JPH08143764A - 低臭気ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物 - Google Patents

低臭気ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物

Info

Publication number
JPH08143764A
JPH08143764A JP28322494A JP28322494A JPH08143764A JP H08143764 A JPH08143764 A JP H08143764A JP 28322494 A JP28322494 A JP 28322494A JP 28322494 A JP28322494 A JP 28322494A JP H08143764 A JPH08143764 A JP H08143764A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
polyphenylene ether
weight
resin composition
odor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP28322494A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3377314B2 (ja
Inventor
Takeshi Fujii
丈志 藤井
Manabu Ishikawa
学 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP28322494A priority Critical patent/JP3377314B2/ja
Priority to NL1001642A priority patent/NL1001642C2/xx
Priority to GB9523474A priority patent/GB2295155A/en
Priority to DE1995142789 priority patent/DE19542789A1/de
Publication of JPH08143764A publication Critical patent/JPH08143764A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3377314B2 publication Critical patent/JP3377314B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K3/00Use of inorganic substances as compounding ingredients
    • C08K3/18Oxygen-containing compounds, e.g. metal carbonyls
    • C08K3/20Oxides; Hydroxides
    • C08K3/22Oxides; Hydroxides of metals

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】製造や加工の際の臭気発生が低減されたポリフ
ェニレンエーテル系樹脂組成物を提供する。 【構成】成分(a)ポリフェニレンエーテル、又はスチ
レン系樹脂を80重量%以下含有するポリフェニレンエ
ーテルとスチレン系樹脂とからなる組成物100重量部
および成分(b)遷移アルミナを主成分とする中心粒径
が150μm以下でBET表面積が10m2 /g以上で
あるアルミナ0.1〜15重量部を含む低臭気ポリフェ
ニレンエーテル系樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は低臭気ポリフェニレンエ
ーテル系樹脂組成物に関する。詳しくは、本発明は、ポ
リフェニレンエーテルを必須成分とする組成物(以下、
「ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物」とも言う)を
製造したり加工したりする際のポリフェニレンエーテル
に起因する臭気を、従来のポリフェニレンエーテル系樹
脂組成物より顕著に低下させた低臭気ポリフェニレンエ
ーテル系樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリフェニレンエーテルは機械的強度、
耐熱性、寸法安定性などに優れた熱可塑性樹脂であり、
それと他の成分たとえばスチレン樹脂やポリアミド樹脂
のような樹脂成分との組成物は、種々の用途に使用され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これら従来の
ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物は、それを製造し
たり加工したりする際にポリフェニレンエーテルに起因
する臭気を発生するので、製造や加工が行なわれる屋内
作業場の臭気を換気により屋外へ排出しなければならな
いという問題点があり、該組成物の製造や加工における
臭気発生の低減化が望まれている。
【0004】本発明の目的は、製造したり加工したりす
る際の臭気の発生が、従来のポリフェニレンエーテル系
樹脂組成物に比べて顕著に低減し、且つ、衝撃強度等の
物性が実用に供し得ない程度にまで低下しない、ポリフ
ェニレンエーテル系樹脂組成物を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、衝撃強度
等の物性は不都合な程度にまで低下されず、製造や加工
の際の臭気発生が顕著に低減されたポリフェニレンエー
テル系樹脂組成物の開発について鋭意研究を続けてき
た。その結果、特定のアルミナを含むポリフェニレンエ
ーテル系樹脂組成物が、該組成物の製造や加工の際の臭
気発生を顕著に低減することを見いだし、本発明を完成
させるに至った。すなわち、本発明は、成分(a)ポリ
フェニレンエーテル、又はスチレン系樹脂を80重量%
以下含有するポリフェニレンエーテルとスチレン系樹脂
とからなる組成物100重量部および成分(b)遷移ア
ルミナを主成分とする中心粒径が150μm以下でBE
T表面積が10m2 /g以上であるアルミナ0.1〜1
5重量部とを含む低臭気ポリフェニレンエーテル系樹脂
組成物である。
【0006】本発明の低臭気ポリフェニレンエーテル系
樹脂組成物を構成する成分(a)中の必須成分であるポ
リフェニレンエーテルは、公知の重合体であり、下記一
般式で表わされるフェノール化合物の一種または二種以
上を、酸化カップリング触媒を用い、酸素または酸素含
有ガスで酸化重合させて得られる重合体である。
【0007】 (式中、R1 、R2 、R3 、R4 およびR5 は水素、ハ
