JPH08124156A - 磁気記録媒体の製造方法 - Google Patents

磁気記録媒体の製造方法

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JPH08124156A
JPH08124156A JP6255656A JP25565694A JPH08124156A JP H08124156 A JPH08124156 A JP H08124156A JP 6255656 A JP6255656 A JP 6255656A JP 25565694 A JP25565694 A JP 25565694A JP H08124156 A JPH08124156 A JP H08124156A
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Ko Chen Ri
チェン リ・コウ
Jiengu Pengu U
ペング ウ・ジェング
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    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/84Processes or apparatus specially adapted for manufacturing record carriers
    • G11B5/842Coating a support with a liquid magnetic dispersion
    • G11B5/845Coating a support with a liquid magnetic dispersion in a magnetic field

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  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Manufacturing Of Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 非磁性帯状支持体の上に磁性塗布組成物を塗
布する過程で該未仕上げの磁気記録媒体の走行方向に沿
って優先的に配向している強磁性微粒子により引き起こ
される磁気異方性を消去する。 【構成】 (a) 非磁性帯状支持体20を供給するステッ
プ、(b) 該非磁性帯状支持体20上に磁性組成物11を塗布
して未仕上げの磁気記録媒体14を形成するステップ、
(c) 該未仕上げの磁気記録媒体14を第一の方向に移動さ
せながらランダム配向手段30を通過させるステップから
なる磁気記録媒体の製造方法であって、ランダム配向手
段30は、一組みの磁力線から成り、該一組みの磁力線は
単一の磁石31から発せられ、かつ該一組みの磁力線は、
第一の方向に対して交差する第二の方向において実質的
に等しい大きさの順方向及び逆方向磁界の両方を形成す
ることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ランダムに配向された
強磁性微粒子を含む磁気記録媒体を製造するための製造
方法に関する。さらに詳しくは、本発明は、1個または
それ以上の磁石を用いて、磁気記録媒体中に含まれる強
磁性微粒子をランダムに配向させてモジュレーションの
影響を最小限にする磁気記録媒体の製造方法に関する。
本発明の磁気記録媒体はディスクまたはシート状に形成
することが可能であるが、帯状の非磁性支持体上に磁気
記録層を塗布したものから、例えば打ち抜き加工等によ
って形成される。
【0002】
【従来の技術】磁気記録媒体は、代表的には、非磁性支
持体上に磁性記録組成物を塗布することにより調製され
る。磁性記録組成物は、バインダー溶媒中に均一に分散
されたCo−γ−Fe23 、Co−γ−Fe34
γ−Fe23 、γ−Fe2 3 またはCrO2 のよう
な強磁性微粒子を含んでいる。ポリエチレンテレフタレ
ート、三酢酸セルロース、二酢酸セルロース、ポリ塩化
ビニリデンまたはポリプロピレンからなる非磁性支持体
は、一般に、予め決められた方向に連続的に走行する帯
の形をなしている。磁性塗布層の形成には、ドクターコ
ート法、ボトムリバースコート法あるいはグラビアコー
