JPH08152718A - 露光装置 - Google Patents

露光装置

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JPH08152718A
JPH08152718A JP6317555A JP31755594A JPH08152718A JP H08152718 A JPH08152718 A JP H08152718A JP 6317555 A JP6317555 A JP 6317555A JP 31755594 A JP31755594 A JP 31755594A JP H08152718 A JPH08152718 A JP H08152718A
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JP6317555A
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English (en)
Inventor
Masahiro Miyashita
正弘 宮下
Hideki Okaya
秀樹 岡谷
Takahiro Nakano
隆広 中野
Michihiro Kuramochi
道広 蔵持
Takao Ito
隆夫 伊藤
Toshiyuki Aihara
利之 相原
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 被露光材の補給作業を簡単、かつ短時間に行
って露光動作の効率を向上し得る露光装置を提供する。 【構成】 第1巻出部Oaから巻出される被露光材Mを
巻取る第1巻取部Icと第2巻出部Obから巻出される
被露光材Mを巻取る第2巻取部Idとを設け、1つのラ
インが稼働している間に補給用の被露光材Mが巻付けら
れたボビンを予め装置にセットしておき、現在稼働中の
ラインの被露光材Mの終端部分と補給用の被露光材Mの
始端部分とを材料繋ぎ装置14により繋ぎ、その後、巻
取り位置決め用モータ7を回転させて、現在稼働中の巻
取部により被露光材Mを1ショットの露光分だけ巻取ら
せ、切断機15により繋ぎの部分を切断して、補給用の
被露光材Mの始端部分を現在非稼働中の巻取部に巻付け
ることにより、被露光材Mを補給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、露光装置に関し、特
に、フープ状に巻かれたシート状の被露光材を露光部に
所定量ずつ送出しながら順次マスクのパターンを露光す
る露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、高精細なテレビシャドウ
マスク、ICリードフレーム等を大量生産するための露
光装置として、フープ状に巻かれたシート状の被露光材
を露光部に所定量ずつ送出しながら順次マスクのパター
ンを露光する露光装置が知られている。図6は、この種
の従来の露光装置の送り機構の例を示しており、複数、
または単数の露光装置(露光部)Eの両側に巻出部Oと
巻取部Iとが1つずつ配置されている。
【0003】巻出部Oは、スピンドル101a、クラッ
チ102a、ボビン103a、テンション用ブレーキ1
04aが同軸状に連結された構成となっている。さらに
詳しく説明すると、スピンドル101aは、スピンドル
ハウジング105aにより軸支され、そのスピンドル1
01aの上部にはボビン取付部が形成され、このボビン
取付部には、一面にテーパが形成されたボビン固定具1
06aによってボビン103aがスピンドル101aに
着脱自在に固定され、ボビン103aはスピンドル10
1aと一体になって回転するように構成されている。
【0004】テンション用ブレーキ104aは、スピン
ドル101aの回転に対して抵抗力を加えるものであ
り、巻取部Iによる被露光材Mの巻取動作等の場合にお
いて、被露光材Mに弛み等の不具合が生じることのない
ように、被露光材Mに適切なテンションを与えるために
設けられている。また、スピンドルハウジング105a
とテンション用ブレーキ104aとの間に設けられたク
ラッチ102aは、スピンドル101aとテンション用
ブレーキ104a間のトルクの伝達、非伝達を切換える
ためのものである。
【0005】ボビン103aに巻付けられたシート状の
被露光材Mは、テンションローラ107oとニッパロー
ラ108oとの間に挟みつけられて巻取部Iの方へ巻出
されていく。なお、109は、ボビン103aに巻付け
られた被露光材Mの径を測定するための材料径測定セン
サ(例えば非接触式変位計)であり、対向物(この場合
は被露光材M)との間の距離を測定し、その測定値を基
に被露光材Mの外径を求めるものである。また、ボビン
103aに巻付けられたシート状の被露光材Mには、予
めレジストが塗布されている。
【0006】巻取部Iは、スピンドル101c、クラッ
チ102c、ボビン103c、減速機110c、巻取り
位置決め用モータ111cが同軸状に連結された構成と
なっており、巻取り位置決め用モータ111cによりボ
ビン103cが図示した矢印方向に回転駆動されること
により、テンションローラ107i、ニッパローラ10
8iを介して被露光材Mがボビン103cに巻取られて
いく。巻取部Iの構成は、テンション用ブレーキに代え
て、減速機110c、および巻取り位置決め用モータ1
11cを設けた他は巻出部Oと同様である。なお、テン
ションローラ107iには、被露光材Mの巻取り長さを
検知するためのロータリーエンコーダ112が取付けら
れている。また、巻出部Oと同様に、ボビン103cは
ボビン固定具106cによってスピンドル101cに着
