JP4519503B2 - 四輪駆動・前輪増速駆動切換機構 - Google Patents

四輪駆動・前輪増速駆動切換機構 Download PDF

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Description

本発明は、トラクタなどの走行車両において、四輪駆動と前輪増速駆動を切り換える四輪駆動・前輪増速駆動切換機構に関する。
従来、トラクタ等の走行車両において、ステアリングハンドルの操作量や、前輪の切れ角の変化等により、車体の旋回操作を検出し、車体の旋回時には後輪の周速度よりも前輪の周速度を増速するように駆動を切り換える四輪駆動・前輪増速駆動切換機構を備えたものが知られている。このような四輪駆動・前輪増速駆動切換機構は、四輪駆動用の爪式クラッチと前輪増速駆動用の摩擦式クラッチとからなり、各クラッチに備えた油圧式アクチュエータや弾性体を利用して、爪式クラッチと摩擦式クラッチの「入」「切」を操作して、四輪駆動状態と前輪増速駆動状態とを切り換えるよう構成されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−326999号公報
しかし、上述の従来技術においては、爪式クラッチと油圧式クラッチの両方に弾性体を設け、爪式クラッチの弾性体により該爪式クラッチを接続して四輪駆動状態となるように構成していたため、四輪駆動・前輪増速駆動切換機構の構成が複雑となり、加工作業が煩雑となって、高コスト化を招く原因となっていた。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
変速後の動力を前輪(4)へ伝える前輪駆動出力軸(30)上に、前輪(4)を後輪(7)の周速と略同速に駆動する四輪駆動状態に切換可能とする第一クラッチとなる爪式クラッチ(81)と、該前輪(4)を後輪(7)の周速よりも増速して駆動する前輪増速駆動状態とに切換可能とする第二クラッチとなる摩擦式クラッチ(82)を設けた走行車両において、該第一クラッチとなる爪式クラッチ(81)、及び第二クラッチとなる摩擦式クラッチ(82)のアクチュエータを油圧式として、該アクチュエータであるピストン(85・86)の摺動により、クラッチの「入」「切」を可能に構成し、該第二クラッチとなる摩擦式クラッチ(82)を「切」方向に、弾性体であるバネ(88)で付勢し、前記第一クラッチとなる爪式クラッチ(81)のアクチュエータであるピストン(85)に押体であるピン(87)を設けて、該ピン(87)の先端は、第二クラッチとなる摩擦式クラッチ(82)のシリンダ(84)の後部である、第一クラッチとなる爪式クラッチ(81)の側の面を貫通してシリンダ室(Hb)内に挿入し、該第二クラッチとなる摩擦式クラッチ(82)のピストン(86)に当接させ、各アクチュエータのシリンダ(83・84)内に形成したシリンダ室(Ha・Hb)に圧油を供給しない場合には、該バネ(88)とピン(87)により、第二クラッチとなる摩擦式クラッチ(82)を「切」側に付勢し、第一クラッチとなる爪式クラッチ(81)を「入」側に付勢し、前輪(4)を後輪(7)の周速と略同速に駆動し、各アクチュエータのシリンダ(83・84)内に形成したシリンダ室(Ha・Hb)に圧油を同時に供給した場合には、該第一クラッチとなる爪式クラッチ(81)をバネ(88)に抗して「切」側に作動し、第二クラッチとなる摩擦式クラッチ(82)を「入」側に作動し、該前輪(4)を後輪(7)の周速よりも増速して駆動する前輪増速駆動状態としたものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
