JPH08133585A - 異方性膜貼付機 - Google Patents

異方性膜貼付機

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Publication number
JPH08133585A
JPH08133585A JP27504894A JP27504894A JPH08133585A JP H08133585 A JPH08133585 A JP H08133585A JP 27504894 A JP27504894 A JP 27504894A JP 27504894 A JP27504894 A JP 27504894A JP H08133585 A JPH08133585 A JP H08133585A
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JP
Japan
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film
anisotropic film
anisotropic
sticking
pressure
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Pending
Application number
JP27504894A
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English (en)
Inventor
Muneyoshi Nagashima
宗由 長嶋
Keiji Watanabe
啓二 渡邉
Sadao Watanabe
定男 渡辺
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Hitachi Ltd
Hitachi Electronic Devices Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Electronic Devices Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧着面6に仮圧着させた異方性膜切断片を保
護フィルム15から剥離する際、貼付け兼剥離機構5に
接着させない異方性膜貼付機を提供する。 【構成】 複合異方性膜収納部1と、複合異方性膜13
を収納部1から圧着面6に誘導する膜送り機構と、膜送
り機構の途中で保護フィルム15被着状態のまま異方性
膜を所定寸法に切断して異方性膜切断片を形成する膜切
断部4と、圧着面6上を移動し、異方性膜切断片を圧着
面6の貼付け位置に導き、圧着面6に仮圧着した異方性
膜切断片から保護フィルム15を剥離する膜貼付け兼剥
離機構5と、貼付け位置に導いた異方性膜切断片を仮圧
着する膜圧着部7と、保護フィルム巻取部9とからなる
異方性膜貼付機において、貼付け兼剥離機構5は、異方
性膜切断片の進行方向に配置の複数のロール12a〜d
を備え、保護フィルム剥離用ロール12dは接触表面が
異方性膜切断片の幅方向に鋸歯状に構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、異方性膜貼付機に係わ
り、特に、長尺状の異方性膜を所定寸法に切断して異方
性膜切断片を形成させ、この異方性膜切断片を圧着面、
特に、液晶表示装置の端縁部に順次貼付け圧着させる異
方性膜貼付機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、異方性膜貼付機は、圧着面に異
方性膜切断片を貼付け圧着する場合、とりわけ、液晶表
示装置(LCD)の端縁部に多数の異方性膜切断片を貼
付け圧着する場合に使用して有効なもので、この場合の
異方性膜は、エポキシ材の中に、多数の導電性微粒子、
例えば、粒径が20μm程度の導電微粒子を含有させ、
実質的に導電性を持ったものである。そして、端縁部に
異方性膜切断片を貼り付け圧着した液晶表示装置は、そ
の使用時に、端縁部にある異方性膜切断片がテープキャ
リアパッケージ(TCP)を介してプリント回路基板
