JP2001191941A - 農作業機の操向装置 - Google Patents

農作業機の操向装置

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JP2001191941A
JP2001191941A JP2000001529A JP2000001529A JP2001191941A JP 2001191941 A JP2001191941 A JP 2001191941A JP 2000001529 A JP2000001529 A JP 2000001529A JP 2000001529 A JP2000001529 A JP 2000001529A JP 2001191941 A JP2001191941 A JP 2001191941A
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steering
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Minoru Hiraoka
実 平岡
Mikio Oomori
美樹雄 大森
Fumio Nagano
文男 長野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来装置と同等の機能を発揮させることがで
きるものでありながら、サイドクラッチ操作構造を簡素
化してコスト低減を図ることができるとともに、ミッシ
ョンケース全体の小型化にも有効となる操向装置を提供
する。 【解決手段】 サイドクラッチ20L,20Rが、変速
動力を左右の走行装置1L,1Rに分配するセンタギヤ
G11と、これの両側に咬合離脱可能に配備された左右一
対のサイドクラッチギヤ23L,23Rとから構成さ
れ、これらサイドクラッチギヤ23L,23Rが、軸内
の油路a,bを介して供給された圧油によって、クラッ
チ切り方向にシフト操作されるように構成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、左右一対のクロー
ラ型の走行装置を備えた農作業機の操向装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記操向装置としては、例えば、特開平
7−47973号公報に開示されているように、左右一
対のクローラ型の走行装置のそれぞれにサイドクラッチ
を装備するとともに、サイドクラッチが切られた一方の
走行装置を、サイドクラッチが切られていない他方の走
行装置の作動方向と同方向で、その作動速度より低速で
駆動する緩旋回駆動手段と、サイドクラッチが切られた
一方の走行装置を制動する制動手段とを備え、ステアリ
ング操作具が、中立位置から左右一方へ外れた第1操作
域に操作されると、一方の走行装置のサイドクラッチを
切り、引き続く第2操作域に操作されると、サイドクラ
ッチの切られた走行装置を前記緩旋回駆動手段によって
減速駆動し、更に、引き続く第3操作域に操作される
と、サイドクラッチの切られた走行装置を前記制動手段
によって制動するように、前記ステアリング操作具と前
記サイドクラッチ、前記緩旋回駆動手段、および、前記
制動手段とを連係し、前記ステアリング操作具の前記第
3操作域への操作に連動して前記制動手段を作動させる
第1旋回モードと、前記第3操作域への操作にかかわら
ず前記制動手段を作動させないで前記緩旋回駆動手段の
作動を続行させる第2旋回モードと、を選択する旋回モ
ード選択手段を備えたものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記操向装置は、モー
ド選択手段を切換えることで、圃場の条件に適した機体
操向を行うことができる利点を有しているものである
が、サイドクラッチが、変速動力を左右の前記走行装置
に分配するセンタギヤと、これの両側に咬合離脱可能に
配備された左右一対のサイドクラッチギヤとから構成さ
れ、これらサイドクラッチギヤをシフト操作するシフト
フォークを、ステアリング操作具に連係された油圧シリ
ンダによって操作するように構成されていたために、サ
イドクラッチの操作構造として、シフトフォーク、フォ
ーク軸、油圧シリンダ、油圧配管、などを必要とし、部
品点数および組付け工数が多くなって、生産コストが高
いものとなっていた。また、サイドクラッチ操作用のフ
ォーク軸を操作する油圧シリンダがミッションケースに
外装される構造となるので、ミッションケース全体が大
型化する問題もあった。
【0004】本発明は、このような点に着目してなされ
たものであって、上記従来装置と同等の機能を発揮させ
ることができるものでありながら、サイドクラッチ操作
構造を簡素化してコスト低減を図ることができるととも
に、ミッションケース全体の小型化にも有効となる操向
