JPH08142483A - 輪転式孔版印刷機の孔版原紙始端装着装置 - Google Patents

輪転式孔版印刷機の孔版原紙始端装着装置

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JPH08142483A
JPH08142483A JP6315653A JP31565394A JPH08142483A JP H08142483 A JPH08142483 A JP H08142483A JP 6315653 A JP6315653 A JP 6315653A JP 31565394 A JP31565394 A JP 31565394A JP H08142483 A JPH08142483 A JP H08142483A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 輪転式孔版印刷機の版胴に孔版原紙始端部を
装着する孔版原紙始端装着装置の開閉に要する周囲空間
の大きさを小さくしても排版時に於ける孔版原紙始端部
が孔版原紙始端装着装置を越えて排版装置へ向かうこと
を可能にする。 【構成】 孔版原紙始端装着装置に於ける開閉式の押え
部材76の孔版原紙始端部受入れ側に排版時に押え部材
76による押えつけから解放された孔版原紙始端部11
6を押え部材76の上側へはね上げるはね上げ部材8
4、86、88を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、輪転式孔版印刷機の分
野に係り、特にその版胴に孔版原紙の始端部を装着する
ための孔版原紙始端装着装置に係る。
【0002】
【従来の技術】孔版印刷機は、現在既に、孔版原紙の供
給からその穿孔、穿孔された孔版原紙の版胴への取付
け、印刷、印刷後の版胴からの孔版原紙の排版の全てが
自動化され、指先による押しボタン等の指令手段のタッ
チ操作のみにて孔版印刷の一切のプロセスが自動的に行
われる全自動輪転式孔版印刷機の段階に達している。か
かる全自動輪転式孔版印刷機の基本構造の原形は特開昭
59−96983号公報及び同59−143679号公
報に開示されている。
【0003】かかる全自動輪転式孔版印刷機に於ては、
孔版原紙はロール状に巻かれた帯状のシートとして供給
され、一版の孔版原版を作成する帯状の孔版原紙より版
胴の周りに巻装される所定長さの孔版原紙が切出され、
その始端部は、版胴の円筒状外周面の一部に該版胴の中
心軸線に平行に延在する帯状の支持面を呈する台座部材
と、前記支持面上に重なり合う押え面を有し該押え面が
前記支持面上に重なり合った閉位置と前記押え面が前記
支持面より引き離された開位置との間に移動する押え部
材とからなる基本構成を有する孔版原紙始端装着装置に
より版胴に装着されるようになっている。この場合、上
記の如く台座部材の支持面に向い合う押え面を有し且該
押え面が台座部材の支持面に重なり合う閉位置と押え面
が支持面より引き離された開位置との間に移動する押え
部材として当然考えられる最も基本的な構造は、帯状の
平板部材であり、又これを上記の如き閉位置と開位置と
の間で移動可能に取付ける構造として当然考えられる最
も基本的な構造は、上記の如き帯状の板部材をその長手
方向の一方の縁に沿って枢軸により支持することであろ
う。上記の特開昭59−96983号公報及び同59−
143679号公報に示されている輪転式孔版印刷機の
実施例に於ても、孔版原紙始端装着装置はそのような構
造として示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記の如き全自
動輪転式孔版印刷機に於ける孔版原紙始端装着装置の構
造については、一つの重大な問題がある。それは、上記
公報の図にも示されている通り、かかる全自動輪転式孔
版印刷機に於ては、版胴と、それに新しい孔版原紙を供
給する孔版原紙供給装置と、使用済みの孔版原紙を版胴
より剥ぎ取って排版する排版装置との三者を、全体とし
てできるだけ小さい空間内に調和のとれた態様にて配置
しようとすれば、当然のこととして孔版原紙供給装置は
版胴の一方の側に配置され、排版装置は版胴の他方の側
に配置されることになるであろう。この場合、孔版原紙
始端装着装置には、新しい孔版原紙の装着に際しては孔
版原紙の始端部がそれに向って一方の側より進行して来
るが、使用済み孔版原紙の排版に際しては孔版原紙の始
端部を孔版原紙始端装着装置より排版装置のある他方の
側へ向けて進行させることが要求される。従ってもし孔
版原紙始端装着装置が、上述の如く最も基本的な構成と
して考えられる帯状の板部材であり且それが長手方向の
一方の縁に沿って枢着されている如き構造のものである
場合、該板部材を孔版原紙供給装置の側へ向けて口をあ
けた態様に傾斜させておけば、新しい孔版原紙の始端部
を孔版原紙始端装着装置内へ受け入れるには非常に便利
であるが、排版に当って孔版原紙の始端部を孔版原紙始
端装着装置より反対側へ進行させることが困難となる。
特に版胴より使用済みの孔版原紙をその始端部より始ま