ト法のような従来からの塗布法を適用することができ
る。
【0003】強磁性微粒子の中でも、特にコバルトでド
ープされたγ−Fe23 (Co−γ−Fe23 )は
幾何学的異方性を示し、それらは製造過程においてある
特定の方向、代表的には塗布方向すなわち未硬化磁気記
録媒体が走行する方向に配列される傾向があり、それに
より磁気記録媒体製品に異方性が発現される。そのよう
な異方性が存在する磁気記録媒体が磁性ディスクとして
使用されると、塗布方向で再生された信号の出力レベル
は、その他の方向の出力レベルよりも高くなる。その結
果、そのような異方性を持つ回転型磁性ディスクで再生
される出力信号レベルは、位置依存性を持つようにな
る。すなわち、出力信号は、信号が磁性ディスクのどこ
の位置で記録されたかの位置によって左右されることに
なる。この現象は通常、“モジュレーション”と呼ば
れ、磁気記録媒体、特に、フレキシブル磁気ディスク
(すなわち、フロッピーディスク)では望ましくない特
性である。 この異方性を取り除くため、角形比(残留
磁束密度/最大磁束密度)が、輪上の全ての測定点で同
じかまたは実質的に同じになるように、磁気記録媒体中
の強磁性微粒子は度々、ランダム配向装置にかけられ
る。そのような強磁性微粒子のランダム配向を達成する
のには、2つの方法が代表的に適用される。すなわち、
電磁界を使用すること、または磁石を使用することであ
る。電磁界を使用するランダム配向プロセスは次のよう
な長所がある。(1) 均一な減磁が可能であること、及び
(2) 比較的良好な配向結果が得られることである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電磁界
プロセスは次のような短所があることが判っている。
(1) 多量の電気エネルギーを消費する、(2) 多量の冷却
水を必要とし、従って、廃水が生じて汚染問題を引きお
こす可能性がある、及び(3) かさ高い装置のために大き
な空間を必要とすることである。他方、磁石を使用する
プロセスは、電気エネルギーも消費しないし冷却水も必
要としない。従って、後者のプロセスは環境問題を考慮
すれば前者のプロセスよりも妥当なものである。更に、
通常、磁石の体積は電磁界装置のそれよりも十分に小さ
い。従って、強磁性微粒子のランダム配向を達成してモ
ジュレーションの影響をなくすか、または最小限にする
には、磁石を基本としたプロセスを開発することが好ま
しいようである。
【0005】特開昭53−104205号公報および特開昭54−
149607号公報には、磁性塗布層に、第1配向には第1磁
界を、第2配向には逆方向を持つ第2磁界をかけて強磁
性微粒子の優先的配向を消去する方法が開示されてい
る。第2磁界は第1磁界よりも弱くかつ第1磁界の逆方
向である。また、米国特許第4,518,626 号には、磁性塗
布層をランダム配向手段にかけるという前述の両公報で
開示された方法を改善する方法が開示されている。この
米国特許は少なくとも5つの磁石からなり、各磁石から
の磁力線は隣接する2つの磁石を結ぶようになってい
る。強磁性微粒子をランダムに配向させることを開示し
た他の方法としては、特開平1 −251319号公報、特開平
1 −169725号公報、および特開昭61−160835号公報に見
ることができる。これらの公報に記載の方法は、全て磁
性塗布層が少なくとも2つの磁石が発する磁力線を受け
ることを必要としている。従って、少なくとも98%の
ランダムな配向を得るため1個の磁石だけで足りる方
法、すなわち、1個の磁石のみから発する磁力線を必須
とするランダム配向手段を開発することが望まれてい
る。
【0006】本発明の主たる目的は、ランダム配向手段
を用いて、磁気記録媒体の中で強磁性微粒子をランダム
に配向させる方法を提供することであり、ランダム配向
手段は、1個の磁石のみから発する磁力線からなってい
る。しかしながら、本発明は、互いに独立する2個以上
の磁石を使用することの融通性を許すものである。
【0007】さらに詳しくは、本発明の主たる目的は、
磁気記録媒体の製造において、磁性塗布層が塗布される
非磁性支持体の走行方向に沿って強磁性微粒子が優先的
に配向されることによって生じる磁気記録媒体のモジュ
レーションを消去する方法を提供することである。本発