ロゲン原子、炭化水素基もしくは置換炭化水素基から選
ばれたものであり、そのうち必ず1個は水素原子であ
る)
【0008】一般式化1におけるR1 、R2 、R3 、R
4 およびR5 の具体例としては、水素、塩素、臭素、フ
ッ素、ヨウ素、メチル、エチル、n−またはiso−プ
ロピル、pri−、sec−またはt−ブチル、クロロ
エチル、ヒドロキシエチル、フェニルエチル、ベンジ
ル、ヒドロキシメチル、カルボキシエチル、メトキシカ
ルボニルエチル、シアノエチル、フェニル、クロロフェ
ニル、メチルフェニル、ジメチルフェニル、エチルフェ
ニル、アリルが挙げられる。
【0009】一般式化1の具体例としては、フェノー
ル、o−,m−,またはp−クレゾール、2,6−、
2,5−、2,4−または3,5−ジメチルフェノー
ル、2−メチル−6−フェニルフェノール、2,6−ジ
フェニルフェノール、2,6−ジエチルフェノール、2
−メチル−6−エチルフェノール、2,3,5−、2,
3,6−または2,4,6−トリメチルフェノール、3
−メチル−6−t−ブチルフェノール、チモール、2−
メチル−6−アリルフェノールが挙げられる。
【0010】成分(a)中の必須成分であるポリフェニ
レンエーテルは又、一般式化1以外のフェノール化合
物、例えばビスフェノール−A、テトラブロモビスフェ
ノール−A、レゾルシン、ハイドロキノン、ノボラック
樹脂のような多価ヒドロキシ芳香族化合物と一般式化1
との共重合体でもある。
【0011】本発明で使用される好ましいポリフェニレ
ンエーテルとして、2,6−ジメチルフェノールまたは
2,6−ジフェニルフェノールの単独重合体、大量部の
2,6−ジメチルフェノールと少量部の3−メチル−6
−t−ブチルフェノールまたは2,3,6−トリメチル
フェノールとの共重合体が例示される。
【0012】フェノール化合物の酸化重合の際に用いら
れる酸化カップリング触媒は特に限定されるものではな
く、重合能を有するいかなる触媒でも使用し得る。
【0013】前記ポリフェニレンエーテルの好ましい分
子量の範囲は、その尺度として25℃のクロロホルムを
用いて測定された極限粘度の値で示すと、0.30〜
0.75dl/gの範囲、好ましくは0.35〜0.5
0dl/gの範囲、更に好ましくは0.35〜0.45
dl/gの範囲である。これより小さい極限粘度のもの
を使用すると、得られるポリフェニレンエーテル系樹脂
組成物の機械的強度が低く、又これより大きい極限粘度
のものを使用すると、得られるポリフェニレンエーテル
系樹脂組成物の加工性が低下するため、好ましくない。
【0014】成分(a)中の必須成分であるポリフェニ
レンエーテルは更に、前記のポリフェニレンエーテルの
みならず、これらポリフェニレンエーテルにスチレン、
α−メチルスチレン、p−メチルスチレン等のメチルス
チレン、クロルスチレン等のハロゲン化スチレンによっ
て例示されるスチレン系化合物をグラフト反応させて得
られる重合体でもある。
【0015】成分(a)中の任意成分であるスチレン系
樹脂として、スチレン、α−メチルスチレン、p−メチ
ルスチレン等のスチレン系化合物から選ばれる一種また
は二種以上の化合物の重合体、スチレン系化合物の大量
部とアクリロニトリル、マレイン酸等の化合物の少量部
との共重合体、耐衝撃性スチレン系樹脂等が例示され
る。スチレン系樹脂の具体例として、ポリスチレン、ポ
リ−α−メチルスチレン、ポリ−p−メチルスチレン、
スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−マレ
イン酸共重合体、ポリブタジエンゴム補強ポリスチレン
が挙げられる。
【0016】成分(a)はスチレン系樹脂を80重量%
以下の割合で含有し得る。成分(a)中のスチレン系樹
脂の配合割合が80重量%を越える場合、得られる樹脂
組成物の臭気の程度は殆ど問題にならないくらい小さ
い。
【0017】本発明の低臭気ポリフェニレンエーテル系
樹脂組成物を構成する必須成分である成分(b)は、特
定の中心粒径とBET表面積とを有する遷移アルミナを
主成分とするアルミナであって、例えば水酸化アルミニ
ウムからα−アルミナに変化する過程の遷移アルミナを
主成分とするアルミナである。成分(b)なるアルミナ
の中心粒径は、得られるポリフェニレンエーテル系樹脂
組成物の機械的性質に好ましくない影響を与えない大き
さであることが必要であることから、150μm以下、
好ましくは100μm以下、更に好ましくは50μm以
下である。ここで言う「中心粒径」とは、篩別法または
遠心沈降法によって測定された累積重量分布曲線におい
て、累積重量が50%に相当する粒径である。また、成
分(b)なるアルミナのBET表面積は10m2 /g以
上、好ましくは50m2 /g以上、更に好ましくは80
2 /g以上、特に好ましくは100m2 /g以上であ
る。成分(b)なるアルミナのBET表面積の値が大き
いほど、より少量の成分(b)の配合によって、臭気発
生の低減という本発明の効果を奏するポリフェニレンエ
ーテル系樹脂組成物を得ることができる。
【0018】成分(a)と成分(b)との配合割合は、
成分(a)100重量部に対して成分(b)が0.1〜
15重量部、好ましくは0.5〜5重量部である。成分
(b)の配合割合が0.1重量部未満の場合、得られる
ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物の臭気発生の低減
効果が安定せず、また15重量部を越える場合、得られ
るポリフェニレンエーテル系樹脂組成物の臭気発生の低
減効果は奏されるものの、機械的性質が好ましくない程
度にまで低下する。
【0019】本発明の低臭気ポリフェニレンエーテル系
樹脂組成物は、必須成分である成分(a)及び成分
(b)の他に、種々の任意成分を含み得る。これら任意
成分を以下に例示する。
【0020】成分(c)カーボンブラック 成分(c)なるカーボンブラックとは、例えば着色用、
ゴム補強用、導電性付与用等に用いられているカーボン
ブラックである。特に、カーボンブラックの添加量に対
し効率良く導電性の付与された導電性樹脂組成物を得る
ためには、カーボンブラックのジブチルフタレート吸油
量が70ml/100g以上であるのが良い。ここで、
「ジブチルフタレート吸油量」(以下、「DBP吸油
量」とも言う)とは、ASTM D2414に規定され
た方法で測定される値である。好ましいDBP吸油量は
100ml/100g〜600ml/100gの範囲で
あり、更に好ましい範囲は150ml/100g〜55
0ml/100gである。導電性樹脂組成物を得るため
の特に好ましいカーボンブラックとして、アセチレンガ
スを熱分解して得られるアセチレンブラックや、原油を
原料としファーネス式不完全燃焼によって製造されるケ
ッチェンブラックを例示し得る。これらのカーボンブラ
ックは少量の配合割合で、得られる樹脂組成物に効率良
