JP2576787Y2 - 杭頭接合金物 - Google Patents

杭頭接合金物

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JP2576787Y2
JP2576787Y2 JP1993072066U JP7206693U JP2576787Y2 JP 2576787 Y2 JP2576787 Y2 JP 2576787Y2 JP 1993072066 U JP1993072066 U JP 1993072066U JP 7206693 U JP7206693 U JP 7206693U JP 2576787 Y2 JP2576787 Y2 JP 2576787Y2
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square steel
pile
reinforcing bar
joint
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JP1993072066U
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弥一朗 安田
良幸 永津
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弥一朗 安田
中京建材株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、レベル止め施工された
既設杭の頭部端板に取り付けて、既設杭と、既設杭の上
方に構築する構造物とを接合する際に使用する杭頭接合
金物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】既設のプレストレスコンクリ−ト杭の頭
部に、杭上方に構築する構造物(フ−チング、基礎スラ
ブ等)を接合する場合、杭を途中でカットオフし、埋設
されたPC鋼材を露出させ、そのPC鋼材を構造物内に
配筋して接合を行っていた。しかし、この方法の場合、
カットオフに伴って、PC鋼材に導入されたプレストレ
ス量が減少し、杭の強度低下と杭体の損傷が発生する。
また、最近は杭の施工方法において、回転工法の普及に
伴い、レベル止め施工のケ−スが一般化してきたにも拘
らず、篭鉄筋使用の中込鉄筋工法による場合が多々行わ
れている。しかし、杭頭割砕を行ってPC鋼棒を併用す
る場合と異なり、篭鉄筋のみの場合においては、硬度の
著しく異なる杭壁と新たに篭鉄筋周囲に注入されるコン
クリ−トの密着が期し得ない等の欠点があるほか、作業
上の手間についても不経済な面が多い。そこで本願出願
人は、以前に図2、3に示すような接合金物を考案し
(実願平2−93146号)、上記問題点の解消を図っ
た。この接合金物は、角鋼材aの一方の面に接合鉄筋b
を回転摩擦により圧着し、角鋼材aの他方の面に形成し
た凹部cに、ねじ棒dを同じく回転摩擦により圧着して
構成したものである。そして、コンクリ−ト杭eの杭頭
fの端板gに、所定の間隔をおいてねじ孔hを開設し、
このねじ孔h内にねじ棒dを螺合することによって接合
を行う。このように接合金物を用いた場合は、コンクリ
−ト杭eをカットオフする必要がなく、PC鋼材iに導
入されたプレストレス量が減少することがないため、杭
の強度低下と杭体の損傷を防止できる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記の接合金物の場
合、角鋼材aに単にねじ棒dを溶着するだけだと、溶着
のバリができるため、角鋼材aの端板g上への座りが不
良になり、確実な接合が行えなくなる。そこで、角鋼材
aに凹部cを設け、その内部にねじ棒dを回転摩擦によ
り圧着し、圧着時のバリを凹部c内に収容するよう構成
した。そのため、凹部cの加工により、製造コストが高
くなる欠点が生じる。また、ねじ棒dを回転摩擦圧着に
より接合するため、引張耐力に限界があり、所要の引張
耐力の確保が困難になるおそれがある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、上記のような
問題点を解決するためになされたもので、コストの低減
及び引張耐力の向上を図ることができる杭頭接合金物を
提供することを目的とする。即ち、本考案は、既設杭の
頭部端板に取り付けて、既設杭と、既設杭の上方に構築
する構造物とを接合する際に使用する接合金物におい
て、ねじ孔を有する角鋼材と、一端にねじ部を有する前
記構造物内に配する鉄筋とよりなり、前記鉄筋のねじ部
を前記角鋼材のねじ孔内に螺合して貫通させ、かつねじ
部の貫通した露出部の長さを、前記端板への取り付けに
必要な長さを確保し、鉄筋のねじ部の基端側と角鋼材と
を溶接して一体化したことを特徴とする、杭頭接合金物
