JPH0812373A - 成膜方法 - Google Patents

成膜方法

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JPH0812373A
JPH0812373A JP16881594A JP16881594A JPH0812373A JP H0812373 A JPH0812373 A JP H0812373A JP 16881594 A JP16881594 A JP 16881594A JP 16881594 A JP16881594 A JP 16881594A JP H0812373 A JPH0812373 A JP H0812373A
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Nobuyoshi Toyohara
延好 豊原
Takeshi Kawamata
健 川俣
Nobuaki Mitamura
宣明 三田村
Hiroshi Ikeda
浩 池田
Kazunari Tokuda
一成 徳田
Yoshiki Nitta
佳樹 新田
Bunji Akimoto
文二 秋元
Toshiaki Oimizu
利明 生水
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スパッタリング法により低屈折率、好ましく
は1.43以下の屈折率の膜を容易に形成する。 【構成】 スパッタリング法にて光学部材面に低屈折率
の光学簿膜を形成させる際に、光学部材を支持する治具
2の部材内部に吸着させたガスを放出することにより光
学部材2の面にガスを供給し、前記ガスにて光学部材2
の面を覆いつつ成膜させる

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光学部品における反射防
止膜やハーフミラー等の光学簿膜の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光学部材面にMgF2 やSiO2
を用いて真空蒸着法により光学簿膜を形成することが行
われている。また、近年はこの光学簿膜の成膜方法とし
て、基板を加熱することなく優れた膜の密着性が得られ
ることや、自動化の容易さという利点から、スパッタリ
ング法により光学簿膜を形成する技術が検討されてい
る。
【0003】前記の真空蒸着法で用いているMgF
2 は、スパッタリング法にて用いた場合にフッ素が解離
して可視光の吸収が生じるために、スパッタリング法に
使用することができない。そのために、スパッタリング
法ではSiO2 あるいはSiO2と他の物質との混合物
を使用することが検討されている。
【0004】例えば、特開平2−96701号公報に開
示された発明によると、低屈折率材料にSiO2 または
SiO2 とAl2 3 (アルミナ)の混合物あるいはS
iO2 を主成分とする物質を用い、高屈折率材料にTi
2 、Ta2 5 、ZrO2、In2 3 、SnO2
Nb2 5 またはYb2 3 あるいはこれらの混合物を
用いて、透明基板上に高屈折率材料と低屈折率材料とを
交互にスパッタリング法により積層して反射防止膜を得
るという技術が記載されている。
【0005】また、この反射防止膜を成形する際に光学
部品を支持するために用いる治具は、スパッタリング中
に発生するプラズマに耐えるものであれば特に限定する
必要がなく、通常はステンレスやアルミニウム合金ある
いは真鍮にメッキを施したものなどが用いられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、SiO
2 の屈折率は1.46程度であり、MgF2 と比べて高
いためスパッタリング法にて反射防止膜を形成させる場
合に単層の膜だけでは充分な反射防止効果が得られな
い。そこで、屈折率を下げるために2層以上の膜構成に
してみてもまだ充分な効果があるとはいえなかった。
【0007】また、一般に偏光ビームスプリッターやエ
ッジフィルター等を構成する場合には高屈折率物質と低
屈折率物質との屈折率差が大きい方が望ましいとされて
いるが、従来の成膜方法によって低屈折率物質であるS
iO2 を使った場合は充分な特性を得ることができない
