JPH08132321A - 放電励起パルスレーザ装置 - Google Patents

放電励起パルスレーザ装置

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JPH08132321A
JPH08132321A JP6271210A JP27121094A JPH08132321A JP H08132321 A JPH08132321 A JP H08132321A JP 6271210 A JP6271210 A JP 6271210A JP 27121094 A JP27121094 A JP 27121094A JP H08132321 A JPH08132321 A JP H08132321A
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pulse
electrode
saturable
circuit
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JP6271210A
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Yasushi Minamitani
靖史 南谷
Hajime Nakatani
元 中谷
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 放電励起パルスレーザ装置の主放電電極2、
3の電圧の立ち上がりを遅延させずに、補助電極4に印
加される電圧パルスの立ち上がりを急峻にする。 【構成】 第1充電用コンデンサ9と直列に接続されて
いるリアクトルを第1可飽和リアクトル19で構成しさ
らに第2充電用コンデンサ12と直列に第2可飽和リア
クトル21を挿入したものである。 【効果】 スイッチ8の浮遊インダクタンス成分並びに
抵抗成分が最小となった後、先ず、第2可飽和リアクト
ル21のインダクタンスが低減し、その後、第1可飽和
リアクトル19のインダクタンスが低減するので、コロ
ナ放電と主放電とのための電圧の立ち上がりの峻度を共
に高い値に設定でき、予備電離量が増大して主放電17
が均一になり放電への注入エネルギーも増大してレーザ
出力、発振効率が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はエキシマレーザ装置等
の放電励起パルスレーザ装置に係り、特にそのパルス発
生回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図17は、例えば1985年11月1日
発行の「OPTICS COMMUNICATION
S」、Vol.56、No.1、P.51に記載されたこの種
の従来のエキシマレーザ装置のパルス発生回路を示す回
路図である。図において、1は例えばXeCl等のレー
ザガスを封入するレーザチャンバー1で、その内部に
は、曲面状の放電面を有する第1主放電電極2と、その
第1主放電電極2と対向して配置され、メッシュ金属材
を曲面状に成形した第2主放電電極3と、その第2主放
電電極3の凹面側に設けられ、表面を絶縁部材5により
覆われた補助電極4が収容されている。
【0003】充電用端子6は充電用抵抗7を介して火花
ギャップスイッチからなるスイッチ8の一方の電極に接
続され、また、そのスイッチ8の他方の電極は第2主放
電電極3に接続されると共に接地されている。
【0004】第1充電用コンデンサ9a、9bは対応す
るリアクトル10a、10bと直列にスイッチ8の他方
の電極と第1主放電電極2との間に接続されており、直
列接続された第1充電用コンデンサ9aとリアクトル1
0a及び直列接続された第1充電用コンデンサ9bとリ
アクトル10bは互いに並列に配列されている。第2充
電用コンデンサ11a、11bは第1充電用コンデンサ
9a、9bとリアクトル10a、10bとの接続点と第
2主放電電極3との間にそれぞれ接続されている。スイ
ッチ8の他方の電極と補助電極4との間には、第3の充
電用コンデンサ12が接続され、また両主放電電極2、
3間にはピーキングコンデンサ13が接続されている。
さらに、両主放電電極2、3間には、ピーキングコンデ
ンサ13と並列に第1充電用回路素子としての抵抗14
が接続されている。第2主放電電極3と補助電極4との
間には第2充電用回路素子としての抵抗15が接続され
ている。
【0005】次に上記従来例の動作について説明する。
先ず、充電用端子6に電源(図示せず)から直流電圧を
供給して充電用抵抗7を介して各コンデンサ9a、9
b、11a、11b、12を充電する。ここで、各電極
間には抵抗14、15が接続されているので、上記各コ
ンデンサ9a、9b、11a、11b、12には十分な
電圧が印加される。
【0006】スイッチ8、リアクトル10a、10b及
びコンデンサ9a、9b、11a、11bは従来からよ
く用いられているいわゆるLC反転回路を構成する。従
って、充電が完了した後スイッチ8の火花ギャップを放
電させると、図7の波形1に示すように、コンデンサ9
a、9b、11a、11bの電圧が重畳して両主放電電
極2、3間に高いパルス電圧が発生する。また、スイッ
チ8を閉じると同時に第2充電用コンデンサ12も放電
し、第2主放電電極3と補助電極4との間にも、図7の
波形2で示すようなパルス波形が発生する。
【0007】上記したパルス電圧の発生により、先ず、
第2主放電電極3と補助電極4との間にコロナ放電16
が発生する。この結果、このコロナ放電16による紫外
線がメッシュ構造の第2主放電電極3を通して両主放電
電極2、3間に照射されて予備電離が行われる。尚、絶
縁部材5はコロナ放電16がアーク放電に移行するのを
防止する。
【0008】両主放電電極2、3間のパルス電圧の波高
値が上昇してくると、予備電離によって発生した電子が
種になって衝突電離が発生し、両主放電電極2、3間に
主放電17が発生してレーザ発振を行う。尚、ピーキン
グコンデンサ13はいわゆる容量移行により両主放電電
極2、3間に発生する電圧波高値を増大させるものであ
る。
【0009】ところで、第2主放電電極3と補助電極4
との間に発生するパルス電圧の立ち上がりを速くする
と、そのコロナ放電16による予備電離量が増加し、主
放電17の均一性が増してレーザ出力が増大することが
知られている(例えば、1983年10月発行の「J.
Appln.Phys.」54(10)、5672頁〜
5675頁参照)。上記した補助電極4の回路のパルス
電圧の立ち上がり速度は、回路の浮遊インダクタンス成
分等に大きく左右される。即ち、特に、スイッチ8の端
部に存在する浮遊インダクタンス成分や抵抗成分には主
放電17の回路の電流も流れ、これが電圧降下分となっ
てコロナ放電16の回路の電圧の立ち上がりが遅れるこ
とになる。従って、リアクトル10a、10bの容量を
増大して主放電17の回路の電流を抑制すると、その分
コロナ放電16の回路の電圧の立ち上がりが速くなる
(8図の波形2参照)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の放電励起パルス
レーザ装置は以上のように構成されているので、コロナ
放電による予備電離量を増大させるためリアクトル10
a、10bの容量を増大させると、図8の波形1に示す
ように、主放電の回路の電圧パルスの立ち上がりが遅く
なる。そのため、主放電のV-t特性から放電開始電圧VB
が低下して注入エネルギーが減少し、結果としてレーザ
出力を増大させることができないという問題点があっ
た。
【0011】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、両主放電電極間の放電開始電圧
を低下させることなく、補助電極と第2主放電電極との
間の電圧の立ち上がりを速めてレーザ出力の増大を図る
ことができる放電励起パルスレーザ装置を得ることを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る放電励起パルスレーザ装置は、互いに対向配置され、
主放電を発生させる一対の第1、第2主放電電極と、こ
の第2主放電電極の近傍に配置されて該第2主放電電極
との間でコロナ放電を発生させる補助電極と、前記第
1、第2主放電電極に接続されてそれらの間に主放電用
のパルス電圧を印加する第1パルス発生回路と、前記第
2主放電電極と補助電極とに接続されてそれらの間にコ
ロナ放電用のパルス電圧を印加する第2パルス発生回路
と、前記第1パルス発生回路から前記第1、第2主放電
電極へ印加される電圧及び前記第2パルス発生回路から
前記第2主放電電極及び前記補助電極へ印加される電圧
を断接制御するスイッチと、そのスイッチと前記第1パ
ルス発生回路との間に接続された第1可飽和リアクトル
と、前記スイッチと前記第2パルス発生回路との間に接
続された第2可飽和リアクトルとから構成される。
【0013】この発明の請求項2に係る放電励起パルス
レーザ装置は、互いに対向配置され、主放電を発生させ
る一対の第1、第2主放電電極と、この第2主放電電極
の近傍に配置されて該第2主放電電極との間でコロナ放
電を発生させる補助電極と、前記第1、第2主放電電極
に接続されてそれらの間に主放電用のパルス電圧を印加
する第1パルス発生回路と、前記第2主放電電極と補助
電極とに接続されてそれらの間にコロナ放電用のパルス
電圧を印加する第2パルス発生回路と、前記第1パルス
発生回路から前記第1、第2主放電電極へ印加される電
圧及び前記第2パルス発生回路から前記第2主放電電極
及び前記補助電極へ印加される電圧を断接制御するスイ
ッチと、そのスイッチと前記第1及び第2パルス発生回
路との間に挿入され、1次巻線側を前記スイッチと前記
第1パルス発生回路との間に接続され、2次巻線側を前
記第2パルス発生回路に接続された可飽和トランスとか
ら構成される。
【0014】この発明の請求項3に係る放電励起パルス
レーザ装置では、前記第1パルス発生回路は、前記第1
主放電電極と前記第1可飽和リアクトルとの間に直列に
接続された主放電用の第1充電用コンデンサと、前記第
1、第2主放電電極間に接続された第1充電用回路素子
とピーキングコンデンサとの並列体とからなり、前記第
2パルス発生回路は、前記補助電極と前記第2可飽和リ
アクトルとの間に接続されるた第2充電用コンデンサか
ら構成され、前記第2主放電電極と前記補助電極との間
に第2充電用回路素子が接続される。
【0015】この発明の請求項4に係る放電励起パルス
レーザ装置では、前記第2パルス発生回路は、前記第2
可飽和リアクトルと前記第2主放電電極との間に直列に
接続された第2充電用コンデンサと、前記第2可飽和リ
アクトルと前記第2充電用コンデンサとの直列体と前記
補助電極との間に直列に接続された第3可飽和リアクト
