JPH08131550A - カテーテル - Google Patents

カテーテル

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JPH08131550A
JPH08131550A JP6303252A JP30325294A JPH08131550A JP H08131550 A JPH08131550 A JP H08131550A JP 6303252 A JP6303252 A JP 6303252A JP 30325294 A JP30325294 A JP 30325294A JP H08131550 A JPH08131550 A JP H08131550A
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JP
Japan
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catheter
catheter body
coiled tube
tip
main body
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Application number
JP6303252A
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English (en)
Inventor
Akira Sekido
章 関戸
Tatsuo Kinebuchi
達夫 杵渕
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Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH08131550A publication Critical patent/JPH08131550A/ja
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    • A61M25/00Catheters; Hollow probes
    • A61M25/01Introducing, guiding, advancing, emplacing or holding catheters
    • A61M25/0105Steering means as part of the catheter or advancing means; Markers for positioning
    • A61M25/0133Tip steering devices
    • A61M25/0147Tip steering devices with movable mechanical means, e.g. pull wires
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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    • A61M25/0105Steering means as part of the catheter or advancing means; Markers for positioning
    • A61M25/0133Tip steering devices
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    • A61M2025/015Details of the distal fixation of the movable mechanical means

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 カテーテル本体42は、カテーテル本体先端部
側50と同後端部側43とで構成され、カテーテル本体後端
部側43に操作部41が接続してカテーテルが構成される。
カテーテル本体先端部側のチューブ51内には金属板52が
設けられ、その先端部に接続するワイヤ30が操作部41に
接続している。操作部41の操作により、金属板52がワイ
ヤ30に引っ張られて屈曲し、これによりカテーテル本体
先端部側50が屈曲する。カテーテル本体後端部側43のチ
ューブ44内には、帯材を成形してなるコイル状チューブ
体100 が設けられている。 【効果】 コイル状チューブ体100 の存在により、カテ
ーテル本体後端部側の剛性が適度に高くなり、カテーテ
ル本体先端部側を屈曲させるに際し、カテーテル本体後
端部側43の不所望な変形が防止され、生体器官内での挿
通が容易になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カテーテルに関し、さ
らに詳しくは、カテーテルの先端部を後端部の操作部で
操作し、屈曲させることができるカテーテルに関する。
【0002】
【従来の技術】頻脈性不整脈の治療には、開胸して不整
脈の原因になっている組織を除去するという外科手術
(開胸術)、或いは薬物の投与により不整脈を治療する
方法が採用されている。開胸術による心臓の治療は、患