変速後の動力を前輪(4)へ伝える前輪駆動出力軸(30)上に、前輪(4)を後輪(7)の周速と略同速に駆動する四輪駆動状態に切換可能とする第一クラッチとなる爪式クラッチ(81)と、該前輪(4)を後輪(7)の周速よりも増速して駆動する前輪増速駆動状態とに切換可能とする第二クラッチとなる摩擦式クラッチ(82)を設けた走行車両において、該第一クラッチとなる爪式クラッチ(81)、及び第二クラッチとなる摩擦式クラッチ(82)のアクチュエータを油圧式として、該アクチュエータであるピストン(85・86)の摺動により、クラッチの「入」「切」を可能に構成し、該第二クラッチとなる摩擦式クラッチ(82)を「切」方向に、弾性体であるバネ(88)で付勢し、前記第一クラッチとなる爪式クラッチ(81)のアクチュエータであるピストン(85)に押体であるピン(87)を設けて、該ピン(87)の先端は、第二クラッチとなる摩擦式クラッチ(82)のシリンダ(84)の後部である、第一クラッチとなる爪式クラッチ(81)の側の面を貫通してシリンダ室(Hb)内に挿入し、該第二クラッチとなる摩擦式クラッチ(82)のピストン(86)に当接させ、各アクチュエータのシリンダ(83・84)内に形成したシリンダ室(Ha・Hb)に圧油を供給しない場合には、該バネ(88)とピン(87)により、第二クラッチとなる摩擦式クラッチ(82)を「切」側に付勢し、第一クラッチとなる爪式クラッチ(81)を「入」側に付勢し、前輪(4)を後輪(7)の周速と略同速に駆動し、各アクチュエータのシリンダ(83・84)内に形成したシリンダ室(Ha・Hb)に圧油を同時に供給した場合には、該第一クラッチとなる爪式クラッチ(81)をバネ(88)に抗して「切」側に作動し、第二クラッチとなる摩擦式クラッチ(82)を「入」側に作動し、該前輪(4)を後輪(7)の周速よりも増速して駆動する前輪増速駆動状態としたことから、従来第一クラッチ及び第二クラッチの両方に備えていたバネの一つを省くことができ、四輪駆動・前輪増速駆動切換機構を簡単な構造で構成できる。よって、加工作業も容易なものとなり、低コスト化を図ることができる。
また、前記第一クラッチと第二クラッチのアクチュエータを油圧式として、各アクチュエータのシリンダ内に形成したシリンダ室に圧油を同時に供給可能に構成したことから、第一クラッチと第二クラッチの「入」「切」を切り換えるバルブの制御回路をON/OFFの一回路で構成でき、コストを低減させることができる。
次に、発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明の一実施例に係るトラクタの全体的な構成を示した側面図、図2は動力伝達構成を示したスケルトン図、図3は四輪駆動・前輪増速駆動切換機構を示すミッションケース下部の側面断面図、図4は四輪駆動状態における四輪駆動・前輪増速駆動切換機構を示す図、図5は前輪増速駆動状態における四輪駆動・前輪増速駆動切換機構を示す図、図6は四輪駆動・前輪増速駆動切換機構の制御を示すフローチャート図である。
まず、本発明の一実施例に係る四輪駆動・前輪増速駆動切換機構80を採用した走行車両をトラクタとして、その概略構成について説明する。
図1に示すように、機体フレーム2の前下部にはフロントアクスルが揺動自在に配設され、該フロントアクスルに軸支された前車軸3の両端に前輪4が取り付けられている。また、機体フレーム2の後部にはミッションケース5が固設され、該ミッションケース5の後部の左右両側面にリアクスルケースが取り付けられて、該リアクスルケースに軸支された後車軸6の両端に後輪7が取り付けられている。
