JP2002104572A - Icトレー用樹脂組成物及びicトレー - Google Patents

Icトレー用樹脂組成物及びicトレー

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JP2002104572A
JP2002104572A JP2000291730A JP2000291730A JP2002104572A JP 2002104572 A JP2002104572 A JP 2002104572A JP 2000291730 A JP2000291730 A JP 2000291730A JP 2000291730 A JP2000291730 A JP 2000291730A JP 2002104572 A JP2002104572 A JP 2002104572A
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Manabu Ishikawa
学 石川
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリフェニレンエーテル樹脂を必須の樹脂成
分とし、混練加工性及び造粒性を満足できる水準に維持
し、かつ導電性、帯電防止性に優れ、しかも搭載物への
カーボンブラックの剥落による汚れが見られない耐擦傷
性を有するICトレー用樹脂組成物及び該樹脂組成物を
成形して得られるICトレーを提供する。 【解決手段】 下記の成分(A)〜(C)を含有し、
(A)の含有量が100重量部であり、(B)の含有量
が5〜40重量部であり、かつ(C)の含有量が50〜
120重量部であるICトレー用樹脂組成物。 (A):ポリフェニレンエーテル系樹脂 (B):体積抵抗が10E2Ω・cm以下であるカーボ
ンファイバー (C):非導電性無機フィラー

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICトレー用樹脂
組成物及びICトレーに関するものである。更に詳しく
は、本発明は、ポリフェニレンエーテル樹脂を必須の樹
脂成分とし、混練加工性及び造粒性を満足できる水準に
維持し、かつ導電性、帯電防止性に優れ、しかも搭載物
へのカーボンブラックの剥落による汚れが見られない耐
擦傷性を有するICトレー用樹脂組成物及び該樹脂組成
物を成形して得られるICトレーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリフェニレンエーテル樹脂は、機械的
性質、耐熱性、寸法安定性などの諸特性に優れた熱可塑
性樹脂として知られている。しかし、ポリフェニレンエ
ーテル樹脂単独では、溶融粘度が高いため、加工性が悪
い。そのため、ポリフェニレンエーテル樹脂に相溶性の
あるポリスチレン系樹脂を加えて流動性を改良する技術
が知られており、耐熱性と成形性の良好な熱可塑性樹脂
組成物を得ることができ、耐熱性が必要な用途に使用さ
れている。
【0003】ところで、電気・電子分野、特にICトレ
ー等においては、ICパッケージ中のICを静電気破壊
から保護する必要がある。このため、ICトレーの表面
抵抗が10E6〜10E11Ωである帯電防止領域又は
10E6Ω以下である導電領域の電気的特性を有する必
要があり。このことを実現するため、ポリフェニレンエ
ーテル樹脂及びポリスチレン樹脂に、導電性の粒子やフ
レーク及びファイバー、たとえば導電性カーボンブラッ
クやカーボンファイバーを混入する技術が知られてい
る。これら導電性樹脂組成物は、その導電性を活かし、
ICトレーとして用いられている。電子部品やICパッ
ケージをICトレーにより搬送した際に、搭載物のIC
トレーとの接触面にカーボンブラックの剥落による汚れ
が発生する場合がある。近年、このカーボンブラックの
剥落が見られない耐擦傷性に優れたICトレーの開発要
