JP6459481B2 - 剛体電車線用架台 - Google Patents
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Description
そのトロリー線aの架台本体1への支持固定は、トロリー線aを介在してイヤーの一端を支持部2に当てがうとともに、イヤーの他端を肩部のフランジ側の面に当てがい、そのイヤーを架台本体にボルト止めしたり(特許文献1、図1参照)、図8に示すように、支持部2下面にトロリー線aを当てがい、支持部2の上面2aとトロリー線aの溝にイヤー4の端を嵌めてイヤー4を架台本体1にボルト5止めしたりしている。
その機械的及び電気的な一の連結手段は、トロリー線aの長さ方向に並べた所要長さの各架台本体1をその突き合わせ端を溶接して機械的に連結するとともに電気的に接続する。このとき、その溶接は、突き合わせ端の全周に亘って行うため、その周囲にできるだけ突起物を少なく、例えば、上記肩部を小さく(低く)して、その溶接距離を短くしている(特許文献1、図1参照)。
これに対し、接続当板6による架台本体1の連結手段は、接続当板6をボル止めするだけのため、その作業性は良く、施工コストを低くできるが、接続当板6と架台本体1との間の接触度合に電気導通特性等が影響される。
このため、図8に示すように、接続当板6は、架台本体1の直進性を担保するために、接続当板6を架台本体1のフランジ1b下面の傾斜面と肩部3の傾斜面の間に嵌め込み、その両傾斜面に楔状に嵌め込むようにしたものがある。
このため、接続当板6による架台本体1の連結作業は熟練性を要求されることなく、電気導通特性と架台本体1の直進性を容易に担保し得るものとなっている。
この発明に係る剛体電車線用架台の一実施形態としては、断面T字状の架台本体と、その架台本体のウェブ下端のトロリー線支持部と、前記架台本体のウェブ途中の側方に突出する肩部と、を有する剛体電車線用架台であって、前記架台本体のフランジ下面は、前記ウェブに向かって前記肩部の方向に徐々に傾斜する傾斜面となっているとともに、前記肩部のフランジ側の面は、同様に前記ウェブに向かって前記フランジの方向に徐々に傾斜する傾斜面となっており、その両傾斜面の間に接続当板を嵌めて架台本体にボルト止めすることにより隣り合う架台本体をその長さ方向に接続し、前記トロリー線を介在してイヤーの一端を前記支持部に当てがうとともに、イヤーの他端を前記肩部のフランジ側の面に当てがって、そのイヤーを架台本体にボルト止めすることにより、前記トロリー線を架台本体に支持固定する構成を採用することができる。
また、上記肩部のフランジ側の面を、接続当板の嵌る傾斜面と上記イヤーが係止して取付られる面の傾斜角度が異なっているものとすれば、接続当板の嵌め込み傾斜面の傾斜角度とイヤーが係止して取付られる面の傾斜角度をそれぞれ任意に設定できる。このため、上記フランジ下面と肩部の両傾斜面が同一の傾斜角度とすることも容易に行うことができる等の設計上有利となる。
この発明に係る剛体電車線用架台の一実施例を図1、図2に示し、この実施例の剛体電車線用架台P1も、従来と同様に、断面T字状の架台本体11と、その架台本体11のウェブ11a下端のトロリー線支持部12と、架台本体11のウェブ11a途中の側方に突出する肩部13とを有する。
この架台P1によるトロリー線aの支持も、従来と同様に、まず、トロリー線aの配線経路に沿って複数本の架台本体11を並べてその端を突き合わせるとともに、コンクリート壁等の固定支持体に固定する。このとき、トロリー線aの長さ方向に並べた所要長さの各架台本体11にその突き合わせ端に亘って接続当板16を沿わせ、その接続当板16を架台本体11のウェブ11aを介在してボルト17締めすることで機械的に連結するとともに電気的に接続する。
その接続当板16が嵌り込む架台本体11のウェブ上端のフランジ11b下面は、ウェブ11aに向かって肩部13の方向に直線状に徐々に傾斜する傾斜面21となっており、肩部13のフランジ11b側の面(上面)は、同様にウェブ11aに向かってフランジ11bの方向に傾斜する傾斜面22となっている。
