JPH08134347A - ポリアミド樹脂組成物 - Google Patents

ポリアミド樹脂組成物

Info

Publication number
JPH08134347A
JPH08134347A JP30161094A JP30161094A JPH08134347A JP H08134347 A JPH08134347 A JP H08134347A JP 30161094 A JP30161094 A JP 30161094A JP 30161094 A JP30161094 A JP 30161094A JP H08134347 A JPH08134347 A JP H08134347A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
resin
weight
resin composition
nylon
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP30161094A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Nakabashi
順一 中橋
Mitsuhiro Horio
光宏 堀尾
Kazuo Yoshida
和郎 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP30161094A priority Critical patent/JPH08134347A/ja
Publication of JPH08134347A publication Critical patent/JPH08134347A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【構成】 (A)ポリアミド樹脂、(B)ポリフェニレ
ンエーテル樹脂、(C)ポリスチレン樹脂、及び(D)
変性剤よりなる樹脂組成物において、ポリアミドが連続
相を形成し、分散相が成分(B)、(C)を含有してお
り、その平均粒子径が5μ以下、(B)/(C)=70
/30〜20/80、(C)の還元粘度ηsp/cが
0.70dl/g以上である熱可塑性樹脂組成物。 【効果】 従来材料と比較して、特に、耐光変色性、成
形流動性、成形品外観、衝撃性が優れる組成物である。
自動車、電気、電子部品、土木・建築等に有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機械的性質、耐熱性、
成形加工性、耐光性に優れる熱可塑性樹脂組成物に関
し、自動車の外装、内装品、電子・電気関係部品、土木
・建築用等の材料として有用な樹脂組成物を提供するも
のである。
【0002】
【従来の技術】ポリフェニレンエーテル樹脂(以下、P
PE樹脂と略称)は、寸法安定性、電気的特性、高荷重
下での耐熱変形性、耐水性などに優れた樹脂であり、工
業的にはポリスチレン系樹脂とブレンドされた形で幅広
く利用されているが、耐油性および成形加工性に劣ると
いう大きな欠点を有している。これに対して、ポリアミ
ド樹脂は、機械的強度、耐油性、耐熱性などに優れ、最
も代表的なエンジニアリングプラスチックの1つとし
て、多量に利用されている。
【0003】しかしながら、このポリアミド樹脂は寸法
安定性、吸湿性、高荷重下での耐熱変形性、乾燥時の耐
衝撃性などの性質が他のエンジニアリングプラスチック
に比べて低いという欠点を有している。このため、前記
の両樹脂のそれぞれの長所を生かし、両者の欠点を相補
うことを目的として、両樹脂の反応を伴ったブレンド組
成物の製造が試みられ、これまで種々の組成物が提案さ
れ実用化されている。
【0004】この組成物に関する技術として、スチレン
とα, β−不飽和カルボン酸またはその無水物との共重
合体を相溶化剤としてポリアミドを連続相、PPEを分
散相とし、場合によっては、エラストマーを含有してな
る樹脂組成物が提案されている(特公昭59−3361
4号公報)。この樹脂組成物はポリアミドの耐油性、ポ
リフェニレンエーテルの耐熱性を併せ持った良い性能の
樹脂組成物である。しかしながら、一方では、成形流動
性が悪い、耐光変色性が悪い、ガラス繊維強化組成物に
した時に成形品外観が悪い等の欠点を有している。
【0005】次に、ポリアミドとポリフェニレンエーテ
ルをα,β−不飽和カルボン酸またはその無水物と反応
させて結合させ、できたグラフトポリマーを相溶化剤と
し、ポリアミドを連続相とし、ポリフェニレンエーテル
を分散相とし、場合によってはゴム状重合体を含有する
樹脂組成物が提案されている(特公平4−28748号
公報、USP4888397、USP4654405、
EP226910、USP4772664、EP269
7488、USP4943399)。これらの樹脂組成
物は、耐熱性、衝撃性等が改善されている。さらに、こ
れらの公報にはポリスチレンを添加しても良い旨が開示
されているが、このポリスチレンを添加した組成物は、
衝撃強度が著しく低く実用に耐えるものではなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これらのことから、こ
のような問題のない有用な樹脂組成物が強く求められて
いた。従って、本発明の課題は、ポリアミドとポリフェ
ニレンエーテルのポリマーアロイにおいて、(1)耐光
変色性、具体的には、紫外線照射時の黄変、サンシャイ
ンウェザーメーター暴露における紫外線照射、及び水分
暴露時の成形品表面白化、(2)成形流動性、特に1m
m以下の肉厚部分を有する成形品における成形流動性、
(3)ガラス繊維配合組成物の成形品外観が優れ、かつ
衝撃強度が高い、実用上非常に有用な組成物を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、(A)
ポリアミド樹脂、(B)ポリフェニレンエーテル樹脂、
(C)ポリスチレン樹脂、及び(D)分子内に炭素−炭
素二重結合とカルボン酸基、酸無水物基、エポキシ基、
アミノ基または水酸基からえらばれる官能基を有する化
合物を溶融混合してなる樹脂組成物であって、連続相と
分散相とからなる構造を有しており、ポリアミド樹脂が
連続相を形成し、分散相が成分(B)及び/または成分
(C)を含有しており、この分散相の平均粒子径が5μ
m以下であって、成分(B)と成分(C)の割合が、
(B)/(C)=70/30〜20/80重量比の範囲
にあり、組成物中の成分(C)の還元粘度ηsp/cが
0.70dl/g以上であることを特徴とする熱可塑性
樹脂組成物、に関する。
【0008】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
おいて成分(A)として用いられるポリアミド樹脂は、
ポリマー主鎖にアミド結合{−NH−C(=0)−}を