(PCB)に導電接続され、このプリント回路基板を介
して所要の電圧が液晶表示装置に供給されるものであ
る。
【0003】ここで、図4は、既知の異方性膜貼付機に
おける構成の一例を示す概要構成図であって、複合異方
性膜が順次誘導される状態を示すものである。また、図
5において、(a)は複合異方性膜等の構成の一例を示
す断面構成図であり、(b)は第1乃至第4のロールの
構成の一例を示す断面構成図である。
【0004】図4及び図5(a)、(b)において、3
1は複合異方性膜、32は異方性膜、33は保護フィル
ム、34はカバーフィルム、35は異方性膜切断片、3
6は異方性膜収納ロール、37は膜送りドラム、38は
カバーフィルム巻取りリール、39はカッター、40は
貼付け兼剥離ローラ、41は液晶表示装置の端縁部、4
2は仮圧着ヘッド、43は膜巻取りドラム、44は保護
フィルム巻取りリール、45a乃至45kは誘導リー
ル、46a乃至46dは貼付け兼剥離ローラ40を構成
する第1乃至第4のロール、46sは第1乃至第4のロ
ール46a乃至46dの接触表面である。
【0005】そして、貼付け兼剥離ローラ40は、保護
フィルム33付きの異方性膜切断片35の進行方向に沿
って順に配置された第1乃至第4のロール46a乃至4
6dを備え、これらロール46a乃至46dの中で、第
2及び第3のロール46b、46cは図4の上下方向に
適宜移動できるように構成されている。この場合、貼付
け兼剥離ローラ40自体も、保護フィルム33及び異方
性膜切断片35の進行方向及びその逆方向に沿い、液晶
表示装置の端縁部41上を所定の距離だけ往復移動でき
るように構成されている。貼付け兼剥離ローラ40に保
護フィルム33付きの異方性膜切断片35を装填する場
合は、保護フィルム33付きの異方性膜切断片35が第
1乃至第3のロール46a乃至46cの下側に接するよ
うに装填され、また、異方性膜切断片35が第4のロー
ル46dの下側に接し、かつ、保護フィルム33が第4
のロール46dの上側に接するように装填される。仮圧
着ヘッド42は、液晶表示装置の端縁部41上に配置さ
れ、常時、液晶表示装置の端縁部41と離間配置されて
いるが、貼付け兼剥離ローラ40が液晶表示装置の端縁
部41上から離脱した際に、液晶表示装置の端縁部41
上に接する位置まで降下できるように構成されている。
【0006】また、図5(a)に示されるように、第1
乃至第4のロール46a乃至46dは、保護フィルム3
3及び異方性膜切断片35と接触する面がいずれも平坦
な接触表面46sを形成している。
【0007】さらに、図5(b)に示されるように、複
合異方性膜31は、異方性膜32を間にして、一方側に
絶縁性の保護フィルム33、他方側に絶縁性のカバーフ
ィルム34がそれぞれ被着されたものである。異方性膜
切断片35は、異方性膜32が所定の長さに切断された
もので、一方側に保護フィルム33が被着残存され、連
続した膜状のものである。なお、異方性膜32は、多く
の導電性微粒子を含有させたエポキシ材からなる膜で、
表面に粘着性を有している。
【0008】前記構成を有する異方性膜貼付機におい
て、複合異方性膜31、異方性膜32、保護フィルム3
3、カバーフィルム34、異方性膜切断片35が、それ
ぞれ、順次誘導される行程について説明する。
【0009】始めに、異方性膜収納ロール36に巻取ら
れた形で収容されている複合異方性膜31は、誘導リー
ル45aを経て膜送りドラム37に送られ、そこでカバ
ーフィルム34が剥離される。剥離されたカバーフィル
ム34は、膜送りドラム37から誘導リール45j及び
誘導リール45kを経てカバーフィルム巻取りリール3
8に送られ、そこで巻取られる。一方、保護フィルム3
3付きの異方性膜32は、膜送りドラム37から誘導リ
ール45b、膜垂れ下がり部(記号なし)、誘導リール
45cをそれぞれ経てカッター39の配置部分に達し、
カッター39によって保護フィルム33を残した状態で
異方性膜32が所定寸法に切断され、保護フィルム33
付きの異方性膜切断片35が形成される。次いで、保護
フィルム33付きの異方性膜切断片35は、誘導リール
