JP2002240700A - 作業車両の制動装置 - Google Patents
作業車両の制動装置Info
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Abstract
成であったため、作業時と路上走行時でブレーキの効き
具合がことなり、操作し辛いことがあった。 【解決手段】 運転部に設けた制動操作具13と走行輪
を制動するブレーキ47との間に、アシスト装置を設け
た制動装置において、前記アシスト装置にアシスト力変
更手段を設け、該アシスト力変更手段を運転部に設けた
調節具で変更可能に構成した。または、該シスト力変更
手段を副変速装置と連動連結した。または、アシスト力
変更手段を左右の制動操作具連結検知手段と連動連結し
た。
Description
車両の制動装置に関し、特に、油圧アシスト式制動装置
のアシスト力(圧)を調節できるようにする技術に関す
るものである。
て、機体が大きくなると、オペレーターのブレーキペダ
ルの操作力だけでは、制動力が弱く十分な停止精度が得
られない場合があり、このような場合には、油圧アシス
ト式の制動装置が使用される。この油圧アシスト式の制
動装置の油圧の設定は固定されており、サービスマン等
によっては変更できても、ユーザーは殆ど変更すること
はできなかった。
設定は、ユーザーでは簡単にできないように構成してい
たので、路上走行や作業時等いずれか一方の都合のよい
アシスト力に設定した場合、制動時に効き過ぎたり、不
足したりすることがある。
制動できる圧力に設定した場合には、重量物を牽引した
場合には、停止するときや下り坂で減速するときに制動
力不足となり、オーバラン等が発生して事故の原因とな
る。また、作業時に片ブレーキとして旋回する場合等で
は踏力が不足して、確実に停止させようとするには大き
な踏力が必要となっていたのである。逆に、重量物を牽
引できるようにアシスト力を強くすると、路上走行時に
ブレーキが効き過ぎて、少しブレーキペダルを踏んだだ
けで急ブレーキがかかり操作し難くなっていたのであ
る。
く、本発明は次のような手段により、課題を解決するも
のである。すなわち、請求項1においては、運転部に設
けた制動操作具と走行輪を制動するブレーキとの間に、
アシスト装置を設けた制動装置において、前記アシスト
装置にアシスト力変更手段を設け、該アシスト力変更手
段を運転部に設けた調節具で変更可能に構成した。
た制動操作具と走行輪を制動するブレーキとの間に、ア
シスト装置を設けた制動装置において、前記アシスト装
置にアシスト力変更手段を設け、該アシスト力変更手段
を副変速装置と連動連結した。
一対の制動操作具と左右の走行輪を制動する左右のブレ
ーキとの間に、アシスト装置を設けた制動装置におい
て、前記アシスト装置にアシスト力変更手段を設け、該
アシスト力変更手段を左右の制動操作具連結検知手段と
連動連結した。
タとした実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は
トラクタの全体側面図、図2は動力伝動系を示すスケル
トン図、図3は本発明のアシスト装置の油圧回路図、図
4は同じく他の実施例の油圧回路図、図5は同じく他の
実施例の油圧回路図である。
実施例について全体構成から説明する。本機の前後に走
行輪となる前輪1及び後輪2を支承し、前部のボンネッ
ト6内部にはエンジン5を配置し、該ボンネット6の後
方にはステアリングハンドル10を設けており、該ステ
アリングハンドル10の後方にはシート11を配設して
いる。また、シート11の側部には主変速レバー3、副
変速レバー4、高低切換レバー等が突設され、ステアリ
ングハンドル10のハンドルコラム側部に前後進切換操
作具として前後進切換レバー7が配置され、ハンドルコ
ラムの下側部に制動操作具となるブレーキペダル13や
主クラッチペダルが配置されている。これらステアリン
グハンドル10やシート11やレバー類やブレーキペダ
ル13等はキャビン12内の運転部19に配置されてい
る。
が配置され、該伝動ハウジングの後部にミッションケー
ス9を配設し、エンジン5からの動力を後輪2に伝達し
て駆動し、4輪駆動切替機構70を介して前輪1にも同
時に駆動力を伝達することを可能としている。
ース9後端から突出したPTO軸15に伝達されて、該
PTO軸15から図示しないユニバーサルジョイント等
