JPH08143764A - 低臭気ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物 - Google Patents
低臭気ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物Info
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- JPH08143764A JPH08143764A JP28322494A JP28322494A JPH08143764A JP H08143764 A JPH08143764 A JP H08143764A JP 28322494 A JP28322494 A JP 28322494A JP 28322494 A JP28322494 A JP 28322494A JP H08143764 A JPH08143764 A JP H08143764A
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Abstract
ェニレンエーテル系樹脂組成物を提供する。 【構成】成分(a)ポリフェニレンエーテル、又はスチ
レン系樹脂を80重量%以下含有するポリフェニレンエ
ーテルとスチレン系樹脂とからなる組成物100重量部
および成分(b)遷移アルミナを主成分とする中心粒径
が150μm以下でBET表面積が10m2 /g以上で
あるアルミナ0.1〜15重量部を含む低臭気ポリフェ
ニレンエーテル系樹脂組成物。
Description
ーテル系樹脂組成物に関する。詳しくは、本発明は、ポ
リフェニレンエーテルを必須成分とする組成物(以下、
「ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物」とも言う)を
製造したり加工したりする際のポリフェニレンエーテル
に起因する臭気を、従来のポリフェニレンエーテル系樹
脂組成物より顕著に低下させた低臭気ポリフェニレンエ
ーテル系樹脂組成物に関する。
耐熱性、寸法安定性などに優れた熱可塑性樹脂であり、
それと他の成分たとえばスチレン樹脂やポリアミド樹脂
のような樹脂成分との組成物は、種々の用途に使用され
ている。
ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物は、それを製造し
たり加工したりする際にポリフェニレンエーテルに起因
する臭気を発生するので、製造や加工が行なわれる屋内
作業場の臭気を換気により屋外へ排出しなければならな
いという問題点があり、該組成物の製造や加工における
臭気発生の低減化が望まれている。
る際の臭気の発生が、従来のポリフェニレンエーテル系
樹脂組成物に比べて顕著に低減し、且つ、衝撃強度等の
物性が実用に供し得ない程度にまで低下しない、ポリフ
ェニレンエーテル系樹脂組成物を提供することである。
等の物性は不都合な程度にまで低下されず、製造や加工
の際の臭気発生が顕著に低減されたポリフェニレンエー
テル系樹脂組成物の開発について鋭意研究を続けてき
た。その結果、特定のアルミナを含むポリフェニレンエ
ーテル系樹脂組成物が、該組成物の製造や加工の際の臭
気発生を顕著に低減することを見いだし、本発明を完成
させるに至った。すなわち、本発明は、成分(a)ポリ
フェニレンエーテル、又はスチレン系樹脂を80重量%
以下含有するポリフェニレンエーテルとスチレン系樹脂
とからなる組成物100重量部および成分(b)遷移ア
ルミナを主成分とする中心粒径が150μm以下でBE
T表面積が10m2 /g以上であるアルミナ0.1〜1
5重量部とを含む低臭気ポリフェニレンエーテル系樹脂
組成物である。
樹脂組成物を構成する成分(a)中の必須成分であるポ
リフェニレンエーテルは、公知の重合体であり、下記一
般式で表わされるフェノール化合物の一種または二種以
上を、酸化カップリング触媒を用い、酸素または酸素含