という問題があった。
【0008】よって本発明は前記問題点に鑑みてなされ
たものであり、スパッタリング法により低屈折率、好ま
しくは1.43以下の屈折率の膜を容易に形成する方法
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は請求項1および2に係る手段として、スパ
ッタリング法にて光学部材面に低屈折率の光学簿膜を形
成させる際に、光学部材を支持する治具の部材内部に吸
着したガスを放出させて、そのガスにて光学部材面を覆
いつつ成膜させることとした。
【0010】請求項1および3に係る手段としては、ス
パッタリング法にて光学部材面に低屈折率の光学簿膜を
形成させる際に、光学部材を支持する治具の開口部から
ガスを噴出させ、そのガスにて光学部材面を覆いつつ成
膜させることとした。
【0011】請求項1および4に係る手段として、屈折
率が1.43以下のSiO2 およびその混合物にて構成
する膜を成膜することとした。
【0012】
【作用】一般的に、膜の密度を下げることにより膜の屈
折率をバルクの屈折率よりも低くすることが可能とされ
ている。例えば、SiO2 あるいはSiO2 と他の物質
との混合物からなる成膜をする際に、成膜部分にガスを
導入させ、膜中にガスを取り込ませて膜の密度を下げる
ことができれば、屈折率を低下させることができる。
【0013】この成膜方法の実施に際しては、スパッタ
リング装置のチャンバー内をガスで満たすか、または光
学部材近傍のガス密度を高めることが挙げられるが、前
者の場合は、チャンバー内の平均自由行程の低下を招
き、SiO2 あるいはSiO2と他の物質との混合物等
の成膜材料を光学部材まで到達させる条件を損なう原因
になる。従って、後者の場合のように、光学部材を支持
する治具からガスを発生させ、成膜させる光学部材の面
近傍だけのガス密度を高めることにより、膜の低屈折率
化が確実に実施できる。
【0014】本発明の成膜方法によれば、請求項1およ
び2に係る作用としては、成膜時に光学部材を支持する
治具部材内部に吸着したガスを放出させて、そのガスに
て光学部材面を覆っているので、低密度の膜を形成させ
ることができる。この場合の光学部材を支持する治具
(コートヤトイ)には多孔質セラミックまたは多孔を有
するアルミニウム合金等の多孔質物質を用いるとよい。
【0015】この多孔質物質を得るには、例えば、アル
ミニウム合金はpH3〜9の溶液に浸漬することにより
孔食が発生する、その孔食の条件はpH5〜8の範囲が
最適であることが知られている。特に銅を多く含有する
A2017合金は、5から8のpH値にて短期間の浸漬
で多孔に形成することができる。
【0016】また、この多孔質物質は大気に曝すことに
より大気中のガスを吸着し、逆にガスを吸着した多孔質
物質を真空中に曝すことにより、吸着したガスを徐々に
放出する性質を有している。。
【0017】このような性質を利用して本発明では、光
学部材を支持するアルミニウム合金等からなる治具を多
孔質に成形する。また、本発明の成膜方法においては成
膜の際に、スパッタリング時の輻射熱等により治具が加
熱されることにより治具内に吸着したガスが多量に放出
されやすくなる。
【0018】請求項1および3に係る作用としては、成
膜時に治具の開口部から噴出したガスにて光学部材面を
覆っているので、このガスで低密度の膜を形成させるこ
とができる。この場合に供給するガスの種類は特に限定
するものではないが、希ガス、窒素、酸素、二酸化炭素
等があげられる。
【0019】請求項1および4に係る作用としては、本
発明において光学部材面をガスにて覆いつつ屈折率が
1.43以下のSiO2 、あるいはSiO2 と他の物質
との混合物等で膜を構成させるので、通常の方法にて形
成された膜より密度の低い膜を形成させることができ
る。形成した膜の屈折率は、混合物の添加量や成膜条件
にもよるが、おおよそ1.37から1.43程度と充分
に低い。
【0020】従って、SiO2 あるいはSiO2 と他の
物質との混合物の単層だけでも充分な反射防止効果を得
ることができる。また、反射防止膜の他に、偏光ビーム
スプリッター等を構成する場合にも少ない層数で充分な
特性を得ることができる。
【0021】