明で示される方法は、磁界のy成分の180゜反転を起
こさせるランダム配向手段からなるが、ここに言う
“y”とは走行方向に対して垂直な方向である。一方、
帯状支持体の走行方向はx方向として示される。本発明
において示されるランダム配向手段は、1個の磁石のみ
で提供される。しかしながら、本発明の製造方法におい
ては、そのようなランダム配向手段を1個以上使用する
こともでき、その場合、それぞれのランダム配向手段は
互いに独立して機能する。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、(a)
非磁性帯状支持体を供給するステップ、(b) 該非磁性帯
状支持体上に磁性塗布組成物を塗布して未仕上げの磁気
記録媒体を形成するステップ、(c) 該未仕上げの磁気記
録媒体を第一の方向に移動させながらランダム配向手段
を通過させるステップからなる磁気記録媒体の製造方法
であって、ランダム配向手段は、一組みの磁力線から成
り、該一組みの磁力線は単一の磁石から発せられ、かつ
該一組みの磁力線は、第一の方向に対して交差する第二
の方向において実質的に等しい大きさの順方向及び逆方
向磁界の両方を形成する磁気記録媒体の製造方法であ
る。
【0009】本発明は、主に本発明のランダム配向手段
が1個の磁石のみから発する磁力線で構成されている点
で、従来技術とは区別される。なぜなら、従来技術の方
法にでは、磁力線は少なくとも2個の磁石に結合されて
いるからである。さらに、本発明では磁石が磁気記録媒
体の面と平行となるように配置される(すなわち、磁石
の主軸,S−Nは、磁気記録媒体を挟む面と平行であ
る)。これは、強磁性微粒子がランダムに配向される過
程で、磁石におけるS−N極を結んだ延長線が磁気記録
媒体に相当する面と交差しないように磁石が向けられて
いることを意味している。従来技術の方法では、磁石は
磁気記録媒体の方向に向いている。
【0010】本発明のランダム配向手段は、磁気記録媒
体が磁石を通過するとき、強磁性微粒子に付与したy方
向の磁力を1個の磁石のみで反転させる磁力線を提供す
ることができる。
【0011】本発明の好ましい実施態様では、磁石(即
ち、S−N)は、磁気記録媒体が走行する方向に平行に
配置される。磁石は磁気記録媒体の上方または下方に配
置することができる。他の好ましい実施態様としては、
磁石は第一の好ましい実施態様の平行位置から約60゜
水平に回転させる(それゆえ、磁石は磁気記録媒体の走
行方向に対して60゜の角度になる)ことである。第二
の好ましい実施態様では磁石は磁気記録媒体の走行方向
とは、もはや平行ではない。しかしながら、磁石は水平
にだけ回転されるものであるから、磁気記録媒体を挟む
面とは依然として平行である。
【0012】本発明において示された方法は、1個の磁
石のみで実現することが可能であるが、適応性をもたら
すためには複数の磁石を使用することもできる。もし、
このプロセスで、1個以上の磁石を使用した場合には、
各磁石は個別で独立したランダム配向手段を提供する。
本発明のさらに他の好ましい実施態様において2個の磁
石を使用する場合、第1の磁石は走行方向に対し60゜
の位置に配置され、第2の磁石は走行方向に対して12
0゜の位置に配置される。2個の磁石は互いに60゜の
角度を挟んで位置し、接近した状態、すなわち、2個の
磁石のN極(またはS極)同士が互いに向き合ってい
る。この実施態様においても2個の磁石が使用される。
両方の磁石とも未仕上げの磁気記録媒体の走行方向に平
行であり、接近した状態で配置されている。これらの2
つの実施態様では、2個の磁石を使用しているが、これ
らの磁石は接近した状態で配置されるため、磁力線は各
々個別の1個の磁石のみから発せられ、そして各磁石は
個別で独立したランダム配向手段を構成する。
【0013】
【実施例】本発明は、ランダムに配向された強磁性微粒
子を含む磁性塗布層を上面に塗布した非磁性帯状支持体
からなる磁気記録媒体を、モジュレーションの影響を消
去するように調製する製造方法に関するものである。本
製造方法は、ランダム配向手段によって強磁性微粒子を
ランダムに配向させるため、強磁性微粒子を含む未硬化
の磁性塗布層を上面に塗布した非磁性帯状支持体を含む
未仕上げの磁気記録媒体を連続的に走行させるステップ
からなる。