く導電性を付与し得る。
【0021】導電性樹脂組成物を得る場合、成分(c)
の配合割合は成分(a)100重量部に対して5〜35
重量部、好ましくは5〜30重量部、特に好ましくは8
〜30重量部である。成分(c)の配合割合が5重量部
未満の場合、得られる樹脂組成物の導電性や帯電防止性
が十分でなく、35重量部を越える場合、得られる樹脂
組成物の衝撃強度が十分でない。
【0022】成分(d)ゴム様物質 成分(d)なるゴム様物質とは、室温で弾性体である天
然および合成の重合体を言い、例えば樹脂組成物の耐衝
撃強度を高めたい場合に配合される。耐衝撃強度を高め
るための特に好ましい成分(d)として例えば、エチレ
ン−プロピレン共重合ゴム、エチレン−プロピレン−非
共役ジエン共重合ゴム、エチレン−ブテン−1共重合ゴ
ム、ポリブタジエン、スチレン−ブタジエンブロック共
重合ゴム、スチレン−ブタジエン共重合ゴム、部分水添
スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合ゴム、
スチレン−イソプレンブロック共重合ゴム、部分水添ス
チレン−イソプレンブロック共重合ゴム、ポリウレタン
ゴム、スチレングラフト−エチレン−プロピレン−非共
役ジエン共重合ゴム、スチレン−グラフト−エチレン−
プロピレン共重合ゴム、スチレン/アクリロニトリル−
グラフト−エチレン−プロピレン−非共役ジエン共重合
ゴム、スチレン/アクリロニトリル−グラフト−エチレ
ン−プロピレン共重合ゴム、スチレン/メチルメタクリ
レート−グラフト−エチレン−プロピレン−非共役ジエ
ン共重合ゴム、スチレン/メチルメタクリレート−グラ
フト−エチレン−プロピレン共重合ゴム、又はこれらの
混合物を例示し得る。また、これらのゴムを更にアクリ
ル酸、無水マレイン酸等の酸基を有する官能性単量体や
ビニルグリシジルエーテル等のエポキシ基を有する官能
性単量体によって変性したものも成分(d)として使用
し得る。
【0023】成分(d)の配合割合は、成分(a)10
0重量部に対して50重量部以下、好ましくは2〜48
重量部の範囲である。成分(d)の配合割合が50重量
部を越えると、得られる樹脂組成物の耐熱性や加工性が
不十分になる。
【0024】成分(e)カルボン酸アミド系高軟化点ワ
ックス 成分(e)は、得られる樹脂組成物の成形加工時の流動
性(一般に、「加工性」と言われる)を改良するために
使われるものであって、公知のカルボン酸アミド系高軟
化点ワックスを使用し得る。成分(e)なるカルボン酸
アミド系高融点ワックスとは、高級脂肪族モノカルボン
酸(以下「成分(e−1)」とも言う)と多塩基酸(以
下「成分(e−2)」とも言う)とジアミン(以下「成
分(e−3)」とも言う)とを重縮合反応させて得られ
るカルボン酸アミド系高融点ワックスである。
【0025】成分(e−1)としては、従来からワック
スの製造において使用されている高級脂肪族モノカルボ
ン酸を使用することができ、好ましくは炭素数16以上
の飽和脂肪族モノカルボン酸およびヒドロキシカルボン
酸であり、具体的な化合物としてパルミチン酸、ステア
リン酸、ベヘン酸、モンタン酸、ヒドロキシステアリン
酸、オレイン酸を例示し得る。
【0026】成分(e−2)とは二塩基酸以上のカルボ
ン酸であり、例えばマロン酸、コハク酸、アジピン酸、
ピメリン酸、アゼライン酸、セバシン酸等の脂肪族ジカ
ルボン酸、フタル酸、テレフタル酸等の芳香族ジカルボ
ン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、シクロヘキシルコ
ハク酸等の脂環式ジカルボン酸が例示される。
【0027】成分(e−3)としては、従来からワック
スの製造において使用されているジアミン、例えばエチ
レンジアミン、1,3−ジアミノプロパン、1,4−ジ
アミノプロパン、ヘキサメチレンジアミン、メタキシレ
ンジアミン、トリレンジアミン、パラキシリレンジアミ
ン、フェニレンジアミン、イソホロンジアミンを例示し
得る。
【0028】成分(e)は成分(e−1)、成分(e−
2)及び成分(e−3)を重縮合反応させることによっ
て得られる。反応温度は一般に180〜300℃が好ま
しく、更に好ましくは200〜270℃である。反応時
間は3〜7時間、好ましくは3〜5時間である。得られ
る成分(e)の着色を防止するために、反応系に亜リン
酸、次亜リン酸等を添加するのがよい。また、成分(e
−1)、成分(e−2)及び成分(e−3)の使用割合
は、成分(e)のアミン価が10以下、好ましくは5以
下となるようにするのがよい。
【0029】成分(e−2)の使用量は、成分(e−
1)の2モルに対して0.18〜1.0モルの範囲が好
適である。
【0030】成分(e−3)の使用量は、成分(e−
3)のアミノ基が成分(e−1)及び成分(e−2)の
カルボキシル基と反応して酸アミド結合を形成するよう
な量であり、成分(e−1)の2モルに対して1.2〜
2.0モルの範囲が好適である。
【0031】成分(e)は、本発明のポリフェニレンエ
ーテル系樹脂組成物を加熱して成形する際に軟化するも
のである。ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物を加熱
して成形する際の温度は、一般に240〜350℃、好
ましくは260〜330℃であるから、成分(e)の軟
化点は350℃以下、通常は105〜350℃、好まし
くは150〜330℃である。ここで、軟化点とは、J
IS−K2531−1960石油アスファルト軟化点試
験方法(環球法)によって測定される値である。
【0032】成分(e)の軟化点は、用いられる成分
(e−1)〜成分(e−3)の種類や使用量によって変
化する。例えば、成分(e−1)及び成分(e−2)の
種類と使用量、並びに成分(e−3)の種類が同一であ
っても、成分(e−3)の使用量によって成分(e)の
軟化点は変化する。
【0033】成分(e)としては、成分(e−1)〜成
分(e−3)の重縮合反応によって得られる目的生成物
(カルボン酸アミド系高軟化点ワックス)中に一般式
(1)で示されるテトラアミド化合物が含有されるカル
ボン酸アミド系高軟化点ワックスが好ましく、テトラア
ミド化合物を10重量%以上含有するカルボン酸アミド
系高軟化点ワックスがより好ましい。一般式(1)にお
いて、R1 は二価の有機基、R2 及びR3 は同一又は異
なる二価の有機基、R4 及びR5 は同一又は異なる一価
の有機基である。 R4 −CONH−R2 −NHCO−R1 −CONH−R3 −NHCO−R5 (1)
【0034】一般式(1)で示されるテトラアミド化合
物の例を、それを与える成分(e−1)〜成分(e−
3)の組合せ、すなわち成分(e−1)−成分(e−
2)−成分(e−3)重縮合物なる記載方法で例示する
と、ステアリン酸−セバシン酸−エチレンジアミン重縮
