JPH08154614A - 高蛋白がんもどき様食品の製造方法 - Google Patents
高蛋白がんもどき様食品の製造方法Info
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- JPH08154614A JPH08154614A JP6298115A JP29811594A JPH08154614A JP H08154614 A JPH08154614 A JP H08154614A JP 6298115 A JP6298115 A JP 6298115A JP 29811594 A JP29811594 A JP 29811594A JP H08154614 A JPH08154614 A JP H08154614A
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Abstract
優れフライ時に伸びすぎず、煮込み後の食感が硬くない
がんもどき様食品を目的とした。 【構成】分離大豆蛋白、油脂及び水を均質化し成形しフ
ライする工程において、成形前の任意の工程においてオ
リゴペプチドを加えることを特徴とする高蛋白がんもど
き様食品の製造方法。
Description
にもかかわらず食感的に硬くなく、がんもどき様の食感
を有する高蛋白がんもどき様食品に関する。
豆腐を脱水しやまいもやひじき等の具材を混合して成形
してフライして製造される。市販がんもどきの成分は、
4訂栄養成分表によれば、水分63.5%、蛋白質1
5.3%、脂質17.8%、糖質1.9%、繊維0.1
%、灰分1.4%である。
(豆腐様食品)を用いてフライした「がんもどき様食
品」の製造法も幾つか知られている。例えば特公昭53
ー46895号「和風食品の製造法」には、その実施例
に分離大豆蛋白2kg、サラダ油2kg及び水6kgを
混練し成形フライしてがんもどき様食品を製造すること
が記載されている。その成分を計算すると、水分約61
%、蛋白質約18%、脂質約20%である。
制作用が知られ、フードケミカル、1994年10月号
p32 に特定保健用食品として「プロテインがんも」の
成分分析が水分58.5%、蛋白質21.0%、脂質1
6.1%、糖質3%、粗繊維0.3%、灰分1.2%が
記載されている。
「がんもどき」や「がんもどき様食品」に比べてより大
豆蛋白含有量の高い「高蛋白がんもどき様食品」を目的
とした。
後のフライ時に伸びすぎたり、煮込み後の食感が硬くな
る等の問題に遭遇した。又、大豆蛋白含量が高くなるほ
どがんもどき様生地の坐りが速くなり成形に適した作業
時間の幅が狭くなり作業効率に影響する問題にも直面し
た。
解決すべく鋭意研究の結果、オリゴペプチドを生地に含
ませることにより前記問題を解決出来る知見を得て本発
明を完成するに到った。
水を均質化し成形しフライする工程において、成形前の
任意の工程においてオリゴペプチドを加えることを特徴
とする高蛋白がんもどき様食品の製造方法である。がん
もどき様食品中の大豆蛋白質の含有量を20重量%以上
とすることが出来る。がんもどき様食品中オリゴペプチ
ドが0.2重量%以上、好ましくは0.2重量%〜7重
量%とすることが出来る。
んもどき様食品の蛋白含量を高くするため蛋白含量の高
いものが適当である。通常乾燥固形分当たりの粗蛋白含
量が90%以上の分離大豆蛋白が適当である。
の蛋白質の含有量が20%以上、好ましくは21%以上
となるように用いる。
際、生地中に分離大豆蛋白として22重量%以上、好ま
しくは23重量%以上用いることが適当である。
ステロール抑制効果を発揮するものである。
例えば菜種油、大豆油、こめ油、ヒマワリ種子油、綿実
油、落花生油、コーン油、サフラワー油、カポック油、
月見草油、パーム油、カカオ脂、シア脂、サル脂、ヤシ
油、パーム核油などの植物性油脂、あるいは乳脂、牛
脂、豚脂、魚油、鯨油などの動物性油脂が単独または混
合油の形態で使用でき、あるいはそれらの硬化、分別、
エステル交換などを施した加工油脂または合成油脂も使
用することができる。
特に特定はしないが、大豆蛋白含有量を高くしようとす
るほど油分を低くする必要があり、通常10重量%以
下、好ましくは7重量%以下とすることが出来る。
ライ工程において吸油するので油分としては通常20%
以下(好ましくは17%以下)とすることが出来る。
の(例えば豆乳、調味液等)も用いることが出来る。水
の量は残余の原料及びその量により異なるが、通常がん
もどき様食品生地中50〜75重量%、好ましくは54