【0014】本発明のランダム配向手段は単一の磁石か
ら発せられる磁力線からなり、その磁力線のy方向成分
(y方向は非磁性支持体の走行方向に対して垂直であ
る)は、磁性塗布層が磁石から発する磁界の影響を受け
る領域として定義される処理ゾーンで180゜の反転を
示し、かつy方向成分における順方向成分も逆方向成分
もともに実質的に等しい大きさであり、それによって、
走行方向(即ちx方向)に沿って生じた強磁性微粒子の
望ましくない優先的配向を消去するものである。
【0015】次に図面を参照しながら説明する。図1は
本発明に適用される製造方法を示す概略図である。容器
12に収容されている磁性塗布組成物11は、非磁性帯
状支持体20の上面に塗布され、その支持体20は、矢
印xで示されるように、供給ロール21からガイドロー
ル22を経て、巻取ロール23へ連続的に走行してい
る。磁性塗布組成物11は非磁性帯状支持体20表面上
に磁性塗布層13を形成する。なお、磁性塗布層は、ド
クターコート法、ボトムリバースコート法またはグラビ
アコート法のような従来からの塗布方法を使用しても形
成することができる。
【0016】未仕上げの磁気記録媒体14は、非磁性帯
状支持体20上に塗布された磁性塗布層13を含んでお
り、磁性塗布組成物13中に含まれる磁性微粒子(図示
しない)をランダムに配向させるランダム配向手段30
を通過して走行することが示されている。ランダム配向
手段30を通過後、磁性塗布組成物13を含む磁気記録
媒体磁性帯状支持体20は、両方積層されて未仕上げの
磁気記録媒体14を構成しており、磁気記録媒体を形成
するためにオーブン40内を通過する。
【0017】図2の( a) は、本発明の第一の好ましい
実施態様によるランダム配向手段30の平面図を示した
ものであり、そのランダム配向手段30の上方を走行す
る未仕上げの磁気記録媒体14の一部を示している。ラ
ンダム配向手段30は、未仕上げの磁気記録媒体14の
下に配置され、且つその磁気記録媒体14の走行方向
(矢印x)と平行に配置された単一の磁石31からな
る。図2の( b) および図2の( c) は、それぞれ本発
明の第一の好ましい実施態様によるランダム配向手段3
0の正面図および側面図を示している。もし、必要およ
び/または所望するならば、ランダム配向手段30は、
未仕上げの磁気記録媒体14の下方に配置する代わり
に、磁気記録媒体14の上方に配置することもできる。
【0018】図3は、本発明の第一の好ましい実施態様
によるランダム配向手段30の磁力線を、未仕上げの磁
気記録媒体14の走行方向に対する種々の空間関係にお
いて図示している。ランダム配向手段30は、未仕上げ
の磁気記録媒体14からその下方に50mm〜200mmの
間の距離で配置される単一の磁石31からなる。本発明
において、磁石は、磁気記録媒体の面と平行になるよう
に、即ち、磁石の主軸S−Nが磁気記録媒体を挟む面と
平行になるように配置される。磁気記録媒体の面に平行
であることは、磁石のS−Nを結ぶ延長線がランダム配
向の処理中に磁気記録媒体に相当する面と交差しないよ
うに磁石が向けられることを意味している。従来技術の
方法と比較すると、従来の磁石は磁気記録媒体の方を向
いている。本発明のランダム配向手段は、磁気記録媒体
が磁石を通過するとき、y方向の磁力線を1個の磁石の
みで反転させる磁力線を出すことができる。そのための
順方向および逆方向のy方向磁界は実質的に同じ大きさ
である。
【0019】図4の( a) は、本発明の第一の好ましい
実施態様によるランダム配向手段30のx方向の磁界
を、磁気記録媒体から50mm〜200mmの距離でプ
ロットしたものである。また図4の( b) は、本発明の
第一の好ましい実施態様によるランダム配向手段30の
y方向の磁界を、磁気記録媒体から50mm〜200m
mの距離でプロットしたものである。図3および図4の
( b) から、y方向の磁界の完全な反転がランダム配向
手段30によって達成できると認められる。さらに重要
なことは、磁界の順方向および逆方向のy方向成分は同
じ大きさであることである。図4の( b) に示される磁
力線の順方向成分及び逆方向成分は、本発明における一
組みの磁力線とみなすことができる。
【0020】そして、y方向はx方向(未仕上げの磁気