一方、外側の傾斜面22bは、イヤー14の端のフック部の傾斜面と同一の傾斜角度に設定されている。このため、この架台本体11に対して、図8に示す従来から使用している形状のイヤー14を使用することができる。
さらに、図5、図6に示すように、肩部13の傾斜面22は、異なる傾斜面22a、22bを有さない同一(直線状)の傾斜角度のものとすることができる(架台P4、P5)。このとき、イヤー14の取付けに支障がないように、接続当板16にはそのイヤー14の逃げ切欠き16bを形成することが好ましい。なお、図6において、フランジ下面の傾斜面21と肩部13上面の傾斜面22(22a)の傾斜角度は同一としている。
このように、傾斜面21、22(22a、22b)の傾斜角度を適宜に変更し、その傾斜面の角度に応じて接続当板16の形状や傾斜面16aの形状・傾斜角度、イヤー14の長さや端形状を変更することによって、一の肩部13による種々の形状の接続当板16の嵌め込みと同イヤー14の取付が可能となる。
したがって、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
P1、P2、P3、P4、P5 トロリー線支持架台(剛体電車線用架台)
1、11 架台本体
1a、11a 架台本体のウェブ
1b、11b 架台本体のフランジ
2、12 トロリー線支持部
3 接続当板取付用肩部
4、14 イヤー
5、15、15’ イヤー取付用ボルト
6、16 接続当板
7、17 接続当板取付用ボルト
12a トロリー線支持部のトロリー線嵌め込み溝
13 イヤー兼接続当板取付用肩部
16a 接続当板の嵌合傾斜面
21 フランジ下面の嵌合用傾斜面
22 肩部の傾斜面
22a 肩部の接続当板嵌合用傾斜面
22b 肩部のイヤー取付用傾斜面
Claims (2)
- 断面T字状の架台本体と、その架台本体のウェブ下端のトロリー線支持部と、前記架台本体のウェブ途中の側方に突出する肩部と、を有する剛体電車線用架台であって、
上記架台本体のフランジ下面は、上記ウェブに向かって上記肩部の方向に徐々に傾斜する傾斜面となっているとともに、前記肩部の前記フランジ側の面は、同様に前記ウェブに向かって前記フランジの方向に徐々に傾斜する傾斜面となっており、その両傾斜面の間に接続当板を楔状に嵌め込んで架台本体にボルト止めすることにより隣り合う架台本体をその長さ方向に接続し、
上記トロリー線を介在してイヤーの一端を上記支持部に当てがうとともに、イヤーの他端を上記肩部のフランジ側の面に当てがって、そのイヤーを架台本体にボルト止めすることにより、前記トロリー線を架台本体に支持固定し、
上記肩部の上記フランジ側の面は、上記ウェブの下端から外側に向かって順に連なる内側の傾斜面と外側の傾斜面とで構成され、前記内側の傾斜面は、上記接続当板が嵌まる面であり、前記外側の傾斜面は、上記イヤーの他端を当てがう面であり、前記フランジ下面の傾斜角度と前記内側の傾斜面の傾斜角度とが同一であり、
上記外側の傾斜面(22b)が上記内側の傾斜面(22a)よりも大きく下方に傾斜するように前記内側の傾斜面(22a)の傾斜角度と前記外側の傾斜面(22b)の傾斜角度とが異なっている、
剛体電車線用架台。 - 請求項1に記載の剛体電車線用架台の架台本体がトロリー線の配線経路に沿い並べられてその端が突き合わされてコンクリート壁等の固定支持体に固定され、その各架台本体の突き合わせ端に亘り、架台本体の上記フランジ下面及び肩部の両傾斜面の間に上記接続当板が嵌められて架台本体にボルト止めされて隣り合う架台本体がその長さ方向に接続され、前記トロリー線を介在して上記イヤーの一端が上記支持部に当てがわれるとともに、イヤーの他端が前記肩部のフランジ側の面に当てがわれて、そのイヤーが架台本体にボルト止めされて、前記トロリー線が架台本体に支持固定されている剛体電車線の配線構造。
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