JP2519849Y2 - 自穿孔ロックボルト - Google Patents

自穿孔ロックボルト

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和夫 木内
建三 斉藤
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岡部株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、隧道での土石の崩落や斜面の崩壊を防ぐ
のに使用する自穿孔ロックボルトに係るものである。
(従来の技術) 地山の風化が比較的に進み、穿孔してもその穿孔が自
立できないような地山にロックボルトを取付ける場合に
は、穿孔に使用したロッドを回収しないでそのままロッ
クボルトとして使用する自穿孔ロックボルトにすれば便
利である。その場合は、ロッドで穿孔した後、そのロッ
ドの穿孔時に圧縮空気または水を送っていたロッド内の
中空部よりロックボルト用グラウト材を注入して地山と
ロッドを一体化させる。
ところで、従来のこの種の自穿孔ロックボルトは、そ
のロッドの全長にわたってピッチの粗い雄ねじを設けた
り、全長にわたって異形ふしを設けたり、または、鋼製
パイプの外周にその全長にわたって帯鋼を、蔓巻き状に
溶接し、ロックボルトをその全長にわたってグラウト材
により穿孔内に定着させるものである。
(考案が解決しようとする問題点) 上記従来の自穿孔ロックボルトにおいては、そのロッ
ドの全長にわたって雄ねじ、異形ふし、蔓巻き状帯鋼等
(以下これを単に雄ねじ等と言う。)を設けてある。従
って、 (1) 長い雄ねじ等が穿孔時のくり粉の排出の障害と
なる。また、このことは、ロッドの地山との回転抵抗を
増大させることになって穿孔を困難にする。
(2) グラウト材を注入して養生後はロッドの全長に
わたって雄ねじ等によるアンカー作用があるから、地山
の表面が緩んでいる場合や、地山に滑動面がある場合等
においても、ロックボルトに緊張力を与えて地山に圧縮
力を作用させることができない。
等の点に問題がある。
(問題点を解決するための手段) この考案は、上記の問題点を解決するために、プレー
ンパイプ(1)の外周の前端部にナットを螺合する短か
い雄ねじ(2)を、後方部にはアンカー作用をなす適当
に長い雄ねじ(3)を転造によってそれぞれ設け、その
後方部の雄ねじ(3)の先端部にはパイプ(1)内の中
空部(4)と連通する通孔(5)を設けたビット(6)
を螺着して自穿孔ロックボルト(a)を構成する。
また、プレーンパイプ部にグリス等の油を塗布してお
くとさらに効果を発揮する。
(作用) 地山(b)にロックボルト(a)によって穿孔(7)
し、その穿孔(7)内にグラウト材(8)を注入して養
生した後、ロックボルト(a)の前端雄ねじ(2)に螺
合したナット(9)を締付けると、地山(b)とグラウ
ト材(8)との剥離よりもロックボルト(a)とグラウ
ト材(8)との剥離が先きに発生し、プレーンパイプ部
に緊張力が導入される。また、ロックボルト(a)の後
方雄ねじ(3)が付着している部分のグラウト材(8)
にロックボルト(a)と一体的の引張力が作用すること
になり、ロックボルト(a)の前方部のプレーンパイプ
部分のグラウト材(8)は上記後方雄ねじ(3)の部分
のグラウト材(8)によって押圧される。このために、
ロックボルト(a)のプレーンパイプ部分のグラウト材
(8)には圧縮力が作用してロックボルト(a)の引抜
き抵抗力が増大する。
(実施例) 第1図乃至第8図に示すこの考案の一実施例について
その構造を説明すれば、(a)は自穿孔ロックボルトを
示し、(1)はその本体をなす鋼製のプレーンパイプ
で、該プレーンパイプ(1)の外周の前端部に短かい雄
ねじ(2)を、後方部には1m〜3m程度の長い雄ねじ
(3)を転造によりそれぞれ前方部のプレーンパイプ部
分よりは外方へ張出させて設ける。(4)はパイプ
(1)内の中空部、(6)はビットで、その基部をパイ
プ(1)の後方部の雄ねじ(3)の先端部に螺着し、該
ビット(6)にはパイプ(1)内の中空部(4)と連通
する通孔(5)を設ける。
(b)は地山を示し、(7)は地山(b)に設けた穿
孔、(8)はグラウト材、(9)はナット、(10)は座
金、(11)は座金(10)の通孔に挿通した排気チュー
ブ、(12)は穿孔機のチャック、(13)は図示してない
が基端を注入ポンプに連結したホースで、その先端に連
結口金(14)を取付ける。
次にその施工手順を説明する。
(1) 第4図に示すように、ロックボルト(a)の雄
ねじ(2)の穿孔機のチャック(12)を取付け、地山
(b)にロックボルト(a)によって穿孔(7)する。
(2) 第5図に示すように、地山(b)にロックボル
ト(a)によって所定深さに穿孔(7)した後は、穿孔
