを特徴とする
    請求項4に記載の内燃機関の空燃比学習制御装置。
  6. 【請求項6】前記空燃比学習補正値更新設定手段が、該
    当運転領域において、今回取得した空燃比フィードバッ
    ク補正値を取得順が遅いほど重み付けを大きくして平均
    した値と、更新設定前空燃比学習補正値と、を所定時間
    内の空燃比フィードバック補正値の取得数の増大に応じ
    て前記平均した値の重み付けを大きくして平均化処理し
    て、新たな空燃比学習補正値に更新設定することを特徴
    とする請求項4に記載の内燃機関の空燃比学習制御装
    置。
  7. 【請求項7】前記今回取得した空燃比フィードバック補
    正値が、今回取得した空燃比フィードバック補正値の増
    減変動一周期当たりの平均値であることを特徴とする請
    求項4〜請求項6の何れか1つに記載の内燃機関の空燃
    比学習制御装置。
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