JPH0748508A - ポリアミド組成物 - Google Patents
ポリアミド組成物Info
- Publication number
- JPH0748508A JPH0748508A JP10253094A JP10253094A JPH0748508A JP H0748508 A JPH0748508 A JP H0748508A JP 10253094 A JP10253094 A JP 10253094A JP 10253094 A JP10253094 A JP 10253094A JP H0748508 A JPH0748508 A JP H0748508A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- rubber
- component
- polyphenylene ether
- weight
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
ンエーテル樹脂、(C)ゴム補強ポリスチレン樹脂、
(D)ゴム状重合体、及び(F)変性剤として、分子内
にカルボン酸基、酸無水物基、エポキシ基、アミノ基ま
たは水酸基を有する化合物よりなる樹脂組成物。 【効果】 耐熱性、成形加工性、耐衝撃性のバランスに
優れ、しかも耐光性を大幅に向上させたものである。以
上の特性加えて、ポリフェニレンエーテル/ポリアミド
アロイの特徴である吸水時の寸法変化、剛性低下の少な
い、耐薬品性に優れた材料として、自動車、電気・電子
部品等の各種用途に有用である。
Description
成形加工性に優れ、かつ耐光性の改良された熱可塑性樹
脂組成物に関する。
PE樹脂と略称)は、寸法安定性、電気的特性、高荷重
下での耐熱変形性、耐水性などに優れた樹脂であり、工
業的にはポリスチレン系樹脂とブレンドされた形で幅広
く利用されているが、耐油性および成形加工性に劣ると
いう大きな欠点を有している。
度、耐油性、耐熱性等に優れ、最も代表的なエンジニア
リングプラスチックの1つとして、多量に利用されてい
る。しかしながら、このポリアミド樹脂は寸法安定性、
吸湿性、高荷重下での耐熱変形性、乾燥時の耐衝撃性な
どの性質が他のエンジニアリングプラスチックに比べて
低いという欠点を有している。このため、前記の両樹脂
のそれぞれの長所を生かし、両者の欠点を相補うことを
目的として、両樹脂をアロイ化することが試みられ、こ
れまで種々の組成物が提案され実用化されている。
アロイにおいてPPE樹脂とゴム補強ポリスチレン樹脂
を併用する例は従来から提案されている。具体的には以
下の様な提案がされている。 1.ポリフェニレンエーテル樹脂とポリアミド樹脂の相
容化剤として、スチレン−α,β不飽和カルボン酸無水
物共重合体樹脂、エポキシ変性ポリスチレン樹脂および
エポキシ変性ポリフェニレンエーテル樹脂を用いた系で
耐衝撃性の改良を目的として併用した例(特公昭59−
33614号公報、特公平5−49579号公報、特公
平3−6185号公報等) 2.ポリフェニレンエーテル樹脂とポリアミド樹脂を無
水マレインで変性する場合において、ポリフェニレンエ
ーテル樹脂とゴム補強ポリスチレン樹脂を75対25重
量比の割合で添加した例(特開昭63−199754号
公報、実施例−11) 3.ポリフェニレンエーテル樹脂と特定の末端基のポリ
アミド樹脂を無水マレイン酸で変性する場合において、
ポリフェニレンエーテル樹脂とゴム補強ポリスチレン樹
脂を80対20重量比の割合で添加した例(特開平2−
209960号公報、実施例−11) 4.ポリフェニレンエーテル樹脂とポリアミド樹脂をク