脱自在に固定されるようになっている。
【0007】巻取り位置決め用モータ111cは、シス
テムコントローラ113の制御の下にモータドライバ1
14により駆動制御される。すなわち、システムコント
ローラ113は、クラッチ102a,102cに対して
夫々オン信号を出力してクラッチ102a,102cを
接続した状態で、モータドライバ114に対してモータ
ー起動信号を出力することにより、所定の速度で巻取り
位置決め用モータ111cを回転させる。そして、ロー
タリーエンコーダ112からの信号によりテンションロ
ーラ107iの回転数を認識し、その回転数に基づいて
被露光材Mの巻取り長さを算出し、その巻取り長さが複
数の露光部Eにより同時に露光する1回分の長さになっ
た時点で巻取りを停止させる。
【0008】この際、被露光材Mには、巻出部Oのテン
ション用ブレーキ104a、テンションローラ107o
とニッパローラ108o、テンションローラ107iと
ニッパローラ108i等の作用によりテンションが与え
られるが、ブレーキによるトルクを一定にしておくと、
このテンションは巻出部Oのボビン103aに巻付けら
れている被露光材Mの径が巻取り側へ巻取られていくに
従って変化(減少)し、その変化に応じて変化するた
め、テンションを常に一定にするために、システムコン
トローラ113は、材料径測定センサ109からの材料
径信号に応じた制動信号を巻出部Oのテンション用ブレ
ーキ104aに供給する。テンション用ブレーキ104
aは、制動信号に応じた制動力を発生し、被露光材Mに
テンションを与える。
【0009】なお、システムコントローラ113は、被
露光材Mの巻取り長さが複数の露光部Eにより同時に露
光する1回分の長さに近付いたときは、モータドライバ
114に減速信号を出力して巻取り位置決め用モータ1
11cの回転速度を減速させることにより、被露光材M
のオーバーランを防止し、正確に位置決めを行うように
する。また、被露光材Mを補給する場合には、クラッチ
102a,102cの接続をシステムコントローラ11
3からの信号により解除した状態で被露光材Mのフェー
ズ合わせ等を行う。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来は、上記
のように巻出部Oと巻取部Iとは1つずつしか設けられ
ていないため、被露光材Mの補給作業は、次のようにし
て行っていた。すなわち、巻出部Oのボビン103aに
巻付けられていた全ての被露光材Mを巻取部Iにより巻
取ってしまう毎に、空になった巻出部Oのボビン103
aと被露光材Mを全て巻取った巻取部Iのボビン103
cとを取外し、被露光材Mが予め巻付けられたボビン1
03aを巻出部Oにセットすると共に、空のボビン10
3cを巻取部Iにセットし、巻出部Oにセットしたボビ
ン103aから被露光材Mを引出して露光部Eを通過さ
せ、巻取部Iにセットした空のボビン103cに被露光
材Mの先端部分を巻付けるというように、多くの作業手
順を踏む必要があり、被露光材Mの補給作業に長時間を
要し、露光動作を長時間中断しなければならなかった。
【0011】また、高精細なテレビシャドウマスク、I
Cリードフレーム等を生産する場合の被露光材Mとして
は、例えば幅700mm程度、厚さ0.1mm程度の鉄
板、銅板等が使用され、直径300mm程度のボビンに
直径600mm程度まで巻付けられており、その重量は
役1.5tにもなり、さらに、補給作業中は、被露光材
Mには、常時、一定以上のテンションを与え続けなけれ
ば弛みが生じ、予め巻付けられた被露光材Mがばらけた
り、上下にずれて螺旋状の巻付け状態となって、被露光
材Mが予め巻付けられた別のボビン103aを巻出部O
に再度セットし直さねばならなくなるので、被露光材M
の補給作業は大作業となっていた。
【0012】本発明は、このような背景の下になされた
もので、その目的は、被露光材の補給作業を簡単、かつ
短時間に行って露光動作の効率を向上し得る露光装置を
提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、フープ状に巻付けられた被
露光材を巻出す巻出部と、該巻出部から巻出された被露
光材を巻取る巻取部とが露光部の両側に配置され、前記
巻出部と巻取部により被露光材を露光部に所定量ずつ送
出しながら被露光材の少なくとも一方の面にマスクのパ
ターンを露光する露光装置であって、前記巻出部は少な
くとも第1巻出部と第2巻出部とを有し、前記巻取部は
少なくとも前記第1巻出部から巻出される被露光材を巻
取る第1巻取部と前記第2巻出部から巻出される被露光
材を巻取る第2巻取部とを有し、前記第1巻出部と第1
巻取部の間の経路、または前記第2巻出部と第2巻取部
の間の経路での被露光材の巻取動作が完了した後に、他
方の前記第2巻出部と第2巻取部の間の経路、または前
記第1巻出部と第1巻取部の間の経路での被露光材の巻
取動作を開始させて両経路で交互に巻取動作を実行させ
る巻取駆動部と、前記巻出部と露光部との間に配置さ
れ、前記第1巻出部に巻付けられた被露光材の終端部と
前記第2巻出部に巻付けられた被露光材の始端部とを繋
ぐための繋ぎ機と、前記巻取部と露光部との間に配置さ
れ、前記繋ぎ機により繋がれた被露光材を切断するため
の切断機とを備えている。
【0014】上記目的を達成するため、さらに本発明
は、請求項1の発明の上記構成要素の他に、少なくとも
1回の露光に必要な長さ分の被露光材の未露光部分を弛
ませるための弛み生成機構を前記巻出部と露光部との間
に設けた構成となっている。
【0015】
【作用】請求項1記載の発明では、前記巻取駆動部は、
