JP2777683B2 - 剛体電車線 - Google Patents
剛体電車線Info
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- JP2777683B2 JP2777683B2 JP4097128A JP9712892A JP2777683B2 JP 2777683 B2 JP2777683 B2 JP 2777683B2 JP 4097128 A JP4097128 A JP 4097128A JP 9712892 A JP9712892 A JP 9712892A JP 2777683 B2 JP2777683 B2 JP 2777683B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走行中の電車等に電気
を供給するために軌道と平行に敷設される剛体電車線に
関する。
を供給するために軌道と平行に敷設される剛体電車線に
関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来、略
T字形断面の架台と銅製トロリ線から成る剛体電車線に
於て、架台としてアルミニウム又はその合金が用いられ
ていた。
T字形断面の架台と銅製トロリ線から成る剛体電車線に
於て、架台としてアルミニウム又はその合金が用いられ
ていた。
【0003】そのため、電蝕の問題が生ずることがあ
り、また、き電性の問題があった。
り、また、き電性の問題があった。
【0004】そこで、上記電蝕を防止するため絶縁塗料
を、トロリ線に対応する架台の一部に、又は全体に被覆
することが行なわれ、その場合に、更にき電性及び集電
性を悪くするという問題を生じる。
を、トロリ線に対応する架台の一部に、又は全体に被覆
することが行なわれ、その場合に、更にき電性及び集電
性を悪くするという問題を生じる。
【0005】他の電蝕防止対策として、トロリ線にメッ
キを施すことがあるが、根本的な解決にならず、トロリ
線のコストアップを招くという問題がある。
キを施すことがあるが、根本的な解決にならず、トロリ
線のコストアップを招くという問題がある。
【0006】さらに、V字状の係止凹溝を有するだるま
形のトロリ線を用いて、これを架台に取付ける構造に於
て、一方の係止凹溝には架台の先端の係止爪部を、他方
の係止凹溝にはイヤーの挾持爪部を、夫々係合して、横
断面で見て2点で、挾持状に保持していた。
形のトロリ線を用いて、これを架台に取付ける構造に於
て、一方の係止凹溝には架台の先端の係止爪部を、他方
の係止凹溝にはイヤーの挾持爪部を、夫々係合して、横
断面で見て2点で、挾持状に保持していた。
【0007】このため、トロリ線が僅かに捩れたり、僅
かに波打ち状に保持される等の取付姿勢に問題を生じ、
き電性の悪さとあいまって、集電による局部摩耗や波状
摩耗等の異常摩耗を起こす要因となっていた。
かに波打ち状に保持される等の取付姿勢に問題を生じ、
き電性の悪さとあいまって、集電による局部摩耗や波状
摩耗等の異常摩耗を起こす要因となっていた。
【0008】本発明の目的とするところは、電蝕とき電
性の問題を解決し、トロリ線が捩れず、波打たずに、正
規の姿勢で確実にかつ簡単に取付けることが出来て、集
電性を向上したコンパクトな剛体電車線を提供すること
にある。
性の問題を解決し、トロリ線が捩れず、波打たずに、正
規の姿勢で確実にかつ簡単に取付けることが出来て、集
電性を向上したコンパクトな剛体電車線を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る剛体電車線
は、略T字形断面の架台と、該架台の先端に取付けられ
るトロリ線と、該トロリ線を該架台に挟持するイヤー
を、備え、上記架台は、銅又は銅系合金製とすると共
に、先端方向を向いた当接面と、該当接面よりも先端側