求が高まってきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、ポリフェニレンエーテル樹脂を必須の樹脂
成分とし、混練加工性及び造粒性を満足できる水準に維
持し、かつ導電性、帯電防止性に優れ、しかも搭載物へ
のカーボンブラックの剥落による汚れが見られない耐擦
傷性を有するICトレー用樹脂組成物及び該樹脂組成物
を成形して得られるICトレーを提供する点に存するも
のである。
【0005】
【課題を解決するため手段】すなわち、本発明のうち第
一の発明は、下記の成分(A)〜(C)を含有し、
(A)の含有量が100重量部であり、(B)の含有量
が5〜40重量部であり、かつ(C)の含有量が50〜
120重量部であるICトレー用樹脂組成物に係るもの
である。 (A):ポリフェニレンエーテル系樹脂 (B):体積抵抗が10E2Ω・cm以下であるカーボ
ンファイバー (C):非導電性無機フィラー また、本発明のうち第二の発明は、上記の樹脂組成物を
成形して得られるICトレーに係るものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の樹脂成分(A)は、ポリ
フェニレンエーテル系樹脂である。ポリフェニレンエー
テル系樹脂とは、下記一般式(式中、R1、R2、R3
4及びR5は水素、ハロゲン原子、炭化水素基もしくは
置換炭化水素基から選ばれたものであり、そのうち、必
ず1個は水素原子である。)で示されるフェノール化合
物の一種又は二種以上を酸化カップリング触媒を用い、
酸素又は酸素含有ガスで酸化重合せしめて得られる重合
体である。
【0007】上記一般式に於けるR1、R2、R3、R4
びR5の具体例としては、水素、塩素、臭素、フッ素、
ヨウ素、メチル、エチル、n−又はiso−プロピル、
pri−、sec−又はt−ブチル、クロロエチル、ヒ
ドロキシエチル、フェニルエチル、ベンジル、ヒドロキ
シメチル、カルボキシエチル、メトキシカルボニルエチ
ル、シアノエチル、フェニル、クロロフェニル、メチル
フェニル、ジメチルフェニル、エチルフェニル、アリル
などがあげられる。
【0008】上記一般式の具体例としては、フェノー
ル、o−、m−、又はp−クレゾール、2,6−、2,
5−、2,4−又は3,5−ジメチルフェノール、2−
メチル−6−フエニルフェノール、2,6−ジフェニル
フェノール、2,6−ジエチルフェノール、2−メチル
−6−エチルフェノール、2,3,5−、2,3,6−
又は2,4,6−トリメチルフェノール、3−メチル−
6−t−ブチルフェノール、チモール、2−メチル−6
−アリルフェノールなどがあげられる。
【0009】更に、上記一般式以外のフェノール化合
物、たとえば、ビスフェノール−A、テトラブロモビス
フェノール−A、レゾルシン、ハイドロキノン、ノボラ
ック樹脂のような多価ヒドロキシ芳香族化合物と、上記
一般式で示されるフェノール化合物との共重合もよい。
これらの化合物の中で好ましいものとしては、2,6−
ジメチルフェノール又は2,6−ジフェニルフェノール
の単独重合体及び大量部の2,6−キシレノールと小量
部の3−メチル−6−t−ブチルフェノール又は2,
3,6−トリメチルフェノールの共重合体があげられ
る。フェノール化合物を酸化重合せしめる際に用いられ
る酸化カップリング触媒は、特に制限されるものではな
く、重合能を有する如何なる触媒でも使用できる。
【0010】更に、本発明におけるポリフェニレンエー
テル系樹脂は、前述のポリフェニレンエーテルに、スチ
レン系化合物がグラフトされたもの、あるいは、他の重
合体がグラフトしているものも含まれる。スチレン系化
合物としてたとえば、スチレン、α−メチルスチレン、
p−メチルスチレン、ビニルトルエン、クロルスチレン
などがあげられる。
【0011】また、上記ポリフェニレンエーテル系樹脂
の好ましい分子量の範囲は、その尺度として25℃クロ
ロホルムを用いて測定した極限粘度の値で示すと0.3
〜0.5dl/gの範囲、好ましくは0.31〜0.4