って引き剥す操作は、上記の特開昭59−96983号
公報及び同59−143679号公報にも示されている
通り、引き剥される孔版原紙の始端部と版胴の外周面と
の間に排版爪の先端を当てがった状態で版胴を印刷時の
回転方向と同じ方向に回転されることにより行われるの
が、排版装置による原紙の引き取りにもまたインクによ
り版胴の外周面に粘着した孔版原紙を版胴より引き剥す
上でも好ましい操作であることから、そのような操作が
問題なく行われるためには、排版されるべき孔版原紙の
始端部が孔版原紙始端装着装置を越えて反対側へ進行で
きるようになっていることと、排版に際して版胴が回転
されるとき孔版原紙始端装着装置が上記の排版爪に干渉
しないことが重要である。
【0005】上記の二つの要請事項に鑑み、押え部材が
上記の如く帯状の板部材として構成され、それが長手方
向の一方の縁に沿って枢動式に装着される基本構成を有
する孔版原紙始端装着装置に於て、帯状の板部材は台座
部材の支持面上に重なり合う閉位置よりその押え面が支
持面より引き離された開位置へ向けてほぼ180°反転
されるようにすることが、特開昭59−96984号公
報に於て提案されている。このように帯状の板部材が閉
位置と開位置の間でほぼ180°反転されるようになっ
ていれば、版胴への新しい孔版原紙の装着に当ってその
始端部が孔版原紙始端装着装置の台座部の支持面上に一
方の側から進行して来るときにも、また孔版原紙の排版
に当ってその始端部が台座部材の支持面より排版装置へ
向けて反対の側へ向って進行するときにも、その進行は
押え部材即ち帯状の板部材によって妨げられることはな
く、また排版に際して版胴が印刷時と同じ方向に回転さ
れるときにも、上記の板部材が予め開位置へ向けてほぼ
180°反転され、開状態に於ても版胴の外周面に沿う
状態とされていれば、版胴の外周面に沿ってなるべくそ
れに近い位置に先端を位置させるよう配置されることが
好ましい排版爪に対して孔版原紙始端装着装置の押え部
材即ち帯状の板部材を干渉させないようにすることがで
きる。
【0006】しかし上記の特開昭59−96984号公
報に於ける如く帯状の板部材がほぼ180°に亙って開
位置と閉位置との間で反転されるようになっていると、
その反転経路に当る断面半円形の空間領域にはそれと干
渉するような他の部材が配置されてはならず、特に多く
の部材が密に集合配置されることを要するこの空間部に
単に押え部材の180°反転を許すためだけにかなり大
きな空間が残されなければならず、孔版印刷機の構成を
コンパクトにする上で好ましからざる制約を生ずる。
【0007】本発明は、上記の如き事情に鑑み、孔版原
紙始端装着装置の押え部材が帯状の板部材として構成さ
れ、それが長手方向の一方の縁に沿って枢動式に装着さ
れるという最も簡潔でその目的に適った構造にて実施さ
れたとしても、その開閉のための回動角が上記の如くほ
ぼ180°に亙る大きな角度とされなくてもよく、孔版
原紙始端部の押し挾み保持を解除する程度に台座部材の
支持面より板部材が僅かに離れる程度の小さな鋭角の範
囲にて開方向へ移動されるだけで、孔版原紙始端部が押
え部材より解放されて排版装置へ向けて反対方向へ進行
することができ、従ってまた押え部材は孔版原紙始端部
を解放した後再び閉位置に閉じられれてよく、その後版
胴が排版のために印刷時と同じ方向に回動されても、版
胴の外周面に近く配置された排版爪に孔版原紙始端装着
装置が干渉することのない構成を有する孔版原紙始端装
着装置を提供することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、本発明に
よれば、輪転式孔版印刷機の版胴の円筒状外周面の一部
に該版胴の中心軸線に平行に延在する帯状の支持面を呈
する台座部材と、前記支持面上に重なり合う押え面を有
し前記押え面が前記支持面上に重なり合った閉位置と前
記押え面が前記支持面より引き離された開位置との間に
移動する押え部材とを有し、前記押え部材が前記開位置
にあるとき前記支持面と前記押え面との間にそれらの入
口縁の側より挿入された孔版原紙の始端部を前記押え部
材が前記閉位置へ移動することにより前記支持面と前記
押え面との間に押し挾んで保持する孔版原紙始端装着装
置にして、前記支持面の入口縁の近傍に位置する第一の
位置と前記開位置にある前記押え面の入口縁の近傍に位
置する第二の位置との間に前記押え部材の前記閉位置と
前記開位置の間の移動と孔版原紙の給排とに関連して移
動し、孔版原紙の装着に当ってその始端部が前記支持面
と前記押え面との間に挿入される際には前記第一の位置
にあって孔版原紙の始端部に対し前記支持面と同じ側に
位置し、前記支持面と前記押え面との間に押し挾まれた
孔版原紙始端部を排版のために解放すべく前記支持面よ
り前記押え面を引き離すよう前記押え部材が移動する際
には前記第二の位置へ移動して少なくとも一時的に前記
押え部材に対しその前記押え面の側とは反対の側に向い
合うことにより孔版原紙の始端部を前記押え部材に対し
その前記押え面の側より反対の側へ移動させるはね上げ
部材を有することを特徴とする孔版原紙始端装着装置に