に形成された係止爪部と、上記イヤーの基端部が当接す
る勾配面を、有し、かつ、締結具により上記架台に取付
けられる上記イヤーは、上記架台の上記係止爪部と共働
して上記トロリ線の一対のV字形の係止凹溝に係合しつ
つ挟持する挟持爪部を先端に有すると共に、上記架台の
勾配面に当接して該勾配面と共働して上記トロリ線を基
端側へ引寄せて、該トロリ線の弯曲凸状面を上記架台の
当接面に圧接させる勾配面を基端に有し、さらに、上記
架台の係止爪部と、トロリ線の先端側大扇形部側の係止
凹溝内面との間に、ギャップを形成し、かつ、イヤーの
挟持爪部と、トロリ線の先端側大扇形部側の係止凹溝内
面との間に、ギャップを形成し、上記トロリ線が横断面
に於て、一対の係止凹溝が上記係止爪部と挟持爪部に当
接する2点と、上記弯曲凸状面が上記架台の当接面に当
接する1点の合計3点にて、保持されるように構成し
た。
は、略T字形断面の架台と、該架台の先端に取付けられ
るトロリ線と、該トロリ線を該架台に挟持するイヤー
を、備え、上記架台は、銅又は銅系合金製とすると共
に、先端方向を向いた当接面と、該当接面よりも先端側
に形成された係止爪部と、上記イヤーの基端部が当接す
る勾配面を、有し、かつ、締結具により上記架台に取付
けられる上記イヤーは、上記架台の上記係止爪部と共働
して上記トロリ線の一対のV字形の係止凹溝に係合しつ
つ挟持する挟持爪部を先端に有すると共に、上記架台の
勾配面に当接して該勾配面と共働して上記トロリ線を基
端側へ引寄せて、該トロリ線の弯曲凸状面を上記架台の
当接面に圧接させる勾配面を基端に有し、さらに、上記
架台の係止爪部と、トロリ線の先端側大扇形部側の係止
凹溝内面との間に、ギャップを形成し、かつ、イヤーの
挟持爪部と、トロリ線の先端側大扇形部側の係止凹溝内
面との間に、ギャップを形成し、上記トロリ線が横断面
に於て、一対の係止凹溝が上記係止爪部と挟持爪部に当
接する2点と、上記弯曲凸状面が上記架台の当接面に当
接する1点の合計3点にて、保持されるように構成し
た。
【0010】
【作用】架台がトロリ線と同様の銅又は銅系合金製であ
るから、電蝕の心配がないと共に、架台の積極的電流分
担により、良好なき電性及び集電性を呈すと共に、全体
が小型化出来る。
るから、電蝕の心配がないと共に、架台の積極的電流分
担により、良好なき電性及び集電性を呈すと共に、全体
が小型化出来る。
【0011】イヤーを締結具により架台に締付けてゆけ
ば、イヤーの基端の傾斜面が架台の勾配面に摺接して、
イヤーが基端方向へ移動する。これに伴って、イヤー先
端の挾持爪部が、トロリ線を基端方向へ引寄せ、適性な
締付け値で、イヤー基端部が架台の段付部に当接して収
束する。
ば、イヤーの基端の傾斜面が架台の勾配面に摺接して、
イヤーが基端方向へ移動する。これに伴って、イヤー先
端の挾持爪部が、トロリ線を基端方向へ引寄せ、適性な
締付け値で、イヤー基端部が架台の段付部に当接して収
束する。
【0012】架台には先端方向へ向いた当接面が有るか
ら、イヤーは、トロリ線の弯曲凸状面を、架台の当接面
に強く圧接させることができ、かつ、トロリ線に捩れが
発生しない。
ら、イヤーは、トロリ線の弯曲凸状面を、架台の当接面
に強く圧接させることができ、かつ、トロリ線に捩れが
発生しない。
【0013】結局、トロリ線は、横断面に於て、トロリ
線の一対のV字形の係止凹溝が、架台の係止爪部とイヤ
ーの挟持爪部に当接する2点と、トロリ線の弯曲凸状面
が架台の当接面に当接する1点の、合計3点にて、強固
に、かつ安定姿勢で保持(挟持)される。
線の一対のV字形の係止凹溝が、架台の係止爪部とイヤ
ーの挟持爪部に当接する2点と、トロリ線の弯曲凸状面
が架台の当接面に当接する1点の、合計3点にて、強固
に、かつ安定姿勢で保持(挟持)される。
【0014】
【実施例】以下、実施例について詳説する。