8dl/gの範囲、更に好ましくは0.32〜0.46
dl/gの範囲である。これより小さい値では組成物の
機械的強度が低く、またこれより大きい値では組成物の
成形加工性が低下するため好ましくない。
【0012】本発明の樹脂成分(A)としては、必須の
成分であるポリフェニレンエーテル系樹脂に加えて、ス
チレン系樹脂及び/又はゴム様物質を用いてもよい。
【0013】スチレン系樹脂としては、公知のものが使
用でき、下記一般式で示される芳香族ビニル化合物から
誘導された繰り返し構造単位を、その重合体中に少なく
とも51重量%以上含むものが好ましい。 (式中、R5は水素原子又は炭素原子数1〜4のアルキ
ル基であり、Zはハロゲン原子又は炭素原子数1〜4の
アルキル基である置換基を表し、aは0〜5の整数であ
る)
【0014】かかるスチレン系重合体としては、スチレ
ン若しくはその誘導体(たとえば、p−メチルスチレ
ン、α−メチルスチレン、α−メチル−p−メチルスチ
レン、クロロスチレン、ブロモスチレン等)の単独重合
体及び、たとえばポリブタジエン、スチレン−ブタジエ
ンブロック共重合体、その部分水添物、スチレン−イソ
プレンブロック共重合体、その部分水添物、ポリイソプ
レン、ブチルゴム、EPDM、エチレン−プロピレン共
重合体、天然ゴムのようなエラストマー物質を単独或い
はこれらの混合物で変性したスチレン系共重合体、更に
はスチレン系共重合体として、たとえばスチレン−ブタ
ジエンランダム及びブロック共重合体、その部分水添
物、スチレン−イソプレンランダム及びブロック共重合
体、その部分水添物、スチレン−アクリロニトリル共重
合体(SAN)、スチレン−メチルメタクリレート共重
合体(MS樹脂)、スチレン−メチルメタクリレート−
ブタジエン共重合体(MBS)、スチレン−アクリロニ
トリル−ブタジエン共重合体(ABS)等をあげること
ができる。なお、ポリスチレンが好ましい。
【0015】スチレン系樹脂/ポリフェニレンエーテル
系樹脂の重量比は70/30以下であることが好まし
く、更に好ましくは5/95〜45/55である。スチ
レン系樹脂が過少であると成形性に劣る場合があり、一
方スチレン系樹脂が過多であると成形物の強度の低下が
生じる場合がある。
【0016】ゴム様物質とは、室温で弾性体である天然
及び合成の重合体材料をいう。特に好ましいゴムとして
は、エチレン−プロピレン共重合ゴム、エチレン−プロ
ピレン−非共役ジエン共重合ゴム、エチレン−ブテン−
1共重合ゴム、ポリブタジエン、スチレン−ブタジエン
ブロック共重合ゴム、スチレン−ブタジエン共重合ゴ
ム、部分水添スチレン−ブタジエン−スチレンブロック
共重合ゴム、スチレン−イソプレンブロック共重合ゴ
ム、部分水添スチレン−イソプレンブロック共重合ゴ
ム、ポリウレタンゴム、スチレングラフト−エチレン−
プロピレン−非共役ジエン共重合ゴム、スチレン−グラ
フト−エチレン−プロピレン共重合ゴム、スチレン/ア
クリロニトリル−グラフト−エチレン−プロピレン−非
共役ジエン共重合ゴム、スチレン/アクリロニトリル−
グラフト−エチレン−プロピレン共重合ゴム、スチレン
/メチルメタアクリレート−グラフト−エチレン−プロ
ピレン−非共役ジエン共重合ゴム、スチレン/メチルメ
タアクリレート−グラフト−エチレン−プロピレン共重
合ゴム等、あるいはこれらの混合物が用いられる。ま
た、他の酸もしくはエポキシなどを含む官能性単量体に
より変性した変性ゴムを用いてもよい。
【0017】ゴム様物質/ポリフェニレンエーテル系樹
脂の重量比は45/55以下であることが好ましく、更
に好ましくは5/95〜42/58である。ゴム様物質
が過少であると耐衝撃性が不十分な場合があり、一方ゴ
ム様物質が過多であると耐熱性及び強度が低下する場合
がある。
【0018】本発明の成分(B)は、体積抵抗が10E
2Ω・cm以下であるカーボンファイバーである。カー
ボンファイバーとは、樹脂補強や導電性付与に用いられ