有するものであって、加熱溶融出来る物であれば、いず
れも使用可能である。一般にポリアミド樹脂は、ジアミ
ンとジカルボン酸との脱水縮合反応、アミノカルボン酸
の脱水縮合反応、ラクタムの開環重合などによって合成
される。もちろん、本発明のポリアミド樹脂もこれらい
ずれの重合方法によるものでも用いることができ、また
これらに限定されるものではない。
【0009】ジアミンの例としては、ヘキサメチレンジ
アミン、1,4−ジアミノブタン、1,13−ジアミノ
トリデカン、メタフェニレンジアミン、メタキシリレン
ジアミン、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジア
ミン、2,2,4−トリメチルヘキサメチルジアミン等
が挙げられる。ジカルボン酸の例としては、アジピン
酸、セバシン酸、ドデカン二酸、1,13−トリデカン
二酸、テレフタル酸、イソフタル酸等が挙げられる。
【0010】ジアミンとジカルボン酸との脱水縮合反応
で得られるポリアミドの例としては、ナイロン46、ナ
イロン66、ナイロン610、ナイロン612、ヘキサ
メチレンジアミンとテレフタル酸との重縮合物(ナイロ
ン6T)、トリメチルヘキサメチレンジアミンとテレフ
タル酸との重縮合物、ヘキサメチレンジアミンとイソフ
タル酸との重縮合物(ナイロン6I)等が挙げられる。
【0011】アミノカルボン酸の例としては、ε−アミ
ノカプロン酸、7−アミノヘプタン酸、8−アミノオク
タン酸、9−アミノノナン酸、11−アミノウンデカン
酸、12−アミノドデカン酸、13−アミノトリデカン
酸等が挙げられる。ラクタムの例としては、ε−カプロ
ラクタム、ω−ラウロラクタムなどが挙げられる。
【0012】アミノカルボン酸の脱水縮合反応、または
ラクタムの開環重合によって得られるポリアミドの例と
しては、ナイロン6、ナイロン11、ナイロン12等が
挙げられる。また、本発明のポリアミド樹脂には、これ
らポリアミドのあらゆる組み合わせの自由なモノマー比
の共重合体が含まれる。
【0013】共重合体の具体例としては、ナイロン6と
ナイロン66の共重合体、ナイロン6とナイロン6Tの
共重合体、ナイロン6とナイロン6Iの共重合体、ナイ
ロン6とナイロン6Tとナイロン6Iの共重合体、ナイ
ロン66とナイロン6Tの共重合体、ナイロン66とナ
イロン6Iの共重合体、ナイロン66とナイロン6Tと
ナイロン6Iの共重合体等が挙げられる。また、本発明
のポリアミド樹脂には、さらに、これらホモポリアミド
及び共重合ポリアミドのあらゆる組み合わせの自由な混
合比の混合物が含まれる。
【0014】混合物の例としては、ナイロン6とナイロ
ン66の混合物、ナイロン6とナイロン610の混合
物、ナイロン6とナイロン612の混合物、ナイロン6
とナイロン6Tの混合物、ナイロン6とナイロン6Iの
混合物、ナイロン66とナイロン610の混合物、ナイ
ロン66とナイロン612の混合物、ナイロン66とナ
イロン6Tの混合物、ナイロン66とナイロン6Iの混
合物、これらの組み合わせなどが挙げられる。
【0015】好ましい例としては、ナイロン6、ナイロ
ン66、ナイロン6T、ナイロン6I、ナイロン61
0、ナイロン612、ナイロン46及びこれらの共重合
体及び混合物であり、さらに好ましくは、ナイロン6、
ナイロン66、ナイロン6T、ナイロン6I、ナイロン
610、ナイロン612及びこれらの共重合体及び混合
物であり、最も好ましいのは、ナイロン6、ナイロン6
6及びこれらを主体とする共重合体及び混合物である。
【0016】ポリアミドの分子量は、数平均分子量で1
5,000以上、50,000以下が好ましい、射出成
形用途には15,000以上、25,000以下が好ま
しい。分子量分布は、通常1〜3であるが。数平均分子
量15,000〜25,000で、分子量分布1〜3の
ポリアミドと、数平均分子量が25,000より大で5
0,000以下で分子量分布1〜3のポリアミドとを併
用して用いることも成形流動性と機械的性質、例えば、
衝撃強度、引張強度等との双方が同時に高い組成物を得
ることができ好ましい。このためには、数平均分子量が
1,000〜10,000のポリアミドと数平均分子量
が150,000〜500,000のポリアミドを併用
するようなことが考えられる。
【0017】ポリアミドの末端基は、ポリアミドとポリ
フェニレンエーテルと成分(D)を溶融混合する際に、
これらが反応することに関与する。ポリアミドは末端基
として、一般にアミノ基,カルボキシル基を有している
が、これらは成分(D)の官能基の種類によって、いず
れが反応に関与するかは変わる。成分(D)の官能基
が、カルボン酸基、酸無水物基の場合、ポリアミドのア
ミノ末端基と反応する。成分(D)の官能基が、アミノ
基、水酸基の場合、ポリアミドのカルボキシル末端基と
反応する。成分(D)の官能基が、エポキシ基の場合、
ポリアミドのアミノ末端基、カルボキシル末端基のいず
れとも反応する。ポリアミドの末端基の濃度としては、
反応に関与する末端基は少なくとも10ミリ当量/kg
あることが好ましい。さらに好ましくは、30ミリ当量
/kg以上である。10ミリ当量/kgより多いと溶融
混練時に十分反応が進行し分散粒子が小さくなり、この
ことは、衝撃強度や引張強度等の機械的特性の向上につ
ながり、成形時高シェアーで成形品外観が良好な組成物
が得られる。
【0018】ポリアミドの末端基の濃度の調整方法は、
当業者には明らかであるような公知の方法を用いればよ
い。例えば、ポリアミドの重合時にジアミン、ジカルボ
ン酸、モノカルボン酸の添加などにより末端基の調整が
なされる。本発明において成分(B)として用いるポリ
フェニレンエーテル樹脂とは、次に示す一般式〔a〕お
よび〔b〕からなる繰り返し単位を構成単位とする単独
重合体、あるいは共重合体が使用できる。
【0019】
【化1】 (式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6は炭素1
〜4のアルキル基、アリール基、ハロゲン、水素等の一
価の残基であり、R5、R6は同時に水素ではない)
【0020】ポリフェニレンエーテル系樹脂の単独重合
体の代表例としては、ポリ(2,6−ジメチル−1,4
−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−エチ
ル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2,6−ジ
エチル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−エ
チル−6−n−プロピル−1,4−フェニレン)エーテ
ル、ポリ(2,6−ジ−n−プロピル−1,4−フェニ