【0015】図1又は図2、及び図3の断面図に示す実
施例に於て、1はトロリ線であり、銅又は銅合金より成
り、2は略T字形断面の銅又は銅合金製の架台である。
施例に於て、1はトロリ線であり、銅又は銅合金より成
り、2は略T字形断面の銅又は銅合金製の架台である。
【0016】この架台2は、図外のがいしに取付けられ
るフランジ部3を基端(図の上端)側に有し、かつ、先
端側にイヤー取付用膨出部4を有し、両者間をウエブ5
にて連結した形状であって、押出型材、又はその後の冷
間引抜き加工により、一体に構成されている。
るフランジ部3を基端(図の上端)側に有し、かつ、先
端側にイヤー取付用膨出部4を有し、両者間をウエブ5
にて連結した形状であって、押出型材、又はその後の冷
間引抜き加工により、一体に構成されている。
【0017】6は上記トロリ線を架台2に挾持するため
のイヤーであり、銅又は銅系合金製で、押出型材、又は
その後の冷間引抜き加工にて、製造される。
のイヤーであり、銅又は銅系合金製で、押出型材、又は
その後の冷間引抜き加工にて、製造される。
【0018】7は、六角孔付ボタンボルト7aと筒状ナ
ット7b等とから成るイヤー用締結具であり、架台2の
膨出部4に於て、架台中央面Pに直交方向に貫設した孔
部8に、挿通され、図1のように片側のみのイヤー6
を、又は、図2のように両側の一対のイヤー6,6を、
架台膨出部4に取付けるものである。
ット7b等とから成るイヤー用締結具であり、架台2の
膨出部4に於て、架台中央面Pに直交方向に貫設した孔
部8に、挿通され、図1のように片側のみのイヤー6
を、又は、図2のように両側の一対のイヤー6,6を、
架台膨出部4に取付けるものである。
【0019】トロリ線1は、図の左右両側に、一対のV
字形の係止凹溝9,9を有すると共に、基端側小扇形部
10と先端側大扇形部11を合わせた略だるま形である。
字形の係止凹溝9,9を有すると共に、基端側小扇形部
10と先端側大扇形部11を合わせた略だるま形である。
【0020】従って、このトロリ線1は、基端側(図例
の上方側に)弯曲凸状面12を有する。
の上方側に)弯曲凸状面12を有する。
【0021】しかして、架台2は前記膨出部4の下端面
をもって、トロリ線1の上記弯曲凸状面12を当てる当接
面13とする。即ち、架台2は先端方向(図の下方向)へ
向いた当接面13を有する。
をもって、トロリ線1の上記弯曲凸状面12を当てる当接
面13とする。即ち、架台2は先端方向(図の下方向)へ
向いた当接面13を有する。
【0022】さらに、この当接面13よりも先端側に、小
三角形断面形状の突条部14を連設して、トロリ線1の内
側の係止凹溝9に差込まれる係止爪部15,15を形成す
る。
三角形断面形状の突条部14を連設して、トロリ線1の内
側の係止凹溝9に差込まれる係止爪部15,15を形成す
る。
【0023】また、フランジ部3の下面とウエブ5と膨
出部4の上面にて形成された一対の長手方向凹所16,16
には、両側から銅又は銅合金製のジョイントスプライサ
17,17が嵌込まれる。
出部4の上面にて形成された一対の長手方向凹所16,16
には、両側から銅又は銅合金製のジョイントスプライサ
17,17が嵌込まれる。
【0024】つまり、図5に示すように、所定長さ──
─例えば、6m───の架台2,2の端部相互間に、こ
のジョイントスプライサ17が配設されて、架台2,2が
順次接続配置され、これに連続した長いトロリ線1が取
付けられる。
─例えば、6m───の架台2,2の端部相互間に、こ
のジョイントスプライサ17が配設されて、架台2,2が
順次接続配置され、これに連続した長いトロリ線1が取
付けられる。
【0025】18…はかしめ締結具であって、独立凹凸条
を外周に有するピン材と、これにかしめにて噛込む独立
凹凸部付の孔を有するカラー等から構成され、上記ジョ
