JPS59168936A - 磁気記録媒体の製造装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、塗布法により磁気記録層を非磁性支持体上に
設ける磁気記録媒体の製造装置に関するものであり、さ
らに詳しくは、ディスク状あるいはシート状の磁気記録
媒体の磁気記録層中の強磁性微粒子の配向を無配向化す
る機能を備えた磁気記録媒体の製造装置に関するもので
ある。

一般に、フレキシブル磁気ディスクや磁気シートは、帯
状の非磁性支持体をこの支持体の長手方向に連続搬送し
つつ溶剤によシ溶解された結合剤中に分散された強磁性
微粒子を塗布することにより製造されているが、製造中
に強磁性微粒子が特定方向に配列され磁気記録媒体に異
方性が生ずると種々の方向に対する磁気特性および電磁
気特性にも異方性が生ずる。

磁性粒子の配列が塗布方向に沿う場合は、磁気記録媒体
が磁気ディスクの場合は塗布方向の再生出力信号が他方
向のそれに比して高くなり、その結果磁気ディスクから
読み取られる再生出力信号レベルは磁気ディスクの回転
に従って変化する。

従って、例えば回転させて使用するフレキシブル磁気デ
ィスクを製造する場合は強磁性微粒子が直線的方向性を
有さないように一般的磁気テープの製造プロセスにおい
て、磁性粒子の配向を物理的に除去することによシある
いは磁界を遮蔽することによシ製造されているが、この
ような手段を用いても塗布時の流動配向によシ依然とし
て塗布方向に直線的方向性が発生しその結果再生出力レ
ベルの変動が発生する。

この様々、塗布時の流動配向を除去するために、従来よ
り多くの方法が用いられている。

例えば特開昭５４−１５９２０４号、特開昭５４−１４
９６０７号公報に示される如く、帯状支持体上に磁性層
を塗布し、乾燥固化する前に、各種磁場を用い、無配向
化する方法であり、磁性粒子はランダムに、配置された
型となシ、ディスク状での再生出力信号レベルは円周に
対し一定となる。しかし、従来の無配向化における磁場
設定は、永久磁石あるいは、電磁石の磁力を微妙にコン
トロールし、無配向化を行々っておシ、帯状支持体の搬
送におけるパスロール間のたわみ、振動等によシ、支持
体上の磁性層面が受ける磁力は変化してしまう（支持体
のたわみ、振動等により、磁石と支持体との距離が変わ
るため、磁性層中の強磁性微粒子の受ける磁力が変化す
る）。そのため支持体の長手方向に対して安定した無配
向化が困難となる。

本発明は鋭意検討を重ねた結果、無配向化を行なう装置
として、上記欠点を無くし支持体の長手方向の無配向化
を均一なものとするため、支持体上に磁性層を塗布した
後、乾燥固化する前に、塗布層と反対面の支持体面に接
する支持体搬送ローラーに近接する位置に無配向化用磁
石を表面に設置した回転磁石ローラーを配設した磁気記
録媒体の製造装置を提　３− 供するものであシ、本発明装置においては、回転ローラ
ー表面の磁石衣１面と、搬送ローラーに接し搬送されて
いる支持体上の磁性層は常に一定距離（一定礎力）とな
るため、支持体の長手方向における均一な無配向化が可
能となる。

以下、図面を参照して本発明の詳細な説明する。

第１図は本発明の１実施例による磁気記録媒体の製造装
置を示すものである。送シ出し部ｌに貯蔵された帯状の
非磁性支持体２は、磁性層塗布部３においてその表面に
磁性層が塗布され、支持体搬送ローラー４に掛けられて
乾燥部５に送られ、該乾燥部５において上記磁性層が乾
燥された後、巻取部６に巻き取られる。そして上記支持
体搬送ローラー４と、支持体２をはさんで対向する近接
位置には、本ｔ−ｔｑの特徴部分である回転磁石ローラ
ー７が配設されている。

上記回転磁石ローラー７は、第２図に詳し　４− く示すように円柱状あるいは円筒状部材の表面に無配向
化用磁石７ａが設けられてなるものであり、支持体搬送
ローラー４と平行に配され、図示しない駆動装置により
支持体２の搬送方向あるいはその反対方向に回転される
。

乾燥部５に送られる前の未硬化の磁性層を担持する支持
体２が上記支持体搬送ローラー４を通過する際、該磁性
層内の強磁性微粒子は上記回転磁石ローラー７の無配向
化用磁石７ａの磁力を受け、無配向化される。そして支
持体２は支持体搬送ローラー４に掛けられている８分に
おいてはたわんだシ、振動することが々いので、該支持
体２と上記無配向化用磁石７ａとの距離は常に一定に保
たれ、したがって支持体２の磁性層が受ける磁力は常に
一定となシ、支持体２の長手方向にわたって均一な無配
向化がなされる。