装置を提供することを主たる目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】〔請求項1に係る発明の
構成、作用および効果〕
【0006】(構成) 請求項1に係る発明の農作業機
の操向装置は、左右一対のクローラ型の走行装置のそれ
ぞれにサイドクラッチが装備されるとともに、サイドク
ラッチが切られた一方の走行装置を減速して、サイドク
ラッチが切られていない他方の走行装置と同方向に駆動
する緩旋回用駆動手段と、サイドクラッチが切られた一
方の走行装置を制動する、もしくは逆転減速して駆動す
る急旋回用駆動手段とが備えられ、ステアリング操作具
が、中立位置から左右一方へ外れた第1操作域に操作さ
れると、一方の走行装置のサイドクラッチが切られ、引
き続く第2操作域に操作されると、サイドクラッチの切
られた走行装置が前記緩旋回用駆動手段によって減速駆
動され、更に、引き続く第3操作域に操作されると、サ
イドクラッチの切られた走行装置が前記急旋回用駆動手
段によって制動もしくは逆転減速駆動されるように、前
記ステアリング操作具と前記サイドクラッチ、前記緩旋
回用駆動手段、前記急旋回用駆動手段とが連係され、前
記ステアリング操作具の前記第3操作域への操作に連動
して前記急旋回用駆動手段が作動される第1旋回モード
と、前記第3操作域への操作にかかわらず前記急旋回用
駆動手段を作動させないで前記緩旋回駆動手段の作動を
続行させる第2旋回モードと、を選択する旋回モード選
択手段が備えられた農作業機の操向装置において、前記
サイドクラッチを、変速動力を左右の前記走行装置に分
配するセンタギヤと、これの両側に咬合離脱可能に配備
された左右一対のサイドクラッチギヤとから構成し、こ
れらサイドクラッチギヤを、軸内の油路を介して供給さ
れた圧油によって、クラッチ切り方向にシフト操作可能
に構成してあることを特徴とする。
【0007】(作用) 上記構成によると、乾田や沈下
の少ない湿田では、旋回モード選択手段によって第1旋
回モードを選択しておくことで、ステアリング操作具
を、第1操作域、第2操作域、および、第3操作域に順
次操作するに連れて、旋回内側のクローラ走行装置を自
由にして旋回外側の走行装置のみを駆動しての緩やかな
旋回、旋回内側の走行装置のみを減速駆動しての確実な
旋回、および、旋回内側の走行装置を制動させての急旋
回、あるいは旋回内側の走行装置を逆転減速駆動しての
急旋回を実行することができ、ステアリング操作具の操
作具合によって所望の機体旋回を行うことができる。ま
た、深い湿田などでは、旋回モード選択手段によって第
2旋回モードを選択しておくことで、ステアリング操作
具を第1操作域に操作すると、旋回内側のクローラ走行
装置を自由にして旋回外側のクローラ走行装置のみを駆
動しての緩やかな旋回を行うことができるとともに、第
2操作域、および、第3操作域に操作すると、旋回内側
のクローラ走行装置のみを減速駆動して、旋回内側の走
行装置がその場で深く沈下したり、スリップしたりする
ことを抑えた確実な旋回を行うことができる。
【0008】ここで、サイドクラッチは、サイドクラッ
チギヤ自体を軸内の油路を介して供給される圧油によっ
てシフト操作される構造であるために、サイドクラッチ
操作用の油圧シリンダなどの専用のアクチュエータを外
装する必要はなくなる。
【0009】(効果) 従って、請求項1に係る発明に
よると、従来装置と同様に、モード選択手段を切換え
て、圃場の条件に適した機体操向を任意に行うことがで
きるものでありながら、サイドクラッチ操作用の油圧ア
クチュエータの不要化によって、サイドクラッチ操作構
造を簡素化して部品点数や組付け工数を節減して、コス
ト低減を図ることができるとともに、サイドクラッチ操
作構造の内装化によってミッションケース全体の小型化
にも有効となる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1に、本発明を適用した農作業
機の一例であるコンバインの右側面図が示されている。
このコンバインは、左右一対のクローラ型の走行装置1
L,1Rを備えた走行機体2の前部に、刈取り前処理部
3を昇降自在に連結するとともに、機体上に、脱穀装置
4、穀粒タンク5、エンジン6、操縦部7、などを搭載
した構造となっている。
【0011】以下、前記走行装置1L,1Rの伝動構造
を図2、図3、および、図4に基づいて説明するが、説
明における左右方向の記述は機体の左右方向に基づいて
おり、正面から見たこれらの図における左右方向とは逆
の関係となっている。
【0012】前記エンジン6の動力は、前後進の切換え
が可能な主変速装置としての静油圧式無段変速装置(H
ST)8に伝達され、その変速出力がミッションケース
9に伝達される。ミッションケース9に入力された動力
は、ギヤG1 ,G2 を介して第1軸10に伝達された