45d及び誘導リール45eを経て液晶表示装置の端縁
部41上の貼付け兼剥離ローラ40に到達する。この貼
付け兼剥離ローラ40においては、保護フィルム33が
上側になった状態で、保護フィルム33付きの異方性膜
切断片35が第1乃至第3のロール46a乃至46cと
液晶表示装置の端縁部41との間を通るように装填さ
れ、同時に、異方性膜切断片35が第4のロール46d
との液晶表示装置の端縁部41との間を通り、保護フィ
ルム33が第4のロール46dの上側を通るように、即
ち、異方性膜切断片35から保護フィルム33が第4の
ロール46dの直前において剥離されるように装填され
る。続いて、剥離された保護フィルム33は、貼付け兼
剥離ローラ40から誘導リール45f及び誘導リール4
5gを経て膜巻取りドラム43に送られ、さらに、膜巻
取りドラム43から誘導リール45h及び誘導リール4
5iを経て保護フィルム巻取りリール44に送られ、そ
こで巻取られる。
【0010】続く、図6(a)乃至(d)は、異方性膜
切断片35が液晶表示装置の端縁部41上に仮圧着され
る場合の順序行程を示す動作説明図である。
【0011】この図6(a)乃至(e)を用いて、異方
性膜切断片35が液晶表示装置の端縁部41上に仮圧着
される場合の動作順序について説明する。
【0012】まず、図6(a)に示されるように、保護
フィルム33付きの異方性膜切断片35が貼付け兼剥離
ローラ40の装填位置まで送られてきたとき、貼付け兼
剥離ローラ40は液晶表示装置の端縁部41上の始端位
置にあり、その際に、第2及び第3のロール46b、4
6cは液晶表示装置の端縁部41側方向(下側方向)に
移行している。このとき、仮圧着ヘッド42は、液晶表
示装置の端縁部41から離間した位置にある。
【0013】次に、図6(b)に示されるように、貼付
け兼剥離ローラ40を液晶表示装置の端縁部41上の始
端位置から液晶表示装置の端縁部41上を離脱した終端
位置まで移動させ、それと同時に、膜巻取りドラム43
及び保護フィルム巻取りリール44を適宜回転駆動さ
せ、保護フィルム33の巻取りを行って保護フィルム3
3付きの異方性膜切断片35を移動させて、第2及び第
3のロール46b、46cの押圧によって保護フィルム
33付きの異方性膜切断片35を液晶表示装置の端縁部
41上の所定個所に貼付ける。このとき、仮圧着ヘッド
42は、未だ、液晶表示装置の端縁部41から離間した
位置にある。
【0014】続いて、図6(c)に示されるように、仮
圧着ヘッド42を液晶表示装置の端縁部41上に移動接
触させ、移動接触させた仮圧着ヘッド42の圧着力によ
り、液晶表示装置の端縁部41上に貼付けた異方性膜切
断片35を仮圧着させる。このとき、貼付け兼剥離ロー
ラ40は、液晶表示装置の端縁部41上を離脱した終端
位置にある。
【0015】次いで、図6(d)に示されるように、仮
圧着ヘッド42を液晶表示装置の端縁部41上から離間
させる。その後、第2及び第3のロール46b、46c
を液晶表示装置の端縁部41からやや離れる方向(上側
方向)に移行させ、貼付け兼剥離ローラ40を液晶表示
装置の端縁部41上を離脱した終端位置から液晶表示装
置の端縁部41上の始端位置まで逆移動させる。この貼
付け兼剥離ローラ40の逆移動時に、第4のロール46
dによって、液晶表示装置の端縁部41上に仮圧着させ
た異方性膜切断片35から保護フィルム33を剥離させ
る。
【0016】最後に、図6(e)に示されるように、貼
付け兼剥離ローラ40が端縁部41上の始端位置まで逆
移動すると、保護フィルム33だけが貼付け兼剥離ロー
ラ40に装填された状態になり、同時に、液晶表示装置
の端縁部41上に異方性膜切断片35が仮圧着されて残
るようになる。
【0017】このとき、保護フィルム33付きの次の異
方性膜切断片35が貼付け兼剥離ローラ40の装填位置
まで送られており、再び、前記動作が繰返し実行され
て、液晶表示装置の端縁部41上に順次異方性膜切断片
35が仮圧着される。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】前記既知の異方性膜貼
