JPH08152741A - 静電荷像現像用トナー - Google Patents

静電荷像現像用トナー

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JPH08152741A
JPH08152741A JP6294506A JP29450694A JPH08152741A JP H08152741 A JPH08152741 A JP H08152741A JP 6294506 A JP6294506 A JP 6294506A JP 29450694 A JP29450694 A JP 29450694A JP H08152741 A JPH08152741 A JP H08152741A
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toner
styrene
image
polyethylene
electrostatic charge
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JP6294506A
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Masayuki Sawai
正幸 澤井
Masa Nakamura
雅 中村
Toshihiko Murakami
登司彦 村上
Yasuharu Morinishi
康晴 森西
Katsuaki Sumida
克明 隅田
Toshinao Ishida
稔尚 石田
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Sharp Corp
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    • G03G9/00Developers
    • G03G9/08Developers with toner particles
    • G03G9/087Binders for toner particles
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 定着ローラー表面におけるオフセット現象の
発生を防止するとともに、感光体ドラムへの付着及び融
着及び複写画像へのスジ状または点状の汚染が生じな
い、所謂フィルミング現象の発生並びに感光体ドラムに
おけるオフセット現象の発生を防止する。 【構成】 本発明静電荷像現像用トナーは、着色剤、ス
チレンーアクリル系共重合体及びポリエチレンを含有
し、さらに上記ポリエチレンの140℃における溶融粘
度が22000〜26800mPa・sである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真、静電記録、
静電印刷等における静電荷像現像用トナーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より電子写真、静電記録、静電印刷
等に用いられる種々の静電荷像現像用トナーが提案され
ている。例えば、特公昭57−52574号公報には、
着色剤、スチレン系樹脂及び低分子量ポリエチレンを含
有する静電荷像現像用トナーを従来公知の電子写真プロ
セスに使用することで、定着ローラー表面にオフセット
現象が発生せず、効率よく良好な加熱ローラー定着を行
うことができる旨が記載されている。ここで、オフセッ
ト現象とは、定着ローラー表面とトナー像とが加熱溶融
状態で圧接触し、トナー像の一部が定着ローラー表面に
付着して移転し、次の被定着シート上にこの付着したト
ナー像が再移転する現象をいう。
【0003】また、特公平2−6055には、重量平均
分子量が3000〜80000であり、且つ、5〜60
重量%の沸点n−ヘキサン抽出分を含むポリアルキレン
を樹脂成分100重量部に対して1〜10重量部含有す
る静電荷像現像用トナーであって、さらに0.20〜
0.50の動摩擦係数を有するトナーを従来公知の電子
写真プロセスに使用すると、感光体に傷がつくことな
く、高温高湿環境下においても潜像の乱れを防止し、感
光体へのトナーの付着及び融着、所謂フィルミングを防
止するとともに、複写画像へのスジ状または点状の汚染
が発生しない旨が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
公昭57−52574号公報には、同公報に開示された
静電荷像現像用トナーは、定着ローラー表面におけるオ
フセット現象の発生を防止することに効果的であると述
べられているが、電子写真プロセスにおける現像過程
で、感光体ドラムにトナーあるいは添加物が付着すると
いうフィルミング現象がおこる可能性があるという問題
がある。フィルミング現象が発生する原因としては、感
