JPH0445659B2 - - Google Patents

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JPH0445659B2
JPH0445659B2 JP60208913A JP20891385A JPH0445659B2 JP H0445659 B2 JPH0445659 B2 JP H0445659B2 JP 60208913 A JP60208913 A JP 60208913A JP 20891385 A JP20891385 A JP 20891385A JP H0445659 B2 JPH0445659 B2 JP H0445659B2
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Naomi Tomizawa
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Japan Electronic Control Systems Co Ltd
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、内燃機関の空燃比、アイドル回転数
等のフイードバツク制御系の学習制御装置に関す
る。
(従来の技術) 従来の内燃機関の学習制御装置としては、例え
ば特開昭60−90944号公報によつて開示された空
燃比の学習制御装置や、特開昭60−93143号公報
によつて開示されたアイドル回転数の学習制御装
置がある。
ここでは、電子制御燃料噴射装置を有する内燃
機関において空燃比を制御目標値である理論空燃
比にフイードバツク制御する場合のベース空燃比
の学習制御装置を例にとつて説明する。
電子制御燃料噴射装置に用いられる燃料噴射弁
は、機関の回転に同期して与えられる駆動パルス
信号によつて開弁し、その開弁期間中、所定圧力
の燃料を噴射することになつている。従つて燃料
噴射量は駆動パルス信号のパルス巾により制御さ
れ、このパルス巾をTiとして燃料噴射量に相当
する制御信号とすれば、理論空燃比を得るため
に、Tiは次式によつて定めている。
Ti=Tp・COEF・Kl・α+Ts 但し、Tpは基本燃料噴射量に相当する基本パ
ルス巾で便宜上基本燃料噴射量と呼ぶ。Tp=
K・Q/Nで、Kは定数、Qは機関吸入空気流
量、Nは機関回転数である。COEFは水温補正等
の各種補正係数である。Klは後述するベース空
燃比の学習制御のための学習補正係数である。α
は後述する空燃比のフイードバツク制御(λコン
トロール)のためのフイードバツク補正係数であ
る。Tsは電圧補正分で、バツテリ電圧の変動に
よる燃料噴射弁の噴射流量変化を補正するための
ものである。
λコントロールについては、排気系にO2セン
サを設けて実際の空燃比を検出し、空燃比が理論
空燃比より濃いか薄いかをスライスレベルにより
判定し、理論空燃比になるよう燃料噴射量を制御
するわけであり、このため、前記のフイードバツ
ク補正係数αというものを定めて、このαを変化
させることにより理論空燃比に保つている。
ここで、フイードバツク補正係数αの値は比例
積分(PI)制御により変化させ、安定した制御
としている。
すなわち、O2センサの出力電圧とスライスレ
ベル電圧とを比較し、スライスレベルよりも高い
場合、低い場合に、空燃比を急に濃くしたり、薄
くしたりすることなく、空燃比が濃い(薄い)場
合には始めにP分だけ下げて(上げて)、それか
らI分ずつ徐々に下げて(上げて)いき、空燃比
を薄く(濃く)するように制御する。
但し、λコントロールを行わない条件下ではα
をクランプし、各種補正係数COEFの設定によ
り、所望の空燃比を得る。
λコントロール条件下でのベース空燃比即ちα
=1のときの空燃比を理論空燃比(λ=1)に設
定することができれば、フイードバツク制御は不
要であるが、実際には構成部品(例えばエアフロ
ーメータ、燃料噴射弁、プレツシヤレギユレー
タ、コントロールユニツト)のバラツキや経時変
