JPH08142900A - 作業車の操向操作装置 - Google Patents

作業車の操向操作装置

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JPH08142900A
JPH08142900A JP29000694A JP29000694A JPH08142900A JP H08142900 A JPH08142900 A JP H08142900A JP 29000694 A JP29000694 A JP 29000694A JP 29000694 A JP29000694 A JP 29000694A JP H08142900 A JPH08142900 A JP H08142900A
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clutch
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Hidetaka Hirayama
秀孝 平山
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Iseki and Co Ltd
Iseki Agricultural Machinery Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】制動旋回モードで旋回するに際しては、設定レ
バー5の操作を不要とする。又、いずれの旋回を行なう
にも、片手で旋回方向選択レバー6が操作できると共
に、旋回途中において、制動旋回モードと緩旋回モー
ド、又は、制動旋回モードと逆転旋回モードとを、簡単
に切り換え可能とする。 【構成】 制動旋回モード2と、緩旋回モード3と、逆
転旋回モード4とを任意の旋回側に連動して実行する制
御手段100を設け、走行装置1へ任意に動力を変速し
て伝達する走行変速装置11内には、伝動系を予め緩旋
回モード3と逆転旋回モード4とに設定する設定手段5
を設け、該設定手段5の設定位置に連動して、この設定
された、緩旋回モード3、又は、逆転旋回モード4を実
行する切換手段7を、旋回方向選択レバー6に設けたこ
とを特徴とする作業車の操向操作装置の構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、作業車の操向操作装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の作業車の操向操作装置では、伝動
系を制動旋回モード,緩旋回モード,逆転旋回モードと
にそれぞれ設定する設定手段を設け、この設定された制
動旋回モード,緩旋回モード,逆転旋回モードとを任意
の旋回側に連動して実行する制御手段を設けた構成であ
り、左右の旋回方向を選択する旋回方向選択レバーにて
旋回するに際し、オペレータがその都度、走行状態や作
業状態等により、前記三つの旋回パターンのうちのどれ
かを設定して、その後、旋回方向選択レバーで、希望す
る旋回方向に旋回する構成である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前述のような作業車の
操向操作装置では、直進走行から旋回方向選択レバーに
て旋回走行するに際し、制動旋回モードから他の緩旋回
モードや逆転旋回モードに設定して旋回した後、再び制
動旋回モードにて旋回を希望する場合、設定手段を制動
旋回モード側に切り換え操作しなくてはならず、操作が
非常に煩雑であるという欠点があった。本発明は、この
ような不具合を解消しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明に係る作業車の
操向操作装置は、前記のような課題を解決するものであ
って、次のような構成である。すなわち、冒記構成の作
業車の操向操作装置で、走行装置1へ任意に動力を変速
して伝達する走行変速装置11内には、伝動系を予め緩