よって達成される。
【0009】
【発明の作用及び効果】上記の構成によれば、台座部材
の支持面より押え部材の押え面が僅かに隔る程度に押え
部材が台座部材より引き離されただけの状態にあって
も、はね上げ部材によって孔版原紙の始端部は支持面と
押え面と間の空間より押え部材の上側に来るようにはね
上げられるので、押え部材のそのような僅かの開運動に
よっても孔版原紙の始端部は孔版原紙始端装着装置より
確実に解放される。従って押え部材はその後再び閉位置
へ向けて台座部材上に閉じ合わされてよく、かくして扁
平化された孔版原紙始端装着装置はその後孔版原紙の始
端部が排版装置へ向けて移動することを妨げず、また排
版爪の先端は版胴の円筒状外周面にかなり近い位置に配
置されても扁平化された孔版原紙始端装着装置と干渉す
ることなくその上を通過することができ、排版される孔
版原紙の始端部をより確実に排版装置へ向けて掬い上げ
且案内することができる。
【0010】上記の構成になる孔版原紙始端装着装置に
於て、前記はね上げ部材は前記第一の位置にあるとき前
記支持面の入口縁に沿って該入口縁に於ける前記支持面
より隆起した枕状の線型隆起部を与える棒状部材を含ん
でいてよい。このようにはね上げ部材が支持面の入口縁
に沿って隆起した枕状の線型隆起を与えるように構成さ
れているときには、孔版原紙始端部が前記押え部材によ
ってその押え面と台座部材の支持面との間に押し挾まれ
た孔版原紙始端取付け状態にあるとき、孔版原紙始端部
は、前記支持面と押え面との入口縁を出たところで一旦
枕状の線型隆起部の面に沿って湾曲した後、版胴外周面
へ向けて接線状に引き張られるので、孔版原紙始端部と
線型隆起との間には強い接触圧が生じ、これによって孔
版原紙始端部の幅方向に於ける保持力が均一化され、幅
方向にむらのない孔版原紙始端部の装着が行われる。
【0011】上記の如くはね上げ部材によって枕状の線
型隆起部が与えられる構成に於ては、線型隆起部を与え
る棒状部材の表面は、孔版原紙との接触に於ける摩擦を
増大すべく、粗面化処理を施されるのがより好ましい。
かかる粗面化処理により枕状の線型隆起部の表面の孔版
原紙に対する摩擦が増大すれば、それだけかかる線型隆
起部による孔版原紙始端部への支持力が増大し、孔版原
紙始端部の幅方向に於ける支持は更に一層均一化され
る。
【0012】尚上記の如き構成を有する孔版原紙始端装
着装置にて孔版原紙の始端部を版胴に取付ける場合、孔
版原紙の始端部は、孔版原紙をロールより引出し、これ
を穿孔し、版胴へ向けて送り込む孔版原紙供給製版装置
の作動によって、その位置が一定に定められるので、こ
れを受入れる孔版原紙始端装着装置は、孔版原紙の始端
を受入れるに当って常に正しい位置にもたらされるのが
好ましく、そのためには孔版原紙始端の装着に当って版
胴が所定の回動位置に正しく設定されるのか好ましい。
そのためには版胴を回転駆動する版胴駆動装置の制御に
種々の対策が施されてよいが、それにも拘らず版胴の回
転慣性が版胴の停止位置に影響すること等を考えれば、
版胴それ自身の回動位置が孔版原紙始端装着装置の部分
にて正確に指定されるのがより好ましい。そのために
は、前記押え部材が前記開位置より前記閉位置へ移動す
ることに連動して版胴の回動位置を所定の回動位置に位
置決めする手段が設けられるのが好ましい。
【0013】
【実施例】以下に添付の図を参照して、本発明を実施例
について詳細に説明する。
【0014】図1は本発明による孔版原紙始端装着装置
が用いられるに相応しい全自動輪転式孔版印刷機の基本
的構成の要部を一つの実施例として解図的に示す概略図
である。この図に於て、10は版胴であり、孔版原紙の
装着時、印刷時及び孔版原紙の排版時に図には示されて
いない版胴駆動装置により図にて矢印にて示す如く反時
計廻り方向に回転されるようになっている。版胴10の
円筒状外周面の一部には本発明による孔版原紙始端装着
装置12が設けられている。14は帯状の孔版原紙を巻
いたロールであり、孔版原紙の供給源をなしている。ロ
ール14より引出された孔版原紙は、案内通路16を通
り、図には示されていない画像情報処理手段より送られ
て来る電子的画像情報に基づいて作動し孔版原紙に画像
情報に従った穿孔を施すサーマルヘッド18とプラテン
ローラ20との間を通って導かれる際に穿孔され、開い
た状態にあるカッタ22を通り、孔版原紙の始端部を受
け入れる時には図にて仮想線にて示されている如く水平
の状態にありその後節動部24にて折れて次第に図示の
如く傾動して孔版原紙にたるみを与える可動通路25を
通って導かれた後、孔版原紙送りローラ26と28の作
動によりその間を通ってその送り量を制御されつつ、そ
の始端部が通路30及び可動の孔版原紙案内リップ32
により案内されて孔版原紙始端装着装置12まで進めら
れる。孔版原紙の始端部が孔版原紙始端装着装置12に
より把持されると、その後は更にサーマルヘッド18に
於ける孔版原紙の穿孔作動の継続により穿孔された孔版
原紙は一旦可動通路25が節動部24の周りに上下に揺
動することにより所定長さずつたるまされ、所定長さの
