JPH081545U - カメラの赤目防止制御装置 - Google Patents

カメラの赤目防止制御装置

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JPH081545U
JPH081545U JP003476U JP347696U JPH081545U JP H081545 U JPH081545 U JP H081545U JP 003476 U JP003476 U JP 003476U JP 347696 U JP347696 U JP 347696U JP H081545 U JPH081545 U JP H081545U
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 遠距離に存在する被写体に対しても赤目防止
光が照射され、電源の節約を図った赤目防止制御装置を
提供する。 【構成】 閃光装置と、人間の瞳孔を縮小せしめる第1
赤目防止光を照射する赤目防止手段と、カメラあるいは
閃光装置の状態を報知する表示光と、人間の瞳孔を縮小
せしめるために表示光よりも輝度が高くかつ第1赤目防
止光よりも輝度が低い第2赤目防止光とをそれぞれ照射
可能な発光手段と、輝度情報が、瞳孔が赤目現象を引き
起こすことを示す情報である場合に、赤目発生条件と判
定して赤目判定信号を出力する赤目判定手段と、被写体
までの距離が所定距離以上であることを検出する測距手
段と、赤目判定信号が出力されると閃光装置の発光に先
立って第1、第2赤目防止光の少なくとも何れか一方を
被写体に向けて照射させる制御手段とを有する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本考案は、閃光撮影時の赤目現象を防止するカメラの赤目防止制御装置に関す る。
【0002】
【従来の技術】
赤目現象とは、電子閃光装置を用いたカラー写真撮影において人間の眼が赤色 または金色に光って写ることをいう。この現象は、眼の瞳孔を通過した電子閃光 装置の発光部の閃光が網膜部分で反射され、その反射光がフィルムに写って発生 するものである。眼の網膜部分には毛細血管が多数存在し、その血液中のヘモグ ロビンが赤色であるので、その反射光が赤みを帯びて写るのである。
【0003】 赤目現象が写真で顕著に現れるのは、以下のような条件下であることが経験的 に判明している。(1)撮影環境が暗い場合 人間の眼の瞳孔の大きさは周囲の明るさによって変化し、暗い場合にはその直 径が約7〜8mmに拡がっている。このときは眼への入射光量及び反射光量は多く なるので、当然赤目現象も目立ちやすい。 (2)電子閃光装置の発光部と撮影レンズ光軸との距離が近い場合 眼の反射部分はかなりの高反射率であると同時に、また反射の指向性も高い。 したがって、電子閃光装置の発光部と撮影レンズ光軸とが近く、網膜による正反 射光がそのまま撮影レンズに入射しやすい位置関係に3つの要素(発光部、撮影 レンズ、眼)がある場合は、赤目は強く発生する。すなわち、被写体である人物 の瞳が、撮影レンズと閃光光源の発光部とを見込む角度が、ある程度以下の小さ い角度以下になっているときには、赤目は必ず発生する。経験的にこの角度は約 2〜2.5 度である。したがって、電子閃光装置の発光部を撮影レンズ光軸から離 せば赤目の発生が防止されるが、カメラから被写体までの距離(以下、被写体距 離と称する)により限界があり、被写体距離が所定値以上では赤目を避けること は困難である。
【0004】 そこで、赤目現象を防止する技術が従来から知られている。例えば、「psa JOURNALED」の1952年7月号には、撮影前に目を明るい環境に慣 らせておき、瞳孔を3mm以下に縮小させた状態でフラッシュをたいて赤目を防 止すル方法が開示されている。 また、特公昭58−48088号公報には、瞳孔が閉じ動作をするのに必要な 時間だけ撮影前に予備照射ランプによるプリ照射を行い、瞳孔がほぼ最小径とな ったときに電子閃光装置の発光部を発光させて写真撮影する技術が開示されてい る。 