前記第1巻出部と第1巻取部の間の経路、または前記第
2巻出部と第2巻取部の間の経路での被露光材の巻取動
作が完了した後に、他方の前記第2巻出部と第2巻取部
の間の経路、または前記第1巻出部と第1巻取部の間の
経路での被露光材の巻取動作を開始させて両経路で交互
に巻取動作を実行させることにより、例えば、前記第1
巻出部と第1巻取部の間の経路で被露光材の巻取動作が
行われている間に、現在巻取動作が実行されていない他
方の前記第2巻出部に補給用の被露光材をセットできる
ようにする。
【0016】そして、前記第1巻出部と第1巻取部との
間で巻取動作がなされていた被露光材の巻出し終端部分
と、上記セットした補給用の被露光材の巻出し始端部分
とを前記繋ぎ機により繋ぐことにより、当該繋ぎ部分を
前記第1巻取部により前記露光部の方向へ引き出し、こ
の引き出し動作により繋ぎ部分が前記切断機の位置に来
たとき、該切断機により被露光材を切断することができ
るので、被露光材の補給作業を簡単、かつ短時間に連続
的に行って露光動作の効率を向上させることができる。
【0017】更に本発明では、現在巻取動作がなされて
いる被露光材について、その被露光材の巻出し終端部分
が前記第1巻出部、または第2巻出部から巻出される前
に、前記弛み生成機構により、少なくとも1回の露光に
必要な長さ分の未露光部分を予め弛ませておくことによ
り、前記露光部による露光動作が行われている最中に、
上記被露光材の巻出し終端部分と今まで巻取動作が行わ
れていなかった第2巻出部、または前記第1巻出部の被
露光材の始端部分とを、前記繋ぎ機により繋ぐことがで
きるので、被露光材の補給作業を簡単、かつより短時間
に行って露光動作の効率を大幅に向上させることができ
る。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0019】[第1実施例]図1は、本発明の第1実施
例による露光装置の送り機構を示す平面図であり、複数
の両面縦型露光装置Eの両側には、第1巻出部Oaと第
2巻出部Obとからなる巻出部Oと、第1巻取部Icと
第2巻取部Idとからなる巻取部Iとが配置され、第1
巻出部Oaから巻出された被露光材Mは第1巻取部Ic
により巻取られ、第2巻出部Obから巻出された被露光
材Mは第2巻取部Idにより巻取られるように構成され
ている。
【0020】第1巻出部Oa、第2巻出部Ob、第1巻
取部Ic、第2巻取部Idは、ほぼ同様の構成となって
おり、それぞれ、スピンドル1a,1b,1c,1d
と、これらスピンドルに取付けられたワンウェイクラッ
チ2a,2b,2c,2dとボビン3a,3b,3c,
3dと、これらボビンをスピンドル1a,1b,1c,
1dに固定するためのボビン固定具30a,30b,3
0c,30dを有している。図示省略したが、スピンド
ル1a,1b,1c,1dは、図6に示したようなスピ
ンドルハウジングにより軸支されている。
【0021】なお、ボビン固定具30a,30b,30
c,30dの下面(ボビンと対向する面)にはテーパが
形成され、これらボビン固定具は、スピンドル1a,1
b,1c,1dと螺合するナットにより上方から下方へ
ボビンを押さえ付けることにより、ボビンをスピンドル
に固定する構造となっている。また、ワンウェイクラッ
チ2a,2b,2c,2dは内輪と外輪を有しており、
内輪にはスピンドル1a,1b,1c,1dが嵌着さ
れ、外輪にはプーリ20a,20b,20c,20dが
外嵌されている。
【0022】そして、第1巻出部Oa、第2巻出部Ob
のプーリ20a,20bと、テンション用ブレーキ5の
被制動スピンドル5sに外嵌されたプーリ5pにはベル
ト4が取り付けられており、第1巻出部Oa、第2巻出
部Obのワンウェイクラッチ2a,2bの外輪は一体に
回転されるようになっている。また、第1巻取部Ic、
第2巻取部Idのプーリ20c,20dと、巻取り位置
決め用モータ7(例えばブレーキ付きサーボモータ)の
スピンドル7sに外嵌されたプーリ7pにはベルト4が
取り付けられており、第1巻取部Is、第2巻取部Id
のワンウェイクラッチ2c,2dの外輪は一体に回転さ
れる。
【0023】ただし、ワンウェイクラッチ2a,2b,
2c,2dは、それぞれ、図中矢印で示した方向にプー
リ20a,20b,20c,20dが回転する場合にの
み、その回転力、またはテンション用ブレーキ5による
ブレーキ力をスピンドル1a,1b,1c,1dを介
し、ボビン3a,3b,c,3dに伝達し、矢印と反対
方向に回転する場合には、その回転力またはブレーキ力
を伝達しないように作用する。従って、巻取り位置決め
用モータ7が反時計方向に回転しているときは、それに
連動して第1巻出部Oa、第1巻取部Icのボビン3
a,3cは回転するが、第2巻出部Ob、第2巻取部I
dのボビン3b,3dは回転停止状態となり、被露光材
Mの送り動作は、第1巻出部Oaと第1巻取部Icだけ
で行われ、第2巻出部Obと第2巻取部Idでは行われ
ないこととなる。反対に、巻取り位置決め用モータ7が
時計方向に回転しているときは、それに連動して第2巻
出部Ob、第2巻取部Idのボビン3b,3dは回転す
るが、第1巻出部Oa、第1巻取部Icのボビン3a,
3cは回転停止状態となり、被露光材Mの送り動作は、
第2巻出部Obと第2巻取部Idだけで行われ、第1巻
出部Oaと第1巻取部Icでは行われないこととなる。
【0024】第1巻出部Oa、第2巻出部Obには、そ
れぞれボビン3a,3bに巻付けられた被露光材Mの径
を測定するための材料径測定センサ8a,8bが設けら
れている。これら材料径測定センサ8a,8bにより測