孔版原紙のたるみが生ずる毎に版胴10が回転駆動さ
れ、穿孔された孔版原紙はその始端部より始まって所定
長さずつ数回に亙って順次版胴10の周りに巻き取られ
て行く。尚始端部装着後は孔版原紙送りローラ26、2
8はアイドル状態にある。そして孔版原紙の送り量が所
定の長さに達したところでカッタ22が作動し、一版分
の孔版原紙の切取りが行われる。
【0015】かくして版胴10の周りへの穿孔された孔
版原紙の巻装が終了すると、孔版印刷機は印刷過程に移
り、図には示されていない給紙台より順次取出された印
刷用紙が印刷用紙送りローラ34と36の間を通って版
胴10とプレスローラ38の間の挾み領域40へ向けて
送り込まれる。版胴10内にはこの挾み領域に対向して
スキージローラ42が版胴10の回転に同期して図にて
矢印にて示す如く反時計廻り方向に回転するよう回転式
に配置されている。スキージローラ42にはドクターロ
ッド44が近接して配置されており、これらのスキージ
ローラとドクターロッドとの間に形成された溝部46に
インク分配器48より供給されたインク50によってイ
ンク溜り52が形成されるようになっている。溝部46
内にはインク溜り52の核となる位置に撹拌ロッド54
が設けられており、スキージローラ42が図示の方向に
回転するにつれてインク溜り52は撹拌ロッド54の周
りに図にて時計廻り方向に回転するインク塊を形成し、
順次その一部がスキージローラ42上に担持されたイン
ク層56となって前記インク塊より引出され、スキージ
ローラ42によって版胴10の内周面に供給され、この
インクが版胴10の周りに巻装された孔版原紙の穿孔部
を通過し、挾み部40を通過する印刷用紙上に移転され
て孔版画像を形成するようになっている。かくして孔版
印刷を施された印刷用紙は、インクの粘性により版胴1
0の外周面に付随して移動しようとするが、印刷用紙剥
し爪58によって版胴外周面より剥がされ、ベルトコン
ベア式の排紙装置60により図には示されていない排紙
台へ向けて送られる。
【0016】版胴10の周りに巻装された孔版原紙を排
版すべき時になると、孔版原紙始端装着装置12が以下
に詳細に説明される要領にて作動され、孔版原紙の始端
部はこれより解放されて孔版原紙始端装着装置12の上
に自由に置かれた状態となる。そこで版胴10が排版の
ために矢印方向に回転されると、孔版原紙の始端部は排
版爪62の先端を横切る際に該排版爪により掬い上げら
れ、矢印方向に移動しつつある排版装置のベルトコンベ
ア64と66の間に挾み込まれ、これより版胴10が引
続き回転されるに伴って使用済み孔版原紙は順次版胴1
0の周りより剥ぎ取られ、ベルトコンベア64、66の
左方にある図には示されていない排版ボックスへ向けて
順次送り込まれる。尚ベルトコンベア68は、孔版原紙
の始端部がベルトコンベア64と66との間に挾み込ま
れるに先立って上方へ逸れようとするとき、それをベル
トコンベア64と66の間に誘い込むための装置であ
る。
【0017】次に図2〜図9を参照して孔版原紙始端装
着装置12の構造及び作動について説明する。これらの
図に於て、図2、図3、図4及びこれらに対応する図8
のA、B、Cは孔版原紙始端装着装置12に新しい孔版
原紙の始端部が装着される際の装着前、装着中、装着完
了後の三つの状態を示しており、図5、図6、図7及び
これらに対応する図9のD、E、Fは排版に当って孔版
原紙始端装着装置より孔版原紙の始端部が解放される過
程に於ける三つの状態を示している。そして更に図9の
G及びHはその後の排版過程に於ける二つの状態を示
す。孔版原紙始端装着装置12は版胴10の円筒状外周
面の一部に版胴の中心軸線に平行に延在する帯状の支持
面70を呈し該支持面を呈する部分に磁石片(好ましく
はゴム磁石片)を埋め込まれた台座部材72と、前記支
持面上に重なり合う押え面74を有し前記押え面が前記
支持面上に重なり合った閉位置(図2及び図8のAに示
されている位置)と前記押え面が前記支持面より引き離
された開位置(図3及び図8のBに示されている位置)
との間に移動する押え部材76とを有している。押え部
材76は版胴の中心軸線に沿って細長い形状を有する磁
性材の板部材であり、その長手方向両端部にて台座部材
72上に設けられた一対の軸受装置78により前記閉位
置と開位置との間に枢動可能に支持されている。押え部
材76は前記磁石片により前記閉位置へ向けて常時磁気
的に引き付けられている。押え部材76にはその主要部
を構成する板部材の上面に複数個の互いに隔置されたリ
ブ80が設けられている。これらのリブの作用について
は後程詳細に説明する。また押え部材の主要部を構成す
る板部材の長手方向一端部にはてこ作動部82が設けら
れている。
【0018】孔版原紙始端装着装置12には、更に図示
の実施例では、棒状部材84とその両端に結合された一
対の腕部材86とにより構成されたはね上げ部材88が
設けられている。このはね上げ部材に於ける棒状部材8
4の部分は、支持面70の入口縁90の近傍に位置する
第一の位置(図2及び図8のAに示されている位置)