レン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−n−ブチル−
1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−エチル−6
−イソプロピル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ
(2−メチル−6−クロロエチル−1,4−フェニレ
ン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−ヒドロキシエチ
ル−1,4−フェニレン)エーテル等のホモポリマーを
挙げることができる。
【0021】ポリフェニレンエーテル共重合体として
は、2,6−ジメチルフェノールと2,3,6−トリメ
チルフェノールとの共重合体、あるいはo−クレゾール
との共重合体あるいは2,3,6−トリメチルフェノー
ル及びo−クレゾールとの共重合体等、ポリフェニレン
エーテル構造を主体としてなるポリフェニレンエーテル
共重合体を包含する。
【0022】また、本発明のポリフェニレンエーテル樹
脂中には、本発明の主旨に反しない限り、従来ポリフェ
ニレンエーテル樹脂中に存在させてもよいことが提案さ
れている他の種々のフェニレンエーテルユニットを部分
構造として含んでいても構わない。少量共存させること
が提案されているものの例としては、特開昭63−30
1222号公報に記載されている、2−(ジアルキルア
ミノメチル)−6−メチルフェニレンエーテルユニット
や、2−(N−アルキル−N−フェニルアミノメチル)
−6−メチルフェニレンエーテルユニット等が挙げられ
る。また、ポリフェニレンエーテル樹脂の主鎖中にジフ
ェノキノン等が少量結合したものも含まれる。
【0023】本発明に用いるポリフェニレンエーテル樹
脂としては、固有粘度(クロロホルム溶液、30℃)で
0.30〜1.5、好ましくは0.35〜1.0の範囲
のものが好適である。固有粘度が低いポリフェニンエー
テル樹脂を用いた場合は、成形流動性が高く、成形品外
観がよくなる傾向にあり、固有粘度が高いポリフェニレ
ンエーテル樹脂を用いた場合は、衝撃強度や引張強度等
の機械的性質が高くなる傾向にある。
【0024】分子量分布は、通常1.5〜3.5のもの
が用いられるが、本発明の組成物の場合、低い分子量の
重合体と高い分子量の重合体の併用、あるいは重合した
ポリマーの分子切断反応によって得られる分子量分布が
広い重合体、例えば、3.5〜6.0の分子量分布を有
するポリマーを用いることは、成形流動性と衝撃強度、
引張強度などの機械的性能が同時に高く、成形品外観が
良い組成物を得るために好ましい。
【0025】本発明において成分(C)として用いるポ
リスチレン樹脂としては、スチレン系化合物の単独重合
体、2種以上のスチレン系化合物の共重合体を挙げるこ
とができる。スチレン系化合物とは、次の一般式(2)
で表される化合物を意味する。
【0026】
【化2】 (式中、Rは水素、炭素数1〜4の低級アルキルまたは
ハロゲンを示し、Zはビニル、水素、ハロゲン及び炭素
数1〜4の低級アルキルよりなる群から選択される基を
表し、pは0〜5の整数である。)
【0027】これらの具体例としては、スチレン、α−
メチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、モノクロ
ロスチレン、p−メチルスチレン、p−tert−ブチ
ルスチレン、α−エチルスチレン等が挙げられる。成分
(C)は、好ましくは、スチレンの単独重合体である。
なお、スチレンとα, β−不飽和カルボン酸またはその
無水物との共重合体は、ここで言う成分(C)には含ま
ない。
【0028】本発明におけるポリスチレン樹脂の還元粘
度は、組成物中における成分(C)の還元粘度ηsp/
cが0.70dl/g以上であることが必要がある。こ
のため、原料として使用するポリスチレン樹脂の還元粘
度ηsp/cが0.8dl/g以上のものを用いるのが
好ましいが、あくまで、必要なのはできあがった組成物
中のポリスチレン樹脂のηsp/cである。組成物中の
ηsp/cが0.70dl/gより小さくなると組成物
の衝撃強度が著しく低下し、実用に耐えなくなる。好ま
しくは、組成物中のηsp/cが、0.80dl/g以
上である。ここで、還元粘度ηsp/cとは、溶液濃度
0.5g/100mlのトルエン溶液を30℃で測定し
て求めた値である。組成物中のポリスチレン樹脂のηs
p/cを満足するには、原料に用いるポリスチレン樹脂
のηsp/cを通常の射出成形では用いないような高い
ηsp/cのものを用いたり、溶融混練時のηsp/c
の低下を抑制するため、加工時に安定剤を添加したり、
樹脂温度を低く抑えるため、ポリェニレンエーテル樹脂
〔成分(B)〕と、成分(D)を溶融混練する際、スチ
レン樹脂〔成分(C)〕や、成分(E)を存在させた
り、押出機のスクリューパターンを局部的に樹脂温度が
高くなるのをさけるパターンにしたりすることで達成さ
れる。なお、ポリスチレン樹脂のηsp/cの上限は特
にないが、あまりηsp/cが高くなりすぎると押出加
工が困難となる。
【0029】本発明のポリスチレン樹脂の製造方法は特
に限定されるものではなく、当業者に良く知られている
塊状重合、溶液重合、乳化重合、懸濁重合のいずれの方
法を用いても良い。ポリスチレン樹脂の分子量分布は、
組成物中で1.5〜5が好ましい。
【0030】本発明において、成分(E)として用いら
れるゴム状重合体としては、共役ジエン化合物とビニル
芳香族化合物のブロック共重合体樹脂、これの水素添加
物、エチレンとα−オレフィンとの共重合体、エチレン
とα−オレフィンとポリエンとの共重合体、エチレンと
アクリル酸及びまたはメタクリル酸と炭素数1〜8のア
ルキルアルコールとのエステルとの共重合体、エチレン
とアクリル酸及びまたはメタクリル酸と炭素数1〜8の
アルキルアルコールとのエステルとの共重合体を内層と
し、この外層がポリメタクリル酸メチルであり、またさ
らにこの外層に、上記内層、外層の構造が複数回繰り返
し存在しても良い構造のコア−シェル構造ゴムなどが使
用可能であり、これらの1種以上が用いられる。
【0031】共役ジエン化合物とビニル芳香族化合物の
ブロック共重合体樹脂は、共役ジエン化合物を主体とす
る重合体ブロックを少なくとも1個、ビニル芳香族化合
物を主体とする重合体ブロックを少なくとも1個、好ま
しくは2個以上含有する。また、共役ジエン化合物とビ
ニル芳香族化合物のブロック共重合体樹脂においてビニ
ル芳香族化合物と共役ジエン化合物との重量比は、15
/85〜80/20であることが好ましい。より好まし
くは、25/75〜65/35である。ビニル芳香族化
合物と共役ジエン化合物との重量比が15/85より小
さくなると該ブロック共重合体樹脂は粘着性を持つよう