を介して機体後端に作業機装着装置を介して装着した作
業機を駆動するように構成している。
説明する。前記エンジン5の出力軸(クランク軸)22
は機体後方に延出されて前後進切換装置20に入力され
る。該前後進切換装置20は油圧式の前進クラッチ25
と後進クラッチ26により構成されて、前記前後進切換
レバー7の操作によって前後進切換バルブを切り換えて
前記前進クラッチ25と後進クラッチ26を断接できる
ようにしている。なお、この前進クラッチ25と後進ク
ラッチ26は主クラッチの役目も果たしている。
横架され、該高低切換軸21の後部上には高低切換機構
30が設けられており、該高低切換機構30は高速クラ
ッチ33と低速クラッチ34とを有し、運転部に配置し
た高低切換レバーの操作によって、高低切換バルブを切
り換えて高低変速できるようにしている。
軸16が遊嵌され、該パイプ軸16上の高低切換機構3
0から主変速装置35へ動力が伝えられる。該主変速装
置35は油圧式の一速クラッチ37、二速クラッチ3
8、三速クラッチ39を有し、前記主変速レバー3の操
作によって、バルブを切り換えて三段の変速を可能とし
ている。
ープ変速機構40と副変速装置41を介して後輪デフ装
置43に動力を伝達して、後輪2に動力を伝達するよう
にしている。また、前記副変速装置41の出力軸となる
ドライブ軸14の前部上には4駆歯車76と増速歯車7
7が固設され、一方、ドライブ軸14と平行に配置され
た前輪駆動軸75上には4駆伝動歯車73と増速伝動歯
車74が遊嵌され、4駆歯車76は4駆伝動歯車73と
噛合し、増速歯車77は増速伝動歯車74と噛合し、該
4駆歯車76及び増速歯車77と前輪駆動軸75の間に
油圧式の4輪駆動クラッチ78と前輪増速クラッチ79
が配置されている。このようにして4輪駆動切替機構7
0が形成されている。そして、前輪駆動軸75の前端よ
りユニバーサルジョイントや前輪デフ装置等を介して前
輪1に動力が伝達されるようにしている。
後端延長上にPTOクラッチ(またはダンパー)85を
介してPTO伝動軸86が横架され、該PTO伝動軸8
6の後部からPTO変速装置90を介してPTO軸15
に動力を伝達する構成としている。
る。前記後輪デフ装置43より左右にデフヨーク軸44
R・44Lが突出され、該デフヨーク軸44R・44L
より最終減速機構を介して後輪2・2の車軸に動力を伝
達できるようにしている。そして、該デフヨーク軸44
R・44L上には、それぞれブレーキディスク45・4
5・・・が固設され、該ブレーキディスク45・45・
・・の側部に摩擦板が配置されて、該摩擦板はピストン
よりなるブレーキアクチュエータ46により押圧される
ことにより制動できるようにしている。こうして湿式多
板式のブレーキ47R・47Lを構成している。
送油するための油圧式ブレーキ操作装置50は、図3に
示すように、ブレーキペダルとアシスト(倍力)装置よ
り構成している。つまり、左右同じ構成としているため
に、一方について説明すると、ブレーキペダル13には
押し杆51が連結され、該押し杆51にはアシスト装置
を構成するアシストシリンダ52のピストンロッド53
と、連動杆54が連結されている。該連動杆54にはア
シストバルブ55のスプール55aと連通バルブ56の
スプール56aに当接可能に配置されている。
のバルブで構成され、アシストバルブ55のポンプポー
トはアシスト油路67を介して油圧ポンプ57の吐出側
に接続され、アシスト力(圧)変更手段となる可変リリ
ーフバルブ59によりアシスト圧を設定できるようにし
ている。アシストバルブ55のタンクポートはリザーバ
タンク60と接続され、出力ポートはアシストシリンダ
52の付勢側に接続されている。
55がノーマル状態では油圧ポンプ57からの圧油はブ
ロックされ、アシストシリンダ52の付勢側室の作動油
をドレンするようにしている。そして、ブレーキペダル
13の踏み込みによりスプール55aが摺動されて切り
換えられると、タンクポートはブロックされて、ポンプ
ポートと出力ポートが連通されて、アシストシリンダ5
2の付勢側室へ油圧ポンプ57からの圧油が送油されて
押し杆51を押してアシストし、ブレーキペダル13の
踏力を軽減できるようにしている。
シリンダで構成され、一方のロッド53は前記押し杆5
1と連結され、他方に突出したロッドはマスタシリンダ