有ガスで酸化重合させて得られる重合体である。
ロゲン原子、炭化水素基もしくは置換炭化水素基から選
ばれたものであり、そのうち必ず1個は水素原子であ
る)
4 およびR5 の具体例としては、水素、塩素、臭素、フ
ッ素、ヨウ素、メチル、エチル、n−またはiso−プ
ロピル、pri−、sec−またはt−ブチル、クロロ
エチル、ヒドロキシエチル、フェニルエチル、ベンジ
ル、ヒドロキシメチル、カルボキシエチル、メトキシカ
ルボニルエチル、シアノエチル、フェニル、クロロフェ
ニル、メチルフェニル、ジメチルフェニル、エチルフェ
ニル、アリルが挙げられる。
ル、o−,m−,またはp−クレゾール、2,6−、
2,5−、2,4−または3,5−ジメチルフェノー
ル、2−メチル−6−フェニルフェノール、2,6−ジ
フェニルフェノール、2,6−ジエチルフェノール、2
−メチル−6−エチルフェノール、2,3,5−、2,
3,6−または2,4,6−トリメチルフェノール、3
−メチル−6−t−ブチルフェノール、チモール、2−
メチル−6−アリルフェノールが挙げられる。
レンエーテルは又、一般式化1以外のフェノール化合
物、例えばビスフェノール−A、テトラブロモビスフェ
ノール−A、レゾルシン、ハイドロキノン、ノボラック
樹脂のような多価ヒドロキシ芳香族化合物と一般式化1
との共重合体でもある。
ンエーテルとして、2,6−ジメチルフェノールまたは
2,6−ジフェニルフェノールの単独重合体、大量部の
2,6−ジメチルフェノールと少量部の3−メチル−6
−t−ブチルフェノールまたは2,3,6−トリメチル
フェノールとの共重合体が例示される。
れる酸化カップリング触媒は特に限定されるものではな
く、重合能を有するいかなる触媒でも使用し得る。
子量の範囲は、その尺度として25℃のクロロホルムを
用いて測定された極限粘度の値で示すと、0.30〜
0.75dl/gの範囲、好ましくは0.35〜0.5
0dl/gの範囲、更に好ましくは0.35〜0.45
dl/gの範囲である。これより小さい極限粘度のもの
を使用すると、得られるポリフェニレンエーテル系樹脂
組成物の機械的強度が低く、又これより大きい極限粘度
のものを使用すると、得られるポリフェニレンエーテル
系樹脂組成物の加工性が低下するため、好ましくない。
レンエーテルは更に、前記のポリフェニレンエーテルの
みならず、これらポリフェニレンエーテルにスチレン、
α−メチルスチレン、p−メチルスチレン等のメチルス
チレン、クロルスチレン等のハロゲン化スチレンによっ
て例示されるスチレン系化合物をグラフト反応させて得
られる重合体でもある。
樹脂として、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチ
ルスチレン等のスチレン系化合物から選ばれる一種また
は二種以上の化合物の重合体、スチレン系化合物の大量
部とアクリロニトリル、マレイン酸等の化合物の少量部
との共重合体、耐衝撃性スチレン系樹脂等が例示され
る。スチレン系樹脂の具体例として、ポリスチレン、ポ
リ−α−メチルスチレン、ポリ−p−メチルスチレン、
スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−マレ
イン酸共重合体、ポリブタジエンゴム補強ポリスチレン
が挙げられる。
以下の割合で含有し得る。成分(a)中のスチレン系樹
脂の配合割合が80重量%を越える場合、得られる樹脂
組成物の臭気の程度は殆ど問題にならないくらい小さ
い。
樹脂組成物を構成する必須成分である成分(b)は、特
定の中心粒径とBET表面積とを有する遷移アルミナを
主成分とするアルミナであって、例えば水酸化アルミニ
ウムからα−アルミナに変化する過程の遷移アルミナを
主成分とするアルミナである。成分(b)なるアルミナ
の中心粒径は、得られるポリフェニレンエーテル系樹脂
組成物の機械的性質に好ましくない影響を与えない大き
さであることが必要であることから、150μm以下、
