JPH08148366A - セラミックス電子部品及びその製造方法 - Google Patents

セラミックス電子部品及びその製造方法

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JPH08148366A
JPH08148366A JP6283332A JP28333294A JPH08148366A JP H08148366 A JPH08148366 A JP H08148366A JP 6283332 A JP6283332 A JP 6283332A JP 28333294 A JP28333294 A JP 28333294A JP H08148366 A JPH08148366 A JP H08148366A
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JP
Japan
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ceramic
face
laminate
electronic component
ceramic electronic
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Application number
JP6283332A
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English (en)
Inventor
Noboru Kato
登 加藤
Atsushi Tojo
淳 東條
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08148366A publication Critical patent/JPH08148366A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 接続信頼性の良い端面電極を有したセラミッ
クス電子部品を得る。 【構成】 セラミックス積層体11の端面と表裏面がな
す角部に凹部8を設けている。セラミックス積層体11
の縁部に形成された端面電極15は凹部8を介して積層
体11の表裏面に延在している。凹部8には端面電極1
5の一部が形成され、積層体11の角部において端面電
極15の十分な厚さが確保される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セラミックス電子部
品、特にコンデンサやインダクタや圧電フィルタ等のセ
ラミックス電子部品及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のセラミックス電子部品と
しては、例えば図10に示すものが知られている。すな
わち、内部導体(図示せず)を埋設したセラミックス積
層体61の左右の縁部に端面電極62,63を形成した
ものである。この端面電極62,63は積層体61の表
面及び裏面に延在している。端面電極62,63は導電
性ペーストを積層体61の縁部に塗布した後、焼付けす
ることによって形成される。積層体61の表面に設けら
れた導体64は端面電極62,63に接続している。と
ころで、この構造の電子部品は、端面と表面がなす角部
61a又は端面と裏面がなす角部61bにおいて、端面
電極62,63が薄くなり易く、最悪の場合には断線を
招くおそれがあった。このため、セラミックス電子部品
を製造する場合には、図11に示すように、バレル研磨
の手段を用いて、積層体61の角部61a,61bを削
り取ってエッジをなくした後、端面電極62,63を形
成する方法が、通常、採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この方法
は、バレル研磨の際の機械的衝撃によって積層体がひび
割れたり、層間剥がれが発生する等の問題点を有してい
た。また、積層体の表面や裏面に導体が設けられている
場合、この導体がバレル研磨時に削られて導体厚みが薄
くなり、特性が悪くなることがあった。
【0004】そこで、本発明の目的は、バレル研磨を利
用することなく、接続信頼性の良い端面電極を形成する
ことができるセラミックス電子部品及びその製法方法を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明に係るセラミックス電子部品及びその製造方
法は、端面と表面がなす角部又は端面と裏面がなす角部
の少なくともいずれか一方に凹部を設け、この凹部を介
して端面電極が表面又は裏面の少なくともいずれか一方
に延在していることを特徴とする。
【0006】また、本発明に係るセラミックス電子部品
の製造方法は、(a)凹部形成用穴を設けたセラミック
スシートを外側に配置してセラミックスの積層体母材を
構成する工程と、(b)前記積層体母材を所定のサイズ
にカットし、端面と表面がなす角部又は端面と裏面がな
す角部の少なくともいずれか一方に凹部を設けたセラミ
ックス積層体を前記積層母材から切り出す工程と、
(c)前記凹部を介して前記セラミックス積層体の表面
又は裏面の少なくともいずれかの一方に延在した端面電
極を、セラミックス積層体の端面に設ける工程と、を備
えたことを特徴とする。
【0007】
【作用】以上のように構成されたセラミックス電子部品
は、角部に設けた凹部に端面電極の一部が形成されるた
め、角部における端面電極の十分な厚さが確保され、断
線の心配がなくなる。そして、前記セラミックス電子部
品の製造に際しては、バレル研磨工程を含まないため、
積層体がひび割れたり、層間剥がれが発生したり、ある
いは積層体の表裏面に導体が設けられていても、その導
体を削って薄くするおそれもなくなる。
【0008】
【実施例】以下、本発明に係るセラミックス電子部品及
びその製造方法の一実施例について添付図面を参照して
説明する。図1に示すように、内部導体(図示せず)を
表面に設けたセラミックスシート1を複数枚積み重ねた
後、その外側に凹部形成用穴3が所定の間隔で整列して
設けられているセラミックスシート2を配置してセラミ
ックス積層体母材5を構成する。セラミックスシート
1,2としてはBaTiO3やPbTiO3等の誘電体材
料やアルミナ等の絶縁体材料が使用される。
【0009】図2に示すように、セラミックス積層体母
材5の表裏面には円形の凹部6が形成されている。この
凹部6のサイズは、直径0.1〜0.6mm,深さが
0.5〜1.0mmのものが好ましい。次に、母材5の
表面に、必要に応じてスクリーン印刷等の手段により、
Ag,Cu,Ni,Pdあるいはこれらの合金等からな
る導体(抵抗体を含む)7が形成される。次に、二点鎖
線Cに沿って母材5を製品サイズにカットする。
【0010】こうして、凹部6は二分割され、図3に示
すように、左右の端面と表裏面がなす角部に半円形の凹
部8を設けたセラミックス積層体11が得られる。次
に、図4に示すように、セラミックス積層体11の左右
の縁部にそれぞれ端面電極12,13、14,15を、
ペースト状のAg,Ni,Pd、あるいはこれらの合金
を塗布することによって設ける。そして、この端面電極
12〜15、セラミックス積層体11及び導体7を焼成
する。なお、これらの焼成は必ずしも同時に行う必要は
なく、別々に行ってもよい。
【0011】端面電極12〜15は凹部8を介してセラ
ミックス積層体11の表裏面に延在している。この端面
電極12〜15はセラミックス積層体11の内部に配設
されている内部導体と端面で電気的に接続しており、さ
らに、端面電極13と15は導体7の端部に電気的に接
続している。こうして得られたセラミックス電子部品
は、図5に示すように、角部に設けた凹部8に端面電極
12〜15の一部が充填されるため、角部において端面
電極12〜15の十分な厚さが確保され、断線を防止で
きる。この結果、導体7と端面電極13,15の導通信
頼性がアップする。しかも、このセラミックス電子部品
はバレル研磨処理をしないで製造されるので、セラミッ
クス積層体11がひび割れたり、層間剥れが発生すると
いう問題、あるいは、導体7の厚みが薄くなるという問
題も発生しない。
【0012】なお、本発明に係るセラミックス電子部品
及びその製造方法は前記実施例に限定するものではな
く、その要旨の範囲内で種々に変形することができる。
積層体の角部に設ける凹部はその形状、サイズは任意で
あり、例えば図6に示すように二つの半円を連接した形
状の凹部31や図7に示すように矩形状凹部32であっ
てもよい。また、凹部を積層体の表裏面のいずれか一方
にのみ設けるものであってもよい。
【0013】さらに、図8に示すように、凹部形成用穴
を設けたセラミックスシートを2枚あるいはそれ以上重
ねて配置し、深みのある凹部40を形成してもよい。ま
た、図9に示すように、径が異なる凹部形成用穴を設け
たセラミックスシートを2枚あるいはそれ以上重ねて配
置し、段差のある凹部41を形成してもよい。また、凹
部形成用穴を設けないセラミックスシートを外側に配置
してセラミックスの積層体を構成した後、切削加工によ
り積層体表裏面に凹部を設ける方法であってもよい。
【0014】さらに、端面電極12〜15や導体7の形
成は、必ずしもペーストの塗布、焼付に限ることはな
く、乾式メッキによって形成してもよい。また、前記実
施例のセラミックス電子部品は、セラミックスシートを
積み重ねた後、一体的に焼成するものであるが、必ずし
もこれに限定しない。例えば、以下に説明する製法によ
って積層体を製作してもよい。ペースト状のセラミック
ス材料を塗布、乾燥してセラミックス膜を形成した、そ
のセラミックス膜の表面にペースト状の内部導体材料を
塗布、乾燥して内部導体を形成する。こうして順に重ね
塗りすることによって積層体を形成した後、一体的に焼
成する。
【0015】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、端面電極がセラミックス積層体の角部に設けた
凹部を介してセラミックス積層体の表面又は裏面の少な
くともいずれか一方に延在しているので、凹部に端面電
極の一部が形成され、積層体の角部において端面電極は
厚くなり、接続信頼性がアップする。また、バレル研磨
処理を省略することができるので、セラミックス積層体
のひび割れや層間剥がれを少なくすることができる。さ
らにセラミックス積層体の表裏面に導体が形成されてい
ても、従来のようにバレル処理による導体削れを心配す
る必要がなくなり、導体の半田付け性や接続強度を向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るセラミックス電子部品及びその製
造方法の一実施例を示す分解斜視図。
【図2】図1に続く製造工程を示す斜視図。
【図3】図2に続く製造工程を示す斜視図。
【図4】図3に続く製造工程を示す斜視図。
【図5】図4に示したセラミックス電子部品の端面電極
の拡大断面図。
【図6】他の実施例を示す斜視図。
【図7】別の他の実施例を示す斜視図。
【図8】さらに別の他の実施例を示す端面電極の拡大断
面図。
【図9】さらに別の他の実施例を示す端面電極の拡大断
面図。
【図10】従来例を示す断面図。
【図11】別の従来例を示す断面図。
【符号の説明】
1,2…セラミックスシート 3…凹部形成用穴 5…セラミックス積層体母材 6…円形凹部 8…半円形凹部 11…セラミックス積層体 12〜15…端面電極 31,32,40,41…凹部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端面電極を設けたセラミックス電子部品
    において、端面と表面がなす角部又は端面と裏面がなす
    角部の少なくともいずれか一方に凹部を設け、この凹部
    を介して端面電極が表面又は裏面の少なくともいずれか
    一方に延在していること、 を特徴とするセラミックス電子部品。
  2. 【請求項2】 凹部形成用穴を設けたセラミックスシー
    トを外側に配置してセラミックスの積層体母材を構成す
    る工程と、 前記積層体母材を所定のサイズにカットし、端面と表面
    がなす角部又は端面と裏面がなす角部の少なくともいず
    れか一方に凹部を設けたセラミックス積層体を前記積層
    母材から切り出す工程と、 前記凹部を介して前記セラミックス積層体の表面又は裏
    面の少なくともいずれかの一方に延在した端面電極を、
    セラミックス積層体の端面に設ける工程と、 を備えたことを特徴とするセラミックス電子部品の製造
    方法。
JP6283332A 1994-11-17 1994-11-17 セラミックス電子部品及びその製造方法 Pending JPH08148366A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020021754A (ja) * 2018-07-30 2020-02-06 Tdk株式会社 積層電子部品
JP2020068374A (ja) * 2018-10-22 2020-04-30 株式会社村田製作所 積層セラミック電子部品

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JPH04206802A (ja) * 1990-11-30 1992-07-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd 絶縁基板及びそれを用いたチップ形抵抗器連

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