JPH0423099B2 - - Google Patents

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JPH0423099B2
JPH0423099B2 JP2838585A JP2838585A JPH0423099B2 JP H0423099 B2 JPH0423099 B2 JP H0423099B2 JP 2838585 A JP2838585 A JP 2838585A JP 2838585 A JP2838585 A JP 2838585A JP H0423099 B2 JPH0423099 B2 JP H0423099B2
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Naomi Tomizawa
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Japan Electronic Control Systems Co Ltd
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【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、内燃機関の空燃比、アイドル回転数
等のフイードバツク制御系の学習制御装置に関す
る。
〈従来の技術〉 従来の内燃機関の学習制御装置としては、例え
ば特開昭59−203828号公報によつて開示された空
燃比の学習制御装置や、特開昭59−211738号公報
によつて開示されたアイドル回転数の学習制御装
置がある。
ここでは、電子制御燃料噴射装置を有する内燃
機関において空燃比を制御目標値である理論空燃
比にフイードバツク制御する場合のベース空燃比
の学習制御装置を例にとつて説明する。
電子制御燃料噴射装置に用いられる燃料噴射弁
は、機関の回転に同期して与えられる駆動パルス
信号によつて開弁し、その開弁期間中、所定圧力
の燃料を噴射することになつている。従つて燃料
噴射量は駆動パルス信号のパルス巾により制御さ
れ、このパルス巾をTiとして燃料噴射量に相当
する制御信号とすれば、理論空燃比を得るため
に、Tiは次式によつて定められる。
Ti=Tp・COEF・α+Ts 但し、Tpは基本燃料噴射量に相当する基本パ
ルス巾で便宜上基本燃料噴射量と呼ぶ。Tp=
K・Q/Nで、Kは定数、Qは吸入空気流量、N
は機関回転数である。COEFは水温補正等の各種
補正係数である。αは後述する空燃比のフイード
バツク制御(λコントロール)のための空燃比フ
イードバツク補正係数である。Tsは電圧補正分
で、バツテリ電圧の変動による燃料噴射弁の噴射
流量変化を補正するためのものである。
λコントロールについては、排気系にO2セン
サを設けて実際の空燃比を検出し、空燃比が理論
空燃比より濃いか薄いかをスライスレベルにより
制御するわけであり、このため、前記の空燃比フ
イードバツク補正係数αというものを定めて、こ
のαを変化させることにより理論空燃比に保つて
いる。
ここで、空燃比フイードバツク補正係数αの値
は比例積分PI制御により変化させ、安定した制
御としている。
すなわち、O2センサの出力電圧とスライスレ
ベル電圧とを比較し、スライスレベルよりも高い
場合、低い場合に、空燃比を急に濃くしたり、薄
くしたりすることなく、空燃比が濃い(薄い)場
合には始めにP分だけ下げて(上げて)、それか
らI分ずつ徐々に下げて(上げて)いき、空燃比
を薄く(濃く)するように制御する。
但し、λコントロールを行わない条件下ではα
をクランプし、各種補正係数COEFの設定によ
り、所望の空燃比を得る。
ところで、λコントロール条件下でのベース空
燃比即ちα=1のときの空燃比を理論空燃比(λ
=1)に設定することができれば、フイードバツ
ク制御は不要なのであるが、実際には構成部品
(例えばエアフローメータ、燃料噴射弁、プレツ
シヤレギユレータ、コントロールユニツト)のバ
ラツキや経時変化、燃料噴射弁のパルス巾−流量
特性の非直線性、運転条件や環境の変化等の要因
で、ベース空燃比のλ=1からのズレを生じるの
で、フイードバツク制御を行つている。
しかし、ベース空燃比がλ=1からずれている
と、運転領域が大きく変化したときに、ベース空