好ましくは100μm以下、更に好ましくは50μm以
下である。ここで言う「中心粒径」とは、篩別法または
遠心沈降法によって測定された累積重量分布曲線におい
て、累積重量が50%に相当する粒径である。また、成
分(b)なるアルミナのBET表面積は10m2 /g以
上、好ましくは50m2 /g以上、更に好ましくは80
m2 /g以上、特に好ましくは100m2 /g以上であ
る。成分(b)なるアルミナのBET表面積の値が大き
いほど、より少量の成分(b)の配合によって、臭気発
生の低減という本発明の効果を奏するポリフェニレンエ
ーテル系樹脂組成物を得ることができる。
成分(a)100重量部に対して成分(b)が0.1〜
15重量部、好ましくは0.5〜5重量部である。成分
(b)の配合割合が0.1重量部未満の場合、得られる
ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物の臭気発生の低減
効果が安定せず、また15重量部を越える場合、得られ
るポリフェニレンエーテル系樹脂組成物の臭気発生の低
減効果は奏されるものの、機械的性質が好ましくない程
度にまで低下する。
樹脂組成物は、必須成分である成分(a)及び成分
(b)の他に、種々の任意成分を含み得る。これら任意
成分を以下に例示する。
ゴム補強用、導電性付与用等に用いられているカーボン
ブラックである。特に、カーボンブラックの添加量に対
し効率良く導電性の付与された導電性樹脂組成物を得る
ためには、カーボンブラックのジブチルフタレート吸油
量が70ml/100g以上であるのが良い。ここで、
「ジブチルフタレート吸油量」(以下、「DBP吸油
量」とも言う)とは、ASTM D2414に規定され
た方法で測定される値である。好ましいDBP吸油量は
100ml/100g〜600ml/100gの範囲で
あり、更に好ましい範囲は150ml/100g〜55
0ml/100gである。導電性樹脂組成物を得るため
の特に好ましいカーボンブラックとして、アセチレンガ
スを熱分解して得られるアセチレンブラックや、原油を
原料としファーネス式不完全燃焼によって製造されるケ
ッチェンブラックを例示し得る。これらのカーボンブラ
ックは少量の配合割合で、得られる樹脂組成物に効率良
く導電性を付与し得る。
の配合割合は成分(a)100重量部に対して5〜35
重量部、好ましくは5〜30重量部、特に好ましくは8
〜30重量部である。成分(c)の配合割合が5重量部
未満の場合、得られる樹脂組成物の導電性や帯電防止性
が十分でなく、35重量部を越える場合、得られる樹脂
組成物の衝撃強度が十分でない。
然および合成の重合体を言い、例えば樹脂組成物の耐衝
撃強度を高めたい場合に配合される。耐衝撃強度を高め
るための特に好ましい成分(d)として例えば、エチレ
ン−プロピレン共重合ゴム、エチレン−プロピレン−非
共役ジエン共重合ゴム、エチレン−ブテン−1共重合ゴ
ム、ポリブタジエン、スチレン−ブタジエンブロック共
重合ゴム、スチレン−ブタジエン共重合ゴム、部分水添
スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合ゴム、
スチレン−イソプレンブロック共重合ゴム、部分水添ス
チレン−イソプレンブロック共重合ゴム、ポリウレタン
ゴム、スチレングラフト−エチレン−プロピレン−非共
役ジエン共重合ゴム、スチレン−グラフト−エチレン−
プロピレン共重合ゴム、スチレン/アクリロニトリル−
グラフト−エチレン−プロピレン−非共役ジエン共重合
ゴム、スチレン/アクリロニトリル−グラフト−エチレ
ン−プロピレン共重合ゴム、スチレン/メチルメタクリ
レート−グラフト−エチレン−プロピレン−非共役ジエ
ン共重合ゴム、スチレン/メチルメタクリレート−グラ
フト−エチレン−プロピレン共重合ゴム、又はこれらの
混合物を例示し得る。また、これらのゴムを更にアクリ
ル酸、無水マレイン酸等の酸基を有する官能性単量体や