上記無配向化用磁石７ａとして用いられる永久磁石材料
としては、 ■　アルニコ系磁石 ■　Ｂａ−フェライト系磁石 ■　希土類コバルト系磁石 等が挙げられ、第２図に示す如くローラー状の成形品、
あるいは、フレキシブル磁石をローラー表面に貼付した
ものを使用することも可能である。フレキシブル磁石と
は、上記のような磁石の粉末を合成ゴムに練込んだもの
である。

永久磁石の磁界の強さは強磁性微粒子のサイズ、形状、
塗布液粘度、塗布厚味、塗布スピード、回転磁石ローラ
ーの回転方向２回転速度、さらに磁性体の保磁力によシ
異々つて来るが、保磁力２５０〜７０００ｅ程度のもの
は、塗布磁性層面での磁力が８０Ｇ（ガウス）以上であ
ると、充分々無配向化を行ない得ることが判った。好ま
しくは１００〜６００Ｇである。

一般に前述したフレキシブル永久磁石の場合、低価格で
しかも種々な着磁パターンが可能であるが、高磁力（１
００ＯＧ以上）のものは少々＜ｉｏｏ〜６００Ｇ程度の
ものが多い。

このフレキシブル永久磁石は、第゛２図の様にローラー
表面に巻付けることが容易であるため、本発明に適して
いる。

成形永久磁石は、高磁力のものが得られやすいが、円柱
形に成形しなければならず、加工が困難で、コストも高
い。

次に本発明の無配向化用磁石の表面展開着磁パターンと
、回転磁石ローラーの表面回転速度を鋭意検討した結果
、第３Ａ〜３Ｅ図に示す着磁パターンが有効に無配向化
を行ない得ることが判った。第３Ａ図に示す全表面がＮ
極の磁石を用いる場合、回転磁石ローラーの回転は、支
持体の搬送方向と同じ方向への回転の方が、逆回転より
無配向化しゃすく、表面速度については、支持体の搬送
スピードと同一から約１．５倍の速度まで良い結果が得
られた。

第３Ｂ〜３Ｅ図の着磁パターンの磁石を用いる場合、回
転方向は支持体の搬送方向と逆回転のときは、支持体の
搬送スピードの２／３以下の表面速度が良く、１／２か
ら、１／４が特に良い無配向化が得られた。また、支持
体の搬送方向と同じ方向に回転するときは、表面速度が
搬送スピードの１：２倍以上になってから無配向化効果
が出始め、表面速度が搬送スピードの２倍近辺のとき効
率の良い無配向化が得られた。

支持体搬送ローラーを利用した針状磁性粉の無配向化の
事例として、特開昭５７−１８９３４３号、特開昭５７
−１８９３４４号、特開昭５７−１８９３４５号がある
が、これらの方法および装置はローラー中に、原反ベー
スフィルムの送シ方向と直交する方向に磁場を発生する
様複数個の永久磁石を設置するものである。これらの方
法であると永久磁石間に磁力線の谷が生じ、その部分と
直交磁力を受けた部分に、配向（無配向化）のムラが生
じ、場合によっては、塗布磁石層面に支持体の送シ方向
にそって磁力線の谷の部分に縞模様が生じてしまい、商
品価値が損なわれる。これら配向のムラ、縞模様等を無
くし、支持体の幅方向に対し、均一々無配向化が行なえ
る様鋭意検討した結果、前述した第３Ａ〜３Ｅ図に示す
着磁パターンを有する無配向化磁石を用いることが好ま
しいことが判った。以上詳細に説明した通シ本発明の装
置は、支持体を緊張する支持体搬送用ローラーの近接位
置に回転磁石ローラーを配したため、微妙な磁力のコン
トロールを行なわず、容易に支持体の長手方向にわたっ
て均一な無配向化を行なうことが可能となっている。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の１実施例を示す概略図、第２図は上記
実施例の一部を拡大して示す斜視図、 第３Ａ〜３Ｅ図は本発明に用いられる無配向化用磁石の
着磁パターンの例を示す説明図である。 ２・・・非磁性支持体 ３・・・磁性層塗布部 ４・・・支持体搬送ローラー ７・・・回転磁石ローラー ７ａ・・・無配向化用磁石 第１図 第２図 　１１− 第３Ａ図 第３Ｃ図 第３Ｅ図 第３Ｂ図 第３Ｄ図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 強磁性微粒子を溶剤によシ溶解された結合剤中に分散し
   てなる塗布液を、連続的に搬送される帯状の非磁性支持
   体上にこの支持体の長手方向に沿って塗布することによ
   り磁気記録層を設ける磁気記録媒体の製造装置において
   、支持体搬送ローラーに対し、表面に無配向化用磁石を
   そ々えた回転磁石ローラーを近接配置したことを特徴と
   する磁気記録媒体の製造装置。