と、押え部材76が前記開位置にあるときその押え面7
4の入口縁92の近傍に位置する第二の位置(図6及び
図9のEに示されている位置)との間に孔版原紙の給排
と関連して移動されるようになっている。一対の腕部材
86は台座部材72上に設けられた一対の軸受装置94
により棒状部材84が前記第一と第二の位置との間に移
動し得るよう回動式に支持されている。一対の腕部材8
6は磁性材の板部材であり、押え部材76と同様に前記
磁石片により常時磁気的に引き付けられた状態にあり、
棒状部材84が前記第一の位置にあるとき、一対の腕部
材86は支持面70上に着座した状態にある。一対の腕
部材86の一方には軸受装置94を挾んで棒状部材84
とは反対の側に位置するてこ作動部96が設けられてい
る。
【0019】かくして押え部材76は前記磁石片の磁気
的吸引力により軸受装置78の周りに前記閉位置へ向け
て付勢されており、該閉位置にあるときには押え部材7
6の押え面74は台座部材72の支持面70に対し或る
所定の押圧力を及ぼすよう押さえつけられた状態にあ
る。同様に棒状部材84と一対の腕部材86よりなるは
ね上げ部材88も又前記磁石片の磁気的吸引力により一
対の軸受装置94の周りに前記第一の位置へ向けて付勢
されている。そしてこのように前記閉位置へ向けて付勢
された押え部材76を前記磁石片による付勢力に抗して
前記閉位置より前記開位置へ向けて枢動させる手段と、
はね上げ部材88を前記第一の位置より前記磁石片によ
る付勢力に抗して前記第二の位置へ向けて枢動させる手
段とが設けられている。これらの手段が、パルスモータ
98、該パルスモータの軸100により担持された第一
のカム102及び第二のカム104、これらのカムによ
り枢軸106の周りに回動される第一のてこ部材108
及び第二のてこ部材110、これらの各てこ部材を枢軸
106の周りに図にて上方へ回動されるよう付勢する引
張りコイルばね112及び114を含む作動装置であ
る。
【0020】尚、押え部材76及びはね上げ部材88を
台座部材72の支持面70へ向けて吸引し又吸引位置に
保持しようとする磁気力を生ずる手段は、上記の如く台
座部材に磁石片を埋め込む代りに、台座部材76上に支
持面70の全体を与える磁石板が接着材、ねじ止め等に
より装着されることによって構成されてもよい。
【0021】カム102はそれを担持するパルスモータ
の軸100の中心軸線の周りに対象に180°隔置して
配置された第一のカム部102aと第二のカム部102
bとを有しており、これに対しカム104はカム102
のカム部102a及び102bに対し図示の如き偏倚角
をなして配置された唯一つのカム部104aを有してい
る。パルスモータの軸100はそれを図2に於て手前の
左方より見たとき時計廻り方向に回転されるようになっ
てる。
【0022】以下に図示の孔版原紙始端装着装置12の
作動について説明する。
【0023】先ず、孔版原紙始端装着装置12に孔版原
紙の始端部が装着されていない孔版印刷機の始動時に
は、装置の各部は図2及び図8のAに示す状態にある。
但し、この種の輪転式孔版印刷機に於ては、新しい機械
が初めて作動される場合を除き、通常一枚の孔版原紙に
よる印刷が終了し、孔版印刷機の作動が停止又は休止さ
れるときには、版胴周壁に於けるインクの乾燥を極力抑
制するため、使用済の孔版原紙は次の孔版原紙による印
刷の開始迄そのまま版胴の周りに巻装された状態に保持
される。従って通常新たな孔版原紙による印刷の開始に
当っては、新たな孔版原紙の穿孔の開始に先立って或い
はそれと平行して使用済孔版原紙を版胴より取り去る排
版の工程が行われる。従ってここに始動時の状態として
図2及び図8のAに示す状態は、上記の排版が終了した
状態を指すものである。この状態に於ては、カム102
及び104は何れもてこ部材108及び110を下方へ
押圧する状態になく、てこ部材108及び110はばね
112及び114の作用により枢軸106の周りに上方
へ最大限に回動した位置にあり、従って押え部材76の
てこ作動部82及びはね上げ部材88のてこ作動部96
は各々てこ部材108及び110による下方への押圧作
動より解放されており、前記磁石片による磁気的吸引力
により押え部材76の押え面74は台座部材72の支持
面70上に重なり合った閉位置にあり、はね上げ部材8
8の棒状部材84は支持面70の入口縁90の近傍に位
置する第一の位置にある。
【0024】これより孔版原紙の始端部が孔版原紙始端
装着装置12に装着されるべき作動状態になると、装置
の各部は図3及び図8のBに示す状態となり、カム10
2及び104は図3に示す如き位置に回動し、カム10
2のカム部102aによっててこ部材108はばね11
2の作用に抗して枢軸106の周りに下方へ回動され、
その先端にて押え部材76のてこ作動部82を押え部材
76に作用している前記磁石片の磁気的吸引力に抗して
下方へ押さえつけ、押え部材76は一対の軸受78の周
りに図示の如く回動し、その押え面74と台座部材72
の支持面70との間が図8のBで見て右方より進行して