後、ギヤG3 ,G4 を介して副変速機構11に伝達され
る。また、第1軸10からケース外に取り出された動力
のうち、正転動力のみがワンウエイクラッチOCを介し
て前記刈取り前処理部3に伝達される。なお、静油圧式
無段変速装置8は、操縦部7に備えた主変速レバー29
によって操作される。
【0013】前記副変速機構11は、コンスタントメッ
シュ式に3段のギヤ変速を行うものであり、第2軸12
に遊嵌装着した小径ギヤG5 ,中径ギヤG6 ,大径ギヤ
G7を、第3軸13に固着したギヤG8 ,G9 ,G10に
それぞれ常時咬合させ、前記第2軸12上に配備した2
つのシフトスリーブS1 ,S2 をシフトすることで、3
組の常噛みギヤ対のいずれか一組を用いて、第2軸12
から第3軸13への変速伝動を行うよう構成されてい
る。
【0014】つまり、図5、図6に示すように、前記シ
フトスリーブS1 ,S2 は、ミッションケース内に水平
支架した支軸14に沿って摺動移動するシフター15に
備えられた一対のシフトフォーク15a,15bにそれ
ぞれ係合支されており、シフター15の摺動変位に伴っ
て両シフトスリーブS1 ,S2 が、同時に同方向にシフ
ト操作されるようになっている。そして、ミッションケ
ース9に前後に貫通装着した変速操作軸16の先端に
は、前記シフター15に係合する操作アーム16aが備
えられており、操縦部7に備えた副変速レバー30を操
作して変速操作軸16を回動することで、シフター15
を左右に摺動操作するよう構成されている。
【0015】ここで、前記シフトスリーブS1 は、シフ
ト範囲の全域において第2軸12に直接スプライン咬合
されているのに対して、前記シフトスリーブS2 は、ギ
ヤG6 のボス部、第2軸12にスプライン外嵌したスプ
ラインカラー17、および、ギヤG7 のボス部に亘って
シフト可能となており、以下のようにして3段の変速が
行われる。
【0016】シフター15が低速「L」位置にある時に
は、図7に示すように、シフトスリーブS1 はギヤG5
のボス部と第2軸12に亘って咬合するとともに、シフ
トスリーブS2 は、ギヤG6 のボス部にのみ外嵌支持さ
れた状態となり、第2軸12の動力は、シフトスリーブ
S1 ,ギヤG5 ,G8 を介して第3軸13に低速で伝達
される。また、シフター15が中速「M」位置にある時
には、図8に示すように、シフトスリーブS1 は第2軸
12にのみ支持されるとともに、シフトスリーブS2
は、ギヤG6 のボス部とスプラインカラー17に亘って
外嵌咬合された状態となり、第2軸12の動力は、スプ
ラインカラー17,シフトスリーブS2 ,ギヤG6 ,G
9 を介して第3軸13に中速で伝達される。また、シフ
ター15が中立「N」位置にある時には、図9に示すよ
うに、シフトスリーブS1 は第2軸12にのみ支持され
るとともに、シフトスリーブS2 は、スプラインカラー
17にのみ外嵌支持された状態となり、第2軸12から
第3軸13へのの動力伝達は遮断される。また、シフタ
ー15が高速「H」位置にある時には、図10に示すよ
うに、シフトスリーブS1 は第2軸12にのみ支持され
るとともに、シフトスリーブS2 は、ギヤG7 のボス部
とスプラインカラー17に亘って外嵌咬合された状態と
なり、第2軸12の動力は、スプラインカラー17,シ
フトスリーブS2 ,ギヤG7 ,G10を介して第3軸13
に高速で伝達される。
【0017】なお、図6に示すように、前記シフター1
5は、ボールデテント18によって、倒伏穀稈の収穫用
速度である低速「L」、標準的な収穫用速度である中速
「M」、中立「N」、および、移動用速度である高速
「H」において位置保持することができるようになって
いる。
【0018】上記のようにして前記第3軸13に伝達さ
れた動力は、中央のギヤG9 を介して第4軸19のセン
ターギヤG11に伝達された後、左右のサイドクラッチ2
0L,20R、車軸ギヤ21L,21R、および、車軸
22L,22Rを介して左右の走行装置1L,1Rに伝
達される。
【0019】図4に示すように、前記サイドクラッチ2
0L,20Rは、第4軸19に遊嵌されるとともに車軸
ギヤ21L,21Rに常時咬合されたサイドクラッチギ
ヤ23L,23Rをシフトして、前記センターギヤG11
の中心内歯に側方から咬合離脱させることで、センター
ギヤG11から車軸22L,22Rへの動力伝達を断続す
るよう構成されたものであり、前記サイドクラッチギヤ
23L,23Rをシフトする手段が以下のように構成さ
れている。
【0020】前記第4軸19は、中央部位が大径の段付
き軸に構成されるとともに、サイドクラッチギヤ23
L,23Rは、この第4軸19の大径部と小径部とに亘
って外嵌する段付きの内径を備えており、常時は、バネ
24によってセンターギヤG11側にスライド付勢され