光体ドラムに傷がつき、そこにトナーが付着する場合、
トナー中の添加物、特にワックスが感光体ドラムに融着
し、そこにトナーが付着する場合等が考えられる。
【0005】また、前記特公平2−6055に開示され
た静電荷像現像用トナーは、フィルミング現象の防止及
び複写画像へのスジ状または点状の汚染防止に有効であ
るとは思われるが、トナーの製造後に得られたトナーの
動摩擦係数の測定が必要であり、プロセスが複雑化する
という問題がある。
【0006】本発明は、前記従来の問題点を解決すべく
なされたものであり、定着ローラー表面におけるオフセ
ット現象の発生を防止するとともに、感光体ドラムへの
付着及び融着及び複写画像へのスジ状または点状の汚染
が生じない、所謂フィルミング現象の発生並びに感光体
ドラムにおけるオフセット現象の発生を防止する静電荷
像現像用トナーを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の静電荷像現像用
トナーは、着色剤、スチレンーアクリル系共重合体及び
ポリエチレンを含有する静電荷像現像用トナーにおい
て、前記ポリエチレンの140℃における溶融粘度が2
2000〜26800mPa・sであることを特徴とす
る。
【0008】本発明にかかる静電荷像現像用トナーに含
有されるポリエチレンの140℃における溶融粘度を2
2000〜26800mPa・sの範囲に規定したのは
以下の理由による。すなわち、電子写真プロセスにおけ
る現像過程においては、感光体ドラムにトナー、あるい
はトナー中の成分、特にワックスとして用いられるポリ
エチレンが付着あるいは融着して、フィルミング現象を
発生させることがある。これらの原因としては、いくつ
か考えられるが、その一つとしてポリエチレンの粘度が
関係している。具体的には、ポリエチレンの140℃に
おける溶融粘度が22000mPa・s未満のとき、ト
ナーの製造工程における混練過程で、各トナー成分が均
一に分散されず、ある成分、例えば荷電制御剤が偏った
ままの状態になる。
【0009】そして、そのような状態で粉砕工程にかけ
られて調製されたトナーは、過多に荷電制御剤を含んで
いる場合があり、かかるトナーは均一に分散されたトナ
ーに比べて硬く、感光体にキズをつけ易くなる。その結
果、そのキズにトナーが入り込み、フィルミング現象の
原因となる。その他には、トナーに含有されているポリ
エチレンの粘度が低いために、トナーとしての見かけの
粘度が低くなるため、感光体ドラムにトナーあるいはポ
リエチレンが融着し、フィルミング現象の原因となる。
【0010】また、電子写真プロセスにおける定着過程
においては、定着ローラー表面にトナー像の一部が付着
し、その定着ローラーが一回転すると、次の被定着シー
ト上にその付着物が移転し、所謂オフセット現象を生
じ、被定着シートに汚れを発生させることがある。これ
らの原因としてはいくつか考えられるが、その一つとし
て、トナーに含有されているポリエチレンの粘度が関係
している。具体的には、ポリエチレンの140℃におけ
る溶融粘度が26800mPa・sより大きい場合、電
子写真プロセスにおける定着過程でトナーが加熱定着さ
れる際、トナー自身の見かけ粘度が高いために軟らかす
ぎて、必要以上に溶けてしまう。そのため、劣化した定
着ローラーとの離型性が悪くなり、オフセット現象の原
因となる。
【0011】したがって、本発明にかかる静電荷像現像
用トナーに含有されるポリエチレンの140℃における
溶融粘度は、22000〜26800mPa・sの範囲
内である必要がある。なお、本発明にかかる静電荷像現
像用トナーにおいては、ワックス成分として、上記ポリ
エチレンとともに他の樹脂、例えばポリプロピレン、ポ
リブテン、ポリヘキセン、エチレンープロピレン共重合
体、エチレンーブテン共重合体、これらの熱変成物等と
混合して用いてもよい。
【0012】さらに、本発明に係るトナーは、離型作用
を有する種々の化合物を含有してもよい。これらの化合
物としては、たとえばステアリン酸のカドミウム塩、バ
リウム塩、鉛塩、鉄塩、ニッケル塩、コバルト塩、銅
塩、ストロンチウム塩、カルシウム塩またはマグネシウ
ム塩、オレイン酸の亜鉛塩、マンガン塩、鉄塩、コバル
ト塩、銅塩、鉛塩、またはマグネシウム塩、パルミチン
酸の亜鉛塩、コバルト塩、銅塩、マグネシウム塩、アル
ミニウム塩またはカルシウム塩、リノール酸の亜鉛塩、
コバルト塩、またはカルシウム塩、リシノール酸の亜鉛
塩またはカドミウム塩、カプリル酸の鉛塩、カプロン酸
の鉛塩などの脂肪酸金属塩類、比較的低分子量のポリプ
ロピレン、炭素原子数28以上を有する高級脂肪酸類、
天然あるいは合成のパラフィン類、エチレンビスステア
ロイルアマイドなどのビス脂肪酸アマイド類などをあげ
ることができ、これらの化合物を1種あるいは2種以上
組み合わせて含有させることができる。