付機は、図5(a)に示されるように、貼付け兼剥離ロ
ーラ40を構成する第1乃至第4のロール46a乃至4
6dとして、保護フィルム33及び異方性膜切断片35
への接触表面46sが平坦なロールを用いている。この
場合、第1乃至第3のロール46a乃至46cは、その
接触表面46sを用いて、保護フィルム33付きの異方
性膜切断片35を液晶表示装置の端縁部41上に押圧さ
せる働きを有するものであり、しかも、その接触表面4
6sに異方性膜切断片35が直接当接することがなく、
保護フィルム33だけが直接当接することから、平坦な
接触表面46sのロールを用いることが望ましい。一
方、第4のロール46dは、保護フィルム33付きの異
方性膜切断片35から保護フィルム33を剥離する働き
を有するもので、その接触表面46sに保護フィルム3
3と異方性膜切断片35の双方が直接当接することか
ら、異方性膜切断片35と第4のロール46dの接触表
面46sとの接触面積が多くなると、液晶表示装置の端
縁部41上に仮圧着された異方性膜切断片35が保護フ
ィルム33から剥離される際に、異方性膜切断片35の
粘着性によって第4のロール46dの接触表面46s側
に接着するようになり、液晶表示装置の端縁部41の所
定個所に仮圧着されるべき異方性膜切断片35が欠落し
てしまうことになる。この場合、液晶表示装置の端縁部
41における異方性膜切断片35の欠落は、異方性膜貼
付機の動作中に確認することができず、全ての異方性膜
切断片35の仮圧着が終了した後で、この液晶表示装置
の端縁部41にテープキャリアパッケージ(TCP)を
接続して行われる液晶表示装置の点灯試験時に、始め
て、所要部分が非点灯になることにより、異方性膜切断
片35の欠落があったことが判明するものである。
【0019】ところで、前記既知の異方性膜貼付機を用
い、液晶表示装置の端縁部41に異方性膜切断片35を
仮圧着する場合において、異方性膜貼付け不良の発生す
る割合は約0.5%程度であり、その内の大部分は前述
のように第4のロール46dの接触表面46s側への接
着によることに起因する。このように、前記既知の異方
性膜貼付機は、構造上、異方性膜貼付け不良の発生の割
合が大きいものであり、それにより多くのリペア作業時
間(貼り直し作業時間)を必要とするという問題を有す
るものである。
【0020】本発明は、前記問題点を除去するもので、
その目的は、貼付け兼剥離機構を用いて圧着面に仮圧着
させた異方性膜切断片を保護フィルムから剥離する際
に、異方性膜切断片の貼付け兼剥離機構側への接着の度
合いを低減させた異方性膜貼付機を提供することにあ
る。
【0021】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、少なくとも異方性膜と前記異方性膜の一
面に被着された保護フィルムとからなる長尺状の複合異
方性膜を収納する膜収納部と、前記複合異方性膜を前記
膜収納部から圧着面に誘導する膜送り機構と、前記膜送
り機構の途中に設けられ、前記保護フィルムに被着した
状態で前記異方性膜のみを所定寸法に切断し、異方性膜
切断片を形成する膜切断部と、前記圧着面上を移動し、
その移動により前記異方性膜切断片を前記圧着面の貼付
け位置に導くとともに、前記圧着面に仮圧着した前記異
方性膜切断片から前記保護フィルムを剥離する膜貼付け
兼剥離機構と、前記圧着面上に設けられ、前記貼付け位
置に導いた前記異方性膜切断片を前記圧着面に仮圧着す
る膜圧着部と、前記異方性膜切断片から剥離した保護フ
ィルムを収納するフィルム巻取部とを備える異方性膜貼
付機において、前記貼付け兼剥離機構は、前記異方性膜
切断片の進行方向に沿って配置された複数のロールを備
え、これらロールの中で前記異方性膜切断片から前記保
護フィルムを剥離するロールは、ロール部の表面が前記
異方性膜切断片の幅方向に鋸歯状に構成されている手段
を備える。
【0022】
【作用】前記手段によれば、貼付け兼剥離機構は、異方
性膜切断片の進行方向に沿って配置された複数のロール
を備え、これら複数のロールの中で異方性膜切断片から