て、クラッチ入り位置に保持されている。そして、第4
軸19の内部に穿設された油路a,bを介して圧油が供
給されることで、各サイドクラッチギヤ23L,23R
は、バネ24に抗してクラッチ切り位置にシフトされる
ようになっている。また、サイドクラッチギヤ23L,
23RがセンターギヤG11から外れたクラッチ切り位置
までシフトされると、圧油供給用の前記油路a,bを、
第4軸19の内部に穿設された油路dに連通させるよう
構成されている。
【0021】また、前記サイドクラッチギヤ23L,2
3Rは、センターギヤG11との咬合が外れたクラッチ切
り位置を超えて更にシフトされることで、第4軸19の
両端部位に遊嵌装着された操向用サイドギヤ25L,2
5Rに側面より咬合連結可能となっている。そして、こ
の操向用サイドギヤ25L,25Rは、第5軸26の両
端部位に固着されたギヤ27L,27Rに咬合されると
ともに、第5軸26に遊嵌したギヤG13が、前記センタ
ーギヤG11の側部に連設された小径のギヤG12に咬合さ
れて減速連動されている。
【0022】前記ギヤG13と第5軸26との間には、緩
旋回を司る多板式のクラッチCが装備されている。この
クラッチCは、常時は内装したバネ31によってピスト
ン32が後退復帰されて、クラッチ切り状態に維持さ
れ、第5軸26の内部に穿設された油路cを介して圧油
が供給されることで、ピストン32がバネ31に抗して
変位されてクラッチ入り状態に切換えられるようになっ
ている。
【0023】また、ミッションケース9の右側面に取り
付けられたサイドカバー33に、第5軸26の一端が軸
受け支承されるとともに、このサイドカバー33に、信
地旋回を司る多板式の制動機構Bが装備されている。こ
の制動機構Bは、リング状のピストン34が油圧の印加
によってケース内方へ進出して、押圧プレート35を内
装バネ36に抗して押圧変位させることで、第5軸26
に摩擦制動作用が付加され、油圧の印加が解除されて押
圧プレート35が内装バネ36によって復帰後退するこ
とで、制動が解除されるようになっており、前記ピスト
ン34は、サイドカバー33の外側面に取り付けた油圧
ブロック37に組み込まれている。
【0024】図11に、前記サイドクラッチ20L,2
0R、クラッチC、および、制動機構Bを操作する操向
用の油圧回路図および制御系統図が示されている。図に
おいて、V1 は、前記サイドクラッチ20L,20Rの
サイドクラッチギヤ23L,23Rを択一的にシフト操
作するための操向切換え弁であって、ミッションケース
9の外側に配備したソレノイドSL1 によって中立、お
よび、正逆の3位置が選択される。V2 は、前記クラッ
チCあるいは制動機構Bのいずれかに圧油を選択供給し
て旋回モードを切換えるモード切換え弁であって、通常
はクラッチCへの圧油供給位置に付勢され、ミッション
ケース9の外側に配備したソレノイドSL2 によって制
動機構Bへの圧油供給位置に切換えられるようになって
いる。
【0025】また、図11中のV3 は、前記第4軸19
の内部に形成された油路dに接続されたシーケンス弁で
あり、その作動圧は、サイドクラッチ20L,20Rの
サイドクラッチギヤ23L,23Rをクラッチ切り位置
までシフトしてバネ24とバランスさせる圧に設定され
ている。そして、このシーケンス弁V3 の下手側に可変
リリーフ弁V4 が接続されて、作動油タンクを兼用する
ミッションケース9に連通されるとともに、シーケンス
弁V3 と可変リリーフ弁V4 との間から分岐した油路e
が前記モード切換え弁V2 の一次側に接続されている。
【0026】前記操向切換え弁V1 を操作するソレノイ
ドSL1 、および、モード切換え弁V2 を操作するソレ
ノイドSL2 は、操縦部7のハンドル塔41に備えたス
テアリング操作具としてのステアリングレバー42に、
制御装置43を介して電気的に連係されるとともに、前
記可変リリーフ弁V4 は、ステアリングレバー42に機
械的に連係されている。
【0027】図12,図13に示すように、ハンドル塔
41の上部右側(運転者から見て)に取り付けたブラケ
ット44に支軸45が前後向き支点x周りに回動指導自
在に貫通装着されるとともに、この支軸45の後端に連
設した支点金具46に、前記ステアリングレバー42が
横向き支点y周り揺動可能に装着されて、ステアリング
レバー42が十字揺動可能に構成されている。そして、
前記支点金具46からは棒材をL形に屈曲してなる第1
操作アーム47が突設されるとともに、前記支軸45の
前端部近くからは板材の第2操作アーム48が突設さ
れ、第1操作アーム47は、ハンドル塔41に取付けら
れたポテンショメータ49に以下のように連係されて、
ステアリングレバー42の操作位置が電気的に検出され
るようになっている。
【0028】つまり、前記ポテンショメータ49の操作
レバー49aは、前記第1操作アーム47に側方から常