化、燃料噴射弁のパルス巾−流量特性の非直線
性、運転条件や環境の変化等の要因で、ベース空
燃比のλ=1からのズレを生じるので、フイード
バツク制御を行つている。
しかし、ベース空燃比がλ=1からずれている
と、運転領域が大きく変化したときに、ベース空
燃比の段差をフイードバツク制御によりλ=1に
安定させるまでに時間がかかる。そして、このた
めに比例及び積分定数(P/I分)が大きくする
ので、オーバーシユートやアンダーシユートを生
じ、制御性が悪くなる。
そこで、ベース空燃比をλ=1にすることによ
り、過渡時にベース空燃比の段差から生じるλ=
1からのズレをなくし、かつP/1分を小さくす
ることを可能にして制御性の向上を図るため、前
記の学習補正係数Klというものを定めて、学習
制御を行つている。
これは空燃比のフイードバツク制御中にベース
空燃比が理論空燃比からずれた場合には、そのギ
ヤツプを埋めるべくフイードバツク補正係数αが
大となるから、このときの機関運転状態とαとを
検出し、該αに基づく学習補正係数Klを求めて
これを記憶しておき、再度同一機関運転状態とな
つたときには記憶した学習補正係数Klによりベ
ース空燃比を理論空燃比に応答性良くなるように
補正する。
具体的には、RAM上に機関回転数及び負荷等
の機関運転状態に対応した学習補正係数Klのマ
ツプを設け、燃料噴射量Tiを計算する際に、基
本燃料噴射量Tpを学習補正係数Klで補正する。
そして、Klの学習は次の手順で進める。
) 定常状態においてそのときの機関運転状態
の領域を検出し、かつ、その間のαの基準値α1
からの偏差Δα(=α−α1)の平均値を検出
する。基準値α1はλ=1に対応する値として一
般には1に設定される。
) 前記機関運転状態の領域に対応して現在ま
でに学習されているKlを検索する。
) KlとΔαとからKl+Δα/Mの値を求め、
その結果(学習値)を新たなKl(oew)として記憶
を更新する。Mは定数で、M>1である。
また、アイドル回転数の学習制御装置は、スロ
ツトル弁をバイパスする補助空気通路にアイドル
制御弁を設け、このアイドル制御弁の開度を調整
してアイドル回転数を制御する場合で、機関の冷
却水温度毎の目標アイドル回転数に対応するアイ
ドル制御弁の基本開度を目標アイドル回転数と実
際のアイドル回転数とを比較しつつフイードバツ
ク補正する際、機関運転状態のパラメータである
冷却水温度に応じた学習補正量のマツプを設け、
フイードバツク補正量の基準値からの偏差を学習
して学習補正量を修正しつつ、この学習補正量で
基本開度を補正して、制御の安定化を図るもので
ある。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、学習制御、例えば空燃比の学習制御
を行う場合、フイードバツク補正係数αの基準値
α1からの偏差Δα(=α−α1)の平均値を検出
し、次式の如く現在の学習補正係数Klに偏差の
平均値を所定割合(1/M)加算して新たな
学習補正係数Kl(oew)を演算し、更新するわけであ
るが、その加算割合、すなわち重み付け平均割合
を定めるMの値の選定により、学習の進行速度が
大きく左右される。
Kl(oew)←Kl+/M 一般には、かかる学習は主に部品劣化等による
長期的なズレを修正するものであるから、Mを通
常8〜32と大き目にとつてズレを除々に修正する
ようにしている。
しかし、機関運転状態の領域によつて学習の機
会が異なり、たまにしか学習されない領域では、
Mの値が大きいと、なかなか学習が進まないとい
う問題点があつた。
また、ある程度学習が進んだ後、バツテリが外
される等して、学習補正係数Klの記憶値が自然
に又は特開昭59−211742号公報に開示されている
方式などにより強制的にクリアされてしまつたと
き、Mの値が大きいと、部品劣化がかなり進んで
いる場合、再学習によりベース空燃比の大きなズ
レを修正するのにかなりの時間がかかり、その間
十分な学習制御の効果が期待できないという問題
点もあつた。
本発明は、このような従来の問題点に鑑み、学