旋回モード3と逆転旋回モード4とに設定する設定手段
5を設けると共に、制動旋回モード2と、緩旋回モード
3と、逆転旋回モード4とを任意の旋回側に連動して実
行する制御手段100を設け、前記設定手段5の設定位
置に連動して、この設定された、緩旋回モード3、又
は、逆転旋回モード4を実行する切換手段7を、前記旋
回方向選択レバー6に設けたことを特徴とする作業車の
操向操作装置とした。
【0005】
【作用】左右一対の走行装置1を直進走行させ、旋回方
向選択レバー6にて選択した方向(左方もしくは右方)
へ旋回するに際しては、選択された一方に制動を掛ける
制動旋回モード2,選択された一方を減速駆動する緩旋
回モード3,選択された一方を逆転駆動する逆転旋回モ
ード4がそれぞれあり、走行変速装置11内の伝動系
を、前記緩旋回モード3と逆転旋回モード4とに設定す
る設定手段5を設け、制動旋回モード2と、緩旋回モー
ド3と、逆転旋回モード4とを任意の旋回側に連動して
実行する制御手段100を設けている。前記設定手段5
の設定位置に連動して、この設定された、緩旋回モード
3、又は、逆転旋回モード4を実行する切換手段7を、
前記旋回方向選択レバー6に設置している。
【0006】前記三つの旋回パターンを行なうにあた
り、まず、選択された一方に制動を掛ける制動旋回モー
ド2においては、旋回方向選択レバー6を旋回方向に移
動させることにより旋回する。この時、旋回方向選択レ
バー6に設置している切換手段7は操作しないので、設
定手段5の位置は、緩旋回モード3、又は、逆転旋回モ
ード4のどちら側に位置していてもよい。
【0007】次に、選択された一方を減速駆動する緩旋
回モード3においては、オペレータは、設定手段5を事
前に緩旋回モード3側に操作しておく。その後、直進走
行中から選択された任意の方向へ旋回する時、切換手段
7を操作した後、あるいは、操作と同時に、旋回方向選
択レバー6を旋回方向へ操作することにより、旋回内側
が緩速駆動し、緩旋回モード3が実行される。この時、
切換手段7よりも、先に旋回方向選択レバー6を操作
後、つまり、制動旋回モード2において旋回中に切換手
段7を操作すると、緩旋回モード3に変更されて旋回す
る。
【0008】次に、選択された一方を逆転駆動する逆転
旋回モード4においては、オペレータは、設定手段5を
事前に逆転旋回モード4側に操作しておく。その後、直
進走行中から選択された任意の方向へ旋回する時、切換
手段7を操作した後、あるいは、操作と同時に、旋回方
向選択レバー6を旋回方向へ操作することにより、旋回
内側が逆転駆動し、逆転旋回モード4が実行される。こ
の時、切換手段7よりも、先に旋回方向選択レバー6を
操作後、つまり、制動旋回モード2において旋回中に切
換手段7を操作すると、逆転旋回モード4に変更されて
旋回する。
【0009】
【実施例】図1〜図5には、本発明の実施例を具備した
走行変速装置11と、その操向操作装置が示されてい
る。左右一対の走行装置1へ向けて動力を伝達する走行
変速装置11は、走行装置1の選択された一方に制動を
掛ける制動旋回と、選択された一方を減速駆動する緩旋
回と、選択された一方を逆転駆動する逆転旋回を行なう
構成となっている。
【0010】前記走行変速装置11の構成について説明
する。走行変速装置11の上部には、他端部に油圧式無
段変速装置の一部であり、可変油圧ポンプ(図示せず)
から送油されてくる油を受けて回転する定量型油圧モー
タ10が接続されているところの、入力軸9を設けてい
る。該入力軸9には増速クラッチ12が、さらに、増速
クラッチ12の両端部には、この増速クラッチ12によ
って選択されて、入力軸9に入力されている動力を下手
方向へ伝達する低・高速出力歯車13,14が遊嵌して
設けられている。増速クラッチ12は、入力軸9に対し
クラッチケース12aを固着し、低速出力歯車13また
は高速出力歯車14側に一体のディスク(図示しない)
と、クラッチケース12a側に一体のディスク(図示し
ない)をわずかな間隙を介して複数枚ずつ交互に配置し