定された材料径は、従来例の欄で説明したように、被露
光材Mのテンションを一定にすべくテンション用ブレー
キ5のトルク(制動力)を可変するための情報として利
用される。
【0025】巻出部Oと複数の両面縦型露光装置Eとの
間、巻取部Iと複数の両面縦型露光装置Eとの間には、
それぞれテンションローラ9とニッパローラ10、テン
ションローラ11とニッパローラ12が配置されてお
り、被露光材Mを送出・巻取駆動したり、位置決めする
際に、被露光材Mにテンションを与えて被露光材Mが撓
まないようにしている。なお、テンションローラ9に
は、被露光材Mの送り量を算出するためのロータリーエ
ンコーダ13が取付けられている。また、ニッパローラ
10,12は、それぞれテンションローラ9,11に対
して進退可能に構成されている。なお、ロータリーエン
コーダ13は、テンションローラ9に代え、テンション
ローラ11に取付けてもよい。
【0026】巻出部Oと複数の両面縦型露光装置Eとの
間には、材料つなぎ装置14が配置されている。この材
料繋ぎ装置14は、現在送り動作が行われている第1巻
出部Oa(または第2巻出部Ob)により巻出された被
露光材Mの終端部分(ボビンへの巻付けの始端部分)
と、現在送り動作が行われていない第2巻出部Ob(ま
たは第1巻出部Oa)に装着された被露光材Mの始端部
分(ボビンへの巻付けの終端部分)とを繋ぐための装置
であり、例えばスポット溶接機、或いはガムテープ張付
機、接着剤等により被露光材Mを自動的に繋ぐ手段によ
り構成されている。
【0027】また、巻取部Iと複数の両面縦型露光装置
Eとの間には、切断機15が配置されている。この切断
機15は、材料繋ぎ装置14により繋がれた部分を切断
するために利用される。
【0028】図2は、図1に示した露光装置の送り機構
の電気的な制御系統を示すブロック図であり、システム
コントローラ16は、モータドライバ17を介して巻取
り位置決め用モータ7を駆動制御することにより、被露
光材Mの巻取り(送り動作)や位置決めを制御する。こ
の際、システムコントローラ16は、被露光材Mの送り
動作を第1巻出部Oaと第1巻取部Icとの間で行うと
きは、巻取り位置決め用モータ7を反時計方向に回転さ
せるように、モータドライバ17に正転信号を与え、被
露光材Mの送り動作を第2巻出部Obと第2巻取部Id
との間で行うときは、巻取り位置決め用モータ7を時計
方向に回転させるように、モータドライバ17に逆転信
号を与える。
【0029】また、システムコントローラ16は、現在
送り動作が行われている第1巻出部Oa(または第2巻
出部Ob)により巻出された被露光材Mの終端部分(ボ
ビンへの巻付けの始端部分)が材料径測定センサ8a
(または材料径測定センサ8b)により検知されると、
モータドライバ17に停止信号を出力して巻取り位置決
め用モータ7の回転を停止させる。なお、被露光材Mの
終端部分に被露光材Mと識別可能なマーク(例えば白い
マーク)を施し、このマークを材料繋ぎ装置14の前で
光学センサにて読取り、この読取信号に基づいてモータ
ドライバ17に停止信号を出力してもよい。
【0030】また、システムコントローラ16は、ロー
タリーエンコーダ13からの信号によりテンションロー
ラ9の回転数を認識し、その回転数に基づいて被露光材
Mの送り量を算出し、その送り量が複数の両面縦型露光
装置Eにより同時に露光する1回分の長さになったとき
は、モータドライバ17に対してモーター停止信号を出
力して巻取り位置決め用モータ7の回転を停止させ(停
止直前に減速回転させることを含む)、被露光材Mの巻
取り位置決めを行う。
【0031】さらに、システムコントローラ16は、被
露光材Mのテンションを常に一定にするために、現在送
り動作が行われている第1巻出部Oa(または第2巻出
部Ob)の材料径測定センサ8a(または材料径測定セ
ンサ8b)からの材料径信号に応じた制動信号をテンシ
ョン用ブレーキ5に出力する。
【0032】次に、第1実施例における被露光材Mの補
給作業を説明する。まず、例えば、第1巻出部Oaのボ
ビン固定具30aにより、第1巻出部Oaのスピンドル
1aに被露光材Mが巻付けられたボビン3aを1チャー
ジ分装着する。最初は、人手により被露光材Mをほど
き、ニッパローラ10をテンションローラ9と接触する
位置から後退させて、被露光材Mの巻出始端部をテンシ
ョンローラ9とニッパローラ10との間に通し、ニッパ
ローラ10をテンションローラ9の方向に前進させてク
ランプすることにより、仮止めする。
【0033】次に、仮止めされた被露光材Mの巻出始端
部を引っ張り、ニッパローラ12とをテンションローラ
11との間に同様にクランプして仮止めする。そして、
ニッパローラ12とテンションローラ11との間に仮止
めされた被露光材Mの巻出始端部を第1巻取部Icのボ
ビン3cに巻付け、ボビン固定具30cによりボビン3
cをスピンドル3cに固定して、第1巻出部Oaに装着
された被露光材Mを巻取れる状態にする。
【0034】このような最初のセット作業は、巻取り位
置決め用モータ7を停止した状態で行う。なお、最初の
セット作業は、第2巻出部Obと第2巻取部Idとの間
で行ってもよい。
【0035】上記のセット作業が終了し、第1巻出部O
aのボビン固定具30aにより装着された被露光材M
が、1ショットの露光に対応する所定量の単位で第1巻
取部Icにより巻取られて位置決めされながら、複数の
両面縦型露光装置Eによる同時露光が順次行われている
ものとする。
【0036】すなわち、このときの被露光材Mの巻出・
巻取動作は、巻取り位置決め用モータ7を駆動させるこ
とにより行い、同時にテンション用ブレーキ5によりブ
