JPH08156657A - 剛体電車線 - Google Patents

剛体電車線

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JPH08156657A
JPH08156657A JP29834794A JP29834794A JPH08156657A JP H08156657 A JPH08156657 A JP H08156657A JP 29834794 A JP29834794 A JP 29834794A JP 29834794 A JP29834794 A JP 29834794A JP H08156657 A JPH08156657 A JP H08156657A
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JP
Japan
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tip
end side
base end
sides
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Withdrawn
Application number
JP29834794A
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English (en)
Inventor
Katsuji Nakajima
勝治 中島
Kenichi Iwase
謙一 岩瀬
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 架台間の接続部位におけるイヤー部材及びト
ロリ線の各架台に対する位置固定を十分に強固にして電
気接触性を良好に維持する。 【構成】 略T字形の剛性架台2のウェブ部22を挟ん
だ両側をそれぞれ第1テーパ面21bと第2テーパ面2
3aとで構成される凹溝24とし、両凹溝に両テーパ面
と同一傾斜角度θの第3テーパ面32a及び第4テーパ
面33aを有するジョイントスプライサ3a,3bを楔
状に内嵌させて締結手段5で互いに締め付ける。上部周
面13を下端平面部23dに当接し、両側係合溝12,
12を係止爪23e,42で挟持した状態のイヤー部材
4の突片41を段部23bに嵌合して第2締結手段6で
締め付ける。突片の第5テーパ面41aを第2テーパ面
と同一傾斜角度θで連続する傾斜とし、両テーパ面に第
4テーパ面を当接させて段部に嵌合して当接した状態に
押さえ付けて、トロリ線1と剛性架台2、トロリ線1と
イヤー部材4、イヤー部材4と剛性架台2の相互間の接
触状態を接触変動がないように維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地下鉄などの電気鉄道
車両等に給電するために用いられる剛体電車線の構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】この種の剛体電車線として、従来、本出
願人が提案したものが知られている(例えば、特開平5
−270302号公報参照)。これは、トロリ線と、長
手方向に延びこのトロリ線に沿って直列に配設される2
以上の剛性架台と、互いに隣接する2つの架台の両端部
を互いに連結して上記2以上の架台を一体化する接続部
材と、その一体化された2以上の架台の高さ方向先端側
位置に上記トロリ線を固定するイヤー部材とを備えたも
のである。そして、上記剛性架台を銅または銅合金によ
り形成するとともに、横断面形状が略だるま形のトロリ
線を基端側の湾曲凸状面と両側の係合溝との3点で保持
するようにしたものである。
【0003】このものにおいては、上記剛性架台が、高
さ方向基端側のフランジ部と、このフランジ部に直角に
突出して高さ方向先端側に延びるウェブ部と、このウェ
ブ部の先端部に形成された膨出部とから横断面形状が略
T字形となるように形成されている。そして、上記トロ
リ線の湾曲凸状面を上記膨出部の下向き面に当接させ一
側係合溝をその膨出部先端の係止爪に係合させた状態
で、上記イヤー部材の基端部を上記膨出部の基端側部位
に係合させ、かつ、先端部の爪を上記トロリ線の一側係
合溝に係合させ、このイヤー部材をその高さ方向中間位
置を貫通するボルトによって上記架台に固定し、これに
より、上記トロリ線を3点で保持するようにしている。
つまり、トロリ線を架台の膨出部とイヤー部材とにより
3点で保持して、架台に対してトロリ線を相対的な位置
ずれ等の生じないように一体的に位置固定しようとする
ものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記トロリ
線には電気鉄道車両等のパンタグラフ等が当接しその電
気鉄道車両等の移動に伴い上記パンタグラフ等がトロリ
線に沿って摺動するため、その摺動に伴う外力の影響に
より、上記トロリ線やイヤー部材の架台に対する相対位
置がずれたり、捩じれたりするおそれがある。そして、
このような相対位置のずれ等が発生すると、接触面積や
接触圧力の変動に伴い接触抵抗が変動するという電気接
