JP3053177U - ボルト・ナットの緩み止め具 - Google Patents

ボルト・ナットの緩み止め具

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JP3053177U
JP3053177U JP1998002788U JP278898U JP3053177U JP 3053177 U JP3053177 U JP 3053177U JP 1998002788 U JP1998002788 U JP 1998002788U JP 278898 U JP278898 U JP 278898U JP 3053177 U JP3053177 U JP 3053177U
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nut
pin
pin hole
loosening
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JP1998002788U
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Inventor
道和 金本
Original Assignee
有限会社泉製作所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 緩み及び分解を防止する構造物のボルト・ナ
ットによる締結部に関し、硬質の止めピンをナット側に
設けたピン穴より挿入して同ピンの尖り先をボルトの谷
径付近に貫入するまで打ち込み、確実にナットの緩み止
めをなし、短時間に、手間及び特殊工具を要しない単純
な作業として比較的悪い立地条件の構築現場にも適用可
能としたボルト・ナットの緩み止め具を提供しようとす
るものである。 【構成】 予めナット2の側壁部にピン穴6を貫設して
おき、同ナットをボルト1に螺着した後で、ボルトより
硬質であって、一端に尖り先4を形設した止めピン3を
同ピン穴を通じて同尖り先がボルトの谷径d部付近に
貫入するまで打ち込み嵌設している。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、塔・槽類・橋梁を含む建築構造物乃至公共施設において、緩み及び 分解を防止又は禁止する締結構造部に適用するボルト・ナットの緩み止め具に関 するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、塔装・槽類・橋梁を含む建築構造物に適用するボルト・ナットの緩み止 め方法は、一般に二重にナットを使用するロックナット方式、ナット螺着後にね じ山の一部を潰してかしめる方式、螺着部を接着又は熔着する方式及び締結部全 体を被覆し又は埋め込む方式など種々の手段が講じられている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来の技術で述べたロックナット方式、ナット螺着後にかしめる方式及び螺着 部を接着する方式は、何れも構築後の補修工事を考慮して比較的分解が容易なも のが多く、自然及び不確定原因による締結部の緩み及び分解の危険性を払拭する ものではなく、また、螺着部付近を熔着する方式及び締結部全体を被覆し又は埋 め込む方式は、締結部の緩み及び分解を防止することが出来るとしても、構築現 場が比較的悪い立地条件のところが多く、施工上困難な問題があり、多くの手間 がかかる欠点があった。
【0004】 本考案は、従来の技術におけるこのような問題点に鑑みてなされものであり、 その目的とすするところは、緩み及び分解を防止する構造物のボルト・ナットに よる締結部に関し、施工現場において、ボルトより硬質の止めピンをナット側面 より挿入してハンマーなどで打ち込み、同ピンの端部に形設した尖り先をボルト の谷径付近まで貫入して同ピンをナットに嵌設しており、極めて短時間に、手間 を要しない単純な作業により、比較的悪い立地条件の構築現場にも適用可能とし 、確実にナットの緩み止めを可能とする緩み止め具を提供しようとするものであ る。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本考案におけるボルト・ナットの緩み止め具は、 予めナットの側壁部にピン穴を貫設しておき、同ナットをボルトに螺着した後で 、ボルトより硬質であって、一端に尖り先を形設し、ピン穴直径に対し締め代を 付した止めピンを、同ピン穴に尖り先側より挿入して同尖り先がボルトの谷径部 付近に貫入するまで打ち込み嵌設して成り、ナットの緩み止めを可能となしてい る。
【0006】
【作用】
ナットをボルトに螺着した後で、ナットの側壁部に設けたピン穴に止めピンの 尖り先側より挿入して同尖端がボルトのねじ山乃至谷径部付近に貫入するまで打 ち込めば、止めピンは、ピン穴直径に対し締め代を付けているので、締まり填め 状に嵌設され、このとき、止めピンの尖り先がボルトの谷径部付近に貫入してい て尖り先部で塑性変形により排除されたボルトねじ山部のバリ及び膨らみは同尖 り先付近のボルト・ナットのねじ山の隙間及び山頂部と谷部との頂隙を充満して 局部接触圧力を高めるため、ボルト・ナットの接合が強化される。
【0007】 このように、尖り先付近において、ボルト・ナットの局部接触圧力を高めて接 合が強化されているため、ナットに極めて強力な緩み側への回動トルクを加えて ナットを回動るとき、ボルト谷径付近は同尖り先部でボルト側の塑性変形として の引掻き状となるとともに、同尖り先付近では、ボルト・ナットの局部接触圧力 が高いため凝着現象ないし局部焼き付き現象を生じて緩み側への回動トルクに対 抗する強力な摩擦力となり、この状態はナットの回動を停止するまで継続的に作 用する。