た構造で、これらのディスクをピストン12bまたは1
2cにより油圧で押圧して、これによりディスク面同士
を摩擦させ、クラッチケース12aと低速出力歯車1
3、又は、クラッチケース12aと高速出力歯車14と
を一体化して、入力軸9の回転を低速出力歯車13また
は高速出力歯車14に伝達する。
【0011】入力軸9の下手には、低速出力歯車13と
噛み合う歯車15と、高速出力歯車14と噛み合う歯車
16に一体的に連動されるカウンタ軸17がある。さら
に、歯車15に伝達された動力を、下手側に向けて伝達
する歯車15aが、カウンタ軸17に固定されている。
歯車16に伝達された動力は、歯車15から下手方向へ
伝達されていく。
【0012】前記カウンタ軸17の下手には、中間軸2
0がある。該中間軸20には、前記歯車15からの動力
を受ける歯車18と、前記歯車15aからの動力を受け
る歯車19aを遊嵌している。該歯車19aには、歯車
19が固定されていて、歯車19aとともに回転する。
歯車19は、緩旋回モード3を行なう際の出力用の歯車
である。
【0013】前記歯車18と歯車19との間であって、
且つ、該歯車18と歯車19とに接続可能な副変速シフ
タ21が、中間軸20の長手方向に移動可能にスプライ
ン嵌合している。副変速シフタ21の選択により、歯車
18ないしは歯車19aに伝達された動力は、中間軸2
0へと伝達され、さらに該中間軸20の下手方向へと動
力伝達する歯車22が、中間軸20と固定している。
【0014】中間軸20の下手にはサイドクラッチ軸2
5がある。該サイドクラッチ軸25には、前記歯車22
と常時噛み合っている歯車23が、歯車24に固定され
ていて、該歯車24は、サイドクラッチ軸25に固定さ
れている。この歯車24は、逆転旋回モード4を行なう
際の出力用の歯車である。また、サイドクラッチ軸25
の左部には、左ブレーキ2Lと左クラッチ26Lが、右
部には、右ブレーキ2Rと右クラッチ26Rがそれぞれ
設置されている。左ブレーキ2Lと左クラッチ26L、
及び、右ブレーキ2Rと右クラッチ26Rとは左右対称
であるので、右側のみについて説明する。
【0015】図5は、その拡大図である。右ブレーキ2
Rと右クラッチ26Rの間には、サイドクラッチ軸25
に遊嵌しているケーシング27があり、該ケーシング2
7の左方には油圧室31を構成するとともに、さらに、
該油圧室31内には、バネ31aが有り、左方のピスト
ン30を一定の力で押している。前記ケーシング27の
外周を連結板34(本実施例では三分割している)で覆
い、その一部の切欠孔からは圧力板35を突出させてい
る。この圧力板35の左方が、右クラッチ26Rであ
る。ここには、前記連結板34と固着しているディスク
33aと、サイドクラッチ軸25と固着しているカウン
タカラー28の外周に固着されて、且つ長手方向に移動
可能なディスク33bとが、わずかな間隙を介して複数
枚ずつ交互に配置されている。さらに、その左方には圧
力板35aが配置されていて、その一部は連結板34の
切欠孔部から突出しているとともに、サイドクラッチ軸
25と遊嵌している歯車29Rと常時接続している。右
クラッチ26Rを使用する際には、前記ケーシング27
に設けてある油路37に油を送油し、油圧室31内へ油
圧を掛けるよう構成している。
【0016】油圧室31に油圧がかかると、ピストン3
0は左方へ動いて圧力板35を左方へ押して、ディスク
33bとディスク33aが当接する。これにより、サイ
ドクラッチ軸25からの動力は、カウンタカラー28を
介して、その後、ディスク33b,ディスク33a,圧
力板35aを経由して、歯車29Rへと伝達される。該
歯車29Rは、サイドクラッチ軸25とは遊嵌状態であ
るので、右クラッチ26Rが接続していない状態では、
歯車29Rは回転しない構成である。
【0017】次に、右ブレーキ2Rについて説明する。
前記ケーシング27の右方には油圧室39を介して、ピ
ストン40が有る。該ピストン40の右側面には圧力板