61のピストンロッド62と一体的に構成されている。
アシストシリンダ52の戻し側室内には戻しバネが収納
されている。マスタシリンダ61のヘッド側室内には戻
しバネが収納され、連通バルブ56とブレーキ47のブ
レーキアクチュエータ46を作動させる油室とに接続さ
れ、該連通バルブ56の一次側の一方のポートはリザー
バタンク60と接続され、他方のポートは左右他側の連
通バルブ56のポートと連通されている。
がノーマル状態では、ヘッド側室がリザーバタンク60
と連通され、ブレーキペダル13が踏み込まれてスプー
ル56aが摺動されて連通バルブ56が切り換えられ、
一方のポートはリザーバタンク60への油路がブロック
され、他方のポートは左右他側の連通バルブ56のポー
トと連通されるが、作業時の旋回等で左右のブレーキペ
ダル13R・13Lを別々に作動する場合には、ブロッ
クされ、両ブレーキペダル13R・13Lを同時に作動
させたときには、マスタシリンダ61のヘッド側室同士
が連通され、左右同じ圧力をブレーキ47R・47Lに
送油して制動するようにしている。
リーフ圧を設定するバネ力はアクチュエータ63により
変更可能としており、該アクチュエータ63はモータま
たはシリンダ等より構成され、該アクチュエータ63は
コントローラ64を介して副変速装置の変速位置を検出
する検出手段65と接続されている。本実施例では副変
速レバー4の回動を角度センサーで検知するようにして
いるが、副変速装置41のスライダ位置を検出したり、
連結するリンク位置を検出したりすることにより変速位
置を検出するようにもできる。
行をする場合等では、副変速レバー4を高速側に変速す
るとアクチュエータ63が作動されて、アシスト圧力
(設定リリーフ圧)が小さくされ、ブレーキペダル13
を強く踏み込んでも急ブレーキがかからないようにす
る。また、作業する場合は副変速レバー4を低速位置に
変速すると、アクチュエータ63が作動されてアシスト
圧力が大きくされ、作業時には高負荷がかかるので、ア
シスト圧力を大きくして小さな踏力であっても制動力を
大きくするのである。また、片ブレーキとした場合でも
大きな制動力が得られて旋回性能が落ちないようにする
のである。
フバルブ59の代わりに、アシスト力変更手段を電磁比
例弁49とすることもできる。この場合、最大アシスト
圧をリリーフバルブ48で設定し、アシスト油路67途
中に電磁比例弁49を配置する。この電磁比例弁49は
前述のように副変速装置の変速段に合わせて、路上走行
時には電磁比例弁を絞り、作業時には開けるように制御
する構成とすることもでき、また、図4に示すように、
検出手段65の代わりにダイヤルやスイッチ等の調節具
17を運転部19に設けて、該調節具17をコントロー
ラ64と接続して、該調節具17の操作によりアシスト
力(圧)を任意に設定するように構成することもでき
る。
Lを連結したときは路上走行を行なうときが殆どであ
り、連結を外して左右独立して制動するときは作業時で
あるため、図5に示すように、ブレーキペダル13R・
13Lに配置される連結具68が連結位置か非連結位置
かを検知する検知手段69を設け、該検知手段69をコ
ントローラ64と接続し、該コントローラ64に切換バ
ルブ66のソレノイド66aと接続する。そして、該切
換バルブ66を3ポート2位置切換の電磁バルブにより
構成して、油圧ポンプ57の出力側にアシスト油路67
と並列に切換バルブ66を接続する。
はブレーキペダル13R・13Lを連結して走行するの
で、このとき検知手段69がONして切換バルブ66は
切り換えられず、油圧ポンプ57からの圧油はドレンさ
れて、アシストシリンダ52へ送油されず、オペレータ
ーの踏力のみで操作される。そして、作業時にはブレー
キペダル13R・13Lを連結を外して走行するので、
このとき検知手段69がOFFとなり切換バルブ66は
切り換えられて、油圧ポンプ57からの圧油はリリーフ
バルブ71で設定されたアシスト圧でアシストシリンダ
52へ送油される。なお切換バルブ66とリリーフバル
ブ71の代わりに電磁比例弁を用いることも可能であ
る。
のような効果を奏する。まず、請求項1のごとく、運転
部に設けた制動操作具と走行輪を制動するブレーキとの
間に、アシスト装置を設けた制動装置において、前記ア
シスト装置にアシスト力変更手段を設け、該アシスト力
変更手段を運転部に設けた調節具で変更可能に構成した