になり、取り扱い性が悪くなる。80/20より大きく
なると該ブロック共重合体の弾性率が高くなり、組成物
への耐衝撃性付与能力が低下する傾向にある。25/7
5より大きくなると、該ブロック共重合体がポリフェニ
レンエーテル樹脂、ポリスチレン樹脂、またはポリフェ
ニレンエーテル及びポリスチレン樹脂からなる分散相中
に分散するようになり、耐熱性、剛性の観点から好まし
い。ビニル芳香族化合物と共役ジエン化合物との重量比
が50/50より小さいものと、50/50より大きい
ものを併用することは、衝撃性、伸度の面で好ましい。
該ブロック共重合体の数平均分子量は、30,000〜
300,000であり、好ましくは、40,000〜2
00,000である。数平均分子量が、30,000よ
り小さくなると耐衝撃性付与能力が低下し、30,00
00より大きくなると溶融粘度が高くなり、溶融混練条
件が制約されるようになる。分子量を高くした場合、溶
融粘度を下げるため鉱物油を含有させることは、流動
性、分散性の観点から好ましい。
【0032】共役ジエン化合物としては、ブタジエン、
イソプレン、ピペリレン、1,3−ペンタジエン等が挙
げられ、これらから選ばれた1種以上の化合物が用いら
れる。ブタジエンが好ましい。ビニル芳香族化合物とし
ては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン
等が挙げられ、これらから選ばれた1種以上の化合物が
用いられる。スチレンが好ましい。
【0033】該ブロック共重合体の分子構造は、直鎖
状、分岐状、あるいは放射状、もしくはこれらの組み合
わせのいずれであっても良い。共役ジエン化合物として
ブタジエンを使用する場合は、ポリブタジエンブロック
部分のミクロ構造は1,4−シス含量が20〜50%、
1,2−ビニル含量が5〜40%の範囲が好ましい。
【0034】共役ジエン化合物とビニル芳香族化合物の
ブロック共重合体樹脂の水素添加物とは、共役ジエン化
合物とビニル芳香族化合物のブロック共重合体樹脂を水
素添加処理することにより、ジエン化合物を主体とする
重合体ブロックの脂肪族二重結合を0を越えて100%
の範囲で制御したものである。脂肪族二重結合の内、水
素添加されたものの割合、即ち水素添加率は、0%を越
えて100%まで自由に制御することができる。水素添
加率が大きくなるほど熱的安定性は向上する。加工時の
熱滞留を受けた場合、及び熱エージングに暴露された場
合の伸度、衝撃など機械的物性の低下が大幅に抑制され
る。熱的安定性から、水素添加率は、好ましくは70〜
100%である。最も好ましくは100%である。ガラ
ス転移温度は水素添加したものは上がる傾向にあるた
め、低温での衝撃強度は水素添加率が低いものの方が高
い。ウェルド部衝撃強度の観点からは、水素添加をしな
いものを使用することが好ましい。水素添加しないもの
を、水素添加したものと等量以上の割合で併用すること
も可能である。ジエン化合物を主体とする重合体ブロッ
クの脂肪族二重結合は、主鎖中と側鎖中とに存在する
が、側鎖の二重結合のみ水素添加したものは、ガラス転
移点も低く熱的にも安定なので低温衝撃と熱滞留時、及
び熱エージング時の伸度、衝撃保持が高く好ましい。
【0035】成分(E)の一種であるエチレンとα−オ
レフィンとの共重合体について以下説明する。このエチ
レンと共重合するα−オレフィンとは、炭素数3〜20
個を有する不飽和炭化水素化合物であり、具体的には、
プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−
1、ヘプテン−1,4−メチルブテン−1,4−メチル
ペンテン−1等が挙げられる。特に好ましいのはプロピ
レンである。エチレンとα−オレフィンの重量比は、9
5/5〜5/95、好ましくは92/8〜60/40で
ある。エチレンとα−オレフィンとの共重合体のムーニ
ー粘度(ML1+4 100 ℃)は、5〜200、好ましく
は5〜50である。エチレンとα−オレフィンとポリエ
ンとの共重合体のポリエンとは、1、4−ヘキサジエ
ン、ジシクロペンタジエン、ノルボルナジエンなどの非
共役ジエンである。ポリエンの含有率は0.1〜3%程
度が好ましい。α−オレフィンの定義およびエチレンと
α−オレフィンの重量比は上記と同じである。エチレン
とα−オレフィンとポリエンとの共重合体のムーニー粘
度(ML1+4 100 ℃)は、5〜200、好ましくは5
〜50である。この共重合体は、適度に架橋されている
ことは剪断応力を受けた場合の粒子の変形をおさえる意
味で好ましい。
【0036】ゴム状重合体としては、成分(D)を反応
させて変成したものを用いることもできる。この場合、
ゴム状重合体は、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリス
チレン樹脂あるいは、これら双方からなる分散相の中に
はいらず、ポリアミドの連続相中に入る傾向がある。成
分(E)として最も好ましいゴム状重合体は、共役ジエ
ン化合物とビニル芳香族化合物のブロック共重合体樹
脂、及びその水素添加物であり、その中でもスチレンと
ブタジエンのブロック共重合体、及びその水素添加物が
好ましい。
【0037】本発明において成分(D)として用いられ
る、分子内に炭素−炭素二重結合とカルボン酸基、酸無
水物基、エポキシ基、アミノ基または水酸基から選ばれ
る官能基を有する化合物の具体例について以下説明す
る。不飽和ジカルボン酸及びその誘導体としては、マレ
イン酸、フマル酸、クロロマレイン酸、シス−4−シク
ロヘキセン−1、2−ジカルボン酸、及びこれらの酸無
水物などがあげられる。特に、α、β−不飽和ジカルボ
ン酸およびその誘導体、具体的には、フマル酸、マレイ
ン酸及び無水マレイン酸が好適であり、無水マレイン酸
が最も好ましい。これら不飽和ジカルボン酸のカルボキ
シル基がエステルになっている化合物も、加工温度でエ
ステルが分解しカルボキシル基に変化するものは実質的
に使用可能である。
【0038】エポキシ基を含有する化合物としては、ア
リルグリシジルエーテル、エポキシ化天然油脂類などが
挙げられる。水酸基を有する化合物としては、アリルア
ルコール、4−ペンテン−1−オール、1,4−ペンタ
ジエン−3−オールなどの一般式Cn 2n-3OH(nは
正の整数)の不飽和アルコール、一般式Cn 2n-5
H、Cn 2n-7OH(nは正の整数)等の不飽和アルコ
ールが挙げられる。
【0039】アミノ基を有する化合物の例としては、前
記不飽和アルコールのOH基をNH2 基に置き換えた不
飽和アミンが挙げられる。ここに例示した化合物は、そ
れぞれ単独で用いても良いし2種以上を組み合わせて用
いても良い。成分(D)の添加量は、前記成分(A)、
(B)及び(C)の合計量100重量部に対して、0.