【0008】 この、ナットを緩めるに要する緩み側への回動トルクの値を確認するため実側 した結果によれば、同回動トルクの値は、適正とされる初期締め付けトルクの約 5倍の値であって、ナットを取り外すにはこのトルク値の緩み側への回動トルク を持続的に加える必要があり、同トルクを加える作業が通常の工具による作業で は極めて困難であることが実証された。
【0009】
【実施例】
実施例について図面を参照して説明する。 図1ないし図4において、予めナット2の側壁部にピン穴7を貫設しておき、 同ナットをボルト1に螺着した後で、ボルトより硬質であって、一端に尖り先4 を形設し、ピン穴直径に対し締め代を付した止めピン3を、同ピン穴に尖り先側 より挿入して同尖り先がボルトのねじ山外径dから谷径d部付近に貫入するま で打ち込み嵌設している。
【0010】 そして、図1及び図3に示すように、止めピン3は、同ピンの尖り先4がボル トのねじ山外径d部から谷径d付近に達するまでの打ち込み代Sを設け、止め ピンの平坦面6は、打ち込み前はピン穴7外へ突出状であるが、打ち込み後はナ ット側面とほぼ面一状としている。
【0011】 また、止めピン3は、ボルトより硬度の高い材質であって、一端に尖り先4だ けを設けたもの、及び尖り先4と中途に括れ溝5を設けたものの何れも適用され るが、前者は同ピンとピン穴との嵌合締め代を大きくとり、打ち込みにより強い 締まり填めとして同ピンの抜け止めをなし、後者は止めピンをボルト側へ打ち込 むことにより同ピン周りにおいて塑性変形して排除されるバリ又は返りの1部を 同溝部へも逃がすことにより尖り先のボルトへの貫入を促して同貫入深さを増し て同ピンの抜け止めを確実になしている。
【0012】 さらに、図4に示す止めピン3は、ピン穴7との締め代を大きくとり、同ピン の抜け止めを図るとともに、尖り先4相当部を単純な楔状に形設している。
【0013】
【考案の効果】 本考案は、上述のように構成されているので、次に記載する効果を奏する。
【0014】 ナットをボルトに螺着した後で、止めピンをナットのピン穴から打ち込み、同 ピンの尖り先がボルトの谷径部付近に貫入することにより、尖り先付近の局部的 塑性変形としてのボルトねじ山部のバリ及び膨らみが同尖り先付近のボルト・ナ ットのねじ山の隙間及び山頂部と谷部との頂隙を充満して局部接触圧力を高めて ボルトとナットの接合を強化することができる。
【0015】 そして、ボルトに接合されたナットに極めて強力な緩み側への回動トルクを加 えてナットを回動するとき、ボルト谷径付近はピン尖り先部でボルト側に塑性変 形を生じて引掻き状となるとともに、同尖り先付近は、ボルト・ナットの局部接 触圧力が高いため凝着現象ないし局部焼き付き現象を生じて緩み側への回動トル クに対抗する強力な摩擦力となり、この状態はナットの回動を停止するまで継続 するので、ナットを取り外すには、同回動トルクを継続して加えることが必要で 、この作業は、通常の工具による作業では極めて困難になり、このボルト・ナッ ト締結は、事実上緩み及び分解を防止した状態にすることが出来る。
【0016】 また、緩み又は分解を防止又は禁止する構造物のボルト・ナットによる締結施 工に際し、止めピンをナットのピン穴より挿入し、ハンマーでボルトの谷径付近 へ貫入するよう打ち込むだけで、確実にナットの緩み止めがなされるので、極め て短時間に、手間及び特殊な工具を要しない単純な作業として、比較的悪い立地 条件の構築現場にも広範に適用可能なボルト・ナットの緩み止め具を提供するこ とができる。
【0017】 さらに、このように緩み乃至分解を防止又は禁止する構造物の締結部において 自然、あるいは人為的原因による緩み及び分解の危険性を払拭することにより、 この種の構造物及び公共施設の信頼性を高めることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ボルト・ナットにボルト・ナットの緩み止め具
の施工例を示す平面図である。
【図2】ボルト・ナットにボルト・ナットの緩み止め具
の施工例を示す立面図である。
【図3】図1のA−Aにおける詳細断面図である。
【図4】止めピンの、他の実施例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ボルト 2 ナット 3 止めピン 4 尖り先 5 括れ溝 6 平坦面 7 ピン穴 S 打ち込み代 T ナット肉厚 L 止めピン長さ d ボルト外径 dボルト谷径 m 締結対象材

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予めナット(2)の側壁部にピン穴
    (7)を貫設しておき、同ナットをボルト(1)に螺着
    した後で、ボルトより硬質であって、一端に尖り先
    (4)を形設し、ピン穴直径に対し締め代を付した止め
    ピン(3)を同ピン穴に同尖り先側より挿入して同尖り
    先がボルトの谷径(d)部付近に貫入するまで打ち込
    み嵌設して成るボルト・ナットの緩み止め具。
JP1998002788U 1998-03-23 1998-03-23 ボルト・ナットの緩み止め具 Expired - Lifetime JP3053177U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08100580A (ja) * 1994-09-30 1996-04-16 Toshiaki Kataoka
CN107435678A (zh) * 2017-08-28 2017-12-05 上海勘测设计研究院有限公司 防松机构及其使用方法
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