【0013】本発明に係るトナーに含有される結着樹脂
としては、スチレンーアクリル系共重合体が用いられ
る。かかるスチレンーアクリル系共重合体としては、ス
チレンーアクリル酸メチル共重合体、スチレンーアクリ
ル酸エチル共重合体、スチレンーアクリル酸n−ブチル
共重合体、スチレンーアクリル酸イソブチル共重合体、
スチレンーアクリル酸n−オクチル共重合体、スチレン
ーアクリル酸ドデシル共重合体、スチレンーアクリル酸
2−クロル−エチル共重合体、スチレンーアクリル酸フ
ェニル共重合体、スチレンーα−クロルアクリル酸メチ
ル共重合体、スチレンーメタアクリル酸メチル共重合
体、スチレンーメタアクリル酸エチル共重合体、スチレ
ンーメタアクリル酸ブチル共重合体等を例示することが
できる。これらの共重合体は単独で、あるいは2種以上
を混合して用いられる。
【0014】また、上記スチレンーアクリル系共重合体
と他の樹脂との混合物も本発明に係るトナーの結着樹脂
成分として使用することができる。上記スチレンーアク
リル系共重合体と混合することのできる他の樹脂として
は、ビニルナフタリン、たとえば塩化ビニル、臭化ビニ
ル、フッ化ビニルなどのハロゲン化ビニル類、たとえば
酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ベンゾエ酸ビニル、
酪酸ビニルなどのビニルエステル類、たとえばアクリル
酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、
アクリル酸イソブチル、アクリル酸n−オクチル、アク
リル酸ドデシル、アクリル酸2−クロル−エチル、アク
リル酸フェニル、α−クロルアクリル酸メチル、メタア
クリル酸メチル、メタアクリル酸エチル、メタアクリル
酸ブチルなどのα−メチレン脂肪族モノカルボン酸のエ
ステル類、アクリロニトリル、メタアクリロニトリル、
アクリルアミド、たとえばビニルメチルエーテル、ビニ
ルイソブチルエーテル、ビニルエチルエーテルなどのビ
ニルエーテル類、たとえばビニルメチルケトン、ビニル
ヘキシルケトン、メチルイソプロペニルケトンなどのビ
ニルケトン類、たとえばN−ビニルピロール、N−ビニ
ルカルバゾール、N−ビニルインドール、N−ビニルピ
ロリデンなどのN−ビニル化合物などの単量体を重合さ
せた単独重合体またはこれらの単量体を2種以上組み合
せて共重合させた共重合体あるいは、たとえばロジン変
性フェノールホルマリン樹脂、油変性エポキシ樹脂、ポ
リウレタン樹脂、セルローズ樹脂、ポリエーテル樹脂な
どの非ビニル系熱可塑性樹脂等がある。
【0015】本発明に係るトナーには、現象により可視
像を形成することができる着色剤が含有される。着色剤
としては、顔料または染料が使用され、たとえばカーボ
ンブラック、ニグロシン染料、アニリンブルー、カルコ
オイルブルー、クロームイエロー、ウルトラマリンブル
ー、デュポンオイルレッド、キノリンイエロー、メチレ
ンブルーケロライド、フタロシアニンブルー、マラカイ
トグリーンオクサレート、ランプブラック、ローズベン
ガルおよびそれらの混合物が使用される。さらに、本発
明に係るトナーは、ニグロシン染料、4級アンモニウム
塩、アゾ系含金染料等の荷電制御剤を含有することがで
きる。
【0016】
【作用】本発明にかかる静電荷像現像用トナーは、14
0℃における溶融粘度が22000〜26800mPa
・sの範囲にあるポリエチレンを含有しているので、定
着ローラーの表面にトナー像の一部が付着して次の被定
着シートに移転するというオフセット現象の発生が防止
され、さらに、トナーにより感光体ドラムがキズつくこ
ともないので、フィルミング現象の発生も防止される。
【0017】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの実施例によって何等限定さ
れるものではない。図1に、本発明におけるトナーの製
造工程を示す。また、図1に沿ってその製造工程を以下
に述べる。
【0018】実施例1 まず、図1に示すように、原材料(1)として以下のも
のを用いた。 スチレンーアクリル共重合体樹脂(三洋化成工業社製) 100重量部 カーボンブラック(キャボット社製、リーガル 330R) 6重量部 ポリプロピレン(三洋化成工業社製) 2重量部 ポリエチレン(ヘキストジャパン社製、PE−190) 1重量部 正荷電制御剤 (オリエント化学工業社製、ボントロン P51) 2.5重量部
【0019】以上の原材料(1)を2分間スーパーミキ
サー(河田製作所製)にて混合した後、二軸押出機(池
貝鉄工所製、PCM−30)で混練し、冷却後に粉砕、
分級して平均粒子径10μmのトナーを調製した。ただ
し、ポリエチレンは、140℃における溶融粘度が22
570mPa・sのものを使用した。
【0020】なお、溶融粘度の測定は以下のようにして