に接当するよう、内装したバネによって図12中時計方
向に回動付勢されており、第1操作アーム47が中立位
置nから左右いずれの方向に操作されても、接当状態を
維持しながら操作レバー49aが第1操作アーム47に
追従して回動することで、ステアリングレバー42の操
作位置がポテンショメータ49の出力変化として連続的
に検出され、その検出信号が制御装置43に入力される
ようになっている。
【0029】また、前記第2操作アーム48は、前記可
変リリーフ弁V4 を操作するレリーズワイヤ50に以下
のように連携されている。つまり、前記支軸45には、
一対の作動アーム51,52が遊嵌装備され、両作動ア
ーム51,52はねじりバネ53によって互いに接近す
る方向に揺動付勢されて、ブラケット44に設けた固定
ピン54を挟むように接当支持されている。そして、一
方の作動アーム51の遊端部には、レリーズワイヤ50
におけるアウタワイヤ50aの端部が連結支持されると
ともに、他方の作動アーム52遊端部には、レリーズワ
イヤ50におけるインナワイヤ50bの端部が連結支持
されている。また、ステアリングレバー42によって前
後向き支点x周りに揺動される第2操作アーム48の遊
端部に設けた操作ピン48aが、両作動アーム51,5
2の間に設置されている。
【0030】上記構成によると、例えば図12におい
て、ステアリングレバー42を中立nから右旋回方向
(図では左方)に揺動操作すると、第2操作アーム48
が図中反時計方向に揺動され、操作ピン48aが一方の
作動アーム51を反時計方向に接当揺動させる。この
時、他方の作動アーム52は固定ピン54との接当によ
って反時計方向への揺動が阻止されているので、レリー
ズワイヤ50のインナワイヤ50bが相対的にアウタワ
イヤ50aから引き出される。また、逆に、ステアリン
グレバー42を中立nから左旋回方向(図では右方)に
揺動操作すると、第2操作アーム48が図中時計方向に
揺動され、操作ピン48aが他方の作動アーム52を時
計方向に接当揺動させる。この時、一方の作動アーム5
1は固定ピン54との接当によって時計方向への揺動が
阻止されているので、レリーズワイヤ50のインナワイ
ヤ50bがアウタワイヤ50aから引き出される。つま
り、ステアリングレバー42を中立nから左旋回方向あ
るいは右旋回方向のいずれに揺動操作しても、その操作
量に応じてレリーズワイヤ50のインナワイヤ50bが
引き出し操作され、そのワイヤ引き出し量が大きくなる
ほど前記可変リリーフ弁V4 の作動圧が高くなるように
連係されている。
【0031】操向切換え弁V1 とシーケンス弁V3 は前
記油圧ブロック37に組込まれるとともに、前記モード
切換え弁V2 と可変リリーフ弁V4 は前記サイドカバー
33に組込まれ、油圧ブロック37およびサイドカバー
33の内部に形成された油路を介して互いに連通接続さ
れて、図11に示す油圧回路が形成されている。以下
に、操向切換え弁V1 ,モード切換え弁V2 、および、
可変リリーフ弁V4 の操作構造を図14〜図17に基づ
いて詳細に説明する。
【0032】図14〜図16に示すように、前記操向切
換え弁V1 は、油圧ブロック37の上部に前後方向に摺
動自在に装着したスプール61を、支軸62を介して外
部から揺動される操作アーム63に係合して摺動操作す
るよう構成されており、支軸62の外端に装着したレバ
ー64に前記ソレノイドSL1 が連動連結されている。
【0033】上記構成によると、ステアリングレバー4
2が中立nにある時、ソレノイドSL1 は非通電状態に
あって、スプール61は復帰バネ65よって中立に保持
されており、ポンプポートPから供給された圧油はドレ
ン流路Dを経てミッションケース9に戻される。ステア
リングレバー42が左旋回方向に操作されると、これが
ポテンショメータ49で検出されてソレノイドSL1 が
押し駆動され、スプール61が図15中の左方向に摺動
操作され、ポンプポートPから供給された圧油は油路a
を介して左旋回用のサイドクラッチ20Lに供給され
る。また、ステアリングレバー42が右旋回方向に操作
されると、これがポテンショメータ49で検出されてソ
レノイドSL1 が引き駆動され、スプール61が図15
中の右方向に摺動操作され、ポンプポートPから供給さ
れた圧油は油路bを介して右旋回用のサイドクラッチ2
0Rに供給されるようになっている。
【0034】図4,図17に示すように、前記モード切
換え弁V2 は、サイドカバー33の上部に前後方向に摺
動自在に装着したスプール66を、支軸67を介して外
部から揺動される操作アーム68で接当押圧して、バネ
69に抗して摺動操作するよう構成されており、支軸6
7の外端に装着したレバー70に前記ソレノイドSL2
が連動連結されている。
【0035】この構成によると、ソレノイドSL2 が非