さらに、特公昭58−9130号公報には、2個の閃光放電管を設け、一 方の放電管をプリ発光して瞳孔を閉じさせた後、第2の放電管をメイン発光して 実際の撮影を行なう方法が開示されている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来技術では、プリ照射専用の光源が別設されているた め、その分カメラが大型化するとともに、製造コストの増加を招来する。 そこで、本出願人は上記欠点を解決するために、カメラや閃光装置の状態を報 知するための表示光(例えば、閃光装置発光のための充電完了を報知するレディ ライト光)をプリ照射に使用するようにし、このプリ照射時には表示光よりも輝 度が高い赤目防止光を被写体へ照射することを提案した。
【0006】 これによれば、カメラや閃光装置の状態報知用の発光装置と赤目防止光の発光 装置とが兼用できるので、カメラの小型化や製造コストの低減が図れると共に電 源の節約にもなる。 ところが、上述したように、本来表示光はカメラや閃光装置の状態を報知する ための照射光であるので、その発光部自体は極めて小型なものである。したがっ て、プリ照射のための表示光よりも輝度の高い赤目防止光を照射するにしても、 照射距離が限られてしまう恐れがあり、遠距離に存在する被写体にはこの赤目防 止光の照射が届かず、やはり赤目現象を生じさせてしまう。
【0007】 本考案は上述の課題に鑑みて成されたもので、遠距離に存在する被写体に対し ても赤目防止光が照射され確実な赤目防止を果たすとともに、電源の節約を図っ た赤目防止制御装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は上述の課題を解決するために、請求項1の考案は、被写体に閃光を発 光する閃光装置(8a、8b、8d、8e)と、人間の瞳孔を縮小せしめる第1 赤目防止光を被写体に向けて照射する赤目防止手段(8c、8f、9)と、カメ ラあるいは前記閃光装置の状態を報知するための表示光と、人間の瞳孔を縮小せ しめるために該表示光よりも輝度が高くかつ前記第1赤目防止光よりも輝度が低 い第2赤目防止光とをそれぞれ被写体に向けて照射可能な発光手段(8g、8h 、10)と、輝度情報が、前記瞳孔が赤目現象を引き起こすほどに大きくなって いることを示す情報である場合に、赤目発生条件と判定して赤目判定信号を出力 する赤目判定手段(1)と、被写体までの距離が所定距離以上であることを検出 すると遠距離信号を出力する測距手段(2)と、前記赤目判定信号が出力される と前記閃光装置の発光に先立って前記第1、第2赤目防止光の少なくとも何れか 一方を被写体に向けて照射させる制御手段(1)を有し、該制御手段は、前記赤 目判定信号と前記遠距離信号とが共に出力されたときは前記閃光装置の発光に先 立って前記第1赤目防止光を被写体に向けて照射し、前記赤目判定信号は出力さ れるも前記遠距離信号は出力されないときは前記第1赤目防止光の照射を禁止し 、前記閃光装置の発光に先立って前記第2赤目防止光を被写体に向けて照射させ るように前記赤目防止手段と前記発光手段とを制御することとした。
【0009】 制御手段は、赤目判定信号と遠距離信号とが共に出力されたときには、赤目防 止手段により閃光装置の発光に先立って人間の瞳孔を縮小せしめる第1赤目防止 光を被写体に向けて照射させる。 また、カメラあるいは閃光装置の状態を報知するための表示光を発光手段によ り被写体に照射させると共に、赤目判定信号は出力されるも前記遠距離信号は出 力されないときは、人間の瞳孔を縮小せしめるために前記表示光よりも輝度が高 くかつ前記第1赤目防止光よりも輝度が低い第2赤目防止光を被写体に向けて照 射させる。
【0010】 これによれば、赤目発生の条件下で遠距離に存在する被写体に対しては、該被 写体に十分な照射を与える第1赤目防止光が照射され、近距離に存在する被写体 に対しては第1赤目防止光ほどの輝度を必要としないので第2赤目防止光が照射 される。したがって、電源の節約が図れると共に被写体距離に応じた確実な赤目 防止効果を奏する。また、近距離に存在する被写体に対しては眼の疲労をきたす ことがない。
【0011】
【考案の実施の形態】