01〜3重量部、好ましくは0.05〜2重量部、さら
に好ましくは0.1〜1重量部の範囲で選ぶことが望ま
しいが、使用するポリスチレン樹脂の分子量の低下を防
ぐため、出来るだけ少量の使用が好ましい。この添加量
が、0.01重量部未満では、分散相の粒子径が大きく
なる傾向にある。また3重量部を超える添加量であると
前述した様にポリスチレン分子量の低下や着色する場合
がある。
【0040】本発明におけるモルホロジーは、ポリアミ
ド樹脂が連続相を形成し、ポリフェニレンエーテル樹
脂、ポリスチレン樹脂、及び必要によりゴム状重合体よ
りなる樹脂相が分散相となる範囲で設定される必要があ
る。さらに好ましくは、連続相を形成するポリアミド樹
脂の容積分率が44〜70容量%の範囲が好ましい。こ
の場合、樹脂の表面外観、流動性、耐熱性や吸湿時の寸
法安定性がよくなる。
【0041】ここでいう容積分率は全組成中の容積分率
であって、成分(B)〜(E)に定めた成分以外のポリ
マーや無機フィラーなどの成分が存在する場合において
はこれらの成分も考慮にいれ、各成分の密度(23℃)
で各成分の重量配合量を割った容積配合量を基に、計算
する。例えば、成分(A)、(B)、(C)、・・・
(H)を、それぞれa、b、c、・・・h重量部溶融混
練して得られた組成物の場合には、各成分の密度を
ρa、ρb 、ρc 、・・・ρh とすると、ポリアミド成
分(A)の容積分率(容量%)は、次の(1)式で示さ
れる。
【0042】
【式1】
【0043】本発明における分散相は、ポリフェニレン
エーテル樹脂、ポリスチレン樹脂、ゴム状重合体がそれ
ぞれ独自に分散相を形成する場合、いずれか2成分が同
一の分散相に共存する場合、3成分とも同一の分散相に
共存する場合、及びこれらの組み合わせの場合をとり得
る。これらの内、ポリスチレン樹脂が単独に分散相を形
成する場合は、衝撃強度、伸度などの観点からポリスチ
レン樹脂の単独分散相はできるだけ少ない方が好まし
い。例えば、単独分散相を形成するポリスチレン樹脂
が、成分(A)、(B)、(C)の合計100重量部に
対し、10重量部以下が望ましい。ポリフェニレンエー
テル樹脂の全部あるいは一部が単独に分散相を形成する
場合、あるいは、ゴム状重合体の全部あるいは一部が単
独に分散相を形成する場合、分散相の平均粒子径が5μ
m以下であれば、耐熱性、剛性はやや劣るものの衝撃
性、疲労特性においてはすぐれたものが得られる。この
ようなモルホロジーを示すのは、ゴム状重合体を成分
(D)と予め反応させたものを原料として用いて溶融混
合するか、もしくは、ゴム状重合体がポリアミド樹脂、
ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリスチレン樹脂のいず
れかと溶融混合されるより先に成分(D)と高温下で接
触し、反応した場合が多い。3成分とも同一の分散相に
共存する場合、耐熱性、剛性にすぐれた性能の組成物が
得られる。このようなモルホロジーは、ゴム状重合体
が、共役ジエン化合物とビニル芳香族化合物のブロック
共重合体樹脂、及び/またはこれの水素添加物であっ
て、ビニル芳香族化合物と共役ジエン化合物との重量比
が25/75以上である時に形成されやすい。この場
合、ゴム状重合体は、成分(D)で一部変成されていい
る場合でもこのようなモルホロジーをとり得るが、あま
り強く変成されている場合は、必ずしもこのようなモル
ホロジーはとらなくなる。
【0044】以上のいずれのモルホロジーをとる場合に
おいても、分散相の平均分散粒子径は、5μm以下であ
ることが必要であり、好ましくは、3μm以下である。
ここでいう分散相の平均分散粒子径は、体積平均粒子径
であり、具体的な測定方法は次の通りである。即ち、本
発明組成物を蟻酸に溶解し、島津製作所(株)製レーザ
ー回折式粒度分布測定装置「SALD2000」にて、
屈折率1.70−0.20iの条件にて計測する。得ら
れる体積基準粒度分布の50%累積径が本発明で言う平
均分散粒子径である。平均分散粒子径が5μmより大き
くなると衝撃強度、伸度が低下し、好ましくない。な
お、平均分散粒子径の下限は特に限定されないが、0.
1μmである。
【0045】各成分の配合量は、成分(A)、成分
(B)、成分(C)の合計量100重量部に対し、以下
の通りである。 成分(A): 25〜85重量部、好ましくは45〜8
5重量部(但し、連続相を形成する必要があり、全組成
中の容積分率が44容量%以上であることが好まし
い。) 成分(B) : 3〜52.5重量部 成分(C) : 4.5〜60重量部 成分(D) : 0.01〜3重量部 成分(E) : 0〜50重量部、好ましくは0.1〜
50重量部さらに好ましくは1〜25重量部 無機フィラー: 0〜100重量部、好ましくは5〜5
0重量部 他のポリマー: 0〜30重量部
【0046】成分(B)と成分(C)の割合は、(B)
/(C)=70/30〜20/80重量比(但し、
(B)+(C)=100)の範囲が好ましく、さらに好
ましくは、(B)/(C)=65/35〜40/60の
範囲である。成分(B)の割合が70重量部を超えると
流動性が低下し、耐光性の改良効果が小さくなり好まし
くなく、また、20重量部を下回ると耐熱性と耐衝撃性
が低下し好ましくない。
【0047】ゴム状重合体は用途によっては使用しなく
ても良いが、耐衝撃性付与や塗装密着性向上等の目的で
使用する場合は分散相樹脂の(成分(A)、成分
(B)、成分(C)の合計量100重量部に対し、)
0.1〜50重量部が好ましい。0.1重量部に満たな
い場合は効果が小さく、50重量部を超えて用いると耐
熱性と剛性が低下する。また、ガラス繊維で補強する場
合、高剛性、高耐熱性を目的にガラス繊維を添加する
が、この目的から、ゴム状重合体は添加しない方が好ま
しい。しかし、剛性、耐熱性が多少低くなることを許容
すれば、ゴム状重合体を添加することにより、衝撃性は
向上する。
【0048】本発明組成物を溶融混練するための装置と
しては、二軸押出機、単軸押出機、加熱ロール、バンバ
リーミキサー、ニーダー等を使用することができるが押
出機が好ましく、中でも二軸押出機が最も好ましい。特
に好ましくは、同方向回転で、L/Dが40以上の二軸
押出機である。
【0049】溶融混練りする温度および時間は、使用す
る樹脂成分の種類や配合比によって設定すれば良いが、
通常は240〜360℃、好ましくは260〜340℃
の温度が、また0.1〜10分、好ましくは0.3〜3
分程度の混練時間が適当である。樹脂温度は可能な範囲
で低温で溶融混練することが樹脂を劣化を最小限にとど
められるため好ましく、例えば、ポリアミド樹脂の融点
以上320℃以下の樹脂温度で溶融混練することが望ま
しい。溶融混練時のシェアーは、100sec-1以上で
あることが好ましい。これら条件は、モルホロジー、分
散粒子径を達成するために重要である。モルホロジー、
分散粒子径がよくないと物性、外観に悪影響がでる。こ
のこと以外は、特に制限はない。最も単純には全成分を
一括混練りしても良い。ポリフェニレンエーテル樹脂と
成分(D)を、まず反応せしめて変成ポリフェニレンエ
ーテル樹脂とし、次に、この変成ポリフェニレンエーテ
ル樹脂とポリアミド樹脂とを反応せしめることは効率が
良い。ポリフェニレンエーテル樹脂と成分(D)との反
応時に過酸化物を存在させることは反応率が向上し好ま
しい。ポリスチレン樹脂を、ポリフェニレンエーテル樹
脂と成分(D)との反応時に存在させると溶融粘度を低
下させる効果があり混練に必要なエネルギーが少なくて
すみ、樹脂温度も不必要に高くならなくて好ましく、ま
た、ポリフェニレンエーテル樹脂とポリスチレン樹脂と
が十分に混練され分散相の組成が均一化される。ポリス
チレン樹脂をポリアミド樹脂と一緒に変成後のポリフェ