合物、ステアリン酸−アジピン酸−エチレンジアミン重
縮合物、およびステアリン酸−セバシン酸−メタキシレ
ンジアミン重縮合物が例示される。
【0035】成分(e−1)、成分(e−2)及び成分
(e−3)の重縮合反応で得られる成分(e)は、一般
式(2)で示されるジアミド化合物を含有していてもよ
い。一般式(2)において、R6 は二価の有機基、R7
及びR8 は同一又は異なる一価の有機基である。 R7 −CONH−R6 −NHCO−R8 (2)
【0036】一般式(2)で示されるジアミド化合物の
例として、エチレン−ビス−ステアリン酸アミド、エチ
レン−ビス−パルミチン酸アミド、及びエチレン−ビス
−オレイン酸アミドが挙げられる。
【0037】成分(e)の配合割合は、成分(a)10
0重量部に対して50重量部以下、好ましくは2〜30
重量部、特に好ましくは2〜20重量部である。配合割
合が50重量部を越えると、得られる樹脂組成物の加工
性は改良されるものの、耐熱性が低下するので好ましく
ない。
【0038】成分(e)の軟化点を調整するために、上
記軟化点の範囲に含まれない軟化点を有するカルボン酸
アミド系ワックスを併用してもよい。
【0039】成分(f)ポリオレフィン 成分(f)なるポリオレフィンとしては、例えば低密度
ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリ−4−メチルペンテン
−1を例示し得る。得られる樹脂組成物の加工性を向上
させるために用い得る好ましい成分(f)の例は、低密
度ポリエチレンや直鎖状低密度ポリエチレンである。
【0040】得られる樹脂組成物の加工性を向上させる
ために用いる成分(f)の配合割合は、成分(a)10
0重量部に対して20重量部以下、好ましくは1〜15
重量部である。成分(f)の配合割合が20重量部を越
えることは、得られる樹脂組成物の加工性は向上するも
のの、加工品(成形品)のゲート付近における層剥離の
問題が起こるから、好ましくない。
【0041】成分(g)非導電性無機フィラー 得られる樹脂組成物の剛性の向上、耐熱性の改良または
寸法安定性の向上のために、成分(g)なる非導電性無
機フィラーを配合し得る。成分(g)として、例えばガ
ラス繊維、シリカ、炭酸カルシウム、タルク、マイカ、
クレー、カオリン、硫酸マグネシウム、ウォラストナイ
ト、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アンチモンのような無
機充填剤を例示し得る。
【0042】成分(g)の配合割合は、成分(a)10
0重量部に対して30重量部以下、好ましくは1〜25
重量部の範囲である。成分(g)の配合割合が30重量
部を越えると、得られる樹脂組成物の耐衝撃性が好まし
くない程度にまで低下する。
【0043】成分(h)導電性無機フィラー 得られる樹脂組成物の導電性の向上、帯電防止性、剛性
の改良等のために、成分(h)なる導電性無機フィラー
を配合し得る。成分(h)として例えば、表面処理チタ
ン酸カリウムウィスカー、カーボン繊維、ステンレス繊
維、アルミニウムフレークを例示し得る。成分(h)と
して一種以上のフィラーを配合してもよい。
【0044】成分(h)の配向割合は、成分(a)10
0重量部に対して50重量部以下、好ましくは2〜48
重量部の範囲である。成分(h)の配合割合が50重量
部を越えると、得られる樹脂組成物の加工性が低下する
ので好ましくない。
【0045】本発明の低臭気ポリフェニレンエーテル系
樹脂組成物は、上記成分(c)〜成分(h)の他に更
に、顔料、難燃剤、可塑剤、酸化防止剤、耐候剤等の慣
用の添加剤を含有し得る。
【0046】本発明の低臭気ポリフェニレンエーテル系
樹脂組成物の製造方法は限定されない。例えば、使用す
る成分を公知の方法で配合した後、配合物をニーダー、
ロールミル、バンバリーミキサー等の慣用の溶融混練装
置で溶融混練することによって、本発明の低臭気ポリフ
ェニレンエーテル系樹脂組成物を製造し得る。
【0047】特に、低臭気かつ導電性の組成物すなわち
低臭気導電性ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物は、
成分(a)、成分(b)及び成分(c)を必須成分と
し、必要に応じて成分(d)〜成分(h)をも配合し溶
融混練することによって得られる。
【0048】
【実施例】以下に、本発明の実施例を比較例と対比して
示すが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。成分としては以下のものを使用した。成分(a) ポリフェニレンエーテルとして、2,6−ジメチルフェ
ノールを単独重合させることによって得た、25℃のク
ロロホルムを用いて測定された極限粘度の値が0.41
dl/gのもの(以下、「PPE−1」とも言う)及び
0.50dl/gのもの(以下、「PPE−2」とも言
う)を使用した。
【0049】スチレン系樹脂として、住友化学工業
(株)製のポリスチレンであるスミブライト(登録商
標)E183(以下、「GPPS」とも言う)及び住友
化学工業(株)製のポリブタジエン補強ポリスチレンで
あるスミブライト(登録商標)M584(以下、「HI
PS」とも言う)を使用した。
【0050】成分(b) 本発明の樹脂組成物に係るアルミナとして、表1の符号
Al−1及びAl−2のものを使用し、比較用として表
1の符号Al−3及びAl−4のもの使用した。中心粒
径は篩別法で測定した。ここで、Al−1は住友化学工
業(株)製の吸着精製用活性アルミナA−11、Al−
2は同社製の水硬性アルミナBK−112、Al−3は
同社製の普通粒アルミナA−21、Al−4は同社製の
吸着精製用活性アルミナAC−21である。
【0051】成分(c) 本発明の樹脂組成物に係るカーボンブラックとして、表
2の符号CB−1、CB−2及びCB−3のものを使用
し、比較用として表2の符号CB−4のもの使用した。
【0052】成分(d) 後記の通り製造された、エチレン−プロピレン−非共役
ジエン共重合ゴムにスチレン及びメチルメタクリレート
をグラフト反応させたもの、すなわちスチレン/メチル
メタクリレート−グラフト−エチレン−プロピレン−非
共役ジエン共重合ゴムを使用した。
【0053】成分(e) 共栄社油脂化学工業(株)製で共栄社化学(株)販売の
カルボン酸アマイド系高軟化点ワックスである、商品名
がライトアマイドWH−215Aなるもの(以下、「W
X」とも言う)を使用した。ここで、WXとはステアリ
ン酸(2モル)−セバシン酸(0.33モル)−エチレ
ンジアミン(1.30モル)重縮合物であって、軟化点
が215℃のものである。
【0054】成分(f) 住友化学工業(株)製の低密度ポリエチレンであるスミ
カセン(登録商標)F210−6(以下、「PO」とも
言う)を使用した。
【0055】成分(g) 林化成(株)製のタルクである商品名がタルク5000