図1〜図3に基づいて本考案の実施の形態を説明する。 全体構成を示す図1において、CPU1には測距回路2、測光回路3、露出制 御回路4、モータ駆動回路5及びスイッチSW1、SW2が接続されている。測 距回路2は、被写体までの距離に応じた測距情報を出力し、測光回路3は被写体 の輝度に関する輝度情報を出力する。
【0012】 モータ駆動回路5にはフォーカシングモータ6が接続され、CPU1からのレ ンズ駆動信号に基づいてモータ6により不図示のフォーカシングレンズを駆動し てフォーカシングを行なう。露出制御回路4にはシャッタや絞り等の露出制御装 置7が接続され、CPU1により演算された露出値に基づいて露出制御装置7を 駆動して撮影を行なう。
【0013】 スイッチSW1、SW2は図示せぬレリーズ釦の操作に連動してオンするスイ ッチであり、レリーズ釦が半押状態でスイッチSW1がオンし、全押状態でスイ ッチSW2がオンする。CPU1は、半押スイッチSW1のオンにより上述の測 距回路2、測光回路3を作動せしめ、測距情報に基づいてフォーカシングのため のレンズ駆動量を演算すると共に、輝度情報に基づいてシャッタスピードや絞り 値等の露出値を演算する。そして、全押スイッチSW2のオンにより、演算され たレンズ駆動量に基づいて撮影レンズを駆動せしめるためのレンズ駆動信号をモ ータ駆動回路5に出力すると共に、露出制御回路4を作動せしめて撮影を行なう 。
【0014】 また、CPU1は、測距回路2から得られる測距情報が所定距離以上であるこ とを検出すると遠距離信号を出力し、測光回路3から得られる輝度情報が人間の 瞳孔が赤目現象を引き起こすほど大きくなっていることを示す情報である場合、 全押スイッチSW2のオンに伴いメイン発光に先立って赤目判定信号を出力する 。
【0015】 さらに、CPU1には、赤目防止用のプリ照射装置を兼ねた電子閃光装置8が 接続されている。この電子閃光装置8は、発光管8aと、この発光管8aの発光 用の充電電荷を蓄えるメインコンデンサ8bと、これらのコンデンサ8bを充電 する充電回路8dと、発光管8aの発光開始を制御する発光回路8eと、赤目発 生条件下で人間の瞳孔を縮小せしめる第1赤目防止光を被写体に向けて照射する 赤目防止手段8fと、メインコンデンサ8bの充電完了を報知するための表示光 と、人間の瞳孔を縮小せしめるために表示光よりも輝度が高くかつ第1赤目防止 光よりも輝度が低い第2赤目防止光とをそれぞれ被写体に向けて照射する発光手 段8gとを有する。
【0016】 発光回路8eは、CPU1からの発光開始信号に応じて発光管8aをメイン発 光せしめ、発光停止信号に応答してメイン発光を停止せしめる。 赤目防止手段8fは、CPU1から出力される赤目判定信号と測距回路2から 出力される遠距離信号とに応じて、投光レンズ9を介して赤目ランプ8cにより 、メイン発光に先立って第1赤目防止光を被写体に向けて照射せしめる。この第 1赤目防止光は人間の瞳孔を縮小させるためのものである。
【0017】 一方、メインコンデンサ8bには、シャッタレリーズに伴って発光管8aから 被写体照明用の照射光を照射するメイン発光のための充電電荷が蓄えられる。充 電回路8dは、CPU1からの指令によりメインコンデンサ8bを充電し、充電 完了後に充電完了信号を出力する。CPU1は、この充電完了信号の出力に伴っ て表示指令信号を出力し、発光手段8gは、この表示指令信号に応答して投光レ ンズ10を介してレディライト8hにより充電完了を報知するための表示光(レ ディライト光)を被写体に向けて照射せしめる。
【0018】 また、発光手段8gは、CPU1から赤目判定信号が出力され測距回路2から 遠距離信号が出力されないときは、第1赤目防止光の照射を禁止し、メイン発光 に先立って第2赤目防止光を被写体に向けて照射せしめる。この第2赤目防止光 は表示光よりも輝度が高いものの第1赤目防止光よりは輝度の低い照射光である が、近距離に存在する被写体に対しては十分な赤目防止効果を奏するものである 。第2赤目防止光は表示指令信号よりも高い電圧の赤目判定信号を供給すること により得られる。ここで、第2赤目防止光は、充電完了後にレディライト光が光 る場合にのみ照射され、充電が完了されないうちは照射されない。