来る孔版原紙の始端部116を誘い込むのに適した状態
となる。
【0025】これより更にパルスモータ98の作動によ
りその軸100が回動すると、カム102及び104は
図4に示されている如く再び何れもてこ部材108及び
110を下方へ押さえつけない状態となり、装置の各部
は図4及び図8のCに示されている状態となり、前記磁
石片の磁気的吸引力により押え部材76はその押え面7
4が台座部材72の支持面70上に重なり合う閉位置を
取る。従って台座部材の支持面70と押さえ部材の押え
面74との間に進行していた孔版原紙の始端部116は
その間に挾み込まれ、押え部材76に作用する前記磁石
片の磁気的吸引力によってその挾み込み状態に保持され
る。この後、版胴10は図1を参照して先に説明した通
り矢印方向に回動され、サーマルヘッド18による孔版
原紙の穿孔につれて、孔版原紙は孔版原紙始端装着装置
12に装着されたその始端部より始まって版胴10の間
歇的回動によりその周りに順次巻装され、その送り長さ
が所定長さに達したところで、カッタ22が作動し、帯
状の孔版原紙より一版分の孔版原紙が切出され、版胴1
0への孔版原紙の装着が終了する。それに続いて上述の
要領にて印刷作動が行われる。
【0026】所望の印刷作動が終了し、そのまま版胴の
周りに巻装されていた使用済みの孔版原紙が、次の新た
な孔版原紙による印刷に先立って版胴10より取外され
るべきときには、パルスモータ98は図4に示す状態よ
り更に回動され、カム102及び104は図5に示され
ている位置に達する。この状態ではカム102のカム部
102bがてこ部材108を下方へ押しつけ、押え部材
76は前記磁石片の磁気的吸引力に抗して図8のCに示
されている状態に於ける閉位置より開位置へ向けて回動
され、図5及び図9のDに示されている状態となり、台
座部材の支持面70と押え部材の押え面74との間に押
し挾まれていた孔版原紙の始端部116は一応図示の如
く解放されるが、それは未だ押え部材76より下にあっ
てこれを越えて排版装置へ向かう方向に移動することは
できない状態にある。
【0027】これに続いてパルスモータ98が更に回動
され、カム102及び104が図6に示されている回動
位置に来ると、押え部材76がカム102により開位置
に維持されたままの状態で、今度はカム104によりは
ね上げ部材88が前記磁石片の磁気的吸引力に抗して図
9のEに示されている如く支持面70の入口縁90の近
傍に位置する第一の位置から開位置にある押え部材の押
え面74の入口縁92の近傍に位置する第二の位置へ移
動される。これに伴って孔版原紙の始端部116は図9
のEに示されている如く支持面70よりはね上げられた
状態にもたらされる。
【0028】これに続いてパルスモータ98が更に回動
し、カム102及び104が図7に示されている如き位
置に来ると、てこ部材108はカム102による押さえ
つけから解放されて上昇し、押え部材76は図7及び図
9のFに示されている如くその閉位置に戻される。この
時はね上げ部材88は未だ暫時第二の位置に止まってい
るので、孔版原紙の始端部116は図9のFに示されて
いる如く押え部材の押え面74の入口縁92を横切って
押え面74の側から押え部材76の反対側(図にて上
側)に移動する。そしてその後パルスモータ98が更に
回動してカム102及び104が再び図2に示されてい
る位置に達すると、押え部材76及びはね上げ部材88
は図9のGに示されている如くそれぞれ閉位置及び第一
の位置に戻り、孔版原紙の始端部116は閉位置にある
押え部材76の上側に沿って解放された状態となる。
【0029】この状態より版胴が排版のために回動され
ると、図9のHに示されている如く排版爪62の先端が
孔版原紙の始端部116の下にもぐり込み、これを掬い
上げ、図1を参照して上に説明した要領にて孔版原紙は
その始端部より始まって排版用ベルトコンベア64と6
6の間に噛み込まれ、以後版胴10の回転とベルトコン
ベア64及び66の排版運動に伴って孔版原紙は版胴の
外周面より順次剥ぎ取られ、図には示されていない左方
の排版ボックスへ向けて送られる。
【0030】図9のG及びHより理解される通り、押え
部材76に前述の如くリブ80が設けられていることに
よって、押え部材76の上側にはね上げられた孔版原紙
の始端部116はこれらのリブ80によって押え部材7
6の板状の部分より浮き上がった状態に支持されるの
で、リブ80間にてリブの上縁の位置より版胴中心に近
い側に先端を位置させた状態で排版爪62が版胴の回転
に伴って版胴に対し相対的に移動すると、孔版原紙の始
端部116は確実に排版爪62によって掬い上げられ、
ベルトコンベア64と66の間の噛み込み部へ向けて送
られる。
【0031】尚、押え部材76及びはね上げ部材88
は、図示の実施例に於ては台座部材72に埋め込まれた
磁石片の磁気的吸引力により、それぞれ前記閉位置及び
前記第一の位置へ向けて付勢されているが、かかる付勢
は電磁石、ばねを含む他の任意の付勢手段によって行わ
れてよい。
【0032】はね上げ部材88が、図示の実施例に於け