習の進行速度を状況に応じて最適なものとするこ
とのできる内燃機関の学習制御装置を提供するこ
とを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 本発明は、上記の目的を達成するため、第1図
に示すように、内燃機関の学習制御装置を、基本
となる下記A〜Iの手段の他、更に下記J,Kの
手段を加えて構成したものである。
(A) 空燃比、アイドル回転数等の内燃機関の制御
対象の制御目標値に対応する基本制御量を設定
する基本制御量設定手段 (B) 機関運転状態を表すパラメータによつて複数
に区分された機関運転状態の領域毎に前記基本
制御量を補正するための学習補正量を記憶した
書換え可能な記憶手段 (C) 実際の機関運転状態に基づき前記記憶手段か
ら対応する領域の学習補正量を検索する学習補
正量検索手段 (D) 制御目標値と実際値とを比較し制御目標値に
実際値を近づけるように前記基本制御量を補正
するためのフイードバツク補正量を所定の量増
減して設定するフイードバツク補正量設定手段 (E) 前記基本制御量設定手段で設定した基本制御
量と、前記学習補正量検索手段で検索した学習
補正量と、前記フイードバツク補正量設定手段
で設定したフイードバツク補正量とから制御量
を演算する制御量演算手段 (F) 前記制御量に応じて作動し、空燃比、アイド
ル回転数等の内燃機関の制御対象を制御するた
めの制御手段 (G) 実際の機関運転状態が定常状態にあることを
検出する定常状態検出手段 (H) 定常状態検出中にその間のフイードバツク補
正量の基準値からの偏差の平均値を検出する偏
差平均値検出手段 (I) 前記偏差の平均値が得られる毎に現在の学習
補正量に偏差の平均値を所定割合加算して新た
な学習補正量を演算し前記記憶手段の同じ機関
運転状態の領域に対応する学習補正量のデータ
を書換えて更新する学習補正量更新手段 (J) 機関運転状態の領域毎に前記学習補正量更新
手段による更新回数を記憶する更新回数記憶手
段 (K) 前記更新回数に応じて前記学習補正量更新手
段における加算割合を更新回数の増大と共に減
少させるよう変化させる加算割合可変手段 (作用) 基本制御量設定手段Aは、空燃比、アイドル回
転数等の制御目標値に対応する基本制御量を例え
ば所定の計算式に従つてあるいは検索により設定
し、学習補正量検索手段Cは、記憶手段Bから、
実際の機関運転状態に基づき対応する領域の学習
補正量を検索し、フイードバツク補正量設定手段
Dは、制御目標値と実際値とを比較し制御目標値
に実際値を近づけるようにフイードバツク補正量
を例えば比例積分制御に基づいて所定の量増減し
て設定する。そして、制御量演算手段Eは、基本
制御量を学習補正量で補正し更にフイードバツク
補正量で補正することにより制御量を演算し、こ
の制御量に応じて、制御手段Fが作動し、例えば
燃料噴射量あるいは補助空気量を制御して、空燃
比あるいはアイドル回転数等の制御を行う。
定常状態検出手段Gは、例えば機関運転状態が
任意の1つの領域に継続的かつ安定的に存在する
ことをもつて定常状態を検出し、学習可能な状態
であることを知る 学習可能な状態であると判定されたときは、先
ず、偏差平均値検出手段Hがフイードバツク補正
量の基準値からの偏差の平均値を検出する。そし
て、偏差の平均値が得られる毎に、学習補正量更
新手段1が現在の学習補正量に偏差の平均値を所
定割合加算して新たな学習補正量を演算し、この
ときの機関運転状態の領域に対応する記憶手段B
の学習補正量のデータを書換えて更新する。
ここにおいて、学習補正量更新手段1における
学習補正量の演算に際しては、更新回数記憶手段
Jのデータに基づいて、加算割合可変手段Kによ
つて設定された加算割合を用いる。すなわち、例
えば初回の学習に際しては、加算割合を大きくし
て、学習進行速度を早める。これにより、バツテ
リが外される等して学習補正量及び更新回数のデ
ータがクリアされた場合も、急速な再学習が可能
となる。
(実施例) 以下に本発明の学習制御装置を電子制御燃料噴