【0019】 次に、図2及び図3のフローチャートに基づいてCPU1による制御の手順を 説明する。 通常の処理が実行されているときに半押スイッチSW1がオンすると図2、図 3のプログラムが割り込み起動され、先ず図2のステップS1で電子閃光装置8 を構成する充電回路8dに指令信号を出力してメインコンデンサ8bの充電を開 始する。次いで、ステップS2で測距回路2からの測距情報及び測光回路3から の測光情報を読み込んでステップS3に進む。ステップS3では読み込んだ測距 情報に基づいてフォーカシングのためのレンズ駆動量を演算し、またステップS 4では、読み込んだ輝度情報に基づいて露出値を演算して、ステップS5に進む 。
【0020】 ステップS5では、半押スイッチSW1がオンしているか否かを判定し、肯定 判定されるとステップS6に進む。ステップS6では、電子閃光装置8を使用す る撮影か否かを判定する。これは例えば、不図示の電子閃光装置使用禁止スイッ チにより電子閃光装置8の使用が禁止されているか否か、あるいはステップS2 で読み込んだ輝度情報が予め定められた基準値より高いか否かにより判断される 。ステップS6が否定されるとステップS10に進み、肯定されるとステップS 7でメインコンデンサ8bの充電が完了したか否かを判定する。充電回路8dか ら充電完了信号が出力されており、ステップS7が肯定されるとステップS8に 進み、充電完了信号が出力されておらずステップS7が否定されるとステップS 5に戻る。ステップS8では、充電を停止し、次いでステップS9で発光手段8 gに表示指令信号を出力してレディライト8hにより充電完了を報知するための 表示光を点灯せしめる。これにより、被撮影者は充電が完了したこと及びこれか ら閃光撮影が行われることを知ることができる。
【0021】 次にステップS10に進み、半押スイッチSW1がオンしたか否かを判定する 。否定判定されると通常の処理に戻り、肯定判定されるとステップS11で全押 スイッチSW2がオンしたか否かを判定する。ステップS11が肯定されると図 3のステップS12に進み、否定判定されるとステップS10に戻る。 ステップS12では、ステップS3で演算されたレンズ駆動量に応じたレンズ 駆動信号を出力し、モータ駆動回路5を介してモータ6により不図示のフォーカ シングレンズをフォーカシング位置まで駆動し、次いでステップS13に進む。 ステップS13では、電子閃光装置8を使用する撮影であるか否かを判定する。 否定判定されるとステップS27に進み、肯定判定されるとステップS14で赤 目が発生する撮影条件であるか否かを判定する。これは、例えば輝度情報に基づ く被写体の輝度が赤目が発生するほどに低いか否かにより判断される。ステップ S14が否定されるとステップS19に進み、肯定されるとステップS15にお いて、測距回路2から得られた被写体までの距離が所定距離以上であるか否かを 判定する。これは、CPU1から遠距離信号が出力されたか否かにより判断され る。ステップS15において肯定されると、ステップS16では電子閃光装置8 の発光に先立って赤目防止手段8fから赤目ランプ8c、投光レンズ9を介して 第1赤目防止光を被写体に向けて照射せしめる。
【0022】 一方、ステップS15で否定されると、ステップS17では発光手段8gに赤 目防止信号を出力してレディライト8c、投光レンズ10から第2赤目防止光を 被写体に向けて照射せしめる。 このように、赤目発生の条件下で測距回路2から得られた被写体までの距離が 遠距離である場合は、該被写体に十分な照射を与える第1赤目防止光を、近距離 である場合には第1赤目防止光ほどの輝度を必要としないので、表示光をも照射 する発光手段8gから第2赤目防止光をそれぞれ選択的に照射する。
【0023】 その後、ステップS18で第1、第2赤目防止光の照射から0.75秒経過したか 否かを判定し、否定判定されると肯定判定されるまでステップS18に留まり、 肯定判定されるとステップS19に進む。この0.75秒は赤目防止光が照射されて から被写体の瞳孔が閉じるまでの所要時間である。 ステップS19では、発光手段8gに発光停止信号を出力してレディライト8 hの発光を停止される。これにより被撮影者はこの直後に閃光撮影が行なわれる ことを知ることができる。