41が当接していて、その一部は連結板34の孔部から
突出している。該圧力板41の右方が、右ブレーキ2R
である。ここには、連結板34に固着しているディスク
42aと、ミッションケース32の内側にサイドクラッ
チ軸25と同一軸線上に一体的に突出した円筒部にも、
複数のディスク42bが、この円筒部に対し軸方向にの
み移動可能に取り付けられていて、ディスク42aとデ
ィスク42bを交互に配設している。さらに、右ブレー
キ2Rの右方には圧力板41aが有り、その一部は連結
板34の孔部から突出している。
【0018】右ブレーキ2Rを使用する際には、ケーシ
ング27の油路36に油を送油し、ピストン30を右方
へ移動する。この時、当然油路37への送油は停止す
る。ピストン30が右方へ移動すると、右クラッチ26
Rのディスク33aとディスク33bの接続は解除され
る。次に、油路38へ油を送油し、油圧室39へ油圧を
作用させて、ピストン40を右方へ押圧する。これによ
り、圧力板41は右方へ押圧され、これとともに、連結
板34と該連結板34に固着しているディスク42aが
右方へ押圧されて、該ディスク42aとディスク42b
が当接し、右ブレーキ2Rが作用する。
【0019】前記中間軸20とサイドクラッチ軸25の
下手には軸53がある。該軸53には、中間軸20の歯
車19と常時噛み合っている歯車54が遊嵌していると
ともに、サイドクラッチ軸25の歯車24と常時噛み合
っている歯車55が遊嵌している。この歯車54と歯車
55の間には、歯車56が軸53の長手方向に移動可能
にスプライン嵌合している。該歯車56の左部には、歯
車54と接続する緩旋回クラッチ3aを有し、右部に
は、歯車55と接続する逆転クラッチ4aを有してい
る。この歯車56は、下手の軸43と固定している歯車
57と常時噛み合っていて、該歯車57から軸43へと
入力される動力は、緩旋回、又は、逆転旋回である。ま
た、軸43の右部には、該軸43に入力された動力を歯
車45Rに伝達する、右切換クラッチ8Rがある。軸4
3へと入力された動力は、さらに、下手方向へ伝達され
ていくが、左右対称なので、右側のみについて説明す
る。
【0020】一方、歯車57と右切換クラッチ8Rの間
には、歯車44Rが遊嵌していて、該歯車44Rには歯
車45Rが固定している。この歯車45Rは、前記サイ
ドクラッチ軸25の歯車29Rと常時噛み合っていて、
この歯車29Rから歯車45Rへと伝達される動力が、
いわゆる直進状態である。前述のごとく、緩旋回,逆転
旋回、及び、直進のいずれの動力伝達においても、歯車
45Rを経由して、下手方向へと伝達されていく。
【0021】軸43の歯車44Rは、下手の軸48Rに
固定されている歯車47Rと常時噛み合っていている。
軸48の他端には、歯車49Rが固定されていて、該歯
車49Rは、下手の走行軸50Rの固定されている歯車
51Rと噛み合っている。走行軸50Rの他端には、ク
ローラを駆動するスプロケット52Rが固定されてい
る。
【0022】次に、直進する状態について説明する。定
量型油圧モータ10から入力軸9へと伝達された動力
は、増速クラッチ12の選択により、低速出力歯車13
から歯車15を経由し、又は、高速出力歯車14から歯
車16を経由して、カウンタ軸17が駆動される。該カ
ウンタ軸17に伝達された動力は、歯車15と歯車1
8、又は、歯車15aと歯車19aから下手に伝達され
る。しかしながら、歯車18と歯車19aは軸20に対
して摺動しているので、中間軸20は回転していない。
そこで、中間軸20とスプライン嵌合している副変速シ
フタ21を、長手方向に移動して、歯車18、又は、歯
車19aと接続する。これで、中間軸20は回転し、歯
車22も回転するとともに、歯車23,歯車24及びサ
イドクラッチ軸25が回転する。以降、下手方向の動力
伝達経路は、前述のごとく左右対称なので、右側のみに
ついて説明する。
【0023】右クラッチ26Rは、前記したように油圧
により接続し、従って、サイドクラッチ軸25の動力