ビニルグリシジルエーテル等のエポキシ基を有する官能
性単量体によって変性したものも成分(d)として使用
し得る。
0重量部に対して50重量部以下、好ましくは2〜48
重量部の範囲である。成分(d)の配合割合が50重量
部を越えると、得られる樹脂組成物の耐熱性や加工性が
不十分になる。
ックス 成分(e)は、得られる樹脂組成物の成形加工時の流動
性(一般に、「加工性」と言われる)を改良するために
使われるものであって、公知のカルボン酸アミド系高軟
化点ワックスを使用し得る。成分(e)なるカルボン酸
アミド系高融点ワックスとは、高級脂肪族モノカルボン
酸(以下「成分(e−1)」とも言う)と多塩基酸(以
下「成分(e−2)」とも言う)とジアミン(以下「成
分(e−3)」とも言う)とを重縮合反応させて得られ
るカルボン酸アミド系高融点ワックスである。
スの製造において使用されている高級脂肪族モノカルボ
ン酸を使用することができ、好ましくは炭素数16以上
の飽和脂肪族モノカルボン酸およびヒドロキシカルボン
酸であり、具体的な化合物としてパルミチン酸、ステア
リン酸、ベヘン酸、モンタン酸、ヒドロキシステアリン
酸、オレイン酸を例示し得る。
ン酸であり、例えばマロン酸、コハク酸、アジピン酸、
ピメリン酸、アゼライン酸、セバシン酸等の脂肪族ジカ
ルボン酸、フタル酸、テレフタル酸等の芳香族ジカルボ
ン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、シクロヘキシルコ
ハク酸等の脂環式ジカルボン酸が例示される。
スの製造において使用されているジアミン、例えばエチ
レンジアミン、1,3−ジアミノプロパン、1,4−ジ
アミノプロパン、ヘキサメチレンジアミン、メタキシレ
ンジアミン、トリレンジアミン、パラキシリレンジアミ
ン、フェニレンジアミン、イソホロンジアミンを例示し
得る。
2)及び成分(e−3)を重縮合反応させることによっ
て得られる。反応温度は一般に180〜300℃が好ま
しく、更に好ましくは200〜270℃である。反応時
間は3〜7時間、好ましくは3〜5時間である。得られ
る成分(e)の着色を防止するために、反応系に亜リン
酸、次亜リン酸等を添加するのがよい。また、成分(e
−1)、成分(e−2)及び成分(e−3)の使用割合
は、成分(e)のアミン価が10以下、好ましくは5以
下となるようにするのがよい。
1)の2モルに対して0.18〜1.0モルの範囲が好
適である。
3)のアミノ基が成分(e−1)及び成分(e−2)の
カルボキシル基と反応して酸アミド結合を形成するよう
な量であり、成分(e−1)の2モルに対して1.2〜
2.0モルの範囲が好適である。
ーテル系樹脂組成物を加熱して成形する際に軟化するも
のである。ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物を加熱
して成形する際の温度は、一般に240〜350℃、好
ましくは260〜330℃であるから、成分(e)の軟
化点は350℃以下、通常は105〜350℃、好まし
くは150〜330℃である。ここで、軟化点とは、J
IS−K2531−1960石油アスファルト軟化点試
験方法(環球法)によって測定される値である。
(e−1)〜成分(e−3)の種類や使用量によって変
化する。例えば、成分(e−1)及び成分(e−2)の
種類と使用量、並びに成分(e−3)の種類が同一であ
っても、成分(e−3)の使用量によって成分(e)の
軟化点は変化する。
分(e−3)の重縮合反応によって得られる目的生成物
(カルボン酸アミド系高軟化点ワックス)中に一般式
(1)で示されるテトラアミド化合物が含有されるカル
ボン酸アミド系高軟化点ワックスが好ましく、テトラア
ミド化合物を10重量%以上含有するカルボン酸アミド
系高軟化点ワックスがより好ましい。一般式(1)にお
いて、R1 は二価の有機基、R2 及びR3 は同一又は異
なる二価の有機基、R4 及びR5 は同一又は異なる一価
