JPH08152015A - 法面やトンネル内周面等の補修・補強用せん断ボルト - Google Patents
法面やトンネル内周面等の補修・補強用せん断ボルトInfo
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- JPH08152015A JPH08152015A JP6294288A JP29428894A JPH08152015A JP H08152015 A JPH08152015 A JP H08152015A JP 6294288 A JP6294288 A JP 6294288A JP 29428894 A JP29428894 A JP 29428894A JP H08152015 A JPH08152015 A JP H08152015A
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Abstract
ることがなく、高い信頼性をもって旧コンクリートと新
規吹き付け部材との一体化を図ることができる。 【構成】 ネジ部4の下部の棒状部の外周にロック部5
を設け、該ロック部5の上部にナット6を取り付けたア
ンカーボルト7において、放射状に突片8を設けたナッ
ト9を、前記ネジ部4の上端に螺合し、前記ロック部5
を鋭角に切断した切断部10を境にして上半部11と下半部
12とで構成し、上半部11が螺合方向と反対方向に戻らな
いような凹凸15を、切断部10に形成した。
Description
等の補修・補強用せん断ボルトに関するものである。
されている法面の補修・補強としては、図11に示すよう
に旧コンクリート1の面に新規吹き付け部材2として新
コンクリートを吹き付けることが行われるが、旧コンク
リート1と新規吹き付け部材2との一体化を図るには旧
コンクリート1の面に金網ラス20等を張設することが一
般的である。図中3はこの金網ラス20の止めピンであ
る。
け部材2の吹き付け後のはね返りの率の増大につなが
り、また、付着性の悪い新規吹き付け部材2を鉄網で保
持させるために、逆に旧コンクリート1の面に密着させ
る吹付工の妨げとなる。しかも、金網ラス20を張るラス
張りの作業はきわめて面倒である。
補修・補強として旧コンクリート1の面に新規吹き付け
部材2として新コンクリートを吹き付けることが行われ
るがこの場合も金網ラス20を張設するラス張りの作業は
きわめて面倒である。
0442号に示すようにアンカーボルトを使用して旧コンク
リートと新規吹き付け部材との一体化を図る方法を提案
した。かかる方法で使用するボルトは、ナットを取り付
けたネジ部の下部にロック部を設け、さらに放射状に突
片を設けたナットを、アンカーボルトのネジ部上端に螺
合するもので、ロック部は例えば、鋭角に切断した切断
部を境にして上半部と下半部とに区分してある。
を既設吹き付け層もしくは直接地山に埋設して地山の法
面に植設する際に、ナットを回してロック部の方向へ移
動させると、ロック部に圧力がかかり、上半部と下半部
とが食い違い、この食い違いでロックがなされる。
ら突出するネジ部の先端に、放射状に突片を設けたナッ
トを螺合し、このナットが完全に埋設されるように新規
吹き付け部材を旧コンクリートの面上に施す。
ナットを緩めて引き抜く。
カーボルトは再使用を想定しているため、ナットを緩め
ればロック部、ネジ部を地山から抜き取れる。このこと
は逆に、埋設後に何らかの事情でナットが緩むとロック
が緩むことになり、信頼性が低下する。
消し、埋設後にナットが緩んでもロックが解除されるこ
とがなく、高い信頼性をもって旧コンクリートと新規吹
き付け部材との一体化を図ることのできる法面やトンネ
ル内周面等の補修・補強用せん断ボルトを提供すること
にある。
するため、第1に、ネジ部の下部の棒状部の外周にロッ
ク部を設け、該ロック部の上部にナットを取り付けたア
ンカーボルトにおいて、放射状に突片を設けたナット
を、前記ネジ部の上端に螺合し、前記ロック部を鋭角に
切断した切断部を境にして上半部と下半部とで構成し、
上半部が螺合方向と反対方向に戻らないような凹凸を、
切断面に形成したことを要旨とするものである。
あることを要旨とするものである。
であることを要旨とするものである。
トであることを要旨とするものである。
つけによりロック部に圧力がかかると、上半部と下半部
とが食い違い、この食い違いでロックされる。このと
き、上半部と下半部とは切断面に形成してある凹凸が噛
