JP2008223460A - 枕木に使用するねじ釘用の拡張栓 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単に能率よく枕木へタイプレートを固定することができ、限られた時間を有効に活用でき、長期にわたる振動などでねじ釘が枕木から抜け出すことのない固定状態が得られる枕木に使用するねじ釘用の拡張栓を提供する。
【解決手段】切れ目4によって切離された略円筒状となる胴部5の一方端部に延長状に突出する把持部6を設けて栓本体2を形成し、前記胴部5は、一方端部が傾斜縁7で他方端部が軸心に対して直交する直線縁8となり、胴部5の外周面に、複数の突起9と、両端が切れ目4に達する周方向の凹溝10を設け、この凹溝10に凹溝10の周方向の半分以上にわたって嵌る長さの係止部材3が取付けられている。
【選択図】図1
【解決手段】切れ目4によって切離された略円筒状となる胴部5の一方端部に延長状に突出する把持部6を設けて栓本体2を形成し、前記胴部5は、一方端部が傾斜縁7で他方端部が軸心に対して直交する直線縁8となり、胴部5の外周面に、複数の突起9と、両端が切れ目4に達する周方向の凹溝10を設け、この凹溝10に凹溝10の周方向の半分以上にわたって嵌る長さの係止部材3が取付けられている。
【選択図】図1
Description
この発明は、鉄道軌道に用いられる主として木製枕木において、レール固定用のタイプレートを枕木に締め付け固定するためのねじ釘を枕木にねじ込む部分に埋設して、締結強度を確保する枕木に使用するねじ釘用の拡張栓に関する。
鉄道軌道に用いられる主として木製枕木において、レールを固定するための下地となるタイプレートを枕木に固定する場合、犬釘やねじ釘を用いてタイプレートを枕木に直接固定する方法が採用されている。
しかし、枕木に打ち込んだ犬釘やねじ釘は、列車の往来によってレールに加わる外力や長年の振動によって緩みが生じることになり、徐々に枕木から抜けてしまう状態が発生し、抜けた孔に再度打ち込んだりねじ込んでも当初の固定力が得られないため、固定力を回復するための補修を施す処理が必要になる。
従来、枕木に対するタイプレートの固定力を回復する補修方法は、多々提案されているが、例えば、犬釘やねじ釘を抜いた後の枕木の大径となった抜き孔を再生するため、抜き孔にこれよりも大径の穿孔をあけ、この穿孔を内部に硬化性の樹脂を注入して埋め、この埋めた部分にねじ釘をねじ込む方法(特許文献1参照)や、外周に雄ねじと内周に雌ねじが設けられた埋込栓を枕木の抜き孔内にねじ込んで埋設した後、この埋込栓にねじ釘をねじ込む方法(特許文献2参照)がある。
これとは別に、鉄道等の分野ではないが、コンクリートに各種部材を固定する締結手段として、胴部の先端部に係止部材を設けた筒状のアンカー部材を穿孔内に挿入し、その内部に円錐形のロックピンを打ち込み、係止部材を穿孔内で拡径させることで、コンクリートに各種部材を固定する方法が知られている(特許文献3参照)。
また、タッピングねじをねじ込む下孔内に、断面略半円形で均一な厚みとなる締結用保護固定材を、前記下孔の内周に沿って配置し、下孔の内周と締結用保護固定材の間にタッピングねじをねじ込むことにより、下孔の内周と締結用保護固定材にねじ山を食い込ませるようにした方法が提案されている(特許文献4参照)。
特許第2920831号公報
特開平9−59902号公報
特開平4−128473号公報
特許第2502253号公報
ところで、上記した樹脂の注入による補修方法は、ねじ釘を強固にねじ込み固定することができ、枕木を再利用することができるという利点があり、昨今のリサイクルという観点で有効な方法である。
しかし、上記した特許文献1の樹脂を注入する方法は、樹脂が硬化するまでの養生期間が必要になり、終電から始発までの限られた時間内での補修には採用が困難である。
また、枕木への穿孔の深さを正確に制御してあけなければ貫通孔となり、樹脂が流出することで穿孔を埋めることができず、補修の失敗を招く危険性がある。
次に、特許文献2の埋込栓を埋設する方法は、樹脂注入の方法のような養生期間が不要になり、施工性が向上することで限られた時間内での補修に向いているように思われるが、実際の施工においては、作業手順としてタイプレートを取外さなければ枕木に埋込栓を埋設することができず、レールの取外し等を伴うため、実質的に多くの作業時間を要するという問題がある。