エン酸で変性せる場合において、ポリフェニレンエーテ
ル樹脂とゴム補強ポリスチレンを70対30重量比の割
合で添加した例(特開平3−33155号公報、実施例
−1) 5.ポリフェニレンエーテル樹脂とポリアミド樹脂を無
水マレインと過酸化物で変性する場合において、ポリフ
ェニレンエーテル樹脂とゴム補強ポリスチレン樹脂(ゴ
ム補強ポリスチレン樹脂/GPPS=1/1重量比の混
合物)を67対33重量比の割合で添加した例(特開平
5−25383号公報、実施例−5) 6.ポリフェニレンエーテル樹脂とポリアミド樹脂をク
エン酸またはフマル酸で変性せる場合において、ポリフ
ェニレンエーテル樹脂とゴム補強ポリスチレン樹脂(1
0.5%ゴム含有)を71対29重量比の割合で添加し
た例(特開平5−255586号公報、比較例−1、−
3) これらは各々問題がある。1.は相容化剤としての樹脂
の効果が不十分で物性が不安定であり、また熱安定性に
問題がある。2〜6は各成分や組成の最適化が行われて
おらず、十分な効果を発揮するレベルに達していない。
フェニレンエーテル樹脂、ポリアミド樹脂を基本成分と
する樹脂組成物において、流動性と耐光性が改良され、
且つ耐衝撃性と耐熱性のバランスに優れた樹脂組成物を
安価に提供することにある。
題を達成するために鋭意研究を重ねた結果、ポリフェニ
レンエーテル樹脂、ポリアミド樹脂を基本成分とする樹
脂組成物において、連続相をとるポリアミド樹脂と分散
相であるポリフェニレンエーテル樹脂、ポリスチレン樹
脂及び必要によりゴム状重合体よりなる樹脂相を特定の
割合およびバランスさせることで、流動性と耐光性が改
良され、且つ耐衝撃性、耐熱性のバランスに優れた樹脂
組成物が得られる事を見いだし本発明を完成させた。
テル樹脂、(C)ゴム補強ポリスチレン樹脂、(D)ゴ
ム状重合体、及び(E)変性剤として、分子内にカルボ
ン酸基、酸無水物基、エポキシ基、アミノ基または水酸
基を有する化合物よりなる樹脂組成物において、 1.(A)成分が連続相を形成し、(B)成分、(C)
成分及び(D)成分が分散相を形成しており、分散相の
平均粒子径が5μm以下、 2.分散相を形成する(B)成分と(C)成分の割合
が、(B)/(C)=70/30〜20/80重量比の
範囲、 3.(C)平均粒子径2.5μm以下のゴム分散有する
ゴム補強ポリスチレン樹脂、 4.(D)成分の割合が分散相樹脂の0.1〜50重量
%である樹脂組成物、を満足する樹脂組成物である。 b.連続相を形成する(A)成分の容積分率が44〜7
0容量%である前記a.記載の樹脂組成物である。 c.(D)成分を含まないa.項およびb.項記載の樹
脂組成物、である。
おいて(A)成分として用いられるポリアミド樹脂は、
ポリマー主鎖にアミド結合{ −NH−C(=0)−
}を有するものであって、加熱溶融出来る物であれ
ば、いずれも使用可能である。その代表的なものとして
は、4−ナイロン、6−ナイロン、6,6−ナイロン、
12−ナイロン、6,10−ナイロン、テレフタル酸と
ヘキサメチレンジアミンからのポリアミド、イソフタル
酸とヘキサメチレンジアミンからのポリアミド、アジピ
ン酸とメタキシルレンジアミンからのポリアミド、アジ
ピン酸とアゼライン酸及び2,2’−ビス(p−アミノ
シクロヘキシル)−プロパンからのポリアミド、テレフ
タル酸と4,4’−ジアミノジシクロヘキシルメタンか
たのポリアミドおよびこれらの共重合ナイロンがあげら
れる。これらの中で、6−ナイロン、6,6−ナイロ
ン、6−6,6共重合ナイロンの単独使用または併用が
好ましい。