燃比の段差をフイードバツク制御によりλ=1に
安定させるまでに時間がかかる。そして、このた
めに比例及び積分定数(P/I分)を大きくする
ので、オーバーシユートやアンダーシユートを生
じ、制御性が悪くなる。つまり、ベース空燃比が
λ=1からずれていると、理論空燃比よりかなり
ズレをもつた範囲で空燃比制御がなされるのであ
る。
その結果、三元触媒の転換効率が悪いところで
運転がなされることになり、触媒の貴金属量の増
大によるコストアツプの他、触媒の劣化に伴う転
換効率の更なる悪化により触媒の交換を余儀なく
される。
そこで、学習によりベース空燃比をλ=1にす
ることにより、過渡時にベース空燃比の段差から
生じるλ=1からのズレをなくし、かつ、P/I
分を小さくすることを可能にして制御性の向上を
図る空燃比の学習制御装置が、本出願人により、
特願昭58−76221号(特開昭59−203828号)ある
いは特願昭58−197499号として出願された。
これは空燃比のフイードバツク制御中にベース
空燃比が理論空燃比からずれた場合には、そのギ
ヤツプを埋めるべく空燃比フイードバツク補正係
数αが大となるから、このときの機関運転状態と
αとを検出し、該αに基づく学習補正係数Klを
求めてこれを記憶しておき、再度同一運転状態と
なつたときには記憶した学習補正係数Klにより
ベース空燃比を理論空燃比に応答性良くなるよう
に補正する。ここにおける学習補正係数Klの記
憶は、RAMのマツプ上を機関回転数及び負荷等
の機関運転状態の適当なパラメータに応じて格子
分割した所定範囲の領域毎に行う。
具体的には、RAM上に機関回転数及び負荷等
の機関運転状態に対応した学習補正係数Klのマ
ツプを設け、燃料噴射量Tiを計算する際に、次
に式の如く基本燃料噴射量TpをKlで補正する。
Ti=Tp・COEF・Kl・α+Ts そして、Klの学習は次の手順で進める。
定常状態においてそのときの機関運転状態の
領域を検出し、かつ、αの基準値からの偏差
Δαを平均値として検出する。基準値はλ=1
に対応する値として一般には1.0に設定される。
前記機関運転状態の領域に対応して現在まで
に学習されているKlを検索する。
KlとΔαとからKl+Δα/Mの値を求め、そ
の結果(学習値)を新たなKl(oew)として記憶を
更新する。Mは定数である。
また、アイドル回転数の学習制御装置は、スロ
ツトル弁をバイパスする補助空気通路にアイドル
制御弁を設け、このアイドル制御弁の開度を調整
してアイドル回転数を制御する場合で、機関の冷
却水温度毎の目標アイドル回転数に対応するアイ
ドル制御弁の基本開度を目標アイドル回転数と実
際のアイドル回転数とを比較しつつフイードバツ
ク補正する際、機関運転状態のパラメータである
冷却水温度に応じた学習補正量のマツプを設け、
フイードバツク補正量の基準値からの偏差を学習
して学習補正量を修正しつつ、この学習補正量で
基本開度を補正して、制御の安定化を図るもので
ある。
〈発明が解決しようとする問題点〉 ところで、従来の内燃機関の学習制御装置にお
いては、機関運転状態をそのパラメータ(例えば
回転数Nと負荷(基本燃料噴射量Tp))から検出
し、これらの格子軸により区画される機関運転状
態の複数の領域のいずれにあるかをとらえ、機関
運転状態がある領域内にあるとき、その領域にお
けるフイードバツク補正量の基準値からの偏差を
平均値としてとらえて、各領域毎に学習補正量を
修正して記憶していく。
しかし、領域の設定には次のような問題点があ
つた。
領域を大きくすると、学習の機会が増え、学
習しやすくなるが精度が悪化する。
領域を小さくすると、精度は良くなるが、学
習しにくくなる。
フイードバツク補正量の偏差をとらえるため
には、フイードバツク補正量が周期的に増減し
ている状態、すなわち制御が定常にあることが
必要なため、ある領域に入つてから、定常に達
することができる時間、その領域にとどまれる
ような領域を設定する必要があり、領域の設定
が難しい。
ある領域を設定しても、運転者のクセにより
最適の学習効率とならない場合がある。
そこで本発明は、このような領域の設定上の問
題点を解決することを目的とする。
〈問題点を解決するための手段〉 本発明は、上記の目的を達成するため、機関運
転状態に応じて最適の学習効率となるよう領域を