記録媒体の走行方向)とは垂直であるから、本発明のラ
ンダム配向手段30は、塗布段階で発生するせん断作用
によって引き起こされがちな、優先的にx方向へ配向さ
れてしまっている未仕上げの磁気記録層に含まれる強磁
性微粒子を、ランダムに配向させるのに有効な手段を提
供することができる。
【0021】図5は、従来技術の方法で示された類似の
ランダム配向手段の磁力線を図示したものである。図6
の( a) は、x方向における逆方向の磁界を示してい
る。x方向は塗布方向であるから、x方向におけるその
ような反転は、強磁性微粒子を完全にランダム配向させ
るのには効果的ではない。図6の( b) はy方向の磁界
の大部分は同じ方向にある(負のy方向)ことを示して
いる。図6の( b) はy方向の磁界においてわずかな部
分が正のy方向の磁力を持つことを示しているが、それ
は余りに小さいため重要性は全くないことを示してい
る。このように、従来技術の方法では、y方向の磁界順
方向および逆方向の両方を含む所望の磁力線を形成する
ためには、常に2個以上の磁石が必要となる。
【0022】図1では、磁石31は、未仕上げの磁気記
録媒体14の走行方向に平行である。もし、望むなら
ば、磁石31を水平に回転させて同様なランダム配向手
段30を提供することができる。図7は本発明の第二の
好ましい実施態様を示す斜視図である。同図において、
磁石31は未仕上げの磁気記録媒体14の下方に配置さ
れているが、走行方向(x)からは60゜の位置にあ
る。y方向の磁場は比較的影響を受けないので、図7の
ランダム配向手段30は、図1のランダム配向手段と同
様な機能を備えている。磁石、即ち、S−Nの配向は、
x方向からは60゜であるが、磁石はy方向の磁界が磁
石自身を反転させる磁力線をまだ持ち続け、しかも正負
のy方向の磁界は実質的に同じ大きさである。水平方向
に磁石を回転させると、ランダム配向手段30によって
占められている処理ゾーンの有効長が長くなる効果があ
る。
【0023】本発明は、所望のランダム配向手段を提供
するのに1個の磁石のみ必要とするものであるが、2個
以上の磁石を使用することもでき、各々の磁石は、個別
で単一の磁石でのランダム配向手段として機能するの
で、設計の自由度がある。図8は本発明の第3の好まし
い実施態様を示す斜視図であり、未仕上げの磁気記録媒
体14の走行方向から各々60゜と120゜にある2つ
の磁石を含むものである。2個の磁石は互いに60゜の
位置にある。
【0024】図9は本発明の第4の好ましい実施態様を
示す斜視図であり、未仕上げの磁気記録媒体14の走行
方向に対して平行にある2個の磁石を含むものである。
図8および図9において、磁石のN極は、図8では符号
32と33、図9では符号34と35であり、互いに向
き合っている。結果として、交錯しない磁力線が個別に
2組(3個以上の磁石を使用すればより多くなる)あ
り、各組の磁力線は1個の磁石のみから発せられてい
る。換言すれば、各々の磁石は個別で、独立したランダ
ム配向手段を提供する。
【0025】次に、本発明を以下の実施例を参照して更
に詳しく説明する。なお、本発明の好ましい実施態様を
含む次の実施例の説明は、図示と記述を目的とするもの
であって、本発明を厳密な形で開示しようとするため、
発明の全てを記述するものではなく、また、限定するも
のでもない。
【0026】[実施例1]磁性塗布組成物を次の組成で
調製した: 成分 Co−γ−Fe23 (Hc =650Oe ):100g pu5715:27g VAGF:22g L−38:2. 8g ステアリン酸:0. 5g 炭酸:6. 7g Cr23 :4. 4g ラウリン酸:1. 5g トルエン:110g シクロヘキサノール:46g MEK:62g
【0027】磁性塗布組成物11を図1に示すように容
器12に入れた。塗布組成物12を20m /min の速度
で非磁性帯状支持体20上に塗布した。図3に示すよう
に、ランダム配向手段は1個の磁石からなり、その寸法
は450mm×100mm×75mmであり、3.8MGOe
の磁気エネルギーを持っている。この実施例1により作
られた磁気記録媒体を種々の角度で磁気強度を測定し、
その結果を表1に示している。表1からわかるように、
優れた結果が得られ、垂直方向の角形比(SQ⊥)を水
平方向の角形比(SQ|)との比率を計算すると、0.