るカーボンファイバーをいう。しかし、カーボンファイ
バーの添加量に対し効率よく帯電防止領域又は導電領域
の電気的特性を付与するためには、カーボンファイバー
の体積抵抗が10E2Ω・cm以下であることが必要で
あり、好ましくは10E0Ω・cm以下である。
【0019】カーボンファイバーの材質、形状等につい
ては特に規定はないが、通常用いられているパン系カー
ボンファイバーのチョップドファイバーが好ましい。収
束剤等についても特に制限はない。
【0020】(B)の含有量は、(A)100重量部あ
たり5〜40重量部であり、好ましくは10〜35重量
部である。(B)が過少であると樹脂組成物の帯電防止
性、導電性が十分でなく、一方成分(B)が過多である
と樹脂組成物の混練時の加工性が低下し混練が均一に行
えなかったりする。
【0021】本発明の成分(C)は、非導電性無機フィ
ラーである。非導電性無機フィラーとしては、たとえば
タルク、マイカ、ガラス繊維、シリカ、アルミナ、炭酸
カルシウム、クレー、カオリン、硫酸マグネシウム、ウ
ォラストナイト、TiO2、ZnO及びSb23のよう
な無機充填剤を用いることができる。成形品のノンスラ
ッフ性の向上の観点から、好ましくは板状の非導電性無
機フィラーであるタルク及びマイカの様な非導電性無機
フィラーであり、更に好ましくはタルクである。
【0022】非導電性無機フィラーについては、微粉状
のものは、造粒の際の造粒機への供給が正常に行えない
場合があるため、圧縮加工等により顆粒状又は小板状に
加工されたものを用いるのが好ましい。
【0023】(C)の含有量は、(A)100重量部あ
たり50〜120重量部であり、好ましくは55〜10
0重量部である。(C)が過少であると成形品の耐擦傷
性が低下しカーボン剥落による汚れが起りやすいものと
なり、一方成分(C)が過多であると耐擦傷性には優れ
るが、造粒性が悪化し造粒が困難である。
【0024】本発明の樹脂組成物は、上記の成分に加え
て、慣用の添加剤、たとえば顔料、難燃剤、可塑剤、酸
化防止剤及び耐候剤等を含有してもよい。
【0025】本発明の樹脂組成物の製造方法は限定され
ない。たとえば、用いる成分を公知の方法で配合し、溶
融混練すればよいが、その際の混合手段としては慣用の
混合手段で混合することができる。このために押出機、
ニーダー、ロールミキサー及びバンバリーミキサー等が
使用できる。
【0026】本発明の樹脂組成物は、ICトレーに成形
され得る。ICトレーを得る方法としては射出成形をあ
げることができる。
【0027】
【実施例】以下に示される方法により、本発明は実施が
可能であるが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。PPE :ポリフェニレンエーテル系樹脂;PPO640
GE社製;極限粘度(クロロホルム、25℃)0.4
2dl/gPS :ポリスチレン系樹脂;G899 日本ポリスチレ
ン株式会社製;分子量(Mw)38万カーボン繊維 :ベスファイトHTA−C6−SRS 東
邦レーヨン社製;体積抵抗率 1.5×10E−3Ω・
cm;単繊維直径 7μm、繊維長 6mm、エポキシ
収束剤 7%非導電性無機フィラー :MW HS−T 林化成社製タ
ルク;平均粒子径(D50)2.75μmSEPD :参考例1に示す製造法にて製造されたスチレ
ン−グラフト−エチレン−プロピレン−非共役ジエン共
重合ゴム
【0028】参考例1 ゴム様物質として、スチレン−グラフト−エチレン−プ
ロピレン−非共役ジエン共重合ゴムを下記の方法で製造
した。攪拌機を備えた5リットルのオートクレーブに、
分散剤として旭電化株式会社製プルロニックF68 6
gを溶解した純水2200ml及び3〜6mm角に細断
したエスプレンE502(プロピレン含量44重量部、
ヨウ素価8.5、120℃におけるムーニー粘度63)
を300g仕込み、攪拌して懸濁させた。次いで重合開
始剤としてt−ブチルパーオキシピバレート9g及びP