み合い、上半部は締めつけ方向とは反対の方向には戻ら
なくなり、ナットが緩んでもロックが外れることはな
い。
明によれば、前記作用に加えて切断面に形成する凹凸
を、波形、鋸歯状またはスリットとすることで、上半部
の戻りを確実に阻止でき、また、加工が容易となる。
説明する。図1は本発明の法面やトンネル内周面等の補
修・補強用せん断ボルトの第1実施例を示す使用状態の
正面図、図2は同上斜視図で、ネジ部4の下部の棒状部
の外周にロック部5を設け、該ロック部5の上部にナッ
ト6を取り付けてアンカーボルト7を構成し、該アンカ
ーボルト7のネジ部4の上端に、放射状に突片8を設け
たナット9を螺合する。
10を境にして上半部11と下半部12とに区分した。すなわ
ち上半部11と下半部12はそれぞれの切断面13, 14を持っ
て接し、このロック部5の内径は前記ネジ部4の下部の
棒状部の外周面直径よりもやや大きい。
ロック部5を受けるストッパー17を設けた。このストッ
パー17はロック部5と同等以上の直径を有し、ロック部
5が抜け落ちるのを阻止する。
締めつけた状態で上半部11が締めつけ方向と反対の方向
に戻ることを阻止するための凹凸15を切断面13, 14に形
成した。この切断面13, 14の形状は、第1実施例では図
1に示すように波形とし、この波形の曲線形状は、上半
部11が図1において矢印方向には回るが、これと反対の
方向には回らないよう、下半部12の波形の山部がストッ
パーとなるような形状にした。
間隔角度で放射状に突出するものであるが、その態様を
図5〜図10に示す。図5、図6の例は、ナット9の一面
が溶接する平板16の周辺に断面くの字形の山形に湾曲す
る突片8を一体的に形成した。このようにくの字形に湾
曲させることで、平板16の部分が比較的薄くても突片8
を強度のあるものとすることができる。
が溶接する平板16の周辺に突片8を一体的に形成した
が、この突片8は平板とする。本実施例の場合は、図
5、図6の場合に比べて平板16や突片8を多少厚いもの
として強度を確保する。
これをナット9の6つの側面にそれぞれ1本ずつ溶接し
た。
ンネル内周面の補修・補強をするには、アンカーボルト
7を既設吹き付け層をなす旧コンクリート1の面に適宜
間隔で植設する。このアンカーボルト7はロック部5を
旧コンクリート1に埋設するが、ナット6を回してロッ
ク部5の方向に移動させると、ロック部5に圧力がかか
り、上半部11と下半部12とが食い違い、この食い違いで
ロックがなされる。
カーボルト7には、旧コンクリート1の面から突出する
ネジ部4の先端にナット9を螺合する。その結果、ネジ
部4の先端に突片8が水平に、花弁状に突出する。
ように新規吹き付け部材2を旧コンクリート1上に施
す。かかる新規吹き付け部材2としてはモルタルやコン
クリートが適切であり、特に、SFRC(スチールファ
イバーコンクリート)等の鋼繊維補強コンクリートが好
適である。
半部11は、切断面13の凹凸15を介して下半部12の切断面
14の凹凸15と噛み合い、この凹凸15がストッパーとして
作用することで、締めつけ方向と反対方向へ戻ることが
阻止されるから、ロックが外れることはない。
切断面13, 14の凹凸15の形状を鋸歯状に形成した。この
場合も、上半部11が締めつけ方向と反対方向へ戻ること
を阻止するように、鋸歯の形状をラチェット歯のような
階段状に形成した。
切断面13, 14の凹凸15の形状をスリットに形成した。こ
の場合は、斜めの切断面13, 14に対してネジ部4の軸方
向にスリットが切欠かれるから、ナット6の締めつけに
よりスリットが広がり、上下のスリットが噛み合う。
ル内周面等の補修・補強用せん断ボルトは、アンカーボ
ルトのロックが一旦ロックされた後は、ナットが緩むな
どしてもルックが外れることがなく、高い信頼性をもっ
て旧コンクリートと新規吹き付け部材との一体化を図る
ことができるものである。
用せん断ボルトの第1実施例を示す使用状態の正面図で
ある。
用せん断ボルトの第1実施例を示す斜視図である。
用せん断ボルトの第2実施例を示す正面図である。
用せん断ボルトの第3実施例を示す正面図である。
る。
図である。
材 3…止めピン 4…ネジ部 5…ロック部 6…ナット 7…アンカーボルト 8…突片 9…ナット 10…切断部 11…上半部 12…下半部 13…切断面 14…切断面 15…凹凸 16…平板 17…ストッパー 20…金網ラス
Claims (4)