ので、車両を止めた状態でブレーキの効き具合を調節す
る必要がなく、作業時や非作業時等の走行時において、
ブレーキの効き具合を運転しながら調節できるようにな
り、作業時や非作業時等の走行に合った制動ができるよ
うになり、急ブレーキがかかったり、空走距離が長くな
ったりすることを防止でき、ブレーキ操作フィーリング
を向上できる。
設けた制動操作具と走行輪を制動するブレーキとの間
に、アシスト装置を設けた制動装置において、前記アシ
スト装置にアシスト力変更手段を設け、該アシスト力変
更手段を副変速装置と連動連結したので、副変速装置の
変速が検知されて走行速度に合った制動ができるように
なり、ブレーキの効き過ぎや制動不足等がなくなり、ブ
レーキ操作性を向上でき、安全性も向上できる。また、
アシスト力の調節が自動的に行なわれるため、作業や走
行速度に合わせてアシスト力の調節が不要となる。
左右一対の制動操作具と左右の走行輪を制動する左右の
ブレーキとの間に、アシスト装置を設けた制動装置にお
いて、前記アシスト装置にアシスト力変更手段を設け、
該アシスト力変更手段を左右の制動操作具連結検知手段
と連動連結したので、作業時に旋回する場合、片ブレー
キ操作してその踏力は軽くすることができ、また、連結
・非連結時のブレーキアシスト力の設定を行なう必要が
ない。
Claims (3)
- 【請求項1】 運転部に設けた制動操作具と走行輪を制
動するブレーキとの間に、アシスト装置を設けた制動装
置において、前記アシスト装置にアシスト力変更手段を
設け、該アシスト力変更手段を運転部に設けた調節具で
変更可能に構成したことを特徴とする作業車両の制動装
置。 - 【請求項2】 運転部に設けた制動操作具と走行輪を制
動するブレーキとの間に、アシスト装置を設けた制動装
置において、前記アシスト装置にアシスト力変更手段を
設け、該アシスト力変更手段を副変速装置と連動連結し
たことを特徴とする作業車両の制動装置。 - 【請求項3】 運転部に設けた左右一対の制動操作具と
左右の走行輪を制動する左右のブレーキとの間に、アシ
スト装置を設けた制動装置において、前記アシスト装置
にアシスト力変更手段を設け、該アシスト力変更手段を
左右の制動操作具連結検知手段と連動連結したことを特
徴とする作業車両の制動装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001034974A JP4551573B2 (ja) | 2001-02-13 | 2001-02-13 | 作業車両の制動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001034974A JP4551573B2 (ja) | 2001-02-13 | 2001-02-13 | 作業車両の制動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP4551573B2 JP4551573B2 (ja) | 2010-09-29 |
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Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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---|---|
JP (1) | JP4551573B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7388199B2 (en) | 2003-09-03 | 2008-06-17 | Hitachi Kenki Fine Tech Co., Ltd. | Probe manufacturing method, probe, and scanning probe microscope |
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-
2001
- 2001-02-13 JP JP2001034974A patent/JP4551573B2/ja not_active Expired - Fee Related
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