なぜならば、タイプレートを取外さずに施工しようとする場合、タイプレートに設けられている取付け孔によって埋込栓の外径が制約を受け、このような外径の埋込栓を枕木の抜き孔にねじ込んでも、確実な固定が得られないことになり、埋込栓の外径を前記取付け孔よりも大径にしなければならないからである。
更に、特許文献3のアンカー部材にロックピンを打ち込んで締結する方法は、それ自体単用で枕木への部材の固定に採用できる可能性はあるが、鉄道のレール固定関係に使用を規定されているねじ釘のねじ込みに対応するものではなく、アンカー部材にねじ釘をねじ込んでいくと、ねじ込み時の反作用力によって相対的にアンカー部材が枕木から抜け出すことになり、ねじ釘による枕木へのタイプレートの固定に使用できないものである。
また、特許文献4の方法を枕木へのタイプレートの固定に使用した場合、木製枕木は表面部と内部において劣化状況が異なり、均一な厚みとなる締結用保護固定材を用いると、木製枕木の表面部と内部に均一な力が加わってしまうため、表面部の破損を防ごうとすると、固定強度が不足してしまい、固定強度を補おうとすると、表面部の破損を促してしまうという問題があり、枕木へのタイプレートの固定に使用することができない。
そこで、この発明の課題は、上記のような問題点を解決するため、ねじ釘をねじ込むだけの作業で簡単に枕木へタイプレートを固定することができ、限られた時間を有効に活用でき、しかも、木製枕木の表面部の破損を防いで強固な固定強度が得られ、長期にわたる振動などでねじ釘が枕木から抜け出すことのない締結が可能となる枕木に使用するねじ釘用の拡張栓を提供することにある。
上記のような課題を解決するため、請求項1の発明は、軸方向の切れ目によって一部が切離された略円筒状となる胴部の外周面に、複数の突起と、両端が切れ目に達する周方向の凹溝が設けられた栓本体と、前記凹溝に嵌め込んで取付ける係止部材との組み合わせからなり、前記栓本体は胴部一方端部に把持部が軸方向に向けて延長状に突出するよう設けられ、前記係止部材は、凹溝の周方向の半分以上にわたって嵌る長さになっている構成を採用したものである。
請求項2の発明は、上記栓本体の胴部が、一方端部が傾斜縁で他方端部が軸心に対して直交する直線縁となり、上記把持部が傾斜縁側の端部に設けられている構造とすることができる。
ここで、上記栓本体はバネ性の少ない金属板を用いて形成され、その胴部とこれに取付けた係止部材の外径は、タイプレートに設けられている取付け孔を通過できるように設定され、胴部の突起は金属板を外面に打ち出すことによって形成され、胴部の拡径によって穿孔の内周面に食い込むことで、抜け止めと回り止めの役目をし、上記胴部の内周面に対して凹溝を形成した部分は凸部になり、胴部内にねじ込んだねじ釘のねじ山が食い付くことになる。
また、把持部は、胴部の傾斜縁における上端部の位置から延出し、胴部と同じ円弧やフラットな断面形状となり、枕木の穿孔に胴部を挿入するときに把持する部分となり、その上端を折り曲げることにより、穿孔内に胴部が落ち込むことのないようにするものである。
請求項3の発明は、所定長さを有する筒状材料を用い、この筒状材料の周壁を押し潰すことによって、一方端部は周壁の重なる部分がある端面形状となり、この一方端部から他方端部に向けて伸びる軸方向の凹溝を外面に形成して栓体とし、この栓体の内部空洞が前記凹溝の形成によって一方端部側よりも他方端部側が大きくなっている構成を採用したものである。
請求項4の発明は、上記栓体に、押し潰された一方端部から上方に伸びる落ち込み防止具を設けた構成を採用したものである。
請求項5の発明は、上記栓体の一方端部は、筒状材料の周壁を押し潰すことによって周壁が重なる略半円形に形成され、この略半円形の両側端部で周壁の折り返し部分の内側に開口孔を設けた構成を採用したものである。
ここで、請求項3乃至5において、上記栓体を形成する筒状材料は、金属製のパイプや金属板を丸めたパイプを用い、前記パイプの周壁を、一方端部において周壁を半分残すようにして押し潰すことにより軸方向の凹溝を形成し、この凹溝は一方端部から他方端部に向けて浅くなり、栓体の下端部はパイプそのままの周壁になっている。