機体フレーム2の前後中途部上にはエンジン8が載置されている。該エンジン8の前方にはラジエータ9やバッテリ10が配置され、これらがボンネット11により覆われている。ボンネット11の後部内には燃料タンク12が配設され、該燃料タンク12の後方にダッシュボード13が配設されている。ダッシュボード13内にはハンドルコラムが配設され、ハンドルコラムに支持されたハンドル軸の上端にハンドル14が設けられている。そして、ハンドル14の後方に座席15が配置され、該座席15とダッシュボート13との間の下方にステップ16が配置されて、運転部が構成されている。
エンジン8の後部にクラッチハウジングが配置され、該クラッチハウジングの後部に前記ミッションケース5が配設されている。そして、エンジン8からの駆動力がトランスミッションを経て後輪7に伝達されると同時に、後述する本発明の四輪駆動・前輪増速駆動切換機構80を介して前輪4に伝達されるように構成されている。また、前記エンジン8の駆動力は、ミッションケース5後端から突出したPTO軸28にも伝達されるように構成されており、該PTO軸28からユニバーサルジョイントや伝動軸などを介して車両後端の作業機装着装置に装着した作業機100に駆動力が伝達可能とされている。
次に、動力伝動系の構成について、図2を用いて説明する。前記エンジン8から出力軸22が機体後方に突出され、該出力軸22にクラッチハウジングに軸支された出力軸23が多板式の主クラッチ21を介して同心軸上に連結されている。出力軸23は主クラッチ21から後方に延出され、その更に後方にPTOクラッチ軸29が同心軸上に配設されている。
そして、前記出力軸23の後端上に伝動歯車64が配置され、PTOクラッチ軸29前端上にPTO一速歯車61、PTO二速歯車62、PTO逆転歯車63の三枚のPTO変速歯車が遊嵌されている。これらの歯車61・62・63のうち、PTO変速歯車61・62と伝動歯車64は、主軸25に固設或いは形設された三枚の伝達歯車41・42・44に噛合され、PTO逆転歯車63がカウンタ歯車37を介して伝達歯車43に噛合されている。
前記PTO一速歯車61とPTO二速歯車62とに挟まれた位置及びPTO逆転歯車63と伝動歯車64とに挟まれた位置において、PTOクラッチ軸29にクラッチハブを介してクラッチスライダ93・94が該PTOクラッチ軸29に対して相対回転不能かつ軸方向摺動自在に嵌合されている。該クラッチスライダ93・94は適宜のリンク機構を介して、運転部に配設されたPTO変速レバーに連係されている。
また、前記PTO一速歯車61、PTO二速歯車62、PTO逆転歯車63、伝動歯車64にはそれぞれクラッチスライダ93・94に係合可能な爪部が形成され、PTO変速レバーの操作によりクラッチスライダ93・94が軸方向に摺動して、PTO一速歯車61、PTO二速歯車62、PTO逆転歯車63、伝動歯車64のうち、いずれか一つの歯車の爪部と係合可能とされている。こうして、出力軸23の駆動力が該出力軸23上の伝動歯車から、又はPTOクラッチ軸29上の歯車61・62・63のうちのいずれか一つの歯車からPTOクラッチ軸29に出力されるように構成されている。なお、PTO変速レバーがニュートラル位置の場合には、PTOクラッチ軸29に動力は伝達されない。
PTOクラッチ軸29の後端には歯車67が固設され、該歯車67にPTO軸28の前端に固設された歯車68が噛合されている。そして、該PTO軸28の後端がミッションケース5から後方に突出され、ユニバーサルジョイントや伝動軸を介して機体後端に接続された作業機100の入力軸に連結されている。
前記主軸25上の四枚の伝達歯車41・42・43・44は、主変速軸24に遊嵌された主変速一速歯車31、主変速二速歯車32、主変速三速歯車33、主変速四速歯車34の主変速歯車にそれぞれ噛合されている。そして、主変速一速歯車31と主変速二速歯車32とに挟まれた位置及び主変速三速歯車33と主変速四速歯車34とに挟まれた位置において、主変速軸24上にクラッチハブを介してそれぞれクラッチスライダ51・52が該主変速軸24に対して相対回転不能かつ軸方向摺動自在に嵌合されている。クラッチスライダ51・52は適宜のリンク機構を介して運転部に配設された主変速レバーに連係されている。
