JP2002104236A - 農作業機の操向装置 - Google Patents

農作業機の操向装置

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JP2002104236A JP2000300127A JP2000300127A JP2002104236A JP 2002104236 A JP2002104236 A JP 2002104236A JP 2000300127 A JP2000300127 A JP 2000300127A JP 2000300127 A JP2000300127 A JP 2000300127A JP 2002104236 A JP2002104236 A JP 2002104236A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単かつ軽い操作によって異なる旋回モード
で機体を操向操作できる農作業機の操向装置を提供す
る。 【解決手段】 ステアリンレバー47を中立位置nから
揺動操作すると、センサ48からの情報を基に操向制御
手段49が電動モータ60と電動モータ70を操作し、
操向切り換え弁V1が電動モータ60によって切り換え
操作されて一方のサイドクラッチ20L,20Rをクラ
ッチ切り側に操作し、可変リリーフ弁V4が電動モータ
70によって高圧側に操作されてクラッチSCを入りに
操作し、旋回内側の走行装置が減速駆動される。ステア
リングレバー47をその方向にさらに揺動操作すると、
センサ48からの情報を基に操向制御手段49が電動モ
ータ70を操作し、旋回モード選択弁V2が電動モータ
70によって制動側に切り換え操作されて制動機構Bを
入り側に操作し、旋回内側の走行装置が制動される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、左右一対の走行装
置に各別に作用する一対のサイドクラッチが一対のクラ
ッチ用油圧アクチュエータによって各別操作自在に装備
され、サイドクラッチが切られた一方の走行装置を減速
駆動又は制動することによってこの走行装置を旋回内側
にして機体の走行方向を変更させる第1旋回手段を、旋
回用第1 油圧アクチュエータによって入り切り操作自在
に備え、サイドクラッチが切られた一方の走行装置を制
動又は逆転駆動することによってこの走行装置を旋回内
側にして、かつ、前記第1 旋回手段によって旋回すると
きよりも小旋回半径で機体の走行方向を変更させる第2
旋回手段を、旋回用第2油圧アクチュエータによって入
り切り操作自在に備えてある農作業機の操向装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】上記農作業機は、サイドクラッチ、第1
旋回手段、第2旋回手段を操作することにより、旋回半
径が異なる旋回モードで機体を操向操作できるものであ
る。この種農作業機において、旋回モード選択弁を旋回
モード選択用の操作具によって切り換え操作し、操向切
り換え弁と旋回制御弁とを操向操作具によって操作する
ように構成すると、旋回半径が異なる状態にして機体を
操向操作するには、旋回モードを選択するための操作具
と、操向操作具との両方の操作具を操作する必要があ
る。このため、従来、たとえば特開平7−47973号
公報に示されるように、旋回モード選択弁を電磁ソレイ
ノドによって切り換え操作するように電磁弁に構成し、
操向操作具の操作位置の検出結果に基づいて旋回モード
制御弁を切り換え操作する制御装置を備えるとともに、
操向操作具を操向切り換え弁及び旋回制御弁に連係させ
る連係機構を備え、一つの操向操作具を中立位置から左
右一方に操作していくに伴い、一方の走行装置のサイド
クラッチが切りになり、かつ、前記第1旋回手段が入り
になり、かつ、前記第2旋回手段が切りになる第1旋回
状態と、一方の走行装置のサイドクラッチが切りにな
り、かつ、前記第1旋回手段が切りになり、かつ、前記
第2旋回手段が入りになる第2旋回状態とが順次に現出
され、一つの操向操作具を操作するだけで旋回モードで
異ならせて機体を操向操作できるものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の操向装
置にあっては、操向切り換え弁及び旋回制御弁を操向操
作具に付与する人為操作力によって切り換え操作するも
のであり、操向操作具を各弁に連係させる連係機構や、
制御弁で発生する操作抵抗などのために操作が重くなる
ことがあった。また、農作業機にあっては、ミッション
オイルを作動油に使用されることが多いことから各弁に
塵埃などが入り込むことがある。すると、電磁ソレノイ
ドの操作力では弁が切り換わりにくくなる場合があっ
た。本発明の目的は、操向操作具を操作するだけで旋回
モードを異ならせて操向操作できるのみならず、軽く操
作できるとともに塵埃による切り換わり不良を回避しや
すい農作業機の操向装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1による発明の構