は、歯車29Rへと伝達される。該歯車29Rは、下手
の軸43の歯車45Rを経由して、歯車44Rを回転す
る。歯車44Rは、下手の軸48Rに固定している歯車
47Rを経由して、軸48Rと歯車49Rを回転すると
ともに、該歯車49Rは、下手の走行軸50Rに固定し
ている歯車51Rと噛み合っているので、走行軸50R
が回転し直進する。該走行軸50Rの他端には、クロー
ラやキャタピラ等を巻き回いしている、スプロケット5
2Rが固定している。このような直進状態において、設
定手段5(以下、設定レバーという)は、どの位置にあ
ってもよい。
【0024】左右一対の走行装置1のうちの選択された
一方に制動を掛けて制動旋回を行なう制動旋回モード2
と、選択された一方を減速駆動して緩旋回を行なう緩旋
回モード3と、選択された一方を逆転駆動して逆転旋回
する逆転旋回モード4を作動する電気的構成は図1に示
してある。制御手段100(以下、CPUという)の入
力側には、設定レバー5,旋回方向選択レバー6,切換
手段7が接続されていて、その出力側には、左右のブレ
ーキ2L,2Rと、緩旋回と逆転旋回の動力を接続する
左右の切換クラッチ8L,8Rが接続されている。
【0025】前記設定レバー5は、走行変速装置11内
のメカの伝動系を緩旋回モード3、又は、逆転旋回モー
ド4に設定するレバーである。さらに、設定レバー5の
基部には、ポジションセンサ(図示せず)が設置されて
いて、緩旋回モード3、又は、逆転旋回モード4の設定
されているモードは、電気的な信号としてCPU100
へと入力される。前記旋回方向選択レバー6は、旋回方
向(左方又は右方)を選択するレバーであり、旋回方向
に傾動する構成である。さらに、旋回方向選択レバー6
の基部には、ポジションセンサ(図示せず)が設置され
ていて、傾動した方向と傾動量をCPU100へと入力
する。この旋回方向選択レバー6は、基本的には片手で
操作する構成であるが、これは、旋回途中において別の
レバー、例えば、エンジンの回転を制御するスロットル
レバー等を操作することがあるからである。
【0026】切換手段7は旋回方向選択レバー6に設置
されていて、緩旋回モード3、又は、逆転旋回モード4
を実行するにあたり、旋回方向選択レバー6とともに操
作する構成である。図2の(a)には切換手段7を旋回
方向選択レバー6に設置した一実施例が示してある。旋
回方向選択レバー6は片手で操作可能な筒状の形状であ
り、従って、切換手段7はそれに対応した設置方法とす
る。実施例では、親指で押して入切可能なスイッチであ
るので、旋回方向選択レバー6の頭部のオペレータ側と
なっているが、頭部の頂上側でもよい。このスイッチは
親指で押せば入状態となり、親指を離せば自動的に切状
態に復帰する構成である。これにより、緩旋回モード3
と制動旋回モード2との切り換えが、又は、逆転旋回モ
ード4と制動旋回モード2との切り換えが瞬時に行なえ
る。別のスイッチの構成としては、親指で押せば入状態
となり、再び親指で押すことにより切状態となるような
構成としてもよい。この場合は、緩旋回モード3、又
は、逆転旋回モード4の状態が保持できる。さらに、親
指以外の人さし指等で操作可能な位置に設置してもよ
い。この場合、旋回方向選択レバー6の頭部のオペレー
タ側とは反対側に設置する構成となる。
【0027】図2の(b)は別実施例であり、旋回方向
選択レバー6の頭部を、手前側もしくはその反対側に傾
動することにより、切換手段7が実行される構成であ
る。図2の(c)は別実施例であり、旋回方向選択レバ
ー6の頭部を上下に移動スライドさせて、切換手段7を
実行する構成である。上述のごとく、旋回方向選択レバ
ー6の操作と切換手段7の操作は、片手で操作可能な構
成であるが、切換手段7は旋回方向選択レバー6以外に
設置しても問題はない。次に、右側への進路変更につい
て説明する(左側は左右対称なので、省略する。)。
【0028】先ず、制動旋回について説明する。直進状
態において、旋回方向選択レバー6を右側に倒すと、前