触性の悪化を招きその変動部分で発熱するおそれがある
上、トロリ線自体の集電性の低下を招くおそれがある。
このような現象は、個々の架台の長手方向中間位置では
連続断面であるため、上記外力がトロリ線に作用しても
そのトロリ線は架台に対して十分に一体的に位置固定さ
れており、その外力による影響は少ないと考えられる
が、特に互いに隣接する架台同士の接続部位で問題とな
る。従って、この接続部位における架台同士を相対位置
等のずれのないように十分に一体的に連結し、かつ、そ
の両架台に対するイヤー部材やトロリ線の位置固定を十
分に安定強固なものにする必要がある。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、特に架台間の
接続部位におけるイヤー部材及びトロリ線の各架台に対
する位置固定を十分に安定かつ強固なものとして電気接
触性を良好なものに維持することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、トロリ線と、長手方向に延
びこのトロリ線に沿って直列に配設される2以上の剛性
架台と、互いに隣接する2つの架台の両端部を互いに連
結して上記2以上の架台を一体化する接続部材と、その
一体化された2以上の架台の高さ方向先端側位置に上記
トロリ線を固定するイヤー部材とを備えたものを前提と
する。加えて、上記各架台に、上記高さ方向の両側に位
置する基端部と先端部との間に幅方向に開口して長手方
向に延びる凹溝を形成し、この凹溝を構成する高さ方向
の両側内面の内、少なくとも上記先端部側の内面が幅方
向外側方に向かい上記両側内面の相対向間隔が徐々に拡
開するテーパ面とする。また、上記接続部材を、上記2
つの架台の長手方向両端部の各凹溝にまたがって内嵌し
その各凹溝の上記両側内面に当接した状態で、上記接続
部材と上記2つの架台とを貫通する第1締結手段によっ
て上記2つの架台の両端部にそれぞれ固定するものとす
る。さらに、上記イヤー部材を、その高さ方向基端縁部
が上記架台の先端部の少なくとも高さ方向基端側部位に
当接し、かつ、高さ方向先端縁部が上記架台の先端部の
高さ方向先端側部位との間に上記トロリ線を幅方向両側
から挟み込んだ状態で、高さ方向中間位置を貫通する第
2締結手段によって上記架台の先端部に固定したものす
る。このような剛体電車線において、上記イヤー部材の
高さ方向基端縁部に、上記架台の凹溝を構成する先端部
側内面と連続するテーパ面を形成する。そして、上記接
続部材の高さ方向先端側に向いた面に、上記凹溝を構成
する先端部側内面により構成されるテーパ面と、上記イ
ヤー部材の高さ方向基端縁部のテーパ面との双方にそれ
ぞれ当接するテーパ面を形成する構成とするものであ
る。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、架台の先端部の高さ方向基端側部位に段部
を形成し、イヤー部材の基端縁部を、上記段部に対して
幅方向及び高さ方向にそれぞれ当接した状態で、架台に
対し固定する構成とするものである。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、凹溝を構成する先端部側内面により構成さ
れるテーパ面と、イヤー部材の基端縁部のテーパ面と
を、互いに同一の傾斜角度を有するように形成するもの
である。
【0009】また、請求項4記載の発明は、請求項3記
載の発明において、架台の凹溝を構成する両側内面を、
それぞれ同一の傾斜角度を有するテーパ面とする。そし
て、接続部材の高さ方向先端側に向いた面及び基端側に
向いた面を、それぞれ上記各テーパ面と同一の傾斜角度
を有するように形成する構成とするものである。
【0010】さらに、請求項5記載の発明は、請求項1
記載の発明において、架台を、高さ方向の基端側位置で
幅方向に拡がるフランジ部と、このフランジ部から上記
高さ方向の先端側に突出するウェブ部と、このウェブ部
の先端側位置から幅方向に膨出する膨出部とから横断面
形状が略T字形になるように形成する。そして、凹溝
を、上記ウェブ部の各側面を底面とし上記高さ方向に相
対向する上記フランジ部の先端側に向いた面及び上記膨
出部の基端側に向いた面を両側内面として上記ウェブ部
を挟んで幅方向両側位置に形成する。さらに、架台の長
手方向端部において上記両凹溝にそれぞれ接続部材を配
置して、両接続部材をこれらと上記ウェブ部とを貫通す
る第1締結部材によって互いに近付く方向に締結する。
加えて、上記各凹溝を構成する両側内面と、この両側内
面に相対向する上記各接続部材の基端側及び先端側の各
面とを、それぞれ同一の傾斜角度を有するテーパ面とす
るものである。
【0011】
【作用】上記の構成により、請求項1記載の発明では、
接続部材により互いに連結される2つの架台の接続部位
において、接続部材が両架台側部の各凹溝にまたがって
内嵌されてその各凹溝の少なくとも一側内面が幅方向外
側方に向かい拡開するテーパ面とされた両側内面にそれ
ぞれ当接した状態で第1締結手段により締め付けられて
いるため、上記接続部材が架台の凹溝に対し楔状に強固
に内嵌し、上記接続部位における2つの架台の相対位置