ルと、前記補助電極と前記第2主放電電極との間に接続
された第3充電用回路素子と、一端を、前記第2可飽和
リアクトルと前記第2充電用コンデンサとの直列体と前
記第3可飽和リアクトルとの間に接続され、他端を前記
第2主放電電極に接続された第1転送用コンデンサと第
2充電用回路素子との並列体とから構成される。
【0016】この発明の請求項5に係る放電励起パルス
レーザ装置は、前記第3可飽和リアクトルと前記補助電
極との間に、1個以上の可飽和リアクトルを直列に接続
し、前記第3可飽和リアクトルと前記1個以上の可飽和
リアクトルとの接続点及び前記1個以上の可飽和リアク
トル同士の接続点と前記第2主放電電極との間に、該1
個以上の可飽和リアクトルに対応して同数の転送用コン
デンサがそれぞれ接続される。
【0017】この発明の請求項6に係る放電励起パルス
レーザ装置では、前記第1パルス発生回路は、前記第1
主放電電極と前記可飽和トランスの1次巻線との間に直
列に接続された第1充電用コンデンサと、前記第1、第
2主放電電極間に接続された第1充電用回路素子とピー
キングコンデンサとの並列体とからなり、前記第2パル
ス発生回路は、前記補助電極と前記可飽和トランスの2
次巻線との間に接続された接続線から構成される。
【0018】この発明の請求項7に係る放電励起パルス
レーザ装置は、互いに対向配置され、主放電を発生させ
る一対の第1、第2主放電電極と、この第2主放電電極
の近傍に配置されて該第2主放電電極との間でコロナ放
電を発生させる補助電極と、前記第1、第2主放電電極
に接続されてそれらの間に主放電用のパルス電圧を印加
する第1パルス発生回路と、前記第2主放電電極と補助
電極とに接続されてそれらの間にコロナ放電用のパルス
電圧を印加する第2パルス発生回路と、前記第1パルス
発生回路から前記第1、第2主放電電極へ印加される電
圧及び前記第2パルス発生回路から前記第2主放電電極
及び前記補助電極へ印加される電圧を断接するパルス生
成装置と、そのパルス生成装置と前記第1及び第2パル
ス発生回路との間に接続された可飽和トランスと、前記
パルス生成装置の両端間に接続された第1充電用コンデ
ンサとから構成される。
【0019】この発明の請求項8に係る放電励起パルス
レーザ装置では、前記第1パルス発生回路は、一端を前
記可飽和トランスの1次巻線と前記第1主放電電極とに
接続され、他端を前記パルス生成装置の他端と前記第2
主放電電極に接続されたピーキングコンデンサからな
り、前記第2パルス発生回路は、前記可飽和トランスの
2次巻線の両端間に接続された第2充電用コンデンサ
と、前記可飽和トランスの2次巻線と前記補助電極との
間に接続された可飽和リアクトルとからなり、前記第2
主放電電極と前記補助電極との間に充電用回路素子が接
続される。
【0020】この発明の請求項9に係る放電励起パルス
レーザ装置では、前記第2パルス発生回路は、前記第2
充電用コンデンサと前記補助電極の間に直列に接続され
た遅延回路を備える。
【0021】この発明の請求項10に係る放電励起パル
スレーザ装置では、前記第2パルス発生回路は、前記第
3可飽和リアクトルと前記補助電極の間に直列に接続さ
れた遅延回路を備える。
【0022】この発明の請求項11に係る放電励起パル
スレーザ装置では、前記第1パルス発生回路は、前記第
1主放電電極と前記可飽和トランスの1次巻線との間に
直列に接続された第1充電用コンデンサと、前記第1、
第2主放電電極間に接続された第1充電用回路素子とか
らなり、前記第2パルス発生回路は、前記補助電極と前
記可飽和トランスの2次巻線との間に直列に接続された
遅延回路を備える。
【0023】
【作用】この発明の請求項1の放電励起パルスレーザ装
置においては、スイッチと第1パルス発生回路との間に
挿入された第1可飽和リアクトルが第1パルス発生回路
を遮断し、スイッチと第2パルス発生回路との間に挿入
された第2可飽和リアクトルが第2パルス発生回路を遮
断している間に、スイッチを閉じて該スイッチが完全に
導通するので、スイッチの端部に存在する浮遊インダク
タンス成分や抵抗成分が最小となる。その後、第2可飽
和リアクトルが磁気飽和してインダクタンスが非線形に
低減し、第2パルス発生回路の電圧が先ず立ち上がる。
この時、第1可飽和リアクトルのインダクタンスは大き
いままであり、スイッチの浮遊インダクタンス成分や抵
抗成分は最小となっているため、第2パルス発生回路の
パルス電圧の立ち上がりは急峻となる。そして、このパ
ルス電圧が立ち上がった後、第1可飽和リアクトルは磁
気飽和してその容量インダクタンスが非線形に低下し、
第1パルス発生回路のパルス電圧が立ち上がる。
【0024】この発明の請求項2の放電励起パルスレー
ザ装置においては、スイッチと第1のパルス発生回路と
の間に挿入された可飽和トランスが、スイッチが閉にな
ると、第1パルス発生回路を遮断し、第2パルス発生回
路を充電して動作させるので、第2パルス発生回路に急
峻なパルス電圧が発生する。そして、スイッチが完全に
導通してスイッチの端部に存在する浮遊インダクタンス
成分や抵抗成分が最小となった後、第1可飽和リアクト
ルは磁気飽和してその容量インダクタンスが非線形に低
下し、第1パルス発生回路のパルス電圧が立ち上がる。
【0025】この発明の請求項3の放電励起パルスレー
ザ装置においては、スイッチを開いた状態で第1、第2
充電用コンデンサを充電した後、スイッチを閉じた時、
先ず、第2可飽和リアクトルのインダクタンスが低減し
て補助電極と第2主放電電極との間の電圧が立上ってコ
ロナ放電を生じさせて第1、第2主放電電極間に予備電
離を発生させ、その後、スイッチが完全に閉じた時、第
1可飽和リアクトルのインダクタンスが低減して第1、
第2主放電電極間に主放電が生じる。
【0026】この発明の請求項4の放電励起パルスレー
ザ装置においては、第1可飽和リアクトルと第2可飽和
リアクトルは当初のインダクタンスを大きくしておくこ
とにより、スイッチを閉じてから完全に導通して該スイ
ッチの端部に存在する浮遊インダクタンス成分や抵抗成
分が最小となるまで回路の動作が遮断される。スイッチ
の浮遊インダクタンス成分や抵抗成分が最小になった
後、第2可飽和リアクトルが磁気飽和してインダクタン
スが非線形に低減し、第2充電用コンデンサの電荷が第
1転送用コンデンサへ転送される。この時、第1可飽和
リアクトルのインダクタンスは大きいままであり、スイ
ッチの浮遊インダクタンス成分や抵抗成分は最小となっ
ているため、第1転送用コンデンサのパルス電圧の立ち
上がりは急峻となる。そして、このパルス電圧が立ち上
がった後、第1可飽和リアクトルは磁気飽和してその容
量インダクタンスが非線形に低下するので、第1、第2
主放電電極間のパルス電圧の立ち上がりは殆ど遅くなら
ない。さらに、これと同時に、第3可飽和リアクトルも
磁気飽和してインダクタンスが非線形に低下し、第1転
送用コンデンサの電圧が補助電極に印加される。この時
の回路のル−プのインダクタンスは、スイッチと第2充
電用コンデンサと第2可飽和リアクトルと第1転送用コ
ンデンサで作られる回路のル−プのインダクタンスより
小さいため、補助電極の電圧の立ち上がりは急激に行な
われ、補助電極と第2主放電電極との間のパルス電圧の
立ち上がりはさらに急峻となる。
【0027】この発明の請求項5の放電励起パルスレー
ザ装置においては、第1可飽和リアクトルと第2可飽和
リアクトルは当初のインダクタンスを大きくしておくこ
とにより、スイッチを閉じてから完全に導通して該スイ
ッチの端部に存在する浮遊インダクタンス成分や抵抗成
分が最小となるまで回路の動作が遮断される。スイッチ
の浮遊インダクタンス成分や抵抗成分が最小になった
後、第2可飽和リアクトルが磁気飽和してインダクタン
スが非線形に低減し、第2充電用コンデンサの電荷が第
1転送用コンデンサへ転送される。この時、第1可飽和
リアクトルのインダクタンスは大きいままであり、スイ
ッチの浮遊インダクタンス成分や抵抗成分は最小となっ
ているため、第1転送用コンデンサのパルス電圧の立ち
上がりは急峻となる。そして、このパルス電圧が立ち上
がった後、第1可飽和リアクトルは磁気飽和してその容
量インダクタンスが非線形に低下し、両主放電電極間の
パルス電圧の立ち上がりは殆ど遅くならない。さらに、
これと同時に第3可飽和リアクトルも磁気飽和してイン
ダクタンスが非線形に低下し、第1転送用コンデンサの
電荷が第2転送用コンデンサに転送される。この時の回
路のル−プのインダクタンスは、スイッチと第2充電用
コンデンサと第2可飽和リアクトルと第1転送用コンデ
ンサで作られる回路のル−プのインダクタンスより小さ
いため、第2転送用コンデンサへの電荷の移行は急激に
行なわれパルス電圧の立ち上がりはさらに急峻となる。
この動作が1個以上の可飽和リアクトルと第2転送用コ
ンデンサによって順次行なわれるため急峻さはさらに増
す上、補助電極と第2主放電電極との間のパルス電圧の
立ち上がりのタイミングを第1、第2主放電電極間のパ
ルス電圧の立ち上がりのタイミングに合わせることがで
きるため、コロナ放電による予備電離で発生した電子が
あまり減少しない間に、第1、第2主放電電極間の電圧
が立ち上がってくることになり予備電離の効果が有効に
活かされる。
【0028】この発明の請求項6の放電励起パルスレー
ザ装置においては、可飽和トランスは当初のインダクタ
ンスを大きくしておくことにより、スイッチを閉じてか
ら2次巻線にスイッチのスイッチング時間に対応した立
ち上がりの急峻な電圧が発生する。この時、可飽和トラ
ンスは非飽和の状態でありそのインダクタンスは大きい
状態にある。このパルス電圧が立ち上がった後、可飽和
トランスは磁気飽和してその容量インダクタンスが非線
形に低下し、第1、第2主放電電極間に電圧が立ち上が
るが、第1、第2主放電電極間のパルス電圧の立ち上が
りは可飽和トランスのインダクタンスが低減しているた
め殆ど遅くならない。
【0029】この発明の請求項7の放電励起パルスレー
ザ装置においては、可飽和トランスは当初のインダクタ
ンスを大きくしておくことにより、パルス生成装置から
のパルス電圧が立ち上がって第1充電用コンデンサに充
電されるのと同時に、2次巻線に電圧が発生して第2パ
ルス発生回路が作動する。従って、第2パルス発生回路
及び2次巻線にスイッチのスイッチング時間に対応した
立ち上がりの急峻な電圧が発生する。このパルス電圧が
立ち上がった後、可飽和トランスは磁気飽和してその容
量インダクタンスが非線形に低下し、第1、第2主放電
電極間に電圧が立ち上がるが、第1、第2主放電電極間
のパルス電圧の立ち上がりは可飽和トランスのインダク
タンスが低減しているため殆ど遅くならない。この発明
の請求項8の放電励起パルスレーザ装置においては、パ
ルス生成装置からのパルス電圧により、第1充電用コン
デンサと可飽和トランスを通して、第2充電用コンデン