成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0005】〔構成〕左右一対の走行装置に各別に作用
する一対のサイドクラッチが一対のクラッチ用油圧アク
チュエータによって各別操作自在に装備され、サイドク
ラッチが切られた一方の走行装置を減速駆動又は制動す
ることによってこの走行装置を旋回内側にして機体の走
行方向を変更させる第1旋回手段を、旋回用第1 油圧ア
クチュエータによって入り切り操作自在に備え、サイド
クラッチが切られた一方の走行装置を制動又は逆転駆動
することによってこの走行装置を旋回内側にして、か
つ、前記第1 旋回手段によって旋回するときよりも小旋
回半径で機体の走行方向を変更させる第2旋回手段を、
旋回用第2油圧アクチュエータによって入り切り操作自
在に備えてある農作業機の操向装置において、一つの操
向操作具の中立位置からの操作方向と操作ストロークと
を検出するセンサを備え、前記一対のクラッチ用油圧ア
クチュエータを操作する操向切り換え弁と、前記旋回用
第1油圧アクチュエータと前記旋回用第2油圧アクチュ
エータを択一的に油圧供給源に接続する旋回モード選択
弁と、この旋回モード選択弁への油圧供給を制御する旋
回制御弁とを電動モータによって切り換え操作するよう
に構成し、前記センサからの情報を基に前記電動モータ
を自動的に操作する操向制御手段を備えてあるととも
に、操向操作具が中立位置に操作されると、前記一対の
サイドクラッチが入りになり、かつ、前記第1旋回手段
及び前記第2旋回手段が切りになる直進状態を現出し、
操向操作具が中立位置から左右一方へ操作されると、先
ず、一方の走行装置のサイドクラッチが切りになり、か
つ、前記第1旋回手段が入りになり、かつ、前記第2旋
回手段が切りになる第1旋回状態を現出し、さらに操向
操作具が左右一方へ操作されると、一方の走行装置のサ
イドクラッチが切りになり、かつ、前記第1旋回手段が
切りになり、かつ、前記第2旋回手段が入りになる第2
旋回状態を現出するように前記操向制御手段を構成して
ある。
【0006】〔作用〕操向操作具を中立位置から操作し
ていくと、操向制御手段がセンサからの情報を基に電動
モータを操作してこのモータが操向切り換え弁、旋回モ
ード選択弁及び旋回制御弁を切り換え操作し、先ず前記
第1旋回状態が現出されて走行向きが変化し、次に第2
旋回状態が現出されて第1 旋回状態で旋回するときより
も小旋回半径で走行向きが変化する。
【0007】操向切り換え弁、旋回モード選択弁及び旋
回制御弁が電動モータによって切り換え操作されるもの
だから、人為操作力によって切り換え操作するものに比
して操向操作具の操作に必要な操作力を軽くできる。ま
た、電磁ソレノイドよりも強い操作力で切り換え操作さ
れ、塵埃が流入して切り換わり抵抗が若干増大しても、
その抵抗に打ち勝って切り換え操作されやすくなる。
【0008】〔効果〕したがって、一つの操向操作具を
操作するだけで、しかも軽く操作するだけで操作容易に
第1 旋回状態を現出させて機体を操向操作したり、第2
旋回状態を現出させて小さい旋回半径で機体を操向操作
することができる。しかも、操向切り換え弁や旋回モー
ド選択弁とか旋回制御弁に塵埃が入り込んで切り換わり
抵抗が若干増大しても、強固に切り換え操作されて切り
換わり不良が発生しにくいように信頼性の高いものにな
った。
【0009】請求項2による発明の構成、作用、効果は
つぎのとおりである。
【0010】〔構成〕請求項1による発明の構成におい
て、前記操向切り換え弁を操向用の電動モータによって
切り換え操作し、前記旋回モード選択弁と前記旋回制御
弁とを前記操向用の電動モータとは異なる旋回用の電動
モータによって切り換え操作するように構成してある。
【0011】〔作用〕操向切り換え弁と旋回モード選択
弁と旋回制御弁の各弁を同一の電動モータによって切り
換え操作されるよう構成すると、切り換わりタイミング
が弁によって異なるようにして各弁が操作されるように
する場合、カムとカムフォロワで成るなどのタイミング
調節機構を三つの弁それぞれとモータとの間に設ける必
要が生じる。これに対し、操向切り換え弁を操向用の電
動モータによって切り換え操作され、旋回モード選択弁
と旋回制御弁とを操向用の電動モータとは異なる旋回用
の電動モータによって切り換え操作されるものだから、
旋回モード選択弁と旋回制御弁の二つの弁と電動モータ
との間にだけタイミング調節機構を設け、両電動モータ
を起動タイミングが異なるようにするなどして制御すれ
ば、各弁が異なるタイミングで切り換わるようにしなが
ら各弁を操作させられる。
【0012】〔効果〕各弁を異なるタイミングで切り換
わるようにして操作させるのに、弁とモータとの間に設
けるタイミング調節機構が比較的少ない構造簡単な操作
構造を採用してでき、コンパクトに得たり安価に得られ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】図1に、本発明を適用した農作業
機の一例であるコンバインの右側面図が示されている。
このコンバインは、左右一対のクローラ型の走行装置1
L,1Rを備えた走行機体2の前部に、刈取り前処理部