Sなるもの(以下、単に「タルク」とも言う)、及びカ
ナダマイカ社製のマイカである商品名がマイカRepc
oMica S−325なるもの(以下、単に「マイ
カ」とも言う)を使用した。
【0056】成分(h)導電性無機フィラー 理化ハーキュレス(株)製のカーボン繊維である商品名
がマグナマイト 1800ASなるもの(以下、「C
F」とも言う)、日本精線製の径が12μmのステンレ
ス繊維である商品名がナスロンなるもの(以下、「S
F」とも言う)、及び大塚化学(株)製のチタン酸カリ
ウムウィスカーである商品名がデントールWK−200
なるもの(以下、「WK」とも言う)を使用した。
【0057】参考例 成分(d)であるスチレン/メチルメタクリレート−グ
ラフト−エチレン−プロピレン−非共役ジエン共重合ゴ
ム(SMEPR)を、以下の通り製造した。攪拌機を備
えた5リットルのオートクレーブに、旭電化工業(株)
製の商品名がプルロニックF68なる分散剤6gの水溶
液2200mlと、住友化学工業(株)製のエチレン−
プロピレン−非共役ジエン共重合ゴムであるエスプレン
(登録商標)E502(プロピレンに由来する繰返し単
位の含量44重量%、ヨウ素価8.5、120℃におけ
るムーニー粘度63)を3〜6mm角に切断したもの3
00gとを仕込み、攪拌下に懸濁させた。
【0058】次いで、スチレン101g、メチルメタク
リレート19g、t−ブチルパーオキシピバレート9g
及びp−ベンゾキノン0.18gを添加したあと直ちに
オートクレーブを30℃の油浴に入れ、1分間に約1℃
の割合で110℃まで昇温し、110℃で30分間保持
し、重合反応を行った。反応生成物である粒状物を水洗
浄したあと95℃で真空乾燥し、スチレン/メチルメタ
クリレート−グラフト−エチレン−プロピレン−非共役
ジエン共重合ゴム(以下、「SMEPR」とも言う)を
得た。
【0059】実施例1〜26、比較例1〜24 実施例1〜26及び比較例1〜24のうち、実施例1〜
14及び比較例1〜12は成分(c)又はそれと対応す
る比較用成分を含まない組成物に関するものであり、実
施例15〜26及び比較例13〜24は成分(c)又は
それと対応する成分を含む組成物に関するものである。
各成分を表3〜12に示した配合割合(重量部)で配合
し、配合物を東芝機械(株)製のTEM50型二軸押出
機で押し出し、水槽にて冷却した後、ストランドカッタ
ーによりペレット化した。ここで、実施例8〜14及び
比較例5〜13の場合の押出機のシリンダー温度は26
0℃とし、その他の場合のシリンダー温度は300℃と
した。
【0060】得られたペレットを、屋内に設置された熱
風乾燥機により3時間乾燥し、乾燥されたペレットから
試験片を成形した。ここで、実施例8〜9及び比較例5
〜7の場合の熱風乾燥温度は80℃とし、その他の場合
の乾燥温度は130℃とした。また、試験片の成形は、
東芝機械(株)製のIS220EN型射出成形機と試験
片成形用の金型(金型温度は80℃)とにより行った。
ここで、実施例8〜14及び比較例5〜13の場合の射
出成形機のシリンダー温度は260℃とし、その他の場
合のシリンダー温度は330℃とした。
【0061】試験片の試験方法は後記の通りであり、試
験結果を表3〜12に示した。臭気の判定法 前記のペレットの熱風乾燥において、乾燥中または乾燥
されたペレットを乾燥機から取り出す場合に、屋内の換
気をしなくても作業を行える臭気の程度を○とし、屋内
の換気をしないと作業を行えない臭気の程度を×とし
た。結果を表3〜12に示した。
【0062】衝撃強度 厚さが3.2mmのノッチ付試験片を用い、ASTM
D−256に基づいてIzod衝撃強度を測定した。測
定値の単位はkg・cm/cmである。実用に供し得る
ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物のIzod衝撃強
度は、通常2kg・cm/cm以上である。
【0063】表面固有抵抗(SSR) 54mm×75mmのサイズの平板状の試験片を用い、
油化電子(株)製の商品名がハイレスタIP(MCP−
HT260型)なる高抵抗抵抗率計で測定した。実用に
供し得る導電性ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物の
表面固有抵抗は、通常1×1013以下である。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、ポリフェニレンエーテ
ル系樹脂組成物に特定のアルミナを配合することによっ
て、該組成物の衝撃強度等の物性を不都合な程度にまで
低下させることなく、製造や加工の際の臭気発生を顕著
に低減することができる。比較例で示すように、アルミ
ナを含まないポリフェニレンエーテル系樹脂組成物の臭
気は×である(比較例1、2、6〜12、14、17〜
24参照)。また、アルミナは含まれるものの、本発明
のポリフェニレンエーテル系樹脂組成物の要件を充足し
ない組成物(比較例3、4、13、15、16参照)
は、衝撃強度やSSRの点で好ましくない。なお、比較
例5はスチレン系樹脂を多く含む組成物であって、もと
もと臭気問題の組成物である。
【0065】これに対して、本発明によれば、実施例か
らも明らかな通り、特定のアルミナを配合することによ
って、衝撃強度等の物性を不都合な程度にまで低下させ
ることなく、製造や加工の際の臭気発生を顕著に低減さ
せたポリフェニレンエーテル系樹脂組成物を得ることが
できる。特に、特定のアルミナとカーボンブラックとを
併用することによって、低臭気導電性ポリフェニレンエ
ーテル系樹脂組成物が得られる(実施例15〜26)。
本発明の要件を充足するアルミナを含むポリフェニレン
エーテル系樹脂組成物を提供することの最大の意義は、
屋内で該組成物の製造や加工を行う作業者が、ポリフェ
ニレンエーテルに起因する臭気で悩まされることがなく
なった、という点にある。
【0066】
【表1】 ──────────────────────────────────── Al−1 Al−2 Al−3 Al−4 ──────────────────────────────────── 化学組成(重量%) Al2 3 99.6 99.7 99.6 99.7 Fe2 3 0.03 0.05 0.01 0.02 SiO2 0.02 0.01 0.01 0.02 Na2 O 0.33 0.25 0.25 0.25 Al2 3 の結晶型 χ,γ γ α χ,γ BET表面積(m2 /g)130 280 1.2 120 中心粒径(μm) 40 11 45 200 ────────────────────────────────────
【0067】