また、前記主変速一速歯車31、主変速二速歯車32、主変速三速歯車33、主変速四速歯車34にはそれぞれクラッチスライダ51・52に係合可能な爪部が形成され、主変速レバーの操作によりクラッチスライダ51・52が軸方向に摺動して、前記主変速一速歯車31、主変速二速歯車32、主変速三速歯車33、主変速四速歯車34のうち、いずれか一つの歯車の爪部と係合するように構成されている。こうして、主軸25の駆動力が主変速軸上の歯車31・32・33・34のうち、いずれか一つの歯車に出力されて、該歯車より主軸25の変速後の動力が主変速軸24に出力されるように構成されている。
前記主変速軸24は前方に延長されており、該延長部分に正転側歯車26と逆転側歯車27とが遊嵌されている。これらの歯車26・27のうち、正転側歯車26は伝達軸48に嵌合又は固設された歯車45に噛合され、逆転側歯車27はカウンタ軸38に固設されたカウンタ歯車39に噛合されて、該カウンタ歯車39が伝達軸48に嵌合又は固設された歯車47と噛合されている。正転側歯車26と逆転側歯車27とに挟まれた位置にはリバーサクラッチ57が設けられており、該リバーサクラッチ57とリバーサレバーとが連係され、該リバーサレバーの操作によりリバーサクラッチ57が前進側又は後進側のいずれかに接続可能とされている。このようにして、主変速軸24の駆動力が正転側歯車26又は逆転側歯車27のいずれか一方の歯車に出力され、該歯車より主変速軸24の変速後の駆動力が伝達軸48に出力されるように構成されている。つまり、主変速軸24の駆動力は、リバーサクラッチ57が前進側に接続されたときには、正転側歯車26に出力されて、該正転側歯車26より伝達軸48に出力され、逆に、リバーサクラッチ57が後進側に接されたときには、逆転側歯車27に出力されて、該逆転側歯車27よりカウンタ軸38を介して伝達軸48に出力され、伝達軸48が逆転方向に回転するように構成されている。但し、リバーサレバーがニュートラル位置の場合は、駆動力は両歯車26・27のいずれにも伝達されない。
伝達軸48には前記歯車45・47が固設され、該歯車45に前記正転側歯車26が噛合されるとともに、副変速軸35に遊嵌された歯車59が噛合されている。また、副変速軸35には副変速シフタ36が相対回転不能かつ軸方向摺動自在に嵌合され、副変速シフタ36に副変速レバーが適宜のリンク機構を介して連係されている。
前記副変速シフタ36においては、その前部に前記歯車59後部に形成された爪部と係合可能な爪部が形成される一方、後部に伝達軸48上の歯車46と噛合可能な副変速一速歯車36aが設けられ、副変速レバーの操作により副変速シフタ36が軸方向に摺動して、爪部が歯車59の爪部と係合する、又は副変速一速歯車36aが歯車46と噛合するように構成されている。こうして、伝達軸48の駆動力が副変速軸35上の歯車59・36aのいずれか一方の歯車に出力されて、該歯車より伝達軸48の変速後の動力が副変速軸35に出力されるように構成されている。
さらに、前記副変速軸35には歯車49・19・20が固設され、これらの歯車49・19・20のうち、副変速軸35後端に配置された歯車20に後輪7側のデフ装置66bの歯車70が噛合されている。デフ装置66bの出力軸71には歯車72・73を介して後車軸6が連結されるとともに、ブレーキ装置74が配設されている。こうして、副変速軸35の駆動力がデフ装置66bに入力されて、その出力軸から出力される駆動力により後輪7が駆動されるように構成されている。