3を昇降自在に連結するとともに、機体上に、脱穀装置
4、穀粒タンク5、エンジン6、操縦部7、などを搭載
した構造となっている。
【0014】以下、前記走行装置1L,1Rの伝動構造
を図2、図3、および、図4に基づいて説明する。説明
における左右方向の記述は機体に対する左右方向に基づ
いており、正面から見たこれらの図における左右方向と
は逆の関係となっている。
【0015】前記エンジン6の動力は、前後進の切換え
が可能な主変速装置としての静油圧式無段変速装置(H
ST)8に伝達され、その変速出力がミッションケース
9に入力される。ミッションケース9に入力された動力
は、ギヤG1 ,G2 を介して第1軸10に伝達された
後、ギヤG3 ,G4 を介して副変速機構11に伝達され
る。また、第1軸10からケース外に取り出された動力
のうち、正転動力のみがワンウエイクラッチOCを介し
て前記刈取り前処理部3にベルト伝達される。なお、前
記静油圧式無段変速装置8は、操縦部7に備えた主変速
レバー15によって操作される。
【0016】図3などに示すように、前記副変速機構1
1は、コンスタントメッシュ式に3段のギヤ変速を行う
ものであり、第2軸12に遊嵌装着した小径ギヤG5 ,
中径ギヤG6 ,大径ギヤG7 を、第3軸13に固着した
ギヤG8 ,G9 ,G10にそれぞれ常時咬合させ、前記第
2軸12上に配備した2つのシフトスリーブS1 ,S2
をシフトすることで、3組の常噛みギヤ対のいずれか一
組を用いて、第2軸12から第3軸13への3段の変速
伝動を行うよう構成されている。なお、この副変速機構
11は、操縦部7に備えた副変速レバー16によって操
作される。
【0017】前記第3軸13に伝達された動力は、中央
のギヤG9 を介して第4軸19のセンターギヤG11に伝
達された後、左右のサイドクラッチ20L,20R、車
軸ギヤ21L,21R、および、車軸22L,22Rを
介して左右の走行装置1L,1Rに伝達される。
【0018】前記サイドクラッチ20L,20Rは、第
4軸19に遊嵌されるとともに車軸ギヤ21L,21R
に常時咬合されたサイドクラッチギヤ23L,23Rを
シフトして、動力分配用の伝動部材である前記センター
ギヤG11の中心内歯に側方から咬合離脱させることで、
センターギヤG11から車軸22L,22Rへの動力伝達
を断続するよう構成されたものであり、前記サイドクラ
ッチギヤ23L,23Rをシフトする手段が以下のよう
に構成されている。
【0019】前記第4軸19は、中央部位が大径の段付
き軸に構成されるとともに、サイドクラッチギヤ23
L,23Rは、この第4軸19の大径部と小径部とに亘
って外嵌する段付きの内径を備えており、互いの段差部
の間が油室g,hとなっている。そして、常時は、バネ
24L,24RによってセンターギヤG11側にスライド
付勢されてクラッチ入り位置に保持され、第4軸19の
内部に穿設された油路a,bを介して油室g,hに圧油
が供給されて各サイドクラッチギヤ23L,23Rがバ
ネ24L,24Rに抗して限界までシフトされると、セ
ンターギヤG11から外れてクラッチ切り状態がもたらさ
れるようになっている。また、サイドクラッチギヤ23
L,23Rがクラッチ切り位置までシフトされると、圧
油供給用の前記油路a,bが、第4軸19の内部に穿設
された油路dに連通されるようになっている。
【0020】これにより、左のサイドクラッチ20L
は、サイドクラッチギヤ23Lの内周側部分をピストン
型の油圧アクチュエータ23aとし、この油圧アクチュ
エータ23aによって入り切り操作される。右のサイド
クラッチ20Rは、サイドクラッチギヤ23Rの内周側
部分をピストン型の油圧アクチュエータ23bとし、こ
の油圧アクチュエータ23bによって入り切り操作され
る。
【0021】また、前記サイドクラッチギヤ23L,2
3Rは、センターギヤG11との咬合が外れたクラッチ切
り位置に到達した後、第4軸19の両端部位に遊嵌装着
された旋回用サイドギヤ25L,25Rに、多板式の旋
回用クラッチ30L,30Rを介して連結可能となって
いる。
【0022】前記旋回用クラッチ30L,30Rは、旋
回用サイドギヤ25L,25Rの側面に一体連設した大
径のクラッチケース部31L,31Rにディスク状のピ
ストン32L,32Rが内嵌装着されるとともに、クラ
ッチケース部31L,31Rに駆動側の複数枚の摩擦板
33L,33Rが外周において係合支持され、この駆動
側の摩擦板93L,93Rに接合される複数枚の従動側
の摩擦板34L,34Rが、サイドクラッチギヤ23
L,23Rの外周歯部に直接に外嵌係合された構造とな
っている。ここで、従動側の摩擦板34L,34Rは、
図4中に示すように、摩擦伝動部分と中央嵌合孔との中
間部位において周方向複数箇所に連通孔38が形成され
ており、ミッションケース内の潤滑油がクラッチ内部空
間に自由に出入りして、摩擦面の冷却、および、クラッ
チ切り時における潤滑を良好に行うことができるととも
に、クラッチ内部空間に油が封入されることを防止し
て、ピストン32L,32Rの作動に悪影響が出ること
が回避されている。
【0023】旋回用クラッチ30L,30Rのピストン