者にとって苦痛が大きく、術後の恢復にも長期間を有す
る。
【0003】近年、開胸術に替わって、経皮的に心腔内
に挿入した電極カテーテルの先端から直流又は高周波通
電し、不整脈の原因になっている組織を焼灼(アブレー
ション)するカテーテルアブレーションが、欧米を中心
に発展してきている。
【0004】直流通電による焼灼は、全身麻酔下で施行
され、組織破壊力は強いのであるが、ショックが大き
く、急性期合併症の発生や突然死が報告されている。そ
れで、最近では、 300〜750KHz程度、出力5〜50W程度
の高周波電流の通電により焼灼を行う方法が注目を集め
ている。高周波電流通電による方法は、施行中に全身麻
酔の必要がないこと、また、心電図でモニターができる
ので好都合である。
【0005】頻脈性不整脈の一因となる副伝導路として
例えばケント束が挙げられる。ケント束は、その70%が
中隔あるいは左室自由壁に位置する筋束である。一般に
はケント束は機能しないのであるが、これが機能する人
が存在する。
【0006】心臓の拍動は、洞房結節から房室結節を経
由して心臓の壁内を通る神経(右脚、左脚)による刺激
によってなされる。
【0007】ケント束が機能していると、洞房結節から
直接ケント束に興奮が伝わり左心室が拍動する。ケント
束が機能していなければ(通常の場合)、左心室は、洞
房経節から房室経節、左心室の壁内を通る神経を経由し
た興奮を受けて拍動する。ケント束が機能していると、
左心室の拍動が本来のタイミングより早くなってしま
う。
【0008】その上、ケント束は興奮の逆伝達が起こり
易いので、正常に伝導路と繋がって一つの閉鎖回路がで
きる。そこにおいて興奮の回旋運動が起こると、発作性
頻脈の発作が誘発され、患者の苦痛が増大する。
【0009】アブレーションカテーテルによるケント束
焼灼の手順は次の通りである。予め心電位測定による十
分なマッピングで患部の位置を特定しておく。そして、
大腿動脈からアブレーションカテーテルを左心室内に挿
通し、先端の焼灼電極をケント束に近付け、電極と患者
の背中に位置する対極板との間に高周波電流を通電す
る。かくして、不整脈の原因になっているケント束を含
む領域(深さ5mm、幅10mm以内)を焼灼して凝固壊死さ
せ、その機能を停止する。
【0010】アブレーションカテーテルは、先端の電極
を所定位置に位置させるため、先端部側を所望の形状に
屈曲できることが望まれる。
【0011】このようにカテーテル先端を所望の位置へ
自由に操作するカテーテルとして、可塑性チューブにコ
イルチューブを内設したものが提案されている(特表平
5−507212号)。このカテーテルにおいてコイル
チューブは断面円形状の素線を巻いてなるものである。
【0012】このようなカテーテルでは、カテーテルを
生体腔に挿入する際の操作力が可撓性チューブの伸びや
捻じれにより吸収され、また、カテーテル先端の屈曲部
を屈曲させるたびにカテーテル全体に縮みや撓みが生じ
て、先端部の生体腔内における位置が移動し、これを自
由に制御することが困難である。
【0013】また、抗血栓性樹脂で形成したカテーテル
本体のチューブに、筒状の網体を埋め込んだカテーテル
が提案されている。然し、このカテーテルでは、前記の
カテーテルと同様に、カテーテル先端の屈曲部を屈曲さ
せる際に不所望なカテーテル全体の縮みや撓みを制御す
ることができず、カテーテル先端の電極部の生体腔内に
おける位置が移動してしまうという問題は解消されてい
ない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な事情に鑑みてなされたものであって、カテーテル本体
全体の縮みや不所望な撓みを抑制し、カテーテル本体の
先端部側のみの屈曲が容易になされるカテーテルを提供
することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)管状体
からなるカテーテル本体と、このカテーテル本体の先端
部側を屈曲するための可動部材と、この可動部材を操作
する操作部と、前記カテーテル本体に配設されたコイル
状チューブ体とを有し、前記操作部は前記カテーテル本
体の後端部に設けられ、前記可動部材は前記カテーテル
本体の前記先端部側内に設けられ、前記コイル状チュー
ブ体は、素材をコイル状に成形してなるものであってそ
の中心軸線を含む長さ方向の断面において輪郭の少なく
とも一部に直線部を有しているカテーテルに係る。
【0016】前記「断面において輪郭」とは、例えば後
述の図3のI−I線断面図である図1に示すように、コ
イル状チューブ体の中心軸線CLを含む長さ方向の切断
面(ハッチングを付した領域)の輪郭を指すものであ
る。
【0017】本発明にあって、コイル状チューブ体の前
記断面において、隣接するチューブ体構成部分の間に僅
かの間隙(例えば後述の図2中の符号c)が存在してい
て良い。そして、コイル状チューブ体は、線状の素材
(以下、素線と呼ぶ。)をコイル状に成形し、全体とし
てチューブをなしているものが好適である。
【0018】本発明の好ましい態様として、以下の
(2)〜(14)に挙げるカテーテルが提供される。
【0019】(2)コイル状チューブ体の前記断面にお
いて、隣接するチューブ体構成部分(素線)の互いに対
向する夫々の面が、少なくとも一部に直線部(例えば後
述の図1の符号 100c)を有する、前記(1)のカテー
テル。
【0020】(3)コイル状チューブ体の中心長軸とカ
テーテル本体の中心長軸とが概ね同軸になるように配設
されている、前記(1)又は(2)のカテーテル。
【0021】(4)カテーテル本体が可撓性チューブか
らなり、この可撓性チューブの内周面にコイル状チュー
ブ体がその外周面を接するように配設されている、前記
(1)、(2)又は(3)のカテーテル。
【0022】(5)カテーテル本体が可撓性チューブか
らなり、この可撓性チューブの周壁にコイル状チューブ
体が埋め込まれている、前記(1)、(2)又は(3)
のカテーテル。
【0023】(6)コイル状チューブ体の前記断面にお
ける直線部(例えば後述の図1の符号 100b)がその中
心軸線と概ね平行になっている、前記(1)〜(5)の
いずれか1項のカテーテル。
【0024】(7)コイル状チューブ体の前記断面にお
ける直線部が少なくとも一対存在し、これらの一方の直
線部と他方の直線部とが概ね平行になっている、前記
(1)〜(6)のいずれか1項のカテーテル。
【0025】(8)コイル状チューブ体が断面長方形の
素線を成形してなるものである、前記(7)のカテーテ
ル。
【0026】(9)カテーテル本体の内周面とコイル状
チューブ体の外周面とが接着又は融着されている、前記
(1)〜(8)のいずれか1項のカテーテル。
【0027】(10)コイル状チューブ体がカテーテル本
体の先端部側以外の部分に配設されている、前記(1)
〜(9)のいずれか1項のカテーテル。
【0028】(11)コイル状チューブ体が素線を一重に
巻いてなるものである、前記(1)〜(10)のいずれか
1項のカテーテル。
【0029】(12)コイル状チューブ体の内周面に低摩
擦層が成形されている、前記(1)〜(11)のいずれか
1項のカテーテル。
【0030】(13)コイル状チューブ体を構成する材料
が、5×1010Pa〜60×1010Paのヤング率を有する、前記
(1)〜(12)のカテーテル。
【0031】(14)カテーテル本体の先端部に焼灼電極
が設けられ、この焼灼電極に電流通電用導線が接続され
ることにより、アブレーションカテーテルとして構成す
ることができる。
【0032】以上の(2)〜(14)の態様は、適宜組み
合わせることができる。
【0033】本発明に基づくカテーテルは、管状体から
なるカテーテル本体と、このカテーテル本体の先端部側
を屈曲するための可動部材と、この可動部材を操作する
操作部と、前記カテーテル本体に配設されたコイル状チ
ューブ体とを有するものである。
【0034】操作部はカテーテル本体の後端部に設けら
れ、可動部材はカテーテル本体の先端部側内に設けら
れ、可動部材と操作部とを連結する連結手段がカテーテ
ル本体内に挿通設置されている。
【0035】操作部は、これに例えば人力または機械力
などの操作力を外部から加えることによって、可動部材
を屈曲動作させるものである。操作部は、例えば、回動
部材とこの回動部材の回動に連動して軸方向に移動する
移動部材とを具備するもの、軸方向に移動可能なレバー
とこれと連動して軸方向に移動する移動部材とを具備す
るものなどが挙げられる。
【0036】可動部材はカテーテル本体先端部側を屈曲
させるためのものであり、例えば、柱状体、平板、コイ
ルスプリング等が挙げられる。可動部材は、その先端部
に例えばワイヤの如き線条材からなる連結手段が接続さ
れ、その後端部は、前記連結手段により可動部材が引っ
張られたときにカテーテル本体内の後端部側へ移動しな
いように保持されていることが好ましい。
【0037】可動部材は、例えば連結手段がカテーテル
本体の軸方向に移動することによって可動部材の先端部
が引っ張られ或いは押されて、それ自体が彎曲し、カテ
ーテル本体先端部側を屈曲させるものである。また、可
動部材は、電力により作動するものを用いても良い。
【0038】カテーテル本体は、少なくとも1個のルー
メン(空間)を有する管状体であり、通常可撓性チュー
ブからなるものである。
【0039】カテーテル本体には、コイル状チューブ体
が配設されている。コイル状チューブ体の中心長軸と可
撓性チューブの中心長軸とが概ね同軸になるようにコイ
ル状チューブ体を配設したものが好ましい。
【0040】本発明において用いられるカテーテル本体
としては、可撓性チューブの内壁面にコイル状チューブ
体が接するように配設したもの、可撓性チューブの壁部
内にコイル状チューブ体が埋め込まれたもの、または可
撓性チューブにコイル状チューブ体を挿通し、双方を接
着又は融着したものが好適である。
【0041】可撓性チューブは、可撓性の樹脂により形
成された管が好ましい。可撓性樹脂としてはポリウレタ
ン、ポリアミド、ポリエステル、ポリオレフィン等が挙
げられる。これらのうち抗血栓性能に優れるポリウレタ
ンが特に好適である。
【0042】コイル状チューブ体は、ヤング率が通常5
×1010Pa〜60×1010Pa、好ましくは10×1010Pa〜55×10
10Paの材料からなる素線を巻いてなるものである。その
材料の具体例としては亜鉛、コンスタンタン、黄銅、チ
タン、鉄、銅、ニッケル、白金等が挙げられる。
【0043】本発明に用いるコイル状チューブ体は、素
線を、通常、一重に巻いてなるものである。二重以上に
巻いてなるものでも良いが、同一外径のカテーテル本体
においては、二重巻以上にするとルーメンの容積が小さ
くなるので好ましくない。
【0044】コイル状チューブ体は、巻半径が、通常、
一定のものである。カテーテル本体の特定の位置(先端
部側)を屈曲し易くするために半径を途中で変更したコ
イル状チューブ体、材料のヤング率を途中で変更したコ
イル状チューブ体、素線の太さを途中で変更したコイル
状チューブ体等を用いることもできる。
【0045】コイル状チューブ体を構成する素線は、成
形前の長手方向に直交する断面における輪郭の少なくと
も一部が直線のものである。その具体例としては、正方
形、長方形、小判形、六角形、V字形など(例えば後述
の図10(a)〜(d))が挙げられる。
【0046】素線が前記のような断面形状のものからな
ることによって、コイル状チューブ体の座屈荷重が大き
くなる。可動部材が動作したときにカテーテル本体にか
かる軸方向の圧縮力にコイル状チューブ体が抗するの
で、カテーテル本体の先端部以外の部分の不所望な縮や
撓みが抑制されるのである。断面円形の線材から成形さ
れたコイル状チューブ体では、隣接する線材同士が線接
触となり、この接触位置の移動によって容易に屈曲して
しまう。
【0047】なお、コイル状チューブ体として、前記断
面における直線部がカテーテル本体の中心長軸と概ね平
行になっている(例えば後述の図1の直線部 100b)も
のを用いると、同一外径のカテーテル本体であってもカ
テーテル本体のルーメン内の内容積が大きくできるの
で、カテーテル本体内に前記連結手段、可動部材を設置
し易くなり、かつ、長さ方向の幅を大きくして屈曲し難
くなる。
【0048】また、上記直線部がコイル状チューブ体の
半径方向に在る場合(例えば後述の図1の直線部 100
c)は、コイル状チューブ体半径方向の厚さを大きくで
き、座屈荷重が増大して屈曲し難くなる。
【0049】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0050】図1はカテーテル全体の一部破砕正面図
(破砕部分は図3のI−I線断面)、図3はカテーテル
全体の斜視図である。
【0051】本例のカテーテルは、操作部41に連設され
たカテーテル本体42で構成され、図示の如く、カテーテ
ル本体42はカテーテル本体後端部側43とカテーテル本体
先端部側50からなり、カテーテル本体先端部側50の可撓
性チューブ51の先端には焼灼用電極53が固定されてい
る。
【0052】そして、本実施例の最重要部である断面長
方形の素線によって成形されてなるコイル状チューブ体
100 が、カテーテル本体42のカテーテル本体後端部側43
のチューブ内に配されている。なお、各部の詳細は順次
後述する。
【0053】コイル状チューブ体100 は、直線部 100
b、 100cを有し、カテーテル本体後端部側43内におい
て、その一端を操作部41のカテーテル本体取付け部1に
接続し、他端はカテーテル本体先端部側50内に僅かに喰
い込んだ状態に設けられている。
【0054】図2はコイル状チューブ体の斜視図であ
る。コイル状チューブ体100 は長方形の断面を有する素
線を成形してなるもので、その各寸法は次の通りであ
る。即ち、素線の厚みaは0.03mm〜1mm、好ましくは0.
05mm〜0.5mm 、幅bは厚みaの1〜10倍、好ましくは1
〜5倍、具体的には0.03mm〜10mm、好ましくは0.05mm〜
5mm、更に好ましくは0.05mm〜2.5mm である。
【0055】これにより、カテーテル本体後端部側43の
剛性が適度に高くなって撓みが起こり難くなるが、或る
程度の柔軟性により血管内挿通が容易である。その材料
としては、ヤング率が5×1010Pa〜60×1010Pa、好まし
くは10×1010Pa〜55×1010Paのもので、具体的にはステ
ンレス鋼、超弾性合金(形状記憶合金)、鉄、ニッケ
ル、チタン等が挙げられる。
【0056】次に、素線間の各間隙cは、0.01mm〜0.5m
m 、好ましくは0.03〜0.3mm 、更に好ましくは0.03mm〜
0.1mm 。コイル状チューブ体の外径dは 0.3mm〜10mm、
好ましくは1mm〜3.5mm が良く、カテーテル本体の可撓
性チューブの内径よりコイル状チューブ体の外径が大き
い場合は、コイル状チューブ体をカテーテル本体後端部
側チューブ44内に埋め込む方が良い。そして、コイル状
チューブ体の内径eは0.1mm〜9.5mm 、好ましくは 0.5m
m〜3mmが好適である。
【0057】カテーテル本体のチューブ51、44は、外径
0.3mm〜15mm、好ましくは1mm〜5mmが良く、内径は
0.1mm〜10mm、好ましくは1mm〜3mmが好適である。ま
た、その素材として抗血栓性樹脂などの可撓性樹脂が良
く、可撓性樹脂としてはポリウレタン、ポリアミド、ポ
リ塩化ビニル等が好適である。
【0058】コイル状チューブ体100 は、カテーテル本
体の後端部側チューブ44に挿通し、双方を接着または融