また、前記歯車49・19・20のうち、歯車19・49は前輪駆動出力軸30に遊嵌された歯車50・60にそれぞれ噛合され、本発明の四輪駆動・前輪増速駆動切換機構80によって、副変速軸35の動力が歯車50・60のうちの一方の歯車を介して前輪駆動出力軸30に入力される。そして、該前輪駆動出力軸30からの駆動力が、前輪伝達軸69やユニバーサルジョイントなどを介して前輪側のデフ装置66aに入力されて、その出力軸から出力される駆動力により前輪4が駆動されるように構成されている。
次に、本発明の四輪駆動・前輪増速駆動切換機構80について説明する。前記前輪駆動出力軸30は、前記ミッションケース5の前下部に出力軸23や主変速軸24やPTO軸28などと平行に前後方向にベアリングを介して回転自在に支持されており、その前端がミッションケース5より前方に突出されている。
図3乃至図5に示すように、前輪駆動出力軸30上には標準駆動入力歯車50及び増速駆動入力歯車60がそれぞれベアリングを介して遊嵌され、該標準駆動入力歯車50と前輪駆動出力軸30との間に第一クラッチとなる爪式クラッチ81が配置され、増速駆動入力歯車60と前輪駆動出力軸30との間に第二クラッチとなる摩擦式クラッチ82が配置されている。
また、標準駆動入力歯車50の内側(軸心側)の前輪駆動出力軸30上にシリンダ83が嵌合固定され、その内部に形成されたシリンダ室Haに四駆クラッチピストン85が摺動可能に内挿されている。また、標準駆動入力歯車50と増速駆動入力歯車60の間の前輪駆動出力軸30上にクラッチケースを兼ねるシリンダ84が相対回転不能に嵌合固定され、その内部に形成されたシリンダ室Hb内に増速クラッチピストン86が摺動可能に内挿されている。
そして、前記四駆クラッチピストン85の増速駆動入力歯車60側の端面には押体としてピン87が増速駆動入力歯車60側に突出して溶接などで固定され前輪駆動出力軸30と平行に配置されている。該ピン87の先端はシリンダ84の後部(標準駆動入力歯車50側の面)を貫通してシリンダ室Hbに挿入され、増速クラッチピストン86に当接可能とされている。このように油圧式アクチュエータが形成され、各アクチュエータにより前記爪式クラッチ81と摩擦式クラッチ82とがそれぞれ「入」「切」可能に構成されている。
さらに、前記増速クラッチピストン86の前面と、シリンダ84内側の増速駆動入力歯車60側に設けられたバネ受けとの間に、弾性体としてバネ88が介装され、該バネ88の付勢力により増速クラッチピストン86が標準駆動入力歯車50側、つまり摩擦式クラッチ82が「切」側に付勢されている。このとき、バネ88の付勢力により増速クラッチピストン86が後方に押されることにより、ピン87を介して四駆クラッチピストン85も後方へ押されて、爪式クラッチ81が「入」側に付勢される。
そして、前記四駆クラッチピストン85の前部の外周部にはクラッチ爪85aが形成され、標準駆動入力歯車50の前部の内周部にクラッチ爪50aが形成されて、該クラッチ爪85aとクラッチ爪50aが係合可能として爪式クラッチ81が構成されている。したがって、ピストン85・86が駆動されない状態では上述のごとくバネ88により四駆クラッチピストン85が標準駆動入力歯車50側へ付勢されて、クラッチ爪85aが標準駆動入力歯車50のクラッチ爪50aに係合される。また、四駆クラッチピストン85のクラッチ爪85aは、シリンダ84の後面から後方(標準駆動入力歯車50側)に突出した爪84bに係合されている。
このように、標準駆動入力歯車50のクラッチ爪50aに四駆クラッチピストン85のクラッチ爪85aが係合されると、爪式クラッチ81が「入」となって四輪駆動状態となり、副変速軸35上の歯車19から標準駆動入力歯車50に入力された動力が、標準駆動入力歯車50→四駆クラッチピストン85→爪84b→シリンダ84→前輪駆動出力軸30という経路によって前輪駆動系へ伝達され、前輪4は後輪7の周速と略同速となるよう回転駆動される。