32L,32Rを作動させる油室i,jは、サイドクラ
ッチ20L,20Rに圧油を供給する前記油路a,bに
それぞれ絞り流路k,mを介して連通接続されている。
【0024】さらに、旋回用クラッチ30L,30Rの
内部には、ピストン32L,32Rを摩擦板側、つま
り、クラッチ入り側に向けて押圧するバネ35L,35
Rが周方向複数箇所に組み込まれており、ピストン32
L,32Rを適度に軽く摩擦伝動部位に押し付けて、旋
回用サイドギヤ25L,25Rとサイドクラッチギヤ2
3L,23Rとの間で常に低トルクの動力伝達が行われ
るように構成されている。
【0025】また、前記旋回用サイドギヤ25L,25
Rは、第5軸36の両端部位に固着されたギヤ37L,
37Rに咬合されるとともに、第5軸36に遊嵌したギ
ヤG13が、前記センターギヤG11の側部に連設された小
径のギヤG12に咬合されて減速連動されている。
【0026】前記ギヤG13と第5軸36との間には、緩
旋回を司る第1旋回手段としての多板式のクラッチSC
が装備されている。このクラッチSCは、常時は内装し
たバネ41によって旋回用第1油圧アクチュエータとし
ての油圧ピストン42が後退復帰されて、クラッチ切り
状態に維持され、第5軸36の内部に穿設された油路c
を介して圧油が供給されることで、油圧ピストン42が
バネ41に抗して変位されてクラッチ入り状態に切換え
られるようになっている。
【0027】また、ミッションケース9の右側面に、前
記クラッチSCを入りにして旋回するときよりも小半径
の旋回半径で旋回する信地旋回を司る第2旋回手段とし
ての多板式の制動機構Bが装備されている。この制動機
構Bは、旋回用第2油圧アクチュエータの一例としての
リング状の油圧ピストン43が油圧の印加によってケー
ス内方へ進出して、押圧プレート44を内装バネ45に
抗して押圧変位させることで、第5軸36に摩擦制動作
用が付加され、油圧の印加が解除されて押圧プレート4
4が内装バネ45によって復帰後退することで、制動が
解除されるようになっている。
【0028】図5に、前記サイドクラッチ20L,20
R、旋回用クラッチ30L,30R、クラッチSC、お
よび、制動機構Bを操作する旋回用の油圧回路図および
制御系統図が示されている。図5おいて、V1 は、前記
サイドクラッチ20L,20Rのサイドクラッチギヤ2
3L,23Rを択一的にシフト操作するための操向切換
え弁であって、ミッションケース9の外側に配備した操
向用の電動モータ60によって中立、および、正逆の3
位置に選択操作される。V2 は、前記クラッチSCの油
圧ピストン42と、制動機構Bの油圧ピストン43を択
一的に油圧供給源としての油路eに接続して旋回モード
を切換える旋回モード選択弁であって、通常はクラッチ
SCの油圧ピストン42に圧油を供給する位置に付勢さ
れ、ミッションケース9の外側に配備した旋回用の電動
モータ70によって制動機構Bの油圧ピストン43に圧
油を供給する位置に切換えられるようになっている。
【0029】また、図5中のV3 は、前記第4軸19の
内部に形成された油路dに接続されたシーケンス弁であ
り、その作動圧は、サイドクラッチ20L,20Rのサ
イドクラッチギヤ23L,23Rをクラッチ切り位置ま
でシフトしてバネ24とバランスさせる圧に設定されて
いる。そして、このシーケンス弁V3 の下手側に旋回制
御弁としての可変リリーフ弁V4 が接続されて、作動油
タンクを兼用するミッションケース9に連通されるとと
もに、シーケンス弁V3 と可変リリーフ弁V4との間か
ら分岐した前記油路eが前記旋回モード選択弁V2 の一
次側に接続されており、可変リリーフ弁V4は、圧力調
節されることにより、旋回モード選択弁V2に給油した
り、この給油を停止したりする。そして、この可変リリ
ーフ弁V4 は前記旋回用の電動モータ70によって操作
されて作動圧力が調節されるようになっている。
【0030】操向切り換え弁V1の前記操向用電動モー
タ60による切り換え操作、旋回モード選択弁V2及び
可変リリーフ弁V4の前記旋回用電動モータ70による
切り換え操作は、図6、図7に示す操作構造に基づいて
行われるように構成してある。
【0031】すなわち、操向切り換え弁V1は、ミッシ
ョンケース9の外面側に取付けた油圧ブロックに組み込
まれており、この油圧ブロックの外部に位置する操作ア
ーム61を支軸62の軸芯まわりで揺動操作することに
よって切り換え操作できる。操作アーム61は、このア
ーム61の基部に備えてあるバネ受けピン63に両端側
が当接するように構成した復帰ばね64によって中立位
置に復元付勢するように構成してある。
【0032】ミッションケース9に固定のモータ取付け
体65が支持する前記操向用電動モータ60の出力軸6
0aに回転カム66を一体回転自在に取付けてある。回
転カム66が中立位置にあると、この回転カム66の周
面に設けてある操作カム部67の凹入部分で成る中立部
分67aが、操作アーム61の遊端部にローラを付けて
設けてある操作部61aに対応して操作アーム61を中
立位置に操作する。すると、操作アーム61は、操向切
り換え弁V1を中立状態に操作する。この状態から操向
