JP2774661B2 - 既製コンクリート杭 - Google Patents

既製コンクリート杭

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JP2774661B2
JP2774661B2 JP8911490A JP8911490A JP2774661B2 JP 2774661 B2 JP2774661 B2 JP 2774661B2 JP 8911490 A JP8911490 A JP 8911490A JP 8911490 A JP8911490 A JP 8911490A JP 2774661 B2 JP2774661 B2 JP 2774661B2
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正行 阪
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旭化成工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、土木・建築工事において用いられる既製コ
ンクリート杭に関するものであり、更に詳しくは、フー
チングに連結するために杭頭部が改良された既製コンク
リート杭に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、既製コンクリート杭を用いる基礎工事では、所
定長さに打ち込まれた杭の頭部を破砕し、杭内部の鉄筋
を露出させ、この鉄筋でフーチングと連結させていた。
そこで、従来から杭頭部とフーチングを連結させる際
に、杭の頭部を破砕しないで連結させる方法として、特
公昭53−40802号公報や実開平1−79634号公報に示され
ているように、端板の内側のコンクリート層の中に円筒
型の長いナットを埋め込んで、これに雄ネジを施した鉄
筋をねじ込めるようにしていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来の端板の内側のコンクリート層の中に円筒型の長
いナットを埋め込んだ杭は、その杭を打撃工法で沈設す
ると、クッション材を介して打設しても、杭頭部の端板
への打撃衝撃は強く、時には、端板金具を変形させてし
まい、雄ネジを施した鉄筋のねじ込みが不可能になる。
また、中掘工法やプレボーリング工法で沈設しても、
土や泥がナット内に侵入し、その泥等を取り出すことが
極めて困難となり、やはり鉄筋の定着ができなくなる。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、杭上端部に雌ネジの切られた端板を設け、
かつ該端板上面の外周縁部に杭の存在しない外方向に向
かって板状のリングが取付けられていることを特徴とす
る既製コンクリート杭である。
本発明に用いる既製コンクリート杭は、PHC杭、PC
杭、鋼管被覆杭等の金属製の端板を有する杭であればよ
い。そして少なくとも杭上端部の端板にネジが切られて
いればよい。
また、プレストレストコンクリート杭を本発明のよう
に、鉄筋のねじ込み取付ができるようにすると、杭頭部
の破砕作業が不必要になり、そのプレストレストの損失
が無くなるので、本発明の杭としてプレストレストコン
クリート杭がより好ましい。
これら本発明に用いる杭の中で特に好ましいのは、実
公昭49−378号公報の第2図に示されたように、端板に
雌ネジが設けられた大きな孔とPC鋼棒の端部が係止され
る小さな孔とが連続して瓢箪形に設けられたプレストレ
ストコンクリート杭である。
この杭は、製造時にネジをねじ込んで端板を両方向に
引張ってプレストレスを与えて製造しているので、この
ネジに製造時のコンクリートのペーストが侵入しうるこ
とがなく、ネジが塞がれることがない。その上、リング
を付けるまでは、リングを付けない他の杭と区別して管
理する必要もない。
本発明に用いる板状のリングは、杭の施工時に打撃や
押し込み力を杭に確実に伝えなければならなので好まし
くは鋼材、例えばSS41材が用いられる。
この板状のリングは、杭外径と同程度の外径であるこ
とが好ましく、端板に溶接もしくはボルトで固着する。
また、この板状のリングの厚さは、施工時の打撃衝撃等
に耐えるために、4mm以上が好ましく、4.5mmから8mmが
特に好ましい。
また、その長さは、厚さや直径とによっても異なる
が、一般的には、50mmから150mmが好ましく、100mm前後
が特に好ましい。なお、長さは、厚さにも関連するが、
一般的に長くなる程、施工時の打撃衝撃等に対し不利に
なり短すぎるとリングの効果がなくなる。
なお、本発明の杭を沈設した後、フーチングをつくる
前に端板に切られた雌ネジに雄ネジ付の鉄筋を連結す
る。連結する鉄筋の雄ネジ径が端板に切られた雌ネジの
径と異なる場合は、第5図に示したように、鉄筋の雄ネ