射装置を有する内燃機関の空燃比のフイードバツ
ク制御系に適用した実施例を説明する。
第2図において、機関1には、エアクリーナ
2、吸気ダクト3、スロツトルチヤンバ4及び吸
気マニホールド5を介して空気が吸入される。
吸気ダクト3には吸入空気流量Qの検出手段と
してのエアフローメータ6が設けられていて、吸
入空気流量Q信号に対応する電圧信号を出力す
る。スロツトルチヤンバ4には図示しないアクセ
ルペダルと連動する1次側スロツトル弁7と2次
側スロツトル弁8とが設けられていて、吸入空気
流量Qを制御する。また、これらのスロツトル弁
7,8をバイパスする補助空気流量9が設けられ
ていて、この補助空気通路9にはアイドル制御弁
10が介装されている。吸気マニホールド5又は
機関1の吸気ポートには燃料噴射弁11が設けら
れている。この燃料噴射弁11はソレノイドに通
電されて開弁し通電停止されて閉弁する電磁式燃
料噴射弁であつて、駆動パルス信号によりソレノ
イドに通電されて開弁し、図示しない燃料ポンプ
から圧送されプレツシヤレギユレータにより所定
の圧力に制御された燃料を機関1に噴射供給す
る。従つて燃料噴射弁11はその作動により燃料
噴射量を制御し空燃比を制御目標値である最適な
空燃比(理論空燃比)に制御するための制御手段
である。
機関1からは、排気マニホールド12、排気ダ
クト13、三元触媒14及びマフラー15を介し
て排気が排出される。
排気マニホールド12にはO2センサ16が設
けられている。このO2センサ16は大気中の酸
素濃度(一定)と排気中の酸素濃度との比に応じ
た電圧信号を出力し、混合気を理論空燃比で燃焼
させたときに起電力が急変する公知のセンサであ
る。従つてO2センサ16は混合気の空燃比(リ
ツチ・リーン)の検出手段である。三元触媒14
は、排気成分中CO,HC,NOxを混合気の理論
空燃比付近で共に効率良く酸化又は還元し他の無
害な物質に転換する触媒装置である。
この他、クランク角センサ17が設けられてい
る。クランク角センサ17は、クランクプーリ1
8にシグナルデイスクプレート19が設けられ、
該プレート19の外周上に設けた歯により例えば
120゜毎のリフアレンス信号と1゜毎のポジシヨン信
号とを出力する。ここで、リフアレンス信号の周
期を測定することにより機関回転数Nを算出可能
である。従つてクランク角センサ17はクランク
角のみならず機関回転数Nの検出手段である。
前記エアフローメータ6、クランク角センサ1
7及びO2センサ16からの出力信号は共にコン
トロールユニツト30に入力されている。更にコ
ントロールユニツト30にはその動作電源として
また電源電圧の検出のためバツテリ20の電圧が
エンジンキースイツチ21を介して及び直接に印
加されている。更にまたコントロールユニツト3
0には必要に応じ、機関冷却水温度を検出する水
温センサ22、一次側スロツトル弁7のスロツト
ル開度を検出するアイドルスイツチを含むスロツ
トルセンサ23、車速を検出する車速センサ2
4、トランスミツシヨンのニユートラル位置を検
出するニユートラルスイツチ25等からの信号が
入力されている。そして、このコントロールユニ
ツト30において各種入力信号に基づいて演算処
理し、最適なパルス巾の駆動パルス信号を燃料噴
射弁11に出力して、最適な空燃比を得るための
燃料噴射量を得る。
コントロールユニツト30は、第3図に示すよ
うに、CPU31、P−ROM32CMOS−RAM
33、アドレスレコーダ34を有する。ここで、
RAM33は学習制御用の書換え可能な記憶手段
であり、このRAM33の動作電源としては、エ
ンジンキースイツチ21オフ後も記憶内容を保持
させるためバツテリ20をエンジンキースイツチ
21を介することなく接続する。
CPU31の入力信号のうち、エアフローメー
ター6、O2センサ16、バツテリ20、水温セ
ンサ22及びスロツトルセンサ23からの各電圧
信号は、アナログ信号であるので、アナログ入力
インターフエース35及びA/D変換器36を介