る如く、それが第一の位置にあるとき、台座部材の支持
面70の入口縁90の近傍にあって支持面70より上方
へ隆起した枕状の線型隆起部を与えるようになっている
と、図8のCより理解される通り、孔版原紙の始端部が
支持面70と押え部材の押え面74との間に押し挾まれ
た取付け状態にあるとき、孔版原紙の始端部は支持面7
0と押え面74との挾み部を出たところで、棒状部材8
4が形成する枕状の線型隆起部118を乗越えるように
その上面を回った後、版胴の外周面へ向けて接線方向に
引張られるので、孔版原紙にはこの線型隆起部118と
の円弧状接触による強い摩擦作用によってその幅方向全
体に亙って一様なしごき作用を与えられ、孔版原紙始端
部の幅方向全体に亙る一様な取付け状態が達成される。
かかる棒状部材84によって与えられる枕状の線型隆起
部118による孔版原紙への一様なしごき作用の強さを
増して孔版原紙始端部の幅方向に均一な取付け支持をよ
り確実に達成するためには、棒状部材84の孔版原紙と
接触する部分の表面が、化学的処理或いはやすりがけ等
の機械的粗面化処理により適度に粗面化されるのが好ま
しい。尚かかる粗面化処理は、棒状部材84の表面に微
細な硬質の粒子を接着剤等により固着させる如き要領に
て行われてもよい。
【0033】図8のA、B、Cに示された孔版原紙始端
装着装置による版胴への孔版原紙始端部の取付け及び図
9のD、E、F、Gに示された孔版原紙始端装着装置か
らの孔版原紙始端部の解放は、版胴が図1に示されてい
る如く孔版原紙始端装着装置をほぼ最上位の位置にもた
らす所定の回動位置にある状態にて行われる。この場
合、特に孔版原紙始端部が孔版原紙始端装着装置に取付
けられる際、孔版原紙始端装着装置が所定の位置に位置
決めされること、即ち版胴10が所定の回動位置に正し
く停止されること、が望まれる。そのためには版胴を回
転駆動する版胴駆動装置の制御に種々の対策が施されて
よいが、図示の孔版原紙始端装着装置の実施例には、孔
版原紙始端装着装置を孔版原紙始端部の装着に際して所
定の位置に正確に位置決めする装置が組込まれている。
それは版胴10の一端部に設けられV字形のカム溝12
0を呈するカム板122と、てこ部材108の側部にこ
れと一体に設けられたカム作動部124とからなってい
る。又かかる孔版原紙始端装着装置位置決め装置の作動
態様は図10に示されている。
【0034】図10のIに示されている装置各部の作動
状態は、図2及び図8のAに示されている状態に対応し
ている。このとき版胴10はこれを回転させる回転駆動
装置の制御により一応所定の回動位置に可及的に正確に
停止されているが、版胴の回転慣性による影響等により
尚未だ所定の位置からは幾分ずれた位置にある。
【0035】かかる状態から出発して、パルスモータ9
8の回転により上述の如くカム102が図2に示されて
いる回動位置より図3に示されている回動位置へ向けて
回動し、それによっててこ部材108が上述の如く下方
へ押し下げられて図3に示されている如く押え部材76
のカム作動部82を押し、押え部材76を図3及び図8
のBに示されている如く開位置へ動かす途中に於て、て
こ部材108の側方にこれと一体に形成されたカム作動
部124は図10のIIに示されている如く版胴停止位
置の誤差に相当してV字形カム溝120の側縁に係合
し、これより更にカム作動部124が下方へ押し下げら
れるにつれて、カム溝120とカム作動部124との間
のカム係合による駆動力によって版胴10は図10のI
IIに示されている如く矢印方向へ回動し、てこ部材1
08が押え部材76をその開位置まで最終的に開く時点
にて、カム作動部124はカム溝120の底点に達し、
孔版原紙始端装着装置の台座部材72と押え部材76の
位置を正確に所定の位置に設定し、図8のBに示されて
いる如く孔版原紙始端部116を所定位置にあって孔版
原紙始端部を受入れる準備状態に設定する。
【0036】カム溝120とカム作動部124とによる
上記の如き孔版原紙始端装着装置の位置決め即ち版胴停
止位置の微調整は、排版に当って孔版原紙始端装着装置
より孔版原紙の始端部を解放すべく、てこ部材108が
図5及び図9のDに示されている如くカム102のカム
部102bによって下方へ駆動されるときにも同様に行
われる。図示の実施例によれば排版時にも、カム溝12
0とカム作動部124とによるカム作動により、孔版原
紙始端装着時に於けると同じ精度による孔版原紙始端装
着装置の位置設定が得られる。
【0037】以上に於ては本発明を一つの実施例につい
て詳細に説明したが、本発明が図示の実施例にのみ限ら
れるものではなく、本発明の技術思想に基づいて他に種
々の実施例が可能であることは当業者にとって明らかで
あろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による孔版原紙始端装着装置が全自動輪
転式孔版印刷機内にて占める位置を示すことを目的とし
て全自動輪転式孔版印刷機の基本的構成の要部を解図的
に示す概略図。
【図2】本発明による孔版原紙始端装着装置の一つの実
施例を組込んだ版胴装置の要部を示す斜視図。