着して固定するものであるが、コイル状チューブ体100
はカテーテル本体先端部側50内に一部分を喰い込ませる
程度に設け、屈曲部となるカテーテル本体先端部側50は
可撓性チューブ51のみで形成する方が良い。これはコイ
ル状チューブ体100 による屈曲部の剛性によって腔壁を
突き破る危険を避けるためである。
【0059】好適なカテーテル本体チューブの製造方法
としては、屈曲部分の可撓性チューブ51は低硬度のもの
で形成し、屈曲しない部分の可撓性チューブ44は高硬度
のもので形成する方が良い。
【0060】この場合、高硬度の可撓性チューブ44の端
からコイル状チューブ体を露出させ、低硬度の可撓性チ
ューブ51の端を露出したコイル状チューブ体に被せ、高
硬度の可撓性チューブ44の端面と接触させてから、接着
または融着して接合する。低硬度部分のショア硬度は通
常、10D〜45D、好ましくは25D〜35D。高硬度部分の
ショア硬度は通常、45D〜90D、好ましくは50D〜70D
が良い。
【0061】このようにしてカテーテル本体42を形成す
ること(後端部側にコイル状チューブ体を配すること)
によって先端側屈曲時のカテーテル全体の縮が防止さ
れ、特にカテーテル本体後端部側43の不所望な捻じれや
撓みが発生せず、先端部側50の屈曲部のみが自由に操作
される。図1においてカテーテル本体先端部側50は、金
属板52の厚み方向(紙面に垂直手前の方向)に屈曲す
る。
【0062】図4は操作部の中心軸線を含む断面図であ
る。図4は、後述する押釦操作によるカテーテル本体先
端部側の屈曲解除の機構を説明するための図であり、同
図(a)はねじの螺合を解除した瞬間の状態を、同図
(b)はコイルばねの付勢力によって上記屈曲解除状態
に復帰した状態を示している。
【0063】なお、押釦を操作せず、ねじが螺合してい
る状態は仮想線で示してある。図4(b)の仮想線状態
がカテーテル本体先端部側を屈曲する前の状態であり、
図5は図4(b)の仮想線状態でのV−V線断面図であ
る。
【0064】操作部41は、ハウジング3、5を有する。
ハウジング3、5は、段部3a、5aの端面で接着剤8
によって互いに固定され、操作部の回動部材以外の各部
分を収容する空間7が形成される。ハウジング3、5に
は、空間7を通る貫通孔4、盲孔6が夫々設けられ、孔
4、6に有底の筒体9、10が嵌入する。
【0065】筒体9、10にはスライダ保持具11、12が挿
入され、スライダ保持具11、12に設けられた貫通孔13、
14、15、16に管20、21の両端部が嵌入する。管の嵌入及
び後述する管の下降を可能ならしめるため、筒体9、10
には側孔9a、10aが夫々設けられている。
【0066】スライダ保持具11、12と筒体9、10の底壁
との間には圧縮コイルばね17、18が夫々位置し、スライ
ダ保持具11、12は図において上方に付勢されている。筒
体9内のスライダ保持具11の上には段付きの押釦19が位
置し、押釦19は貫通孔4の段に係止して上端部がハウジ
ング3の外面から突出している。
【0067】管20、21にはスライダ22が移動可能に係合
している。この係合は、スライダに設けられた貫通孔2
3、24に管20、21が夫々挿通されることによってなされ
る。かくして、スライダ22は、案内用の管20、21を介し
てスライダ保持具11、12に所定位置に保持される。
【0068】ハウジング3の先端には、カテーテル本体
42を取付けるためのカテーテル本体取付け部1が固定さ
れていて、スライダ22に後端を固定されたワイヤ30が、
空間7、ハウジング先端の貫通孔36及びカテーテル本体
取付け部1の空間2を経由してカテーテル本体42内に挿
通されている。ワイヤ30の先端は、カテーテル本体42の
先端部に固定されているのであるが、これについては後
に詳述する。スライダ22は、圧縮コイルばね29によって
カテーテル本体側へ付勢されている。
【0069】スライダ22は外周の約90度の領域に円弧面
が形成されていて、この円弧面には雄ねじ25が螺刻され
ている。ハウジング3、5間には、雌ねじ27が螺刻され
た環状ハンドル26が位置し、スライダ22の雄ねじ25と環
状ハンドル26の雌ねじ27とが螺合している。スライダ22
の雄ねじ25を設けた箇所と反対側の箇所は、ハウジング
3、5の段部3a、5aよりも内側に位置していて、ハ
ウジングの段部3a、5aから離間している。
【0070】環状ハンドル26を回動すると、これに螺合
するスライダ22が管20、21に案内されてハウジング中心
軸線方向に移動する。そして、スライダ22は、圧縮コイ
ルばね29の付勢力に逆らって図において右方へ往動し、
図4(b)の仮想線位置から同図(a)の仮想線位置に
移動する。
【0071】これに伴って、スライダ22に一端を固定さ
れたワイヤ30が右方向に移動する。これにより、カテー
テル本体42の先端部側が引っ張られて屈曲するのであ
る。なお、環状ハンドル26の回転角度とスライダ22の移
動寸法とは、適宜の関係とすることができる。即ち、ス
ライダ移動速度は自由に選択できる。
【0072】ハウジング内の空間7の筒体10の後側には
管31が配設され、カテーテル本体の各電極に接続する配
線32、33、34、35が管31、スライダ22に設けられた配線
挿通孔28、貫通孔36及び空間2を経由してカテーテル本
体42内に挿通されている。
【0073】図1に示すように、カテーテル本体42の先
端部側50は、可撓性チューブ51の先端に焼灼用電極(ラ
ージチップと呼ばれる)53が固定されている。ラージチ
ップ53は、例えば径 2.3mm、長さ4mmで、端子板54がチ
ューブ51内に嵌入している。ラージチップ53は、例えば
白金−イリジウム合金又はステンレス鋼製である。
【0074】チューブ51内には金属板52が挿通してい
て、ワイヤ30を被覆した被覆チューブ37が金属板52に沿
って配され、ワイヤ30の先端部は被覆チューブ37から露
出して金属板52の先端に例えば蝋接によって固定されて
いる。
【0075】金属板52上には配線32が導かれていて、配
線32はその先端が端子板54に半田付け又は熔接等によっ
て固定されてラージチップ51に電気的に接続する。端子
板54と金属板52とは電気的に絶縁されているが、この絶
縁の構造は図示省略してある。
【0076】可撓性チューブ51には生体内で位置検知用
の環状電極55、56、57が露呈して嵌込まれていて、これ
ら環状電極に接続する配線(図1、図4の符号33、34、
35)が金属板52上に導かれている。
【0077】次に、カテーテル本体の先端部側を屈曲さ
せる動作について説明する。
【0078】スライダ22が移動した状態は、図4(a)
に仮想線で示してある。スライダ22の移動によってワイ
ヤ30が移動すると、ワイヤ30の先端が固定されている金
属板52が引っ張られ、金属板52が真直ぐな状態から彎曲
した状態に移行する。その結果、カテーテル本体の先端
部側50が屈曲する。
【0079】このようにして、カテーテル本体42の先端
部側50は、図3に示すような直線状態から仮想線で示す
屈曲状態に移行する。カテーテル本体の先端部側を屈曲
させるために、環状ハンドル26を手で回すものである
が、この操作を容易にするため、環状ハンドル26は、円
筒状としかつハウジング3、5よりも若干大径にしてあ
り、ハウジング外周面より少し突出している。
【0080】このような構造により、カテーテル屈曲の
操作が著しく容易になる。使用中、操作部は患者の身体
の上に載置する。なお、環状ハンドルの外周面には凸部
を設け、手が滑らないようにすることができる。
【0081】カテーテル本体は、前述したように、操作
部のカテーテル本体取付け部に取付けられる後端部側
と、同先端部側とからなっていて、両端部側が互いに接
続してカテーテル本体を構成している。この接続要領に
ついては後述する。
【0082】カテーテル本体42の後端部側43は、高硬度
の可撓性チューブにコイル状チューブ体100 が一部を突
出させて内設されている。カテーテル本体42の先端部側
50の可撓性チューブ51の端面と、同後部側43の端面とは
例えば接着または融着によって接合している。そして、
可撓性チューブ51の後端面及び金属板52の後端面は、コ
イル状チューブ体100 の先端面 100aに接当する。
【0083】ワイヤ30による引っ張りの結果、金属板52
が、移動しようとするが、コイル状チューブ体100 の先
端面 100aに接当し、これ以上金属板52が移動しようと
してもこの移動が妨げられる。即ち、コイル状チューブ
体100 は、金属板52の不所望な移動を停止するためのス
トッパとしても機能する。その結果、ワイヤ30による引
っ張りで、金属板52が彎曲し、カテーテル本体の先端部
側50は、図3に仮想線で示すように屈曲する。
【0084】カテーテル本体の先端部側の屈曲解除は、
ワンタッチでなされる。屈曲解除に際しては、図4
(a)に示すように、押釦19を矢印のように押す。する
と、スライダ保持具11が圧縮コイルばねの付勢力に逆ら
って下降する。そして、スライダ保持具11に管20、21を
介して保持されているスライダ22が斜めになって僅か下
降し、スライダ22と環状ハンドル26との螺合が外れる。
【0085】その瞬間、図4(b)に示すように、圧縮
コイルばね29の付勢力により、スライダ22は管20、21を
ガイドとして矢印のように図において左方に移動する。
この移動によってワイヤ30による引っ張りが解除され、
金属板52が直線状態に戻る。その結果、カテーテル本体
の先端部50は、屈曲状態から直線状態に一挙に復帰す
る。
【0086】次に、押釦19を自由にすると、圧縮コイル
ばね17の付勢力によってスライダ保持具11、管20、21及
びスライダ22が上昇し、図4(b)の仮想線で示す元の
状態に復帰する。
【0087】以上のように、本例によれば、カテーテル
本体の屈曲解除が、押釦19を押すという極めて単純な操
作によって瞬時になされ、前述したカテーテル本体の屈
曲、この屈曲の微調整及び屈曲保持が極めて容易になさ
れるという操作の容易さに加えて、カテーテルの操作が
簡単かつ容易である。
【0088】この例において、スライダの付勢を、圧縮
コイルばねに替えて引っ張りコイルばねによってなさし
めることができる。即ち、図4のスライダ22とスライダ
保持具11とを引っ張りコイルばね(不図示)を介して接
続し、スライダ22が図において右方へ移動している状態
でスライダ22を左方へ付勢するようにする。
【0089】また、スライダ付勢用のばねを設けず、カ
テーテル本体先端部側の金属板52の弾性及び/又は可撓
性チューブ51の弾性によってカテーテル本体先端部側を
屈曲状態から直線状態へと原形に復帰させるようにでき
る。そのほか、押釦19を押す操作に連動してカテーテル
本体内に圧縮空気を導入し、この圧力によって屈曲解除
するようにもできる。
【0090】上記の実施例には、次のような変更を加え
ることができる。
【0091】例えば、コイル状チューブ体は、上記以外
の方法でも設置することができる。カテーテルチューブ
44内に埋設することができる。但し、この場合、金属板
52を接当させるストッパをチューブ内に設ける。
【0092】更に、コイル状チューブ体の内周面のみを
露出させてチューブ44に埋設しても良い。そして、この
場合はコイル状チューブ体100 の露出面に予めテフロン
被膜を施しておくことによって配線等との低摩擦性を持
たせることができる。
【0093】更に、コイル状チューブ体は、予め内周面
にテフロン被膜を施しておくことによって低摩擦性能が
向上する。
【0094】また、コイル状チューブ体は、カテーテル
本体先端部側51も含めてカテーテルチューブ全体に内設
することも可能である。但し、この場合は前述したよう
にコイル状チューブ体の剛性により腔壁を突き破ること
のないよう各部に充分な措置を施すことが重要である。
【0095】例えば、カテーテルチューブ全体に内設す
るコイル状チューブ体を次のような構造にし、操作用ワ
イヤをコイル状チューブ体の先端部に接続し、カテーテ
ルチューブの先端部側のみを屈曲しし易くすることがで
きる。この場合、金属板52は不要である。ワイヤ30は、
1本とするほか、2本以上としても良い。
【0096】図6は、コイル状チューブ体200 のカテー
テル本体先端部側50内に位置する部分 200aの板厚(図
2の符号a)を小さくして曲げ易くし、同カテーテル本
体後端部側43内に位置する部分 200bの板厚を大きくし
て曲げ難くした例を示す。
【0097】図7は、コイル状チューブ体300 のカテー
テル本体先端部側50内に位置する部分 300aの板幅(図
2の符号b)を小さくして曲げ易くし、同カテーテル本
体後端部側43内に位置する部分 300bの板幅を大きくし
て曲げ難くした例を示す。
【0098】コイル状チューブ体200 又は300 は、先端
部のみを機械的或いは化学的に研磨するか、ダイス等の
金型を使って延伸するか又は板厚或いは板幅の異なる2
つの素線を溶接、半田付け等の蝋接により接合し、コイ
ル巻きするかなどして得ることができる。
【0099】図8は、コイル状チューブ体400 のカテー
テル本体先端部側50内に位置する部分 400aの間隙(図
2の符号c)を大きくして曲げ易くし、同カテーテル本
体後端部側43内に位置する部分 400bの間隙を小さくし
て曲げ難くした例を示す。
【0100】上記のほか、コイル状チューブ体の形状、
寸法には部分的な変更を加えず、熱処理によってカテー
テル本体先端部側に位置する部分を軟質にし、同カテー
テル本体後端部側に位置する部分を標準の硬さとし、カ
テーテル本体先端部側を屈曲し易くすることができる。
【0101】この熱処理としては、例えば、カテーテル
本体先端部側に位置する部分だけを粘土等の断熱材で覆
っておいて、コイル状チューブ体に焼ならしを施す。カ
テーテル本体先端部側に位置する部分は、放冷時に上記
断熱材の作用によって緩りと冷却し、焼きなましが施さ
れて軟質となり、カテーテル本体後端部側に位置する部
分は焼ならしが施されて標準の硬さになる。
【0102】カテーテル本体42は他の適宜の構造の操作
部と組み合わせて使用することが可能である。
【0103】本発明に基づくカテーテルにおいては、カ
テーテル本体先端部側の屈曲状態をオペレータに知らせ
る機構を設けると便利である。
【0104】図9の例では、ハウジング3の環状ハンド
ル26と接する位置に微小凹部3bを設け、環状ハンドル
26には微小凹部3bに嵌入する爪26aを設けている。微
小凹部3bと爪26aとは、カテーテル本体42が直線状に
なっているときに互いに凹凸嵌合する位置に設けてあ
る。
【0105】この凹凸嵌合により、カテーテル本体42が
直線状になった瞬間に環状ハンドル26にかける力が小さ
くなる。また、この状態から環状ハンドル26を更に回動
しようとすると、凹凸嵌合解除のために環状ハンドル26
には若干大きなトルクを必要とするので、これらによ
り、カテーテル本体が直線状になったことをオペレータ
が知ることができる。
【0106】また、ハウジング3の環状ハンドルと接す
る部分に電極を設け、環状ハンドル26の内面に電極を設
け、両電極は、カテーテル本体42が直線状にあるときに
互いに接触するようにしておくことができる。このよう
にすると、カテーテル本体42が直線状に復帰したとき、
両電極が接触し、これら電極に接続するリード線に電流
が通じて例えばブザーが鳴り、この状態をオペレータに
知らせることができる。
【0107】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明の技術的思想に基づいて前記の実施例に種々の変形を