述のように、右クラッチ26Rの接続を解除する。しか
しながら、左側の走行軸50Lは駆動しているので、右
側の走行軸50Rが若干付き回りし、従って、この付き
回りの回転は、歯車29Rを回転させる。これでは旋回
半径が大きくなるので、この付き回りの回転を停止する
必要がある。そこで、右ブレーキ2Rを接続して、走行
軸50Rの回転を完全に停止する。これが、制動旋回で
ある。この時、設定レバー5は、どの位置にあってもよ
い。
【0029】次に、緩旋回について説明する。緩旋回す
る以前において、設定レバー5を緩旋回側に設定してお
く。これにより、走行変速装置11内の伝動系が緩旋回
側に設定される。つまり、歯車56の緩旋回クラッチ3
aと歯車54が接続する。さらに、設定レバー5にはポ
ジションセンサ(図示せず)を設けているので、緩旋回
側に操作していることを電気的信号としてCPU100
に入力する。前記歯車56を移動するにはシフタ(図示
せず)にて行なうが、このシフタは、前記設定レバー5
とメカ的に連動していてもよいし、又、油圧にて動かし
てもよい。また、緩旋回の動力は、中間軸20の歯車1
9から歯車54に常時入力しているので、前記接続によ
り歯車54の動力は、歯車56,歯車57を介して、軸
43に入力される。緩旋回するにあたり、切換手段7
(以下、切換スイッチという)を入状態とし、その後、
旋回方向選択レバー6を右側に倒す。又は、同時でもよ
い。すると、右クラッチ26Rの接続が解除される。こ
の時、油路38に油は送油せず、右ブレーキ2Rは接続
しない。そして、右切換クラッチ8Rが接続するので、
軸43の動力は、右切換クラッチ8Rから歯車45Rへ
と伝達される。このような伝動経路において、歯車45
Rに入力される回転数は、直進状態よりも減速した回転
数、例えば、1/3に減速して入力される。歯車45R
以降の伝動経路は、直進の時と同じである。これによ
り、走行軸50Rは減速して回転するので、右側に旋回
する。
【0030】このような緩旋回の途中において(旋回方
向選択レバー6は、右側に傾斜した状態を維持)、切換
スイッチ7を切状態にすると、制動旋回に変更される。
つまり、右切換クラッチ8Rへの油の送油は中止され、
軸43の動力は歯車45Rに伝達されなくなる。そし
て、油路38に送油されて、右ブレーキ2Rが接続され
るのである。また、再度切換スイッチ7を押せば、緩旋
回にて旋回する。
【0031】次に、逆転旋回について説明する。逆転旋
回する以前において、設定レバー5を逆転旋回側に設定
しておく。これにより、走行変速装置11内の伝動系が
逆転旋回側に設定される。つまり、歯車56の逆転クラ
ッチ4aと歯車55が接続する。さらに、設定レバー5
にはポジションセンサ(図示せず)を設けているので、
逆転旋回側に操作していることを電気的信号としてCP
U100に入力する。前記歯車56を移動するにはシフ
タ(図示せず)にて行なう。逆転旋回の動力は、サイド
クラッチ軸25の歯車24から歯車55に常時入力して
いるので、前記逆転クラッチ4aと歯車55の接続によ
り、歯車55の動力は、歯車56,歯車57を介して、
軸43に入力される。逆転旋回するにあたり、切換スイ
ッチ7を入状態とし、その後、旋回方向選択レバー6を
右側に倒す。又は、同時でもよい。すると、右クラッチ
26Rの接続が解除される。この時、油路38に油は送
油せず、右ブレーキ2Rは接続しない。そして、右切換
クラッチ8Rが接続するので、軸43の動力は、右切換
クラッチ8Rから歯車45Rへと伝達される。このよう
な伝動経路において、歯車45Rに入力される回転数
は、直進状態と反対の逆転状態で、且つ、減速した回転
数、例えば、1/3に減速して入力される。歯車45R
以降の伝動経路は、直進の時と同じである。これによ
り、走行軸50Rは、逆転減速して回転し右側に旋回す
る。
【0032】このような逆転旋回の途中において(旋回
方向選択レバー6は、右側に傾斜した状態を維持)、切
換スイッチ7を切状態にすると、制動旋回に変更され