用電動モータ60が正回転方向や逆回転方向に駆動され
ると、回転カム66が電動モータ60の駆動力によって
正回転方向や逆回転方向に操作され、回転カム66の前
記操作カム部67の前記中立部分67aの横側に位置す
る円弧部分で成る操向部分67bが操作アーム61の前
記操作部61aに当接して操作アーム61を中立位置か
ら左操向側や右操向側に揺動操作する。すると、操作ア
ーム61が操向切り換え弁V1を左旋回や右旋回の操向
側に切り換え操作する。
【0033】旋回モード選択弁V2と可変リリーフ弁V
4は、ミッションケース9の外面側に取付けられて制動
機構Bを内部に備えているサイドカバーの内部に組み込
まれている。旋回モード選択弁V2は、前記サイドカバ
ーの外部に位置する操作アーム71を支軸72の軸芯ま
わりで揺動操作することによって切り換え操作できる。
この操作アーム71は、旋回モード選択弁V2が備えて
いる自己復元力によってクラッチ側に復元するように揺
動付勢されている。
【0034】可変リリーフ弁V4は、前記サイドカバー
の外部に位置する操作アーム73を前記支軸72と二重
軸構造になっている支軸74の軸芯まわりで揺動操作す
ることによって操作できる。この操作アーム73は、こ
のアーム73の基部に作用する復帰ばね75によって低
圧側に復帰するように付勢されている。
【0035】ミッションケース9に固定のモータ取付け
体76が支持する前記旋回用電動モータ70の出力軸7
0aに回転カム77を一体回転自在に取付けてある。回
転カム77が直進位置にあると、この回転カム77の周
面に設けてある操作カム部78の小径部分78aが、可
変リリーフ弁V4の操作アーム73の遊端部にローラを
付けて設けてある操作部73aに対応して操作アーム7
3を低圧側に操作する。すると、操作アーム73は、可
変リリーフ弁V4を低圧側に操作する。この状態から旋
回用電動モータ70が駆動されると、回転カム77が電
動モータ70の駆動力によって旋回側に回転操作され、
回転カム77の前記操作カム部78における大径部分7
8bが操作アーム73の前記操作部73aに当接して操
作アーム73を高圧側に揺動操作する。すると、操作ア
ーム73が可変リリーフ弁V4を高圧側に切り換え操作
する。
【0036】可変リリーフ弁V4が高圧側に切り換わっ
後にさらに回転カム77が回転操作されても、操作カム
部78の前記大径部分78bにおける円弧形状のため
に、操作アーム73は高圧側に維持されて可変リリーフ
弁V4を所定の高圧状態に維持する。
【0037】前記回転カム77の側面に丸棒材を固着し
て旋回モード選択弁V2の前記操作アーム71のための
操作カム部79を設けてある。回転カム77が直進位置
にあるときも、回転カム77が旋回側に回転操作されて
可変リリーフ弁V4を高圧側に切り換えた後において
も、回転カム77がさらに同方向に所定角度を回転操作
されるまでは、操作カム部79が操作アーム71に当接
せず、操作アーム71はクラッチ位置にあって旋回モー
ド選択弁V2をクラッチ側に維持している。回転カム7
7がさらに旋回側に回転操作されると、前記操作カム部
79が操作アーム71の側面部分に当接して操作アーム
71を旋回モード選択弁V2の自己復元力に抗して制動
側に揺動操作する。すると、操作アーム71は旋回モー
ド選択弁V2をブレーキ側に切り換え操作する。
【0038】図5に示すように、前記操向用の電動モー
タ60、及び、前記旋回用の電動モータ70は、操縦部
7のハンドル塔46に備えた操向操作具としてのステア
リングレバー47に付設してあるセンサとしてのポテン
ショメータ48に操向制御手段49を介して電気的に連
係されている。
【0039】ポテンショメータ48は、ステアリングレ
バー47が操作されるとこれに連動して作動し、ステア
リングレバー47の操作位置や、ステアリングレバー4
7の中立位置nからの操作方向及び操作ストロークを連
続的に検出し、この検出結果を電気信号にして前記操向
制御手段49に出力する。
【0040】操向制御手段49は、マイクロコンピュー
タで成り、ステアリングレバー42を操作すると、ポテ
ンショメータ48からの情報を基に操向用の電動モータ
60及び旋回用の電動モータ70を自動的に操作して操
向切り換え弁V1、可変リリーフ弁V4、旋回モード選
択弁V2を操作し、ステアリングレバー42の操作位置
に対応させて、機体が直進走行するように機体操向させ
る直進状態を現出させたり、機体がステアリングレバー
42の操作方向に等しい方向にステアリングレバー42
の操作ストロークに対応した旋回半径で走行方向を変更
するように機体操向を行う旋回状態を現出させる。
【0041】なお、ステアリングレバー47は、左右の
みならず前後方向にも揺動可能な十字操作レバーに構成
されており、その中立位置から前方への揺動操作によっ
て前記刈取り前処理部3が下降され、また、中立位置か
ら後方への揺動操作によって刈取り前処理部3が上昇さ
れるように、図示しない前後操作位置検出センサの検出
情報に基づいて昇降制御手段が作動するようになってい
る。
【0042】また、図2中の51は、前記第3軸13の
端部に作用するよう配備された機体停止用および駐車用
のブレーキであり、操縦部7の足元に備えられた停止ペ
ダル52の踏み込み操作によって、エンジン6から静油
圧式無段変速装置8への伝動系に配備された図示しない
主クラッチが切り操作されるとともに、前記ブレーキ5
1が制動操作される。また、ペダル52を踏み込み位置
に係止保持しておくことで、駐車ブレーキをかけること
ができるようになっている。
【0043】本発明に係る操向装置は以上のように構成
されており、次に、その操向作動について説明する。な
お、乾田や機体沈下が少ない湿田での作業では前記作業
モード選択スイッチ50を「標準」作業モードに、ま
た、機体沈下が大きい湿田での作業では「湿田」作業モ
ードに切換えておくことになり、以下の説明は「標準」
作業モードに切換えられている状態である。
【0044】前記ステアリングレバー47が中立位置n
にある時には、サイドクラッチ20L,20Rは共にク
ラッチ入り状態にあり、左右のクローラ走行装置1L,
1Rは同速で駆動される直進状態が現出され、機体は直
進走行する。
【0045】ステアリングレバー42が中立位置nから
左右方向の一方、例えば左方の第1操作域Lcに揺動操
作されると、これがポテンショメータ48で検出されて
操向用の電動モータ60が駆動されて、操向切換え弁V
1 が左旋回位置に切換えられる。これによって圧油が油
路aを介して油室gに給されてサイドクラッチギヤ23
Lが油圧ピストン23aによってクラッチ切り位置まで
シフトされ、左側のサイドクラッチ20Lが切られる。
このため、左側のクローラ走行装置1Lだけが遊転状態
となり、右側のクローラ走行装置1Rのみの駆動により
機体は左方向に緩やかに旋回してゆく。
【0046】この場合、サイドクラッチ23Rが切られ
ていない右側の旋回用クラッチ30Rにおいてはバネ3
5Rを介した低トルク伝達が行われて、サイドクラッチ
ギヤ23Rの動力の一部が操向用サイドギヤ25Rに伝
達され、これがギヤ37R、第5軸36、ギヤ37L、
および、旋回用サイドギヤ25Lを経て左側の旋回用ク
ラッチ30Lにまで回り込み伝達されてる。そして、こ
の回り込み動力がバネ35Lを介した軽い摩擦伝動によ
って、クラッチ切り位置にあるサイドクラッチギヤ23
Lに伝達され、左側のクローラ走行装置1Lは低トルク
の動力伝達を受けることになる。従って、左側のクロー
ラ走行装置1Lは、右側走行装置1Rの動力から取出し
た低トルクの動力伝達を受けながらサイドクラッチ23
Lが切り操作されることになり、サイドクラッチ23L
が切られて主動力の伝達が遮断されたとたんにクローラ
走行装置1Lが走行負荷によって完全に停止してしまう
ようなことはなく、サイドクラッチ23Lの切り作動に
伴うショックが緩和される。
【0047】また、左側のサイドクラッチ20Lを長く
切り続けると、油路aに供給された圧油の位置部が絞り
流路kを介して左側の旋回用クラッチ30Lの油室iに
も徐々に供給されて、旋回用クラッチ90Lが入れられ
ることになるが、ステアリングレバー47が第1操作域
Lcにある間は、可変リリーフ弁V4 の作動圧が未だ低
いために、旋回モード選択弁V2 を介して圧油供給を受
ける状態にあるクラッチSCはクラッチ入り作動するこ
とはなく、第5軸36およびギヤ37Lはセンターギヤ
G11からの動力で強力に駆動されていない。従ってこの
状態では、旋回用クラッチ30Lが入り操作されても機
体操向には関与しないことになる。
【0048】ステアリングレバー47が第2操作域Ls
にまで操作されると、これがポテンショメータ48によ
って検出されて旋回用の電動モータ70が駆動され、可
変リーフ弁V4 のリリーフ圧がシーケンス弁V3 の作動
圧を超えた大きさまで変更され、高い圧油が油路eおよ
び油路cを介してクラッチSCの油圧ピストン42に供
給され、クラッチSCが入り操作される。クラッチSC
が入れられると、第5軸36はセンターギヤG11からの
動力で強力に駆動され、この第5軸36にギヤ37Lを
介して連動連結されている旋回用サイドギヤ25Lが所
定の低速で駆動される。従って、この旋回用サイドギヤ
25Lの低速動力がクラッチ切り位置にあるサイドクラ
ッチギヤ23Lに旋回用クラッチ30Lを介して伝達さ
れ、左側のクローラ走行装置1Lは所定の比率で減速さ
れた低速状態で右クローラ走行装置1Rと同方向に駆動
される第1旋回状態が現出され、左右クローラ走行装置
1R,1Lの駆動速度差に基づいて機体は左方向に緩や
かにかつ確実に旋回してゆく。
【0049】この場合、中立位置nにあるステアリング
レバー47を一気に第2操作域Lsにまで操作すると、
上記のように、左側サイドクラッチ20Lが切られると
ともに速やかにクラッチSCが入り作動し、かつ、左側
の旋回用クラッチ30Lもクラッチ入り作動するのであ
るが、油路aの圧油は絞り流路kを介して旋回用クラッ
チ30Lにおける大きい断面積の油室iに除々に供給さ
れるので、旋回用クラッチ30Lのクラッチ入り作動は
緩慢かつ滑らかに行われる。従って、クラッチSCを介
して旋回用サイドギヤ25Lに伝達された動力は衝撃な
くサイドクラッチギヤ23Lに伝達されることになり、