である。
【0005】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本考案の一実施
例について説明する。 <イ>角鋼材 本考案の杭頭接合金物は、図1に示すように、角鋼材1
と接合鉄筋2より構成する。角鋼材1は鋼製部材であ
り、例えば6角形等の角柱体や、角板を用いる。角鋼材
1の厚さは、施工条件や規模に応じて適宜選択するが、
インパクトレンチによる締め付けを効率的に行える厚さ
であれば良く、25m/mから30m/m程度である。
そして、角鋼材1の中心部には、ねじ孔11を貫通させ
る。
【0006】<ロ>接合鉄筋 接合鉄筋2には異形鉄筋等を用い、その一端部にはねじ
部21を設ける。このねじ部21は、角鋼材1のねじ孔
11に螺合可能な仕様とする。また、図1に示すよう
に、ねじ部21をねじ孔11内に螺合させた状態におい
て、ねじ部21の貫通露出部22の長さLを、端板への
取り付けに必要な長さを確保する。
【0007】<ハ>溶着 上記のように作製した接合鉄筋2のねじ部21を、角鋼
材1のねじ孔11内に螺合し、ねじ部21の貫通露出部
22が端板への取り付けに必要な長さであることを確認
した後、ねじ部21の基端側と角鋼材1とを、ア−ク溶
接により溶接し、一体化する(溶接部3)。従って、角
鋼材1と接合鉄筋2とは、ねじの螺合力と、溶接による
溶着力との二重の接合力によって、強固に一体化される
ことになる。以上で杭頭接合金物の作製を完了する。
【0008】
【作用】以上のように構成した接合金物を、図1に示す
ように端板4に接合する。接合の際には、回転ブラシ等
を用いて、端板4に開設したねじ孔41内の詰まりを除
去する。次に、人力により、接合鉄筋2のねじ部21
を、角鋼材1のねじ孔11内にある程度螺合して取り付
ける。そして、補助筒を取り付けたインパクトレンチに
より角鋼材1を回転させて最終締付けを行う。
【0009】このように角鋼材1を回転させると、接合
鉄筋2も一体に回転するため、そのねじ部21を端板4
のねじ孔41内に所要の深さまで螺合させることができ
る。なお、接合金物の耐引き抜き力の増大を図るために
は、締付けトルクを4500kg以上にすることが望まし
い。また、上記補助筒には、接合鉄筋1程度の長さを有
するパイプの先端に、角鋼材1と嵌合する袋ナット状部
材を有するものを使用する。
【0010】
【本考案の効果】本考案は以上説明したようになるた
め、次のような効果を得ることができる。 <イ>本発明の接合金物は、角鋼材のねじ孔に接合鉄筋
のねじ部を螺合し、溶接するだけで作製することができ
る。従って、従来の接合金物よりも低コストで作製する
ことが可能となる。
【0011】<ロ>角鋼材と接合鉄筋とは、ねじの螺合
力と、溶接による溶着力との二重の接合力によって強固
に一体化される。そのため、本発明の接合金物は、従来
の回転摩擦圧着により接合した接合金物よりも、高い引
張耐力を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の杭頭接合金物の一実施例の説明図
【図2】 従来技術の説明図
【図3】 従来技術の説明図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E02D 27/12

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既設杭の頭部端板に取り付けて、既設杭
    と、既設杭の上方に構築する構造物とを接合する際に使
    用する接合金物において、 ねじ孔を有する角鋼材と、 一端にねじ部を有する前記構造物内に配する鉄筋とより
    なり、 前記鉄筋のねじ部を前記角鋼材のねじ孔内に螺合して貫
    通させ、かつねじ部の貫通した露出部の長さを、前記端
    板への取り付けに必要な長さを確保し、 鉄筋のねじ部の基端側と角鋼材とを溶接して一体化した
    ことを特徴とする、 杭頭接合金物。
JP1993072066U 1993-12-14 1993-12-14 杭頭接合金物 Expired - Lifetime JP2576787Y2 (ja)

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JPH0735539U JPH0735539U (ja) 1995-07-04
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH05306527A (ja) * 1992-04-30 1993-11-19 Nippon Concrete Ind Co Ltd コンクリート杭

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