レーキをかけながら被露光材Mに弛み防止等のための所
望のテンションを付与する。この場合の被露光材Mの送
り量の制御は、ロータリエンコーダ13からの信号に基
づいて、システムコントローラ16に予め設定された1
ショットの露光に対応する1ショット長さの所定の送り
量を確保しながら行い、この所定の送り量だけ被露光材
Mを送り出した(巻出した、巻取った)時点で巻取り位
置決め用モータ7を停止させることにより行う。そし
て、システムコントローラ16は、各両面縦型露光装置
Eにより1ショットの両面露光を実行させる。この一連
の動作は、次の1ショット長さの被露光材Mの送り出し
が出来なくなるまで続けられる。
【0037】上記の1ショットの送り制御を詳細に説明
すると、システムコントローラ16は、ロータリエンコ
ーダ13からのパルス数をカウントして、予め設定され
た1ショットの送り量に対応するパルス数と比較し、設
定に係るパルス数だけカウントアップした時点で巻取り
位置決め用モータ7に停止信号を与えてモータ駆動を停
止することにより行う。
【0038】なお、先に述べたように、第1巻出部Oa
と第1巻取部Icのラインが稼働している間は、第2巻
出部Obと第2巻取部Idでは、ワンウェイクラッチ2
b,2dの作用によりスピンドル1b,1dは空転状態
となっているので、第2巻出部Obには、補給用の被露
光材Mが巻付けられたボビン3bをセットし、第2巻取
部Idには、空のボビン3dをセットしておく。
【0039】そして、第1巻出部Oaのボビン3aに巻
付けられた被露光材Mの終端部分(ボビン3aへの巻付
けの始端部分)が材料径測定センサ8aにより検知され
ると、若しくは、被露光材Mの終端部分の白いマークが
光センサにて検知されると、上記のように、巻取り位置
決め用モータ7の回転が停止する。そこで、第2巻出部
Obのボビン3bから補給用の被露光材Mの始端部分
(ボビン3bへの巻付けの終端部分)を材料繋ぎ装置1
4の位置まで引出し、第1巻出部Oaのボビン3aに巻
付けられた被露光材Mの終端部分と第2巻出部Obのボ
ビン3bから引き出した補給用の被露光材Mの始端部分
とを、材料繋ぎ装置14により繋ぐ。
【0040】なお、ロータリーエンコーダ13の出力信
号に基づいて、それまでの被露光材Mのトータルの送り
量を累計し、そのトータルの送り量により第1巻出部O
aのボビン3aに巻付けられた被露光材Mが残り少なく
なったことを認識して、巻取り位置決め用モータ7の回
転を停止するようにしてもよい。
【0041】材料繋ぎ装置14による繋ぎ作業が終了す
ると、巻取り位置決め用モータ7を反時計方向に回転さ
せて、第1巻取部Icにより1ショットの露光分だけ被
露光材Mを巻取らせる。この巻取りが終了した時点で
は、材料繋ぎ装置14により繋がれた部分は、切断機1
5の位置に送り出されているので、切断機15により、
繋ぎの部分を切断する。そして、第2巻出部Obのボビ
ン3bから引き出された補給用の被露光材Mの始端部分
を、ボビン固定具30dにより第2巻取部Idに装着し
て、被露光材Mの補給作業を完了する。
【0042】なお、被露光材Mの補給作業が完了した後
は、巻取り位置決め用モータ7を時計方向に回転させる
ことにより、第2巻出部Obと第2巻取部Idのライン
が稼働状態となる。そして、今度は、第2巻出部Obと
第2巻取部Idのラインが稼働状態となっている間に、
第1巻出部Oaには補給用の被露光材Mが巻付けられた
ボビン3aをボビン固定具30aによりセットし、第1
巻取部Icには空のボビン3cをボビン固定具30cに
よりセットしておけばよい。
【0043】このように、本実施例によれば、1つのラ
インが稼働している間に補給用の被露光材Mが巻付けら
れたボビンを予め装置にセットしておくことができ、現
在稼働中のラインの被露光材Mの終端部分と補給用の被
露光材Mの始端部分とを材料繋ぎ装置14により繋ぎ、
その後、巻取り位置決め用モータ7を回転させて、現在
稼働中の巻取部により被露光材Mを所定量だけ巻取らせ
(このときの巻取量は、繋ぎ部分が切断機15を通過す
る量であればよく、1ショット長さに限定されるもので
はない)、切断機15により繋ぎの部分を切断して、補
給用の被露光材Mの始端部分を現在非稼働中の巻取部に
巻付けることにより、被露光材Mを補給することができ
る。
【0044】従って、最初のセット作業を除けば、従来
のように、1つのボビンの被露光材の巻取りが完了した
後に、露光処理に供された巻出用と巻取用のボビンを取
外して、新たな巻出用と巻取用のボビンをセットする直
列的な作業は必要はなく、並列的に簡単、かつ短時間に
被露光材を補給することができるので、被露光材の補給
に伴う露光動作の中断時間が短縮され、露光動作の効率
を向上させることが可能となる。
【0045】また、補給に係る被露光材の先頭部分を手
作業により露光部を通過させて巻取り側に引き出すとい
う面倒な作業は最初の時だけで済み、以後はこのような
作業は必要なく、簡単に被露光材を補給することができ
るので、特に露光装置の台数が多い場合、新たな被露光
材を補給する作業の労力と時間を格段に節約することが
できる。さらに、4つのボビン(スピンドル)を用いて
いるにも拘らず、これらの回転駆動装置としては1つの
モータだけで済み、コストアップを可及的に抑制するこ
とができる。また、ワンウェイクラッチを使用したの
で、簡単な構成で自動的に稼働状態(巻取・位置決めを
行う)のスピンドルを選択することが可能となる。
【0046】[第1実施例の応用変形例]なお、上記の
ように、第1巻出部Oaと第2巻出部Ob、および第1
巻取部Icと第2巻取部Idを、それぞれ被露光材Mの