がそれらの高さ方向及び幅方向に移動しないように一体
的に連結される。この接続部材による上記2つの架台の
連結を前提として、イヤー部材の高さ方向基端縁部に
は、その基端縁部が上記架台の先端部の基端側部位に当
接した状態で、上記凹溝の一側内面を構成する先端部側
内面と連続するテーパ面が形成される一方、上記接続部
材の高さ方向先端側に向いた面には、上記の架台の先端
部側内面により構成されるテーパ面と、上記イヤー部材
の高さ方向基端縁部のテーパ面との双方にそれぞれ当接
するテーパ面が形成されているため、上記の接続部材に
より2つの架台が一体に連結されると同時に、その接続
部材の高さ方向先端側に向いた面により上記イヤー部材
の高さ方向基端縁部のテーパ面が架台の先端部側に押し
付けられた状態になる。この際、上記イヤー部材の基端
縁部のテーパ面が架台の先端部側内面により構成される
テーパ面と連続して架台から幅方向外側方に向かい拡開
するように形成されているため、上記イヤー部材の基端
縁部が架台に対してその高さ方向及び幅方向に相対移動
しないように位置固定されるのみならず、そのイヤー部
材の基端縁部を中心とした回転方向の相対移動も阻止さ
れる。従って、上記イヤー部材が、高さ方向中間位置で
の第2締結手段による締め付けに加えて、基端縁部での
接続部材による押付けによって、位置固定が行われるた
め、そのイヤー部材の先端縁部と架台の先端部の先端側
部位とで挟持されたトロリ線の保持状態が十分に安定か
つ強固になる上、上記トロリ線に作用する外力に対抗し
て上記保持状態が確実に維持される。このため、上記の
接続部位におけるトロリ線と架台及びイヤー部材との
間、及び、イヤー部材と架台との間における接触抵抗の
変動が防止され電気接触性が良好な状態に保たれ、これ
により、その電気接触性の悪化に伴う発熱現象が発生す
ることもなく、また、トロリ線自体の集電性が低下する
こともない。
【0012】請求項2記載の発明では、上記請求項1記
載の発明による作用に加えて、イヤー部材の基端縁部
が、架台の先端部の高さ方向基端側部位の段部内に対し
て幅方向及び高さ方向の双方に当接した状態で接続部材
により押し付けられているため、上記イヤー部材の位置
固定がより確実なものとなる。
【0013】請求項3記載の発明では、上記請求項1記
載の発明による作用に加えて、凹溝を構成する架台の先
端部側内面により構成されるテーパ面と、イヤー部材の
高さ方向基端縁部のテーパ面とが互いに同一の傾斜角度
を有するように形成され、従って、両テーパ面に当接す
る接続部材の先端側に向いた面も上記傾斜角度と同一の
テーパ面となるため、接続部材が凹溝に内嵌した状態で
の締結位置のいかんに拘らず、架台の先端部側内面と、
上記イヤー部材の基端縁部のテーパ面とのそれぞれへの
上記接続部材の当接がより確実なものとなる上、接続部
材の凹溝に対する内嵌作業もスムースに行われて、上記
の接触抵抗の変動防止及び電気接触性の維持という請求
項1記載の発明による作用がより容易に得られる。
【0014】請求項4記載の発明では、上記請求項3記
載の発明による作用に加えて、架台の凹溝を構成する両
側内面、すなわち、架台の基端部側内面により構成され
るテーパ面と、先端部側内面により構成されるテーパ面
及びイヤー部材の基端縁部のテーパ面とが互いに同一の
傾斜角度を有するように形成され、加えて、これら両側
面に当接する接続部材の高さ方向基端側及び先端側にそ
れぞれ向いた各面により構成されるテーパ面も上記と同
一の傾斜角度を有するように形成されているため、接続
部材の凹溝に対する楔状の内嵌状態がより強固になる
上、その内嵌状態への作業もよりスムースになる。従っ
て、接続部位における2つの架台の連結態様がより安定
かつ強固になってより一体的なものとなる上、それに伴
い接続部材によるイヤー部材の位置固定もより安定かつ
強固なものとなってイヤー部材とトロリ線との間等の良
好な電気接触性の維持もより確実なものとなる。
【0015】さらに、請求項5記載の発明では、上記請
求項1記載の発明による作用に加えて、架台が略T字形
の横断面形状とされて凹溝が架台のウェブ部を挟んで両
側位置にそれぞれ形成され、接続部位における2つの架
台の幅方向両側の凹溝に対し2つの接続部材が第1締結
手段により締め付けられてそれぞれ楔状に互いに近付く
方向に内嵌するため、上記2つの架台の連結態様がより
一体的なものとなる。この際、上記それぞれの架台の両
側の凹溝を構成する両側内面と、この各凹溝の両側内面
に相対向する2つの接続部材の基端側及び先端側の各面
とが、それぞれ同一の傾斜角度を有するテーパ面とされ
ているため、上記の第2締結手段による締め付けによっ
て両接続部材がよりスムースに内嵌し、スムースに内嵌
するに伴い2つの架台が十分により強固に連結される。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基いて説明す
る。
【0017】図1及び図2は、本発明の実施例に係る剛
体電車線が上下方向に配置された例を示し、1はトロリ
線、2,2はそれぞれ所定長さ(例えば5〜7.5m)
を有する剛性架台(図2には一方のもののみ示す)であ