また、上記落ち込み防止具は、長い金属線材を二又状に折り曲げ、その両側平行部分を栓体の開口孔に一方端部から挿入して栓体を貫通させ、両側平行部分の下端を折り曲げて栓体の下端に係止し、両側平行部分の上端に直角の屈曲部分を設けて形成されている。
請求項1の発明によると、一部が切離された略円筒状となる胴部の外周面に、複数の突起と周方向の凹溝を設けて栓本体を形成し、前記凹溝に係止部材を嵌め込んで取付けたので、栓本体の胴部を枕木の穿孔に挿入した状態で、胴部内にねじ釘をねじ込むと、胴部がねじ釘の反作用力で穿孔から抜け出すことなくねじ込め、ねじ釘のねじ込みで胴部と係止部材が拡径して穿孔の内周面に圧着し、突起と係止部材が枕木に食い込み、また、胴部の内周面で凹溝を形成した部分の凸部に対してねじ釘のねじ山が食い付き、しかも、係止部材の縮径力で胴部とねじ釘を締め付けることになり、振動などを受けても枕木に対してタイプレートを、長期にわたって緩みの発生がない強固な締結状態に固定することができる。
また、栓本体の胴部を枕木の穿孔に挿入した状態で、胴部内にねじ釘をねじ込むだけでよいので、作業が簡単で能率的に行え、夜間等の限られた時間を有効に活用することができる。
請求項2の発明によると、胴部に把持部を延設したので、枕木の穿孔に胴部を挿入する作業が円滑に行え、かつ、この把持部を折り曲げることで穿孔内への胴部の落ち込みを防ぐことができ、作業を円滑に実行することができる。
請求項3の発明によると、筒状材料の周壁を押し潰すことによって、一方端部は周壁の重なる部分がある端面形状となり、この一方端部から他方端部に向けて伸びる軸方向の凹溝を外面に形成して栓体とし、この栓体の内部空洞が前記凹溝の形成によって一方端部側よりも他方端部側が大きくなっているようにしたので、栓体を枕木の穿孔に挿入した状態で、凹溝内に向けてねじ釘をねじ込むと、栓体は穿孔の内周面に圧着し、ねじ山が穿孔の内周面と凹溝の内周面に食い付き、しかも、栓体の内部空洞が一方端部側よりも他方端部側が大きくなっているので、ねじ込みと共に栓体は圧縮力を蓄え、これによって、ねじ釘を締め付けることになり、振動などを受けても枕木に対してタイプレートを、長期にわたって緩みの発生がない強固な締結状態に固定することができる。
また、木製枕木の穿孔表面は内部に比べて劣化が進んで脆くなっており、ねじ釘をねじ込むときに穿孔表面周辺に大きな力を加えると破損が生じることになるが、栓体の内部空洞が一方端部側よりも他方端部側が大きくなっているので、栓体を挿入しても穿孔の表面近くの内部空間を大きく確保することができ、ねじ釘のねじ込み時に穿孔表面周辺を破壊させることがないと共に、ねじ釘のねじ込みにつれて穿孔の内部空間を少なくすることで、ねじ釘を穿孔の劣化の少ない箇所にしっかりとねじ込むことで、強固な締結状態が得られることになる。
請求項4の発明によると、栓体に一方端部から上方に伸びる落ち込み防止具を設けたので、枕木の穿孔に栓体を挿入する作業が円滑に行え、かつ、穿孔内への栓体の落ち込みを防ぐことができ、作業を円滑に実行することができる。
請求項5の発明によると、栓体の一方端部を略半円形にし、この略半円形の両側端部で周壁の折り返し部分の内側に開口孔を設けたので、一方端部の両側が弾力性を持つことになり、ねじ釘のねじ込み時に、栓体の一方端部に対してねじ釘のねじ山の食い付きがよくなり、穿孔表面周辺でのねじ釘と栓体の固着強度を向上させることができる。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1乃至図4は、拡張栓(アンカー)の第1の実施の形態を示し、図1のように、拡張栓1は、栓本体2と係止部材3の組み合わせからなり、栓本体2は、軸方向の切れ目4によって一部が切離された略円筒状となる胴部5と、この胴部5の一端側に延設した帯板状の把持部6によって形成されている。
上記栓本体2の胴部5は、例えば、バネ性を有しないSECC等の金属板を用い、レール固定に用いられるタイプレートの取付け孔に対して通過できる外径の円筒状で、その横断面形状が半径よりも多くなるよう切れ目4の幅が設定され、この胴部5の一方端部は螺旋状となる傾斜縁7で他方端部が軸心に対して直交する直線縁8となっている。
上記把持部6は、胴部5の傾斜縁7側の端部でこの傾斜縁7の上端側の位置から胴部5の軸方向に所定長さ突出するよう胴部5と一体に設けられ、この把持部6の横断面形状は胴部5と同じ円弧とフラットの何れでもよい。
上記胴部5の外周面には、胴部5を形成する金属板を外方に打ち出すことによって、先端が開口状又は先鋭状に形成された複数の突起9と、両端が切れ目4に達する周方向の凹溝10が設けられ、図示の場合、この凹溝10は胴部5の軸方向の略中間位置に二条を並べて設けたが、その数は自由に設定でき、この凹溝10を折り曲げ加工することにより、胴部5の内周面で凹溝10の内側が凸部11になっている。
上記係止部材3は、バネ鋼のような復元弾性のある金属線材を用いて一部を切離したリング状に形成され、胴部5の凹溝10に嵌合する内径とタイプレートの取付け孔を通過できる外径を有し、凹溝10に嵌めた状態で凹溝10から外れることのないよう、凹溝10の半径以上に外嵌する周長になっている。
第1の実施の形態の拡張栓1は上記のような構成であり、次に、この拡張栓1を用いた枕木に対するタイプレートの固定方法を説明する。
図3のように、木製枕木12にレール12aを固定するタイプレート13において、このタイプレート13を枕木12に固定した犬釘やねじ釘を抜き取ったあと、枕木12に残った抜き孔を、タイプレート13の取付け孔14から挿入したドリル等で有底の穿孔15にする。なお、新規工事の場合は、枕木12に対して、タイプレート13の取付け孔14から有底の穿孔15を新たにあければ良い。
この穿孔15に拡張栓1を設置するには、凹溝10に係止部材3を取付けた栓本体2の把持部6を保持し、胴部5をタイプレート13の取付け孔14から穿孔15内に挿入する。
なお、穿孔15が拡張栓1の全長よりも深い場合は、把持部6を途中から折り曲げ、折り曲げ部分をタイプレート13に引掛けることにより穿孔15内に拡張栓1が落ち込まないようにし、また、穿孔15が浅い場合は、把持部6を根元からタイプレート13上に折り曲げればよい。
次に、予め準備しておいたねじ釘16を、軸部にスプリングワッシャ17がはめ込まれ、タイプレート13の取付け孔14から穿孔15内に挿入し、穿孔15内に設置した拡張栓1の胴部5の内周面に対して螺合するように、スパナ等の利器工具を用いてねじ込んでいく。
ねじ釘16が拡張栓1の胴部5内にねじ込まれていく際、ねじ込み初期はねじ釘16の外周面のねじ山16aが把持部6に当接する。その際、栓本体2は金属板で形成されており、木製枕木12よりも硬いので、ねじ釘16は把持部6に押し返されるようにして穿孔15の内周面に食い込みながらねじ込まれていく。
その結果、拡張栓1は穿孔15内に仮固定され、ねじ釘16の回転と共回りすることを防ぎ、ねじ釘16のねじ山16aの先端部が把持部6を通過すると胴部5内に進入し、この胴部5を押し広げることにより、胴部5の外周が穿孔15の内周面に圧着する。
上記ねじ釘16が胴部5内に進入するに際し、ねじ山16aは胴部5の傾斜縁7に到達すると、この傾斜縁7はねじ釘16のねじ山16aと逆の螺旋になっているので、傾斜縁7とねじ山16aの接触量が徐々に増加することになる。
その結果、ねじ釘16のねじ込みが進むにつれて徐々にねじ釘16に加わる回転トルクが増加することになる。従って、ねじ釘16に回転トルクを与える作業者は、急激な回転トルクの増加に伴う疲労を受けることがなく、また、徐々に回転トルクが増加することで、残るねじ込み量を体感することが可能になる。
また、ねじ釘16のねじ込みが進むにつれ、ねじ山16aが胴部5の螺旋状となる傾斜縁7を通過するころは、栓本体2の胴部5に切れ目4が設けてあるので容易に拡開可能となり、その結果、ねじ釘16によって、栓本体2の胴部5は徐々に穿孔15の内周面に圧接されていくことになる。
そして、ねじ釘16のねじ山16a先端が胴部5の傾斜縁7を通過すると、胴部5はねじ山16aで押し開かれることで、外周面に設けた突起9が穿孔15の内周面に圧接しながらめり込むと共に、外周面全体が穿孔15の内周面に対して強力に密着する。
上記密着にあたっては、図1のように、胴部5の内周面に凸部11が形成され、実質的に胴部5の内径を部分的に縮径させているので、ねじ釘16のねじ山16aは、この凸部11に食い込みながらねじ込まれることになり、図4のように、胴部5を確実に拡径させることになる。