【0024】 次に、ステップS20でシャッタを開放すると共に、ステップS21で発光回 路8eに発光開始信号を出力して発光管8aを発光せしめ、メイン発光を行なう 。次いでステップS22では、シャッタ開放後、所定の露出時間が経過したか否 かを判定し、否定判定されると肯定判定されるまでステップS22に留まり、肯 定判定されるとステップS23に進む。ステップS23ではシャッタを閉じ、次 いでステップS24でメインコンデンサ8bの充電を開始しステップS25に進 む。ステップS25では充電が完了したか否かを判定し、否定判定されると肯定 判定されるまでステップS25に留まり、肯定判定されるとステップS26で充 電を停止させて通常の処理に戻る。
【0025】 以上の手順によれば、先ず閃光撮影時、メインコンデンサ8bの充電完了に従 ってレディライト8hから表示光が照射される。その後、全押スイッチSW2の オンに伴い赤目判定信号が出力された場合、発光管8aのメイン発光に先立って 第1、第2の何れか一方の赤目防止光が照射される。このとき、CPU1から遠 距離信号が出力された場合は赤目ランプ8cから第1赤目防止光が照射され、遠 距離信号が出力されない場合はレディライト8hから表示光に変え第2赤目防止 光が照射される。これによれば、被撮影者は充電完了を報知する表示光によりこ れから閃光撮影が行なわれることが認識できる。さらに、レディライト8hから の第2赤目防止光の照射時には、レディライト8hの照射光が表示光よりも輝度 の高い赤目防止光に変わるので、直後に閃光撮影が行なわれることを認識できる 。
【0026】 尚、以上の実施の形態においては、充電完了表示用のレディライトにて赤目防 止用のプリ照射を行なうようにしたが、これに代えて、例えばセルフタイマーの 計時を報知する発光表示装置によりプリ照射を行なうようにしてもよい。 さらに、電子閃光装置を内蔵したカメラについて説明したが、外付けの電子閃 光装置が装着されたカメラにも本考案を適用できる。この場合、レディライトは 、電子閃光装置に設けられていてもよいし、カメラ側に設けられていてもよい。 さらにまた、測距情報に代え、被写体の結像面とのズレ量とその方向を検出して 焦点調節を行なうカメラにも本考案を適用できる。
【0027】
【考案の効果】
請求項1の考案によれば、赤目判定信号と遠距離信号とが共に出力されたとき には、赤目防止手段により閃光装置の発光に先立って人間の瞳孔を縮小せしめる 第1赤目防止光を被写体に向けて照射させる。 また、カメラあるいは閃光装置 の状態を報知するための表示光を発光手段により被写体に照射させると共に、赤 目判定信号は出力されるも前記遠距離信号は出力されないときは、人間の瞳孔を 縮小せしめるために前記表示光よりも輝度が高くかつ前記第1赤目防止光よりも 輝度が低い第2赤目防止光を被写体に向けて照射させる。
【0028】 これによれば、赤目発生の条件下で遠距離に存在する被写体に対しては、該被 写体に十分な照射を与える第1赤目防止光が照射され、近距離に存在する被写体 に対しては第1赤目防止光ほどの輝度を必要としないので第2赤目防止光が照射 される。したがって、電源の節約が図れると共に被写体距離に応じた確実な赤目 防止効果を奏する。また、近距離に存在する被写体に対しては眼の疲労をきたす ことがない。
【提出日】平成8年5月22日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の従来技術では、プリ照射専用の光源が別設されているた め、その分カメラが大型化するとともに、製造コストの増加を招来する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】削除
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】 本考案は上述の課題に鑑みて成されたもので、カメラが大型化することなく、 また製造コストを増加させることのない赤目防止制御装置を提供することを目的 とする。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案は上述の課題を解決するために、請求項1の考案は、被写体に閃光を発 光する閃光装置(8a、8b、8d、8e)と;この閃光装置の作動に先立って 人間の瞳孔を縮小せしめる照明光を発光する照明装置(8c、8f、9)と;こ れら閃光装置および照明装置のそれぞれの作動を制御する制御手段(1)とを含 む、カメラの赤目防止制御装置において、この照明装置を、カメラあるいは閃光 装置の状態を報知するための表示光を発光する発光手段と兼用させたものである 。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】削除