り、上記複数の架台2,2はそれぞれ高さ方向基端側
(同図の上端側)が図示省略の支持碍子により吊下げ支
持されて上記トロリ線1に沿って直列に配列されてい
る。また、3a,3bは、それぞれ接続部材としてのジ
ョイントスプライサ(図1には一方のもののみ示す)で
あり、互いに隣接する2つの架台2,2の端部間にまた
がって配設されその2つの架台の両端部を互いに連結し
て上記2以上の架台を一体化するようになっている。こ
こで、図1には2つの架台2,2のみを示しているが、
その架台2はトロリ線1の配設区間の略全範囲にわたり
2以上のものが順次上記ジョイントスプライサ3a,3
bにより連結されて全体として一体化されている。さら
に、4,4,…はそれぞれイヤー部材であり、各イヤー
部材4は上記トロリ線1を各架台2に取付けてそのトロ
リ線1を上記各架台2の高さ方向先端側(図1及び図2
の下端側)に位置固定するようになっている。以下、上
記の各構成部材について主として図3及び図4に基づき
詳細に説明する。なお、以下の説明においては、図3の
左右方向であるX軸方向を幅方向、図4の上下方向であ
るY軸方向を上下方向という。
【0018】上記トロリ線1は、下半部に下向きに凸の
円弧状の下部周面11を有し、上半部の左右両側位置の
それぞれに左右両側方に開放して長手方向に延びるV字
状の係合溝12,12と、頂部に上向きに凸の円弧状の
上部周面13とを有するように、全体として略だるま形
の横断面形状に銅または銅合金により形成されたもので
ある。そして、上記下部周面11に電気車両等のパンタ
グラフ等が当接して摺動するようになっている。
【0019】上記各剛性架台2は、上端側に長手方向
(図1の左右方向、図2及び図3の紙面に直交する方
向)に直交する幅方向(図2及び図3の左右方向)に拡
がる基端部としてのフランジ部21と、このフランジ部
21の幅方向中間位置から上記下方に突出するウェブ部
22と、このウェブ部22の突出端位置から上記幅方向
両側に膨出する先端部としての膨出部23とから横断面
形状が略T字形になるように銅または銅合金により形成
されている。上記架台21には上記ウェブ部22を挟ん
で幅方向両側位置に幅方向両外側に開口する一対の凹溝
24,24が形成されており、この各凹溝24は上記ウ
ェブ部22の各側面22aを底面とし上下方向に相対向
する基端部側内面としての上記フランジ部21の下面2
1a及び先端部側内面としての上記膨出部23の上面2
3aを両側内面として形成されている。そして、上記フ
ランジ部21の下面21aのウェブ部22寄りの部分
と、上記膨出部23の上面23aとが、互いに同一傾斜
角度θを有して上記ウェブ部22から幅方向外側方に離
れるに従い上下間隔が徐々に拡開する第1及び第2テー
パ面21b,23aとされており、また、上記フランジ
部21の下面21aの各端部寄りの部分が幅方向に拡が
る平面部21cとされている。
【0020】また、上記架台2の両端部には、各端部の
ウェブ部22の上下方向中間の所定位置に上記接続部材
3を取付ける複数(図例では2個)の取付孔22b,2
2bが形成されている。
【0021】さらに、上記膨出部23の高さ方向基端側
部位である幅方向一側(図3の右側)の第2テーパ面2
3aの外側位置には上記イヤー部材4の後述の突片41
が嵌合する上向きの段部23bが形成され、上下方向中
間位置には幅方向に貫通する取付孔23cが長手方向に
所定間隔毎に形成され、高さ方向先端側部位である下端
部には下向きの下端平面部23dと幅方向他側(図3の
左側)位置から下方に突出する係止爪23eとがそれぞ
れ形成されている。上記下端平面部23dと係止爪23
eとは、その下端平面部23dに上記トロリ線1の上部
周面11が当接した状態で、上記係止爪23eが上記ト
ロリ線1の幅方向他側の係合溝12に係合するように位
置付けられている。また、上記膨出部23の幅方向他側
の第2テーパ面23aの下方であって上記取付孔23d
の上方位置には下向き面23fが長手方向に延びて形成
され、後述の第2締結手段6の筒状ナット62の回転止
めの役割を果たすようになっている。
【0022】上記両ジョイントスプライサ3a,3b
は、それぞれ上記2つの架台2,2の互いに隣接する各
端部の所定長さ範囲にまたがるよう所定長さを有する比
較的厚肉の帯板状に形成されており、上記各架台2のウ
ェブ部22を挟んで幅方向に相対向した状態で対をなし
第1締結手段5によってかしめ固定されるようになって
いる。この第1締結手段5は、先端部に凹凸条51aが
形成されたかしめピン51と、このかしめピン51の凹
凸条51aが噛み込む凹凸部52aを内周面に有するか
しめ用カラー52とから構成されている。そして、上記
各ジョイントスプライサ3a,3bの上下方向中間の所
定位置に上記ウェブ部22の各取付孔22bに対応して
形成された貫通孔31,31と、上記取付孔22bとに
挿通させたかしめピン51の凹凸条51aを上記カラー
52の凹凸部52aに噛み込ませることにより、間にウ
ェブ部22を挟んで両ジョイントスプライサ3a,3b
を互いに近付く側に締結するようになっている。