サが充電された後、可飽和トランス及び可飽和リアクト
ルが共に磁気飽和してそれらのインダクタンスが低減
し、第2充電用コンデンサの電圧が補助電極に印加され
る。この時の回路のル−プのインダクタンスは、小さく
構成できるため、補助電極の電圧の立ち上がりは急激に
行なわれ、補助電極と第2主放電電極との間のパルス電
圧の立ち上がりはさらに急峻となる。
【0030】この発明の請求項9の放電励起パルスレー
ザ装置においては、第2充電用コンデンサと補助電極間
に遅延回路を設けることにより、第2可飽和リアクトル
が飽和して急峻に立ち上がった電圧をそのまま第1、第
2主放電電極の電圧が立ち上がる時間まで遅らしてタイ
ミングを合わせることができるため、コロナ放電による
予備電離で発生した電子があまり減少しない間に第1、
第2主放電電極間の電圧が立ち上がってくることにな
り、予備電離の効果が有効に活かされる。
【0031】この発明の請求項10の放電励起パルスレ
ーザ装置においては、第3可飽和リアクトルと補助電極
との間に遅延回路を設けることにより、第3可飽和リア
クトルが飽和して急峻に立ち上がった電圧をそのまま第
1、第2主放電電極の電圧が立ち上がる時間まで遅らし
てタイミングを合わせることができるため、コロナ放電
による予備電離で発生した電子があまり減少しない間に
第1、第2主放電電極間の電圧が立ち上がってくること
になり、予備電離の効果が有効に活かされる。
【0032】この発明の請求項11の放電励起パルスレ
ーザ装置においては、可飽和トランスの2次巻線と補助
電極との間に遅延回路を設けることにより、可飽和トラ
ンスによって急峻に立ち上がった電圧をそのまま第1、
第2主放電電極の電圧が立ち上がる時間まで遅らしてタ
イミングを合わせることができるため、コロナ放電によ
る予備電離で発生した電子があまり減少しない間に第
1、第2主放電電極間の電圧が立ち上がってくることに
なり、予備電離の効果が有効に活かされる。
【0033】
【実施例】以下、添付図面に基づいて本発明の実施例に
ついて説明する。以下の図1乃至図16の説明におい
て、前述の図17の従来例と同一符号のものは従来と同
一または相当部分を示す。
【0034】実施例1.図1はこの発明の第1実施例に
よる放電励起パルスレーザ装置の回路図、図2はこの実
施例及び後述する第3実施例の動作を示す電圧波形図で
ある。図1において、この実施例の放電励起パルスレー
ザ装置は、充電用リアクトル18と、第1可飽和リアク
トル19と、第1パルス発生回路としての第1パルス発
生用4端子回路22と、第2可飽和リアクトル21と、
第2パルス発生回路としての第2パルス発生用4端子回
路23とを更に有している。充電用リアクトル18は一
端を充電用端子6に接続されると共に、他端を第1及び
第2可飽和リアクトル19、21の一端(それらの接続
点)に接続されている。
【0035】第1可飽和リアクトル19は一端を第1パ
ルス発生用4端子回路22の第1端子Aに接続され、他
端を、火花ギャップ間に放電を生じさせることによりス
イッチング動作を行う放電型スイッチ等よりなるスイッ
チ8の一端に接続され、そのスイッチ8の他端は第1パ
ルス発生用4端子回路22の第2端子に接続されると共
に、第2パルス発生用4端子回路23の第2端子Bに接
続されている。
【0036】第2可飽和リアクトル21の一端は第2パ
ルス発生用4端子回路23の第1端子Aに接続され、そ
の他端はスイッチ8の一端に接続されている。第1パル
ス発生用4端子回路22の第3端子C及び第4端子Dは
第1及び第2主放電電極2、3にそれぞれ接続されてお
り、第2パルス発生用4端子回路23の第3端子C及び
第4端子Dは第2主放電電極3及び補助電極4にそれぞ
れ接続されている。
【0037】次にこの実施例の動作について図2により
説明する。先ず、時刻t=0でスイッチ8の火花ギャッ
プを放電させると、第1可飽和リアクトル19と第2可
飽和リアクトル21とを流れる電流の向きは充電時と逆
になるので、その鉄芯は非飽和の状態となり、図18の
従来例で説明した通り、第1可飽和リアクトル19と第
2可飽和リアクトル21は大容量のリアクトルとして働
き、第1パルス発生用4端子回路22と第2パルス発生
用4端子回路23の動作を抑制する。この間にスイッチ
8の火花ギャップは完全に閉の状態となり浮遊インダク
タンス成分や抵抗成分が最小となる。そして時刻tがT
s2になると、第2可飽和リアクトル21の鉄芯は飽和
状態となり、そのインダクタンスは非線形に急減する。
この時、第1可飽和リアクトルのインダクタンスは大き
いままであり、スイッチ8の火花ギャップの浮遊インダ
クタンス成分や抵抗成分は最小となっているため第2パ
ルス発生用4端子回路23の電圧の立ち上がりが速い。
【0038】そして、図2において放電が進み、時刻t
=Ts1に至ると第1可飽和リアクトル19の鉄芯は飽
和状態となり、そのインダクタンスは非線形に急減す
る。この結果、同図波形1で示すように、両主放電電極
2、3間のパルス電圧の立ち上がりはこの急減したイン
ダクタンスで決まり、従って、図17の従来例の場合と
略同様に高速度で立ち上がり放電開始電圧VBも高くな
って主放電17に注入されるエネルギ−も増大する。
【0039】実施例2.図3はこの発明の第2実施例を
表す回路図である。図3において、図17の従来例と同
一符号のものは従来と同一または相当部分を示す。この
実施例は、前記第1実施例の第1及び第2可飽和リアク
トル19、21の代わりに、可飽和トランス24を用い
たもので、その1次巻線側は、一端を第1パルス発生用
4端子回路22の第1端子Aに接続されると共に、他端
を充電用リアクトル18の一端に接続されている。可飽
和トランス24の2次巻線側の両端は、第2パルス発生
用4端子回路23の第1端子A及び第2端子Bにそれぞ
れ接続されている。
【0040】次にこの実施例の動作について図4により
説明する。時刻t=0でスイッチ8の火花ギャップを放
電させると、可飽和トランス24は2次巻線側に電圧を
発生させて第2パルス発生用4端子回路23を充電、動
作させるが、可飽和トランス24の鉄芯が磁気飽和に達
するまで第1パルス発生用4端子回路22の動作を抑制
する。この間にスイッチ8の火花ギャップは完全に閉の
状態となり、浮遊インダクタンス成分や抵抗成分が最小
となる。そして、図2において放電が進み、時刻t=T
s1に至ると、可飽和トランス24の鉄芯は磁気飽和状
態となり、そのインダクタンスは非線形に急減する。こ
の結果、同図波形1で示すように、両主放電電極2、3
間のパルス電圧の立ち上がりはこの急減したインダクタ
ンスで決まり、従って、従来例の図18の電圧波形図と
略同様に高速度で立ち上がり、放電開始電圧VBも高く
なって主放電17に注入されるエネルギ−も増大する。
【0041】上記第1及び第2実施例において、第1パ
ルス発生用4端子回路22は第2主放電電極3と補助電
極4との間にパルス状の所定の放電用電圧を印加しうる
ものであれば、どのような構成でもよい。また、第2パ
ルス発生用4端子回路23も、第2主放電電極3と補助
電極4との間にパルス状の所定のコロナ放電用電圧を印
加しうるものであれば、どのような構成でもよい。
【0042】実施例3.図5はこの発明の第3実施例を
示す回路図である。この実施例は図1の前記第1実施例
の第1パルス発生用4端子回路22及び第2パルス発生
用4端子回路23の構成を具体化したもので、以下の構
成を除いて前記第1実施例と略同様に構成されている。
すなわち、この実施例では、第1パルス発生用4端子回
路22は次のように構成されている。第1パルス発生用
4端子回路22の第1及び第3端子A、C間には第1充
電用コンデンサ9が接続され、この第1充電用コンデン
サ9と第3端子Cとを接続する接続線と第2及び第4端
子B、D間を接続する接続線との間には、充電用リアク
トル14とピーキングコンデンサ13とが並列に接続さ
れている。充電用リアクトル14とピーキングコンデン
サ13は本発明の第1充電用回路素子を構成する。
【0043】また、第2パルス発生用4端子回路23a
は次のように構成されている。第2パルス発生用4端子
回路23aの第1及び第3端子A、C間には第2充電用
コンデサ12が接続され、第2及び第4端子B、Dがそ
れぞれ接地されている。第2主放電電極3と補助電極4
との間には充電用リアクトル15aが接続され、第2充
電用コンデサ12の一端は第3端子C及び充電用リアク
トル15aを介して第1パルス発生用4端子回路22の
第4端子Dに接続されており、従って第2充電用コンデ
サ12は第2パルス発生用4端子回路23の第3端子
C、充電用リアクトル15a及び第1パルス発生用4端
子回路22の第4、第2端子D、Bを介して接地されて
いる。充電用リアクトル15aは本発明の第2充電用回
路素子を構成する。
【0044】次にこの実施例の動作について図2により
説明する。従来と同様、先ず、充電用リアクトル18を
介して各コンデンサ9、12を充電しておく。この充電
の過程で、第1可飽和リアクトル19と第2可飽和リア
クトル21の鉄芯は一方の極性に飽和した状態となって
いる。そして、時刻t=0でスイッチ8の火花ギャップ
を放電させると、各コンデンサ9、12は放電を開始す
る。第1可飽和リアクトル19と第2可飽和リアクトル
21とを流れる電流の向きは充電時と逆になるので、そ
の鉄芯は非飽和の状態となり、従来例の図19の電圧波
形図で説明した通り、第1可飽和リアクトル19と第2
可飽和リアクトル21は大容量のリアクトルとして働
き、第1充電用コンデンサ9と第2充電用コンデンサ1
2の放電を抑制する。この間にスイッチ8の火花ギャッ
プは完全に閉の状態となり浮遊インダクタンス成分や抵
抗成分が最小となる。
【0045】そして時刻t=Ts2になると、第2可飽
和リアクトル21の鉄芯は磁気飽和状態となり、そのイ
ンダクタンスは非線形に急減する。この時、第1可飽和
リアクトル19のインダクタンスは大きいままであり、
スイッチ8の火花ギャップの浮遊インダクタンス成分や
抵抗成分は最小となっているため、第2充電用コンデン
サ12の放電の立ち上がりが速くなってコロナ放電16
による予備電離量が増大する等、第1可飽和リアクトル
19の容量増大に基づく効果が期待通り得られる。
【0046】そして、図2に示すように放電が進み、時
刻t=Ts1に至ると第1可飽和リアクトル19の鉄芯
は磁気飽和状態となり、そのインダクタンスは非線形に
急減する。この結果、同図波形1で示すように、両主放
電電極2、3間のパルス電圧の立ち上がりはこの急減し
たインダクタンスで決まり、従って、図17の従来例の
場合と略同様に、高速度で立ち上がり放電開始電圧VB
も高くなって主放電17に注入されるエネルギ−も増大
する。
【0047】実施例4.図6はこの発明の第4実施例を
表す回路図である。この実施例は第2パルス発生用4端