この胴部5の拡径の作用において、胴部5の外周面に取付けた係止部材3が穿孔15の内周面に圧着することになるが、ねじ釘16のねじ山16aによって係止部材3全周へ均一に拡開力を加えるのではなく、ねじ山16aは傾斜しているので加力点を外周方向に徐々に変化させながら圧着していくことになる。
ねじ釘16の頭部がタイプレート13に接し、ねじ込みが完了したときには、枕木12と拡張栓1の関係において、拡張栓1は胴部5の周面及び突起9、そして係止部材3が枕木12の穿孔15内周面に強力に食い込み圧着され、両者は完全に一体化されると共に、拡張栓1とねじ釘16の関係においては、ねじ釘16のねじ山16aが胴部5の内周の凸部11に食い込むことで完全に一体化され、係止部材3が縮径弾性で常にねじ釘16を抱き込むことになるので、繰り返し加わる外力に対して、ねじ釘16の緩み止め効果を奏することになる。
また、拡張栓1は、タイプレート13に設けられた取付け孔14に挿通できる外径に設定してあるので、タイプレート13を取外すことなく作業ができ、新規工事と補修工事のどちらにも対応することが可能となる。
更に、ねじ釘16のねじ込み時において、胴部5に設けた傾斜縁7により徐々にねじ込みトルクの増加することと、係止部材3による強力なねじ込みトルクの発生により、作業の終了の目安を知ることとなり、ねじ釘16の無理な締め付けにより、枕木12や拡張栓1を破壊させるということはない。
次に、図5乃至図9は、第2の実施の形態の拡張栓(アンカー)を示している。なお、第1の実施の形態と同一部分には同一符号を用いて説明する。
図5と図6のように、第2の実施の形態の拡張栓1aは、筒状材料として所定長さを有する断面円形の金属パイプを用い、この金属パイプの周壁の一部を押し潰すことによって、一方端部(上端)は周壁が重なる略半円形やC形の端面形状となり、この一方端部から他方端部(下端)に向けて伸びる軸方向の凹溝21を外面に形成して栓体22とし、この栓体22の内部空洞23が前記凹溝21の形成によって一方端部側よりも他方端部側が大きくなっている。
上記栓体22に用いる金属パイプとしては、鋼材、ステンレス等を用いることができ、継目のあるシーム管でも継目のないシームレス管の何れであってもよく、特に、シームレス管で栓体22を形成すれば、ねじ釘16をねじ込んだときに、継目のないことから局所的な変形が少なく、安定した締結が得られることになる。
栓体22に断面円形の金属パイプを用いる理由は、ねじ釘16を完全にねじ込んだ施工完了後において、栓体22の全体が木製枕木12の穿孔15周面に必要十分に面接触させることができ、かつ、ねじ釘16のねじ込み時に、栓体22に応力集中を起こさせないためであり、ちなみに、栓体22に角があると、その部分に応力が集中し、長期的に見た場合、栓体の応力腐蝕や割れたりすることになる。
上記凹溝21は、パイプの一方端部において周壁を半分残すようにして押し潰すことにより形成し、この凹溝21により栓体22の一方端部は周壁が二重に重なる略半円形の端面形状となり、凹溝21は一方端部から他方端部に向けて徐々に浅くなり、栓体22の他方端部はパイプそのままの周壁になっている。
上記栓体22の一方端部を略半円形の端面形状とすることにより、栓体22を木製枕木12の穿孔15に挿入したとき、穿孔15内の上端部に空間を確保することができ、穿孔15に対してねじ釘16を仮固定しやすくなると共に、ねじ釘16のねじ込み時に穿孔15内の上端部に破壊が生じるのを防ぐことができる。
この凹溝21を形成するための押し潰す領域は、パイプの長さ方向において、一方端部から80〜90%の範囲に設定することで、栓体22の下端部にパイプそのままの周壁を確保することで、木製枕木12の穿孔15に挿入したとき、パイプそのままの周壁で栓体22の傾きの発生を防ぐことができ、ねじ釘16のねじ込み作業の円滑性を確保できる。
また、押し潰す領域を上記よりも少なくすると、ねじ釘16のねじ込み時に要するトルクが過大となり、従って、上記のような凹溝21は、高い作業効率を確保しながら、適度な締め付けトルクを得るために必要な形状である。
上記凹溝21は、栓体22の長さ方向に対して、一方端部から他方端部に向けて徐々に浅くなり、栓体22の内部空洞23が前記凹溝21の形成によって一方端部側よりも他方端部側が大きくなっており、ねじ釘16のねじ込みと共に栓体22は圧縮力を蓄え、これによって、ねじ釘16を締め付け、振動などを受けても枕木に対してタイプレート13を、長期にわたって緩みの発生がない強固な締結状態に固定することができると共に、ねじ釘16のねじ込みにつれて穿孔15の内部空間を少なくすることで、ねじ釘16を穿孔15の劣化の少ない箇所にしっかりとねじ込むことができることになる。
上記栓体22の一方端部側は、略半円形に押し潰された部分の両側端部が、周壁の折り返し部分の内側に開口孔24が形成されている。この開口孔24は、栓体22の両側で他方端部に向けて軸方向に長く伸び、栓体22の内部空洞23と連通状態になっている。
上記開口孔24は、栓体22の一方端部における両側に弾力性を持たせることになり、ねじ釘16のねじ込み時に、栓体22の一方端部に対してねじ釘16のねじ山16aの食い付きがよくなり、穿孔15の表面周辺でのねじ釘16と栓体22の固着強度を向上させることができると共に、栓体22に対する落ち込み防止具25の取り付けに利用される。
この落ち込み防止具25は、作業の利便性を向上させるためのものであり、長い金属線材を二又状に折り曲げ、その両側平行部分を栓体22の開口孔24に一方端部から挿入して栓体22を貫通させ、両側平行部分25aの下端を上向きに折り曲げて栓体22の下端に係止し、栓体22の一方端部から上方に伸びる両側平行部分25aの上端に円弧状で直角に折れ曲がる屈曲部分25bを設けて形成され、木製枕木12の穿孔15が深い場合、屈曲部分25bによって栓体22が穿孔15の底に落ち込まないようにするだけでなく、穿孔15の上端に対して栓体22の一方端部を合わせる位置決めの機能もあり、図9の右側のように、この屈曲部分25bは穿孔15よりも大径で、ねじ釘16に用いるスプリングワッシャ17の内径側に納まる直径になっている。
図7(a)乃至(d)は、栓体22に形成する凹溝21の押し潰し形状の異なった他の例を示し、図7(a)の例は、パイプの周壁の一部を凹溝21の開口幅がパイプの内径よりも狭くなるよう円弧に押し潰し、凹溝21の両側で周壁の折り返し部分の内側に涙形の開口孔24を形成したものである。
図7(b)の例は、パイプの周壁の一部をV字状に押し潰し、V字状の弧状頂部を残した周壁の内面に重ねた断面形状としたものである。
図7(c)の例は、パイプの周壁の略半分を頂部が弧状となる鈍角に屈曲させ、周壁の残りの部分をV字状に押し潰し、このV字状の両側部分を外向きの弧状とし、V字状の弧状頂部を残した周壁の内面に重ねた断面形状としたものである。
図7(d)の例は、図5と図6で示した第2の実施の形態の拡張栓1aと同様の略半円形の凹溝21において、残した周壁と凹溝21の円弧を中央を境に内側へきつくなるように屈曲させ、凹溝21の両側で周壁の折り返し部分の内側に略円形の開口孔24を確保したものである。
上記のような凹溝21の押し潰し形状の各例は、ねじ釘16をねじ込んだときの、栓体22と穿孔15の圧着する面積を十分に確保する上で有利であり、また、凹溝21の両側で周壁の折り返し部分の内側に形成した開口孔24は、施工後において、降雨による穿孔15の内部の湿気を放出することが可能となり、木製枕木12の腐敗を防ぐ役目を果たすことになる。
また、開口孔24の形状は特に問わないが、図7(a)の例のように涙形にすると、ねじ釘16のねじ込み初期において、凹溝21の両側折り曲げ部分の変形性がよくなり、穿孔15の内径に応じて凹溝21の両側が拡開していくことで、穿孔15内で栓体22を確実に圧着させることができる。
図8(a)と(b)は、拡張栓1aの形成に用いる筒状材料の他の例を示し、図8(a)の例は、栓体22に一枚の金属板を円形パイプに丸めたものを用い、この円形パイプの金属板を突き合わせた部分を中心に押し潰して凹溝21を形成し、第2の実施の形態の拡張栓1aと同様の構造としたものである。
この例では、栓体22の一方端部に、この一方端部の位置から延出し、その上端が折り曲げ部26となり、木製枕木12の穿孔15に栓体22を挿入するときに把持する部分となり、折り曲げ部26で穿孔15内に栓体22が落ち込むことのないようにする把持部27が一体に設けられている。
また、図8(b)の例の拡張栓1aは、予め多数の小孔28が穿設された金属パイプを用いて栓体22を形成したものであり、ねじ釘16をねじ込んだとき、小孔28の部分でねじ山16aの食い付がよくなる。
第2の実施の形態の拡張栓1aは上記のような構成であり、次に、この拡張栓1aを用いた木製枕木12に対するタイプレート13の固定方法を説明する。
図9のように、木製枕木12にレール12aを固定するタイプレート13において、このタイプレート13を枕木12に固定した犬釘やねじ釘を抜き取ったあと、枕木12に残った抜き孔を、タイプレート13の取付け孔14から挿入したドリル等で有底の穿孔15にする。なお、新規工事の場合は、枕木12に対して、タイプレート13の取付け孔14から有底の穿孔15を新たにあければ良い。
この穿孔15に拡張栓1aを設置するには、栓体22の落ち込み防止具25を保持し、栓体22をタイプレート13の取付け孔14から穿孔15内に挿入する。
なお、穿孔15が拡張栓1aの全長よりも深い場合でも、落ち込み防止具25の屈曲部分25bがタイプレート13の上に載ることで落ち込みが防止される。
次に、予め準備しておいたスプリングワッシャ17付のねじ釘16を、タイプレート13の取付け孔14から穿孔15内に挿入し、穿孔15内に設置した栓体22の上端となる一方端部の凹溝21と穿孔15の間にねじ釘16の先を差し込んで仮固定状態にし、このねじ釘16をスパナ等の利器工具を用いてねじ込んでいく。
ねじ釘16が栓体22の凹溝21の内周面と穿孔15の内周面による空間内にねじ込まれていく際、ねじ込み初期はねじ釘16の外周面のねじ山16aは、栓体22が金属板で形成されており、木製枕木12よりも硬いので、栓体22の凹溝21を形成した部分は穿孔15の内周面に押し付けられ、ねじ釘16は穿孔15の内周面に食い込みながらねじ込まれていく。
その結果、栓体22は穿孔15内に仮固定され、ねじ釘16の回転と共回りすることを防ぎ、上記凹溝21は下端となる他方端部に向けて徐々に浅くなり、かつ、栓体22の内部空洞23が一方端部側よりも他方端部側が大きくなっているので、ねじ釘16のねじ山16aは、ねじ込みの進行に伴い、凹溝21の内周面に食いついてねじ溝を切りながら進入して行くと共に、凹溝21の内周面を押し込んで変形させることで、栓体22の外周が穿孔15の内周面に圧着する。
その結果、ねじ釘16のねじ込みが進むにつれて徐々にねじ釘16に加わる回転トルクが増加することになるため、ねじ釘16に回転トルクを与える作業者は、急激な回転トルクの増加に伴う疲労を受けることがなく、また、徐々に回転トルクが増加することで、残るねじ込み量を体感することが可能になる。
図9の右側に図示するように、ねじ釘16の頭部がスプリングワッシャ17を介してタイプレート13に接し、落ち込み防止具25の屈曲部分25bがスプリングワッシャ17内に納まり、ねじ込みが完了したときには、木製枕木12と拡張栓1aの関係において、栓体22が木製枕木12の穿孔15内周面に強力に圧着され、両者は完全に一体化されると共に、拡張栓1aとねじ釘16の関係においては、ねじ釘16のねじ山16aが、栓体22の変形した凹溝21の内周面と穿孔15の内周面にわたって食い込むことで完全に一体化され、栓体22は凹溝21の変形による復元弾性で常にねじ釘16を抱き込むことになるので、繰り返し加わる外力に対して、ねじ釘16の緩み止め効果を奏することになる。
また、拡張栓1aの栓体22は、タイプレート13に設けられた取付け孔14に挿通できる外径に設定してあるので、タイプレート13を取外すことなく作業ができ、新規工事と補修工事のどちらにも対応することが可能となる。
1、1a 拡張栓
2 栓本体
3 係止部材
4 切れ目
5 胴部
6 把持部
7 傾斜縁
8 直線縁
9 突起
10 凹溝
11 凸部
12 木製枕木
12a レール
13 タイプレート
14 取付け孔
15 穿孔
16 ねじ釘
16a ねじ山
17 スプリングワッシャ
21 凹溝
22 栓体
23 内部空洞
24 開口孔
25 落ち込み防止具
26 折り曲げ部
27 把持部
28 小孔
2 栓本体
3 係止部材
4 切れ目
5 胴部
6 把持部
7 傾斜縁
8 直線縁
9 突起
10 凹溝
11 凸部
12 木製枕木
12a レール
13 タイプレート
14 取付け孔
