JP3228282U - まくらぎ固定用アンカーおよびまくらぎ - Google Patents
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Abstract
【課題】バラスト道床に既設されているまくらぎにそのまま用いることが可能であり、かつ、まくらぎと一体化した状態を維持しながらまくらぎの移動防止効果を確保するまくらぎ固定用アンカーを提供することを目的とする。【解決手段】貫通孔21を備えるまくらぎ2を道床に固定するための本考案のまくらぎ固定用アンカー1は、頭部11と胴体部12と、を備え、胴体部12は、胴体部12の上部121および中間部122の間に屈曲部124を有することを特徴とする。上部121および/または中間部122には輪状の歯状部が設けられてもよく、屈曲部124の突角部に歯状部が設けられてもよい。【選択図】図4
Description
本考案は、軌道の移動防止のための装置に関するものであり、より詳しくは、まくらぎをバラスト道床に固定するための装置に関するものである。また、当該装置を挿通することができるまくらぎに関するものである。
鉄道において鉄道車両の運行の安全性を確保するためには、レールの座屈を防止することが重要である。近年、バラスト道床に用いるための各種の座屈防止装置が開発されている。これらの装置はまくらぎが有する道床抵抗力に更なる抵抗力を付加し、道床抵抗力を強化することよって、レールの座屈を防止する。
まくらぎが有する道床抵抗力に更なる抵抗力を付加する方法として、まくらぎの天地方向に貫通孔を設け、当該貫通孔にアンカーを挿通することが一例として挙げられる。従来から、貫通孔に真っ直ぐな釘状のアンカーを打ち込み、アンカーの先端が道床に拘束されることによって、道床抵抗力を強化する方法が用いられていた。また、特許文献1に記載の装置は、アンカーの先端に逆止爪部を設け、さらに固定具を用いてアンカーをまくらぎに固定する構成を有する。
真っ直ぐな釘状のアンカーを打ち込む方法では、バラスト道床に既設されているまくらぎにそのまま用いることができるものの、振動を受けたまくらぎが道床に沈下したときに、釘状のアンカーはまくらぎと一体となって沈下せずに浮き上がり、まくらぎ底面より下で拘束される釘状のアンカーの下端部が短くなり、抵抗力を弱めてしまうことがある。また、特許文献1に記載の装置は、まくらぎと一体化し、先端の逆止爪部が道床深く進行することができるので、まくらぎが道床に密着し、軌道の移動防止に資するものの、既設のまくらぎに用いるためには、まくらぎを道床から除いて装置を埋め込む必要がある。
そこで、本考案は、バラスト道床に既設されているまくらぎにそのまま用いることが可能であり、かつ、まくらぎと一体化した状態を維持しながらまくらぎの移動防止効果を確保するまくらぎ固定用アンカーを提供することを目的とする。
本考案のまくらぎ固定用アンカーは、前記した目的を達成せんとするもので、請求項1の手段は、貫通孔を備えるまくらぎを道床に固定するためのまくらぎ固定用アンカーにおいて、頭部と胴体部と、を備え、前記胴体部は、前記胴体部の上部および中間部の間に屈曲部を有することを特徴とする。
請求項2の手段は、前記上部および/または前記中間部には輪状の歯状部が設けられることを特徴とする。
請求項3の手段は、前記屈曲部の突角部に歯状部が設けられることを特徴とする。
請求項4の手段は、前記頭部には段部が設けられることを特徴とする。
請求項5の手段は、請求項1から4のいずれかに記載のまくらぎ固定用アンカーが挿通される前記貫通孔はテーパー状に形成されることを特徴とする。
本考案のまくらぎ固定用アンカーは、請求項1の構成によって、まくらぎ固定用アンカーの胴体部の上部、中間部および屈曲部がまくらぎの貫通孔の内周面と内接し、胴体部および貫通孔が相互に押圧するため、まくらぎの上下方向の振動がまくらぎに伝わっても、まくらぎおよびまくらぎ固定用アンカーは一体となって振動を受け、まくらぎ固定用アンカーの浮き上がりが防止される。また、既設のまくらぎに貫通孔を設け、まくらぎ固定用アンカーを打ち込む際に、道床からまくらぎを取り外す必要がない。
また、請求項2または3の構成によって、胴体部と貫通孔との相互の摩擦力を増強することができる。
また、請求項4の構成によって、まくらぎ固定用アンカーの引き抜きを容易にすることができる。