保護フィルムを剥離するロールは、ロールの接触表面が
異方性膜切断片の幅方向に鋸歯状に構成されているの
で、異方性膜切断片とロールの接触表面との接触面積が
大幅に減少し、それにより、異方性膜切断片と圧着面
(例えば、液晶表示装置の端縁部)との圧着力が、異方
性膜切断片とロールの接触表面との粘着力に比べて遥か
に大きくなる。このため、圧着面に仮圧着した異方性膜
切断片が、保護フィルムの剥離時に保護フィルムととも
に圧着面から剥離されてロールの接触表面側に接着する
可能性は大幅に減少するようになり、既知の異方性膜貼
付機に比べ、異方性膜貼付け不良の発生する割合を大幅
に低減させることが可能な異方性膜貼付機が得られる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。
【0024】図1は、本発明に係わる異方性膜貼付機の
一実施例を示す概要構成図であって、複合異方性膜が順
次誘導される状態を示すものである。また、図2
(a)、(b)は、貼付け兼剥離ローラを構成する第1
乃至第4のロールの構成の一例を示す断面構成図であ
り、図2(c)は、複合異方性膜等の構成の一例を示す
断面構成図である。
【0025】図1及び図2(a)乃至(c)において、
1は異方性膜収納ロール、2は膜送りドラム、3はカバ
ーフィルム巻取りリール、4はカッター、5は貼付け兼
剥離ローラ(膜貼付け兼剥離機構)、6は液晶表示装置
の端縁部(圧着部)、7は仮圧着ヘッド、8は膜巻取り
ドラム、9は保護フィルム巻取りリール、10a乃至1
0kは誘導リール、11は膜垂れ下がり部、12a乃至
12dは貼付け兼剥離ローラ10を構成する第1乃至第
4のロール、13は複合異方性膜、14は異方性膜、1
5は保護フィルム、16はカバーフィルム、17は異方
性膜切断片、18は第4のロール12dの接触表面、1
9は第1乃至第3のロール12a乃至12cの接触表面
である。
【0026】そして、貼付け兼剥離ローラ5は、図4に
図示された既知の貼付け兼剥離ローラ40と同様に、保
護フィルム15付きの異方性膜切断片17の進行方向に
沿って配置された第1乃至第4のロール12a乃至12
dを備え、第1乃至第4のロール12a乃至12dの中
で第2及び第3のロール12b、12cは上下方向に適
宜移動できるように構成され、貼付け兼剥離ローラ5自
体も、保護フィルム15及び異方性膜切断片17の進行
方向に沿って、液晶表示装置の端縁部6上を所定の距離
だけ往復移動できるように構成されている。貼付け兼剥
離ローラ5に保護フィルム15付きの異方性膜切断片1
7を装填する場合は、第1乃至第3のロール12a乃至
12cについては保護フィルム15付きの異方性膜切断
片17がそれらの下側に接するように、一方、第4のロ
ール12dについては異方性膜切断片17が下側に接
し、保護フィルム15が上側に接するようにそれぞれ装
填される。また、仮圧着ヘッド7も、図4に図示された
既知の仮圧着ヘッド42と同様に、液晶表示装置の端縁
部6上に配置され、常時、液晶表示装置の端縁部6と離
間配置されているが、貼付け兼剥離ローラ5が液晶表示
装置の端縁部6上から離脱した際に、液晶表示装置の端
縁部6に接する位置まで降下するような構成になってい
る。
【0027】この場合、図2(a)、(b)に示される
ように、第4のロール12dの接触表面18は、当接す
る異方性膜切断片17の幅方向に鋸歯状になるように構
成され、一方、第1乃至第3のロール12a乃至12c
の接触表面19は、当接する保護フィルム15の幅方向
に平坦に構成されている。
【0028】前記構成において、本実施例に係わる異方
性膜貼付機が複合異方性膜13、異方性膜14、保護フ
ィルム15、カバーフィルム16、異方性膜切断片17
をそれぞれ誘導する行程は、既に述べた図4に図示の既
知の異方性膜貼付機で行われる行程と殆んど同じである
が、ここでは繰返しその行程について説明する。
【0029】始めに、異方性膜収納ロール1に収納され
ている複合異方性膜13は、誘導リール10aを経て膜
送りドラム2に送られ、そこでカバーフィルム16が剥
離される。剥離されたカバーフィルム16は、膜送りド