【表2】 ──────────────────────────────────── CB−1 CB−2 CB−3 CB−4 ──────────────────────────────────── 種類 ケッチェン アセチレン ファーネス ファーネス ブラック ブラック ブラック ブラック メーカー ライオン( 電気化学工 キャボット 三菱化成( 株) 業(株) 株) グレード名 600JD デンカブラ バルカンC ダイヤブラ ック ック#45 DBP吸油量 495 212 100 55 (ml/100g) ────────────────────────────────────
【0068】
【表3】 ──────────────────────────────────── 比較例1 比較例2 比較例3 比較例4 実施例1 実施例2 ──────────────────────────────────── PPE−1 100 100 100 100 100 100 Al−1 20 10 Al−2 10 Al−3 10 Al−4 10 臭気 × × ○ ○ ○ ○ 衝撃強度 9 4 <2 <2 4 5 ────────────────────────────────────
【0069】
【表4】 ─────────────────────────────── 実施例3 実施例4 実施例5 実施例6 実施例7 ─────────────────────────────── PPE−1 100 100 100 100 100 Al−1 5 0.5 5 Al−2 0.5 5 Al−3 5 臭気 ○ ○ ○ ○ ○ 衝撃強度 4 8 8 6 7 ───────────────────────────────
【0070】
【表5】 ─────────────────────────────── 比較例5 比較例6 比較例7 実施例8 実施例9 ─────────────────────────────── PPE−1 10 30 30 30 30 GPPS 90 70 70 HIPS 70 70 Al−1 2 2 臭気 ○ × × ○ ○ 衝撃強度 4 4 9 3 8 ───────────────────────────────
【0071】
【表6】 ──────────────────────────────────── 比較例8 比較例9 比較例10 実施例10 実施例11 実施例12 ──────────────────────────────────── PPE−2 60 60 60 60 60 60 GPPS 40 40 40 40 40 40 Al−1 2 2 2 SMEPR 10 10 10 10 10 10 WX 5 5 5 5 PO 2 2 臭気 × × × ○ ○ ○ 衝撃強度 20 17 18 18 16 16 ────────────────────────────────────
【0072】
【表7】 ────────────────────────── 比較例11 比較例12 実施例13 実施例14 ────────────────────────── PPE−2 60 60 60 60 GPPS 40 40 40 40 Al−1 2 2 SMEPR 10 10 10 10 WX 5 5 5 5 PO 2 2 2 2 タルク 10 10 マイカ 10 10 臭気 × × ○ ○ 衝撃強度 12 10 11 10 ──────────────────────────
【0073】
【表8】 ──────────────────────────────────── 比較例13 比較例14 比較例15 実施例15 実施例16 ──────────────────────────────────── PPE−1 60 60 60 60 60 GPPS 40 40 40 40 40 Al−1 2 2 2 2 CB−2 3 22 40 18 22 臭気 ○ × ○ ○ ○ 衝撃強度 5 3 <2 3 2 SSR >1×1013 3×105 <1×104 9×107 3×105 ────────────────────────────────────
【0074】
【表9】 ──────────────────────────── 比較例16 実施例17 実施例18 ──────────────────────────── PPE−1 60 60 60 GPPS 40 40 40 Al−1 2 2 2 CB−1 8 CB−3 33 CB−4 40 臭気 ○ ○ ○ 衝撃強度 <2 3 2 SSR >1×1013 4×105 4×107 ────────────────────────────
【0075】
【表10】 ────────────────────────────── 比較例17 比較例18 実施例19 実施例20 PPE−2 60 60 60 60 GPPS 40 40 40 40 Al−1 2 2 CB−2 22 22 22 22 SMEPR 10 10 10 10 WX 5 5 臭気 × × ○ ○ 衝撃強度 5 5 4 4 SSR 5×105 6×105 5×105 6×105 ──────────────────────────────
【0076】
【表11】 ──────────────────────────────────── 比較例19 比較例20 比較例21 実施例21 実施例22 実施例23 ──────────────────────────────────── PPE−2 60 60 60 60 60 60 GPPS 40 40 40 40 40 40 Al−1 2 2 2 CB−2 22 22 22 22 22 22 SMEPR 10 10 10 10 10 10 WX 5 5 5 5 5 5 PO 2 2 2 2 2 2 タルク 10 10 マイカ 10 10 臭気 × × × ○ ○ ○ 衝撃強度 5 3 3 4 3 3 SSR 6×105 1×105 2×105 6×105 1×105 1×105 ────────────────────────────────────
【0077】
【表12】 ──────────────────────────────────── 比較例22 比較例23 比較例24 実施例24 実施例25 実施例26 ──────────────────────────────────── PPE−2 60 60 60 60 60 60 GPPS 40 40 40 40 40 40 Al−1 2 2 2 CB−2 20 20 20 20 20 20 SMEPR 10 10 10 10 10 10 WX 5 5 5 5 5 5 PO 2 2 2 2 2 2 タルク 10 10 10 10 10 10 CF 5 5 SF 5 5 WK 5 5 臭気 × × × ○ ○ ○ 衝撃強度 4 4 3 4 4 3 SSR <1× <1× 2× <1× <1× 2× 104 104 105 104 104 105 ────────────────────────────────────