また、請求項5の構成によって、まくらぎ固定用アンカーの浮き上がり防止の効果を高めることができる。
以下、本考案を実施するための形態を図面とともに説明する。
図1は、本考案のまくらぎ固定用アンカー1の正面図である。まくらぎ固定用アンカー1は、頭部11および胴体部12と、を備える。胴体部12は、頭部11の側から順に上部121、中間部122および下部123に分けられ、上部121、中間部122および下部123は円柱状に形成され、上部121および中間部122の間に屈曲部124を有する。屈曲部124は、くの字型に傾斜した円柱状に形成される。下部123の先端125は円錐状に加工され、まくらぎ固定用アンカー1が道床に打ち込まれたときに、バラストを掻き分けて侵入しやすい形状となっている。
図2は、まくらぎ2に本考案のまくらぎ固定用アンカー1を使用した例を示す正面図および平面図である。また、図3は、まくらぎ固定用アンカー1の使用例の部分斜視図である。道床に設置されたまくらぎ2には、タイプレート3によってレール4が装着されている。まくらぎ2は貫通孔21を備える。本実施例において、まくらぎ固定用アンカー1が挿通される貫通孔21は、2本のレール4の内側に設けられているが、貫通孔21の位置は図2に示すものに限定されるものではない。
図4は、まくらぎ2に本考案のまくらぎ固定用アンカー1を使用した例の、図2の平面図におけるA−A線断面図であり、まくらぎ2のみを断面図示している。また、図5は、貫通孔21に挿通されたまくらぎ固定用アンカー1の胴体部12の屈曲部124の拡大図である。まくらぎ固定用アンカー1は、道床に設置されたまくらぎ2に設けられた貫通孔21に打ち込まれる。本考案のまくらぎ固定用アンカー1の胴体部12は屈曲部124を有するため、屈曲部124を含めた胴体部12の有効径Dは、上部121、中間部122および下部123の胴径dより大きい。胴体部12は、有効径Dが貫通孔21の内径よりも大きく形成され、胴径dが貫通孔21の内径よりも小さく形成される。
図3のように本考案のまくらぎ固定用アンカー1をまくらぎ2の貫通孔21に打ち込むと、有効径Dが貫通孔21の内径よりも大きいため、胴体部12が僅かに伸展するとともに、胴体部12が元の形状に復元しようとする力が作用する。貫通孔21に挿通されて図5の状態となったまくらぎ固定用アンカー1は、有効径Dが貫通孔21の内径と一致する。このとき、まくらぎ固定用アンカー1の胴体部12の上部121、中間部122および屈曲部124がまくらぎ2の貫通孔21の内周面と内接し、胴体部12および貫通孔21が相互に押圧するため、まくらぎ2の上下方向の振動がまくらぎ2に伝わっても、まくらぎ2およびまくらぎ固定用アンカー1は一体となって振動を受け、まくらぎ固定用アンカー1の浮き上がりが防止される。
図6(a)および(b)は、本考案のまくらぎ固定用アンカー1の胴体部12の上部121および屈曲部124の拡大図である。本考案のまくらぎ固定用アンカー1の胴体部12の上部121には、図6(a)に示すように輪状の歯状部126を設けることができる。本実施例の歯状部126は、正面視において三角波状に形成され、山の先端が鋭い。中間部122にも、上部121と同様の歯状部126を設けることができる。上部121または中間部122に輪状の歯状部126を形成することによって、上部121または中間部122の歯状部126が貫通孔21の内周面に食い込むため、胴体部12の上部121および中間部122と貫通孔21との相互の摩擦力を増強することができる。歯状部126は、上部121および中間部122の双方に設けてもよい。
本考案のまくらぎ固定用アンカー1の胴体部12の屈曲部124には、図6(b)に示すように外側の突角部に歯状部127を設けることができる。本実施例の歯状部127は、正面視において鋸歯状に形成され、山の先端が鋭い。屈曲部124の突角部に歯状部127を設けることによって、歯状部127が貫通孔21の内周面に食い込むため、胴体部12の上部121および中間部122と貫通孔21との相互の摩擦力を増強することができる。
本考案のまくらぎ固定用アンカー1の頭部11には段部111が設けられる。段部111は、まくらぎ固定用アンカー1を引き抜く際に利用される。段部111があれば、先端が平板状に加工された道具を段部111に差し込み、梃子の原理を利用して頭部11を持ち上げることができる。すなわち、段部111を設けることによって、まくらぎ固定用アンカーの引き抜きを容易にすることができる。