して入力されるようになつている。A/D変換器
36はCPU31によりアドレスレコーダ34及
びA/D変換タイミングコントローラ37を介し
て制御される。クランク角センサ17からのリフ
アレンス信号とポジシヨン信号は、ワンシヨツト
マルチ回路38を介して入力されるようになつて
いる。スロツトルセンサ23内蔵のアイドルスイ
ツチからの信号とニユートラルスイツチ25から
の信号はデジタル入力インターフエース39を介
して入力され、また車速センサ24からの信号は
波形整形回路40を介して入力されるようになつ
ている。
CPU31からの出力信号(燃料噴射弁11の
駆動パルス信号)は、電流波形制御回路41を介
して燃料噴射弁11に送られるようになつてい
る。
ここにおいて、CPU31は第4図及び第5図
に示すフローチヤート(燃料噴射量計算ルーチン
及び学習サブルーチン)に基づくプログラム
(ROM32に記憶されている)に従つて入出力
操作並びに演算処理等を行い、燃料噴射量を制御
する。
尚、基本制御量(基本燃料噴射量)設定手段、
学習補正量(係数)検索手段、フイードバツク補
正量(係数)設定手段、制御量(燃料噴射量)演
算手段、定常状態検出手段、偏差平均値検出手
段、学習補正量(係数)更新手段、更新回数記憶
手段、加算割合可変手段としての機悩は、前記プ
ログラムにより達成される。
次に第4図及び第5図のフローチヤートを参照
しつつ作動を説明する。
第4図の燃料噴射量計算ルーチンにおいて、ス
テツプ1(図ではS1)ではエアフローメータ6
からの信号によつて得られる吸入空気流量Qとク
ランク角センサ17からの信号によつて得られる
機関回転数Nとから基本燃料噴射量Tp(=K・
Q/N)を演算する。この部分が基本制御量設定
手段に相当する。
ステツプ2では必要に応じ各種補正係数COEF
を設定する。
ステツプ3では機関運転状態を表す機関回転数
Nと基本燃料噴射量(負荷)Tpとから対応する
学習補正係数Klを検索する。この部分が学習補
正量検索手段に相当する。
ここで、学習補正係数Klは、機関回転数Nを
縦軸、基本燃料噴射量Tpを縦軸とするマツプ上
を8×8程度の格子により区分して、領域を分
け、RAM33上に各領域毎に学習補正係数Klを記
憶させてある。尚、学習が開始されていない時点
では、学習補正係数Klは全て初期値Lに設定し
てある。
ステツプ4ではバツテリ20の電圧値に基づい
て電圧補正分Tsを設定する。
ステツプ5ではλコントロール条件であるか否
かを判定する。
ここで、λコントロール条件でない例えば高回
転、高負荷領域等の場合は、フイードバツク補正
係数αを前回値(又は基準値α1)にクランプした
状態で、ステツプ5から後述するステツプ10へ
進む。
λコントロール条件の場合は、ステツプ6〜8
でO2センサ16の出力電圧Vo2と理論空燃比相当
のスライスレベル電圧Vrefとを比較して空燃比の
リツチ・リーンを判定し積分制御又は比例積分制
御によりフイードバツク補正係数αを設定する。
この部分がフイードバツク補正量設定手段に相当
する。具体的には積分制御の場合は、ステツプ6
での比較により空燃比=リツチ(Vo2>Vref)と
判定されたときにステツプ7でフイードバツク補
正係数αを前回値に対し所定の積分(I)分減少さ
せ、逆に空燃比=リーン(Vo2>Vref)と判定さ
れたときにステツプ8でフイードバツク補正係数
αを前回値に対し所定の積分(I)分増大させる。比
例積分制御の場合は、これに加え、リツチ←→リー
ンの反転時に積分()分と同方向にこれより大
きな所定の比例分(P)分の増減を行う(第6図参
照)。
次のステツプ9では第5図の学習サブルーチン
を実行する。これについては後述する。
その後、ステツプ10では燃料噴射量Tiを次
式に従つて演算する。この部分が制御量演算手段
に相当する。
Ti=Tp・COEF・Kl・α+Ts 燃料噴射量Tiが演算されると、そのTiのパル
ス巾をもつ駆動パルス信号が機関回転に同期して
所定のタイミングで出力され、電流波形制御回路
41を介して燃料噴射弁11に与えられ、燃料噴