送り方向に対して垂直に配置することなく、図3に示し
たように、平行に配置することも可能である。このよう
な構成により、両面縦型露光装置Eの配置、それによる
スペースの制限等に対する選択度を増し、柔軟に対応す
ることができる。
【0047】[第2実施例]図4は、本発明の第2実施
例による露光装置の送り機構を示す平面図であり、第1
実施例と同様に、複数の両面縦型露光装置Eの両側に
は、第1巻出部Oaと第2巻出部Obとからなる巻出部
Oと、第1巻取部Icと第2巻取部Idとからなる巻取
部Iとが配置され、第1巻出部Oaから巻出された被露
光材Mは第1巻取部Icにより巻取られ、第2巻出部O
bから巻出された被露光材Mは第2巻取部Idにより巻
取られるように構成されている。
【0048】第1巻出部Oaと第2巻出部Obのそれぞ
れの構成は、図6に示した従来例の巻出部Oの構成とほ
ぼ同様であり、それぞれスピンドル101a,101
b、クラッチ102a,102b、ボビン103a,1
03b、これらボビン103a,103bをスピンドル
101a,101bに固定するためのボビン固定具10
6a,106b、テンション用ブレーキ104a,10
4b、スピンドル101a,101bを軸支するスピン
ドルハウジング105a,105bを有している。
【0049】また、第1巻取部Icと第2巻取部Idの
それぞれの構成も、図6に示した従来例の巻取部Iの構
成とほぼ同様であり、それぞれスピンドル101c,1
01d、クラッチ102c,102d、ボビン103
c,103d、これらボビン103c,103dをスピ
ンドル101c,101dに固定するためのボビン固定
具106c,106d、スピンドル101c,101d
を軸支するスピンドルハウジング105c,105d、
減速機110c,110d、巻取り位置決め用モータ1
11c,111dを有している。
【0050】また、第1実施例と同様に、複数の両面縦
型露光装置Eの両側に、それぞれテンションローラ10
7oとニッパローラ108o、テンションローラ107
oとニッパローラ108iを有すると共に、図4では図
示省略したがシステムコントローラとモータドライバも
有している。ただし、ロータリーエンコーダ113は、
巻出側のテンションローラ107oではなく巻取側のテ
ンションローラ107iに取付けられ、巻出側のテンシ
ョンローラ107oには、このテンションローラ107
oを巻出方向にのみ回転させ、逆方向の回転を禁止する
ためのワンウェイクラッチ114が取付けられている点
で第1実施例と相違する。
【0051】なお、第1巻出部Oaと第2巻出部Obに
個別にテンション用ブレーキ104a,104bを設
け、第1巻取部Icと第2巻取部Idに個別に巻取り位
置決め用モータ111c,111dを設けたため、図示
省略したシステムコントローラには、2台のモータドラ
イバが接続され、システムコントローラとテンション用
ブレーキ104a,104bも個別に接続されている点
で第1実施例と相違する。
【0052】また、本実施例では、第1実施例と同様
に、材料繋ぎ装置14が巻出側に配置され、切断機15
が巻取側に配置されている。さらに、図示省略したが、
第1巻出部Oa、第2巻出部Obには、第1実施例と同
様に、材料径測定センサ8a,8bが設けられている。
【0053】次に、本実施例の最大の特徴点を説明する
と、巻出部Oと巻出側のテンションローラ107oおよ
びニッパローラ108oの間には、両面縦型露光装置E
により同時に露光される1ショット分の被露光材Mを弛
ませるためのバッファ機構116が設けられている。こ
のバッファ機構116は、バッファローラ116aと、
バッファローラ116aを支持する移動テーブル116
bと、移動テーブル116bを送りねじ機構116cに
よりガイド116eに沿って移動させるための駆動モー
タ116dにより構成され、被露光材Mをその送り方向
に対して垂直に弛ませるように作用する。
【0054】また、本実施例では、被露光材Mの終端部
分(ボビンへの巻付けの始端部分)を検知する終端検知
センサ115a,115b,115iが、それぞれ第1
巻出部Oa、第2巻出部Obの近傍、巻取側に配置され
ている。なお、これら終端検知センサ115a,115
b,115iは、被露光材Mの終端部近傍に(ボビンへ
の巻付けの始端部近傍)に予め貼付けられている白いテ
ープを検知するものであり、その検知信号は、システム
コントローラに入力されるように構成されている。ま
た、バッファ機構の116の駆動モータ116dも巻取
り位置決め用モータ111c,111dと同様にモータ
ドライバに接続され、システムコントローラにより制御
されるように構成されている。さらに、システムコント
ローラは両面縦型露光装置Eによる露光動作をも制御す
るように構成されている。
【0055】なお、バッファ機構の116と第1実施例
のベルト4,6や材料径測定センサ8a,8bとが干渉
しないようにすれば、また、第2巻出部Ob側の被露光
材Mが、バッファローラ116aが図4の2点鎖線の位
置にあるとき、第1巻出部Oaにセットする被露光材M
を巻付けた状態のボビン103aと干渉しないよう補助
ローラを図4で終端検知センサ115bの下側に増設す
る等、若干の適切な構成の付加により、上記のように第
1巻出部Oaと第2巻出部Obに個別にテンション用ブ
レーキ104a,104bを設け、第1巻取部Icと第
2巻取部Idに個別に巻取り位置決め用モータ111
c,111dを設けることなく、第1実施例のように第
1巻出部Oaと第2巻出部Obの間に1つのテンション
用ブレーキを設けると共に、第1巻取部Icと第2巻取
