JP2000050653A - パルス電源装置 - Google Patents

パルス電源装置

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JP2000050653A
JP2000050653A JP10213365A JP21336598A JP2000050653A JP 2000050653 A JP2000050653 A JP 2000050653A JP 10213365 A JP10213365 A JP 10213365A JP 21336598 A JP21336598 A JP 21336598A JP 2000050653 A JP2000050653 A JP 2000050653A
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voltage
pulse
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diode
magnetic
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Takehisa Koganezawa
竹久 小金澤
Tadashi Shibuya
忠士 渋谷
Eiji Sasamoto
栄二 笹本
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パルス発生回路1からのパルス電流を磁気パ
ルス圧縮回路31、32で磁気パルス圧縮して負荷4に供
給するのに、ピーキングコンデンサCPの充電と逆極性
の再充電で負荷の次回動作が不安定になるのをダイオー
ドDの導通で抑止し、パルストランスPTの二次側に磁
気リセット電圧を確保するためにツェナーダイオードZ
Dでクランプ電圧を発生するのでは、高いエネルギーで
高い繰り返しのパルス発生にはクランプ電圧を高くする
ため、再充電電圧が高くなる。 【解決手段】 ツェナーダイオードと並列に半導体スイ
ッチSW1を設けたクランプ電圧発生回路とし、磁気リ
セット電圧が印加される期間ではスイッチをオフ制御す
ることで高いクランプ電圧を発生し、ピーキングコンデ
ンサの再充電を抑止する期間ではスイッチをオン制御し
て低いクランプ電圧にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力用半導体スイ
ッチを用いたパルス発生回路と磁気パルス圧縮回路を組
み合わせ、高い繰り返しで狭幅の大電流パルスを発生す
るパルス電源装置に係り、特に負荷にパルス電流を供給
したときに負荷で消費しきれないエネルギーによる負荷
の不安定動作を解消し、しかもパルストランスの磁気リ
セットを確実にするパルス電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のパルス電源装置例を図4に示す。
パルス発生回路1は、電力用の初段コンデンサC0を設
け、このコンデンサC0を高圧充電器2により初期充電
しておき、半導体スイッチSWのオン制御でコンデンサ
0からリアクトルL0を通してパルストランスPTにパ
ルス電流I0を供給する。リアクトルL0は、半導体スイ
ッチSWの責務を軽減するものである。
【0003】磁気リセット回路MR1は、パルストラン
スPTのリセット巻線に直流バイアス電流を供給するこ
とで鉄心の磁気飽和を防止する。
【0004】パルストランスPTの二次側には2段の磁
気パルス圧縮回路31、32が縦続接続され、初段の磁気
パルス圧縮回路31ではパルストランスPTで昇圧した
パルス電流I1でコンデンサC1が高圧充電され、このコ
ンデンサC1の充電電圧で可飽和リアクトルSI1が磁気
スイッチ動作することにより磁気パルス圧縮した狭幅の
パルス電流I2を図示の極性で次段の磁気パルス圧縮回
路32に供給する。同様に、可飽和リアクトルSI2の磁
気スイッチ動作により、磁気パルス圧縮回路32でパル
ス幅の磁気パルス圧縮を行い、パルス電流I3を図示の
極性で出力する。
【0005】なお、可飽和リアクトルSI1、SI2には
それぞれ磁気リセット巻線と磁気リセット回路MR2
びMR3が設けられ、可飽和リアクトルの飽和動作後に
直流電流を供給することでそれらを逆極性に励磁し飽和
させておく。
【0006】磁気パルス圧縮回路32のパルス出力は、
レーザヘッドのチャンバなどの負荷4に狭幅・高電圧の
パルス電流を供給する。負荷4は、主放電電極ELMと予
備電離電極ELAの並列回路にピーキングコンデンサCP
が設けられ、パルス電流でピーキングコンデンサCP
一定電圧レベルまで充電されたときに、コンデンサ
P’を通した予備電離電極ELAによる放電で管内ガス
の予備電離を行い、この予備電離により主放電電極ELM
に主放電を得る。
【0007】上記の構成において、磁気パルス圧縮回路
を2段とする場合を示すが、3段以上のN段構成の場合
もある。
【0008】このような構成のパルス電源装置におい
て、負荷4の放電は、与えられたパルスエネルギーを全
て消費することなく、消費しきれない一部のエネルギー
がパルス発生回路1側に戻ってくる。この戻ってくるエ
ネルギーのことをキックバックエネルギーと称してい
る。このキックバックエネルギーは、パルス発生回路か
らの反射エネルギーとして負荷放電後にピーキングコン
デンサCPの再充電電圧(残留電荷)として現れる。
【0009】ピーキングコンデンサCPの電圧波形は、
負荷4の放電時の放電管内ガス状態等でその再充電電圧
の大きさが変化するため、負荷4がレーザヘッドの場合
に出力エネルギーが不安定になることがある。
【0010】図5は、ピーキングコンデンサCP部位で
の電圧波形例を示す。同図において、ピーキングコンデ
ンサCPは充電期間(t0〜t1)後に主電極ELM側に急
速に放電される。この放電期間(t1〜t2)では負荷4
の放電現象からオーバシュートによる高周波振動を伴っ
て放電される。そして、主電極ELMによる放電が回復し
た回復期間(t2〜t3)では、キックバックエネルギー
によりコンデンサCPが再充電される。この残留電荷エ
ネルギーは、パルス発生回路1側に再度転送されるが、
負荷4の放電管内ガス状態等で変化する。
【0011】この負荷の放電が回復するとき、ピーキン
グコンデンサCPの電圧変化は同図の波形A1やB1のよ
うになる。波形A1ではピーキングコンデンサCPの電圧
が正極性状態のまま初期状態に回復した場合を示し、波
形B1ではピーキングコンデンサCPが逆極性に再充電さ
れ、初期状態に回復する場合を示す。
【0012】この波形B1の回復特性の場合、主放電電
極ELMや予備電離電極ELAを設けたチャンバ内の状態に
影響を与え、負荷がレーザヘッドになる場合には次回放
電時の出力エネルギーが不安定になるという現象を起こ
すなど、負荷が不安定動作になることがある。
【0013】そこで、図4では、ピーキングコンデンサ
Pに並列にダイオードDを設け、このダイオードDの
接続極性をピーキングコンデンサCPが主放電電極の放
電回復で充電された後に逆極性に再充電されるのを抑止
する方向とすることで、ピーキングコンデンサCPの残
留電荷を消滅させてレーザ出力の不安定動作を解消す
る。なお、ダイオードDは、ピーキングコンデンサCP
の高い充電電圧に対する耐圧を確保するため、複数のダ
イオード素子の直列接続構成にされる。
【0014】次に、ダイオードDには直列にツェナーダ
イオードZDを設ける。このツェナーダイオードZD
は、パルストランスPTを非飽和状態にするための磁気
リセット電圧印加に対して、パルストランスの二次側を
短絡状態にしないためのクランプ電圧を発生するツェナ
ー電圧にする。これにより、パルストランスPTの磁気
リセットを確実にし、ひいてはパルストランスの偏磁と
飽和を防止する。この作用を以下に説明する。
【0015】図4の構成において、磁気リセット回路M
1、MR2及びMR3は、定電流源で表しているが、実
際には直流定電圧源に抵抗とインダクタを直列に設けて
定電流源を実現している。また、パルストランスPT及
び可飽和リアクトルSI1,SI2の巻線に示す「・」印
は巻線方向を示しており、互いの誘起電圧極性は「・」
印で示す方向になる。なお「・」印は、磁気リセット回