機のチャック(12)をロックボルト(a)の雄ねじ
(2)から外す。次いで、排気チューブ(11)付き座金
(10)の排気チューブ(11)の後方突出部を穿孔(7)
内に挿入し、座金(10)の中央通孔をロックボルト
(a)の雄ねじ(2)に嵌合してその座金(10)を地山
(b)に当てた後、雄ねじ(2)にナット(9)をねじ
込んで穿孔(7)の前端開口部を座金(10)により閉塞
する。
(3) 第6図に示すように、ロックボルト(a)の雄
ねじ(2)にホース(13)の口金(14)を連結し、グラ
ウト材(8)をホース(13)からロックボルト(a)の
パイプ(1)内の中空部(4)およびビット(6)の通
孔(5)内に通して穿孔(7)内の後端部に注入し、そ
の穿孔(7)内を順次前方へ進行させる。そして、グラ
ウト材(8)が排気チューブ(11)から溢出しだすとグ
ラウト材(8)の注入を止めてからホース(13)の口金
(14)をロックボルト(a)の雄ねじ(2)から外す。
(4) 第7図に示すように、上記の状態でグラウト材
(8)の養生を行う。
(5)第8図に示すように、ナット(9)の本締めを行
いロックボルト(a)を緊締して地山(b)に定着す
る。
第9図および第10図に示すこの考案の他の実施例は、
上記実施例のプレーンパイプの雄ねじ(2)付きプレー
ンパイプ部分と雄ねじ(3)部とを別個になしてそれら
をカップラーにより連結したもので、その構造を図面に
ついて説明すれば、(a1)は自穿孔ロックボルトを示
し、(11)はその本体の前方部をなす鋼製のプレーンパ
イプで、その外周の前後の端部にそれぞれ短かいロープ
雄ねじ(2)、(15)を転造によりプレーンパイプ部分
よりは若干外方へ張出させて設ける。(31)は長い雄ね
じパイプで、その全長にわたって外周にロープ雄ねじを
転造により設ける。(16)はカップラーで、その内方両
側部にはロープ雌ねじ(17)、(18)をそれぞれ転造に
より設ける。そこでカップラー(16)の雌ねじ(17)に
プレーンパイプ(11)の後方雄ねじ(15)を、雌ねじ
(18)に雄ねじパイプ(31)の前端部をそれぞれ螺着
し、その雄ねじパイプ(31)の後端部にビット(6)を
螺着して自穿孔ロックボルト(a1)を構成する。
この構成のものにおいても、上記と同様に施工して同
様に作用する。
(考案の効果) この考案の自穿孔ロックボルトは、下記のような顕著
な効果を有する。
(1) ロックボルトの後方雄ねじ部を除いて前方部が
プレーンパイプとなっている。従って、 (イ) 穿孔時にくり粉の排出が良くて穿孔し易い。
(ロ) 穿孔時におけるロックボルトの回転・打撃に対
する抵抗が少ない。
(ハ) ロックボルトに緊張力を導入したときに、地山
とグラウト材との剥離よりもロックボルトとグラウト材
との剥離が先きに発生し易くなるから、ロックボルトの
プレーンパイプ部分のグラウト材には圧縮力が作用して
ロックボルトの引抜き抵抗力を増大することができる。
(2)ロックボルトの後方部に適当に長い雄ねじを設け
てあるから、グラウト材とロックボルトとの付着抵抗は
上記雄ねじの部分で十分とれて地山へのロックボルトの
固定は堅固である。
(3) ロックボルトはプレーンパイプ部分が多くてよ
いので、加工量を減らすことができてコストの低下をも
たらす。
(4) 構造が簡単で、容易に製作できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例に係る自穿孔ロックボルト
の側面図、第2図は同上拡大側面図で、中間部を切欠し
て示す。第3図は自穿孔ロックボルトを設置した状態の
側断面図、第4図乃至第8図はその自穿孔ロックボルト
の施工説明側断面図で、第4図は穿孔途中の状態、第5
図は所定に穿孔してその穿孔の前方開口部を閉塞した状
態、第6図はグラウト材を注入した状態、第7図はグラ
ウト材の養生の状態、第8図は本締めする状態をそれぞ
れ示す。第9図はこの考案の他の実施例に係る自穿孔ロ
ックボルトの側面図、第10図は同上拡大側面図で、中間
部を切欠して示す。 (a)……自穿孔ロックボルト、(1)……プレーンパ
イプ、(2)……雄ねじ、(3)……雄ねじ、(4)…
…中空部、(5)……通孔、(6)……ビット、(9)
……ナット、

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】プレーンパイプの外周の前端部にナットを
    螺合する短かい雄ねじを、後方部にはアンカー作用をな
    す適当に長い雄ねじを転造によってそれぞれ設け、その
    後方部の雄ねじの先端部には上記パイプ内の中空部と連
    通する通孔を設けたビットを螺着してなる自穿孔ロック
    ボルト。
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