ニレンエーテル樹脂に添加し混練する場合には、ポリス
チレン樹脂の熱履歴が少なく分子量低下を抑制できる。
ゴム状重合体を、ポリフェニレンエーテル樹脂と成分
(D)との反応時に存在させると、ポリスチレン樹脂と
同様、溶融粘度を低下させる効果があり混練に必要なエ
ネルギーが少なくてすみ、樹脂温度も不必要に高くなら
なくて好ましくい。ゴム状重合体が不飽和結合を多く含
有する場合には、熱劣化をおこし易いので、ポリアミド
樹脂と一緒に変成後のポリフェニレンエーテル樹脂に添
加し混練する方が好ましい。無機フィラーの添加は、成
分(A)〜(E)を溶融混練した後、添加することによ
り機械的物性、熱的物性が高いものが得られる。
【0050】本発明組成物には、必要に応じて本発明の
目的を損なわない範囲において他のポリマーを添加する
こともできる。ポリマータイプの分散剤として、ポリス
チレンブロックとポリブタジエンブロックの重量比が7
0/30〜95/5であるような、即ち、ポリスチレン
ブロックの量が多いブロック共重合体、及びこれに成分
(D)を反応させた変成ブロック共重合体を添加するこ
とは、衝撃性がより高くなり好ましい。
【0051】本発明の組成物には必要に応じて他の添加
剤、例えば、ガラス繊維や炭素繊維、及び各種ウイスカ
ー類の如き補強剤、あるいは粒子状、繊維状の充填剤、
有機リン酸エステルやハロゲン系の難燃剤、可塑剤、ポ
リアミドで多用される銅系化合物、沃素または臭素のア
ルカリ金属塩、ポリマーに一般的なヒンダードフェノー
ル系化合物、リン系化合物、ヒンダードアミン化合物等
の安定剤、紫外線吸収剤、カーボンブラック、酸化チタ
ンなどの着色剤、ステアリン酸金属塩、モンタン酸金属
塩、エチレンビスステアリルアマイド等の離型剤、ケッ
チェンブラックなどの導電剤等を添加することができ
る。
【0052】
【実施例】次に、実施例により本発明を更に具体的に説
明すが、以下の実施例は、何れも例示的なものであっ
て、本発明の内容を何ら限定するものではない。実施例
および比較例において使用した成分は以下のものであ
る。 (A)ポリアミド樹脂 A−1:ηr=2.01(95.5%硫酸、25℃)の
6,6−ナイロン(密度1.14g/cm3 ) A−2:ηr=2.45(95.5%硫酸、25℃)の
6−ナイロン(密度1.14g/cm3
【0053】(B)ポリフェニレンエーテル樹脂 B−1: 固有粘度が0.38(30℃、クロロホルム
中)であるポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレ
ン)エーテル(密度1.06g/cm3 ) B−2: 固有粘度が0.50(30℃、クロロホルム
中)であるポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレ
ン)エーテル(密度1.06g/cm3
【0054】(C)ポリスチレン樹脂 C−1: 還元粘度ηsp/cが0.92dl/g(3
0℃、トルエン中)であるポリスチレン。(密度1.0
5g/cm3 ) C−2: 還元粘度ηsp/cが1.13dl/g(3
0℃、トルエン中)であるポリスチレン。(密度1.0
5g/cm3 ) C−3: 還元粘度ηsp/cが0.72dl/g(3
0℃、トルエン中)であるポリスチレン。(密度1.0
5g/cm3 ) C−4: 還元粘度ηsp/cが0.80dl/g(3
0℃、トルエン中)であるポリスチレン。(密度1.0
5g/cm3 ) C−5: 還元粘度ηsp/cが0.51dl/g(3
0℃、トルエン中)であるポリスチレン。(密度1.0
5g/cm3
【0055】(D)分子内に炭素−炭素二重結合とカル
ボン酸基、酸無水物基、エポキシ基、アミノ基または水
酸基から選ばれる官能基とを有する化合物 D−1: 無水マレイン酸 (E)ゴム状重合体 E−1: スチレン−ブタジエンブロック共重合体(旭
化成工業(株)製、タフプレン(商標)200)(密度
0.94g/cm3 ) E−2: 水添スチレン−ブタジエンブロック共重合体
(旭化成工業(株)製、タフテック(商標)H106
1)(密度0.91g/cm3 ) (F)過酸化物 F−1: ジ−t−ブチルパーオキサイド F−2: ジクミルパーオキサイド
【0056】(G)スチレン無水マレイン酸共重合体樹
脂 G−1: アーコケミカル(株)社製「ダイラーク(商
標)232」 (密度1.08g/cm3 ) (H)ガラス繊維 H−1: 繊維径13μm、長さ3mmでアミノシラン
で表面処理されたガラス繊維(密度2.40g/c
3 ) (I)ゴム補強ポリスチレン I−1: ポリブタジエンを12%含有し、ゴム粒子径
0.8μmのゴム補強ポリスチレン(密度1.05g/
cm3
【0057】物性評価条件及び方法は以下のとおりであ
る。射出成形機〔東芝機械(株)製IS80C、シリン
ダー温度280℃、金型温度80℃、成形サイクル1
分〕で試験片を作成し、次の物性測定ならびに試験を実
施した。 (1) 光変色性(△YI) 313nmの波長で5時間の光暴露を行い、測色計によ
り光暴露前後の試験片のYI値を測定し、その差△YI
で評価した。△YIの値が小さいほど耐光変色性(黄変
度)に優れることを意味する。
【0058】(2) アイゾット衝撃強さ(ノッチ付
き、1/8インチ厚さ) ASTM D256に準拠、23℃で測定。 (3) 加熱変形温度 ASTM D648に準拠、4.6Kg、18.6Kg
荷重で測定。 (4) 分散粒子径 本発明組成物を蟻酸に溶解し、島津製作所(株)製レー
ザー回折式粒度分布測定装置SALD2000にて、屈
折率1.70−0.20iの条件にて計測する。得られ
る体積基準粒度分布の50%累積径を平均分散粒子径と
した。
【0059】(5) 表面外観 カラーチップ成形片を目視で三段階評価 ○;良い △;普通 ×;悪い (6) サンシャインウエザーメーター試験による表面
白化 63℃、雨有り条件で100時間試験後の試験片を目視
で三段階評価 ○;全く白化無し △;薄く白化 ×;著しく白化
【0060】(7) 薄肉流動 射出成形機〔東芝機械(株)製IS80C、シリンダー
温度280℃、金型温度80℃、成形サイクル1分〕
で、成型品の幅が5mmで厚さを変化させた渦巻き状の
試験片を成形し、各厚み毎に、実施例1、実施例4、比
較例3の組成物の流動長を、比較例3の組成物の流動長
で割った値を表1に示した。 (8) ポリアミド容積分率 使用した各成分の密度を基に組成物中のポリアミドの容
積分率を計算した。
【0061】(9) 組成物中のポリスチレンのηsp
/c 押出混練で得られたペレット中のポリアミドをギ酸で完
全に溶解した後、遠心分離機を用いて分散相を分離し
た。次に分離した分散相をメタノールで洗浄後乾燥を行
った。得られた分散相をトルエンに溶解し、遠心分離機
にかけた後、溶液の上部を採取し、メタノールで再沈し
て乾燥してポリマーを取り出した。次にこのポリマーを
塩化メチレンで溶解したのち、−10℃で24Hrs放
置し、析出したポリフェニレンエーテルを濾過して分離
し、ポリスチレン樹脂の溶液を得た。このポリスチレン
樹脂の溶液をメタノールで再沈、乾燥してポリスチレン
樹脂を取りだした。こうして得たポリスチレン樹脂を
0.5g/dlのトルエン溶液として、30℃で還元粘
度ηsp/cを測定した。尚、乾燥条件は50℃で10
時間真空乾燥を行った。
【0062】(10)面衝撃試験 東洋精機製作所(株)製グラフィックインパノトテスタ
ーを用いて11.5kgの落錘を高さ130cmから、
厚さ2.5mmの平板に落下させる試験を5回繰り返し
て行った。試験にかけた5枚の試験片の内、破壊形態が
脆性破壊であったものの枚数を、表3に表示した。
【0063】(実施例1)(B−1)成分を24重量
部、(C−1)成分を16重量部及び変性剤として(D