路MR1、MR2及びMR3のリセット巻線に正極性の電
圧が印加された場合で示す。
【0016】パルストランスや可飽和リアクトルの磁性
体を一方向にリセットするためには、磁性体のB−H曲
線から明らかなように、非飽和領域を通過する必要があ
る。この非飽和領域ではパルストランスの一次巻線と二
次巻線並びにリセット巻線と主巻線との間に変圧器作用
が生じ、リセット巻線にリセット電圧が印加されると主
巻線に誘起電圧が印加される。逆に、主巻線が低インピ
ーダンス状態になっていると、主巻線に誘起される電圧
が上がらず、リセットされるまでの時間が長くなってし
まう。
【0017】ここで、パルストランスPTと可飽和リア
クトルSI1,SI2における飽和動作は、印加電圧とそ
の時間の積になる電圧時間積(Vt)で決まる。そし
て、磁気パルス圧縮が後段ほど狭幅のパルスになること
から、パルストランスPTと可飽和リアクトルSI1
SI2のそれぞれの電圧時間積Vtは、下記の関係にさ
れる。
【0018】
【数1】VtPT>VtSI1>VtSI2 したがって、パルストランスPTと可飽和リアクトルS
1,SI2のリセット回路MR1、MR2及びMR3に同
じ能力のものを用いた場合、又は1つのリセット電源か
ら各リセット巻線にリセット電流を供給する場合、それ
らがリセットするまでの時間Tresetも下記に示す
ような同じ関係になる。
【0019】
【数2】 TresetPT>TresetSI1>TresetSI2 これらのことから、パルストランスPTは、可飽和リア
クトルSI1,SI2のリセット終了後にリセットされる
ことになる。つまり、可飽和リアクトルSI1,SI2
先にリセットされて低インピーダンス(ほとんど短絡)
状態になった後も、パルストランスPTがリセットされ
るためには図4に示すような極性の電圧をある時間印加
する必要がある。
【0020】ここで、パルストランスPTへのリセット
電圧印加に対してその二次巻線側電圧極性は「・」印の
方向になり、この極性に対してピーキングコンデンサC
Pの残留電荷を消滅させるためのダイオードDは導通方
向になる。すなわち、ダイオードDを設けることは、パ
ルストランスPTのリセット電圧印加に対して、その二
次側がダイオードDによってほとんど短絡状態になり、
リセット電圧を確立できない。
【0021】このため、パルストランスPTは、磁気リ
セット回路MR1でリセット電流を供給して非飽和状態
に戻そうとするが、二次側のダイオードDの介在により
十分なリセットがなされず、その磁性体が徐々に偏磁さ
れ、やがて飽和してしまうことがある。
【0022】そこで、ダイオードDに直列にツェナーダ
イオードZDを設け、このツェナー電圧によりパルスト
ランスの二次巻線側にクランプ電圧を発生することでパ
ルストランスの磁気リセットを確実にし、ひいてはパル
ストランスの偏磁と飽和を防止する。
【0023】図6は、ダイオード回路によるピーキング
コンデンサCPの再充電電圧の抑制効果を示すもので、
回復期間にピーキングコンデンサCPが逆極性に再充電
されるのをダイオードDの順方向電圧Vfに抑止するこ
とで負荷に安定動作を得る。
【0024】これに加えて、ツェナーダイオードZDに
よりクランプ電圧分も加えた順方向電圧Vf’によって
再充電電圧をクランプ電圧を有して抑止することで負荷
に安定動作を得、しかも磁気リセット回路MRによるパ
ルストランスPTの磁気リセットを確実にする。
【0025】なお、ダイオードDとツェナーダイオード
ZDの接続方向は、負荷の構成の違いや磁気パルス圧縮
回路の構成の違いにより、負荷の放電でピーキングコン
デンサCPが充電される極性に応じて適宜変更される。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】従来装置は、ダイオー
ドDとツェナーダイオードZDを設けることにより、ピ
ーキングコンデンサの残留電荷による負荷の不安定動作
を防止し、しかもパルストランスの偏磁と飽和を防止す
ることができる。
【0027】この構成において、パルストランスPTや
可飽和リアクトルSI1,SI2の磁気リセット電圧を確
保するために、ツェナーダイオードZDがクランプ電圧
を発生するが、パルス電源として高い繰り返しで高い電
流のパルスを供給するには、磁気リセット電圧になるツ
ェナーダイオードZDによるクランプ電圧も高くして磁
気リセットを高速にする必要がある。
【0028】しかし、クランプ電圧を高めることは、負
荷に供給する主パルスと逆極性の高い再充電電圧が発生
してしまい、ダイオードDによるピーキングコンデンサ
の残留電荷の消滅が期待できなくなる。
【0029】本発明の目的は、パルストランス等の磁気
リセットに必要なクランプ電圧に高い電圧を得ながら、
ピーキングコンデンサの再充電電圧を低くできるパルス
電源装置を提供することにある。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため、パルストランスを非飽和状態にするための
磁気リセット電圧が印加される期間ではパルストランス
の二次側を短絡状態にしないための高いクランプ電圧を
発生し、ピーキングコンデンサの再充電を抑止する期間
では低いクランプ電圧に切り替えるクランプ電圧発生回
路を設けたものである。また、クランプ電圧発生回路と
しては、クランプ電圧を発生するためのツェナーダイオ
ード等の定電圧素子に半導体スイッチを並列接続し、パ
ルス発生回路の半導体スイッチと同期させてクランプ電
圧発生回路の半導体スイッチのオン・オフ制御し、定電
圧素子の一部又は全部を短絡と開放状態に制御するもの
で、以下の構成を特徴とする。
【0031】(第1の発明)初期充電されるコンデンサ
から半導体スイッチのオン制御でパルストランスを通し
てパルス電流を発生するパルス発生回路と、前記パルス
トランスの二次側に得るパルス電流を可飽和リアクトル
の磁気スイッチ動作で磁気パルス圧縮して負荷に供給す
る磁気パルス圧縮回路とを備えたパルス電源装置におい
て、ダイオードとクランプ電圧発生回路の直列回路を、
前記負荷の主放電電極に並列に接続されたピーキングコ
ンデンサに、並列接続で設け、前記ダイオードは、前記
ピーキングコンデンサが前記主放電電極の放電回復で充
電された後に逆極性に再充電されるのをその導通で抑止
する方向にし、前記クランプ電圧発生回路は、前記パル
ストランスを非飽和状態にするための磁気リセット電圧
が印加される期間では該パルストランスの二次側を短絡
状態にしないための高いクランプ電圧を発生し、前記ダ
イオードの導通で前記ピーキングコンデンサの再充電を
抑止する期間では低いクランプ電圧に切り替える構成に
したことを特徴とする。
【0032】(第2の発明)前記クランプ電圧発生回路
は、複数の定電圧素子の直列接続回路と、前記直列接続
回路の両端又は中間端子に並列接続されて前記定電圧素
子の一部又は全部を短絡状態と開放状態にするためにオ
ン・オフ制御される半導体スイッチとを備えたことを特
徴とする。
【0033】(第3の発明)前記クランプ電圧発生回路
のクランプ電圧切り替え制御は、前記パルス発生回路の
半導体スイッチのオン・オフ制御と同期させる回路構
成、又はオンタイミングを同期させオフタイミングを任
意にする回路構成にしたことを特徴とする。
【0034】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態を示す
回路図である。同図が図4と異なる部分は、ツェナーダ
イオードZDに並列に半導体スイッチSW1を設け、こ
のスイッチSW1をオン・オフ制御することで高いクラ
ンプ電圧と低いクランプ電圧に切り替えできるクランプ
電圧発生回路とした点にある。
【0035】半導体スイッチSW1は、トランジスタや
FET、IGBTなどの素子にされ、ゲート回路GAT
1によるオン制御でツェナーダイオードZDの両端を
短絡状態にし、オフ制御で開放状態にする。これによ
り、半導体スイッチSW1のオン状態ではクランプ電圧
が零になり、オフ状態ではツェナーダイオードZDのツ
ェナー電圧になるクランプ電圧を発生する。
【0036】ここで、高いクランプ電圧発生は、パルス
トランスPTを非飽和状態にするための磁気リセット電