【0023】また、上記各ジョイントスプライサ3a,
3bの高さ方向先端側及び基端側に向いた面である上下
端面32,33には、幅方向においてウェブ部22寄り
の範囲に上記第1及び第2テーパ面21b,23aに対
応しこれらと同一の傾斜角度θを有する第3及び第4テ
ーパ面32a,33aが形成され、幅方向外側寄りの範
囲に上記各テーパ面32a,33aと連続して幅方向に
拡がる平面部32b,33bが形成されている。そし
て、上記両ジョイントスプライサ3a,3bが第1締結
手段5によって締結された状態で、上記各第3テーパ面
32aが対応する凹溝24の第1テーパ面21bに、上
記各第4テーパ面33aが上記凹溝24の第2テーパ面
23aにそれぞれ圧接した状態となるようになってい
る。なお、上記各上端面の平面部32bは、両ジョイン
トスプライサ3a,3bを各側の凹溝24に内嵌させる
際にフランジ部21の平面部21cに当接させて移動さ
せることにより、上記内嵌作業の際のガイドを果たすよ
うになっている。
【0024】上記各イヤー部材4は、銅または銅合金に
より所定長さを有する帯板状に形成されたものである。
そして、上端部には上記膨出部23の段部23bに当接
する基端縁部としての突片41が各架台2の膨出部23
に向けて斜め上方に屈曲されて形成され、下端部には上
記トロリ線1の幅方向一側(図3の右側)の係合溝12
に係合する先端縁部としての係止爪42が斜め下方に屈
曲されて形成されている。上記の突片41は、上記段部
23bを構成する側面及び上面にそれぞれ密に当接した
状態で嵌合するように形成されており、加えて、この嵌
合した状態(図3に二点鎖線で示す状態,図2に実線で
示す状態)で、その突片41の上面が膨出部23の第2
テーパ面23aと同一の傾斜角度θでその第2テーパ面
23aと連続するように第5テーパ面41aとされてい
る。
【0025】また、上記イヤー部材4の上下方向中間位
置には幅方向に貫通する貫通孔43が長手方向に膨出部
23の取付孔23cと対応する間隔で形成され、この各
貫通孔43及び上記取付孔23cを貫通する第2締結手
段6によって、上記各イヤー部材4は膨出部23に対し
て締め付けられるようになっている。そして、上記に締
結手段6により締め付けられることにより、上記係止爪
42と、膨出部23の係止爪23eとの間にトロリ線1
を挟持するようになっている。上記の第2締結手段6
は、ボルト61と、このボルト61が捩じ込まれる筒状
ナット62とからなる。そして、この筒状ナット62の
頭部には直径方向両側位置に互いに平行な平面部62
a,62a(図4参照)が形成されており、この一側の
平面部62aを膨出部23の下向き面23fに当接させ
た状態(図2参照)で上記ボルト61を捩じ込むことに
より、その筒状ナット62の回転止めを果たして締結作
業の容易化を図るようになっている。
【0026】上記構成の実施例では、以下の作用,効果
が得られる。
【0027】すなわち、長手方向に互いに隣接する2つ
の架台2,2の接続部位において、両架台2,2の両ウ
ェブ部22,22を挟む幅方向両側の凹溝24,24、
24,24内に、ジョイントスプライサ3a,3bがそ
れぞれ両架台2,2間にまたがって内嵌され、この内嵌
した状態で第1締結手段5によって締結される(図2参
照)。この内嵌作業に際し、上記第1締結手段5により
両ジョイントスプライサ3a,3bを互いに近付く方向
に締め付けていくことにより、各ジョイントスプライサ
3a,3bの上端面32の第3テーパ面32aが各架台
2の第1テーパ面21bに、下端面33の第4テーパ面
33aが第2テーパ面23aにそれぞれ案内されて凹溝
24内に楔状に内嵌してゆき、ついには、上記両ジョイ
ントスプライサ3a,3bは、上記第3テーパ面32a
が第1テーパ面21bに、第4テーパ面33aが第2テ
ーパ面23aにそれぞれ圧接した状態で両架台2,2に
対して安定かつ強固に位置固定される。このように、両
ジョイントスプライサ3a,3bが両架台2,2に対し
て幅方向両側からそれぞれ楔状に嵌入して各上下端面3
2,33が圧接した状態で取付けられるため、上記両ジ
ョイントスプライサ3a,3bによって両架台2,2が
上下方向及び幅方向に相対ずれを生じないように一体的
に連結される。しかも、この際、上記の第1〜第4テー
パ面2b,23a,32a,33aのそれぞれの傾斜角
度が互いに同一の値θになるように形成されているた
め、第1締結手段5による締結位置のいかんに拘らず、
上記の楔状の内嵌への案内がスムースかつ確実になる
上、各相対向するテーパ面32a,21b、33a,2
3a同士の接触圧力がそれぞれ均等化され、これによ
り、接続部位における両架台2,2をより安定した状態
で一体的連結することができる。さらに、上記の内嵌作
業の初期には、各ジョイントスプライサ3a,3bの上
端面32の平面部32bを各架台2の平面部21cに沿
って移動させることにより、両ジョイントスプライサ3
a,3bが確実に所定方向に案内され、上記内嵌作業を
容易に行うことができる。
【0028】一方、トロリ線1は、その上部周面13が
各架台2の膨出部23の下端平面部23dに長手方向に