イントスプライサ17の孔部と、架台2の端部のウエブ5
の孔部に、串挿状に挿通され、強力に一対のジョイント
スプライサ17,17相互を引寄せて固定する。
を外周に有するピン材と、これにかしめにて噛込む独立
凹凸部付の孔を有するカラー等から構成され、上記ジョ
イントスプライサ17の孔部と、架台2の端部のウエブ5
の孔部に、串挿状に挿通され、強力に一対のジョイント
スプライサ17,17相互を引寄せて固定する。
【0026】ところが、このジョイントスプライサ17の
基端面(図の上面)の中央面P寄り、及び、先端面(図
の下面)の中央面P寄りに、傾斜面19,20を形成されて
いる。
基端面(図の上面)の中央面P寄り、及び、先端面(図
の下面)の中央面P寄りに、傾斜面19,20を形成されて
いる。
【0027】さらに、架台2に於て、フランジ部3の下
面の中央面P寄り、及び、膨出部4の上面の中央面P寄
りにも、傾斜面21,22を形成する。
面の中央面P寄り、及び、膨出部4の上面の中央面P寄
りにも、傾斜面21,22を形成する。
【0028】このようにして、かしめ締結具18にて、一
対のジョイントスプライサ17,17を強力に引寄せて接続
した状態(図1参照)にて、ジョイントスプライサ17の
傾斜面19,20が、架台2の傾斜面21,22に、圧接して、
断面図に於て、ジョイントスプライサ17,17が、両側か
らくさび状として、架台2の長手方向凹所16内へ、押込
まれている。
対のジョイントスプライサ17,17を強力に引寄せて接続
した状態(図1参照)にて、ジョイントスプライサ17の
傾斜面19,20が、架台2の傾斜面21,22に、圧接して、
断面図に於て、ジョイントスプライサ17,17が、両側か
らくさび状として、架台2の長手方向凹所16内へ、押込
まれている。
【0029】このようにして、図5に示すように、隣合
う架台2,2の端部は、一直線を成すように、真直に接
続され、かつ、同図の上下方向からの外力に対して、極
めて大きい剛性と強度を示すこととなる。かつ、架台接
続部に於ける電気抵抗が減少して、温度上昇も防止出来
る。
う架台2,2の端部は、一直線を成すように、真直に接
続され、かつ、同図の上下方向からの外力に対して、極
めて大きい剛性と強度を示すこととなる。かつ、架台接
続部に於ける電気抵抗が減少して、温度上昇も防止出来
る。
【0030】特に、図1、及び、図3の右半分に、示す
如く、ウエブ5と、ジョイントスプライサ17内面との間
には、微小間隙Wを残すようにして、上記くさび状に圧
接することを阻害しないように配慮している。
如く、ウエブ5と、ジョイントスプライサ17内面との間
には、微小間隙Wを残すようにして、上記くさび状に圧
接することを阻害しないように配慮している。
【0031】しかして、架台2の膨出部4の基端面(図
の上面)に於て、前記傾斜面22の外方に、中央面Pに平
行な段付部23を形成し、さらにその外方に所定角度θに
て外方下傾の勾配面24を連続して形成する。
の上面)に於て、前記傾斜面22の外方に、中央面Pに平
行な段付部23を形成し、さらにその外方に所定角度θに
て外方下傾の勾配面24を連続して形成する。
【0032】他方、イヤー6の基端部には、図4に示す
如く、係止折曲片部25を形成し、その当接面を所定角度
βの勾配面26とする。この勾配面26を架台2の上記勾配
面24に当接させる。
如く、係止折曲片部25を形成し、その当接面を所定角度
βの勾配面26とする。この勾配面26を架台2の上記勾配
面24に当接させる。
【0033】さらに、イヤー6は、架台2の前記係止爪
部15と共働して、トロリ線1の一対の係止凹溝9,9に
係合しつつ挾持する挾持爪部27を先端に有する。
部15と共働して、トロリ線1の一対の係止凹溝9,9に
係合しつつ挾持する挾持爪部27を先端に有する。
【0034】従って、締結具7を締付けてゆけば、イヤ