ジ径と同じネジ径を有する雌ネジを端板に切られた雌ネ
ジと同じ径を有する補助具(ボルト)に溶接した鉄筋接
続用補助具を用い、この雌ネジに鉄筋をネジ込んで取り
付けるようにすることもできる。このボルトの材質とし
ては、一般的には、通常の鋼材や焼入れ加工した高強度
鋼材等の鋼材を用いることが好ましいが、連結する鉄筋
を固定する目的だけであれば、プラスチック材料でも良
い。
〔作用〕
端板に切られた雌ネジの作用は、後でこの雌ネジに雄
ネジが切られた鉄筋を取り付けるためのものであり、単
に端板に切られた雌ネジであるので、杭の沈設時に万一
泥が詰まっても、ネジ孔が比較的浅いのでその除去が極
めて容易である。
また、板状のリングは杭の沈設時に端板に切られた雌
ネジが潰れるのを保護し、雌ネジが比較的浅くとも充分
に鉄筋を取り付けられるように保護する役割をする。
本発明の既製コンクリート杭は、杭頭に板状のリング
を設けているので、基礎フーチングに水平力が加わった
場合、杭頭の端板とコンクリートとの間に働くせん断力
に対しては、板状のリングで受け持つことができるの
で、杭の周面とフーチングのコンクリートとの付着力が
切れても、作用する水平力が杭に確実に伝達されるので
安全である。
特開昭62−288219号公報に開示されているような従来
工法の場合では、ねじ込まれた鉄筋のせん断力のみで対
応するしかなく、太径の鉄筋を用いることが必要とな
る。
〔実施例〕
本発明を図面に示した実施例により説明する。
PC鋼棒aを有し、コンクリート部bの周面にスカート
金具cを有する鉄製の厚み19mmの端板1が設けられ、か
つ該端板1には小さな孔2と大きな雌ネジ孔(直径20m
m)3とが連続した瓢箪形の雌ネジ4が形成されている
外径400mmφ、長さ10mの第1図に示す如きPHC杭Aの端
板1に、外径400mmφ、厚肉6mm、厚さ(深さ)100mmの
リング5を保護リングとして第2図に示すように溶接し
た。
ついで、該リング5が取付けられたPHC杭Aをプレボ
ーリング法にて地盤中に沈設、その後、リング5に2〜
3度の打撃を加えることにより該PHC杭Aを確実に地盤
に打ち込んだ。
しかる後、第3図に示す如く端板1の雌ネジ4に大き
な雌ネジ3に合致する材質SD30鉄筋dをねじ込んだ。
なお、本発明においては、リング5が取付けられたPH
C杭Aの沈設に際し、第4図に示す如き補助具6(雌ネ
ジ孔3に合った雄ネジ、例えば長さ20mmのハイテンショ
ン六角ボルト)を取付けて沈設し、沈設後にこれを取除
いた後鉄筋dをねじ込むようによってもよい。この方法
の場合、杭の沈設時に杭内部から上がってくる土や泥に
よって雌ネジ孔3の閉塞を防止することができ好まし
い。また、端板1の雌ネジ孔3の直径と鉄筋dの直径と
が合わない場合は、例えば第5図に示す如き鉄筋dのネ
ジ径に合致した雌ネジ7(例えば、長さ20mmのハイテン
ション用高ナット)を第4図に示す補助具6の頭部に溶
接した鉄筋連結用補助具を用いることもできる。
〔発明の効果〕
本発明の杭を使用すると、その沈設施工の際にネジ孔
が潰れたり、泥等が詰まってねじ込み不能になることが
ない。
それ故、施工費が掛かる杭頭破砕作業が不必要であ
り、鉄筋の定着も容易でその取付けに溶接工等の専門化
を必要とせず、作業スピードも極めて早く、経済的面か
らも、作業能率の面からも優れている杭頭部に予めネジ
を設けておくことの利点が、充分発揮される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に用いられる既製コンクリート杭の一態
様の一部切欠断面図、第2図は本発明の一実施態様の斜
視図、第3図は本発明の既製コンクリート杭に鉄筋を連
結した状態を示す一部切欠断面図である。第4図は本発
明に用いられる補助具の正面図、第5図は本発明に用い
られる鉄筋連結用補助具の正面図である。 1は端板、2は小さいネジ孔、3は大きいネジ孔、4は
瓢箪状雌ネジ、5はリング、6は補助具、7は鉄筋のネ
ジ径に合致したネジ径を有する雌ネジ、8は鉄筋連結用
補助具、AはPHC杭、aはPC鋼棒、bはコンクリート
部、cはスカート金具、dは鉄筋を示す。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】杭上端に雌ネジの切られた端板を設け、か
    つ該端板上面の外周縁部に杭の存在しない外方向に向か
    って板状のリングが取付けられていることを特徴とする
    既製コンクリート杭。
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JP4753136B2 (ja) * 2005-11-17 2011-08-24 三谷セキサン株式会社 杭の連結構造、pc鋼棒
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