加えることができる。
【0108】例えば、コイル状チューブ体は、四角形の
ほか、図10(a)、(b)、(c)、(d)に示すよう
に、種々の断面形状(但し直線部在り)の素線を成形し
てなるものも使用可能である。また、可撓性チューブに
筒状の金網を埋め込んでも良い。図10中、 500、 600、
700、 800はコイル状チューブ体、 500a、 600a、70
0a、 800aは直線部である。
【0109】また、スライダの環状ハンドルに対する連
動や位置調整は、送りねじ機構や歯車の組み合わせによ
るほか、他の適宜の機構によることができる。
【0110】また、コイル状チューブ体は、カテーテル
本体を囲むようにしてその外周に配置することもでき
る。この場合は、コイル状チューブ体に抗血栓剤を塗布
する。
【0111】また、カテーテル本体先端部とスライダと
の連結には、ワイヤに替えて例えば帯鋼等を使用するこ
とができる。
【0112】また、コイル状チューブ体の素材には、線
状の素材以外に適宜の素材を使用して良い。
【0113】また、電気的作用によってカテーテル本体
先端部側を屈曲するようにもできる。例えば、カテーテ
ル本体先端部側に、金属板に替えてピエゾ素子を配し、
操作部からの電気信号によりピエゾ素子を変形させてカ
テーテル本体先端部側を屈曲する。この場合は、ワイヤ
のような連結手段は不要であり、操作部とピエゾ素子と
を、信号送信用のリード線で接続する。
【0114】更に、本発明に基づくカテーテルは、ケン
ト束の焼灼のほか、除去すべき他の器官の焼灼、或いは
焼灼以外の医療行為にも使用でき、血管以外の生体器官
内の挿通も可能である。
【0115】
【発明の作用効果】本発明は、カテーテル本体に配設さ
れたコイル状チューブ体が、この中心軸線を含む長さ方
向の断面において輪郭の少なくとも一部に直線部を有し
ているので、カテーテル本体後端部に設けられた操作部
の操作によってカテーテル本体先端部側を屈曲するに際
し、この先端部側以外のカテーテル本体部分の不所望な
変形を防止できる。
【0116】何故なら、前記直線部分が前記断面におい
て、隣接するコイル状チューブ体構成部分の互いに対向
する夫々の面に在る場合は、これら構成部分が変形直後
に面接触して移動に抗し、従ってコイル状チューブ体の
変形に抗するからある。
【0117】前記直線部が前記中心軸線と略平行になっ
ている場合は、前記構成部分を中心軸線方向に幅広にし
て変形し難くでき、或いは前記構成部分をコイル状チュ
ーブ体の半径方向の厚さを大きくして変形し難くでき
る。
【0118】以上の結果、カテーテルを生体器官内に挿
通し、カテーテル先端を生体器官内の所定の位置に到達
させる作業が容易になり、医療行為が迅速かつ安全に遂
行できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例によるカテーテルの一部破砕正面図であ
る。
【図2】同コイル状チューブ体の拡大斜視図である。
【図3】同カテーテルの斜視図である。
【図4】同スライダの復動動作を示す操作部の断面図で
ある。
【図5】同操作部の中心軸線と直交する切断面での断面
図である。
【図6】他の実施例によるカテーテルの部分断面図であ
る。
【図7】更に他の実施例によるカテーテルの部分断面図
である。
【図8】更に他の実施例によるカテーテルの部分断面図
である。
【図9】更に他の実施例による操作部の斜視図である。
【図10】更に他の実施例によるコイル状チューブ体の部
分断面図である。
【符号の説明】
30・・・ワイヤ 32、33、34、35・・・配線 41・・・操作部 42・・・カテーテル本体 43・・・カテーテル本体後端部側 44・・・後端部側チューブ 50・・・カテーテル本体先端部側 51・・・先端部側チューブ 52・・・金属板 53・・・ラージチップ(焼灼用電極) 54・・・ラージチップの端子板 55、56、57・・・環状電極 100 、200 、300 、400 、500 、600 、700 、800 ・・
・コイル状チューブ体 100b、100c、200c、300c、400c、500a、600a、700a、80
0a・・・直線部 CL・・・中心軸線 b・・・コイル状チューブ体の板幅 c・・・コイル状チューブ体の間隙 d・・・コイル状チューブ体の外径 e・・・コイル状チューブ体の内径

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管状体からなるカテーテル本体と、この
    カテーテル本体の先端部側を屈曲するための可動部材
    と、この可動部材を操作する操作部と、前記カテーテル
    本体に配設されたコイル状チューブ体とを有し、前記操
    作部は前記カテーテル本体の後端部に設けられ、前記可
    動部材は前記カテーテル本体の前記先端部側内に設けら
    れ、前記コイル状チューブ体は、素材をコイル状に成形
    してなるものであってその中心軸線を含む長さ方向の断
    面において輪郭の少なくとも一部に直線部を有している
    カテーテル。
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