通電状態にある時には、スプール66は図17に示す位
置にあり、シーケンス弁V3 の下手側の油路eはクラッ
チCに到る油路cに連通されている。そして、ソレノイ
ドSL2 が通電駆動されて引き作動すると、レバー70
が図17中反時計方向に揺動され、スプール66がバネ
69に抗して切換えられ、前記油路eが制動機構Bに到
る油路fに連通されるようになっている。
【0036】図17中に示すように、前記可変リリーフ
弁V4 は、サイドカバー33の上部に前後方向に移動可
能に組み込まれたポペット71と、このポペット71を
弁座72に付勢押圧して、前記油路eのドレン流路Dへ
の連通を遮断するバネ73と、このバネ73の後端を支
持するバネ受け部材74とからなり、このバネ受け部材
74を、前記支軸67に外嵌装着した筒状の支軸75を
介して外部から揺動される操作アーム76で接当押圧し
て摺動変位させることで、リリーフ圧を調節することが
可能に構成されており、支軸75の外端に装着したレバ
ー77に前記レリーズワイヤ50のインナーワイヤ50
bが連動連結されている。また、前記レバー77は、操
作アーム76をバネ受け部材74から離反させる方向に
ねじりバネ78によって揺動付勢されており、図に示す
ように、付勢揺動限界では操作アーム76がサイドカバ
ー33の内面に接当し、この時の可変リリーフ弁V4 の
リリーフ圧はほぼ零となっている。そして、前述のよう
に、ステアリングレバー42が左右に揺動されてレリー
ズワイヤ50のインナーワイヤ50bが引き操作される
と、操作アーム76が図17中、反時計方向に揺動操作
されてバネ受け部材74が押し込み変位され、ステアリ
ングレバー42の揺動量が大きくなってワイヤ引き量が
大きくなるに連れて、可変リリーフ弁V4 のリリーフ圧
が次第に高くなるようになっている。
【0037】なお、十字操作可能な前記ステアリングレ
バー42の前後揺動によって、前記刈取り前処理部3の
昇降が行われるようになっている。すなわち、図12,
図13に示すように、前記横向き支点yの延長線上の左
右には、ステアリングレバー42の前後揺動を検出する
ポテンショメータあるいはスイッチなどからなるセンサ
81と、ステアリングレバー42を前後揺動方向の中立
nに付勢するねじりバネ82が配備されており、ステア
リングレバー42が中立nより前方へ揺動されたことが
センサ81で検出されると、前記刈取り前処理部3を下
降作動させ、後方へ揺動されたことがセンサ81で検出
されると、前記刈取り前処理部3を上昇作動させるよう
に、センサ81と刈取り前処理部3の図示しない駆動昇
降機構とが連係されている。
【0038】また、図2中の83は、前記第3軸13の
端部に作用するよう配備された、停止および駐車用のブ
レーキであり、操縦部7の足元に備えられたペダル84
の踏み込み操作によって、エンジン6から静油圧式無段
変速装置8への伝動系に配備された図示しない主クラッ
チが切り操作されるとともに、前記ブレーキ83が制動
操作される。また、ペダル84を踏み込み位置に係止保
持しておくことで、駐車ブレーキをかけることができる
ようになっている。
【0039】本発明に係る操向装置は以上のように構成
されており、以下、その操向作動について説明する。
【0040】前記ステアリングレバー42が中立nにあ
る時には、サイドクラッチ20L,20Rは共にクラッ
チ入り状態にあり、左右のクローラ走行装置1L,1R
は等速で駆動され、機体は直進走行する。
【0041】ステアリングレバー42が中立nから左右
方向の一方、例えば右方に揺動操作されると、これがポ
テンショメータ49で検出されてソレノイドSL1 が通
電駆動されて、操向切換え弁V1 が右旋回位置に切換え
られ、圧油が油路bを介して供給されて、右側のサイド
クラッチ20Rが切られる。この場合、ステアリングレ
バー42が中立nに近い第1操作域Rcにある間は、リ
リーフ弁V4 のリリーフ圧がシーケンス弁V3 の作動圧
以下となっており、このため、サイドクラッチ20Rの
サイドクラッチギヤ23Rは、クラッチ切り位置までし
か変位されず、右側のクローラ走行装置1Rが遊転状態
となり、左側のクローラ走行装置1Lのみの駆動により
機体は右方向に緩やかに旋回してゆく。
【0042】ステアリングレバー42が第1操作域Rc
を超えて第2操作域Rsにまで操作されると、リーフ弁
V4 のリリーフ圧がシーケンス弁V3 の作動圧を超えた
大きさとなり、このため、サイドクラッチギヤ23R
は、クラッチ切り位置を超えて大きく変位し、図4中に
示すように、操向用サイドギヤ25Rに咬合される。こ
の場合、ステアリングレバー42が第2操作域Rsに在
る間は、ソレノイドSL2 は非通電状態にあって、シー
ケンス弁V3 を経た圧油はクラッチCに供給可能な状態
にあり、かつ、このクラッチCに印加される油圧は、リ