圧が印加される期間にされ、パルストランスPTの二次
側が短絡状態になるのを阻止する。そして、ダイオード
Dの導通でピーキングコンデンサCPの再充電を抑止す
る期間では低いクランプ電圧(例えば、クランプ電圧が
零)を発生し、ピーキングコンデンサCPの残留電荷が
高くなるのを抑制する。
【0037】このためのゲート回路GATE1へのトリ
ガ信号は、パルス発生回路1の半導体スイッチSWをオ
ン・オフ制御させるゲート回路GATE2へのトリガ信
号と同期させることで実現される。また、スイッチSW
のオンタイミングに同期させてスイッチSW1をオンさ
せ、スイッチSWのオン期間よりも長くあるいは短くし
た期間だけスイッチSW1をオンさせるためのタイマ回
路Tを設けることもできる。
【0038】本実施形態によれば、ピーキングコンデン
サCPの電圧波形は、図2に示すようになり、ピーキン
グコンデンサCPの再充電を抑止する期間ではスイッチ
SWのオンでダイオードDの順方向電圧Vfのみの低
いクランプ電圧になってピーキングコンデンサCの残
留電圧を下げることができる。
【0039】そして、パルストランスPTの磁気リセッ
ト期間ではスイッチSW1のオフでダイオードDの順方
向電圧VfとツェナーダイオードZDのツェナー電圧を
加えた高いクランプ電圧Vf’になってパルストランス
PTの磁気リセットを確実にすることができる。
【0040】図3は、ダイオードDとクランプ電圧発生
回路の構成例を示す。同図の(a)〜(d)において、
ダイオード回路DCは、前記のように、ピーキングコン
デンサCPの高い充電電圧に対する耐圧を確保するた
め、複数のダイオード素子の直列接続で構成される。
【0041】クランプ電圧発生回路は、同図の(a)で
は定電圧素子となる複数のツェナーダイオードを直列接
続したツェナーダイオード回路ZDCとすることで高い
クランプ電圧を得、このツェナーダイオード回路の両端
をスイッチSW1で短絡と開放状態に制御する。
【0042】同図の(b)に示すクランプ電圧発生回路
では、ツェナーダイオード回路ZDCの一端と中間端子
の間にスイッチSW1を並列接続し、一部の直列ツェナ
ーダイオードの両端をスイッチSW1で短絡と開放状態
に制御する。
【0043】(c)に示すクランプ電圧発生回路では、
ダイオード回路DCの各ダイオードとは逆極性で定電圧
素子となる複数のダイオードを直列接続したダイオード
回路DC1とし、その両端をスイッチSW1で短絡と開放
状態に制御する。この構成では、スイッチSW1をオフ
制御したときはダイオード回路Dをオープンに、すなわ
ちパルストランスの二次側をオープンにして最も高いク
ランプ電圧を発生し、かつピーキングコンデンサCP
充電期間でスイッチSW1に高いパルス電圧が印加され
るときにスイッチSW1をそのエミッタ・コレクタ間の
逆電圧から保護する。
【0044】(d)に示すクランプ電圧発生回路では、
ダイオード回路DC1と逆極性にしたダイオード回路D
2を設け、両ダイオード回路DC1、DC2の両端をス
イッチSW1で短絡と開放状態に制御する。この構成で
は、両ダイオード回路により(a)のツェナーダイオー
ド回路ZDCと等価の特性を得る。
【0045】なお、ダイオード回路DCとクランプ電圧
発生回路(ツェナーダイオード回路ZDCとスイッチS
1)の配置は、磁気パルス圧縮回路の前段に設けるこ
とが考えられるが、ピーキングコンデンサCPの逆極性
の電圧が可飽和リアクトルSI2を通してコンデンサC2
に転送されるためには、可飽和リアクトルSI2が非飽
和状態から飽和状態に移行する必要があり、そのための
時間遅れが若干あることから、ピーキングコンデンサC
Pの電圧をあるレベルに完全に抑えることが困難であ
る。
【0046】したがって、本実施形態のように、ダイオ
ード回路DCとクランプ電圧発生回路は、ピーキングコ
ンデンサCPと直接接続位置になる最終段の磁気パルス
圧縮回路32の出力端が好ましい。
【0047】
【発明の効果】以上のとおり、本発明によれば、ピーキ
ングコンデンサの残留電荷を消滅させる期間には低いク
ランプ電圧を発生し、磁気リセット電圧を確保する期間