を区画する格子軸を自動修正してゆくようにした
ものである。
具体的に、本発明に係る学習制御装置は、第1
図に示すように、下記の(A)〜(J)の手段を備える。
(A) 空燃比、アイドル回転数等の制御目標値に対
応する基本制御量を設定する基本制御量設定手
段 (B) 機関運転状態をそのパラメータによつて複数
の領域に区画する格子軸と、これらの格子軸に
囲まれた領域毎に前記基本制御量を補正するた
めの学習補正量をと記憶した書換え可能な記憶
手段 (C) 実際の機関運転状態に基づき前記記憶手段か
ら対応する領域の学習補正量を検索する学習補
正量検索手段 (D) 制御目標値と実際値とを比較し制御目標値に
実際値を近づけるように前記基本制御量を補正
するためのフイードバツク補正量を所定の量増
減して設定するフイードバツク補正量設定手段 (E) 前記基本制御量設定手段で設定した基本制御
量と、前記学習補正量検索手段で検索した学習
補正量と、前記フイードバツク補正量設定手段
で設定したフイードバツク補正量とから制御量
を演算する制御量演算手段 (F) 前記制御量に応じて作動し、空燃比、アイド
ル回転数等を制御するための制御手段 (G) 実際の機関運転状態が少なくとも任意の1つ
の領域にあることをもつて定常状態を検出する
定常状態検出手段 (H) 定常状態検出時にその間のフイードバツク補
正量の基準値からの偏差の平均値を学習しこれ
を減少させる方向2その間の機関運転状態の領
域に対応する学習補正量を修正して書換える学
習補正量修正手段 (I) 前記偏差の学習中の実際の機関運転状態の平
均値を算出する機関運転状態平均化手段 (J) 前記学習補正量の修正と同時に前記機関運転
状態の平均値がそれを含む領域の中心となる方
向に領域を区画する格子軸を修正して書換える
格子軸修正手段 〈作用〉 基本制御量設定手段Aは、空燃比、アイドル回
転数等の制御目標値に対応する基本制御量を例え
ば所定の計算式に従つてあるいは検索により設定
し、学習補正量検索手段Cは、記憶手段Bから、
実際の機関運転状態に基づき対応する領域の学習
補正量を検索し、フイードバツク補正量設定手段
Dは、制御目標値と実際値とを比較し制御目標値
に実際値を近づけるようにフイードバツク補正量
を例えば比例積分制御に基づいて所定の量増減し
て設定する。そして、制御量演算手段Eは、基本
制御量を学習補正量で補正し更にフイードバツク
補正量で補正することにより制御量を演算し、こ
の制御量に応じて、制御手段Fが作動し、例えば
燃料噴射量あるいは補助空気量を制御して、空燃
比あるいはアイドル回転数等の制御を行う。
ここで、記憶手段Bには、機関運転状態を1な
いし2のパラメータによつて複数の領域に区画す
る格子軸と、これらの格子軸に囲まれた領域毎の
学習補正量とを共に書換え可能な状態で記憶して
あり、学習補正量検索手段Cによる前記の検索
は、実際の運転状態が存在する格子軸間の領域を
知つて、該当する領域の学習補正量を読込む。
定常状態検出手段Gは、実際の機関運転状態が
任意の1つの領域に継続的かつ安定的に存在する
ことをもつて定常状態であることを検出し、学習
可能な状態であることを知る。
学習可能な状態であると判定されたときは、学
習補正量修正手段Hにより学習補正量の修正・書
換えを行うと共に、機関運転状態平均化手段I及
び格子軸修正手段Jにより領域を区間する格子軸
の修正・書換えを行う。
学習補正量修正手段Hは、定常状態検出時にそ
の間のフイードバツク補正量の基準値からの偏差
の平均値を学習しこれを減少させる方向にその間
の機関運転状態の領域に対応する学習補正量を修
正して記憶手段Bのデータを書換える。
機関運転状態平均化手段Iは、前記偏差の学習
中の実際の機関運転状態の平均値を算出し、格子
軸修正手段Jは、前記学習補正量の修正と同時に
前記機関運転状態の平均値がそれを含む領域の中
心となる方向に領域を区画する格子軸を修正して
記憶手段Bのデータを書換える。
すなわち、最初に従来方法でマツチングした格
子軸のまま、学習を開始して、学習できた、その
たびに、学習中の機関運転状態を表すパラメータ
の動きの範囲をとらえ、その動きの平均値を領域
の中心とするように格子軸を自動修正してゆく。
〈実施例〉 以下に本発明の学習制御装置を電子制御燃料噴
射装置を有する内燃機関の空燃比のフイードバツ