また、増速駆動入力歯車60の後方へ突出したボス部に摩擦板91・91・・が摺動可能に嵌合され、シリンダ84の前部外周に摩擦板90・90・・・が摺動可能に嵌合されて、これらの摩擦板90・91がそれぞれ交互に配置され、更に増速クラッチピストン86の増速駆動入力歯車60と対向する面に皿バネ92が設けられて、摩擦式クラッチ82が構成されている。増速クラッチピストン86は前記バネ88により標準駆動入力歯車50側に付勢されて、ピストン85・86が駆動されない状態では摩擦板90・91が押圧されないようになっている。
そして、後述する圧油がシリンダ83内に送油されて、四駆クラッチピストン85が前方へ摺動されると、クラッチ爪85aとクラッチ爪50aの係合が解除されて標準駆動入力歯車50からシリンダ84への動力伝達が断たれる。そして同時にシリンダ室Hb内に圧油が送油されることで、増速クラッチピストン86が前方(増速駆動入力歯車60側)へ摺動して、摩擦板90・91が押圧されると、摩擦式クラッチ82が「入」となって前輪増速駆動状態となり、増速駆動入力歯車60とシリンダ84が連結されて、一体となって回転する。したがって、副変速軸35上の歯車49から増速駆動入力歯車60に入力された動力は、増速駆動入力歯車60→シリンダ84→前輪駆動出力軸30という経路によって前輪駆動系へ伝達され、前輪4は後輪7よりも増速して回転駆動される。
次に、上述の如く構成した四輪駆動・前輪増速駆動切換機構80の四駆クラッチピストン85と増速クラッチピストン86の制御について説明する。図3乃至図5に示す如く、前記前輪駆動出力軸30内には軸心と平行に油路30aが穿設され、該油路30aに油圧ポンプ96からの圧油が送られる。そして、該油路30aからシリンダ83内に向かって油路30bが穿設され、また、油路30aからシリンダ84のシリンダ室Hb内に向かって油路30cが穿設されている。そして更に、前記シリンダ84には油路30cに向かって油路84aが形成されている。こうして、油圧ポンプ96からの圧油が、油路30a・30bを介して標準駆動入力歯車50側の四駆クラッチピストン85が配設された四駆側シリンダ室Haに送油可能とされ、油路30a・30c・84aを介して増速クラッチピストン86の配設された増速側シリンダ室Hbに圧送可能とされている。
また、前輪駆動出力軸30に穿設した油路30aは、ミッションケース5上又はその前部に連設したクラッチハウジングに付設した切換バルブ95と接続され、該切換バルブ95が油圧ポンプ96と接続されている。
前記切換バルブ95は電磁バルブより構成され、該切換バルブ95を構成するソレノイド95cは制御装置101と接続されている。制御装置101よりソレノイド95cに送信された信号により、切換バルブ95は、OFF信号のとき四輪駆動側95bに、ON信号のとき増速駆動側95aに切り換えられる。
また、前記制御装置101には、前輪4のステアリング切れ角を検出するための切れ角センサ99が電気的に接続されている。該切れ角センサ99は、前輪4に設けられたキングピン98に設けられている。なお、切れ角センサ99はステアリングハンドル14や、ステアリング軸等に設けることもできる。
そして、制御装置101には、自動切換モードのON/OFFを切り換える切換スイッチ102が接続されている。切換スイッチ102は前記ステアリングハンドル14又は座席15近傍に配置されて、走行時や作業時等において操縦者が容易に操作できるようにしている。