979であった。
【0028】[実施例2]実施例2において、磁石が図
7に示すように未仕上げの磁気記録媒体14の走行方向
(x)から60゜の角度で回転している以外は、実施例
1と同一の磁性塗布組成物及び同一の手法であった。実
施例2により作られた磁気記録媒体を種々の角度で磁界
を測定し、結果を同じく表1に示している。垂直方向の
角形比(SQ⊥)と水平方向角形比(SQ|)との優れ
た比率0.998が証明するように、実施例2において
も優れた結果を得た。
【0029】[実施例3]実施例3において、図8に示
すように2個の磁石を使用して、未仕上げの磁気記録媒
体14の走行方法(x)から各々60゜と120゜回転
していること以外は、実施例1と同一の磁性塗布組成物
及び同一の手法であった。この実施例3により作られた
磁気記録媒体を種々の角度で磁界を測定し、結果を同じ
く表1に示している。垂直方向の角形比(SQ⊥)と、
水平方向の角形比(SQ|)との優れた比率0.999
8が証明するように優れた結果を得た。
【0030】[実施例4]図9に示すように、2個の磁
石34,35が未仕上げの磁気記録媒体14の走行方法
(x)と平行である以外は実施例3と同一の磁性塗布組
成物と同一の手法であった。実施例3により作られた磁
気記録媒体を種々の角度で磁界を測定し、結果を同じく
表1に示している。垂直方向の角形比(SQ⊥)と、水
平方向の角形比(SQ|)との優れた比率0.989が
証明するように、優れた結果を得た。
【0031】前述した本発明の好ましい実施態様は、図
示及び説明を目的として示されたものである。前述の教
示を考慮して明らかな改良および変形を行うことは可能
である。実施例は本発明の原理および本発明の実施を最
もよく説明するように選びかつ前述したのであり、これ
によって、当業者に対し、本発明を各種実施例で利用す
ること、及び予想される特殊な用途に適応するように各
種の変形を行うことを可能にさせるものである。そのよ
うな全ての改良および変形は、本発明の特許請求の範囲
が、正当で合法的かつ公正に権利化された範囲に照らし
て解釈されるとき、特許請求の範囲によって定められる
本発明の権利範囲に含まれる。
【0032】
【表1】
【0033】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明の磁気記録媒体の製造方法によれば、1個の磁石の
みを使用するランダム配向手段を用いて磁気記録媒体中
の強磁性微粒子をランダムに配向することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気記録媒体の製造方法に使用される
装置を示す概略図である。
【図2】本発明の第一の好ましい実施態様に係るランダ
ム配向手段の平面図、正面図および側面図である。
【図3】本発明の第一の好ましい実施態様に係るランダ
ム配向手段の磁力線を、未仕上げの磁気記録媒体との空
間関係において示す説明図である。
【図4】本発明の第一の好ましい実施態様に係るランダ
ム配向手段のx方向磁場、y方向磁場を示す磁力線分布
図である。
【図5】従来技術のランダム配向法による磁力線を、未
仕上げの磁気記録媒体との空間関係において示す説明図
である。
【図6】従来技術のランダム配向法によるx方向磁場、
y方向磁場を、未仕上げの磁気記録媒体からの距離で示
す磁力線分布図である。
【図7】本発明の第二の好ましい実施態様に係る磁石の
配置を示す斜視図である。
【図8】本発明の第三の好ましい実施態様に係る磁石の
配置を示す斜視図である。
【図9】本発明の第四の好ましい実施態様に係る磁石の
配置を示す斜視図である。
【符号の説明】
11 磁性塗布組成物 12 容器 13 磁性塗布層 14 未仕上げの磁気記録媒体 20 非磁性帯状支持体 21 供給ロール 22 ガイドロール 23 巻取ロール 30 ランダム配向手段 31, 32, 33, 34, 35 磁石 40 オーブン

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a) 非磁性帯状支持体を供給するステッ
    プ、 (b) 該非磁性帯状支持体上に磁性組成物を塗布して未仕
    上げの磁気記録媒体を形成するステップ、 (c) 該未仕上げの磁気記録媒体を第一の方向に移動させ
    ながらランダム配向手段を通過させるステップからなる
    磁気記録媒体の製造方法であって、 前記ランダム配向手段は、一組みの磁力線から成り、該
    一組みの磁力線は単一の磁石から発せられ、かつ該一組
    みの磁力線は、前記第一の方向に対して交差する第二の
    方向において実質的に等しい大きさの順方向及び逆方向
    磁界の両方を形成することを特徴とする磁気記録媒体の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 前記ランダム配向手段の磁石が、前記非
    磁性帯状支持体の面と平行に配置されることを特徴とす
    る請求項1記載の磁気記録媒体の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記ランダム配向手段の磁石が、前記第