リーフ弁V4 によって制限されている。従って、第2操
作域Rs内のステアリングレバー42が中立n側に近い
ほどクラッチCに印加される油圧は低く、クラッチCを
介して伝達されるトルクは小さく、右側のクローラ走行
装置1Rは左側のクローラ走行装置1Lより低速でかつ
小さいトルクで駆動される。そして、第2操作域Rs内
のステアリングレバー42が中立nから離れるほどクラ
ッチCに印加される油圧は高くなり、クラッチCを介し
て右側のクローラ走行装置1Rに伝達されるトルクは次
第に大きくなり、ついにはクラッチCは完全に繋がっ
て、右側のクローラ走行装置1Rは所定の比率で減速さ
れた低速状態で駆動され、左右クローラ走行1R,1L
の駆動速度差に基づいて機体は右方向に緩やかに旋回し
てゆく。
【0043】ステアリングレバー42が第2操作域Rs
を超えて第3操作域Rbにまで操作されると、これがポ
テンショメータ49で検出されてソレノイドSL2 が通
電駆動されて、モード切換え弁V2 が切換えられ、油路
eが油路fにつながって圧油が制動機構Bに供給される
とともに、油路cがドレン流路Dに連通されてクラッチ
Cが切られる。この場合、ステアリングレバー42が大
きく操作されていることで、前記リリーフ圧が既に高く
なっているので、制動機構Bによって第5軸26は制動
され、第5軸26に連動連結されている右側のクローラ
走行装置1Rは制動停止された状態で、左側のクローラ
走行装置1Lのみが駆動され、機体は右方向に急旋回
(信地旋回)する。
【0044】なお、言うまでもないが、ステアリングレ
バー42が左旋回方向に操作される場合も上記と同様
に、第1操作域Lcでは、左側のサイドクラッチ20L
のみを切っての緩やかな左旋回が行われ、第2操作域L
sでは、クラッチCを入り操作して左側のクローラ走行
装置1Lを減速駆動しての左旋回が行われ、また、第3
操作域Lbでは、左側のクローラ走行装置1Lを制動し
ての左方への急旋回が行われる。
【0045】ここで、図12に示すように、前記第1操
作域Lc,Rc、第2操作域Ls,Rs、および、第3
操作域Lb,Rbの大きさは、旋回内側のサイドクラッ
チを切って旋回外側のクローラ走行装置の推力のみで旋
回する第1操作域Lc,Rcが最も小さく、旋回内側の
クローラ走行装置を制動停止させて旋回外側のクローラ
走行装置の推力のみで旋回する第3操作域Lb,Rbが
次に小さく、減速駆動する旋回内側のクローラ走行装置
と減速しない旋回外側のクローラ走行装置で旋回する最
も操作頻度の高い第2操作域Ls,Rsが最も大きく設
定されている。
【0046】上記操向装置は、ステアリングレバー42
を左右に操作することで、上記した3種の旋回状態を順
次現出する旋回モードを実行するものであるが、ステア
リングレバー42の同じ操作によって2種の旋回状態を
順次現出して旋回する旋回モードを選択して実行するこ
とができるよう構成されている。
【0047】すなわち、図11に示すように、前記制御
装置43には旋回モード選択手段としての旋回モード選
択スイッチSwが接続されており、この旋回モード選択
スイッチSwで第1旋回モードを選択すると、前記第1
操作域Lc,Rc、第2操作域Ls,Rs、および、第
3操作域Lb,Rbに応じて異なった上記旋回を行うこ
とができ、また、旋回モード選択スイッチSwで第2旋
回モードを選択すると、前記第1操作域Lc,Rcで
は、旋回内側のサイドクラッチを切って旋回外側のクロ
ーラ走行装置の推力のみで旋回し、第2操作域Ls,R
sでは、減速駆動する旋回内側のクローラ走行装置と減
速しない旋回外側のクローラ走行装置で旋回し、また、
第3操作域Lb,Rbでも、モード切換え弁V2 の切換
えが行われず、制動機構Bを作動させることなく第2操
作域Ls,Rsの作動状態を続行して、減速駆動する旋
回内側のクローラ走行装置と減速しない旋回外側のクロ
ーラ走行装置で旋回するようになっている。
【0048】本発明は、以下のような形態で実施するこ
とも可能である。
【0049】(1)前記旋回モード選択スイッチSwを
ステアリングレバー42の握り部上端に装備して、操向
操作しながら旋回モードを任意に選択できるように構成
することもできる。
【0050】(2)前記ステアリングレバー42に代え
て、回転操作するステアリングハンドルを、ステアリン
グ操作具として利用することもできる。
【0051】(3)上記実施例では、旋回内側のサイド
クラッチを切って旋回外側のクローラ走行装置の推力の
みで旋回する状態と、減速駆動する旋回内側のクローラ
走行装置のみを減速して旋回する状態と、旋回内側のク
ローラ走行装置のみを制動停止させて旋回する状態と、
の旋回性能の異なる3種の旋回状態を現出可能としてい
るが、さらに急旋回が可能な第4の旋回状態として、旋
回内側のクローラ走行装置を旋回外側のクローラ走行装
置と逆方向に減速駆動する超信地旋回を現出可能に構成