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】削除
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】
【考案の効果】
請求項1の考案によれば、照明装置を、カメラあるいは閃光装置の状態を報知 するための表示光を発光する発光手段と兼用したので、赤目防止光の発光装置を 別設する必要がなくなり、カメラの小型化や製造コストの低減が図れることがで きる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】削除
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係わる赤目防止制御装置のブロック
図。
【図2】処理手順を示すフローチャート。
【図3】図2と同様の図。
【符号の説明】
1 CPU 8 電子閃光装置 8a 発光管 8b メインコンデンサ 8c 赤目ランプ 8d 充電回路 8e 発光回路 8f 赤目防止手段 8g 発光手段 8h レディライト
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年5月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 原 正治 東京都品川区西大井1丁目6番3号 株式 会社ニコン大井製作所内 (72)考案者 横沼 則一 東京都品川区西大井1丁目6番3号 株式 会社ニコン大井製作所内

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体に閃光を発光する閃光装置と、 人間の瞳孔を縮小せしめる第1赤目防止光を被写体に向
    けて照射する赤目防止手段と、 カメラあるいは前記閃光装置の状態を報知するための表
    示光と、人間の瞳孔を縮小せしめるために該表示光より
    も輝度が高くかつ前記第1赤目防止光よりも輝度が低い
    第2赤目防止光とをそれぞれ被写体に向けて照射可能な
    発光手段と、 輝度情報が、前記瞳孔が赤目現象を引き起こすほどに大
    きくなっていることを示す情報である場合に、赤目発生
    条件と判定して赤目判定信号を出力する赤目判定手段
    と、 被写体までの距離が所定距離以上であることを検出する
    と遠距離信号を出力する測距手段と、 前記赤目判定信号が出力されると前記閃光装置の発光に
    先立って前記第1、第2赤目防止光の少なくとも何れか
    一方を被写体に向けて照射させる制御手段を有し、 該制御手段は、前記赤目判定信号と前記遠距離信号とが
    共に出力されたときは前記閃光装置の発光に先立って前
    記第1赤目防止光を被写体に向けて照射し、前記赤目判
    定信号は出力されるも前記遠距離信号は出力されないと
    きは前記第1赤目防止光の照射を禁止し、前記閃光装置
    の発光に先立って前記第2赤目防止光を被写体に向けて
    照射させるよう前記赤目防止手段と前記発光手段とを制
    御することを特徴とするカメラの赤目防止制御装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記閃光装置が閃光発
    光用の充電を完了すると前記発光手段から前記表示光を
    発生させ、前記赤目判定信号が出力されても該表示光の
    発光がないと前記第2赤目防止光を発生させないことを
    特徴とする請求項1に記載のカメラの赤目防止制御装
    置。
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