の有機基である。 R4 −CONH−R2 −NHCO−R1 −CONH−R3 −NHCO−R5 (1)
物の例を、それを与える成分(e−1)〜成分(e−
3)の組合せ、すなわち成分(e−1)−成分(e−
2)−成分(e−3)重縮合物なる記載方法で例示する
と、ステアリン酸−セバシン酸−エチレンジアミン重縮
合物、ステアリン酸−アジピン酸−エチレンジアミン重
縮合物、およびステアリン酸−セバシン酸−メタキシレ
ンジアミン重縮合物が例示される。
(e−3)の重縮合反応で得られる成分(e)は、一般
式(2)で示されるジアミド化合物を含有していてもよ
い。一般式(2)において、R6 は二価の有機基、R7
及びR8 は同一又は異なる一価の有機基である。 R7 −CONH−R6 −NHCO−R8 (2)
例として、エチレン−ビス−ステアリン酸アミド、エチ
レン−ビス−パルミチン酸アミド、及びエチレン−ビス
−オレイン酸アミドが挙げられる。
0重量部に対して50重量部以下、好ましくは2〜30
重量部、特に好ましくは2〜20重量部である。配合割
合が50重量部を越えると、得られる樹脂組成物の加工
性は改良されるものの、耐熱性が低下するので好ましく
ない。
記軟化点の範囲に含まれない軟化点を有するカルボン酸
アミド系ワックスを併用してもよい。
ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリ−4−メチルペンテン
−1を例示し得る。得られる樹脂組成物の加工性を向上
させるために用い得る好ましい成分(f)の例は、低密
度ポリエチレンや直鎖状低密度ポリエチレンである。
ために用いる成分(f)の配合割合は、成分(a)10
0重量部に対して20重量部以下、好ましくは1〜15
重量部である。成分(f)の配合割合が20重量部を越
えることは、得られる樹脂組成物の加工性は向上するも
のの、加工品(成形品)のゲート付近における層剥離の
問題が起こるから、好ましくない。
寸法安定性の向上のために、成分(g)なる非導電性無
機フィラーを配合し得る。成分(g)として、例えばガ
ラス繊維、シリカ、炭酸カルシウム、タルク、マイカ、
クレー、カオリン、硫酸マグネシウム、ウォラストナイ
ト、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アンチモンのような無
機充填剤を例示し得る。
0重量部に対して30重量部以下、好ましくは1〜25
重量部の範囲である。成分(g)の配合割合が30重量
部を越えると、得られる樹脂組成物の耐衝撃性が好まし
くない程度にまで低下する。
の改良等のために、成分(h)なる導電性無機フィラー
を配合し得る。成分(h)として例えば、表面処理チタ
ン酸カリウムウィスカー、カーボン繊維、ステンレス繊
維、アルミニウムフレークを例示し得る。成分(h)と
して一種以上のフィラーを配合してもよい。
0重量部に対して50重量部以下、好ましくは2〜48
重量部の範囲である。成分(h)の配合割合が50重量
部を越えると、得られる樹脂組成物の加工性が低下する
ので好ましくない。
樹脂組成物は、上記成分(c)〜成分(h)の他に更
に、顔料、難燃剤、可塑剤、酸化防止剤、耐候剤等の慣
用の添加剤を含有し得る。
樹脂組成物の製造方法は限定されない。例えば、使用す
る成分を公知の方法で配合した後、配合物をニーダー、
ロールミル、バンバリーミキサー等の慣用の溶融混練装
置で溶融混練することによって、本発明の低臭気ポリフ
ェニレンエーテル系樹脂組成物を製造し得る。
低臭気導電性ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物は、
成分(a)、成分(b)及び成分(c)を必須成分と
し、必要に応じて成分(d)〜成分(h)をも配合し溶
融混練することによって得られる。
示すが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。成分としては以下のものを使用した。成分(a) ポリフェニレンエーテルとして、2,6−ジメチルフェ