リフェニレンエーテル樹脂とは、次に示す一般式
(1)、
R6 は炭素1〜4のアルキル基、アリール基、ハロゲ
ン、水素等の一価の残基であり、R5 ,R6 は同時に水
素ではない)を繰り返し単位とし、構成単位が一般式
(1)の〔a〕及び〔b〕からなる単独重合体、あるい
は共重合体が使用できる。ポリフェニレンエーテル系樹
脂の単独重合体の代表例としては、ポリ(2,6−ジメ
チル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチ
ル−6−エチル1,4−フェニレン)エーテル、ポリ
(2,6−ジエチル−1,4−フェニレン)エーテル、
ポリ(2−エチル−6−n−プロピル−1,4−フェニ
レン)エーテル、ポリ(2,6−ジ−n−プロピル−
1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−6
−n−ブチル−1,4−フェニレン)エーテル、ポリ
(2−エチル−6−イソプロピル−1,4−フェニレ
ン)エーテル、ポリ(2−メチル−6−クロロエチル−
1,4−フェニレン)エーテル、ポリ(2−メチル−6
−ヒドロキシエチル−1,4−フェニレン)エーテル、
ポリ(2−メチル−6−クロロエチル−1,4−フェニ
レン)エーテル等のホモポリマーが挙げられる。
6−ジメチルフェノールと2,3,6−トリメチルフェ
ノールとの共重合体あるいはo−クレゾールとの共重合
体あるいは2,3,6−トリメチルフェノール及びo−
クレゾールとの共重合体等、ポリフェニレンエーテル構
造を主体としてなるポリフェニレンエーテル共重合体を
包含する。
脂中には、本発明の主旨に反しない限り、従来ポリフェ
ニレンエーテル樹脂中に存在させてもよいことが提案さ
れている他の種々のフェニレンエーテルユニットを部分
構造として含んでいても構わない。少量共存させること
が提案されているものの例としては、特願昭63−12
698号及び特開昭63−301222号公報に記載さ
れている、2−(ジアルキルアミノメチル)−6−メチ
ルフェニレンエーテルユニットや、2−(N−アルキル
−N−フェニルアミノメチル)−6−メチルフェニレン
エーテルユニット等が挙げられる。
中にジフェノキノン等が少量結合したものも含まれる。
本発明に用いるポリフェニレンエーテル樹脂は固有粘度
(クロロホルム溶液、30℃)で0.30〜1.5、好
ましくは0.35〜1.0の範囲のものが好適である。
ム補強ポリスチレン樹脂とは、スチレン系化合物の単独
または2種以上のスチレン系化合物をゴム質重合体にグ
ラフトして得られるゴム補強ポリスチレン樹脂である。
スチレン系化合物とは、一般式〔2〕
ロゲンを示し、Zはビニル、水素、ハロゲン及び低級ア
ルキルよりなる群から選択され、pは0〜5の整数であ
る。)で表される化合物を意味する。これらの具体例と
しては、スチレン、α−メチルスチレン、2,4−ジメ
チルスチレン、モノクロロスチレン、p−メチルスチレ
ン、p−tert−ブチルスチレン、エチルスチレン等
が挙げられる。又、ゴム状重合体としては共役ジエン系
ゴム、共役ジエン系ゴムの一部又は全部を水素添加した
ゴムあるいはエチレン−プロピレン共重合体系ゴム等を
挙げる事が出来るが、特に共役ジエン系ゴムの一部を水
素添加した部分水添共役ジエン系ゴムや1,2−ビニル
結合が5重量%以下でシス−1,4結合量が90%以上
である共役ジエン系ゴムが好ましい。
ム粒子径は体積平均で平均粒子径2.5μm以下、好ま
しくは2μm以下の範囲が好ましい。分散ゴム粒子径が
2.5μmを超える場合は、耐衝撃性が劣るため好まし