連続して当接して上方への相対変位が阻止され、加え
て、幅方向両側の係合溝12,12に各架台2の係止爪
23eと各イヤー部材4の係止爪42とが幅方向両側か
ら係合した状態で挟持されているため、上記トロリ線1
を各架台2に対して上下方向及び幅方向の両方向、さら
には、長手方向軸回りの回転方向に対しても相対ずれを
確実に阻止した状態で位置固定することができる。 加
えて、この場合において、上記イヤー部材4の突片41
が膨出部23の段部23bに嵌合して当接することによ
り幅方向他側方(図2及び図3の左方)への相対移動及
び下方への相対移動がそれぞれ阻止され、さらに、上記
接続部位において、上記の嵌合した突片41の第5テー
パ面41aが第2テーパ面23aと同一傾斜角度θを有
して連続し、この連続した両テーパ面23a,41aに
上記のジョイントスプライサ3aの第4テーパ面33a
が圧接して上記突片41が段部23bから幅方向一側方
(図2及び図3の右方)に抜け出る側の相対移動及び上
方への相対移動がそれぞれ阻止される。つまり、上記イ
ヤー部材4の上端側部位である突片41が、段部23b
への嵌合と、ジョイントスプライサ3aによる押付けと
によって上下方向両側及び幅方向両側、さらには、上記
突片41側を中心とした回転方向へのそれぞれの相対ず
れが阻止される。
【0029】このため、上記の両係止爪23e,42と
下端平面部23dとによるトロリ線1の保持構成とあい
まって、接続部位において、トロリ線1と、架台2と、
イヤー部材4との三者を十分に安定かつ強固に一体化さ
せることができる上、上記トロリ線1に作用する外力に
対抗してその三者の接触状態を確実に同じ状態に維持す
ることができる。これにより、上記の接続部位におい
て、トロリ線1と両架台2,2との間、上記トロリ線1
とイヤー部材4との間、及び、そのイヤー部材4と両架
台2,2との間のそれぞれの接触箇所における接触抵抗
の変動防止を確実に図ることができ、電気接触性を良好
な状態に維持することができる。従って、この電気接触
性の悪化に伴う発熱現象の発生を防止することができる
上、トロリ線1自体の集電性の低下をも防止することが
できる。この際、上記接続部位において、両架台2,2
が両ジョイントスプライサ3a,3bにより確実に一体
的に連結されて上下及び幅方向に対し確実に相対ずれの
発生を阻止した状態にされているため、上記の接触変動
の防止をより確実に図ることができる。
【0030】<他の態様例>なお、本発明は上記実施例
に限定されるものではなく、その他種々の変形例を包含
するものである。すなわち、上記実施例では、各架台2
のウェブ部22が下方に垂下する配置となる場合を示し
たが、これに限らず、例えば上下逆転した配置にしても
よいし、また、フランジ部21が上下方向に配置されウ
ェブ部22が水平に突出するように各架台2を支持碍子
により支持するようにしてもよい。
【0031】上記実施例では、凹溝24を構成する両側
内面を第1及び第2テーパ面21b,23aとして両者
共テーパ面としているが、これに限らず、少なくとも膨
出部23側とイヤー部材4の第5テーパ面41aとがテ
ーパ面になっていればよく、フランジ部の下面全てを平
面にしてもよい。
【0032】上記実施例では、架台として略T字形の横
断面形状を有するものを示したが、これに限らず、少な
くとも1つの凹溝を有するものであれば他の横断面形状
を有するものでもよく、上記の略T字形に限るものでは
ない。
【0033】上記実施例では、接続部位において、互い
に同形状の2つのジョイントスプライサ3a,3bを用
いて2つの架台2,2を幅方向両側から挟むようにして
いるが、これに限らず、少なくともイヤー部材4を配置
する側のみにジョイントスプライサ3aが配置されてい
ればよく、他側は単にカラー52を支圧する帯板部材を
配置してもよい。
【0034】また、上記実施例では、接続部位におい
て、イヤー部材4を互いに隣接する2つの架台2,2間
にまたがるように配置しているが、これに限らず、上記
イヤー部材の端部を各架台2の端部と同一面位置に位置
付けてもよい。この場合においても、その接続部位にお
ける両イヤー部材の各第5テーパ面がジョイントスプラ
イサ3aの第4テーパ面33aにより下方に押し付けら
れて強固に位置固定される。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明における剛体電車線によれば、イヤー部材の高さ方向
基端縁部に、この基端縁部が架台の先端部の高さ方向基
端側部位に当接した状態で、凹溝の先端部側内面により
構成されるテーパ面と連続するテーパ面を形成し、か
つ、これら両テーパ面に相対向する接続部材の高さ方向
先端側に向いた面を上記両テーパ面のそれぞれに当接す
るテーパ面としているため、上記接続部材を架台の凹溝
に楔状に内嵌させて接続部位における2つの架台同士を
一体に連結することにより、その接続部材の上記テーパ
面によって上記イヤー部材のテーパ面が押さえ付けられ
て、そのイヤー部材の基端縁部を各架台に対してその高
さ方向及び幅方向並びにそのイヤー部材の基端縁部を中
心とした回転方向のそれぞれに相対移動しないように位