ラム2から誘導リール10j及び誘導リール10kを経
てカバーフィルム巻取りリール3に送られ、そこで巻取
られる。一方、保護フィルム15が被着した異方性膜1
4は、膜送りドラム2から誘導リール10b、膜垂れ下
がり部11、誘導リール10cを経てカッター4の配置
部分に達し、カッター4によって保護フィルム15を残
した状態で異方性膜14が所定寸法に切断され、保護フ
ィルム15の被着された異方性膜切断片17が形成され
る。次いで、保護フィルム15付きの異方性膜切断片1
7は、誘導リール10d及び誘導リール10eを経て液
晶表示装置の端縁部6上の貼付け兼剥離ローラ5に達す
る。貼付け兼剥離ローラ5においては、保護フィルム1
5付きの異方性膜切断片17が第1乃至第3のロール1
2a乃至12cと液晶表示装置の端縁部6との間を通
り、しかも、保護フィルム15側が第1乃至第3のロー
ル12a乃至12cの接触表面19に接触するように装
填され、また、異方性膜切断片17が第4のロール12
dの接触表面18に接触しながら第4のロール12dと
液晶表示装置の端縁部6との間を通り、かつ、保護フィ
ルム15が第4のロール12dの接触表面18に接触し
ながら第4のロール12dの上側を通るように、即ち、
保護フィルム15から異方性膜切断片17が第4のロー
ル12dの直前において剥離されるような形に装填され
る。続いて、保護フィルム15は、貼付け兼剥離ローラ
5から誘導リール10f及び誘導リール10gを経て膜
巻取りドラム8に達し、さらに、膜巻取りドラム8から
誘導リール10h及び誘導リール10iを経て保護フィ
ルム巻取りリール9に達し、そこで巻取られる。
【0030】続いて、図3(a)乃至(d)は、異方性
膜切断片17が液晶表示装置の端縁部6上に仮圧着され
る場合の工程順序を示す動作説明図である。
【0031】本実施例の異方性膜貼付機による異方性膜
切断片17の液晶表示装置の端縁部6上への仮圧着時の
工程順序は、既に述べた図6(a)乃至(e)に図示の
既知の異方性膜貼付機による異方性膜切断片35の液晶
表示装置の端縁部41上への仮圧着時の工程順序と殆ん
ど同じであるが、ここにおいても図3(a)乃至(d)
を用いて繰返し異方性膜切断片17が液晶表示装置の端
縁部6上に仮圧着される場合の動作について説明する。
【0032】まず、図3(a)に示されるように、保護
フィルム15付きの異方性膜切断片17が貼付け兼剥離
ローラ5の装填位置まで送られてきたとき、貼付け兼剥
離ローラ5は液晶表示装置の端縁部6上の始端位置にあ
り、その際に、第2及び第3のロール12b、12cは
液晶表示装置の端縁部6側方向(下側方向)に移行して
いる。このとき、仮圧着ヘッド7は、液晶表示装置の端
縁部6から離間した位置にある。
【0033】次に、図3(b)に示されるように、貼付
け兼剥離ローラ5を液晶表示装置の端縁部6上の始端位
置から液晶表示装置の端縁部6上を離脱した終端位置ま
で移動させ、それと同時に、膜巻取りドラム8及び保護
フィルム巻取りリール9を適宜回転駆動させ、保護フィ
ルム15の巻取りを行って保護フィルム15付きの異方
性膜切断片17を移動させて、第2及び第3のロール1
2b、12cの押圧によって保護フィルム15付きの異
方性膜切断片17を液晶表示装置の端縁部6上の所定個
所に貼付ける。このとき、仮圧着ヘッド7は、未だ、液
晶表示装置の端縁部6から離間した位置にある。
【0034】続いて、図3(c)に示されるように、仮
圧着ヘッド7を液晶表示装置の端縁部6上に移動接触さ
せ、移動接触させた仮圧着ヘッド7の圧着力により、液
晶表示装置の端縁部6上に貼付けた異方性膜切断片17
を仮圧着させる。このとき、貼付け兼剥離ローラ5は、
液晶表示装置の端縁部6上を離脱した終端位置にきてい
る。
【0035】次いで、図3(d)に示されるように、仮
圧着ヘッド7を液晶表示装置の端縁部6上から離間させ
る。その後、第2及び第3のロール12b、12cを液
晶表示装置の端縁部6からやや離れる方向(上側方向)
に移行させ、貼付け兼剥離ローラ5を液晶表示装置の端
縁部6上を離脱した終端位置から液晶表示装置の端縁部