【実施例1】図1および図2は本発明の実施例を示し、
図1はコートヤトイにてガラスレンズを保持した図、図
2は本実施例で得られた膜の反射防止効果を示す線図で
ある。 本実施例ではコートヤトイ1の材質に多孔質セ
ラミックを用い、屈折率1.50のガラスレンズ2を保
持して成膜を行った。
【0022】成膜に際しては、まず、スパッタリング装
置の真空層内にてコートヤトイ1にガラスレンズをセッ
トし、6×10-4Paまで排気した後、真空層内全体の
分圧が0.3PaになるようにArガスを真空層に導入
した。基板加熱を行わず、ターゲットにはSiO2 を使
用し、高周波(RF)スパッタリング法により投入電力
を100Wとして表1に示す膜厚で成膜を行った。
【0023】本実施例によれば、反射防止膜は単層膜で
表1に示すように屈折率1.37の良好な数値が得られ
た。また、図2の線図に示すように可視領域(波長λ=
400〜700nm)においてガラスレンズの片面の反
射率が2%以下となるので、従来のSiO2 を主成分と
する低屈折率材料より得られる反射率3%以上に比べて
反射防止性能を充分に満足することができる。
【0024】
【表1】
【0025】また、強度試験として、45°傾斜させた
レンズ上に、アランダム#80を50cmの高さから5
ml/30secにて落下させた後、傷の有無を評価し
た結果、傷はみられず優れた膜強度を示した。
【0026】
【実施例2】図3および図4は本発明の実施例2を示
し、図3はコートヤトイにてポリカーボネート樹脂基板
(PC)を保持した図、図2は本実施例で得られた膜の
反射防止効果を示す線図である。本実施例ではコートヤ
トイ3の材質にアルミニウム合金A2017を用い、ポ
リカーボネート樹脂基板(PC)4を保持して成膜を行
った。
【0027】前記のコートヤトイ3は、使用する前に、
pH4の弱酸に1週間浸漬すことにより多孔質材料を得
た。成膜に際しては、まず、スパッタリング装置の真空
層内にてコートヤトイ3にポリカーボネート樹脂基板
(PC)4をセットし、4×10-3Torrまで排気し
た後、真空層内全体の分圧が0.2PaになるようにN
eガスを真空層に導入した。ターゲットにはSiO2
Al2 3 をそれぞれ粉砕した後95:5の重量%の割
合で混合し、焼結したものを低屈折率材料としてを使用
し、高屈折率材料としてWO3 を使用した。SiO2
Al2 3 の混合物は投入電力100W、WO3 は50
0Wの高周波スパッタリング法にて表2に示す膜厚で成
膜を行った。
【0028】本実施例によれば、ポリカーボネート樹脂
基板(PC)4をセットするコートヤトイ3の材料に多
孔を有するアルミニウム合金A2017を用いたことに
よりSiO2 とAl2 3 の混合物からなるターゲット
をスパッタリングして得られた膜は、コートヤトイ3の
材料中から発生したガスにより、表2に示すように屈折
率1.40の良好な数値が得られた。また、WO3 から
なるターゲットの場合は、SiO2 とAl2 3 の混合
物の場合に比べて成膜速度を速くしたため、膜中に入り
込むガスは殆どなく、1.90の高屈折率を得ることが
できた。
【0029】
【表2】
【0030】また、図4に示すように、5層にしたこと
により、ポリカーボネート樹脂基板(PC)4の片面の
反射率は従来よりもさらに低くなり、可視領域(波長λ
=400〜700nm)において反射率が0.7%以下
となるので、従来のSiO2を主成分とする低屈折率材
料、および高屈折率材料を用いて得られる可視域におい
て1%以上の反射防止膜に比べて反射防止性能を充分に
満足することができる。
【0031】また、強度試験として、45°傾斜させた
レンズ上に、アランダム#80を50cmの高さから5
ml/30secにて落下させた後、傷の有無を評価し
た結果、傷はみられず優れた膜強度を示した。
【0032】
【実施例3および4】本実施例では実施例2においてコ
ートヤトイ3に用いたアルミニウム合金A2017に替
えて、アルミニウム合金A5052またはA7075を
用いて表3の条件にて多孔質のコートヤトイを形成し、
これを用いて実施例2と同様な条件で成膜を行った。
【0033】その結果は、SiO2 とAl2 3 の混合
物からなるターゲットにより得られた低屈折率層は1.