置固定することができる。従って、上記イヤー部材を、
高さ方向中間位置での第2締結手段による締め付けに加
え、高さ方向基端側での接続部材による押付けによって
位置固定することができるため、そのイヤー部材の先端
縁部と架台の先端部の先端側部位とで挟持されるトロリ
線の保持状態を十分に安定かつ強固にすることができる
上、上記トロリ線に作用する外力に対抗して上記保持状
態を確実に維持することができる。このため、上記の接
続部位におけるトロリ線と架台及びイヤー部材との間、
及び、イヤー部材と架台との間における接触抵抗の変動
防止を図ることができ、これにより、電気接触性を良好
な状態に維持することができる。
【0036】請求項2記載の発明によれば、上記請求項
1記載の発明による効果に加えて、架台の先端部の高さ
方向基端側部位に段部を形成し、この段部に対しイヤー
部材の基端縁部を幅方向及び高さ方向にそれぞれ当接し
た状態にしているため、この状態で上記イヤー部材の基
端縁部が接続部材の上記テーパ面により押し付けられて
いるため、上記イヤー部材の基端縁部の位置固定をより
確実なものとすることができ、これにより、上記の請求
項1記載の発明による接触抵抗の変動防止及び電気接触
性の維持をより確実に図ることができる。
【0037】請求項3記載の発明によれば、上記請求項
1記載の発明による効果に加えて、凹溝の先端部側内面
により構成されるテーパ面と、イヤー部材の基端縁部の
テーパ面とを互いに同一の傾斜角度に形成しているた
め、これら両テーパ面が互いに同一の傾斜で連続し、こ
の連続した両テーパ面と接続部材のテーパ面とが互いに
同一の傾斜角度で当接することになり、接続部材の凹溝
への内嵌位置のいかんに拘らず、架台の先端部側及びイ
ヤー部材の両テーパ面と、接続部材のテーパ面との当接
を確実なものとすることができる上、接続部材の凹溝に
対する内嵌作業もスムースに行うことができる。これに
より、上記の接触抵抗の変動防止及び電気接触性の維持
という請求項1記載の発明による効果をより容易に得る
ことができる。
【0038】また、請求項4記載の発明によれば、上記
請求項3記載の発明による効果に加えて、架台の凹溝を
構成する両側内面、すなわち、架台の基端部側内面によ
り構成されるテーパ面と、先端部側内面により構成され
るテーパ面及びイヤー部材の基端縁部のテーパ面とを互
いに同一の傾斜角度に形成し、加えて、これら両側内面
に当接する接続部材の高さ方向基端側及び先端側にそれ
ぞれ向いた各面により構成されるテーパ面も上記と同一
の傾斜角度を有するように形成しているため、第1締結
手段による接続部材の締結作業位置のいかんに拘らず、
上記の楔状の内嵌状態にスムースかつ確実に案内するこ
とができる上、上記の凹溝の両側内面と接続部材との各
相対向するテーパ面同士の接触圧力をそれぞれ均等化す
ることができる。これにより、接続部位における2つの
架台をより安定した状態で一体的に連結することがで
き、上記の接触抵抗の変動防止及び電気接触性の維持と
いう効果をより高めることができる。
【0039】さらに、請求項5記載の発明によれば、上
記請求項1記載の発明による効果に加えて、架台を略T
字形の横断面形状を有するように形成して凹溝を架台の
ウェブ部を挟んで両側位置にそれぞれ形成し、接続部位
における2つの架台の幅方向両側の凹溝に対し2つの接
続部材を配置してこれらを第1締結手段により締め付け
てそれぞれ楔状に互いに近付く方向に内嵌するようにし
ているため、上記2つの架台の連結態様を十分に強固に
一体的なものとすることができる。この際、上記それぞ
れの架台の両側の凹溝を構成する両側内面と、この各凹
溝の両側内面に相対向する2つの接続部材の基端側及び
先端側の各面とを、それぞれ同一の傾斜角度を有するテ
ーパ面としているため、第1締結手段による接続部材の
締結作業位置のいかんに拘らず、上記の第1締結手段に
よる締め付けによって両接続部材の楔状の内嵌をよりス
ムースにかつより確実に進行させることができる上、上
記の凹溝の両側内面と接続部材との各相対向するテーパ
面同士の接触圧力をそれぞれ均等化することができる。
これにより、上記の接触抵抗の変動防止及び電気接触性
の維持という請求項1記載の発明による効果をより高め
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す正面図である。
【図2】図1のA−A線における拡大断面図である。
【図3】図2のB−B線における分解拡大断面図であ
る。
【図4】接続部位における部分斜視図である。
【符号の説明】
1 トロリ線 2 剛性架台 3a,3b ジョイントスプライサ(接続部材) 4 イヤー部材 5 第1締結手段 6 第2締結手段 21 フランジ部 21b 第1テーパ面(凹溝を構成する架台の
基端部側内面) 22 ウェブ部 23 膨出部 23a 第2テーパ面(凹溝を構成する架台の
先端部側内面) 23b 段部 23e 係止爪(架台の先端部の先端側部位) 24 凹溝 32a 第3テーパ面(接続部材の高さ方向基
端側に向いた面) 33a 第4テーパ面(接続部材の高さ方向先
端側に向いた面) 41 突片(イヤー部材の高さ方向基端縁