左側のクローラ走行装置1Lは滑らかに減速駆動状態に
なる。
【0050】ここで、前記クラッチSCに印加される油
圧は、可変リリーフ弁V4 によって制限されているの
で、第2操作域Ls内のステアリングレバー47が中立
位置n側に近いほど、回転カム77の操作カム部78の
大径部分78bがこれの形状によって操作アーム73を
徐々に低圧側に操作し、クラッチSCに印加される油圧
は低く、クラッチSCを介して伝達されるトルクは小さ
く、第2操作域Ls内のステアリングレバー47が中立
nから離れるほど、回転カム77の操作カム部78の大
径部分78bの形状に起因してクラッチSCに印加され
る油圧も高くなり、クラッチSCを介して左側のクロー
ラ走行装置1Lに伝達されるトルクは次第に大きくな
る。そして、ついにはクラッチSCが完全に繋がって、
左側のクローラ走行装置1Lは所定の比率で減速された
低速状態で駆動されることになるのである。
【0051】ステアリングレバー47が第2操作域Ls
を超えて第3操作域Lbにまで操作されると、これがポ
テンショメータ48で検出されて旋回用の電動モータ7
0がさらに旋回側に駆動されて、旋回モード選択弁V2
が制動側に切換えられ、油路eが油路fにつながって圧
油が制動機構Bの油圧ピストン43に供給されるととも
に、クラッチSCに連通されている油路cがドレン流路
Dに連通されてクラッチSCが切られる。この場合、ス
テアリングレバー47が大きく操作されていることで、
前記リリーフ圧が既に高くなっているので、制動機構B
によって第5軸36は制動され、この第5軸36に連動
連結されている左側のクローラ走行装置1Lは制動され
た状態で、右側のクローラ走行装置1Rのみが駆動され
る第2旋回状態が現出され、機体は左方向に急旋回(信
地旋回)する。
【0052】また、機体操向状態からステアリングレバ
ー47を中立位置nに戻すと、切られていた左側のサイ
ドクラッチ23Lが入り作動して、再び直進状態に復帰
するのであるが、この場合、左側の旋回用クラッチ旋回
用クラッチ30Lにおいては低トルク伝達が行われて、
左側サイドクラッチギヤ23Lは少し回転しているの
で、センターギヤG11とサイドクラッチギヤ23Lとの
速度差が、サイドクラッチギヤ23Lが停止してしまっ
ている場合より小さくなり、咬合不良をもたらすことな
く円滑にサイドクラッチギヤ23LがセンターギヤG11
に再咬合する。
【0053】なお、言うまでもないが、ステアリングレ
バー47が右旋回方向に操作される場合も上記と同様
に、第1操作域Rcでは、左側のサイドクラッチ20R
のみを切っての緩やかな右旋回が行われ、第2操作域R
sでは、クラッチSCを入り操作して右側のクローラ走
行装置1Rを減速駆動しての右旋回が行われ、また、第
3操作域Rbでは、右側のクローラ走行装置1Rを制動
しての右方への急旋回(信地旋回)が行われる。
【0054】上記作動が作業選択スイッチ50を「標
準」にしての作動であるが、深い湿田では作業選択スイ
ッチ50を「湿田」に切換えておくことで、旋回作動の
特性が以下のように変更される。
【0055】作業選択スイッチ50を「湿田」に切換え
ておくと、ステアリングレバー47が中立位置nにある
時からから可変リリーフ弁V4 の作動圧を高く設定して
おくように電動モータ70が制御される。この湿田作業
モードに設定しておくと、ステアリングレバー47を第
1操作域Lc、Rcに揺動操作した時からクラッチSC
が直ちに入れられ、上記したように旋回内側のクローラ
走行装置が減速駆動され、左右クローラ走行装置1R,
1Lの駆動速度差に基づく機体旋回が行われる。従っ
て、一方のサイドクラッチを切っただけの機体旋回作動
時に見られる旋回内側のクローラ走行装置による堀り込
みや、泥よせ、などの現象が抑制された滑らかで確実な
旋回が可能となる。
【0056】また、「湿田」作業モードでステアリング
レバー47を第2操作域Ls、Rsおよび第3操作域L
b、Rb以上に操作すると、旋回モード選択弁V2 が切
換えられ、上記したように、旋回内側のクローラ走行装
置を制動して外側のクローラ走行装置のみを駆動しての
旋回(信地旋回)が行われる。
【0057】本発明は、以下のような形態で実施するこ
ともできる。
【0058】(1)上記実施形態では、左右揺動自在な
ステアリングレバー47をステアリング操作具としてい
るが、回転操作するステアリングハンドルをステアリン
グ操作具として利用することもできる。したがって、こ
れらを総称して操向操作具42と呼称する。
【0059】(2)制動機構Bに替えて、一方の走行装
置1L,1Rに他方の走行装置IR,1Lとは逆回転方
向の駆動力を伝達する逆転伝動機構を設け、第3操作域
Lb,Rbを、サイドクラッチの切られた側の走行装置
を、減速逆転駆動する超信地旋回モードにして実施する
こともできる。
【0060】(3)前記制動機構B、クラッチSCの他
に前記逆転伝動機構も設け、第3操作域Lb,Rbを、
上記のようにサイドクラッチの切られた側の走行装置を
制動するブレーキ旋回モードにするとともに、第3操作
域Lb,Rbの更に外側に、サイドクラッチの切られた
側の走行装置を減速逆転駆動する超信地旋回モードの第