には高いクランプ電圧に切り替えるようにしたため、パ
ルストランス等の磁気リセットに必要なクランプ電圧に
高い電圧を得ながら、ピーキングコンデンサの再充電電
圧を低くできる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示すパルス電源装置の回路
図。
【図2】実施形態におけるピーキングコンデンサCP
電圧波形例。
【図3】実施形態におけるダイオードとクランプ電圧発
生回路の構成例。
【図4】従来のパルス電源装置の回路例。
【図5】ピーキングコンデンサCPの電圧波形例。
【図6】従来のピーキングコンデンサCPの電圧抑止波
形例。
【符号の説明】
1…パルス発生回路 2…高圧充電器 31、32…磁気パルス圧縮回路 4…負荷 SW、SW1…半導体スイッチ SI1、SI2…可飽和リアクトル C0、C1、C2…コンデンサ CP…ピーキングコンデンサ MR1、MR2、MR3…磁気リセット回路 D…ダイオード ZD…ツェナーダイオード DC、DC1、DC2…ダイオード回路 ZDC…ツェナーダイオード回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 笹本 栄二 東京都品川区大崎2丁目1番17号 株式会 社明電舎内 Fターム(参考) 5F071 GG05 GG09 HH07 JJ05 JJ07 JJ08 5H790 BB03 BB08 DD01 EA02 EA03 EA06 EA13 EA15

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 初期充電されるコンデンサから半導体ス
    イッチのオン制御でパルストランスを通してパルス電流
    を発生するパルス発生回路と、前記パルストランスの二
    次側に得るパルス電流を可飽和リアクトルの磁気スイッ
    チ動作で磁気パルス圧縮して負荷に供給する磁気パルス
    圧縮回路とを備えたパルス電源装置において、 ダイオードとクランプ電圧発生回路の直列回路を、前記
    負荷の主放電電極に並列に接続されたピーキングコンデ
    ンサに、並列接続で設け、 前記ダイオードは、前記ピーキングコンデンサが前記主
    放電電極の放電回復で充電された後に逆極性に再充電さ
    れるのをその導通で抑止する方向にし、 前記クランプ電圧発生回路は、前記パルストランスを非
    飽和状態にするための磁気リセット電圧が印加される期
    間では該パルストランスの二次側を短絡状態にしないた
    めの高いクランプ電圧を発生し、前記ダイオードの導通
    で前記ピーキングコンデンサの再充電を抑止する期間で
    は低いクランプ電圧に切り替える構成にしたことを特徴
    とするパルス電源装置。
  2. 【請求項2】 前記クランプ電圧発生回路は、複数の定
    電圧素子の直列接続回路と、前記直列接続回路の両端又
    は中間端子に並列接続されて前記定電圧素子の一部又は
    全部を短絡状態と開放状態にするためにオン・オフ制御
    される半導体スイッチとを備えたことを特徴とする請求
    項1に記載のパルス電源装置。
  3. 【請求項3】 前記クランプ電圧発生回路のクランプ電
    圧切り替え制御は、前記パルス発生回路の半導体スイッ
    チのオン・オフ制御と同期させる回路構成、又はオンタ
    イミングを同期させオフタイミングを任意にする回路構
    成にしたことを特徴とする請求項1又は2に記載のパル
    ス電源装置。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010073948A (ja) * 2008-09-19 2010-04-02 Gigaphoton Inc パルスレーザ用電源装置
JP2010073947A (ja) * 2008-09-19 2010-04-02 Gigaphoton Inc パルスレーザ用電源装置
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