子回路23bの構成を除いて前記第3実施例と略同様の
構成である。22第2パルス発生用4端子回路23bは
次のように構成されている。すなわち、第2充電用コン
デンサ12の一端は、第1端子Aを介して第2可飽和リ
アクトル21に接続され、その第2充電用コンデンサ1
2の他端は、一端を第3端子Cを介して補助電極4に接
続された第3可飽和リアクトル25の他端に接続されて
いる。また、第2充電用コンデンサ12と第3可飽和リ
アクトル25との接続端側と第2及び第4端子B、Dと
の間には、充電用リアクトル26と第1転送用コンデン
サ27とが並列接続され、第2及び第4端子B、Dはそ
れぞれ接地されている。
【0048】次にこの実施例の動作について図7の電圧
波形図により説明する。従来と同様、先ず、充電用リア
クトル18を介して各コンデンサ9、12を充電してお
く。この充電の過程で、第1可飽和リアクトル19と第
2可飽和リアクトル21の鉄芯は一方の極性に飽和した
状態となっている。そして、時刻t=0でスイッチ8の
火花ギャップを放電させると各コンデンサ9、12は放
電を開始する。第1可飽和リアクトル19と第2可飽和
リアクトル21を流れる電流の向きは充電時と逆になる
ので、その鉄芯は非飽和の状態となり、従来例の図19
の電圧波形図で説明した通り、第1可飽和リアクトル1
9と第2可飽和リアクトル21は大容量のリアクトルと
して働き、第1充電用コンデンサ9と第2充電用コンデ
ンサ12の放電を抑制する。この間にスイッチ8の火花
ギャップは完全に閉の状態となり浮遊インダクタンス成
分や抵抗成分が最小となる。
【0049】そして時刻t=Ts2になると、第2可飽
和リアクトル21の鉄芯は飽和状態となり、そのインダ
クタンスは非線形に急減する。この時、第1可飽和リア
クトル19のインダクタンスは大きいままであり、スイ
ッチ8の火花ギャップの浮遊インダクタンス成分や抵抗
成分は最小となっているため、第2充電用コンデンサ1
2から転送用コンデンサ27への電荷転送の立ち上がり
が速い。
【0050】その後、時刻t=Ts3になると、第3可
飽和リアクトル25の鉄芯は磁気飽和状態となり、その
インダクタンスは非線形に急減する。このような転送用
コンデンサ27から飽和した第3可飽和リアクトル25
を通して補助電極4に電圧を印加するル−プは、スイッ
チ8の火花ギャップと第2可飽和リアクトル21と第2
充電用コンデンサ12と転送用コンデンサ27からなる
ル−プよりインダクタンスが小さいため、補助電極4の
電圧の立ち上がりはさらに急峻となり、コロナ放電16
による予備電離量がさらに増大する。
【0051】そして、図7に示すように放電が進み、時
刻t=Ts1に至ると第1可飽和リアクトル19の鉄芯
は磁気飽和状態となり、そのインダクタンスは非線形に
急減する。この結果、同図波形1で示すように、両主放
電電極2、3間のパルス電圧の立ち上がりはこの急減し
たインダクタンスで決まり、従って、従来の図18の場
合と略同様に高速度で立ち上がり放電開始電圧VBも高
くなって主放電17に注入されるエネルギ−も増大す
る。
【0052】実施例5.図8はこの発明の第5実施例を
表す回路図である。この実施例は第2パルス発生用4端
子回路23cの構成を除いて前記第4実施例と略同様の
構成である。この実施例では、第2パルス発生用4端子
回路23cは次のように構成されている。すなわち、一
端を第2充電用コンデンサ12と第3可飽和リアクトル
25との接続端側に並列接続された充電用リアクトル2
6と第1転送用コンデンサ27の他端は互いに接続され
て第2端子Bを介して接地され(すなわち、第2主放電
電極3に接続され)、また第3可飽和リアクトル25の
他端は第4可飽和リアクトル28の一端に接続され、第
4可飽和リアクトル28の他端は第3端子Cを介して補
助電極4に接続されている。第3可飽和リアクトル25
及び第4可飽和リアクトル28の接続点は第2転送用コ
ンデンサ29を介して第4端子Dより接地されている
(すなわち第2主放電電極3に接続されている)。ま
た、第1及び第2転送用コンデンサ27、29の接地側
端は互いに接続されている。
【0053】次にこの実施例の動作について説明する。
従来と同様、先ず、充電用リアクトル18を介して各コ
ンデンサ9、12を充電しておく。この充電の過程で、
第1可飽和リアクトル19と第2可飽和リアクトル21
の鉄芯は一方の極性に磁気飽和した状態となっている。
そして、時刻t=0でスイッチ8の火花ギャップを放電
させると各コンデンサ9、12は放電を開始する。第1
可飽和リアクトル19と第2可飽和リアクトル21を流
れる電流の向きは充電時と逆になるので、その鉄芯は非
飽和の状態となり、従来例の図19の電圧波形図で説明
した通り、第1可飽和リアクトル19と第2可飽和リア
クトル21は大容量のリアクトルとして働き、第1充電
用コンデンサ9と第2充電用コンデンサ12の放電を抑
制する。この間にスイッチ8の火花ギャップは完全に閉
の状態となり浮遊インダクタンス成分や抵抗成分が最小
となる。
【0054】そして時刻t=Ts2になると、第2可飽
和リアクトル21の鉄芯は磁気飽和状態となり、そのイ
ンダクタンスは非線形に急減する。この時、第1可飽和
リアクトル19のインダクタンスは大きいままであり、
スイッチ8の火花ギャップの浮遊インダクタンス成分や
抵抗成分は最小となっているため、第2充電用コンデン
サ12から第1転送用コンデンサ27への電荷転送の立
ち上がりが速い。
【0055】さらに時刻t=Ts3になると、第3可飽
和リアクトル25の鉄芯が磁気飽和状態となり、そのイ
ンダクタンスは非線形に急減する。従って、第1転送用
コンデンサ27から飽和した第3可飽和リアクトル25
を通して第2転送用コンデンサ29に電荷を転送するル
−プは、スイッチ8の火花ギャップと第2可飽和リアク
トル21と第2充電用コンデンサ12と第1転送用コン
デンサ27からなるル−プよりインダクタンスが小さい
ため、第2転送用コンデンサ29の電圧の立ち上がりは
さらに急峻となり、コロナ放電16による予備電離量が
さらに増大する。
【0056】ところで、レーザチャンバー1内に封入す
るレーザガスとしてF2やCl2等の電子付着性ガスを混
合したものを採用した場合、予備電離により一旦発生し
た電子が上記電子付着性ガスに吸着され予備電離の効果
が減少するが、この実施例ではこの点の不具合を解消し
ている。
【0057】図9はこの場合の各パルス電圧の波形を示
す。この実施例では、第2転送用コンデンサ29の電圧
が立ち上がるまで第4可飽和リアクトル28のインダク
タンスは大きいままである。そして、図9に示すように
放電が進み、時刻t=Ts1に至ると第1可飽和リアク
トル19の鉄芯は磁気飽和状態となり、そのインダクタ
ンスは非線形に急減する。このタイミングと同時に第4
可飽和リアクトル28の鉄芯も磁気飽和状態となり、そ
のインダクタンスが非線形に急減し、補助電極4と第2
主放電電極3間の電圧が急峻に立ち上がる。この結果、
パルス電圧波形2の立ち上がりのタイミングが両主放電
電極2、3間のパルス電圧波形1の立ち上がりのタイミ
ングに合うことになり、コロナ放電に基づく予備電離で
発生した電子が吸着される弊害が略除去され、主放電へ
の移行がスムーズに行われる。
【0058】尚、この実施例では、可飽和リアクトル2
5と補助電極4との間に、追加の可飽和リアクトル28
及び追加の転送用コンデンサ29をそれぞれ1個だけ挿
入した場合を示したが、それらの間に、複数個の追加の
可飽和リアクトルを直列に接続するとともに、同数の追
加の転送用コンデンサを各追加の可飽和リアクトル毎に
同様に接続するようにしてもよい。
【0059】実施例6.図10はこの発明の第6実施例
を表す回路図である。この実施例は前述した図3の第2
実施例と略同様に構成されており、第1パルス発生用4
端子回路22及び第2パルス発生用4端子回路23の構
成を具体化したものである。すなわち、可飽和トランス
24の2次巻線側の一端が第1パルス発生用4端子回路
22の第2端子Bに接続されて第4端子Dを介して第2
主放電電極3に接続され、また他端が第2パルス発生用
4端子回路23hの第1端子Aへ接続されている。ま
た、第2パルス発生用4端子回路23hの第1端子Aと
第3端子Bとは接続線を介して互いに直接接続されてお
り、第3端子Bは補助電極4に接続されている。さら
に、第2パルス発生用4端子回路23の第2端子B及び
第4端子Dも互いに直接接続されると共にそれぞれ接地
されている。
【0060】次にこの実施例の動作について図4により
説明する。従来と同様、先ず、充電用リアクトル14を
介して第1充電用コンデンサ9を充電しておく。この充
電の過程で、可飽和トランス24の鉄芯は一方の極性に
磁気飽和した状態となっている。そして、時刻t=0で
スイッチ8の火花ギャップを放電させると、第1充電用
コンデンサ9は放電を開始する。可飽和トランス24を
流れる電流の向きは充電時と逆になるので、その鉄芯は
非飽和の状態となり、その2次巻線側にスイッチ8の火
花ギャップのスイッチング時間に対応した立ち上がりの
急峻な電圧が発生する。この時、可飽和トランス24の
インダクタンスは大きい状態であるため、第1充電用コ
ンデンサ9の放電を抑制する。この間にスイッチ8の火
花ギャップは完全に閉の状態となり、浮遊インダクタン
ス成分や抵抗成分が最小となる。
【0061】そして、図4に示すように放電が進み、時
刻t=Ts1に至ると可飽和トランス24の鉄芯は飽和
状態となり、そのインダクタンスは非線形に急減する。
この結果、同図波形1で示すように、両主放電電極2、
3間のパルス電圧の立ち上がりはこの急減したインダク
タンスで決まり、従って、従来の図18の場合と略同様
に高速度で立ち上がり放電開始電圧VBも高くなって主
放電17に注入されるエネルギ−も増大する。
【0062】実施例7.図11はこの発明の第7実施例
を表す回路図である。この実施例は次の構成を除いて図
3の第2実施例と略同様に構成されている。この実施例
では、第1パルス発生用4端子回路22aの可飽和トラ
ンス24に接続された第1端子Aと第1主放電電極2に
接続された第3端子Cとが互いに直接接続され、また第
1パルス発生用4端子回路22aの第2端子B及び第4
端子同士も互いに直接接続され、それら第1、第3端子
A、C間の接続線と第2、第4端子B、D間の接続線と
の間にはピーキングコンデンサ13が接続されている。
【0063】可飽和トランス24の1次巻線の一端は第
1パルス発生用4端子回路22aの第1端子Aに接続さ
れ、その他端は、パルス生成装置としてのパルスフォ−
ミングネットワ−ク31の1つの端子に接続され、また
第1パルス発生用4端子回路22aの第2端子Bはパル
スフォ−ミングネットワ−ク31の他の端子に接続され
ている。パルスフォ−ミングネットワ−ク31の両端子