ク制御系に適用した実施例を説明する。
第2図において、機関1には、エアクリーナ
2、吸気ダクト3、スロツトルチヤンバ4及び吸
気マニホールド5を介して空気が吸入される。
吸気ダクト3には吸入空気流量Qの検出手段と
してのエアフローメータ6が設けられていて、吸
入空気流量Q信号に対応する電圧信号を出力す
る。スロツトルチヤンバ4には図示しないアクセ
ルペダルと連動する1次側スロツトル弁7と2次
側スロツトル弁8とが設けられていて、吸入空気
流量Qを制御する。また、これらのスロツトル弁
7,8をバイパスする補助空気通路9が設けられ
ていて、この補助空気通路9にはアイドル制御弁
10が介装されている。吸気マニホールド5又は
機関1の吸気ポートには燃料噴射弁11が設けら
れている。この燃料噴射弁11はソレノイドに通
電されて開弁し通電停止されて閉弁する電磁式燃
料噴射弁であつて、駆動パルス信号によりソレノ
イドに通電されて開弁し、図示しない燃料ポンプ
から圧送されプレツシヤレギユレータにより所定
の圧力に制御された燃料を機関1に噴射供給す
る。従つて燃料噴射弁11はその作動により燃料
噴射量を制御し空燃比を制御目標値である最適な
空燃比(理論空燃比)に制御するための制御手段
である。
機関1からは、排気マニホールド12、排気ダ
クト13、三元触媒14及びマフラー15を介し
て排気が排出される。
排気マニホールド12にはO2センサ16が設
けられている。このO2センサ16は大気中の酸
素濃度(一定)と排気中の酸素濃度との比に応じ
た電圧信号を出力し、混合気を理論空燃比で燃焼
させたときに起電力が急変する公知のセンサであ
る。従つてO2センサ16は混合気の空燃比(リ
ツチ・リーン)の検出手段である。三元触媒14
は、排気成分中CO,HC,NOxを混合気の理論
空燃比付近で共に効率良く酸化又は還元し他の無
害な物質に転換する触媒装置である。
この他、クランク角センサ17が設けられてい
る。クランク角センサ17は、クランクプーリ1
8にシグナルデイスクプレート19が設けられ、
該プレート19の外周上に設けた歯により例えば
120°毎のリフアレンス信号と1°毎のポジシヨン信
号とを出力する。ここで、リフアレンス信号の周
期を測定することにより機関回転数Nを算出可能
である。従つてクランク角センサ17はクランク
角のみならず機関回転数Nの検出手段である。
前記エアフローメータ6、クランク角センサ1
7及びO2センサ16からの出力信号は共にコン
トロールユニツト30に入力されている。更にコ
ントロールユニツト30にはその動作電源として
また電源電圧の検出のためのバツテリ20の電圧
がエンジンキースイツチ21を介して及び直接に
印加されている。更にまたコントロールユニツト
30には必要に応じ、機関冷却水温度を検出する
水温センサ22、一次側スロツトル弁7のスロツ
トル開度を検出するアイドルスイツチを含むスロ
ツトルセンサ23、車速を検出する車速センサ2
4、トランスミツシヨンのニユートラル位置を検
出するニユートラルスイツチ25等からの信号が
入力されている。そして、このコントロールユニ
ツト30において各種入力信号に基づいて演算処
理し、最適なパルス巾の駆動パルス信号を燃料噴
射弁11に出力して、最適な空燃比を得るための
燃料噴射量を得る。
コントロールユニツト30は、第3図に示すよ
うに、CPU31、P−ROM32、CMOS−
RAM33、アドレスデコーダ34を有する。こ
こで、RAM33は学習制御用の書換え可能な記
憶手段であり、このRAM33の動作電源として
は、エンジンキースイツチ21オフ後も記憶内容
を保持させるためバツテリ20をエンジンキース
イツチ21を介することなく適当な安定化電源を
介して接続する。
CPU31への入力信号のうち、エアフローメ
ータ6、O2センサ16、バツテリ20、水温セ
ンサ22及びスロツトルセンサ23からの各電圧
信号は、アナログ信号であるので、アナログ入力
インターフエース35及びA/D変換器36を介
して入力されるようになつている。A/D変換器
36はCPU31によりアドレスデコーダ34及
びA/D変換タイミングコントローラ37を介し
て制御される。クランク角センサ17からのリフ
アレンス信号とポジシヨン信号は、ワンシヨツト
マルチ回路38を介して入力されるようになつて
いる。スロツトルセンサ23内蔵のアイドルスイ
ツチからの信号とニユートラルスイツチ25から
の信号はデジタル入力インターフエース39を介
して入力され、また車速センサ24からの信号は
波形整形回路40を介して入力されるようになつ
ている。
CPU31からの出力信号(燃料噴射弁11の
駆動パルス信号)は、電流波形制御回路41を介
して燃料噴射弁11に送られるようになつてい
る。
ここにおいて、CPU31は第4図及び第5図
に示すフローチヤート(燃料噴射量計算ルーチン
及び学習サブルーチン)に基づくプログラム
(ROM32に記憶されている)に従つて入出力
操作並びに演算処理等を行い、燃料噴射量を制御
する。
尚、基本制御量(基本燃料噴射量)設定手段、
学習補正量(係数)検索手段、フイードバツク補
正量(係数)設定手段、制御量(燃料噴射量)演
算手段、定常状態検出手段、学習補正量(係数)
修正手段、機関運転状態平均化手段及び格子軸修
正手段としての機能は、前記プログラムにより達
成される。
次に第4図及び第5図のフローチヤートを参照
しつつ作動を説明する。
第4図において、ステツプ1(図ではS1)で
はエアフローメータ6からの信号によつて得られ
る吸入空気流量Qとクランク角センサ17からの
信号によつて得られる機関回転数Nとから基本燃
料噴射量Tp(=K・Q/N)を演算する。この部
分が基本制御量設定手段に相当する。
ステツプ2では各種補正係数COEFを設定す
る。
ステツプ3では機関運転状態を表す機関回転数
Nと基本燃料噴射量(負荷)Tpとから対応する
学習補正係数Klを検索する。この部分が学習補
正量検索手段に相当する。
ここで、学習補正係数Klは、第6図に示すよ
うに機関回転数Nを横軸、基本燃料噴射量Tpを
縦軸として、例えば格子軸N1〜N8及び格子軸
Tp1〜Tp8により、これらに囲まれて区画される
機関運転状態の64個の領域を予め定め、RAM3
3上に各領域毎に学習補正係数Klを記憶させて
ある。具体的には、領域の数は固定し、それに便
宜上A11〜A88の符号を付すとすると、Aooの領域
に対し、その左下の格子軸Noと格子軸Tpoとの
交点(格子点)のNの値とTpとの値とを記憶さ
せると共に、学習補正係数Klooを記憶させてあ
る。尚、学習が開始されていない時点では、格子
軸N1〜N8,Tp1〜Tp8はマツチングにより予め
定め(不等ピツチでよい)、学習補正係数Klは全
て1に初期設定してある。
ステツプ4ではバツテリ20の電圧値に基づい
て電圧補正分Tsを設定する。
ステツプ5ではλコントロール条件であるか否
かを判定する。
ここで、λコントロール条件でない例えば高回
転、高負荷領域等の場合は、空燃比フイードバツ
ク補正係数αを前回値(又は基準値α1)にクラン
プした状態で、ステツプ5から後述するステツプ
10へ進む。
λコントロール条件の場合は、ステツプ6〜8
でO2センサ16の出力電圧とスライスレベル電
圧とを比較して空燃比のリツチ・リーンを判定し
積分制御又は比例積分制御により空燃比フイード
バツク補正係数αを設定する。この部分がフイー
ドバツク補正量設定手段に相当する。具体的に積
分制御の場合は、ステツプ6での比較により空燃
比=リツチと判定されたときにステツプ7で空燃
比フイードバツク補正係数αを前回値に対し所定
の積分I分減少させ、逆に空燃比=リーンと判定
されたときにステツプ8で空燃比フイードバツク
補正係数αを前回値に対し所定の積分I分増大さ
せる。比例積分制御の場合は、これに加え、リツ
チ←→リーンの反転時に積分I分と同方向にこれよ
り大きな所定の比例分P分の増減を行う(第7図
参照)。
次のステツプ9では第5図の学習サブルーチン
を実行する。これについては後述する。
その後、ステツプ10では燃料噴射量Tiを次式
に従つて演算する。この部分が制御量演算手段に
相当する。
Ti=Tp・COEF・Kl・α+Ts 燃料噴射量Tiが演算されると、そのTiのパル
ス巾をもつ駆動パルス信号が機関回転に同期して
所定のタイミングで出力され、電流波形制御回路
41を介して燃料噴射弁11に与えられ、燃料噴
射が行われる。
次に第5図の学習サブルーチンについて説明す
る。
ステツプ11で機関運転状態を表す機関回転数N
と基本燃料噴射量Tpとが前回と同じ領域にある
か否かを判定する。前回と同一領域の場合は、ス
テツプ12でフラグFがセツトされているか否かを
判定し、セツトされていない場合は、ステツプ13
でO2センサ16の出力が反転したか否かを判定
し、このフローを繰返して反転する毎にステツプ
14で反転回数を表すカウント値を1アツプし、C
=2となつた段階でステツプ15からステツプ16に
進んでフラグFをセツトする。このフラグFは同
一領域でO2センサ16の出力が2回反転したと
きに定常状態になつたものとみなされてセツトさ
れる。フラグFのセツト後は、ステツプ11での判
定で前回と同一領域であれば、ステツプ12を経て
ステツプ17へ進む。このステツプ11〜16の部分が
定常状態検出手段に相当する。
定常状態においては、ステツプ17でO2センサ
16の出力が反転したか否かを判定し、このフロ
ーを繰返して反転した時はステツプ18で定常と判
定されてから初めてか従つて同一領域で3回目の
反転か否かを判定し、3回目の場合はステツプ19
で現在の空燃比フイードバツク補正係数αの基準
値α1からの偏差Δα(=α−α1)をΔα1として一時
記憶する。そして、ステツプ20で機関回転数N及
び基本燃料噴射量Tpの平均値を求めるための積
算値ΣN,ΣTp及びサンプリング数mを一旦クリ
アした後、ステツプ21でΣNに現在の機関回転数
Nを加算し、ΣTpに現在の基本燃料噴射量Tpを
加算し、mを1アツプする。3回目の反転後、4
回目の反転が検出されるまでの間は、ステツプ17
からステツプ21へ進んで、機関回転数N及び基本
燃料噴射量Tpの平均値を求めるための積算を続
ける。4回目の反転が検出されたときはステツプ
22〜29へ進んで3回目の反転から4回目の反転ま
でのデータに基づいて学習を行う(第7図参照)。
5回目以上の反転が検出されたときも同様でステ
ツプ22〜29へ進んで前回の反転から今回の反転ま
でのデータに基づいて学習を行う。
4回目以上の反転時は、ステツプ22で現在の空
燃比フイードバツク補正係数αの基準値α1から偏
差Δα(=α−α1)をΔα2として一時記憶する。こ
のとき記憶されているΔα1とΔα2とは第7図に示
すように前回(例えば3回目)の反転から今回
(例えば4回目)の反転までのΔαの最大値と最小
値であり、これらに基づいてこの間の偏差Δαの
平均値を算出することができる。
従つて、ステツプ23で次式に基づいて偏差Δα
の平均値を算出する。
=(Δα1+Δα2)/2 次にステツプ24で現在の領域に対応して記憶し
てある学習補正係数Klを検索する。但し、実際
にはステツプ3で検索したものを使用すればよ
い。
次にステツプ25で現在の学習補正係数Klと空
燃比フイードバツク補正係数αの基準値α1からの
偏差Δα(=α−α1)の平均値とから次式に従
つて新たな学習補正係数Kl(oew)を設定し、同一領
域の学習補正係数のデータを修正して書換える。
このステツプ23〜25の部分が学習補正量修正手段
に相当する。
Kl(oew)←Kl+/M (Mは定数で、M>1) 次にステツプ26で機関回転数Nの積算値ΣNと
基本燃料噴射量Tpの積算値ΣTpとサンプリング
数mとから機関回転数Nの平均値=ΣN/mと
基本燃料噴射量Tpの平均値=ΣTp/mとを算
出する。この部分が機関運転状態平均化手段に相
当する。
次にステツプ27で現在学習が行われている領域
のNのTpと中心値とステツプ26で求めたNとTp
の平均値とを比較し、実際の平均値を領域の中心
値に近づける方向に格子軸N1〜N8,Tp1〜Tp8
をそれぞれ微小量ΔN,ΔTp修正し、全ての領域
の格子軸のデータを書換える。このように1つず
つの領域での学習で全ての領域の格子軸を修正す
るのは、現在学習している領域を囲む格子軸につ
いてのみ修正を行うと、格子軸間のピツチが初期
状態と変わつてしまうからであり、このため全て
の格子軸を同一方向に修正する。この部分が格子
軸修正手段に相当する。
この後は、ステツプ28で次回の計算のためΔα2
Δの値をα1に代入し、ステツプ29でΣN,ΣTp,
mの各値をクリアする。
ステツプ11での判定で機関運転状態が前回と同
一の領域でなくなつた場合は、カウント値Cをク
リアし、かつフラグFをリセツトする。
尚、この実施例では、機関運転状態をNとTp
の2つのパラメータで表し、上下左右の格子軸に