−ベンゾキノン0.18g、単量体としてスチレン30
0gを加え、直ちにオートクレーブを30℃に予め昇温
しておいたオイルバス中に入れて昇温を開始する。1分
間に約1℃の割合で110℃まで昇温し、そのまま30
分間温度を110℃に保ち、重合反応を行った。生成し
た粒状のグラフト物は水洗後95℃で真空乾燥し、スチ
レン−グラフト−エチレン−プロピレン−非共役ジエン
共重合ゴム(SEPD)を得た。
【0029】実施例1及び比較例1 表1に示す組成比で各成分をブレンドした後、二軸混練
機(TEM−50A東芝機械製 φ50mm二軸押出
機)で溶融混練しペレット化する。このペレットを用い
て射出成形によって試験用平板(短辺54mm×長辺7
5mm×厚み3.2mm)を成形し耐擦傷性及び導電性
の評価を行なった。試験方法は下記のとおりである。条
件及び結果を表1に示した。
【0030】導電性の試験方法 導電性の測定は、試験用平板を横河製デジタル抵抗計
2426A(type06)測定電圧500Vで抵抗値
を測定した。
【0031】耐擦傷性の試験方法及び判定法 耐擦傷性は、試験用平板上を10mm角の布に9.8N
の荷重をかけて長辺方向に50mmの距離を最高速度5
0mm/秒にて10回往復させて試験用平板と布を擦り
合せる試験を行い、布の試験用平板との接触面にカーボ
ンブラックの剥落による汚れの発生を目視で観察を行な
った。布の試験用平板との接触面にカーボンブラックの
剥落による汚れの発生がなければ耐擦傷性を○(合格)
とし、汚れが発生した場合は×(不合格)とした。
【0032】[結果の考察]結果から次のことがわか
る。本発明の条件を充足する実施例1は、すべての評価
項目において満足できる結果を示している。一方、非導
電性無機フィラー(タルク)使用量が過少な比較例1は
耐擦傷性に劣る。
【0033】
【表1】
【0034】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明により、ポ
リフェニレンエーテル樹脂を必須の樹脂成分とし、混練
加工性及び造粒性を満足できる水準に維持し、かつ導電
性、帯電防止性に優れ、しかも搭載物へのカーボンブラ
ックの剥落による汚れが見られない耐擦傷性を有するI
Cトレー用樹脂組成物及び該樹脂組成物を成形して得ら
れるICトレーを提供することができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 25:06 C08L 21:00) 21:00) B65D 85/38 S

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の成分(A)〜(C)を含有し、
    (A)の含有量が100重量部であり、(B)の含有量
    が5〜40重量部であり、かつ(C)の含有量が50〜
    120重量部であるICトレー用樹脂組成物。 (A):ポリフェニレンエーテル系樹脂 (B):体積抵抗が10E2Ω・cm以下であるカーボ
    ンファイバー (C):非導電性無機フィラー
  2. 【請求項2】 成分(A)がポリフェニレンエーテル系
    樹脂並びにスチレン系樹脂及び/又はゴム様物質であ
    り、スチレン系樹脂/ポリフェニレンエーテル系樹脂の
    重量比が70/30以下であり、ゴム様物質/ポリフェ
    ニレンエーテル系樹脂の重量比が45/55以下である
    請求項1記載のICトレー用樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 成分(C)がタルク又はマイカである請
    求項1又は請求項2記載の樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のうちの一の請求項に記載
    の樹脂組成物を成形して得られるICトレー。
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