図7は、図4の断面図と対比して、テーパー状に形成された貫通孔22を備えるまくらぎ2に本考案のまくらぎ固定用アンカー1を使用した例の断面図であり、まくらぎ2のみを断面図示している。図7の貫通孔22の直径は、まくらぎの上部から下部に向かって徐々に減少している。胴体部12および貫通孔22の相互の押圧は、貫通孔22の内径が狭いほど増大する。そのため、貫通孔22をテーパー状に形成することによって、まくらぎ固定用アンカー1の浮き上がり防止の効果を高めることができる。
図2において図示するまくらぎ2はPCまくらぎであるが、本考案のまくらぎ固定用アンカー1は、まくらぎ固定用アンカー1を挿通するための孔を形成可能であれば、材質はコンクリートに限定されるものではなく、多様なまくらぎに適用可能である。また、既設のまくらぎに貫通孔を設け、まくらぎ固定用アンカーを打ち込む際に、道床からまくらぎを取り外す必要がない。
1…固定用アンカー。
2…まくらぎ。
3…タイプレート。
4…レール。
11…頭部。
12…胴体部。
21…貫通孔。
22…貫通孔。
111…段部。
121…上部。
122…中間部。
123…下部。
124…屈曲部。
125…先端。
126…歯状部。
127…歯状部。
2…まくらぎ。
3…タイプレート。
4…レール。
11…頭部。
12…胴体部。
21…貫通孔。
22…貫通孔。
111…段部。
121…上部。
122…中間部。
123…下部。
124…屈曲部。
125…先端。
126…歯状部。
127…歯状部。
Claims (5)
- 貫通孔を備えるまくらぎを道床に固定するためのまくらぎ固定用アンカーにおいて、
頭部と胴体部と、を備え、
前記胴体部は、前記胴体部の上部および中間部の間に屈曲部を有するまくらぎ固定用アンカー。 - 前記上部および/または前記中間部には輪状の歯状部が設けられることを特徴とする請求項1に記載のまくらぎ固定用アンカー。
- 前記屈曲部の突角部に歯状部が設けられることを特徴とする請求項1または2に記載のまくらぎ固定用アンカー。
- 前記頭部には段部が設けられることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のまくらぎ固定用アンカー。
- 請求項1から4のいずれかに記載のまくらぎ固定用アンカーが挿通される前記貫通孔はテーパー状に形成されることを特徴とするまくらぎ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020003056U JP3228282U (ja) | 2020-07-22 | 2020-07-22 | まくらぎ固定用アンカーおよびまくらぎ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2020003056U JP3228282U (ja) | 2020-07-22 | 2020-07-22 | まくらぎ固定用アンカーおよびまくらぎ |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2020087056 Continuation | 2020-05-18 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3228282U true JP3228282U (ja) | 2020-10-22 |
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ID=72829056
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2020003056U Active JP3228282U (ja) | 2020-07-22 | 2020-07-22 | まくらぎ固定用アンカーおよびまくらぎ |
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2020
- 2020-07-22 JP JP2020003056U patent/JP3228282U/ja active Active
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