ー6の基端の勾配面26が、架台2の勾配面24に摺接しつ
つ、中央面Pに近づく方向へ移動し、トロリ線1は基端
側(図の上方向)へ引寄せられ、トロリ線1の弯曲凸状
面12が、架台2の当接面13に(図の下方から)圧接す
る。
ー6の基端の勾配面26が、架台2の勾配面24に摺接しつ
つ、中央面Pに近づく方向へ移動し、トロリ線1は基端
側(図の上方向)へ引寄せられ、トロリ線1の弯曲凸状
面12が、架台2の当接面13に(図の下方から)圧接す
る。
【0035】なお、図3で明らかなように、架台2の係
止爪部15と、トロリ線1の大扇形部11側の係止凹溝9内
面との間には、ギャップUが形成され、また、イヤー6
の挾持爪部27と、トロリ線1の大扇形部11側の係止凹溝
9内面との間には、ギャップTが形成される。
止爪部15と、トロリ線1の大扇形部11側の係止凹溝9内
面との間には、ギャップUが形成され、また、イヤー6
の挾持爪部27と、トロリ線1の大扇形部11側の係止凹溝
9内面との間には、ギャップTが形成される。
【0036】従って、図3及び図1、図2に示す横断面
に於て、一対の係止凹溝9,9が、係止爪部15と挾持爪
部27に当接する2点───本発明に於ては面状の当りを
も含んで1点,2点…と数えるものとする───と、弯
曲凸状面12が架台2の当接面13に当接する1点の、合計
3点にて、保持される。
に於て、一対の係止凹溝9,9が、係止爪部15と挾持爪
部27に当接する2点───本発明に於ては面状の当りを
も含んで1点,2点…と数えるものとする───と、弯
曲凸状面12が架台2の当接面13に当接する1点の、合計
3点にて、保持される。
【0037】しかも、締結具7にて適性値までイヤー
6,6を締付ければ、架台2の段付部23に、イヤー6の
係止折曲片部25の内端部が、当接して、締め付け過ぎを
規制している。
6,6を締付ければ、架台2の段付部23に、イヤー6の
係止折曲片部25の内端部が、当接して、締め付け過ぎを
規制している。
【0038】このようにして、トロリ線1は(横断面に
於て)最も安定した3点保持がなされ、トロリ線1は正
しい姿勢にて、確実に架台2に固着(挾着)される。
於て)最も安定した3点保持がなされ、トロリ線1は正
しい姿勢にて、確実に架台2に固着(挾着)される。
【0039】なお、前述の角度θ,βは、各々、8°〜
18°の範囲が好ましい。特に、10°〜16°の範囲が最適
である。
18°の範囲が好ましい。特に、10°〜16°の範囲が最適
である。
【0040】次に、図5に基づいて、本発明の剛体電車
線の取付作業を順に略説すれば、まず、図示省略のがい
しを介してトンネルの天井や壁等に、架台2を取付け、
次に、ジョイントスプライサ17,17とかしめ締結具18…
にて、隣りの架台2と接続する。
線の取付作業を順に略説すれば、まず、図示省略のがい
しを介してトンネルの天井や壁等に、架台2を取付け、
次に、ジョイントスプライサ17,17とかしめ締結具18…
にて、隣りの架台2と接続する。
【0041】その後、架台2にトロリ線1を仮取付け
し、さらに、イヤー6…と締結具7…によりトロリ線1
を架台2に固着する。
し、さらに、イヤー6…と締結具7…によりトロリ線1
を架台2に固着する。
【0042】なお、架台2,2相互の端面は当接させて
おくのが良い。
おくのが良い。
【0043】
【発明の効果】本発明は上述の構成により次のような著
大な効果を奏する。
大な効果を奏する。
【0044】 電蝕の問題を防止出来、き電性の問題
も解決出来た。
も解決出来た。
【0045】 全体がコンパクト化出来る。
【0046】 トロリ線1は横断面に於て3点支持さ
れた形で、架台2に保持され、捩れず、また波打たず
に、正規の姿勢で確実に固定されるので、集電による異
常摩耗が抑制される。
れた形で、架台2に保持され、捩れず、また波打たず
に、正規の姿勢で確実に固定されるので、集電による異