ノールを単独重合させることによって得た、25℃のク
ロロホルムを用いて測定された極限粘度の値が0.41
dl/gのもの(以下、「PPE−1」とも言う)及び
0.50dl/gのもの(以下、「PPE−2」とも言
う)を使用した。
(株)製のポリスチレンであるスミブライト(登録商
標)E183(以下、「GPPS」とも言う)及び住友
化学工業(株)製のポリブタジエン補強ポリスチレンで
あるスミブライト(登録商標)M584(以下、「HI
PS」とも言う)を使用した。
Al−1及びAl−2のものを使用し、比較用として表
1の符号Al−3及びAl−4のもの使用した。中心粒
径は篩別法で測定した。ここで、Al−1は住友化学工
業(株)製の吸着精製用活性アルミナA−11、Al−
2は同社製の水硬性アルミナBK−112、Al−3は
同社製の普通粒アルミナA−21、Al−4は同社製の
吸着精製用活性アルミナAC−21である。
2の符号CB−1、CB−2及びCB−3のものを使用
し、比較用として表2の符号CB−4のもの使用した。
ジエン共重合ゴムにスチレン及びメチルメタクリレート
をグラフト反応させたもの、すなわちスチレン/メチル
メタクリレート−グラフト−エチレン−プロピレン−非
共役ジエン共重合ゴムを使用した。
カルボン酸アマイド系高軟化点ワックスである、商品名
がライトアマイドWH−215Aなるもの(以下、「W
X」とも言う)を使用した。ここで、WXとはステアリ
ン酸(2モル)−セバシン酸(0.33モル)−エチレ
ンジアミン(1.30モル)重縮合物であって、軟化点
が215℃のものである。
カセン(登録商標)F210−6(以下、「PO」とも
言う)を使用した。
Sなるもの(以下、単に「タルク」とも言う)、及びカ
ナダマイカ社製のマイカである商品名がマイカRepc
oMica S−325なるもの(以下、単に「マイ
カ」とも言う)を使用した。
がマグナマイト 1800ASなるもの(以下、「C
F」とも言う)、日本精線製の径が12μmのステンレ
ス繊維である商品名がナスロンなるもの(以下、「S
F」とも言う)、及び大塚化学(株)製のチタン酸カリ
ウムウィスカーである商品名がデントールWK−200
なるもの(以下、「WK」とも言う)を使用した。
ラフト−エチレン−プロピレン−非共役ジエン共重合ゴ
ム(SMEPR)を、以下の通り製造した。攪拌機を備
えた5リットルのオートクレーブに、旭電化工業(株)
製の商品名がプルロニックF68なる分散剤6gの水溶
液2200mlと、住友化学工業(株)製のエチレン−
プロピレン−非共役ジエン共重合ゴムであるエスプレン
(登録商標)E502(プロピレンに由来する繰返し単
位の含量44重量%、ヨウ素価8.5、120℃におけ
るムーニー粘度63)を3〜6mm角に切断したもの3
00gとを仕込み、攪拌下に懸濁させた。
リレート19g、t−ブチルパーオキシピバレート9g
及びp−ベンゾキノン0.18gを添加したあと直ちに
オートクレーブを30℃の油浴に入れ、1分間に約1℃
の割合で110℃まで昇温し、110℃で30分間保持
し、重合反応を行った。反応生成物である粒状物を水洗
浄したあと95℃で真空乾燥し、スチレン/メチルメタ
クリレート−グラフト−エチレン−プロピレン−非共役
ジエン共重合ゴム(以下、「SMEPR」とも言う)を
得た。
14及び比較例1〜12は成分(c)又はそれと対応す
る比較用成分を含まない組成物に関するものであり、実
施例15〜26及び比較例13〜24は成分(c)又は
それと対応する成分を含む組成物に関するものである。
各成分を表3〜12に示した配合割合(重量部)で配合
し、配合物を東芝機械(株)製のTEM50型二軸押出
機で押し出し、水槽にて冷却した後、ストランドカッタ
ーによりペレット化した。ここで、実施例8〜14及び
比較例5〜13の場合の押出機のシリンダー温度は26