40を、WO3 からなるターゲットにより得られた高屈
折率層は1.90を示した。
【0034】
【表3】
【0035】また、強度試験として、45°傾斜させた
レンズ上に、アランダム#80を50cmの高さから5
ml/30secにて落下させた後、傷の有無を評価し
た結果、傷はみられず優れた膜強度を示した。
【0036】本実施例によれば、実施例1と同様な効果
が得られる。
【0037】
【実施例5】図5および図6は本発明の実施例5を示
し、図5はコートヤトイに三角形プリズムを保持した
図、図6は膜の分光特性を示す図である。本実施例のコ
ートヤトイ5の材質にはアルミニウム合金A5052を
用い、その回転軸7の軸心に穴を貫通させ、回転軸7の
下端部にO2 ガスの吹き出し口8を開口させたものであ
る。
【0038】成膜に際しては、まず、スパッタリング装
置の真空層内にてコートヤトイ5に三角形プリズムをセ
ットし、1×10-3Paまで排気した後、真空層内全体
の分圧が0.5PaとなるようにArガスを真空層に導
入した。
【0039】つぎに、プリズム近傍の分圧が0.5Pa
となるようにガスの吹き出し口8からO2 ガスを吹き出
しつつ、SiO2 をターゲットとして高周波マグネトロ
ンスパッタリング法により低屈折率の層を形成した。
【0040】高屈折率層の形成にはTiO2 をターゲッ
トとしてO2 ガスを吹き出さないで高周波マグネトロン
スパッタリング法により形成し、表4に示すように低屈
折率層と高屈折率層とを交互に12層を成膜した。これ
をもう一つのガラス製の三角形プリズムに対してUV硬
化型接着剤により接合し、キューブ型のビームスプリッ
ターを製作した。
【0041】本実施例によれば、コートヤトイ5のガス
吹き出し口8からのO2 ガスの導入しつつ成膜したSi
2 の膜は屈折率1.41を示し、O2 ガスを導入しな
たTiO2 の膜は屈折率2.2を示し、良好な結果
が得られた。
【0042】
【表4】
【0043】12層を成膜した場合の分光特性は、図6
に示すように反射率が可視領域(λ=400〜700n
m)にて50%±3以内であり、従来のSiO2 を主成
分とする低屈率折材料、および高屈折率材料を用いて形
成したビームスプリッターの分光特性に比べて良好であ
る。
【0044】また、強度試験として、45°傾斜させた
レンズ上に、アランダム#80を50cmの高さから5
ml/30secにて落下させた後、傷の有無を評価し
た結果、傷はみられず優れた膜強度を示した。
【0045】本実施例によれば、コードヤトイに設けた
ガス吹き出し口からガスを導入する方法は、ガスの導入
量を正確に制御出来るので成膜時の膜の屈折率制御が容
易であるというメリットがある。
【0046】
【実施例6〜13】本実施例は前記実施例5において、
コートヤトイ5のガス吹き出し口8から導入するO2
スに替えて、He、Ne、Ar、Kr、N2 、CO、C
2 、CH4 等を用いて表5に示すガス圧をコートヤト
イ5から導入しつつ実施例5と同様の条件で成膜をした
結果、低屈折率膜の屈折率は1.39〜1.42とな
り、またO2 ガスを導入しなかたTiO2 の膜は屈折率
2.2を示し、良好な結果が得られた。
【0047】また、強度試験として、45°傾斜させた
レンズ上に、アランダム#80を50cmの高さから5
ml/30secにて落下させた後、傷の有無を評価し
た結果、傷はみられず優れた膜強度を示した。
【0048】本実施例によれば、前記実施例5と同様な
効果が得られる。
【0049】
【実施例14】図7は本発明の実施例14を示す分光特
性を示す線図である。本実施例は、前記実施例1と同様
にコートヤトイの材質に多孔質セラミックを用い、屈折
率1.74のガラスレンズを保持して成膜を行った。
【0050】成膜に際しては、まず、スパッタリング装
置の真空層内にてコートヤトイ1にガラスレンズ2をセ
ットし、6×10-4Paまで排気した後、真空層内全体
の分圧が0.9PaになるようにArガスと0.1Pa
のO2 ガスを真空層に導入した。基板加熱を行わず、タ
ーゲットにはSiを使用し、直流(DC))スパッタリ
ング法により投入電力を500Wとして表6に示す膜厚
で成膜を行った。
【0051】また、前記実施例1から13と同様に膜強
度試験を行った結果、傷は見られず、優れた強度を示し
た。
【0052】本実施例によれば、反射防止膜は表6に示
すように実施例1のRFスパッタリング法によるものに