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】成分(a)ポリフェニレンエーテル、又は
    スチレン系樹脂を80重量%以下含有するポリフェニレ
    ンエーテルとスチレン系樹脂とからなる組成物100重
    量部および成分(b)遷移アルミナを主成分とする中心
    粒径が150μm以下でBET表面積が10m2 /g以
    上であるアルミナ0.1〜15重量部とを含む低臭気ポ
    リフェニレンエーテル系樹脂組成物。
  2. 【請求項2】成分(a)ポリフェニレンエーテル、又は
    スチレン系樹脂を80重量%以下含有するポリフェニレ
    ンエーテルとスチレン系樹脂とからなる組成物100重
    量部、成分(b)遷移アルミナを主成分とする中心粒径
    が150μm以下でBET表面積が10m2 /g以上で
    あるアルミナ0.1〜15重量部および成分(c)ジブ
    チルフタレート吸油量が70ml/100g以上である
    カーボンブラック5〜35重量部を含む低臭気導電性ポ
    リフェニレンエーテル系樹脂組成物。
JP28322494A 1994-11-17 1994-11-17 低臭気ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物 Expired - Fee Related JP3377314B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28322494A JP3377314B2 (ja) 1994-11-17 1994-11-17 低臭気ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物
NL1001642A NL1001642C2 (nl) 1994-11-17 1995-11-13 Weinig geurende polyfenyleen ether hars compositie.
GB9523474A GB2295155A (en) 1994-11-17 1995-11-16 A low odor polyphenylene ether resin composition
DE1995142789 DE19542789A1 (de) 1994-11-17 1995-11-16 Eine geruchsarme Polyphenylenetherharz-Zusammensetzung