部) 41a 第5テーパ面(イヤー部材の高さ方向
基端縁部のテーパ面) 42 係止爪(イヤー部材の高さ方向先端縁
部)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トロリ線と、長手方向に延びこのトロリ
    線に沿って直列に配設される2以上の剛性架台と、互い
    に隣接する2つの架台の両端部を互いに連結して上記2
    以上の架台を一体化する接続部材と、その一体化された
    2以上の架台の高さ方向先端側位置に上記トロリ線を固
    定するイヤー部材とを備え、 上記各架台には、上記高さ方向の両側に位置する基端部
    と先端部との間に幅方向に開口して長手方向に延びる凹
    溝が形成されており、この凹溝を構成する高さ方向の両
    側内面の内、少なくとも上記先端部側の内面が幅方向外
    側方に向かい上記両側内面の相対向間隔が徐々に拡開す
    るテーパ面とされ、 上記接続部材は、上記2つの架台の長手方向両端部の各
    凹溝にまたがって内嵌されその各凹溝の上記両側内面に
    当接した状態で、上記接続部材と上記2つの架台とを貫
    通する第1締結手段によって上記2つの架台の両端部に
    それぞれ固定され、 上記イヤー部材は、その高さ方向基端縁部が上記架台の
    先端部の少なくとも高さ方向基端側部位に当接し、か
    つ、高さ方向先端縁部が上記架台の先端部の高さ方向先
    端側部位との間に上記トロリ線を幅方向両側から挟み込
    んだ状態で、高さ方向中間位置を貫通する第2締結手段
    によって上記架台の先端部に固定されている剛体電車線
    において、 上記イヤー部材の高さ方向基端縁部には、上記架台の凹
    溝を構成する先端部側内面と連続するテーパ面が形成さ
    れており、 上記接続部材の高さ方向先端側に向いた面には、上記凹
    溝を構成する先端部側内面により構成されるテーパ面
    と、上記イヤー部材の高さ方向基端縁部のテーパ面との
    双方にそれぞれ当接するテーパ面が形成されていること
    を特徴とする剛体電車線。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 架台の先端部の高さ方向基端側部位に段部が形成され、 イヤー部材の基端縁部が、上記段部に対して幅方向及び
    高さ方向にそれぞれ当接した状態で、架台に対し固定さ
    れていることを特徴とする剛体電車線。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 凹溝を構成する先端部側内面により構成されるテーパ面
    と、イヤー部材の基端縁部のテーパ面とが、互いに同一
    の傾斜角度を有するように形成されていることを特徴と
    する剛体電車線。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 架台の凹溝を構成する両側内面が、それぞれ同一の傾斜
    角度を有するテーパ面とされ、 接続部材の高さ方向先端側に向いた面及び基端側に向い
    た面が、それぞれ上記各テーパ面と同一の傾斜角度を有
    するように形成されていることを特徴とする剛体電車
    線。
  5. 【請求項5】 請求項1において、 架台が、高さ方向の基端側位置で幅方向に拡がるフラン
    ジ部と、このフランジ部から上記高さ方向の先端側に突
    出するウェブ部と、このウェブ部の先端側位置から幅方
    向に膨出する膨出部とから横断面形状が略T字形に形成
    されて、凹溝が、上記ウェブ部の各側面を底面とし上記
    高さ方向に相対向する上記フランジ部の先端側に向いた
    面及び上記膨出部の基端側に向いた面を両側内面として
    上記ウェブ部を挟んで幅方向両側位置に形成され、 架台の長手方向端部において上記両凹溝にそれぞれ接続
    部材が配置され、両接続部材がこれらと上記ウェブ部と
    を貫通する第1締結部材によって互いに近付く方向に締
    結され、 上記各凹溝を構成する両側内面と、この両側内面に相対
    向する上記各接続部材の基端側及び先端側の各面とが、
    それぞれ同一の傾斜角度を有するテーパ面とされている
    ことを特徴とする剛体電車線。
JP29834794A 1994-12-01 1994-12-01 剛体電車線 Withdrawn JPH08156657A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016117295A (ja) * 2014-12-18 2016-06-30 住友電気工業株式会社 剛体電車線用架台

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016117295A (ja) * 2014-12-18 2016-06-30 住友電気工業株式会社 剛体電車線用架台

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