【図3】図2に示されている版胴装置を他の一つの作動
状態に於て示す斜視図。
【図4】図2に示されている版胴装置を更に他の一つの
作動状態に於て示す斜視図。
【図5】図2に示されている版胴装置を更に他の一つの
作動状態に於て示す斜視図。
【図6】図2に示されている版胴装置を更に他の一つの
作動状態に於て示す斜視図。
【図7】図2に示されている版胴装置を更に他の一つの
作動状態に於て示す斜視図。
【図8】図2,図3,図4に示されている版胴装置の各
作動状態をそれぞれA,B,Cとして示す解図的側面
図。
【図9】図5,図6,図7に示されている版胴装置の作
動状態をそれぞれD,E,Fとして示し又その後の作動
状態をG,Hとして示す解図的側面図。
【図10】図2以下に示す版胴装置に組込まれ孔版原紙
始端装着装置の作動に当って版胴の停止位置を正確に微
調整する装置を孔版原紙始端部の装着時に於ける作動状
態について示す解図的側面図。
【符号の説明】
10…版胴 12…孔版原紙始端装着装置 14…孔版原紙のロール 16…案内通路 18…サーマルヘッド 20…プラテンローラ 22…カッタ 24…可動通路の節動部 25…可動通路 26,28…孔版原紙送りローラ 30…通路 32…孔版原紙案内リップ 34,36…印刷用紙送りローラ 38…プレスローラ 40…挾み領域 42…スキージローラ 44…ドクターロッド 46…溝部 48…インク分配器 50…インク 52…インク溜り 54…撹拌ロッド 56…インク層 58…印刷用紙剥し爪 60…排紙装置 62…排版爪 64,66,68…ベルトコンベア 70…支持面 72…台座部材 74…押え面 76…押え部材 78…軸受装置 80…リブ 82…てこ作動部 84…棒状部材 86…腕部材 88…はね上げ部材 90…支持面70の入口縁 92…押え面74の入口縁 94…軸受装置 96…てこ作動部 98…パルスモータ 100…パルスモータの軸 102,104…カム 106…枢軸 108,110…てこ部材 112,114…引張りコイルばね 116…孔版原紙始端部 118…線型隆起部 120…カム溝 122…カム板 124…カム作動部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】輪転式孔版印刷機の版胴の円筒状外周面の
    一部に該版胴の中心軸線に平行に延在する帯状の支持面
    を呈する台座部材と、前記支持面上に重なり合う押え面
    を有し前記押え面が前記支持面上に重なり合った閉位置
    と前記押え面が前記支持面より引き離された開位置との
    間に移動する押え部材とを有し、前記押え部材が前記開
    位置にあるとき前記支持面と前記押え面との間にそれら
    の入口縁の側より挿入された孔版原紙の始端部を前記押
    え部材が前記閉位置へ移動することにより前記支持面と
    前記押え面との間に押し挾んで保持する孔版原紙始端装
    着装置にして、前記支持面の入口縁の近傍に位置する第
    一の位置と前記開位置にある前記押え面の入口縁の近傍
    に位置する第二の位置との間に前記押え部材の前記閉位
    置と前記開位置の間の移動と孔版原紙の給排とに関連し
    て移動し、孔版原紙の装着に当ってその始端部が前記支
    持面と前記押え面との間に挿入される際には前記第一の
    位置にあって孔版原紙の始端部に対し前記支持面と同じ
    側に位置し、前記支持面と前記押え面との間に押し挾ま
    れた孔版原紙始端部を排版のために解放すべく前記支持
    面より前記押え面を引き離すよう前記押え部材が移動す
    る際には前記第二の位置へ移動して少なくとも一時的に
    前記押え部材に対しその前記押え面の側とは反対の側に
    向い合うことにより孔版原紙の始端部を前記押え部材に
    対しその前記押え面の側より反対の側へ移動させるはね
    上げ部材を有することを特徴とする孔版原紙始端装着装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1による孔版原紙始端装着装置にし
    て、前記はね上げ部材は前記第一の位置にあるとき前記
    支持面の入口縁に沿って該入口縁に於ける前記支持面よ
    り隆起した枕状の線型隆起部を与える棒状部材を含んで
    いることを特徴とする孔版原紙始端装着装置。
  3. 【請求項3】請求項2による孔版原紙始端装着装置にし
    て、前記線型隆起部を与える前記棒状部材の表面は孔版
    原紙との接触に於ける摩擦を増大すべく粗面化処理を施
    されていることを特徴とする孔版原紙始端装着装置。
  4. 【請求項4】請求項1による孔版原紙始端装着装置にし
    て、前記押え部材の前記開位置より前記閉位置への移動
    に連動して前記版胴の回動位置を所定の回動位置に位置
    決めする版胴位置決め手段を有することを特徴とする孔
    版原紙始端装着装置。
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