〜66重量%程度用いることが出来る。
のがんもどき様食品中通常約50〜65重量%(好まし
くは53〜64重量%)とすることが出来る。
ー等の他高粘度用の均質機等公知のものを用いてO/W
型エマルジョンとすることが出来る。
均質化の前或いは後にオリゴペプチドを加えることにあ
る。
有量が多いほど得られたがんもどき様食品を煮込んだ後
の食感が硬くなり、又、がんもどき様食品生地を成形し
てフライすると生地が伸びすぎたりする。さらにがんも
どき様食品生地中の油分が低いほどフライして得られた
がんもどき様食品の煮込み後の食感が硬くなる。本発明
のがんもどき様食品は高蛋白で比較的油分が低いにもか
かわらずオリゴペプチドを加えることによりこれらの欠
点を解消出来るものである。
加水分解物であって平均分子量300〜5000(好ま
しくは400〜1500)のものが適当である。遊離ア
ミノ酸含量は低いほど好ましく、少なくとも50重量%
未満、通常30重量%以下、好ましくは20重量%以下
のものが適当である。オリゴペプチドは動植物や微生物
由来の蛋白の加水分解物であれば特に限定しないが、大
豆蛋白の加水分解物が動物性蛋白(カゼイン等)の加水
分解物に比べ本願のがんもどき様食品の食感を柔らかく
する効果に優れ好ましい。
ど、油分が少ないほど、又水分が少ないほど多く必要で
あり、逆に 蛋白含量が少ないほど、油分が多いほど、
又水分が多いほど少なくてもよいが、少なくとも本願が
んもどき様食品中0.2重量%以上必要であり、通常
0.2重量%〜7重量%が好ましく、より好ましくは
0.3〜5重量%が適当である。
がんもどき様食品が伸びすぎたり、煮込み後の食感が硬
く、オリゴペプチド含量が多すぎると生地が柔らかくな
り過ぎて成形が困難となったり、得られたがんもどき様
食品を煮込むと柔らかすぎて煮崩れしたりする。
前又は後においてオリゴペプチドを加えることが出来
る。オリゴペプチドの添加割合が少ない場合は均質化の
前又は後に加えるほうが、オリゴペプチドの添加割合が
多い場合は均質化の後に加えて混合するほうが作業が容
易であり好ましい。
前又は後において食物繊維を加えることが出来る。食物
繊維としては、植物由来、海藻由来、微生物由来の多糖
類であって難消化性のものを用いることが出来る。例え
ば、難消化性デキストリン、ポリガラクタン、グルコマ
ンナン、セルロース、ヘミセルロース等を例示すること
が出来る。食物繊維を用いることにより、本発明のがん
もどき様食品のフライ時の膨化を安定化することができ
る。
もどき様食品生地に対して0.2重量%以上が適当であ
る。
前又は後において澱粉を加えることが出来る。澱粉とし
ては、とうもろこし、米、小麦等穀物由来の澱粉、馬鈴
薯等芋類由来の澱粉、これらのα化澱粉、加工澱粉等を
例示することが出来る。得られるがんもどき様食品の食
感を滑らかにする効果がある。
がんもどき様食品生地に対して0.2重量%以上用いる
ことが出来る。
野菜、ごま、ひじき等の具材を用いることも出来る。
類金属他豆腐用凝固剤を用いることは自由である。その
他、着味料、着香料、着色料、その他の食品添加物を用
いることも出来る。
されて得られた生地はがんもどき様に成形することが出
来る。成形機は公知の装置を利用することが出来る。大
きさは好みに応じて適宜調節することが出来る。通常1
個当たり10g〜40g程度が適当である。
することが出来る。フライ装置は公知のものを利用する
ことができ、フライ条件も公知の温度範囲、時間を利用
することが出来る。フライ温度、時間は成形の大きさ等
により異なるが、通常70℃〜200℃の温度勾配によ
る2段以上の多段フライが適当である。
様食品の水分が飛散して減少し、吸油して油分が増加す
る。フライ後のがんもどき様食品の蛋白質は20重量%
以上であり、油分は20重量%未満、水分は55〜65
重量%とすることが出来る。
どき様食品は、流通・保存は冷凍可能であり、凍結・解
凍により変性することは極めて少ない。
る。 実施例1 下記配合にてがんもどき生地を製造した。
(蛋白質含有量90重量%、水分5重量%)、植物油脂
は不二製油(株)製「大豆白絞油」、澱粉は市販のの小
麦澱粉、食物繊維は市販の「ダイエタリーファイバ
ー」、オリゴペプチドは不二製油(株)製「ハイニュー
トPM」(平均分子量約500、遊離アミノ酸約15
%)を用いた。
白、植物油脂及び水をサイレントカッター(備文(株)
製)を用いて、3000RPMで5分処理してエマルジ
ョンペーストとなし、これに澱粉、食物繊維及びオリゴ