前記自動切換モードがONのときには、前輪4の切れ角に基づいて設定角度以上回転されると、四輪駆動状態から自動的に前輪増速駆動状態に、すなわち、切換バルブ95を四輪駆動側95bから増速駆動側95aに切換制御される。また、前輪4の切れ角が小さくなり直進状態となると、前輪増速駆動状態から自動的に四輪駆動状態に、即ち切換バルブ95を増速駆動側95aから四輪駆動側95bに自動的に切換制御される。そして、自動切換モードがOFFのときには、四輪駆動状態が保持され、切換バルブ95は四輪駆動側95bに固定される。
次に、自動切換モード時の制御を図6に示すフローチャートを用いて説明する。制御装置101は、切換スイッチ102がON/OFFを判断し(151)、自動切換モードがONとされると、切れ角センサ99からの情報による、前輪4の切れ角θと、予め設定した切換角度βとを比較する(152)。自動切換モードがONのときには、常に切れ角θと切換角度βの比較が行われるが、切換スイッチ102がOFFとなれば、その時点で自動切換制御は終了し、四輪駆動状態を維持する。そして、切れ角θが切換角度β以上であれば、制御装置101から、切換バルブ95を増速駆動側95aに切り換えるようソレノイド95cにON信号が送信される(153)。
切換バルブ95が、増速駆動側95aに切り換われば、油圧ポンプ96から、油圧ポンプ96→油路30a→油路30b→四駆側シリンダ室Ha、という経路により作動油が四駆側シリンダ室Haに圧送される。これにより、四駆クラッチピストン85は前方へ摺動して、クラッチ爪50a・85aの係合が解除され、副変速軸35から前輪駆動出力軸30への動力伝達が断絶される。
同時に、油圧ポンプ96から、油圧ポンプ96→油路30a→油路30c→油路84a→増速側シリンダ室Hb、という経路により作動油が増速側シリンダ室Hbに圧送される。これにより、増速クラッチピストン86が前方へ摺動して、摩擦板90・91が押圧されて、摩擦板90・91間で摩擦力が発生し、増速駆動入力歯車60とシリンダ84が一体的に回動するようになる。したがって、歯車49→増速駆動入力歯車60→摩擦板90・91→シリンダ84→前輪駆動出力軸30→前輪伝達軸69等を介して前輪4に動力が伝達されて、前輪増速駆動状態となる(154)。
また、車両が直進状態の時または旋回を終えて直進側に回動したときには、前輪4の切れ角θと、予め設定した切換角度βより小さい値となり(152)、制御装置101から、切換バルブ95を四輪駆動側95bに切り換えるようソレノイド95cにOFF信号が送信される(155)。
切換バルブ95が、四輪駆動側95bに切り換われば、ドレンタンク97に繋がる油路が開かれて油路全体の圧が低くなることによって、四駆側シリンダ室Ha及び増速側シリンダ室Hbの油圧が低くなり、バネ88の付勢力で増速クラッチピストン86が後方へ摺動されて、摩擦板90・91の押圧が解除されるとともに、増速クラッチピストン86後面に当接したピン87が後方へ押され、四駆クラッチピストン85が後方へ摺動されて、四輪クラッチピストン85のクラッチ爪85aが標準駆動入力歯車50のクラッチ爪50aに係合し、四輪駆動状態となる(156)。
なお、エンジン8が停止して、油圧ポンプ96から作動油が送られない状態では、四駆クラッチピストン85のクラッチ爪85aと、標準駆動入力歯車50のクラッチ爪50aが係合状態を保持するため、デフ装置66bから副変速軸35に作用する制動力により、前輪駆動出力軸30にも制動力が働き、前輪4が自由に回転するような状態が発生しないため、制動力が保持される。