−1)成分を0.16重量部をスクリュー径25mmの
同方向回転二軸押出機のトップ(前段)から供給し、
(A−1)成分を50重量部、(E−1)成分を10重
量部、安定剤としてトリス(2,4−ジ−t−ブチルフ
ェニル)フォスファイト(チバガイギー社製、イルガフ
ォス(商標)168)0.15重量部、酸化亜鉛0.1
5重量部、硫化亜鉛0.15重量部および着色剤として
酸化チタン0.5重量部とカーボンブラック0.001
5重量部を押出機途中(中段)から供給して、300
℃、300rpmで押出混練りし、組成物ペレットを得
た。次いで、得られた組成物について前記した方法によ
り各種試験を行った。評価結果を表1に示す。
【0064】(実施例2〜4、比較例1〜4)(B)成
分と(C)成分の割合を、表1に示すように変えて実施
例1と同様に実施した。評価結果を表1に示す。実施例
1〜4及び比較例1〜3から、成分(C)の割合が、成
分(B)と成分(C)の合計の30重量%より少なくな
ると、紫外線照射時の光変色性(ΔYI)が大きくな
り、黄変がひどい、サンシャインウェザオメーターにか
けたあとの成形品表面の白化が悪いことが判る。また、
成分(C)の割合が、成分(B)と成分(C)の合計の
80重量%より多くなるとアイゾット衝撃強度が低くな
り、かつ成形品の表面外観が悪くなることが判る。
【0065】また、成分(C)のポリスチレンを含有し
ない組成物(比較例3)と比較して、ポリスチレンを含
有する組成物(実施例1、4)は流動性が高く、この傾
向は成形品肉厚が1mm以下の薄いもので特に顕著であ
ることが判る。ここで、比較例3の流動長の値は、次の
ようである。 厚み 流動長 0.3mm 3.7mm 0.7mm 63mm 1.0mm 145mm 3.2mm 397mm
【0066】(比較例5、6)実施例1の(D−1)成
分の量を表2に示す量に変更し、さらに過酸化物として
(F−1)と(F−2)成分をそれぞれ用いる以外は実
施例1と同様に実施した。評価結果を表1に示す。
【0067】
【表1】
【0068】(実施例5〜7、比較例7、8)(A)成
分、(B)成分および(C)成分の割合を、表2に示す
ように変えて実施例1と同様に実施した。評価結果を表
2に示す。実施例5〜7、比較例7、8から、マトリッ
クス樹脂のポリアミドの容積分率が、44vol%より
小さくなると成形品の表面外観が悪くなること、70容
量%より多くなると18.6Kg荷重における加熱変形
温度が低くなることがわかる。
【0069】
【表2】
【0070】(実施例8〜10および比較例9、10)
(A)成分、(B)成分および(C)成分と割合を、表
3に示すように変え、着色剤としての酸化チタンを3重
量部およびカーボンブラックを0.05重量部とし、そ
れ以外は実施例1と同様に実施した。評価結果を表3に
示す。実施例8〜10、比較例9、10から、組成物中
のポリスチレンのηsp/cが 0.7より小さくなる
とアイゾット衝撃強度が低くなり、面衝撃で脆性破壊が
多くなることが判る。
【0071】(比較例11)(D−1)成分の添加量を
0.01重量部に変更する以外は、実施例8と全く同様
に実施した。評価結果を表3に示す。
【0072】(比較例12)(C−1)成分を10重量
部とし、(G−1)成分を10重量部添加する以外は、
実施例8と全く同様に実施した。評価結果を表3に示
す。
【0073】(比較例13)(C−1)成分をなくし、
(G−1)成分を20重量部添加する以外は、実施例8
と全く同様に実施した。評価結果を表3に示す。
【0074】
【表3】
【0075】(実施例11)(E−1)成分を(E−
2)成分に変更する以外は実施例8と全く同様に実施し
た。評価結果を表4に示す。
【0076】(実施例12)(B−2)成分と(C−
1)成分を各々25重量部に変更し、(E−1)成分を
無添加にする以外は、実施例8と全く同様に実施した。
評価結果を表4に示す。
【0077】(実施例13)(B−2)成分、(C−
1)成分及び(E−1)成分を表3に示す量に変更する
以外は、実施例8と全く同様に実施した。評価結果を表
4に示す。
【0078】(実施例14)(B−2)成分を21重量
部、(C−1)成分を15重量部及び変性剤として(D
−1)成分を0.15重量部をスクリュー径25mmの
同方向回転二軸押出機のトップ(前段)から供給し、
(A−2)成分を47重量部、(E−2)成分を5重量
部、安定剤としてトリス(2,4−ジ−t−ブチルフェ
ニル)フォスファイト(チバガイギー社製、イルガフォ
ス(商標)168)0.15重量部、酸化亜鉛0.15
重量部、硫化亜鉛0.15重量部および着色剤としてカ
ーボンブラック0.5重量部を押出機途中(中段)から
供給して、300℃、300rpmで押出混練りし、樹
脂ペレットを得た。ついでこの得られた樹脂ペレット9
0重量部をスクリュー径25mmの同方向回転二軸押出
機のトップ(前段)から供給し、(H−1)成分を押出
機途中(中段)から供給して、280℃、300rpm
で押出混練りし、最終樹脂ペレットを得た。ついで前記
した方法により各種試験を行った。評価結果を表4に示
す。
【0079】(比較例14)(B−2)成分を38重量
部、(C−1)成分無添加に変更する以外は、実施例1
4と全く同様に実施した。評価結果を表4に示す。実施
例14と比較例14から、ガラス繊維を配合した組成物
では、ポリスチレンを含有するものは、ポリスチレンを
含有しないものと比較して成形品の表面外観が良いこと
が判る。
【0080】(比較例15)(C−1)成分20重量部
を(I−1)成分20重量部に替える以外は実施例11
と同様に実施した。結果を表4に示す。
【0081】
【表4】
【0082】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物は、従来材料と比較
して、耐光変色性、成形流動性、成形品外観、衝撃性が
優れる組成物である。より具体的には(1)耐光変色
性、即ち、紫外線照射時の黄変、サンシャインウェザー
メーター暴露における紫外線照射及び水分暴露時の成形
品表面白化(2)成形流動性、特に1mm以下の肉厚部
分を有する成形品における成形流動性(3)ガラス繊維
配合組成物の成形品外観が優れ、かつ衝撃強度が高い、
実用上非常に有用な組成物である。以上の特性に加え
て、ポリフェニレンエーテル/ポリアミドアロイの特徴
である吸水時の寸法変化、剛性低下の少ない、耐薬品性
に優れた材料として、自動車、電気・電子部品、土木・
建築等の各種用途に有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の組成物を、オスミューム酸染色法よ
り染色し、透過型電子顕微鏡で撮影した図である。
【図2】実施例8〜10及び比較例9、10の組成物に
おけるポリスチレンのηsp/cとアイゾット衝撃強度
との関係を示す図である。
【図3】実施例8〜10及び比較例9、10の組成物に
おけるポリスチレンのηsp/cと面衝撃強度との関係
を示す図である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)ポリアミド樹脂、(B)ポリフェ
    ニレンエーテル樹脂、(C)ポリスチレン樹脂、及び
    (D)分子内に炭素−炭素二重結合とカルボン酸基、酸
    無水物基、エポキシ基、アミノ基または水酸基から選ば
    れる官能基を有する化合物を溶融混合してなる樹脂組成
    物であって、連続相と分散相とからなる構造を有してお
    り、ポリアミド樹脂が連続相を形成し、分散相が成分
    (B)及び/または成分(C)を含有しており、この分
    散相の平均粒子径が5μm以下であって、成分(B)と
    成分(C)の割合が、(B)/(C)=70/30〜2