部Idの間に1つの巻取り位置決め用モータを設けるこ
とも可能である。すなわち、駆動機構、ブレーキ機構
は、スペース等の関係で第1実施例、第2実施例の構成
を任意に選択することができる。
【0056】次に、第2実施例における被露光材Mの補
給作業を説明する。第1巻出部Oaと第1巻取部Icへ
の被露光材Mの最初のセットは、第1実施例と同様に行
うので説明を省略するが、このセットにより第1巻出部
Oaのボビン固定具106aによって装着された被露光
材Mが1ショットの露光に対応する所定量の単位で第1
巻取部Icにより巻取られて位置決めされながら、両面
縦型露光装置Eによる露光が順次行われており、第1実
施例と同様に、第2巻出部Obには、補給用のボビン1
03bに巻付けられた被露光材Mがボビン固定具106
bによって装着され、第2巻取部Idには、空のボビン
103dがセットされているものとする。
【0057】この場合、第1巻出部Oaの終端検知セン
サ115aにより、被露光材Mの終端部近傍に貼付けら
れた白いテープが検知される前に(この検出前であれば
何時でもよい)、システムコントローラは、駆動モータ
116dを駆動させてバッファローラ116aを前進さ
せ、被露光材Mを少なくとも1ショットの露光分以上、
予め弛ませておく。なお、このようにバッファローラ1
16aを前進させても、ワンウェイクラッチ114の作
用により、テンションローラ109は巻出方向と逆方向
の回転が禁止されているので、複数の両面縦型露光装置
Eの部分に送り出された被露光材Mは移動せず、正しい
位置にマスクのパターンを露光できると共に、上記のよ
うに被露光材Mを弛ませることも可能となる。
【0058】なお、複数の両面縦型露光装置Eによる1
回の同時露光動作は、マスクと被露光材Mとのアライメ
ント動作、真空吸引によるマスクと被露光材Mとの密着
動作、光照射動作等により、およそ3分程度の時間を要
するものとする。
【0059】次に、第1巻出部Oaの終端検知センサ1
15aにより、被露光材Mの終端部近傍に貼付けられた
白いテープが検知されると(この検出結果は、例えばブ
ザー等によりユーザに報知するのが望ましい)、その被
露光材Mの終端部と第2巻出部Obに装着された被露光
材Mの始端部とを材料繋ぎ装置14により繋ぐ。なお、
材料繋ぎ作業は、上記3分程度の1ショットの露光動作
中に十分行えるものである。また、仮に上記作業中等に
巻取動作が行われたとしても、終端検知センサ115a
による検知信号入力後、被露光材Mの補給作業終了後ま
ではシステムコントローラの指令により巻取り位置決め
モータによる巻取りに同期し、バッファローラ116a
を図4で下方に後退させるべく、駆動モータ116dを
駆動させることにより、少くとも1ショット分余分に時
間を稼ぐことができる。
【0060】そして、材料繋ぎ作業、および材料繋ぎ作
業と同時に実行された1ショットの露光動作が終了する
と、システムコントローラは、真空吸着状態を解いてマ
スクを被露光材Mから引き離し、バッファローラ116
aを後退させながら、1ショットの露光分だけ被露光材
Mを第1巻取部Icにより巻取らせて、被露光材Mの弛
んでいた部分を複数の両面縦型露光装置Eの位置に送り
込んで位置決めし、再び被露光材Mとマスクを真空吸着
させ、両面縦型露光装置Eによる露光を実行させ、その
後、真空吸着状態を解いてマスクを被露光材Mから引き
離し、第1巻取部Icによる被露光材Mの巻取り動作を
開始させる。
【0061】この巻取り動作の過程で、巻取部I側の終
端検知センサ115iにより、被露光材Mの終端部近傍
に貼付けられた白いテープが検知されると、システムコ
ントローラは、巻取り動作を停止させる。このとき、被
露光材Mの繋ぎ部分が切断機15の位置に来ているの
で、切断機15により繋ぎ部分を切断する(この切断
は、手作業によらず、システムコントローラの指示によ
り自動的に行ってもよい)。
【0062】繋ぎ部分を切断した後は、第2巻出部Ob
のボビン103bに巻付けられた被露光材Mの始端部を
第2巻取部Idの空のボビン103dに巻付けることに
より、被露光材Mの補給作業が完了する。この後は、バ
ッファローラ116aを前進させ、第2巻出部Obと第
2巻取部Idのラインについて、同様の制御動作や手作
業を行う。
【0063】以上の説明から明らかなように、第2実施
例では、第1実施例と同様に、従来のように、1つのボ
ビンの被露光材の巻取りが完了した後に、露光処理に供
された巻出用と巻取用のボビンを取外して、新たな巻出
用と巻取用のボビンをセットする必要はなく、簡単、か
つ短時間に被露光材を補給することができるので、補給
動作に伴う露光動作の中断時間が短縮され、露光動作の
効率を向上させることが可能となる。また、補給に係る
被露光材の先頭部分を手作業により露光部を通過させて
巻取り側に引き出す必要もなく、簡単に被露光材を補給
することができる。
【0064】さらに、第2実施例では、材料の繋ぎ作業
を露光動作中に行うことができるので、また、バッファ
ロール機構116により弛ませた分の被露光材Mの巻取
りの分だけ時間を余分に稼ぐことができるので、補給動
作に伴う露光動作の中断は、被露光材の切断と巻付け時
のみとなり、第1実施例と比べてより一層短縮され、露
光動作の効率を大幅に向上させることが可能となる。
【0065】なお、先の説明では、バッファローラ11
6aを材料繋ぎ作業の後に後退させているが、材料繋ぎ
作業を容易に行えるように、バッファローラ116aを
後退させた後に材料繋ぎ作業を行うようにしてもよい。
また、白マーク(白いテープ)は、被露光材の終端近
傍、すなわち材料繋ぎのための余裕代を残した位置に形