    一の方向に対して0゜から60゜の間の角度で配置され
    ることを特徴とする請求項1記載の磁気記録媒体の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 前記ランダム配向手段の磁石が、前記第
    一の方向に対して60゜の角度で配置されることを特徴
    とする請求項3記載の磁気記録媒体の製造方法。
  5. 【請求項5】 (a) 非磁性帯状支持体を供給するステッ
    プ、 (b) 該非磁性帯状支持体上に磁性組成物を塗布して未仕
    上げの磁気記録媒体を形成するステップ、 (c) 該未仕上げの磁気記録媒体を第一の方向に移動させ
    ながらランダム配向手段を通過させるステップからなる
    磁気記録媒体の製造方法であって、 前記ランダム配向手段が2組みの磁力線及び2個の磁石
    から構成され、前記各一組みの磁力線は、それぞれ個別
    の前記磁石から発せられることを特徴とする磁気記録媒
    体の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記2個の磁石の両方が前記支持体の面
    と平行に配置されることを特徴とする請求項5記載の磁
    気記録媒体の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記2個の磁石が前記第一の方向に対し
    て、それぞれ0゜〜60゜及び120゜〜180゜で配
    置されることを特徴とする請求項5記載の磁気記録媒体
    の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記2個の磁石が前記第一の方向に対し
    て、それぞれ60゜及び120゜で配置されることを特
    徴とする請求項7記載の磁気記録媒体の製造方法。
  9. 【請求項9】 (a) 非磁性帯状支持体を供給するステッ
    プ、 (b) 該非磁性帯状支持体上に磁性組成物を塗布して未仕
    上げの磁気記録媒体を形成するステップ、 (c) 該未仕上げの磁気記録媒体を第一の方向に移動させ
    ながらランダム配向手段を通過させるステップからなる
    磁気記録媒体の製造方法であって、 前記ランダム配向手段は、前記非磁性帯状支持体の面と
    平行に配置された単一の磁石から構成され、該磁石は1
    個の磁石のみから一組みの磁力線を発生させ、該一組み
    の磁力線は、前記第一の方向に対して交差する第二の方
    向において実質的に等しい大きさの順方向及び逆方向磁
    界の両方を形成することを特徴とする磁気記録媒体の製
    造方法。
  10. 【請求項10】 前記磁石が前記第一の方向に対して0
    ゜〜60゜の間の角度で配置されることを特徴とする請
    求項9記載の磁気記録媒体の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記磁石が前記第一の方向に対して6
    0゜で配置されることを特徴とする請求項10記載の磁
    気記録媒体の製造方法。
  12. 【請求項12】 (a) 非磁性帯状支持体を供給するステ
    ップ、 (b) 該非磁性帯状支持体上に磁性組成物を塗布して未仕
    上げの磁気記録媒体を形成するステップ、 (c) 該未仕上げの磁気記録媒体を第一の方向に移動させ
    ながらランダム配向手段を通過させるステップからなる
    磁気記録媒体の製造方法であって、 前記ランダム配向手段が2個の磁石から構成され、各磁
    石は、別々で独立しており別個の前記磁石から一組みの
    磁力線を発生することを特徴とする磁気記録媒体の製造
    方法。
  13. 【請求項13】 前記2個の磁石の両方が前記支持体の
    面と平行に配置されることを特徴とする請求項12記載
    の磁気記録媒体の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記2個の磁石が前記第一の方向に対
    して、それぞれ0゜〜60゜及び120゜〜180゜で
    配置されることを特徴とする請求項12記載の磁気記録
    媒体の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記2個の磁石が前記第一の方向に対
    して、それぞれ60゜及び120゜で配置されることを
    特徴とする請求項14記載の磁気記録媒体の製造方法。
JP6255656A 1994-04-14 1994-10-20 磁気記録媒体の製造方法 Pending JPH08124156A (ja)

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GB9415616D0 (en) 1994-09-21
GB2291999A (en) 1996-02-07
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