射が行われる。
次に第5図の学習サブルーチンについて説明す
る。
ステツプ11で機関運転状態を表す機関回転数
Nと基本燃料噴射量Tpとが前回と同じ領域にあ
るか否かを判定する。前回と同一領域の場合は、
ステツプ12でフラグFがセツトされているか否
かを判定し、セツトされていない場合は、ステツ
プ13でO2センサ16の出力が反転すなわちフ
イードバツク補正係数αの増減方向が反転したか
否かを判定し、このフローを繰返して反転する毎
にステツプ14で反転回数を表すカウント値を1
アツプし、C=2となつた段階でステツプ15か
らステツプ16に進んでフラグFをセツトする。
このフラグFは同一領域でO2センサ16の出力
が2回反転したときに定常状態になつたものとみ
なされてセツトされる。フラグFのセツト後は、
ステツプ11での判定で前回と同一領域であれ
ば、ステツプ12を経てステツプ17へ進む。こ
のステツプ11〜16の部分が定常状態検出手段
に相当し、機関運転状態が区分された領域の1
つにあること、フイードバツク補正係数αの増
減方向が所定回(2回)以上反転したこと、をも
つて定常状態であることを検出している。
定常状態においては、ステツプ17でO2セン
サ16の出力が反転すなわちフイードバツク補正
係数αの増減方向が反転したか否かを判定し、こ
のフローを繰返して反転した時はステツプ18で
定常と判定されてから初めてか従つて同一領域で
3回目の反転か否かを判定し、3回目の場合はス
テツプ19で現在のフイードバツク補正係数αの
基準値α1からの偏差Δα(=α−α1)をΔα1として
一時記憶する。その後、4回目の反転が検出され
たときはステツプ20〜24へ進んで3回目の反
転から4回目の反転までのデータに基づいて学習
を行う(第6図参照)。5回目以上の反転が検出
されたときも同様でステツプ20〜24へ進んで
前回の反転から今回の反転までのデータに基づい
て学習を行う。
4回目以上の反転時は、ステツプ20で現在の
フイードバツク補正係数αの基準値α1からの偏差
Δα(=α−α1)をΔα2として一時記憶する。この
とき記憶されているΔα1とΔα2とは第6図に示す
ように前回(例えば3回目)の反転から今回(例
えば4回目)の反転までのΔαの最大値と最小値
であり、これらに基づいてこの間の偏差Δαの平
均値を算出することができる。
従つて、ステツプ21で次式に基づいて偏差
Δαの平均値を算出する。
=(Δα1+Δα2)/2 ここで、ステツプ17〜21の部分が偏差平均
値検出手段に相当する。
次にステツプ22で現在の領域に対応して記憶
してある学習補正係数Klを検索する。但し、実
際にはステツプ3で検索したものを使用すればよ
い。
次にステツプ23で現在の領域に対応して記憶
してある更新回数のデータを読込む。ここで、更
新回数のデータは、学習補正係数Klと同じく、
RAM33上に機関回転数Nと基本噴射量Tpとに
より分けた領域毎に記憶してある。
次にステツプ24で更新回数に応じ加算割合を
定める値Mを予め記憶したROM32上のマツプ
からMの値を検索して設定する。このステツプ2
4の部分が加算割合可変手段に相当する。尚、M
の値は例えば更新回数1のときに1.0とし、更新
回数の増大と共に増大するよう設定しておく。
次にステツプ25で次式に従つて現在の学習補
正係数Klにフイードバツク補正係数αの基準値
α1からの偏差Δα(α−α1)の平均値を所定割
合(1/M)加算することによつて、新たな学習
補正係数Kl(oew)を演算し、同一領域の学習補正係
数のデータを書換えて更新する。このステツプ2
5の部分が学習補正量更新手段に相当する。
Kl(oew)←Kl+/M 次にステツプ26で同一領域の更新回数の記憶
値を1アツプする。このステツプ26の部分が
RAM33と共に更新回数記憶手段Jに相当す
る。
この後は、ステツプ27で次回の計算のため
Δα2の値をΔα1に代入する。
ステツプ11での判定で機関運転状態が前回と
同一でなくなつた場合は、ステツプ28でカウン
ト値Cをクリアし、かつフラグFをリセツトす