    0/80重量比の範囲にあり、組成物中の成分(C)の
    還元粘度ηsp/cが0.70dl/g以上であること
    を特徴とする熱可塑性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 成分(A)、(B)、(C)及び(D)
    に加え、成分(E)ゴム状重合体を溶融混合し、成分
    (E)含有の分散相の平均粒子径が5μm以下である請
    求項1記載の熱可塑性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 成分(A)の容積分率が44〜70容量
    %である特許請求項1、または2記載の熱可塑性樹脂組
    成物。
  4. 【請求項4】 成分(D)がα, β−不飽和ジカルボン
    酸及びその誘導体より選ばれる少なくとも1種である請
    求項1、または2記載の熱可塑性樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 成分(C)のηsp/cが0.80dl
    /g以上である請求項1または2記載の熱可塑性樹脂組
    成物。
  6. 【請求項6】 成分(C)がスチレンの単独重合体であ
    る請求項1または2記載の熱可塑性樹脂組成物。
  7. 【請求項7】 成分(E)が共役ジエン化合物とビニル
    芳香族化合物のブロック共重合体樹脂及びその水素添加
    物より選ばれる少なくとも1種である請求項2記載の熱
    可塑性樹脂組成物。
JP30161094A 1994-11-11 1994-11-11 ポリアミド樹脂組成物 Withdrawn JPH08134347A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30161094A JPH08134347A (ja) 1994-11-11 1994-11-11 ポリアミド樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP30161094A JPH08134347A (ja) 1994-11-11 1994-11-11 ポリアミド樹脂組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08134347A true JPH08134347A (ja) 1996-05-28

Family

ID=17899020

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP30161094A Withdrawn JPH08134347A (ja) 1994-11-11 1994-11-11 ポリアミド樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08134347A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007231094A (ja) * 2006-02-28 2007-09-13 Unitika Ltd 難燃性強化ポリアミド樹脂組成物
WO2007108202A1 (ja) * 2006-03-17 2007-09-27 Mitsubishi Engineering-Plastics Corporation 難燃性ポリアミド樹脂組成物および成形品
JP2007277535A (ja) * 2006-03-17 2007-10-25 Mitsubishi Engineering Plastics Corp 難燃性ポリアミド樹脂組成物および成形品
JP2018119162A (ja) * 2018-04-18 2018-08-02 旭化成株式会社 成形体

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007231094A (ja) * 2006-02-28 2007-09-13 Unitika Ltd 難燃性強化ポリアミド樹脂組成物
WO2007108202A1 (ja) * 2006-03-17 2007-09-27 Mitsubishi Engineering-Plastics Corporation 難燃性ポリアミド樹脂組成物および成形品
JP2007277535A (ja) * 2006-03-17 2007-10-25 Mitsubishi Engineering Plastics Corp 難燃性ポリアミド樹脂組成物および成形品
US7968629B2 (en) 2006-03-17 2011-06-28 Mitsubishi Engineering-Plastics Corporation Flame retardant polyamide resin composition and molded article
JP2018119162A (ja) * 2018-04-18 2018-08-02 旭化成株式会社 成形体

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2715499B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
US5859176A (en) Polyamide resin composition
JP4053075B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPS61502195A (ja) 変性されたポリフェニレンエーテル―ポリアミド組成物の製造法
JPH04300956A (ja) 帯電防止性樹脂組成物
JPH09279012A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
EP0574229B1 (en) Thermoplastic resin composition and molded article
JP3111625B2 (ja) リサイクル性が改良された樹脂組成物
JP3504342B2 (ja) 耐熱樹脂組成物
JPH08134347A (ja) ポリアミド樹脂組成物
JPH09169903A (ja) 熱可塑性樹脂組成物の製造方法
JP3306935B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH0737562B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
EP0751186A2 (en) Thermoplastic resin composition
JP2797015B2 (ja) 樹脂成形体
JPH03185058A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP3432320B2 (ja) 自動車不凍液系統部品用樹脂組成物及びその成形部品
JP3975210B2 (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP3406035B2 (ja) 樹脂組成物
JPH02225563A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JPH107900A (ja) ポリエーテルイミド系樹脂組成物およびその製造法
JPH0748508A (ja) ポリアミド組成物
JPH0912872A (ja) 熱可塑性樹脂組成物
JP3406033B2 (ja) ホイールキャップ用樹脂組成物
JP3406058B2 (ja) ポリアミド樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20020115