行われた。 ・測定器具 B型粘度計(トキメック社製、BH形) 恒温槽(規定の温度を0.1℃単位で保持できるもの) 温度計(0.1℃目盛のもの) ビーカー(内径55mm、高さ110mm) ・試料の調製 試料は溶剤等で希釈せずに測定することを標準とする。 ・操作方法 ローター及び回転数は測定試料毎に指定するものを用
いる。 規定のビーカーに適量の試料及びローター、ガード、
温度計を入れ、規定の温度に保持した高温槽に浸す、 試料を静かにかきまぜ、規定の温度±0.2℃になっ
ていることを確認する。ローター及びガードを粘度計本
体に接合し、ローターを浸液マーク間で試料中に浸す、
ローターがビーカーの中心にあるように位置を正してか
ら、粘度計本体の水平を正しく求め、温度及び泡のない
ことを確認する。 クランプレバーをはずし、定められた回転数にセット
してから電源を入れる。数回転して指針が安定したと
き、クランプレバーを押さえて指針が視野内に停止する
ように見計らって電源を切り、示度を0.1まで読む。 以上の操作を3回繰り返す ・測定温度 140℃で測定する。
【0021】次に、原材料(2)として、以下のものを
用いた。 シリカ(日本アエロジル社製、R972) 0.15重量部 マグネタイト(関東電化社製、KBC100) 0.3重量部 これらを前記トナーに外添混合し、静電荷像現像用トナ
ーを調製した。
【0022】次いで、平均粒子径100μmのフェライ
ト粒子をキャリアーとして、キャリアー96重量部に対
して、上記トナー4重量部の割合で混合し、それを現像
剤として、SHARP SF−8300を用いた電子写
真プロセスにより、複写テストを行った。なお、複写テ
ストは、常温常湿(20℃、60%)、高温高湿(35
℃、80%)及び低温低湿(5℃、20%)の環境下で
それぞれ行った。
【0023】また、各実施例、比較例において行われた
画像濃度(ID)及び下地カブリ(BG)の測定方法を
以下に示す。 1.画像濃度(ID) 画像濃度(ID)はマクベス反射濃度計(マクベス社
製)を用いて測定された。 2.下地カブリ(ID) 下地カブリ(ID)は測色色差計(日本電測工業社製、
Z−■)及び白度計(日本電測工業社製、Z−1001
DP)を用いて測定された。
【0024】実施例1で得られたトナーの複写テストを
行った結果を下記表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】上記表1からも明らかなように、6000
0回複写した後であっても、初期と同様に、鮮明で、か
つ、オフセット現象、汚染(白スジ)等のない複写画像
が得られ、さらに熱ロール及び感光体ドラムの汚染も一
切認められなかった。なお、フィルミング現象が起こっ
ていれば、白スジが発生する。また、図2に常温常湿の
画像濃度(ID)および下地カブリ(BG)の測定結果
を示す。図中、ID(N)は通常(Normal)モー
ドの画像濃度、ID(P)は写真(Photo)モード
の画像濃度を意味する。BG(N)、BG(P)につい
ても同様である。図2より、両者の結果とも良好で、全
く問題はない。
【0027】実施例2 140℃における溶融粘度が22000mPa・sのポ
リエチレン(ヘキストジャパン社製、PE−190)を
使用したこと以外は、実施例1と同様に、静電荷像現像
用トナーを調製した。実施例2で得られたトナーの複写
テストを行った結果を下記表2に示す。
【0028】
【表2】
【0029】上記表2からも明らかなように、6000
0回複写した後であっても、初期と同様に、鮮明で、か
つ、オフセット現象、汚染(白スジ)等のない複写画像
が得られ、さらに熱ロール及び感光体ドラムの汚染も一
切認められなかった。また、図3に常温常湿の画像濃度
(ID)および下地カブリ(BG)の測定結果を示す。
図3より、通常(Normal)、写真(Photo)
モードにおいて、両者の結果とも良好で、全く問題はな
い。
【0030】実施例3 140℃における溶融粘度が26800mPa・sのポ
リエチレン(ヘキストジャパン社製、PE−190)を
使用したこと以外は、実施例1と同様に、静電荷像現像
用トナーを調製した。実施例3で得られたトナーの複写
テストを行った結果を下記表3に示す。
【0031】
【表3】
【0032】上記表3からも明らかなように、6000
0回複写した後であっても、初期と同様に、鮮明で、か
つ、オフセット現象、汚染(白スジ)等のない複写画像
が得られ、さらに熱ロール及び感光体ドラムの汚染も一
切認められなかった。また、図4に常温常湿の画像濃度
(ID)および下地カブリ(BG)の測定結果を示す。
図4より、通常(Normal)、写真(Photo)
モードにおいて、両者の結果とも良好で、全く問題はな
い。
【0033】比較例1 140℃における溶融粘度が18800mPa・sのポ