る。つまり、右切換クラッチ8Rへの油の送油は中止さ
れ、軸43の動力は歯車45Rに伝達されなくなる。そ
して、油路38に送油されて、右ブレーキ2Rが接続さ
れるのである。また、再度切換スイッチ7を押せば、逆
転旋回にて旋回する。
【0033】上述のごとく切換スイッチ7を構成したの
で、制動旋回モード2で旋回するに際しては、設定レバ
ー5を操作する必要がなく、煩雑な操作がなくなる。さ
らに、いずれの旋回を行なうにも、片手で旋回方向選択
レバー6が操作できると共に、旋回途中において、制動
旋回モード2と緩旋回モード3、又は、制動旋回モード
2と逆転旋回モード4とが、簡単に切り換え可能とな
る。
【0034】また、緩旋回と逆転旋回は、旋回途中状態
においても切換可能である。つまり、右切換クラッチ8
Rが接続していて、緩旋回もしくは逆転旋回にて旋回し
ていても、設定レバー5を操作して歯車56を移動し、
緩旋回クラッチ3aと逆転クラッチ4aを相互に切り換
えるだけで、旋回状態において、緩旋回と逆転旋回はそ
れぞれ切り換えできる。
【0035】このように、制動旋回モード2,緩旋回モ
ード3,逆転旋回モード4は瞬時に切り換え可能となっ
たので、どの旋回モードで旋回しているのか、また、ど
の旋回モードで旋回しようとしているのかを正確に把握
しておく必要がある。そこで、旋回方向選択レバー6に
表示手段6aを設置し、オペレータに知らせる構成とす
る。これにより、どの旋回手段で旋回しているのかを正
確に把握でき、危険が防止できる。
【0036】次に、図6〜図8について説明する。従
来、緩旋回を行なう際は、旋回方向選択レバー6の倒し
角度に応じて右クラッチ26Rを切り、その後、右切換
クラッチ8Rを接続していた。しかしながら、この構成
だと、図6のように一気に右切換クラッチ8Rが接続さ
れて、機体全体に接続によるショックが発生し、乗車し
ているオペレータに振動が伝達され、乗りごごちがよく
なかった。
【0037】そこで、図7の(a)のように、右切換ク
ラッチ8Rを接続するまでに、右ブレーキ2Rを作動す
る構成とする。しかも、該右ブレーキ2Rの接続圧力
は、比例減圧弁60Rにより、緩旋回での旋回回転数と
略同じになるように(例えば1/3減速回転)制動を掛
ける。その後、旋回方向選択レバー6の一定の傾動角6
1から61aにかけて、右ブレーキ2Rの制動の解除を
行なうとともに、右切換クラッチ8Rの接続圧力を立ち
上げていく。また、図7の(b)のように、右ブレーキ
2Rの制動の解除を、右切換クラッチ8Rが完全に接続
された状態、あるいは、一定の圧力で接続された状態
(図示せず)で行なう構成としてもよい。これにより、
緩旋回を行なう際、右切換クラッチ8Rの接続のショッ
クが略解消される。前記、図7(a)の傾斜角61と6
1aは旋回方向選択手段6のポジションセンサの位置に
より行なうが、傾斜角は61のみ設定しておいて、その
後は、一定の時間により、右ブレーキ2Rの制動解除と
右切換クラッチ8Rを接続する構成としてもよい。
【0038】図8は、前述の右切換クラッチ8Rを入に
するための圧油を立ち上げるまでに、右ブレーキ2Rを
作用させる方法が示してある。旋回方向選択レバー6の
ポジションセンサ58〜59の位置に対応して、右ブレ
ーキ2Rが作動する。この時、右ブレーキ2Rは比例減
圧弁60Rにて作動するので、該比例減圧弁60Rに流
す電流の量をオンタイム時間で制御(デューティ比)す
る。
【0039】このように、緩旋回の時においても、右ブ
レーキ2Rを導入したので、設定レバー5が緩旋回側に
操作された状態で直進してして、微小な方向修正を行な
うにあたっては、右ブレーキ2Rが作動するので、応答
性のよい方向修正ができる。特に、農業機械であるコン
バインにおいては、穀稈の刈取作業中の条あわせが容易
となる。
【0040】上述のごとき構成から、制動旋回モード2
で旋回するに際しては、設定レバー5を操作する必要が
ないので、煩雑な操作がなくなる。
【0041】
【発明の効果】本発明は上述のごとく構成したので、制