するとともに、ステアリングレバー42を、前記第3操
作域を越えて第4操作域にまで操作可能に構成し、この
第4操作域への操作によって前記超信地旋回を実行可能
にし、かつ、旋回モード選択スイッチSwを第2旋回モ
ードに選択すると、第2操作域から第4操作域までの操
作域で、減速駆動する旋回内側のクローラ走行装置のみ
を減速して旋回する状態にすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバイン全体の右側面図
【図2】走行用ミッションケースの伝動構造をしめす正
面図
【図3】ミッションケースの上半部を示す縦断正面図
【図4】ミッションケースの下半部を示す縦断正面図
【図5】副変速機構の操作構造を示す側面図
【図6】副変速機構を操作するシフターの縦断正面図
【図7】副変速機構を低速に切換えた状態を示す要部の
縦断正面図
【図8】副変速機構を中速に切換えた状態を示す要部の
縦断正面図
【図9】副変速機構を中立に切換えた状態を示す要部の
縦断正面図
【図10】副変速機構を高速に切換えた状態を示す要部
の縦断正面図
【図11】操向用の油圧回路と制御系の構成図
【図12】ステアリング操作部の正面図
【図13】ステアリング操作部の側面図
【図14】操向用制御部を示す側面図
【図15】操向切換え弁の周辺を示す縦断側面図
【図16】操向切換え弁の操作部を示す正面図
【図17】モード切換え弁および可変リリーフ弁の周辺
を示す縦断側面図
【符号の説明】
1L,1R 走行装置 20L,20R サイドクラッチ 23L,23R サイドクラッチギヤ 42 ステアリング操作具 a 油路 b 油路 G11 センターギヤ Lc,Rc 第1操作域 Ls,Rs 第2操作域 Lb,Rb 第3操作域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平岡 実 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 大森 美樹雄 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 長野 文男 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 Fターム(参考) 2B043 AA04 BA02 BA05 BB14 DA05 DB05 DB06 DB07 DB18 EA02 EB14 2B076 AA03 DA03 DA15 DB06 DB09 DC01 DD02 3D052 AA17 BB08 BB09 BB11 DD03 DD04 EE01 FF01 GG03 GG04 GG05 HH01 HH02 HH03 JJ00 JJ02 JJ12 JJ21 JJ22 JJ25 JJ26 JJ31 JJ37

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一対のクローラ型の走行装置のそれ
    ぞれにサイドクラッチが装備されるとともに、サイドク
    ラッチが切られた一方の走行装置を減速して、サイドク
    ラッチが切られていない他方の走行装置と同方向に駆動
    する緩旋回用駆動手段と、サイドクラッチが切られた一
    方の走行装置を制動する制動手段とが備えられ、 ステアリング操作具が、中立位置から左右一方へ外れた
    第1操作域に操作されると、一方の走行装置のサイドク
    ラッチが切られ、引き続く第2操作域に操作されると、
    サイドクラッチの切られた走行装置が前記緩旋回用駆動
    手段によって減速駆動され、更に、引き続く第3操作域
    に操作されると、サイドクラッチの切られた走行装置が
    前記制動手段によって制動されるように、前記ステアリ
    ング操作具と前記サイドクラッチ、前記緩旋回用駆動手
    段、および前記制動手段とが連係され、 前記ステアリング操作具の前記第3操作域への操作に連
    動して前記制動手段が作動される第1旋回モードと、前
    記第3操作域への操作にかかわらず前記制動手段を作動
    させないで前記緩旋回駆動手段の作動を続行させる第2
    旋回モードと、を選択する旋回モード選択手段が備えら
    れた農作業機の操向装置において、 前記サイドクラッチが、変速動力を左右の前記走行装置
    に分配するセンタギヤと、これの両側に咬合離脱可能に
    配備された左右一対のサイドクラッチギヤとから構成さ
    れ、これらサイドクラッチギヤが、軸内の油路を介して
    供給された圧油によって、クラッチ切り方向にシフト操
    作されるように構成してあることを特徴とする農作業機
    の操向装置。
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