6上の始端位置まで逆移動させる。この貼付け兼剥離ロ
ーラ6の逆移動時に、第4のロール12dによって、液
晶表示装置の端縁部6上に仮圧着させた異方性膜切断片
17から保護フィルム15を剥離させる。
【0036】最後に、図3(e)に示されるように、貼
付け兼剥離ローラ5が液晶表示装置の端縁部6上の始端
位置まで逆移動すると、保護フィルム15だけが貼付け
兼剥離ローラ5に装填された状態になり、同時に、液晶
表示装置の端縁部6上に異方性膜切断片17が仮圧着さ
れて残るようになる。
【0037】このとき、保護フィルム15付きの次の異
方性膜切断片17が貼付け兼剥離ローラ5の装填位置ま
で送られており、再び、前記動作が繰返し実行されて、
液晶表示装置の端縁部6上に順次異方性膜切断片17が
仮圧着されるようになる。
【0038】かかる一連の異方性膜切断片17の液晶表
示装置の端縁部6上への仮圧着時において、異方性膜切
断片17から保護フィルム15を剥離するように作用す
る貼付け兼剥離ローラ5の第4のロール12dは、図2
(a)に示すように、保護フィルム15及び異方性膜切
断片17との接触表面18が、異方性膜切断片17の幅
方向に鋸歯状をなすように構成されているので、異方性
膜切断片17と第4のロール12dの接触表面18との
接触面積が大幅に減少するようになり、異方性膜切断片
17と液晶表示装置の端縁部6との圧着力が、異方性膜
切断片17と第4のロール12dの接触表面18との粘
着力に比べて遥かに大きくなる。このため、液晶表示装
置の端縁部6に仮圧着した異方性膜切断片17が、保護
フィルム15の剥離時に、保護フィルム15と一緒に剥
離され、第4のロール12dの接触表面18側に接着す
ることが大幅に減少し、既知の異方性膜貼付機に比べ、
異方性膜貼付け不良の発生する割合を大幅に低減させる
ことができる。
【0039】なお、本実施例の異方性膜貼付機において
は、異方性膜切断片17を仮圧着させる圧着面として液
晶表示装置の端縁部6である例を挙げて説明したが、本
発明による異方性膜貼付機は、液晶表示装置の端縁部6
に異方性膜切断片17を仮圧着させる場合に限定される
ものではなく、液晶表示装置の端縁部6と類似の圧着面
であれば、同様に異方性膜切断片17を仮圧着させるこ
とができる。
【0040】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、貼付け兼剥離機構(例えば、貼付け兼剥離ロー
ラ)は、異方性膜切断片の進行方向に沿って配置された
複数のロールを備え、これら複数のロールの中で異方性
膜切断片から保護フィルムを剥離するロールは、接触表
面が異方性膜切断片の幅方向に鋸歯状になるように構成
されているので、異方性膜切断片とこのロールの接触表
面との接触面積が大幅に減少するようになり、異方性膜
切断片と圧着面(例えば、液晶表示装置の端縁部)との
圧着力が、異方性膜切断片とこのロールの接触表面との
粘着力に比べて遥かに大きくなる。このため、圧着面に
仮圧着した異方性膜切断片が、保護フィルムの剥離時に
保護フィルムとともに圧着面から剥離されてロールの接
触表面側に接着する可能性は大幅に減少し、既知の異方
性膜貼付機に比べて、異方性膜貼付け不良の発生する割
合を大幅に低減させることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる異方性膜貼付機の一実施例を示
す概要構成図である。
【図2】図1に図示の実施例において、貼付け兼剥離ロ
ーラを構成する第1乃至第4のロールの構成の一例及び
複合異方性膜等の構成の一例を示す断面構成図である。
【図3】図1に図示の実施例において、異方性膜切断片
が液晶表示装置の端縁部上に仮圧着される場合の順序行
程を示す動作説明図である。
【図4】既知の異方性膜貼付機における構成の一例を示
す概要構成図であっ
【図5】図4に図示の既知の異方性膜貼付機において、
複合異方性膜等の構成の一例及び第1乃至第4のロール
の構成の一例を示す断面構成図である。
【図6】図4に図示の既知の異方性膜貼付機において、
異方性膜切断片が液晶表示装置の端縁部上に仮圧着され