比べ、やや屈折率を下げる効果に劣るものの、屈折率
1.43の単層膜が得られ、良好な効果が得られた。分
光特性は図8に示すように反射率が可視領域(λ=40
0〜700nm)において反射率が2%以下となるの
で、従来のSiO2 を主成分とした物質をスパッタリン
グして作成した3%以上の単層膜に比べて良好である。
【0053】
【表6】
【0054】[比較例1]実施例1の比較例として、例
えば図1に示すコートヤトイ1の材料としてアルミニウ
ム合金A5052を用いて成膜した場合について考察し
てみる。
【0055】成膜に際して、まず、スパッタリング装置
の真空層内にてコートヤトイ1に屈折率1.50のガラ
スレンズ2をセットし、実施例1と同様に6×10-4
aまで排気した後、真空層内全体の分圧が0.3Paに
なるようにArガスを真空層に導入した。基板加熱を行
わず、ターゲットにはSiO2 を使用し、高周波(R
F)スパッタリング法により投入電力を100Wとして
表9に示す膜厚で成膜を行った。
【0056】本比較例における反射防止膜は単層膜で表
7に示すように屈折率1.46となり、数値が高すぎ
る。また、分光特性は図7の線図に示すように可視領域
(波長λ=400〜700nm)においてガラスレンズ
の片面の反射率が3%を越える数値となり、両者から判
断して充分な反射防止効果が得られているとはいいがた
い。
【0057】
【表7】
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、スパッタリング法によ
り低屈折率、好ましくは1.43以下の屈折率の光学簿
膜を容易に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1を示すガラスレンズを保持し
たコートヤトイの断面図。
【図2】実施例1で得られた膜の反射防止効果を示す線
図。
【図3】本発明の実施例2を示すガラスレンズを保持し
たコートヤトイの断面図。
【図4】実施例2で得られた膜の反射防止効果を示す線
図。
【図5】本発明の実施例5を示す三角プリズムを保持し
たコートヤトイの断面図。
【図6】実施例5で得られた膜の反射防止効果を示す線
図。
【図7】実施例14で得られた膜の反射防止効果を示す
線図。
【図8】第1比較例で得られた膜の反射防止効果を示す
線図。
【符号の説明】
1,3,5 コートヤトイ 2 ガラスレンズ 4 ポリカーボネート樹脂基板(PC) 6 三角形プリズム 7 回転軸 8 ガス吹き出し口
【表5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 浩 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 徳田 一成 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 新田 佳樹 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 秋元 文二 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 生水 利明 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スパッタリング法にて光学部材面に低屈
    折率の光学簿膜を形成させる際に、光学部材を支持する
    治具から光学部材面にガスを供給し、前記ガスにて光学
    部材面を覆いつつ成膜させることを特徴とする成膜方
    法。
  2. 【請求項2】 前記治具の部材内部に吸着したガスを放
    出することにより光学部材面にガスを供給することを特
    徴とする請求項1記載の成膜方法。
  3. 【請求項3】 前記治具の開口部から吹き出すガスによ
    り光学部材面にガスを供給することを特徴とする請求項
    1記載の成膜方法。
  4. 【請求項4】 前記成膜方法は、屈折率が1.43以下
    のSiO2 およびその混合物にて構成する膜を成膜する
    ことを特徴とする請求項1記載の成膜方法。
JP16881594A 1994-06-28 1994-06-28 成膜方法 Withdrawn JPH0812373A (ja)

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