15 穿孔
16 ねじ釘
16a ねじ山
17 スプリングワッシャ
21 凹溝
22 栓体
23 内部空洞
24 開口孔
25 落ち込み防止具
26 折り曲げ部
27 把持部
28 小孔
Claims (5)
- 軸方向の切れ目によって一部が切離された略円筒状となる胴部の外周面に、複数の突起と両端が切れ目に達する周方向の凹溝が設けられた栓本体と、前記凹溝に嵌め込んで取付ける係止部材との組み合わせからなり、前記栓本体は胴部の一方端部に把持部が軸方向に向けて延長状に突出するよう設けられ、前記係止部材は、凹溝の周方向の半分以上にわたって嵌る長さになっている枕木に使用するねじ釘用の拡張栓。
- 上記栓本体の胴部は、一方端部が傾斜縁で他方端部が軸心に対して直交する直線縁となり、上記把持部が傾斜縁側の端部に設けられている請求項1に記載の枕木に使用するねじ釘用の拡張栓。
- 所定長さを有するパイプを用い、このパイプの周壁を押し潰すことによって、一方端部が周壁の重なる部分のある端面形状となり、この一方端部から他方端部に向けて伸びる軸方向の凹溝を外面に形成して栓体とし、この栓体の内部空洞が前記凹溝の形成によって一方端部側よりも他方端部側が大きくなっている枕木に使用するねじ釘用の拡張栓。
- 上記栓体に、押し潰された一方端部から上方に伸びる落ち込み防止具を設けた請求項3に記載の枕木に使用するねじ釘用の拡張栓。
- 上記栓体の一方端部は、パイプの周壁を押し潰すことによって周壁が重なる略半円形に形成され、この略半円形の両側端部で周壁の折り返し部分の内側に開口孔を設けた請求項3又は4に記載の枕木に使用するねじ釘用の拡張栓。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007231763A JP2008223460A (ja) | 2007-02-14 | 2007-09-06 | 枕木に使用するねじ釘用の拡張栓 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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JP2007231763A JP2008223460A (ja) | 2007-02-14 | 2007-09-06 | 枕木に使用するねじ釘用の拡張栓 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008223460A true JP2008223460A (ja) | 2008-09-25 |
Family
ID=39842383
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007231763A Pending JP2008223460A (ja) | 2007-02-14 | 2007-09-06 | 枕木に使用するねじ釘用の拡張栓 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008223460A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014173650A (ja) * | 2013-03-07 | 2014-09-22 | Wakai & Co Ltd | ねじの締結用保護固定材 |
KR101691770B1 (ko) * | 2016-06-22 | 2016-12-30 | 채원식 | 건축용 앵커 |
CN108325071A (zh) * | 2018-04-20 | 2018-07-27 | 北京品驰医疗设备有限公司 | 一种医疗器械固定装置 |
-
2007
- 2007-09-06 JP JP2007231763A patent/JP2008223460A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014173650A (ja) * | 2013-03-07 | 2014-09-22 | Wakai & Co Ltd | ねじの締結用保護固定材 |
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