常摩耗が抑制される。
【0047】 トロリ線1の取付作業が簡易化出来
る。
る。
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】本発明の変形例を示す断面図である。
【図3】本発明の構成材の形状と寸法等の説明図であ
る。
る。
【図4】イヤーの一例の断面図である。
【図5】要部正面図である。
1 トロリ線 2 架台 3 フランジ部 4 イヤー取付用膨出部 5 ウエブ 6 イヤー 7 締結具 9 係止凹溝 12 弯曲凸状面 13 当接面 15 係止爪部 16 長手方向凹所 17 ジョイントスプライサ 18 かしめ締結具 19 傾斜面 20 傾斜面 21 傾斜面 22 傾斜面 24 勾配面 27 挾持爪部 W 微小間隙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中島 勝治 兵庫県尼崎市東向島西之町8番地 三菱 電線工業株式会社内 (72)発明者 前川 信行 兵庫県尼崎市東向島西之町8番地 三菱 電線工業株式会社内 (56)参考文献 実開 昭52−61804(JP,U) 実開 昭53−118211(JP,U) 特公 昭34−6354(JP,B1) 実公 昭49−35262(JP,Y1) 実公 昭15−193(JP,Y1) 実公 昭27−6901(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60M 1/23 - 1/30
Claims (1)
- 【請求項1】 略T字形断面の架台と、該架台の先端に
取付けられるトロリ線と、該トロリ線を該架台に挟持す
るイヤーを、備え、上記架台は、銅又は銅系合金製とす
ると共に、先端方向を向いた当接面と、該当接面よりも
先端側に形成された係止爪部と、上記イヤーの基端部が
当接する勾配面を、有し、かつ、締結具により上記架台
に取付けられる上記イヤーは、上記架台の上記係止爪部
と共働して上記トロリ線の一対のV字形の係止凹溝に係
合しつつ挟持する挟持爪部を先端に有すると共に、上記
架台の勾配面に当接して該勾配面と共働して上記トロリ
線を基端側へ引寄せて、該トロリ線の弯曲凸状面を上記
架台の当接面に圧接させる勾配面を基端に有し、さら
に、上記架台の係止爪部と、トロリ線の先端側大扇形部
側の係止凹溝内面との間に、ギャップを形成し、かつ、
イヤーの挟持爪部と、トロリ線の先端側大扇形部側の係
止凹溝内面との間に、ギャップを形成し、上記トロリ線
が横断面に於て、一対の係止凹溝が上記係止爪部と挟持
爪部に当接する2点と、上記弯曲凸状面が上記架台の当
接面に当接する1点の合計3点にて、保持されるように
構成したことを特徴とする剛体電車線。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4097128A JP2777683B2 (ja) | 1992-03-23 | 1992-03-23 | 剛体電車線 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4097128A JP2777683B2 (ja) | 1992-03-23 | 1992-03-23 | 剛体電車線 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05270302A JPH05270302A (ja) | 1993-10-19 |
JP2777683B2 true JP2777683B2 (ja) | 1998-07-23 |
Family
ID=14183932
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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