より領域を区画するようにしたが、1つのパラメ
ータでもつて領域を区画する場合にも本発明を適
用できることは勿論である。
具体的にアイドル回転数の学習制御装置では、
水温から基本制御量ISCtwを設定し、水温からち
学習補正量ISCleを検索し、水温から設定した目
標アイドル回転数Nsと実アイドル回転数とを比
較してフイードバツク補正量ISCfbを設定し、下
記(1)式によつてアイドル制御弁10への制御量
ISCdyを演算し、定常状態(例えばアイドル状態
となつてから所定時間経過)において、下記(2)式
に従つて学習を行つており、この場合には機関運
転状態毎に学習補正量を記憶する領域は水温とい
う1つのパラメータによつて区画されるが、この
場合にも本発明を適用可能である。
ISCdy=ISCtw+ISCle+ISCfb……(1) ISCle(oew)←ISCle+ΔISCfb/M……(2) 前記のアイドル制御弁10は開弁用コイルと閉
弁用コイルとを備え、これらのコイルにパルス信
号が互いに判定された状態で送られて、パルス信
号のデユーテイ比に応じて開度が調整されるもの
で、前記のISCdyは開弁用コイルがONとなつて
いる時間割合(%)である。
〈発明の効果〉 以上説明したように本発明によれば、機関運転
状態の領域毎に学習補正量を学習記憶していく場
合にその領域を区画する格子軸を学習により自動
修正するようにしたから、領域の設定のマツチン
グがし易くなり、また運転者のクセにも対応でき
て最適な効率(学習しやすさ、精度)となり、学
習スピードも向上するという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の構成を示す機能ブロツク図、
第2図は本発明の一実施例を示す構成図、第3図
は第1図中のコントロールユニツトのブロツク回
路図、第4図及び第5図は制御内容を示すフロー
チヤート、第6図は学習補正量のマツプの模式
図、第7図はO2センサ出力とフイードバツク補
正量との関係を示すタイムチヤートである。 1……機関、6……エアフローメータ、10…
…アイドル制御弁、11……燃料噴射弁、16…
…O2センサ、17……クランク角センサ、30
……コントロールユニツト。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 空燃比、アイドル回転数等の制御目標値に対
    応する基本制御量を設定する基本制御量設定手段
    と、 機関運転状態をそのパラメータによつて複数の
    領域に区画する格子軸と、これらの格子軸に囲ま
    れた領域毎に前記基本制御量を補正するための学
    習補正量とを記憶した書換え可能な記憶手段と、 実際の機関運転状態に基づき前記記憶手段から
    対応する領域の学習補正量を検索する学習補正量
    検索手段と、 制御目標値と実際値とを比較し制御目標値に実
    際値を近づけるように前記基本制御量を補正する
    ためのフイードバツク補正量を所定の量増減して
    設定するフイードバツク補正量設定手段と、 前記基本制御量設定手段で設定した基本制御量
    と、前記学習補正量検索手段で検索した学習補正
    量と、前記フイードバツク補正量設定手段で設定
    したフイードバツク補正量とから制御量を演算す
    る制御量演算手段と、 前記制御量に応じて作動し、空燃比、アイドル
    回転数等を尾御するための制御手段と、 実際の機関運転状態が少なくとも任意の1つの
    領域にあることをもつて定常状態を検出する定常
    状態検出手段と、 定常状態検出時にその間のフイードバツク補正
    量の基準値からの偏差の平均値を学習しこれを減
    少させる方向にその間の機関運転状態の領域に対
    応する学習補正量を修正して書換える学習補正量
    修正手段と、 前記偏差の学習中の実際の機関運転状態の平均
    値を算出する機関運転状態平均化手段と、 前記学習補正量の修正と同時に前記機関運転状
    態の平均値がそれを含む領域の中心となる方向に
    領域を区画する格子軸を修正して書換える格子軸
    修正手段と、 を備えてなる内燃機関の学習制御装置。
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