間には、第1充電用コンデンサ9が接続されている。
【0064】さらに、可飽和トランス24の2次巻線側
の一端は第2パルス発生用4端子回路23dの第1端子
Aに接続され、その他端は第2パルス発生用4端子回路
23dの第2端子Bに接続されている。この第2パルス
発生用4端子回路23dの第1、第2端子A、B間には
第2充電用コンデンサ12が接続され、この第2充電用
コンデンサ12の第2端子B側には第4端子Dが接続さ
れ、該第4端子Dは接地されている。また、第2パルス
発生用4端子回路23dの第1端子Aと第3端子Cとの
間には第2可飽和リアクトル21が接続されている。
【0065】次にこの実施例の動作について第9図によ
り説明する。先ず、パルスフォーミングネットワーク3
1からのパルス電圧が時刻t=0より第1充電用コンデ
ンサ9を充電する。可飽和トランス24の鉄芯は非飽和
の状態であり、その2次巻線側に第1充電用コンデンサ
9に対応した立ち上がりの電圧が発生する。この時、可
飽和トランス24のインダクタンスは大きい状態である
ため、ピーキングコンデンサ13への充電は抑制され
る。この2次巻線側に発生した電圧によって第2充電用
コンデンサ12が充電される。この時、第2可飽和リア
クトル21は非飽和の状態であるため、第2充電用コン
デンサ12の電圧が補助電極4に印加されるのは抑制さ
れる。
【0066】そして、図9に示すように放電が進み、時
刻t=Ts1に至ると可飽和トランス24の鉄芯は磁気
飽和状態となり、そのインダクタンスは非線形に急減す
る。この結果、同図波形1で示すように、両主放電電極
2、3間のパルス電圧の立ち上がりはこの急減したイン
ダクタンスで決まり、従って、回路のインダクタンスが
小さいため高速度で立ち上がり、放電開始電圧VBも高
くなって主放電17に注入されるエネルギ−も増大す
る。また、これと同時に可飽和リアクトル21も飽和し
てインダクタンスが急減するように設計されているの
で、両主放電電極2、3の電圧が立ち上がるのと同時
に、補助電極4と第2主放電電極3との間の電圧も図9
の波形2で示すように急激に立ち上がり、コロナ放電が
発生して主放電電極2、3間が予備電離される。
【0067】実施例8.図12はこの発明の第8実施例
を表す回路図である この実施例は第2パルス発生用4端子回路23eの構成
を除いて図5の第3実施例と略同様に構成されている。
この実施例では、第2パルス発生用4端子回路23eの
第1端子Aと第3端子Cとの間には、第2充電用コンデ
ンサ12と遅延回路としての同軸ケーブル20が直列に
接続されている。また同軸ケーブル20の両端は第2及
び第4端子B、Dを介して接地されている。
【0068】次にこの実施例の動作について図13によ
り説明する。従来と同様、先ず、充電用リアクトル18
を介して各コンデンサ9、12を充電しておく。この充
電の過程で、第1可飽和リアクトル19と第2可飽和リ
アクトル21の鉄芯は一方の極性に飽和した状態となっ
ている。そして、時刻t=0でスイッチ8の火花ギャッ
プを放電させると各コンデンサ9、12は放電を開始す
る。第1可飽和リアクトル19と第2可飽和リアクトル
21を流れる電流の向きは充電時と逆になるので、その
鉄芯は非飽和の状態となり、従来例の図19の電圧波形
図で説明した通り、第1可飽和リアクトル19と第2可
飽和リアクトル21は大容量のリアクトルとして働き、
第1充電用コンデンサ9と第2充電用コンデンサ12の
放電を抑制する。この間にスイッチ8の火花ギャップは
完全に閉の状態となり、浮遊インダクタンス成分や抵抗
成分が最小となる。
【0069】そして時刻t=Ts2になると、第2可飽
和リアクトル21の鉄芯は磁気飽和状態となり、そのイ
ンダクタンスは非線形に急減する。この時、第1可飽和
リアクトル19のインダクタンスは大きいままであり、
スイッチ8の火花ギャップの浮遊インダクタンス成分や
抵抗成分は最小となっている。従って、第2充電用コン
デンサ12の放電の立ち上がりが速くなってコロナ放電
16による予備電離量が増大する等、第1可飽和リアク
トル19の容量増大に基づく効果が期待通り得られる
が、この時遅延回路として働く同軸ケーブル20がある
ので、まだ補助電極4と第2主放電電極3との間の電圧
は放電を開始するに必要な値に到達せずコロナ放電は発
生しない。
【0070】そして、図13に示すように放電が進み、
時刻t=Ts1に至ると第1可飽和リアクトル19の鉄
芯は磁気飽和状態となり、そのインダクタンスは非線形
に急減する。この結果、同図波形1で示すように、両主
放電電極2、3間のパルス電圧の立ち上がりはこの急減
したインダクタンスで決まり、従って、従来の図18の
場合と略同様に高速度で立ち上がり、放電開始電圧VB
も高くなって主放電17に注入されるエネルギ−も増大
する。
【0071】またこの時に、同軸ケーブル20により遅
らされた第2充電用コンデンサ12の電圧が補助電極4
に到達し、補助電極4と第2主放電電極3との間の電圧
が急峻に立ち上がる。この結果、パルス電圧波形2の立
ち上がりのタイミングが両主放電電極2、3間のパルス
電圧波形1の立ち上がりのタイミングに合うことにな
り、コロナ放電に基づく予備電離で発生した電子が吸着
される弊害が略除去され、主放電への移行がスムーズに
行われる。
【0072】実施例9.14図はこの発明の第9実施例
を表す回路図である。この実施例は、第2パルス発生用
4端子回路23fの構成を除いて図12の第8実施例と
略同様に構成されている。すなわち、第2パルス発生用
4端子回路23fの第1端子Aと第3端子Cとの間に、
第2充電用コンデンサ12、第3可飽和リアクトル25
及び遅延回路としての同軸ケーブル20を、この順番で
直列に接続し、第2充電用コンデンサ12と第3可飽和
リアクトル25とを結ぶ接続線と第2端子Bとの間に、
充電用リアクトル26及び第1転送用コンデンサ27を
並列に接続すると共に、第3可飽和リアクトル25と同
軸ケーブル20との接続端間と第2端子Bとの間に充電
用リアクトル15aを接続したものである。尚、充電用
リアクトル15aは、上記のように接続する代わりに、
第2主放電電極3と補助電極4との間に接続してもよ
い。
【0073】次にこの実施例の動作について図13によ
り説明する。従来と同様、先ず、充電用リアクトル18
を介して各コンデンサ9、12を充電しておく。この充
電の過程で、第1可飽和リアクトル19と第2可飽和リ
アクトル21の鉄芯は一方の極性に磁気飽和した状態と
なっている。そして、時刻t=0でスイッチ8の火花ギ
ャップを放電させると各コンデンサ9、12は放電を開
始する。第1可飽和リアクトル19と第2可飽和リアク
トル21を流れる電流の向きは充電時と逆になるので、
その鉄芯は非飽和の状態となり、従来例の図19の電圧
波形図で説明した通り、第1可飽和リアクトル19と第
2可飽和リアクトル21は大容量のリアクトルとして働
き、第1充電用コンデンサ9と第2充電用コンデンサ1
2の放電を抑制する。この間にスイッチ8の火花ギャッ
プは完全に閉の状態となり、浮遊インダクタンス成分や
抵抗成分が最小となる。
【0074】そして時刻t=Ts2になると、第2可飽
和リアクトル21の鉄芯は磁気飽和状態となり、そのイ
ンダクタンスは非線形に急減する。この時、第1可飽和
リアクトル19のインダクタンスは大きいままであり、
スイッチ8の火花ギャップの浮遊インダクタンス成分や
抵抗成分は最小となっているため、第2充電用コンデン
サ12から転送用コンデンサ26への電荷転送の立ち上
がりが速い。
【0075】その後、時刻t=Ts3になると、第3可
飽和リアクトル25の鉄芯は磁気飽和状態となり、その
インダクタンスは非線形に急減する。この転送用コンデ
ンサ27から飽和した第3可飽和リアクトル25を通し
て同軸ケーブル20へと電荷を転送するル−プは、スイ
ッチ8の火花ギャップと第2可飽和リアクトル21と第
2充電用コンデンサ12と転送用コンデンサ27からな
るル−プよりインダクタンスが小さいため、同軸ケーブ
ル20での電圧の立ち上がりはさらに急峻となりコロナ
放電16による予備電離量がさらに増大するが、この
時、遅延回路として働く同軸ケーブル20があるので、
まだ補助電極4と第2主放電電極3間の電圧は充分に上
昇せずコロナ放電は発生しない。
【0076】そして、図13に示すように放電が進み、
時刻t=Ts1に至ると第1可飽和リアクトル19の鉄
芯は磁気飽和状態となり、そのインダクタンスは非線形
に急減する。この結果、同図波形1で示すように、両主
放電電極2、3間のパルス電圧の立ち上がりはこの急減
したインダクタンスで決まり、従って、従来の図18の
場合と略同様に高速度で立ち上がり、放電開始電圧VB
も高くなって主放電17に注入されるエネルギ−も増大
する。またこの時に、同軸ケーブル20により遅延され
た第2充電用コンデンサ12の電圧が補助電極4に到達
し、補助電極4と第2主放電電極3との間の電圧が急峻
に立ち上がる。この結果、パルス電圧波形2の立ち上が
りのタイミングが両主放電電極2、3間のパルス電圧波
形1の立ち上がりのタイミングに合うことになり、コロ
ナ放電に基づく予備電離で発生した電子が吸着される弊
害が略除去され、主放電への移行がスムーズに行われ
る。
【0077】実施例10.図15はこの発明の第10実
施例を表す回路図である。この実施例は第2パルス発生
用4端子回路23gの構成を除いて図10の第6実施例
と略同様に構成されている。すなわち、第2パルス発生
用4端子回路23gの第1端子A及び第3端子C間に遅
延回路としての同軸ケーブル20が接続され、さらにこ
の同軸ケーブル20の両端は第2端子B及び第4端子D
にそれぞれ接続されており、これらの第2端子B及び第
4端子Dはそれぞれ接地されている。また、可飽和トラ
ンス24の2次巻線の両端は第2パルス発生用4端子回
路23gの第1端子A及び第2端子Bにそれぞれ接続さ
れている。
【0078】次にこの実施例の動作について図13によ
り説明する。従来と同様、先ず、充電用リアクトル18
を介して第1充電用コンデンサ9を充電しておく。この
充電の過程で、可飽和トランス24の鉄芯は一方の極性
に磁気飽和した状態となっている。そして、時刻t=0
でスイッチ8の火花ギャップを放電させると、第1充電
用コンデンサ9は放電を開始する。可飽和トランス24
を流れる電流の向きは充電時と逆になるので、その鉄芯
は非飽和の状態となり、その2次巻線側にスイッチ8の
火花ギャップのスイッチング時間に対応した立ち上がり
の急峻な電圧が発生するが、この時、遅延回路として働
く同軸ケーブル20があるので、まだ補助電極4と第2
主放電電極3との間の電圧は十分に上昇せずコロナ放電
は発生しない。この時、可飽和トランス24のインダク
タンスは大きい状態であるため、第1充電用コンデンサ
9の放電が抑制される。この間にスイッチ8の火花ギャ
ップは完全に閉の状態となり、浮遊インダクタンス成分
や抵抗成分が最小となる。
【0079】そして、図13に示すように放電が進み、
時刻t=Ts1に至ると可飽和トランス19の鉄芯は飽
和状態となり、そのインダクタンスは非線形に急減す
る。この結果、同図波形1で示すように、両主放電電極
2、3間のパルス電圧の立ち上がりはこの急減したイン
ダクタンスで決まり、従って、従来の図19の場合と略
同様に高速度で立ち上がり、放電開始電圧VBも高くな
って主放電17に注入されるエネルギ−も増大する。ま
たこの時に、同軸ケーブル20により遅延された可飽和
トランス24の2次巻線の電圧が補助電極4に到達し、
補助電極4と第2主放電電極3との間の電圧が急峻に立
ち上がる。この結果、パルス電圧波形2の立ち上がりの
タイミングが両主放電電極2、3間のパルス電圧波形1
の立ち上がりのタイミングに合うことになり、コロナ放
電に基づく予備電離で発生した電子が吸着される弊害が
略除去され、主放電への移行がスムーズに行われる。
【0080】上記実施例において、パルス遅延回路とし
て同軸線路(同軸ケーブル20)を示したが、ストリッ
プ線路、LC線路等、他のパルス遅延回路でも同様の効
果を奏することができる。
【0081】また上記実施例では、スイッチ8として火
花ギャップスイッチを示したが、サイラトロンでもよ
く、半導体スイッチ(サイリスタ、SITトランジス
タ、FET、IGBT等)の直、並列体でもよく、また
はレールギャップスイッチのようなスイッチでも良い。
さらに、充電用端子6からは正極性で充電するとした
が、負極性でも良い。いずれにしても上記実施例と同様
の効果を奏する。
【0082】上記実施例では、充電用回路素子としてリ
アクトル14、25a、26を図示したが、これらのリ
アクトルの代わりに抵抗、ダイオードなどを用いても同
様の効果を奏する
【0083】上記実施例ではレーザとしてエキシマレー
ザについて説明したが、他の放電励起パルスレーザでも
実施可能であり上記実施例と同様の効果を奏する。
【0084】上記実施例の図5、図6、図8、図10、
図12、図14、図15に示す回路においては、第1充
電用コンデンサ9と第1可飽和リアクトル19または可
飽和トランス24の位置を交互に交換してもよく、また
第2充電用コンデンサ12と第2可飽和リアクトル21
の位置を交互に交換しても良く、同様の効果を奏する事
ができる。
【0085】上記各実施例において、電極の構造は図1
6に示すものでも良い。すなわち、各図において、第2
主放電電極3aを第1主放電電極2と同じような形状と
して、この第2主放電電極3aの両側、あるいは片側に
棒状の補助電極4aを配置し、更にこの補助電極4aの
周囲を絶縁部材5aで覆うようにしてもよい。この場合
も、まず、補助電極4aと第2主放電電極3aとの間で
コロナ放電16を発生させ、これによって両主放電電極
2、3a間を予備電離し、さらに主放電17に移行させ
るもので、上記実施例と同様に適用でき、同様の効果を
奏することができる。
【0086】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1の放
電励起パルスレーザ装置によれば、互いに対向配置さ
れ、主放電を発生させる一対の第1、第2主放電電極
と、この第2主放電電極の近傍に配置されて該第2主放
電電極との間でコロナ放電を発生させる補助電極と、前
記第1、第2主放電電極に接続されてそれらの間に主放
電用のパルス電圧を印加する第1パルス発生回路と、前
記第2主放電電極と補助電極とに接続されてそれらの間
にコロナ放電用のパルス電圧を印加する第2パルス発生
回路と、前記第1パルス発生回路から前記第1、第2主
放電電極へ印加される電圧及び前記第2パルス発生回路
から前記第2主放電電極及び前記補助電極へ印加される
電圧を断接制御するスイッチと、そのスイッチと前記第
1パルス発生回路との間に接続された第1可飽和リアク
トルと、前記スイッチと前記第2パルス発生回路との間
に接続された第2可飽和リアクトルとを備える構成とし
たので、前記スイッチが閉じられた時、先ず、該スイッ
チと前記第1パルス発生回路との間に挿入された第1可
飽和リアクトルにより第1パルス発生回路が遮断され、
前記スイッチと前記第2パルス発生回路との間に挿入さ
れた前記第2可飽和リアクトルにより前記第2パルス発
生回路が遮断されている間に、前記スイッチが完全に導
通となる。このため、前記スイッチの端部に存在する浮
遊インダクタンス成分や抵抗成分が最小となった後、先
ず、前記第2可飽和リアクトルのインダクタンスが急減
し、その後、前記第1可飽和リアクトルのインダクタン
スが急減するので、コロナ放電及び主放電のための電圧
の立ち上がりの峻度を共に高い値に設定することがで
き、予備電離量が増大して主放電が均一になり放電への
注入エネルギーも増大してレーザ出力、発振効率が向上
する。
【0087】この発明の請求項2の放電励起パルスレー
ザ装置によれば、互いに対向配置され、主放電を発生さ
せる一対の第1、第2主放電電極と、この第2主放電電
極の近傍に配置されて該第2主放電電極との間でコロナ
放電を発生させる補助電極と、前記第1、第2主放電電
極に接続されてそれらの間に主放電用のパルス電圧を印
加する第1パルス発生回路と、前記第2主放電電極と補
助電極とに接続されてそれらの間にコロナ放電用のパル
ス電圧を印加する第2パルス発生回路と、前記第1パル
ス発生回路から前記第1、第2主放電電極へ印加される
電圧及び前記第2パルス発生回路から前記第2主放電電
極及び前記補助電極へ印加される電圧を断接制御するス
イッチと、そのスイッチと前記第1及び第2パルス発生
回路との間に挿入され、1次巻線側を前記スイッチと前
記第1パルス発生回路との間に接続され、2次巻線側を
前記第2パルス発生回路に接続された可飽和トランスと
を備える構成としたので、前記スイッチと前記第1のパ
ルス発生回路との間に挿入された前記可飽和トランス
が、前記スイッチが閉じられた時、先ず、前記可飽和ト
ランスにより前記第1パルス発生回路が遮断されて前記
第2パルス発生回路が作動されて急峻なパルス電圧を発
生し、それから前記スイッチが完全に導通して該スイッ
チの端部に存在する浮遊インダクタンス成分や抵抗成分
が最小となった後、可飽和トランスが磁気飽和してその
容量インダクタンスが急激に低下し、第1パルス発生回
路のパルス電圧が急激に立ち上がる。このため、コロナ
放電及び主放電のための電圧の立ち上がりの峻度を共に
高い値に設定することができ、予備電離量が増大して主
放電が均一になり放電への注入エネルギーも増大してレ
ーザ出力、発振効率が向上する。
【0088】この発明の請求項3の放電励起パルスレー
ザ装置によれば、前記第1パルス発生回路は、前記第1
主放電電極と前記第1可飽和リアクトルとの間に直列に
接続された主放電用の第1充電用コンデンサと、前記第
1、第2主放電電極間に接続された第1充電用回路素子
とピーキングコンデンサとの並列体とからなり、前記第
2パルス発生回路は、前記補助電極と前記第2可飽和リ
アクトルとの間に接続された第2充電用コンデンサから
なり、前記第2主放電電極と前記補助電極との間に第2
充電用回路素子が接続されるように構成したので、前記
スイッチを開いた状態で前記第1、第2充電用コンデン
サを充電した後、前記スイッチを閉じた時、先ず、前記
第2可飽和リアクトルのインダクタンスが低減して前記
補助電極と前記第2主放電電極との間の電圧が立上って
コロナ放電が生じて前記第1、第2主放電電極間に予備
電離が生じ、その後、前記スイッチが完全に閉じた時、
前記第1可飽和リアクトルのインダクタンスが低減して
前記第1、第2主放電電極間に主放電が生じる。従っ
て、コロナ放電及び主放電のための電圧の立ち上がりの
峻度を共に高い値に設定することができ、予備電離量が
増大して主放電が均一になり放電への注入エネルギーも
増大してレーザ出力、発振効率が向上する。
【0089】この発明の請求項4の放電励起パルスレー
ザ装置によれば、前記第2パルス発生回路は、前記第2
可飽和リアクトルと前記第2主放電電極との間に直列に
接続された第2充電用コンデンサと、前記第2可飽和リ
アクトルと前記第2充電用コンデンサとの直列体と前記
補助電極との間に直列に接続された第3可飽和リアクト
ルと、前記補助電極と前記第2主放電電極との間に接続
された第3充電用回路素子と、一端を、前記第2可飽和
リアクトルと前記第2充電用コンデンサとの直列体と前
記第3可飽和リアクトルとの間に接続され、他端を前記
第2主放電電極に接続された第1転送用コンデンサと第
2充電用回路素子との並列体とから構成されるので、前
記第1可飽和リアクトルと前記第2可飽和リアクトルは
当初のインダクタンスを大きくしておくことにより、前
記スイッチを閉じてから完全に導通してスイッチの端部
に存在する浮遊インダクタンス成分や抵抗成分が最小と
なるまでの間、回路の動作が遮断され、前記スイッチの
浮遊インダクタンス成分や抵抗成分が最小になった後、
前記第2可飽和リアクトルが磁気飽和してインダクタン
スが急減し、第2充電用コンデンサの電荷が第1転送用
コンデンサへ転送される。この時、前記第1可飽和リア
クトルのインダクタンスは大きいままであり、前記スイ
ッチの浮遊インダクタンス成分や抵抗成分は最小となっ
ているため、前記第1転送用コンデンサのパルス電圧の
立ち上がりは急峻となる。そして、このパルス電圧が立
ち上がった後、前記第1可飽和リアクトルは磁気飽和し
てその容量インダクタンスが急減するので、前記第1、
第2主放電電極間のパルス電圧の立ち上がりは殆ど遅く
ならない。さらに、これと同時に、前記第3可飽和リア
クトルも磁気飽和してインダクタンスが急減し、前記第
1転送用コンデンサの電圧が前記補助電極に印加される
が、この時の回路のル−プのインダクタンスは、前記ス
イッチと前記第2充電用コンデンサと前記第2可飽和リ
アクトルと前記第1転送用コンデンサで作られる回路の
ル−プのインダクタンスより小さいため、前記補助電極
の電圧の立ち上がりは急激に行なわれ、前記補助電極と
前記第2主放電電極との間のパルス電圧の立ち上がりは
さらに急峻となる。
【0090】この発明の請求項5の放電励起パルスレー
ザ装置によれば、前記第3可飽和リアクトルと前記補助
電極との間に、1個以上の可飽和リアクトルを直列に接
続し、前記第3可飽和リアクトルと前記1個以上の可飽
和リアクトルとの接続点及び前記1個以上の可飽和リア
クトル同士の接続点と前記第2主放電電極との間に、該
1個以上の可飽和リアクトルに対応して同数の第2転送
用コンデンサをそれぞれ接続した構成としたので、前記
第1、第2可飽和リアクトルの当初のインダクタンスを
大きくしておくことにより、前記スイッチを閉じてから
完全に導通してスイッチの端部に存在する浮遊インダク
タンス成分や抵抗成分が最小となるまで、回路の動作が
遮断され、前記スイッチの浮遊インダクタンス成分や抵
抗成分が最小になった後、前記第2可飽和リアクトルが
磁気飽和してそのインダクタンスが急減して、前記第2
充電用コンデンサの電荷が第1転送用コンデンサへ転送
されるが、この時、前記第1可飽和リアクトルのインダ
クタンスは大きいままであり、前記スイッチの浮遊イン
ダクタンス成分や抵抗成分は最小となっているため、前
記第1転送用コンデンサのパルス電圧の立ち上がりは急
峻となる。そして、このパルス電圧が立ち上がった後、
前記第1可飽和リアクトルが磁気飽和してその容量イン
ダクタンスが急減するので、両主放電電極間のパルス電
圧の立ち上がりは殆ど遅くならない。さらに、これと同
時に前記第3可飽和リアクトルも磁気飽和してインダク
タンスが急減し、前記第1転送用コンデンサの電荷が前
記第2転送用コンデンサに転送される。この時の回路の
ル−プのインダクタンスは、前記スイッチと前記第2充
電用コンデンサと前記第2可飽和リアクトルと前記第1
転送用コンデンサで作られる回路のル−プのインダクタ
ンスより小さいため、前記第2転送用コンデンサへの電
荷の移行は急激に行なわれパルス電圧の立ち上がりはさ
らに急峻となる。この動作が前記1個以上の可飽和リア
クトルとそれに対応する前記第2転送用コンデンサによ
って順次行なわれるため急峻さがさらに増す上、前記補
助電極と前記第2主放電電極との間のパルス電圧の立ち
上がりのタイミングを前記第1、第2主放電電極間のパ
ルス電圧の立ち上がりのタイミングに合わせることがで
きるため、コロナ放電による予備電離で発生した電子が
あまり減少しない間に、前記第1、第2主放電電極間の
電圧が立ち上がってくることになり予備電離の効果が有
効に活かされる。
【0091】この発明の請求項6の放電励起パルスレー
ザ装置によれば、前記第1パルス発生回路は、前記第1
主放電電極と前記可飽和トランスの1次巻線との間に直
列に接続された第1充電用コンデンサと、前記第1、第
2主放電電極間に接続された第1充電用回路素子とピー
キングコンデンサとの並列体とからなり、前記第2パル
ス発生回路は、前記補助電極と前記可飽和トランスの2
次巻線との間に接続された接続線からなり、前記スイッ
チを開いた状態で前記第1充電用コンデンサが充電され
た後、前記スイッチを閉じた時、先ず、前記補助電極と
前記第2主放電電極との間にコロナ放電を生じさせて前
記第1、第2主放電電極間に予備電離を発生させ、その
後、前記スイッチが完全に閉じた時、前記可飽和トラン
スのインダクタンスが低減して前記第1、第2主放電電
極間に主放電が生じるように構成したので、前記可飽和
トランスの当初のインダクタンスを大きくしておくこと
により、前記スイッチを閉じてから前記可飽和トランス
の2次巻線に、前記スイッチのスイッチング時間に対応
した立ち上がりの急峻な電圧が発生するが、この時、前
記可飽和トランスは非飽和の状態でありそのインダクタ
ンスは大きい状態にあるため、このパルス電圧が立ち上
がった後、前記可飽和トランスが磁気飽和してその容量
インダクタンスが急減して前記第1、第2主放電電極間
の電圧が立ち上がるが、前記第1、第2主放電電極間の
パルス電圧の立ち上がりは前記可飽和トランスのインダ
クタンスが低減しているため殆ど遅くならない。
【0092】この発明の請求項7の放電励起パルスレー
ザ装置によれば、互いに対向配置され、主放電を発生さ
せる一対の第1、第2主放電電極と、この第2主放電電
極の近傍に配置されて該第2主放電電極との間でコロナ
放電を発生させる補助電極と、前記第1、第2主放電電
極に接続されてそれらの間に主放電用のパルス電圧を印
加する第1パルス発生回路と、前記第2主放電電極と補
助電極とに接続されてそれらの間にコロナ放電用のパル
ス電圧を印加する第2パルス発生回路と、前記第1パル
ス発生回路から前記第1、第2主放電電極へ印加される
電圧及び前記第2パルス発生回路から前記第2主放電電
極及び前記補助電極へ印加される電圧を断接するパルス
生成装置と、そのパルス生成装置と前記第1及び第2パ
ルス発生回路との間に接続された可飽和トランスと、前
記パルス生成装置の両端間に接続された第1充電用コン
デンサとを備える構成としたので、可飽和トランスは当
初のインダクタンスを大きくしておくことにより、パル
ス生成装置からのパルス電圧が立ち上がって第1充電用
コンデンサに充電されるのと同時に、2次巻線に電圧が
発生して第2パルス発生回路が作動する。従って、第2
パルス発生回路及び2次巻線にスイッチのスイッチング
時間に対応した立ち上がりの急峻な電圧が発生する。こ
のパルス電圧が立ち上がった後、可飽和トランスは磁気
飽和してその容量インダクタンスが非線形に低下し、第
1、第2主放電電極間に電圧が立ち上がるが、第1、第
2主放電電極間のパルス電圧の立ち上がりは可飽和トラ
ンスのインダクタンスが低減しているため殆ど遅くなら
ない。
【0093】この発明の請求項8の放電励起パルスレー
ザ装置によれば、前記第1パルス発生回路は、一端を前
記可飽和トランスの1次巻線と前記第1主放電電極とに
接続され、他端を前記パルス生成装置の他端と前記第2
主放電電極に接続されたピーキングコンデンサからな
り、前記第2パルス発生回路は、前記可飽和トランスの
2次巻線の両端間に接続された第2充電用コンデンサ
と、前記可飽和トランスの2次巻線と前記補助電極との
間に接続された可飽和リアクトルとからなり、前記第2
主放電電極と前記補助電極との間に充電用回路素子が接
続され、前記パルス生成装置からのパルス電圧により、
前記第1充電用コンデンサと前記可飽和トランスを通し
て、前記第2充電用コンデンサが充電された後、前記可
飽和トランスのインダクタンス及び前記可飽和リアクト
ルのインダクタンスが低減して前記補助電極と前記第2
主放電電極との間の電圧と、前記第1、第2主放電電極
間の電圧とが立ち上がるように構成したので、前記パル
ス生成装置からのパルス電圧により、前記第1充電用コ
ンデンサと前記可飽和トランスを通して、前記第2充電
用コンデンサが充電された後、前記可飽和トランス及び
前記可飽和リアクトルが共に磁気飽和してそれらのイン
ダクタンスが低減し、前記第2充電用コンデンサの電圧
が前記補助電極に印加される。この時の回路のル−プの
インダクタンスは小さく構成できるため、前記補助電極
の電圧の立ち上がりは急激に行なわれ、前記補助電極と
前記第2主放電電極との間のパルス電圧の立ち上がりは
さらに急峻となる。
【0094】この発明の請求項9の放電励起パルスレー
ザ装置によれば、前記第2パルス発生回路は、前記第2
充電用コンデンサと前記補助電極の間に直列に接続さ
れ、該補助電極と前記第2主放電電極との間に印加され
るパルス電圧の立ち上がりのタイミングを前記第1、第
2主放電電極間に印加されるパルス電圧の立ち上がりに
合わせる遅延回路をさらに備える構成としたので、前記
第2充電用コンデンサと前記補助電極間に設けられた前
記遅延回路により、前記第2可飽和リアクトルが飽和し
て急峻に立ち上がった電圧をそのまま前記第1、第2主
放電電極の電圧が立ち上がる時間まで遅らしてタイミン
グを合わせることができるため、コロナ放電による予備
電離で発生した電子があまり減少しない間に前記第1、
第2主放電電極間の電圧が立ち上がってくることにな
り、予備電離の効果が有効に活かされる。
【0095】この発明の請求項10の放電励起パルスレ
ーザ装置によれば、前記第2パルス発生回路は、前記第
3可飽和リアクトルと前記補助電極の間に直列に接続さ
れ、該補助電極と前記第2主放電電極との間に印加され
るパルス電圧の立ち上がりのタイミングを前記第1、第
2主放電電極間に印加されるパルス電圧の立ち上がりに
合わせる遅延回路をさらに備える構成としたので、前記
第3可飽和リアクトルと補助電極との間に設けた前記遅
延回路により、前記第3可飽和リアクトルが飽和して急
峻に立ち上がった電圧をそのまま前記第1、第2主放電
電極の電圧が立ち上がる時間まで遅らしてタイミングを
合わせることができるため、コロナ放電による予備電離
で発生した電子があまり減少しない間に第1、第2主放
電電極間の電圧が立ち上がってくることになり、予備電
離の効果が有効に活かされる。
【0096】この発明の請求項11の放電励起パルスレ
ーザ装置によれば、前記第1パルス発生回路は、前記第
1主放電電極と前記可飽和トランスの1次巻線との間に
直列に接続された第1充電用コンデンサと、前記第1、
第2主放電電極間に接続された第1充電用回路素子とか
らなり、前記第2パルス発生回路は、前記補助電極と前
記可飽和トランスの2次巻線との間に直列に接続され、
該補助電極と前記第2主放電電極との間に印加されるパ
ルス電圧の立ち上がりのタイミングを前記第1、第2主
放電電極間に印加されるパルス電圧の立ち上がりに合わ
せる遅延回路とから構成されるので、前記可飽和トラン
スの2次巻線と前記補助電極との間に設けた遅延回路に
より、前記可飽和トランスによって急峻に立ち上がった
電圧をそのまま前記第1、第2主放電電極の電圧が立ち
上がる時間まで遅らしてタイミングを合わせることがで
きるため、コロナ放電による予備電離で発生した電子が
あまり減少しない間に前記第1、第2主放電電極間の電
圧が立ち上がってくることになり、予備電離の効果が有
効に活かされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1実施例を示す放電励起パルス
レーザ装置の回路図である。
【図2】 この発明の図1及び図5の実施例の動作を示
す電圧波形図である。
【図3】 この発明の第2実施例を示す放電励起パルス
レーザ装置の回路図である。
【図4】 この発明の図3及び図10の実施例の動作を
示す電圧波形図である。
【図5】 この発明の第3実施例を示す放電励起パルス
レーザ装置の回路図である。
【図6】 この発明の第4実施例を示す放電励起パルス
レーザ装置の回路図である。
【図7】 この発明の図6の実施例の動作を示す電圧波
形図である。
【図8】 この発明の第5実施例を示す放電励起パルス
レーザ装置の回路図である。
【図9】 この発明の図8の実施例の動作を示す電圧波
形図である。
【図10】 この発明の第6実施例を示す放電励起パル
スレーザ装置の回路図である。
【図11】 この発明の第7実施例を示す放電励起パル
スレーザ装置の回路図である。
【図12】 この発明の第8実施例を示す放電励起パル
スレーザ装置の回路図である。
【図13】 この発明の図12、図14及び図15の実
施例の動作を示す電圧波形図である。
【図14】 この発明の第9実施例を示す放電励起パル
スレーザ装置の回路図である。
【図15】 この発明の第10実施例を示す放電励起パ
ルスレーザ装置の回路図である。
【図16】 この発明による電極構造の他の実施例を示
す平面図である。
【図17】 従来の放電励起パルスレーザ装置の回路図