る場合の順序行程を示す動作説明図である。
【符号の説明】
1 異方性膜収納ロール 2 膜送りドラム 3 カバーフィルム巻取りリール 4 カッター 5 貼付け兼剥離ローラ(膜貼付け兼剥離機構) 6 液晶表示装置の端縁部(圧着部) 7 仮圧着ヘッド 8 膜巻取りドラム 9 保護フィルム巻取りリール 10a乃至10k 誘導リール 11 膜垂れ下がり部 12a乃至12d 貼付け兼剥離ローラ5を構成する第
1乃至第4のロール 13 複合異方性膜 14 異方性膜 15 保護フィルム 16 カバーフィルム 17 異方性膜切断片 18 第4のロール12dの接触表面 19 第1乃至第3のロール12a乃至12cの接触表
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年3月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
フロントページの続き (72)発明者 渡辺 定男 千葉県茂原市早野3350番地 日立エレクト ロニックデバイシズ 株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも異方性膜と前記異方性膜の一
    面に被着された保護フィルムとからなる長尺状の複合異
    方性膜を収納する膜収納部と、前記複合異方性膜を前記
    膜収納部から圧着面に誘導する膜送り機構と、前記膜送
    り機構の途中に設けられ、前記保護フィルムに被着した
    状態で前記異方性膜のみを所定寸法に切断し、異方性膜
    切断片を形成する膜切断部と、前記圧着面上を移動し、
    その移動により前記異方性膜切断片を前記圧着面の貼付
    け位置に導くとともに、前記圧着面に仮圧着した前記異
    方性膜切断片から前記保護フィルムを剥離する膜貼付け
    兼剥離機構と、前記圧着面上に設けられ、前記貼付け位
    置に導いた前記異方性膜切断片を前記圧着面に仮圧着す
    る膜圧着部と、前記異方性膜切断片から剥離した保護フ
    ィルムを収納するフィルム巻取部とを備える異方性膜貼
    付機において、前記貼付け兼剥離機構は、前記異方性膜
    切断片の進行方向に沿って配置された複数のロールを備
    え、これらロールの中で前記異方性膜切断片から前記保
    護フィルムを剥離するロールは、ロール部の接触表面が
    前記異方性膜切断片の幅方向に鋸歯状に構成されている
    ことを特徴とする異方性膜貼付機。
  2. 【請求項2】 前記複合異方性膜は、一面に保護フィル
    ム、他面にカバーフィルムがそれぞれ被着され、前記カ
    バーフィルムは、前記膜送り機構を誘導される際に、前
    記膜収納部と前記膜切断部との間に設けられたカバーフ
    ィルム剥離部において剥離されることを特徴とする請求
    項1に記載の異方性膜貼付機。
  3. 【請求項3】 前記圧着面は、液晶表示装置の端縁部で
    あることを特徴とする請求項1乃至2のいずれかに記載
    の異方性膜貼付機。
JP27504894A 1994-11-09 1994-11-09 異方性膜貼付機 Pending JPH08133585A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100613025B1 (ko) * 2005-03-21 2006-08-16 엘에스전선 주식회사 교체가 용이한 이방성 도전 필름
JP2007324471A (ja) * 2006-06-02 2007-12-13 Toray Eng Co Ltd 異方性導電テープ貼付装置
JP2008074573A (ja) * 2006-09-22 2008-04-03 Casio Comput Co Ltd フィルム剥離方法およびその装置
CN103311091A (zh) * 2012-03-12 2013-09-18 无锡华润上华科技有限公司 在贴膜机上更换晶圆保护膜的方法

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