- 【請求項1】 ネジ部の下部の棒状部の外周にロック部
を設け、該ロック部の上部にナットを取り付けたアンカ
ーボルトにおいて、放射状に突片を設けたナットを、前
記ネジ部の上端に螺合し、前記ロック部を鋭角に切断し
た切断部を境にして上半部と下半部とで構成し、上半部
が螺合方向と反対方向に戻らないような凹凸を、切断面
に形成したことを特徴とする法面やトンネル内周面等の
補修・補強用せん断ボルト。 - 【請求項2】 切断面に形成する凹凸は、波形である請
求項1記載の法面やトンネル内周面等の補修・補強用せ
ん断ボルト。 - 【請求項3】 切断面に形成する凹凸は、鋸歯状である
請求項1記載の法面やトンネル内周面等の補修・補強用
せん断ボルト。 - 【請求項4】 切断面に形成する凹凸は、スリットであ
る請求項1記載の法面やトンネル内周面等の補修・補強
用せん断ボルト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29428894A JP3695544B2 (ja) | 1994-11-29 | 1994-11-29 | 法面やトンネル内周面等の補修・補強用せん断ボルト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29428894A JP3695544B2 (ja) | 1994-11-29 | 1994-11-29 | 法面やトンネル内周面等の補修・補強用せん断ボルト |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08152015A true JPH08152015A (ja) | 1996-06-11 |
JP3695544B2 JP3695544B2 (ja) | 2005-09-14 |
Family
ID=17805765
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29428894A Expired - Lifetime JP3695544B2 (ja) | 1994-11-29 | 1994-11-29 | 法面やトンネル内周面等の補修・補強用せん断ボルト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3695544B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100412783B1 (ko) * | 2000-06-28 | 2003-12-31 | 중앙크리텍 주식회사 | 스프레이 공법을 이용한 폴리머 모르터 단면수복 보수공법 |
KR100691656B1 (ko) * | 2002-09-27 | 2007-03-09 | 주식회사 엠티마스타 | 콘크리트 구조물의 파단면 보수를 위한 우산살 앵커 및이를 이용한 파단면 보수공법 |
CN113090289A (zh) * | 2021-03-22 | 2021-07-09 | 中国神华能源股份有限公司神朔铁路分公司 | 隧道施工缝渗漏水治理方法及治理系统 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6253507B2 (ja) * | 2014-05-20 | 2017-12-27 | 日特建設株式会社 | 補修・補強用ボルト及びそれを用いた補修・補強工法 |
-
1994
- 1994-11-29 JP JP29428894A patent/JP3695544B2/ja not_active Expired - Lifetime
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CN113090289A (zh) * | 2021-03-22 | 2021-07-09 | 中国神华能源股份有限公司神朔铁路分公司 | 隧道施工缝渗漏水治理方法及治理系统 |
CN113090289B (zh) * | 2021-03-22 | 2024-03-01 | 中国神华能源股份有限公司神朔铁路分公司 | 隧道施工缝渗漏水治理方法及治理系统 |
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JP3695544B2 (ja) | 2005-09-14 |
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