くない。ゴム変性ポリスチレン中のゴム粒子径は、当業
者に良く知られた方法で測定出来る。特にコールターカ
ウンターを用いて容易に測定する事が出来る。また、該
ゴム補強ポリスチレン樹脂中のゴム含有量は7重量%以
上およびトルエン溶液中で測定したゲル量が15重量%
以上のものが好ましく、ゴム含有量が9重量%以上およ
びゲル量が20重量%以上のものがさらに好ましい。こ
の範囲に達しない場合は耐衝撃性の改良効果が小さいた
め好ましくない。
されるものではなく、当業者に良く知られている塊状重
合、溶液重合、乳化重合、懸濁重合のいずれを用いても
良い。本発明において、(D)成分として用いられるゴ
ム状重合体としては、スチレン−ブタジエンブロック共
重合体、水素化スチレン−ブタジエンブロック共重合
体、スチレン−イソプレンブロック共重合体、水素化ス
チレン−イソプレンブロック共重合体、エチレン−プロ
ピレンエラストマー、エチレン系アイオノマー樹脂、ゴ
ム状のコアと非ゴム状ポリマーのシェルからなるコア・
シェルポリマーなどであり、特にスチレン−ブタジエン
ブロック共重合体、およびブタジエン部分の一部または
すべてが水素化されたスチレン−ブタジエンブロック共
重合体が好ましい。また、これらのゴム状重合体を、エ
ポキシ化合物や不飽和カルボン酸およびその誘導体など
で変性したものを用いることもできる。
る、分子内にカルボン酸基、酸無水物基、エポキシ基、
アミノ基または水酸基を同時に有する化合物とは、不飽
和ジカルボン酸及びその誘導体であり、マレイン酸、フ
マル酸、クロロマレイン酸、シス−4−シクロヘキセン
−1、2−ジカルボン酸及びこれらの酸無水物、エステ
ル、半アルキルエステル、アミド、イミドなどがあげら
れるが、特に、α、βー不飽和ジカルボン酸およびその
誘導体、具体的には、フマル酸、マレイン酸及び無水マ
レイン酸が好適で、無水マレイン酸が最も好ましい。不
飽和ジカルボン酸およびその誘導体は、それぞれ単独で
用いても良いし2種以上を組み合わせて用いても良い。
(D)成分の添加量は、前記(A)、(B)及び(C)
成分の合計量100重量部に対して、0.05〜3重量
部、好ましくは0.1〜2重量部の範囲で選ぶ事が望ま
しい。この添加量が、0.05重量部未満では、分散相
の平均粒子径が大きくなり物性上好ましくない。また3
重量部を超える添加量を用いると前述した様にポリスチ
レン分子量の低下や着色の点で好ましくない。
はポリアミド樹脂が連続相を形成し、ポリフェニレンエ
ーテル樹脂、ポリスチレン樹脂及び必要によりゴム状重
合体よりなる樹脂相が分散相となる範囲で設定される必
要がある。さらに好ましくは、連続相をとるポリアミド
樹脂の容積分率が44〜70容量%の範囲が好ましい。
ポリアミド樹脂の容量分率が44容量%を下回る場合
は、樹脂の表面外観及び流動性が悪化するため好ましく
なく、70容量%を上回る場合は耐熱性や吸湿時の寸法
安定性を損なうため好ましくない。
(C)スチレン系樹脂及び必要により(D)ゴム状重合
体よりなる分散相樹脂の平均粒子径は5μm以下が好ま
しい。5μmを超える場合は耐衝撃性を損なうため好ま
しくなく、さらに好ましくは3μm以下である。分散相
となるポリフェニレンエーテル樹脂、スチレン系樹脂及
び必要によりゴム状重合体よりなる樹脂中のポリフェニ
レンエーテル樹脂/ポリスチレン樹脂の割合は70/3
0〜20/80重量比の範囲が好ましい。ポリフェニレ
ンエーテル樹脂の割合が70重量%を超えると流動性が
低下し、耐光性の改良効果が小さくなり好ましくない。
また、20重量%を下回ると耐熱性と耐衝撃性が低下し
好ましくない。