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28322494A JP3377314B2 (ja) 1994-11-17 1994-11-17 低臭気ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08143764A true JPH08143764A (ja) 1996-06-04
JP3377314B2 JP3377314B2 (ja) 2003-02-17

Family

ID=17662705

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28322494A Expired - Fee Related JP3377314B2 (ja) 1994-11-17 1994-11-17 低臭気ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物

Country Status (4)

Country Link
JP (1) JP3377314B2 (ja)
DE (1) DE19542789A1 (ja)
GB (1) GB2295155A (ja)
NL (1) NL1001642C2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5023237B1 (ja) * 2011-03-25 2012-09-12 積水化成品工業株式会社 ポリスチレン系樹脂発泡シート、容器、及びポリスチレン系樹脂発泡シートの製造方法

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6579925B1 (en) 2000-02-16 2003-06-17 General Electric Company Poly(arylene ether)-polystyrene composition
US6306953B1 (en) 2000-02-16 2001-10-23 General Electric Co. Poly(arylene ether)-polystyrene composition
US7476339B2 (en) 2006-08-18 2009-01-13 Saint-Gobain Ceramics & Plastics, Inc. Highly filled thermoplastic composites

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2779414B2 (ja) * 1988-12-01 1998-07-23 セイコーインスツルメンツ株式会社 ミクロ断面の加工・観察方法
JPH02209943A (ja) * 1989-02-10 1990-08-21 Asahi Chem Ind Co Ltd 臭気の低減された水添ブロック共重合体組成物
JP3027160B2 (ja) * 1989-04-07 2000-03-27 旭化成工業株式会社 悪臭のないポリフェニレンエーテル系樹脂組成物
JPH02265961A (ja) * 1989-04-07 1990-10-30 Asahi Chem Ind Co Ltd 低臭性ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物
JP2981244B2 (ja) * 1989-11-10 1999-11-22 旭化成工業株式会社 臭を改善したポリフェニレンエーテル系樹脂組成物
EP0562179A1 (en) * 1992-03-26 1993-09-29 Sumitomo Chemical Company, Limited Electroconductive resin composition

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5023237B1 (ja) * 2011-03-25 2012-09-12 積水化成品工業株式会社 ポリスチレン系樹脂発泡シート、容器、及びポリスチレン系樹脂発泡シートの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3377314B2 (ja) 2003-02-17
NL1001642A1 (nl) 1996-05-20
GB9523474D0 (en) 1996-01-17
NL1001642C2 (nl) 1996-06-17
GB2295155A (en) 1996-05-22
DE19542789A1 (de) 1996-05-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3705599B2 (ja) 導電性マスターバッチ及び導電性樹脂組成物
JPH04300956A (ja) 帯電防止性樹脂組成物
JP2005508425A (ja) 導電性ポリフェニレンエーテル−ポリアミド組成物、その製造方法及び得られる物品
US7947201B2 (en) Poly(arylene ether)/polyamide composition and method of making
JP3404856B2 (ja) 導電性樹脂組成物
JPH05271532A (ja) 導電性樹脂組成物
JP2007500276A (ja) スプレーマークの低減した成形充填組成物及びその製造方法
JP2005298545A (ja) 導電性樹脂組成物の製造方法
JP3111625B2 (ja) リサイクル性が改良された樹脂組成物
JPH08143764A (ja) 低臭気ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物
JP2006199748A (ja) 樹脂組成物の製造法
JP3711285B2 (ja) 導電性マスターバッチの製造方法
JP3102121B2 (ja) 難燃性樹脂組成物
JP4291012B2 (ja) 導電性樹脂組成物
JP2005200664A5 (ja)
JPH101603A (ja) 熱可塑性樹脂組成物及びicトレー
JPH11116794A (ja) Icトレー成形用樹脂組成物
JPH0657008A (ja) 熱安定性に優れた樹脂組成物の製造法
JPH1045979A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP2001302905A (ja) 導電性樹脂組成物
JP5084002B2 (ja) ポリフェニレンエーテル系強化樹脂組成物
JP2004285136A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH08325450A (ja) 導電性樹脂組成物
JP2005290123A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP2002104572A (ja) Icトレー用樹脂組成物及びicトレー

Legal Events

Date Code Title Description
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071206

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081206

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081206

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D05

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081206

Year of fee payment: 6

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D05

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081206

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091206

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091206

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101206

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees