JP2000278963A - パルス電源 - Google Patents

パルス電源

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JP2000278963A
JP2000278963A JP11080825A JP8082599A JP2000278963A JP 2000278963 A JP2000278963 A JP 2000278963A JP 11080825 A JP11080825 A JP 11080825A JP 8082599 A JP8082599 A JP 8082599A JP 2000278963 A JP2000278963 A JP 2000278963A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来装置では、ピーキングコンデンサへのエ
ネルギー転送時に、可飽和リアクトルの漏れ電流でプリ
パルス電圧が発生し、ピーキングコンデンサに高い放電
開始電圧が得られない。また、磁気リセット電流でピー
キングコンデンサが再充電されて負荷の再放電を起こす
ことがある。 【解決手段】 可飽和リアクトルT4に3次巻線を設
け、この3次巻線にリセット電流キャンセル回路からキ
ャンセル電流を供給し、負荷の主放電後の磁気リセット
電流iRを一定時間だけキャンセルすることでピーキン
グコンデンサCPの再充電を無くす。可飽和リアクトル
T1,T3,T4やパルストランスT2に3次巻線を設
け、この3次巻線からリアクトルを介してピーキングコ
ンデンサにキャンセル電流を流し、ピーキングコンデン
サの再充電及びプリパルス電圧をキャンセルすることも
含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力用半導体スイ
ッチを用いたパルス発生回路と、可飽和リアクトルとコ
ンデンサによる磁気パルス圧縮回路を組み合わせ、高い
繰り返しで狭幅の大電流パルスを発生するパルス電源に
係り、特に可飽和リアクトルの磁気リセットに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のパルス電源例を図6に示す。パル
ス発生回路1は、電力用の初段コンデンサC0を高圧充
電器2により初期充電しておき、半導体スイッチSWの
オン制御でコンデンサC0から可飽和リアクトルT1を
通してパルストランスT2にパルス電流i0を供給す
る。可飽和リアクトルT1は、半導体スイッチSWの完
全なオン後に飽和動作してパルス電流i0を発生させる
ことでスイッチSWの責務を軽減する。
【0003】パルストランスT2の二次側には2段の磁
気パルス圧縮回路が縦続接続され、初段の磁気パルス圧
縮回路ではパルストランスT2で昇圧したパルス電流i
0’でコンデンサC1が高圧充電され、このコンデンサ
C1の充電電圧で可飽和リアクトルT3が磁気スイッチ
動作することにより磁気パルス圧縮した狭幅のパルス電
流i1を図示の極性で発生し、コンデンサC2を充電す
る。同様に、可飽和リアクトルT4の磁気スイッチ動作
により、コンデンサC2から磁気パルス圧縮したパルス
電流i2を図示の極性で発生する。
【0004】磁気パルス圧縮回路3のパルス出力は、レ
ーザヘッドのチャンバなどの負荷4に狭幅・高電圧のパ
ルス電流を供給する。負荷4は、放電管(主放電電極と
予備電離電極の並列回路)LHと、これと並列にピーキ
ングコンデンサCPが設けられ、パルス電流i2でピー
キングコンデンサCPが一定電圧レベルまで充電された
ときに、予備電離電極による放電で管内ガスの予備電離
を行い、この予備電離により主放電電極に主放電電流i
Lを得る。
【0005】ピーキングコンデンサCPでは、放電管L
Hで消費しきれないエネルギーで逆極性に再充電され、
このエネルギーはコンデンサC2→C1→パルストラン
スT2→コンデンサC0の順に戻り、パルス発生回路1
で消費されるか、またはパルス発生回路1でコンデンサ
C0を反転充電させる回生が行われる。
【0006】ここで、可飽和リアクトルT1、T3、T
4にはそれぞれ磁気リセット巻線を設け、これら磁気リ
セット巻線には磁気リセット回路5から一括して磁気リ
セット電流を供給する。このリセット電流は、可飽和リ
アクトルが飽和動作する主放電後に直流リセット電流を
供給することでそれらを逆極性に飽和させておく。これ
ら可飽和リアクトルの磁気リセットは、個別の磁気リセ
ット回路で行う場合もある。
【0007】また、パルス電源の回路構成には種々のも
のがある。例えば、磁気パルス圧縮回路は2段の場合を
示すが、1段または3段以上のものもある。さらに、パ
ルストランスに代えて、可飽和トランスとする場合もあ
る。さらにまた、トランスの出力端に対してコンデンサ
を直列接続した直列形のものもある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】(第1の課題)従来装
置において、電流i1の発生により、コンデンサC1か
らC2にエネルギーが転送されるとき、可飽和リアクト
ルT4は非飽和状態にあって高いインピーダンスを呈
し、コンデンサC2から負荷4側への電流をブロックし
ている。
【0009】しかし、この電流ブロックは、可飽和リア
クトルT4が無限大のインピーダンスでないため、コン
デンサC2から負荷4側に漏れ電流が発生し、可飽和リ
アクトルT4が飽和動作する前にピーキングコンデンサ
CPが漏れ電流で充電される。この漏れ電流時間で発生
するコンデンサC2の充電電圧は、プリパルス電圧と呼
ばれ、図7に示すようになる。
【0010】同図にはピーキングコンデンサCPの電圧
CPの波形を示し、時刻t1からt2の時間にコンデンサ
C1からC2へのエネルギー転送によってピーキングコ
ンデンサCPにはプリパルス電圧が発生する。この後、
時刻t2からt3の時間になるコンデンサC2からピーキ
ングコンデンサCPへのエネルギー転送には可飽和リア
クトルT4の飽和動作によって急峻なパルス電圧が発生
する。
【0011】このように、プリパルス電圧の発生は、そ
の値が大きいと、ピーキングコンデンサCPの充電電圧
CPの立ち上がりdVCP/dtを緩慢にし、高い放電開
始電圧(VCPのピーク値)が得られなくなる問題があっ
た。
【0012】本発明の目的は、プリパルス電圧を抑制す
ることでピーキングコンデンサに高い放電開始電圧を得
ることができるパルス電源を提供することにある。
【0013】(第2の課題)従来装置において、負荷4
への主放電を得た後、負荷4で消費しきれなかったエネ
ルギーがピーキングコンデンサCP側からパルス発生回
路1側に戻った後、次回のパルス発生に備えて、磁気リ
セット回路5により可飽和リアクトルT1,T3,T4
の磁気リセットが行われる。
【0014】この磁気リセットにおいては、図8に示す
ように、磁気リセット電流iRの供給に対して可飽和リ
アクトルT4にはトランス動作によってその一次巻線→
コンデンサC2→ピーキングコンデンサCPの経路でリ
セット電流が流れ、コンデンサC2及びピーキングコン
デンサCPを図示の極性に充電してしまう。
【0015】この磁気リセット電流によるコンデンサC
2、CPの充電は、主放電のための充電時に比べて低い
電圧になるが、同じ極性になり、負荷4が放電直後で放
電を起こし易い状態にあると再放電を起こしてしまう問
題があった。
【0016】この問題には、磁気リセット電流の供給
を、主放電後に十分な時間遅れを持たせることで解決で
きるが、この遅れ時間を確保しようとすると、高い繰り
返しの主放電(パルス発生)ができなくなる。
【0017】本発明の目的は、高い繰り返しのパルス発
生を可能にしながら、磁気リセット電流による負荷の再
放電を防止することができるパルス電源を提供すること
にある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、可飽和リアクトル又はトランスに3次巻線
を設け、この3次巻線にキャンセル電流を流すことによ
り、プリパルス電圧の発生をキャンセルしてピーキング
コンデンサの放電開始電圧を高め、さらには磁気リセッ
ト電流を一定時間だけキャンセルして磁気リセット電流
による負荷の再放電を防止するようにしたもので、以下
の構成を特徴とする。
【0019】(第1の発明)パルス電流を発生するパル
ス発生回路と、トランスの二次側に得る前記パルス電流
でコンデンサを充電し、この充電電圧で可飽和リアクト
ルが磁気スイッチ動作することで磁気パルス圧縮する回
路を少なくとも1段有して負荷のピーキングコンデンサ
を放電開始電圧まで充電する磁気パルス圧縮回路と、前
記可飽和リアクトルをその飽和動作後に磁気リセット電
流を供給して逆方向にリセットさせる磁気リセット回路
とを備えたパルス電源において、前記可飽和リアクトル
は3次巻線を設け、前記負荷の主放電後の前記磁気リセ
ット電流を一定時間だけキャンセルするパルス電流を前
記3次巻線に供給するリセット電流キャンセル回路を設
けたことを特徴とする。
【0020】(第2の発明)パルス電流を発生するパル
ス発生回路と、トランスの二次側に得る前記パルス電流
でコンデンサを充電し、この充電電圧で可飽和リアクト
ルが磁気スイッチ動作することで磁気パルス圧縮する回
路を少なくとも1段有して負荷のピーキングコンデンサ
を放電開始電圧まで充電する磁気パルス圧縮回路と、前
記可飽和リアクトルをその飽和動作後に磁気リセット電
流を供給して逆方向にリセットさせる磁気リセット回路
とを備えたパルス電源において、前記磁気パルス圧縮回
路の可飽和リアクトル又は前記パルス発生回路が有する
可飽和リアクトルに3次巻線を設け、もしくは前記トラ
ンスに3次巻線を設け、前記3次巻線には直列接続でリ
アクトルを設けて前記ピーキングコンデンサに直列接続
し、前記可飽和リアクトルの飽和動作前の漏れ電流又は
前記トランスのパルス電流で前記3次巻線に誘起電圧を
得、この誘起電圧で前記リアクトルを通したキャンセル
電流を発生させ、このキャンセル電流によって前記ピー
キングコンデンサのプリパルス電圧発生を抑止する構成
にしたことを特徴とする。
【0021】また、前記リアクトルは、前記キャンセル
電流を、前記負荷の主放電後の前記磁気リセット電流を
一定時間だけキャンセルできる時間まで延長させるイン
ダクタンスにしたことを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図1は、本発
明の実施形態を示す回路図である。同図が図6と異なる
部分は、可飽和リアクトルT4に3次巻線を設け、この
3次巻線にはリセット電流キャンセル回路6からリセッ
ト電流をキャンセルするパルス電流iCを供給すること
により、前記の第2の課題を解決する点にある。
【0023】リセット電流キャンセル回路6は、例え
ば、図2に示す構成にされる。出力端A,Bにはリアク
トルL1と直流電源Eとキャンセル電流制限抵抗Rと半
導体スイッチSWR及びダイオードD2の直列回路が設
けられ、半導体スイッチSWRのオンで直流電源Eを電
源として端子Bから端子Aに向くキャンセル電流iCを
発生する。このキャンセル電流iCは、可飽和リアクト
ルT4に対して発生させる誘導電流が磁気リセット電流
iRとほぼ同じレベル、かつ逆極性にされる。
【0024】なお、ダイオードD2は、主放電時に可飽
和リアクトルT4からの誘導電流を阻止するためのもの
である。また、リアクトルL1は、ピーキングコンデン
サCPが電流i2で充電されるときの可飽和リアクトル
T4からの誘導電流を阻止する。ダイオードD1は、半
導体スイッチSWRのオフ時のリアクトルL1の電流を
帰還させる。
【0025】以上の構成になるリセット電流キャンセル
回路6は、半導体スイッチSWRを半導体スイッチSW
のオンに同期させて主放電直後にオンさせることによ
り、主放電後に発生する磁気リセット回路5からの磁気
リセット電流がコンデンサC2,CPへ誘起されるのを
遅らせるキャンセル電流を発生し、このキャンセル電流
の停止後に可飽和リアクトルT4のリセットを開始させ
る。
【0026】これにより、磁気リセット回路5が主放電
直後にリセット電流を発生させた場合、可飽和リアクト
ルT4にはリセット電流キャンセル回路6からのキャン
セル電流iCの発生時間だけ遅れて磁気リセット電流i
Rが流れることになる。つまり、可飽和リアクトルT4
の磁気リセットによるコンデンサC2,CPの誘起電圧
の発生タイミングをリセット電流キャンセル回路6で制
御することができる。
【0027】本実施形態によれば、可飽和リアクトルT
4の磁気リセットタイミングは、リセット電流キャンセ
ル回路6によって制御することができ、これにより可飽
和リアクトルT4が主放電直後に磁気リセットされるの
を防止し、磁気リセット電流で負荷4が再放電してしま
うのを解決できる。
【0028】(第2の実施形態)図3は、本発明の実施
形態を示す可飽和リアクトルT4部分の回路図である。
同図が図6と異なる部分は、可飽和リアクトルT4には
3次巻線を設け、この3次巻線にはリアクトルL2を直
列接続してピーキングコンデンサCPに並列接続するこ
とにより、前記の課題を解決する点にある。
【0029】3次巻線は、可飽和リアクトルT4の主巻
線に流れる飽和電流の極性とは逆方向に誘起電圧を発生
する巻線方向にされる。
【0030】この構成により、コンデンサC2が充電さ
れるとき、可飽和リアクトルT4は阻止状態にあるが、
その漏れ電流でピーキングコンデンサCPが充電され、
図7のようなプリパルス電圧が発生しようとする。この
漏れ電流に対して、3次巻線とピーキングコンデンサC
P及びリアクトルL2の直列回路には図示の極性の電流
iSを発生させ、この電流iSにより、プリパルス電圧
の発生を抑制することができる。
【0031】したがって、コンデンサC2からピーキン
グコンデンサCPへのエネルギー転送に際して、ピーキ
ングコンデンサCPの電圧VCPにはプリパルス電圧が発
生することなく、可飽和リアクトルT4の飽和動作で高
いdVCP/dtを有して上昇し、高い放電開始電圧を発
生させることができる。
【0032】なお、可飽和リアクトルT4の飽和動作時
には、そのコアの飽和によって3次巻線に誘導される電
圧は極めて小さいものになり、ピーキングコンデンサC
Pの充電動作には影響を及ぼすことは殆どない。
【0033】また、電流iSを主放電後のある一定時間
後まで継続できるようリアクトルL2のインダクタンス
を大きくすることにより、可飽和リアクトルT4に誘導
される磁気リセット電流も電流iSでキャンセルするこ
とにより、主放電直後に磁気リセット電流でピーキング
コンデンサCPが再充電されるのをキャンセルし、負荷
の再放電を防止できる。
【0034】(第3の実施形態)図4は、本発明の実施
形態を示す要部回路図である。同図が図6と異なる部分
は、パルストランスT2には3次巻線を設け、この3次
巻線からリアクトルL3を直列接続してピーキングコン
デンサCPに並列接続することにより、前記の課題を解
決する点にある。
【0035】パルストランスT2の3次巻線は、コンデ
ンサC0からC1へのエネルギー転送時に、図示の極性
の電流iSが流れる極性にされ、コンデンサC2からピ
ーキングコンデンサCPへの主電流方向とは逆極性でピ
ーキングコンデンサCPを充電する誘起電圧を得る。ダ
イオードD4はリアクトルL3の帰還電流路を形成する
ためのものであり、リアクトルLに誘導されたエネルギ
ーがパルストランスT2側へ誘起されるのを防止する。
【0036】この構成において、電流iSは、コンデン
サC2からピーキングコンデンサCPへのエネルギー転
送に先立ってピーキングコンデンサC2を逆極性で充電
しておくことができ、プリパルス電圧の発生をキャンセ
ルすることができる。
【0037】また、電流iSが流れる時間を、コンデン
サC1からC2へのエネルギー転送時にまでなるようリ
アクトルL3のインダクタンスを設定することにより、
ピーキングコンデンサCPへのエネルギー転送にプリパ
ルス電圧の発生をキャンセルできる。
【0038】さらに、電流iSを主放電後のある一定時
間後まで継続させるようリアクトルL3のインダクタン
スを大きくすることにより、図示のように、可飽和リア
クトルT4に誘導される磁気リセット電流iR’も電流
iSでキャンセルすることができ、主放電直後に磁気リ
セット電流でピーキングコンデンサCPが再充電される
のをキャンセルし、負荷の再放電を防止できる。
【0039】(第4の実施形態)図5は、本発明の実施
形態を示す要部回路図である。同図が図6と異なる部分
は、可飽和リアクトルT1やT3に設ける3次巻線に誘
起電圧を得、この誘起電圧によってピーキングコンデン
サCPにキャンセル電流を流すことにより、第3の実施
形態と同様に、前記の課題を解決する点にある。
【0040】図5の(a)では可飽和リアクトルT1に
3次巻線を設ける場合を示し、(b)では可飽和リアク
トルT3に3次巻線を設ける場合を示す。3次巻線は、
リアクトルL4を介してピーキングコンデンサCPに直
列接続され、可飽和リアクトルT1またはT3の飽和動
作前の誘起電圧でキャンセル電流iSを発生する。
【0041】この構成により、例えば、図5の(a)の
場合には、半導体スイッチSWがオンされ、可飽和リア
クトルT1に漏れ電流が流れるとき、3次巻線に誘起電
圧を得、この電圧でリアクトルL4を通してピーキング
コンデンサCPを逆極性に充電しておくことで、ピーキ
ングコンデンサCPにプリパルス電圧が発生するのをキ
ャンセルすることができる。
【0042】また、電流iSが流れる時間を、コンデン
サC1からC2へのエネルギー転送時にまでなるようリ
アクトルL4のインダクタンスを設定することにより、
ピーキングコンデンサCPへのエネルギー転送にプリパ
ルス電圧の発生をキャンセルできる。
【0043】さらに、電流iSを主放電後のある一定時
間後まで継続させることにより、可飽和リアクトルT4
に誘導される磁気リセット電流も電流iSでキャンセル
することができ、主放電直後に磁気リセット電流でピー
キングコンデンサCPが再充電されるのをキャンセル
し、負荷の再放電を防止できる。
【0044】なお、ダイオードD5は、第3の実施形態
のダイオードD4と同様に、リアクトルL4の帰還電流
路を形成し、可飽和リアクトルT1やT3の動作への影
響をなくす。
【0045】以上までの実施形態におけるプリパルスの
抑制とコンデンサの再充電の防止は、他のパルス電源構
成に適用して同等の作用効果を得ることができる。
【0046】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、可飽和
リアクトル又はトランスに3次巻線を設け、この3次巻
線にキャンセル電流を流すことにより、プリパルス電圧
の発生をキャンセルしてピーキングコンデンサの放電開
始電圧を高めることができる。また、磁気リセット電流
を一定時間だけキャンセルして磁気リセット電流による
負荷の再放電を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すパルス電源の回
路図。
【図2】実施形態におけるリセット電流キャンセル回路
の例。
【図3】本発明の第2の実施形態を示す要部回路図。
【図4】本発明の第3の実施形態を示す要部回路図。
【図5】本発明の第4の実施形態を示す要部回路図。
【図6】従来のパルス電源の回路例。
【図7】ピーキングコンデンサに発生するプリパルス電
圧波形。
【図8】可飽和リアクトルT4の磁気リセット回路部
分。
【符号の説明】
1…パルス発生回路 2…充電器 3…磁気パルス圧縮回路 4…負荷 5…磁気リセット回路 6…リセット電流キャンセル回路 SW、SWR…半導体スイッチ T1、T3、T4…可飽和リアクトル T2…パルストランス C0、C1、C2…コンデンサ CP…ピーキングコンデンサ D1〜D5…ダイオード L1〜L4…リアクトル
フロントページの続き (72)発明者 渋谷 忠士 東京都品川区大崎2丁目1番17号 株式会 社明電舎内 Fターム(参考) 5H790 BA02 BB03 BB08 DD04 EA01 EA02 EA03 EA13

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルス電流を発生するパルス発生回路
    と、トランスの二次側に得る前記パルス電流でコンデン
    サを充電し、この充電電圧で可飽和リアクトルが磁気ス
    イッチ動作することで磁気パルス圧縮する回路を少なく
    とも1段有して負荷のピーキングコンデンサを放電開始
    電圧まで充電する磁気パルス圧縮回路と、前記可飽和リ
    アクトルをその飽和動作後に磁気リセット電流を供給し
    て逆方向にリセットさせる磁気リセット回路とを備えた
    パルス電源において、 前記可飽和リアクトルは3次巻線を設け、前記負荷の主
    放電後の前記磁気リセット電流を一定時間だけキャンセ
    ルするパルス電流を前記3次巻線に供給するリセット電
    流キャンセル回路を設けたことを特徴とするパルス電
    源。
  2. 【請求項2】 パルス電流を発生するパルス発生回路
    と、トランスの二次側に得る前記パルス電流でコンデン
    サを充電し、この充電電圧で可飽和リアクトルが磁気ス
    イッチ動作することで磁気パルス圧縮する回路を少なく
    とも1段有して負荷のピーキングコンデンサを放電開始
    電圧まで充電する磁気パルス圧縮回路と、前記可飽和リ
    アクトルをその飽和動作後に磁気リセット電流を供給し
    て逆方向にリセットさせる磁気リセット回路とを備えた
    パルス電源において、 前記磁気パルス圧縮回路の可飽和リアクトル又は前記パ
    ルス発生回路が有する可飽和リアクトルに3次巻線を設
    け、もしくは前記トランスに3次巻線を設け、前記3次
    巻線には直列接続でリアクトルを設けて前記ピーキング
    コンデンサに直列接続し、前記可飽和リアクトルの飽和
    動作前の漏れ電流又は前記トランスのパルス電流で前記
    3次巻線に誘起電圧を得、この誘起電圧で前記リアクト
    ルを通したキャンセル電流を発生させ、このキャンセル
    電流によって前記ピーキングコンデンサのプリパルス電
    圧発生を抑止する構成にしたことを特徴とするパルス電
    源。
  3. 【請求項3】 前記リアクトルは、前記キャンセル電流
    を、前記負荷の主放電後の前記磁気リセット電流を一定
    時間だけキャンセルできる時間まで延長させるインダク
    タンスにしたことを特徴とする請求項2に記載のパルス
    電源。
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Cited By (3)

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JP2010073947A (ja) * 2008-09-19 2010-04-02 Gigaphoton Inc パルスレーザ用電源装置
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