である。
【図18】 図17の従来例の動作を示す電圧波形図で
ある。
【図19】 図17の従来例の動作を示す電圧波形図で
ある。
【符号の説明】
1 放電電極部、2 第1主放電電極、3 第2主放電
電極、4 補助電極、5 絶縁部材、6 充電端子、8
スイッチ、9 第1充電用コンデンサ、12第2充電
用コンデンサ、13 ピーキングコンデンサ、14 充
電用リアクトル、15a 充電用リアクトル、16 コ
ロナ放電、17 主放電、18 充電用リアクトル、1
9 第1可飽和リアクトル、20 同軸ケーブル、21
第2可飽和リアクトル、22,22a 第1パルス発
生回路としての第1パルス発生用4端子回路、23,2
3a,23b,23c,23d,23e,23f,23
g,23h 第2パルス発生回路としての第2パルス発
生用4端子回路、24可飽和トランス、25 第3可飽
和リアクトル、26 充電用リアクトル、27第1転送
用コンデンサ、28 第4可飽和リアクトル、29 第
2転送用コンデンサ。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向配置され、主放電を発生させ
    る一対の第1、第2主放電電極と、この第2主放電電極
    の近傍に配置されて該第2主放電電極との間でコロナ放
    電を発生させる補助電極と、前記第1、第2主放電電極
    に接続されてそれらの間に主放電用のパルス電圧を印加
    する第1パルス発生回路と、前記第2主放電電極と補助
    電極とに接続されてそれらの間にコロナ放電用のパルス
    電圧を印加する第2パルス発生回路と、前記第1パルス
    発生回路から前記第1、第2主放電電極へ印加される電
    圧及び前記第2パルス発生回路から前記第2主放電電極
    及び前記補助電極へ印加される電圧を断接制御するスイ
    ッチと、そのスイッチと前記第1パルス発生回路との間
    に接続された第1可飽和リアクトルと、前記スイッチと
    前記第2パルス発生回路との間に接続された第2可飽和
    リアクトルとを備えることを特徴とする放電励起パルス
    レーザ装置。
  2. 【請求項2】 互いに対向配置され、主放電を発生させ
    る一対の第1、第2主放電電極と、この第2主放電電極
    の近傍に配置されて該第2主放電電極との間でコロナ放
    電を発生させる補助電極と、前記第1、第2主放電電極
    に接続されてそれらの間に主放電用のパルス電圧を印加
    する第1パルス発生回路と、前記第2主放電電極と補助
    電極とに接続されてそれらの間にコロナ放電用のパルス
    電圧を印加する第2パルス発生回路と、前記第1パルス
    発生回路から前記第1、第2主放電電極へ印加される電
    圧及び前記第2パルス発生回路から前記第2主放電電極
    及び前記補助電極へ印加される電圧を断接制御するスイ
    ッチと、そのスイッチと前記第1及び第2パルス発生回
    路との間に挿入され、1次巻線側を前記スイッチと前記
    第1パルス発生回路との間に接続され、2次巻線側を前
    記第2パルス発生回路に接続された可飽和トランスとを
    備えることを特徴とする放電励起パルスレーザ装置。
  3. 【請求項3】 前記第1パルス発生回路は、前記第1主
    放電電極と前記第1可飽和リアクトルとの間に直列に接
    続された主放電用の第1充電用コンデンサと、前記第
    1、第2主放電電極間に接続された第1充電用回路素子
    とピーキングコンデンサとの並列体からなり、前記第2
    パルス発生回路は、前記補助電極と前記第2可飽和リア
    クトルとの間に接続された第2充電用コンデンサからな
    り、前記第2主放電電極と前記補助電極との間に第2充
    電用回路素子が接続され、前記スイッチを開いた状態で
    前記第1、第2充電用コンデンサを充電した後、前記ス
    イッチを閉じた時、先ず、前記第2可飽和リアクトルの
    インダクタンスが低減して前記補助電極と前記第2主放
    電電極との間の電圧が立上ってコロナ放電を生じさせて
    前記第1、第2主放電電極間に予備電離を発生させ、そ
    の後、前記スイッチが完全に閉じた時、前記第1可飽和
    リアクトルのインダクタンスが低減して前記第1、第2
    主放電電極間に主放電が生じるようにしたことを特徴と
    する請求項第1項記載の放電励起パルスレーザ装置。
  4. 【請求項4】 前記第2パルス発生回路は、前記第2可
    飽和リアクトルと前記第2主放電電極との間に直列に接
    続された第2充電用コンデンサと、前記第2可飽和リア
    クトルと前記第2充電用コンデンサとの直列体と前記補
    助電極との間に直列に接続された第3可飽和リアクトル
    と、前記補助電極と前記第2主放電電極との間に接続さ
    れた第3充電用回路素子と、一端を、前記第2可飽和リ
    アクトルと前記第2充電用コンデンサとの直列体と前記
    第3可飽和リアクトルとの間に接続され、他端を前記第
    2主放電電極に接続された第1転送用コンデンサと第2
    充電用回路素子との並列体とから構成されることを特徴
    とする請求項1又は3記載の放電励起パルスレーザ装
    置。
  5. 【請求項5】 前記第3可飽和リアクトルと前記補助電
    極との間に、1個以上の可飽和リアクトルを直列に接続
    し、前記第3可飽和リアクトルと前記1個以上の可飽和
    リアクトルとの接続点及び前記1個以上の可飽和リアク
    トル同士の接続点と前記第2主放電電極との間に、該1
    個以上の可飽和リアクトルに対応して同数の転送用コン
    デンサをそれぞれ接続したことを特徴とする請求項4記
    載の放電励起パルスレーザ装置。
  6. 【請求項6】 前記第1パルス発生回路は、前記第1主
    放電電極と前記可飽和トランスの1次巻線との間に直列
    に接続された第1充電用コンデンサと、前記第1、第2
    主放電電極間に接続された第1充電用回路素子とピーキ
    ングコンデンサとの並列体とからなり、前記第2パルス
    発生回路は、前記補助電極と前記可飽和トランスの2次
    巻線との間に接続された接続線からなり、前記スイッチ
    を開いた状態で前記第1充電用コンデンサが充電された
    後、前記スイッチを閉じた時、先ず、前記補助電極と前
    記第2主放電電極との間にコロナ放電を生じさせて前記
    第1、第2主放電電極間に予備電離を発生させ、その
    後、前記スイッチが完全に閉じた時、前記可飽和トラン
    スのインダクタンスが低減して前記第1、第2主放電電
    極間に主放電が生じるようにしたことを特徴とする請求
    項第2項記載の放電励起パルスレーザ装置。
  7. 【請求項7】 互いに対向配置され、主放電を発生させ
    る一対の第1、第2主放電電極と、この第2主放電電極
    の近傍に配置されて該第2主放電電極との間でコロナ放
    電を発生させる補助電極と、前記第1、第2主放電電極
    に接続されてそれらの間に主放電用のパルス電圧を印加
    する第1パルス発生回路と、前記第2主放電電極と補助
    電極とに接続されてそれらの間にコロナ放電用のパルス
    電圧を印加する第2パルス発生回路と、前記第1パルス
    発生回路から前記第1、第2主放電電極へ印加される電
    圧及び前記第2パルス発生回路から前記第2主放電電極
    及び前記補助電極へ印加される電圧を断接するパルス生
    成装置と、そのパルス生成装置と前記第1及び第2パル
    ス発生回路との間に接続された可飽和トランスと、前記
    パルス生成装置の両端間に接続された第1充電用コンデ
    ンサとを備えることを特徴とする放電励起パルスレーザ
    装置。
  8. 【請求項8】 前記第1パルス発生回路は、一端を前記
    可飽和トランスの1次巻線と前記第1主放電電極とに接
    続され、他端を前記パルス生成装置の他端と前記第2主
    放電電極に接続されたピーキングコンデンサからなり、
    前記第2パルス発生回路は、前記可飽和トランスの2次
    巻線の両端間に接続された第2充電用コンデンサと、前
    記可飽和トランスの2次巻線と前記補助電極との間に接
    続された可飽和リアクトルとからなり、前記第2主放電
    電極と前記補助電極との間に充電用回路素子が接続さ
    れ、前記パルス生成装置からのパルス電圧により、前記
    第1充電用コンデンサと前記可飽和トランスを通して、
    前記第2充電用コンデンサが充電された後、前記可飽和
    トランスのインダクタンス及び前記可飽和リアクトルの
    インダクタンスが低減して前記補助電極と前記第2主放
    電電極との間の電圧と、前記第1、第2主放電電極間の
    電圧とが立ち上がるようにしたことを特徴とする請求項
    7記載の放電励起パルスレーザ装置。
  9. 【請求項9】 前記第2パルス発生回路は、前記第2充
    電用コンデンサと前記補助電極の間に直列に接続され、
    該補助電極と前記第2主放電電極との間に印加されるパ
    ルス電圧の立ち上がりのタイミングを前記第1、第2主
    放電電極間に印加されるパルス電圧の立ち上がりに合わ
    せる遅延回路をさらに備えることを特徴とする請求項3
    記載の放電励起パルスレーザ装置。
  10. 【請求項10】 前記第2パルス発生回路は、前記第3
    可飽和リアクトルと前記補助電極の間に直列に接続さ
    れ、該補助電極と前記第2主放電電極との間に印加され
    るパルス電圧の立ち上がりのタイミングを前記第1、第
    2主放電電極間に印加されるパルス電圧の立ち上がりに
    合わせる遅延回路をさらに備えることを特徴とする請求
    項4記載の放電励起パルスレーザ装置。
  11. 【請求項11】 前記第1パルス発生回路は、前記第1
    主放電電極と前記可飽和トランスの1次巻線との間に直
    列に接続された第1充電用コンデンサと、前記第1、第
    2主放電電極間に接続された第1充電用回路素子とから
    なり、前記第2パルス発生回路は、前記補助電極と前記
    可飽和トランスの2次巻線との間に直列に接続され、該
    補助電極と前記第2主放電電極との間に印加されるパル
    ス電圧の立ち上がりのタイミングを前記第1、第2主放
    電電極間に印加されるパルス電圧の立ち上がりに合わせ
    る遅延回路からなることを特徴とする請求項2記載の放
    電励起パルスレーザ装置。
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