4操作域を設けることも可能である。ただし、この場合
は、前記第5軸36に、逆転動力を入り切りする逆転ク
ラッチを装備する必要がある。
【0061】(4)請求項1に記載の発明を実施するに
当り、操向切り換え弁V1と旋回モード選択弁V2と可
変リリーフV4とを同一の電動モータによって操作する
ように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバイン全体の右側面図
【図2】走行用ミッションケースの伝動構造を示す概略
正面図
【図3】左右のサイドクラッチおよび旋回用クラッチ周
辺を示す正面図
【図4】左側のサイドクラッチおよび旋回用クラッチ周
辺を拡大した正面図
【図5】操向用の油圧回路と制御系の構成図
【図6】操向切り換え弁、旋回モード選択弁、旋回制御
弁の操作構造の正面図
【図7】旋回モード選択弁、旋回制御弁の操作構造の側
面図
【符号の説明】
1L,1R 走行装置 20L,20R サイドクラッチ 23a,23b クラッチ用油圧アクチュエータ 42 旋回用第1油圧アクチュエータ 43 旋回用第2油圧アクチュエータ 47 操向操作具 48 センサ 49 操向制御手段 60,70 電動モータ n 操向操作具の中立位置 e 油圧供給源 SC 第1旋回手段 B 第2旋回手段 V1 操向切り換え弁 V2 旋回モード選択弁 V4 旋回制御弁
フロントページの続き (72)発明者 中村 国祐 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 竹内 由明 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 Fターム(参考) 2B043 AA03 AB02 AB08 BA02 BA05 BB14 DB05 DB17 DB19 DB21 2B076 DA03 DA15 DB06 DC01 DD01 3D052 AA07 AA13 BB11 DD04 EE01 FF02 FF03 JJ14 JJ20 JJ23 JJ37

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右一対の走行装置に各別に作用する一
    対のサイドクラッチが一対のクラッチ用油圧アクチュエ
    ータによって各別操作自在に装備され、サイドクラッチ
    が切られた一方の走行装置を減速駆動又は制動すること
    によってこの走行装置を旋回内側にして機体の走行方向
    を変更させる第1旋回手段を、旋回用第1 油圧アクチュ
    エータによって入り切り操作自在に備え、サイドクラッ
    チが切られた一方の走行装置を制動又は逆転駆動するこ
    とによってこの走行装置を旋回内側にして、かつ、前記
    第1 旋回手段によって旋回するときよりも小旋回半径で
    機体の走行方向を変更させる第2旋回手段を、旋回用第
    2油圧アクチュエータによって入り切り操作自在に備え
    てある農作業機の操向装置であって、 一つの操向操作具の中立位置からの操作方向と操作スト
    ロークとを検出するセンサを備え、前記一対のクラッチ
    用油圧アクチュエータを操作する操向切り換え弁と、前
    記旋回用第1油圧アクチュエータと前記旋回用第2油圧
    アクチュエータを択一的に油圧供給源に接続する旋回モ
    ード選択弁と、この旋回モード選択弁への油圧供給を制
    御する旋回制御弁とを電動モータによって切り換え操作
    するように構成し、前記センサからの情報を基に前記電
    動モータを自動的に操作する操向制御手段を備えてある
    とともに、操向操作具が中立位置に操作されると、前記
    一対のサイドクラッチが入りになり、かつ、前記第1旋
    回手段及び前記第2旋回手段が切りになる直進状態を現
    出し、操向操作具が中立位置から左右一方へ操作される
    と、先ず、一方の走行装置のサイドクラッチが切りにな
    り、かつ、前記第1旋回手段が入りになり、かつ、前記
    第2旋回手段が切りになる第1旋回状態を現出し、さら
    に操向操作具が左右一方へ操作されると、一方の走行装
    置のサイドクラッチが切りになり、かつ、前記第1旋回
    手段が切りになり、かつ、前記第2旋回手段が入りにな
    る第2旋回状態を現出するように前記操向制御手段を構
    成してある農作業機の操向装置。
  2. 【請求項2】 前記操向切り換え弁を操向用の電動モー
    タによって切り換え操作し、前記旋回モード選択弁と前
    記旋回制御弁とを前記操向用の電動モータとは異なる旋
    回用の電動モータによって切り換え操作するように構成
    してある請求項1 記載の農作業機の操向装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017001508A (ja) * 2015-06-09 2017-01-05 和同産業株式会社 作業機
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