成すればよい。なお、この余裕代が長すぎると、第1,
第2巻出部Oa,Obのボビン103a,103bに未
だ被露光材の巻取の残りが多くあり、これをほどいて材
料繋ぎ作業を行う必要があり、材料繋ぎ作業に手間取る
ので、材料繋ぎ作業をやり易い適切な位置に白マークを
付けておけばよい。
【0066】[第2実施例の応用変形例]なお、被露光
材Mを弛ませるためのバッファ機構116は、上記のよ
うに、被露光材Mの送り方向に対して垂直に弛ませるよ
うに構成することなく、図5に示したように、被露光材
Mの送り方向に弛ませるように構成してもよい。
【0067】なお、本発明は上記の実施例や応用変形例
に限定されることなく、例えば露光部が1つだけの露光
装置や、被露光材の片面にのみ露光を行う露光装置に適
用することも可能である。また、複数の露光部を有する
露光装置において、バッファ機構116を巻出側に1つ
だけ設けることなく、例えば、各露光部間にバッファ機
構116を設けることも可能である。この場合は、省ス
ペース化を図るために、バッファ機構116は、被露光
材の送り方向に対して垂直に被露光材を弛ませるように
するのが望ましい。
【0068】さらに、テンション用ブレーキ、巻取り位
置決め用モータを1台ずつとした場合の実施例では、動
力伝達手段としては、プーリとベルト4,6との組合せ
の代わりにギヤを用いてもよい。また、テンション用ブ
レーキ5の代わりにテンション用モータを用いてもよ
い。この場合には、巻取り位置決め用モータよりも十分
弱いトルクでかつ巻取り位置決め用モータ7の回転速度
より遅い指令回転速度として、テンション用モータを制
御し、被露光材Mに適切なテンションがかかるようにす
る。
【0069】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
被露光材の補給作業を、簡単、かつ短時間に行えるの
で、補給動作に伴う露光動作の中断時間が短縮され、露
光動作の効率を向上させることが可能となる。また、ボ
ビンの交換の度に、補給に係る被露光材の先頭部分を手
作業により露光部を通過させて巻取り側に引き出す必要
もなく、簡単に被露光材を補給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による露光装置の送り機構
を示す平面図である。
【図2】図1に示した送り機構の電気的な制御系を示す
ブロック図である。
【図3】本発明の第1実施例を応用変形した露光装置の
送り機構を示す平面図である。
【図4】本発明の第2実施例による露光装置の送り機構
を示す平面図である。
【図5】本発明の第2実施例を応用変形した露光装置の
送り機構を示す平面図である。
【図6】従来の露光装置の送り機構を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
O…巻出部 Oa…第1巻出部 Ob…第2巻出部 I…巻取部 Ic…第1巻取部 Id…第2巻取部 M…被露光材 E…露光装置(露光部) 1a,1b,1c,1d…スピンドル 2a,2b,2c,2d…ワンウェイクラッチ 3a,3b,3c,3d…ボビン 4,6…ベルト 5…テンション用ブレーキ 7…巻取り位置決め用モータ 8a,8b…材料径測定センサ 9,11…テンションローラ 10,12…ニッパローラ 13…ロータリーエンコーダ 14…材料繋ぎ装置 15…切断機 16…システムコントローラ 17…モータドライバ 115a,115b,115i…終端検知センサ 116…バッファ機構 116a…バッファローラ 116b…移動テーブル 116c…送りねじ機構 116d…駆動モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 蔵持 道広 神奈川県藤沢市鵠沼神明一丁目5番50号 日本精工株式会社内 (72)発明者 伊藤 隆夫 神奈川県藤沢市鵠沼神明一丁目5番50号 日本精工株式会社内 (72)発明者 相原 利之 神奈川県藤沢市鵠沼神明一丁目5番50号 日本精工株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フープ状に巻付けられた被露光材を巻出
    す巻出部と、該巻出部から巻出された被露光材を巻取る
    巻取部とが露光部の両側に配置され、前記巻出部と巻取
    部により被露光材を露光部に所定量ずつ送出しながら被
    露光材の少なくとも一方の面にマスクのパターンを露光
    する露光装置であって、 前記巻出部は少なくとも第1巻出部と第2巻出部とを有
    し、前記巻取部は少なくとも前記第1巻出部から巻出さ
    れる被露光材を巻取る第1巻取部と前記第2巻出部から
    巻出される被露光材を巻取る第2巻取部とを有し、 前記第1巻出部と第1巻取部の間の経路、または前記第
    2巻出部と第2巻取部の間の経路での被露光材の巻取動
    作が完了した後に、他方の前記第2巻出部と第2巻取部
    の間の経路、または前記第1巻出部と第1巻取部の間の
    経路での被露光材の巻取動作を開始させて両経路で交互
    に巻取動作を実行させる巻取駆動部と、 前記巻出部と露光部との間に配置され、前記第1巻出部
    に巻付けられた被露光材の終端部と前記第2巻出部に巻
    付けられた被露光材の始端部とを繋ぐための繋ぎ機と、 前記巻取部と露光部との間に配置され、前記繋ぎ機によ
    り繋がれた被露光材を切断するための切断機とを備えた
    ことを特徴とする露光装置。
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