リエチレン(ヘキストジャパン社製、PE−190)を
使用したこと以外は、実施例1と同様に、静電荷像現像
用トナーを調製した。比較例1で得られたトナーの複写
テストを行った結果を下記表4に示す。
【0034】
【表4】
【0035】上記表4からも明らかなように、1000
0回付近で、いずれの条件においても、複写画像に白ス
ジが確認された。また、図5に常温常湿の画像濃度(I
D)および下地カブリ(BG)の測定結果を示す。図5
より、画像濃度および下地カブリとも、10000回付
近から悪くなっていることが分かる。さらに、複写テス
ト後、感光体ドラムに汚染が確認された。
【0036】比較例2 140℃における溶融粘度が27000mPa・sのポ
リエチレン(ヘキストジャパン社製、PE−190)を
使用したこと以外は、実施例1と同様に、静電荷像現像
用トナーを調製した。比較例2で得られたトナーの複写
テストを行った結果を下記表5に示す。
【0037】
【表5】
【0038】上記表5から明らかなように、いずれの環
境においても、早期の段階でオフセット現象が発生し
た。
【0039】
【発明の効果】静電荷像現像用トナーの原料として、1
40℃における溶融粘度が22000〜26800mP
a・sのポリエチレンを使用することによって、フィル
ミング、オフセット現象が防止でき、スジ状、点状の汚
染等のない鮮明な複写画像を得ることができるととも
に、熱ローラ及び感光体ドラムの汚染を防止することが
できる。また、画像濃度、下地カブリについても全く問
題の無い複写画像を得ることができる。さらに、従来の
トナーの製造方法と基本的に同じであるので、製造ライ
ンの変更を行うことなく、上述した効果をもたらす静電
荷像現像用トナーを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる静電荷像現像用トナーの製造工
程を示すフローチャートである。
【図2】常温常湿下の本発明にかかる静電荷像現像用ト
ナーの複写テストの結果を示す図である。
【図3】常温常湿下の本発明にかかる静電荷像現像用ト
ナーの複写テストの結果を示す図である。
【図4】常温常湿下の本発明にかかる静電荷像現像用ト
ナーの複写テストの結果を示す図である。
【図5】常温常湿下の本発明範囲外にかかる静電荷像現
像用トナーの複写テストの結果を示す図である。
【手続補正書】
【提出日】平成7年9月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】また、各実施例、比較例において行われた
画像濃度(ID)及び下地カブリ(BG)の測定方法を
以下に示す。 1.画像濃度(ID) 画像濃度(ID)はマクベス反射濃度計(マクベス社
製)を用いて測定された。 2.下地カブリ(ID) 下地カブリ(ID)は測色色差計(日本電測工業社製、
Z−II)及び白度計(日本電測工業社製、Z−1001
DP)を用いて測定された。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森西 康晴 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 隅田 克明 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 石田 稔尚 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着色剤、スチレンーアクリル系共重合体
    及びポリエチレンを含有する静電荷像現像用トナーにお
    いて、前記ポリエチレンの140℃における溶融粘度が
    22000〜26800mPa・sであることを特徴と
    する静電荷像現像用トナー。
JP6294506A 1994-11-29 1994-11-29 静電荷像現像用トナー Pending JPH08152741A (ja)

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JP6294506A JPH08152741A (ja) 1994-11-29 1994-11-29 静電荷像現像用トナー
US08/561,885 US5565294A (en) 1994-11-29 1995-11-22 Electrostatic charge image-developing toner with polyethylene additive

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JP6294506A JPH08152741A (ja) 1994-11-29 1994-11-29 静電荷像現像用トナー

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