る。
以上のように、更新回数、すなわち学習の進行
度合に応じてMの値を変えることで、学習の機会
の少ない領域での学習進行速度を早めることがで
きる。
また、バツテリ20が外されてRAM33上の
学習補正係数及び更新回数のデータがクリアされ
た場合も、更新回数が0になれば、自動的にMの
値が大きくなるので、、急速な再学習が可能とな
る。
バツテリ20が外された場合に、RAM33上
の学習補正係数及び更新回数のデータを強制的に
クリアするには、次のような手段を採用すればよ
い。
第7図において、CPU31及びROM32には
バツテリ20からエンジンキースイツチ21を介
し更に安定化レギユレータ51を介して電源を供
給するが、学習制御用のRAM33には、エンジ
ンキースイツチ21がオンの時には、安定化レギ
ユレータ51からダイオード52を介して電源を
供給し、エンジンキースイツチ21がオフの時に
は、抵抗53とツエナーダイオード54とよりな
るバツクアツプ電源回路から電源を供給する。
55はフリツプフロツプであり、そのリセツト
(R)端子をRAM33の電源端子に接続してある。
そして、フリツプフロツプ55の出力(Q)端子を
CPU31のポートAに接続してある。そしてま
た、CPU31のポートBをフリツプフロツプ5
5のセツト(S)端子に接続してある。
ここにおいて、CPU31は、第8図に示すフ
ローチヤート(エンジンキースイツチ21の投入
時に起動されるメモリーバツクアツプ監視ルーチ
ン)に基づくプログラム(ROM32に記憶され
ている)に従つて、エンジンキースイツチ21の
投入時にそれまでメモリーのバツクアツプが正し
く行われていたか否かを判定し、行われていない
場合に相応の処理を行うようになつている。
次に第8図のフローチヤートについて説明す
る。
ステツプ31でCPU31のポートAの入力
(すなわちフリツプフロツプ55の出力)が1か
0かを判定する。1の場合は、正常と判定し、こ
のルーチンを終了させる。0の場合は、異常と判
定し、次のステツプ32へ進む。
ステツプ32でRAM33内のデータを全て初
期値に戻す。すなわち学習補正係数Klのデータ
を全て1にすると共に、更新回数のデータを全て
0にする。次にステツプ33へ進む。
ステツプ33でCPU31のポートBから1の
出力を発し、フリツプフロツプ55を再びセツト
し、その出力を1に戻す。
従つて、エンジンキースイツチ21がオフにな
つている間にバツテリ20を外してRAM33へ
の通電が断たれた場合(第9図参照)は、フリツ
プフロツプ55のR端子への入力が消失し、再び
バツテリ20を接続したときにフリツプフロツプ
55のR端子への入力が1となる。そしてこのと
きにフリツプフロツプ55がリセツトされ、その
出力が0となる。
その後、エンジンキースイツチ21がオンとな
つて、第8図のフローチヤートに示したルーチン
が実行されると、ポートAの入力(すなわちフリ
ツプフロツプ55の出力)は0となつているの
で、メモリーが破壊されたことが検知される。こ
の場合は、RAM33内のデータを全て初期値に
戻し、始めから学習を行うようにすると共に、ポ
ートBの出力を1にして、フリツプフロツプ55
のS端子へ送ることにより、フリツプフロツプ5
5をセツトし、その出力を1に戻す。
また、エンジンキースイツチ21がオフとなつ
ている間にバツテリ20が外されなければ、エン
ジンキースイツチ21がオンとなつた場合に、ポ
ートAの入力(すなわちフリツプフロツプ55の
出力)は1となつているので、この場合はメモリ
ーは正常にバツクアツプされていたと判断され、
RAM33内のデータをそのまま使用するように
するのである。
尚、以上では空燃比の学習制御装置について説
明したが、本発をアイドル回転数の学習制御装置
に適用できることは勿論である。
具体的にアイドル回転数の学習制御装置では、
水温から基本制御量ISCtwを設定し、水温から学
習補正量ISCleを検索し、水温から設定した目標
アイドル回転数Nsと実アイドル回転数とを比較