ペプチドを加え更に1分処理し、次いで残りの人参、ご
ま及び調味料を加えて更に30秒処理して生地を調製し
た。この生地25gを13mm厚、58mm径の大きさ
に成形し110℃で4分間、130℃で1分間、170
℃で1分30秒の多段フライしてがんもどき様食品を得
た。
果、水分54.8%、蛋白質20.5%、脂質16.3
%、糖質5.9%、粗繊維0.2%、灰分1.7%であ
った。
り、フライ時の膨化も安定し、がんもどき様食品を煮込
んだ後の食感は柔らかくかつ滑らかなものであった。 実施例2及び比較例1 表2に示す配合表にて実施例1と同様にしてがんもどき
様食品を製造した。
であったが実施例のものは成形性容易であった。フライ
時の生地の伸びは比較例のものは伸び過ぎて不適であっ
たが、実施例のものは適度の伸びを示し良好であった。
特にNo.1は安定した伸びを示した。煮込み後の食感
は、比較例のものは硬いものであったが実施例のものは
柔らかいものであった。特に、No.2のものは滑らか
な食感であった。 実施例3及び比較例2 表1の配合表において、分離大豆蛋白の割合を25重量
部とし、オリゴペプチドの割合を表3のようにした以外
は実施例1の表1と同様の配合及び同様の製造法にてが
んもどき様食品を製造した。
のに比べ、比較例2のものは柔らかくなり過ぎて成形困
難であった。フライ時の生地の伸びも実施例のものは適
度であったが、比較例2のものは伸び過ぎて不適であっ
た。煮込み後の食感はオリゴペプチドの割合が多くなる
につれ柔らかくなる傾向にあり、比較例2のものに至っ
ては柔らかすぎて不適であった。
品生地は成形困難であり、フライ時に伸び過ぎたり、フ
ライして製造されたものを煮込み後の食感ががんもどき
とは言えないほどの硬いものであったものを、本発明に
よりコレステロール抑制効果に優れた大豆蛋白を高含量
(20重量%以上)含むにも拘わらず前記問題を解決し
た煮込み後の食感ががんもどきのように柔らかいがんも
どき様食品が可能になったものである。更に、フライ時
の生地の伸びが安定した高蛋白がんもどき様食品、煮込
み後の食感が滑らかな高蛋白がんもどき様食品が可能に
なったものである。
Claims (3)
- 【請求項1】分離大豆蛋白、油脂及び水を均質化し成形
しフライする工程において、成形前の任意の工程におい
てオリゴペプチドを加えることを特徴とする高蛋白がん
もどき様食品の製造方法。 - 【請求項2】がんもどき様食品中の蛋白質の含有量が2
0重量%以上である請求項1の製造方法。 - 【請求項3】がんもどき様食品中のオリゴペプチドの量
が0.2重量%〜7重量%である請求項1又は請求項2
の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29811594A JP3465382B2 (ja) | 1994-12-01 | 1994-12-01 | 高蛋白がんもどき様食品の製造方法 |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH08154614A true JPH08154614A (ja) | 1996-06-18 |
JP3465382B2 JP3465382B2 (ja) | 2003-11-10 |
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Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3465382B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011125294A (ja) * | 2009-12-19 | 2011-06-30 | Fuji Oil Co Ltd | 蛋白膨化食品の製造法 |
JP2014124138A (ja) * | 2012-12-26 | 2014-07-07 | Nisshin Oillio Group Ltd | 大豆加工食品の製造方法 |
JP2016174555A (ja) * | 2015-03-19 | 2016-10-06 | 不二製油株式会社 | 冷凍食品の製造方法 |
-
1994
- 1994-12-01 JP JP29811594A patent/JP3465382B2/ja not_active Expired - Fee Related
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