は体積平均粒子径が2.5μm以下、好ましくは2μm
以下の範囲が好ましい。分散ゴム粒子径が2.5μmを
超える場合は、耐衝撃性が劣るため好ましくない。ゴム
状重合体は、用途によっては使用しなくても良いが、耐
衝撃性付与や塗装密着性向上等の目的で使用する場合は
分散相樹脂の0.1〜50重量%が好ましい。0.1%
に満たない場合は効果が小さく、50%を超えて用いる
と耐熱性と剛性が低下するため好ましくない。
法は全成分を一括混練りしても良いし、予め変性剤と共
に(B)成分を予備混練りした後に(A)成分、(C)
成分および必要により(D)成分を混練りする方法、変
性剤と共に(B)成分および(C)成分を予備混練りし
た後に(A)成分および必要により(D)成分を混練り
する方法、変性剤と共に(B)成分、(C)成分及び必
要により(D)成分を混練りした後に(A)成分を混練
りする方法でも良い。溶融混練りする温度および時間
は、使用する樹脂成分の種類や配合比によって設定すれ
ば良いが、通常は240〜360℃、好ましくは260
〜340℃の温度が、また0.1〜10分、好ましくは
0.3〜3分程度の混練時間が適当である。溶融混練装
置としては、単軸押出機、二軸押出機、加熱ロール、バ
ンバリーミキサー、ニーダー等を使用することが出来る
が押出機が好ましく、中でも二軸押出機が最も好まし
い。
剤、例えば、ガラス繊維や炭素繊維及び各種ウイスカー
類の如き補強剤、あるいは粒子状、繊維状の充填剤、難
燃剤、可塑剤、安定剤、紫外線吸収剤、着色剤、離型剤
等を添加することができる。
する。以下の実施例は、何れも例示的なものであって、
本発明の内容を限定するものではない。実施例および比
較例において使用した成分は以下のものである。 (A)ポリアミド樹脂 A−1:ηr=2.45(95.5%硫酸、25℃)の
6−ナイロン(密度1.14g/cm3 ) (B)ポリフェニレンエーテル樹脂 B−1: 固有粘度が0.50(30℃、クロロホルム
中)であるポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレ
ン)エーテル(密度1.06g/cm3 ) (C)スチレン系樹脂 C−1: ポリブタジエンの全二重結合のうち30%が
水添された部分水添ポリブタジエンを12%含有し、ト
ルエン中で測定したゲルが30重量%であるゴム粒子径
1.6μmのゴム補強ポリスチレン樹脂(密度1.05
g/cm3 ) C−2: ポリブタジエンの全二重結合のうち30%が
水添された部分水添ポリブタジエンを12%含有し、ト
ルエン中で測定したゲルが28重量%であるゴム粒子径
0.8μmのゴム補強ポリスチレン樹脂(密度1.05
g/cm3 ) C−3: ポリブタジエンの全二重結合のうち30%が
水添された部分水添ポリブタジエンを12%含有し、ト
ルエン中で測定したゲルが32重量%であるゴム粒子径
3.3μmのゴム補強ポリスチレン樹脂(密度1.05
g/cm3 ) C−4: 1,2−ビニル結合が5重量%以下でシス−
1,4結合量が90%以上であるポリブタジエンを12
%含有し、トルエン中で測定したゲルが30重量%であ
るゴム粒子径1.3μmのゴム補強ポリスチレン樹脂
(密度1.05g/cm3 ) C−5: 1,2−ビニル結合が5重量%以下でシス−
1,4結合量が90%以上であるポリブタジエンを9%
含有し、トルエン中で測定したゲルが25重量%である
ゴム粒子径1.5μmのゴム補強ポリスチレン樹脂(密
度1.05g/cm3 ) C−6: 1,2−ビニル結合が5重量%以下でシス−
1,4結合量が90%以上であるポリブタジエンを6.