以上のように、本発明の四輪駆動・前輪増速駆動切換機構80では、変速後の動力を前輪4へ伝える駆動出力軸30上に、前輪4を後輪7の周速と略同速に駆動する四輪駆動状態に切換可能とする爪式クラッチ81と、前輪4を後輪7の周速よりも増速して駆動する前輪増速駆動状態とに切換可能とする摩擦式クラッチ82を設け、爪式クラッチ81及び摩擦式クラッチ82をアクチュエータ85・86の摺動により「入」「切」可能に構成し、摩擦式クラッチ82を「切」方向にバネ88で付勢し、前記爪式クラッチ81のアクチュエータ85にピン87を設けて、該ピン87を前記摩擦式クラッチ82のアクチュエータ86に当接させて爪式クラッチ81を「入」側に付勢したことから、従来爪式クラッチ81及び摩擦式クラッチ82の両方に備えていたバネの一つを省くことができ、四輪駆動・前輪増速駆動切換機構を簡単な構造で構成できる。よって、加工作業も容易なものとなり、低コスト化を図ることができる。
また、前記爪式クラッチ81と摩擦式クラッチ82のアクチュエータを油圧式として、各アクチュエータのシリンダ83・84内に形成したシリンダ室Ha・Hbに圧油を同時に供給可能に構成したことから、爪式クラッチ81と摩擦式クラッチ82の「入」「切」を切り換えるバルブ95の制御回路をON/OFFの一回路で構成でき、コストを低減させることができる。
本発明の一実施例に係るトラクタの全体的な構成を示した側面図。 動力伝達構成を示したスケルトン図。 四輪駆動・前輪増速駆動切換機構を示すミッションケース下部の側面断面図。 四輪駆動状態における四輪駆動・前輪増速駆動切換機構を示す図。 前輪増速駆動状態における四輪駆動・前輪増速駆動切換機構を示す図。 四輪駆動・前輪増速駆動切換機構の制御を示すフローチャート図。
30 前輪駆動出力軸
81 爪式クラッチ
82 摩擦式クラッチ
85 ピストン
86 ピストン
87 ピン
88 バネ

Claims (1)

  1. 変速後の動力を前輪(4)へ伝える前輪駆動出力軸(30)上に、前輪(4)を後輪(7)の周速と略同速に駆動する四輪駆動状態に切換可能とする第一クラッチとなる爪式クラッチ(81)と、該前輪(4)を後輪(7)の周速よりも増速して駆動する前輪増速駆動状態とに切換可能とする第二クラッチとなる摩擦式クラッチ(82)を設けた走行車両において、該第一クラッチとなる爪式クラッチ(81)、及び第二クラッチとなる摩擦式クラッチ(82)のアクチュエータを油圧式として、該アクチュエータであるピストン(85・86)の摺動により、クラッチの「入」「切」を可能に構成し、該第二クラッチとなる摩擦式クラッチ(82)を「切」方向に、弾性体であるバネ(88)で付勢し、前記第一クラッチとなる爪式クラッチ(81)のアクチュエータであるピストン(85)に押体であるピン(87)を設けて、該ピン(87)の先端は、第二クラッチとなる摩擦式クラッチ(82)のシリンダ(84)の後部である、第一クラッチとなる爪式クラッチ(81)の側の面を貫通してシリンダ室(Hb)内に挿入し、該第二クラッチとなる摩擦式クラッチ(82)のピストン(86)に当接させ、各アクチュエータのシリンダ(83・84)内に形成したシリンダ室(Ha・Hb)に圧油を供給しない場合には、該バネ(88)とピン(87)により、第二クラッチとなる摩擦式クラッチ(82)を「切」側に付勢し、第一クラッチとなる爪式クラッチ(81)を「入」側に付勢し、前輪(4)を後輪(7)の周速と略同速に駆動し、各アクチュエータのシリンダ(83・84)内に形成したシリンダ室(Ha・Hb)に圧油を同時に供給した場合には、該第一クラッチとなる爪式クラッチ(81)をバネ(88)に抗して「切」側に作動し、第二クラッチとなる摩擦式クラッチ(82)を「入」側に作動し、該前輪(4)を後輪(7)の周速よりも増速して駆動する前輪増速駆動状態としたことを特徴とする四輪駆動・前輪増速駆動切換機構。
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