動旋回モード2で旋回するに際しては、設定レバー5を
操作する必要がないので、煩雑な操作がなくなる。さら
に、いずれの旋回を行なうにも、片手で旋回方向選択レ
バー6が操作できると共に、旋回途中において、制動旋
回モード2と緩旋回モード3、又は、制動旋回モード2
と逆転旋回モード4とが、簡単に切り換え可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ブロック図
【図2】斜視図
【図3】油圧回路図
【図4】伝動図
【図5】断面図
【図6】従来の緩旋回
【図7】本発明の緩旋回
【図8】本発明の緩旋回
【符号の説明】
A 区間 1 走行装置 2 制動旋回
モード 2L 左ブレーキ 2R 右ブレー
キ 3 緩旋回モード 3a 緩旋回ク
ラッチ 4 逆転旋回モード 4a 逆転クラ
ッチ 5 設定手段 6 旋回方向
選択レバー 6a 表示手段 7 切換手段 8L 左切換クラッチ 8R 右切換ク
ラッチ 9 入力軸 10 定量型油
圧モータ 11 走行変速装置 12 増速ク
ラッチ 12a クラッチケース 12b ピスト
ン 12c ピストン 13 低速出
力歯車 14 高速出力歯車 15 歯車 15a 歯車 16 歯車 17 カウンタ軸 18 歯車 19 歯車 19a 歯車 20 中間軸 21 副変速
シフタ 22 歯車 23 歯車 24 歯車 25 サイド
クラッチ軸 26L 左クラッチ 26R 右クラ
ッチ 27 ケーシング 28 カウン
タカラー 29L 歯車 29R 歯車 30 ピストン 31 油圧室 31a バネ 32 ミッシ
ョンケース 33a ディスク 33b ディス
ク 34 連結板 35 圧力板 35a 圧力板 36 油路 37 油路 38 油路 39 油圧室 40 ピスト
ン 41 圧力板 41a 圧力板 42a ディスク 42b ディス
ク 43 軸 44L 歯車 44R 歯車 45L 歯車 45R 歯車 47L 歯車 47R 歯車 48L 軸 48R 軸 49L 歯車 49R 歯車 50L 走行軸 50R 走行軸 51L 歯車 51R 歯車 52L スプロケット 52R スプロ
ケット 53 軸 54 歯車 55 歯車 56 歯車 57 歯車 58 傾動角 59 傾動角 60L 比例減圧弁 60R 比例減
圧弁 61 傾動角 61a 傾動角 100 制御手段(CPU)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】左右一対の走行装置1のうちの選択された
    一方に制動を掛ける制動旋回モード2と、選択された一
    方を減速駆動する緩旋回モード3と、選択された一方を
    逆転駆動する逆転旋回モード4とを備え、さらに、走行
    装置1の左右の旋回方向を選択する旋回方向選択レバー
    6を備えた作業車の操向操作装置であって、前記制動旋
    回モード2と、緩旋回モード3と、逆転旋回モード4と
    を任意の旋回側に連動して実行する制御手段100を設
    け、前記走行装置1へ任意に動力を変速して伝達する走
    行変速装置11内には、伝動系を予め緩旋回モード3と
    逆転旋回モード4とに設定する設定手段5を設け、該設
    定手段5の設定位置に連動して、この設定された、緩旋
    回モード3、又は、逆転旋回モード4を実行する切換手
    段7を、前記旋回方向選択レバー6に設けたことを特徴
    とする作業車の操向操作装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004074883A (ja) * 2002-08-13 2004-03-11 Kubota Corp 作業機の操向構造
JP2007297050A (ja) * 2007-07-03 2007-11-15 Kubota Corp 作業機の操向構造

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