0℃とし、その他の場合のシリンダー温度は300℃と
した。
風乾燥機により3時間乾燥し、乾燥されたペレットから
試験片を成形した。ここで、実施例8〜9及び比較例5
〜7の場合の熱風乾燥温度は80℃とし、その他の場合
の乾燥温度は130℃とした。また、試験片の成形は、
東芝機械(株)製のIS220EN型射出成形機と試験
片成形用の金型(金型温度は80℃)とにより行った。
ここで、実施例8〜14及び比較例5〜13の場合の射
出成形機のシリンダー温度は260℃とし、その他の場
合のシリンダー温度は330℃とした。
験結果を表3〜12に示した。臭気の判定法 前記のペレットの熱風乾燥において、乾燥中または乾燥
されたペレットを乾燥機から取り出す場合に、屋内の換
気をしなくても作業を行える臭気の程度を○とし、屋内
の換気をしないと作業を行えない臭気の程度を×とし
た。結果を表3〜12に示した。
D−256に基づいてIzod衝撃強度を測定した。測
定値の単位はkg・cm/cmである。実用に供し得る
ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物のIzod衝撃強
度は、通常2kg・cm/cm以上である。
油化電子(株)製の商品名がハイレスタIP(MCP−
HT260型)なる高抵抗抵抗率計で測定した。実用に
供し得る導電性ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物の
表面固有抵抗は、通常1×1013以下である。
ル系樹脂組成物に特定のアルミナを配合することによっ
て、該組成物の衝撃強度等の物性を不都合な程度にまで
低下させることなく、製造や加工の際の臭気発生を顕著
に低減することができる。比較例で示すように、アルミ
ナを含まないポリフェニレンエーテル系樹脂組成物の臭
気は×である(比較例1、2、6〜12、14、17〜
24参照)。また、アルミナは含まれるものの、本発明
のポリフェニレンエーテル系樹脂組成物の要件を充足し
ない組成物(比較例3、4、13、15、16参照)
は、衝撃強度やSSRの点で好ましくない。なお、比較
例5はスチレン系樹脂を多く含む組成物であって、もと
もと臭気問題の組成物である。
らも明らかな通り、特定のアルミナを配合することによ
って、衝撃強度等の物性を不都合な程度にまで低下させ
ることなく、製造や加工の際の臭気発生を顕著に低減さ
せたポリフェニレンエーテル系樹脂組成物を得ることが
できる。特に、特定のアルミナとカーボンブラックとを
併用することによって、低臭気導電性ポリフェニレンエ
ーテル系樹脂組成物が得られる(実施例15〜26)。
本発明の要件を充足するアルミナを含むポリフェニレン
エーテル系樹脂組成物を提供することの最大の意義は、
屋内で該組成物の製造や加工を行う作業者が、ポリフェ
ニレンエーテルに起因する臭気で悩まされることがなく
なった、という点にある。
Claims (2)
- 【請求項1】成分(a)ポリフェニレンエーテル、又は
スチレン系樹脂を80重量%以下含有するポリフェニレ
ンエーテルとスチレン系樹脂とからなる組成物100重
量部および成分(b)遷移アルミナを主成分とする中心
粒径が150μm以下でBET表面積が10m2 /g以
上であるアルミナ0.1〜15重量部とを含む低臭気ポ
リフェニレンエーテル系樹脂組成物。 - 【請求項2】成分(a)ポリフェニレンエーテル、又は
スチレン系樹脂を80重量%以下含有するポリフェニレ
ンエーテルとスチレン系樹脂とからなる組成物100重
量部、成分(b)遷移アルミナを主成分とする中心粒径
が150μm以下でBET表面積が10m2 /g以上で
あるアルミナ0.1〜15重量部および成分(c)ジブ
チルフタレート吸油量が70ml/100g以上である
カーボンブラック5〜35重量部を含む低臭気導電性ポ
リフェニレンエーテル系樹脂組成物。
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