8%含有し、トルエン中で測定したゲルが19重量%で
あるゴム粒子径1.5μmのゴム補強ポリスチレン樹脂
(密度1.05g/cm3 ) (D)ゴム状重合体 D−1: スチレン−ブタジエンブロック共重合体(旭
化成工業(株)製、タフプレン(商標)200)(密度
0.94g/cm3 ) (E)分子内にカルボン酸基、酸無水物基、エポキシ
基、アミノ基または水酸基を同時に有する化合物 E−1: 無水マレイン酸 物性評価条件及び方法は以下のとうりである。
C、シリンダー温度280℃、成形サイクル1分)で試
験片を作成し、次の物性測定ならびに試験を実施した。 (1) 光変色性(△YI) 313nmの波長で5時間の光暴露を行い、測色計によ
り光暴露前後の試験片のYI値を測定し、その差△YI
で評価した。△YIの値が小さいほど耐光変色性(黄変
度)に優れることを意味する。 (2) アイゾット衝撃強さ(ノッチ付き、1/8イン
チ厚さ) ASTM D256に準拠、23℃で測定。 (3) 面衝撃試験延性破壊数 グラフィックインパクトテスター(東洋精機(株)社
製)を用い、23℃で3mm平板を5枚テストし、延性
破壊した枚数を求めた。 (4) 加熱変形温度 ASTM D648に準拠、18.6Kg荷重で測定。 (5) 分散粒子径 本発明組成物を蟻酸に溶解後、レーザー回折式粒度分布
測定装置(SALD2000:島津製作所(株)製)に
て測定した。 (6) 表面外観 カラーチップ成形片を目視で三段階評価 ○;良い △;普通 ×;悪い (7) ポリアミド容積分率 使用した樹脂成分の密度を基に加成性が成り立つとし
て、組成物中のポリアミドの容積分率を計算した。
1)成分を20重量部及び変性剤として(E−1)成分
を0.16重量部をスクリュー径25mmの同方向回転
二軸押出機のトップ(前段)から供給し、(A−1)成
分を50重量部、安定剤としてトリス(2,4−ジ−t
−ブチルフェニル)フォスファイト(チバガイギー社
製、イルガフォス(商標)168)0.15重量部、酸
化亜鉛0.15重量部、硫化亜鉛0.15重量部および
着色剤として酸化チタン0.5重量部とカーボンブラッ
ク0.0015重量部を押出機途中(中段)から供給し
て、300℃、300rpmで押出混練りし、組成物ペ
レットを得た。ついで前記した方法により各種試験を行
った。評価結果を表1に示す。
(C)成分の割合を、表1に示すように変えて実施例−
1と同様に実施した。評価結果を表1に示す。
(B)成分および(C)成分の割合を、表2に示すよう
に変えて実施例−1と同様に実施した。評価結果を表2
に示す。
分、(B)成分および(C)成分と割合を、表2に示す
ように変え、着色剤としての酸化チタンを3重量部およ
びカーボンブラックを0.05重量部とし、それ以外は
実施例−1と同様に実施した。評価結果を表2に示す。
を変更し、(D−1)成分を新たに押出機途中(中段)
から添加する以外は、実施例−8と全く同様に実施し
た。評価結果を表2に示す。
変更する以外は、実施例−8と全く同様に実施した。評
価結果を表2に示す。
する事によって、従来の材料に比較して、耐熱性、成形
加工性、耐衝撃性のバランスに優れ、しかも耐光性を大
幅に向上させたものである。以上の特性加えて、ポリフ
ェニレンエーテル/ポリアミドアロイの特徴である吸水
時の寸法変化、剛性低下の少ない、耐薬品性に優れた材
料として、自動車、電気・電子部品等の各種用途に有用
である。
Claims (3)
- 【請求項1】 (A)ポリアミド樹脂、(B)ポリフェ
ニレンエーテル樹脂、(C)ゴム補強ポリスチレン樹
脂、(D)ゴム状重合体、及び(E)変性剤として、分
子内にカルボン酸基、酸無水物基、エポキシ基、アミノ
基または水酸基を有する化合物よりなる樹脂組成物にお
いて、 1.(A)成分が連続相を形成し、(B)成分、(C)
成分及び(D)成分が分散相を形成しており、分散相の
平均粒子径が5μm以下、 2.分散相を形成する(B)成分と(C)成分の割合
が、(B)/(C)=70/30〜20/80重量比の
範囲、 3.(C)平均粒子径2.5μm以下のゴム分散粒子を
有するゴム補強ポリスチレン樹脂、 4.(D)成分の割合が分散相樹脂の0.1〜50重量
%である樹脂組成物、を満足する樹脂組成物。 - 【請求項2】 連続相を形成する(A)成分の容積分率
が44〜70容量%である請求項1記載の樹脂組成物。 - 【請求項3】 (D)成分を含まない請求項1及び請求
項2記載の樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10253094A JPH0748508A (ja) | 1993-05-19 | 1994-05-17 | ポリアミド組成物 |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13917493 | 1993-05-19 | ||
JP5-132009 | 1993-06-02 | ||
JP13200993 | 1993-06-02 | ||
JP5-139174 | 1993-06-04 | ||
JP10253094A JPH0748508A (ja) | 1993-05-19 | 1994-05-17 | ポリアミド組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0748508A true JPH0748508A (ja) | 1995-02-21 |
Family
ID=27309730
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10253094A Pending JPH0748508A (ja) | 1993-05-19 | 1994-05-17 | ポリアミド組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0748508A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000068299A3 (en) * | 1999-05-07 | 2001-01-18 | Gen Electric | Conductive compositions with compositionally controlled bulk resistivity |