してフイードバツク補正量ISCfbを設定し、下記
(1)式によつてアイドル制御弁10への制御量
ISCdyを演算し、定常状態において、下記(2)式に
従つて学習を行つており、この場合にはフイード
バツク補正量ISCfbの基準値からの偏差の平均値
ΔISCfbを所定割合(1/M)加算する際、その
Mの値を更新回数に応じて定めるようにすればよ
い。
ISCdy=ISCtw+ISCle+ISCfb …(1) ISCle(oew)←ISCle+/M …(2) 前記のアイドル制御弁10は開弁用コイルと閉
弁用コイルとを備え、これらのコイルにパルス信
号が互いに判定された状態で送られて、パルス信
号のデユーテイ比に応じて開度が調整されるもの
で、前記のISCdyは開弁用コイルがONとなつて
いる時間割合(%)である。
(発明の効果) 以上説明したように本発明によれば、学習進行
度合に応じて学習補正量の更新に際しての重み付
けの値を変化させることで、学習の機会の少ない
領域においても学習進行速度を早めることができ
る。また、バツテリが外れる等して学習補正量の
データがクリアされた場合に、急速な再学習を行
うことが可能となるという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の構成を示す機能ブロツク図、
第2図は本発明の一実施例を示す構成図、第3図
は第2図中のコントロールユニツトのブロツク回
路図、第4図及び第5図は制御内容を示すフロー
チヤート、第6図は制御特性図、第7図はメモリ
ーバツクアツプ用回路の回路図、第8図はメモリ
ーバツクアツプ監視ルーチンのフローチヤート、
第9図はタイミングチヤートである。 1…機関、6…エアフローメータ、11…燃料
噴射弁、16…O2センサ、17…クランク角セ
ンサ、30…コントロールユニツト。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 内燃機関の制御対象の制御目標値に対応する
    基本制御量を設定する基本制御量設定手段と、 機関運転状態を表すパラメータによつて複数に
    区分された機関運転状態の領域毎に前記基本制御
    量を補正するための学習補正量を記憶した書換え
    可能な記憶手段と、 実際の機関運転状態に基づき前記記憶手段から
    対応する領域の学習補正量を検索する学習補正量
    検索手段と、 制御目標値と実際値とを比較し制御目標値に実
    際値を近づけるように前記基本制御量を補正する
    ためのフイードバツク補正量を所定の量増減して
    設定するフイードバツク補正量設定手段と、 前記基本制御量設定手段で設定した基本制御量
    と、前記学習補正量検索手段で検索した学習補正
    量と、前記フイードバツク補正量設定手段で設定
    したフイードバツク補正量とから制御量を演算す
    る制御量演算手段と、 前記制御量に応じて作動し、内燃機関の制御対
    象を制御するための制御手段と、 実際の機関運転状態が定常状態にあることを検
    出する定常状態検出手段と、 定常状態検出中にその間のフイードバツク補正
    量の基準値からの偏差の平均値を検出する偏差平
    均値検出手段と、 前記偏差の平均値が得られる毎に現在の学習補
    正量に偏差の平均値を所定割合加算して新たな学
    習補正量を演算し前記記憶手段の同じ機関運転状
    態の領域に対応する学習補正量のデータを書換え
    て更新する学習補正量更新手段と、 を備える内燃機関の学習制御装置において、 機関運転状態の領域毎に前記学習補正量更新手
    段による更新回数を記憶する更新回数記憶手段
    と、 前記更新回数に応じて前記学習補正量更新手段
    における加算割合を更新回数の増大と共に減少さ
    せるように変化させる加算割合可変手段と、 を設けたことを特徴とする内燃機関の学習制御装
    置。
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