US6221283B1 (en) | 1999-05-07 | 2001-04-24 | General Electric Company | Conductive compositions with compositionally controlled bulk resistivity |
WO2006071382A1 (en) * | 2004-12-28 | 2006-07-06 | General Electric Company | Filled compositions and a method of making |
-
1994
- 1994-05-17 JP JP10253094A patent/JPH0748508A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000068299A3 (en) * | 1999-05-07 | 2001-01-18 | Gen Electric | Conductive compositions with compositionally controlled bulk resistivity |
US6221283B1 (en) | 1999-05-07 | 2001-04-24 | General Electric Company | Conductive compositions with compositionally controlled bulk resistivity |
WO2006071382A1 (en) * | 2004-12-28 | 2006-07-06 | General Electric Company | Filled compositions and a method of making |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2715499B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
JP2641507B2 (ja) | 新規な熱可塑性樹脂組成物 | |
JP4053075B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
JPH06287446A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
US5859176A (en) | Polyamide resin composition | |
JP3223792B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
JPH08217972A (ja) | 樹脂組成物 | |
JP3504342B2 (ja) | 耐熱樹脂組成物 | |
JP3111625B2 (ja) | リサイクル性が改良された樹脂組成物 | |
JPH0737562B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
JPH0748508A (ja) | ポリアミド組成物 | |
JP3306935B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
JP3406035B2 (ja) | 樹脂組成物 | |
JP3406058B2 (ja) | ポリアミド樹脂組成物 | |
JP3975210B2 (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
JP3409579B2 (ja) | 音響機器用樹脂成形体 | |
JPH08134347A (ja) | ポリアミド樹脂組成物 | |
JP3406033B2 (ja) | ホイールキャップ用樹脂組成物 | |
JP3029287B2 (ja) | ポリフェニレンエーテル組成物 | |
JP3110089B2 (ja) | 樹脂組成物 | |
JP2556119B2 (ja) | 制電性樹脂組成物およびその製造方法 | |
JPH0726135A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
JPH0657125A (ja) | 熱可塑性樹脂組成物 | |
JPH07179747A (ja) | ポリフェニレンエーテル系樹脂組成物 | |
JPH06240130A (ja) | 強化樹脂組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040831 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20040928 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20041027 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20041201 |
|
A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20041224 |
|
RD05 | Notification of revocation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425 Effective date: 20060619 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070313 |