JPH08122603A - レンズマウント構造 - Google Patents
レンズマウント構造Info
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- JPH08122603A JPH08122603A JP6279762A JP27976294A JPH08122603A JP H08122603 A JPH08122603 A JP H08122603A JP 6279762 A JP6279762 A JP 6279762A JP 27976294 A JP27976294 A JP 27976294A JP H08122603 A JPH08122603 A JP H08122603A
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Abstract
より、他のマウント部からはみ出した接着剤がレンズに
接触せず、またレンズ同士の空間が密閉しないレンズマ
ウント構造を提供する。 【構成】 支持板30に透孔を形成して中間部32とし、そ
の側部に縮径部34と拡径部36を設ける。縮径部34と中間
部32により第1マウント部38を、拡径部36と中間部32に
より第2マウント部40を構成し、第2マウント部40に接
着剤逃げ部42を形成する。接着剤逃げ部42同士の間に第
2塗布部44を、第1マウント部38の接着剤逃げ部42に近
接した部分に第1塗布部46を設ける。第1塗布部46に接
着剤を塗布し第1レンズ48を組み込み、はみ出した接着
剤は接着剤逃げ部42に流れ込む。紫外線を照射し接着剤
が硬化する。第2塗布部44に接着剤を塗布し第2レンズ
50を組み込む。第2レンズ50ははみ出した接着剤に接触
せず、第2マウント部40にほぼ密着する。
Description
ンズマウントの構造に関し、特に、カメラの光学系を構
成するレンズを保持するために適したレンズマウントの
構造に関する。
系等の光学系が内蔵されており、この光学系により被写
体の像がとらえられ、撮影が行なわれる。上記光学系は
主にレンズ群により構成されており、対物レンズや接眼
レンズ、ズームレンズ、フォーカスレンズ等が所定の光
学的関係を維持するよう配置されている。
保持されてカメラ本体に配設されており、一のレンズマ
ウントに複数のレンズが保持されていることがある。例
えば、図3に示すように、ほぼ平板形状の支持板1にほ
ぼ円形状の透孔により中間部2が形成されており、上記
中間部2の一側部には該透孔より縮径された縮径部3
が、他側部には上記透孔より拡径された拡径部4が設け
られて、レンズマウント5が構成されている。ここで、
上記縮径部3の内側壁と上記中間部2の内壁とにより第
1マウント部6が構成されており、拡径部4の内壁と上
記中間部2の側壁とにより第2マウント部8が構成され
ている。
み込む場合は、上記中間部2の内径とほぼ等しい直径を
有する第1レンズ10と上記拡径部4の内径とほぼ等しい
直径を有する第2レンズ12とを用意する。そして、前記
第1マウント部6の適宜な箇所に接着剤を塗布して、上
記第1レンズ10を組み込む。ここで、上記接着剤には紫
外線硬化接着剤が用いられており、上記第1レンズ10の
組込後に紫外線を照射することにより硬化が行なわれ
る。
所に接着剤を塗布して、上記第2レンズ12を組み込み、
上記第1レンズ10の場合と同様に紫外線を照射すること
により硬化が行なわれる。
レンズ10が、第2マウント部8に第2レンズ12が組み込
まれ、これらレンズ10、12が光学系の所定の位置に配置
されるよう、前記支持板1がカメラ本体に設置される。
たレンズマウントの構造では、第1レンズ10を組み込ん
だ時に第1マウント部に塗布した接着剤がはみ出すこと
があり、このはみ出した接着剤14は第2マウント部8に
達して硬化するおそれがある。この場合、第2レンズ12
を組み込む際に、該第2レンズ12の底部が硬化した接着
剤14に接触して第2マウント部8のマウント面に密着せ
ず、第2レンズ12の光軸が第1レンズ10の光軸と重畳し
なかったり、焦点の位置が正規の位置でなくなるおそれ
がある。特に、第2レンズ12を組み込む前に紫外線の照
射により第1レンズ10の接着剤を硬化させるので、第2
マウント部8にはみ出した接着剤14が微量であっても上
記第2レンズ12の光軸がずれるおそれがある。
出した接着剤を拭き取って、その後に紫外線を照射する
必要があり、上記接着剤の拭き取りの作業が煩雑となっ
てしまう。
が加熱されるので、第2レンズ12を組み込んでから紫外
線を照射する際に、第1レンズ10と第2レンズ12との間
に密閉される空気が加熱されて膨張し、上記第2レンズ
12が接着剤の硬化する前に動いてしまうことがある。こ
のため、第2レンズ12が動かないよう注意しながら紫外
線の照射を行なわなければならず、作業に手間がかかっ
た。
他のレンズに接触することがなく、レンズ同士の空間が
密閉されることもないレンズマウントの構造を提供する
ことを目的としている。
ために、本発明に係るレンズマウント構造は、レンズを
保持する適宜数のマウント部を有し、適宜な隣接する上
記マウント部同士のうち、先にレンズを止着する方を第
1マウント部とし、後にレンズを止着する方を第2マウ
ント部とし、上記第1マウント部の適宜位置に第1塗布
部を設け、該第1塗布部に接着剤を塗布して第1レンズ
を止着し、上記第2マウント部の、上記第1塗布部に近
接する位置に接着剤逃げ部を設け、上記第2マウント部
の、接着剤逃げ部の他の部分に第2塗布部を設け、該第
2塗布部に接着剤を塗布して第2レンズを止着すること
を特徴としている。
断面ほぼ円形状の透孔を有し、前記第1マウント部を、
上記縮径部と中間部とにより構成し、前記第2マウント
部を、上記中間部と拡径部とにより構成し、前記接着剤
逃げ部を、上記第2マウント部の内壁に設けた凹み部に
より構成したことを特徴としている。
ズのみを保持する場合は、前記第1マウント部と第2マ
ウント部との2つのマウント部のみを有し、他のマウン
ト部は有しないことを特徴としている。
塗布部に接着剤を塗布して、第1レンズを第1マウント
部に組み入れる。ここで、上記第1マウント部が縮径部
と中間部とにより構成されている場合は、上記第1レン
ズは中間部に落とし込まれて縮径部をマウント面として
当接される。
ほぼ密着することにより、上記第1マウント部から接着
剤が押し出されて、上記第1レンズの表面側にはみ出す
ことがある。この時、この接着剤は、接着剤逃げ部に流
れ込む。また、例えば、上記接着剤が紫外線硬化接着剤
であれば、紫外線を照射して接着剤を硬化させる。
接着剤を塗布して、第2レンズを第2マウント部に組み
入れる。ここで、上記第2マウント部が中間部と拡径部
とにより構成されている場合は、上記第2レンズは拡径
部に落とし込まれて中間部をマウント面として当接され
る。また、第1マウント部からはみ出した接着剤は前記
接着剤逃げ部に流れ込んで硬化されているので、上記第
2レンズは上記接着剤に接触することなく第2マウント
部にほぼ密着して組み入れられる。
マウント部にほぼ密着されるので、各レンズの光軸がほ
ぼ重畳され、これがレンズ群として光学系の光路上に配
置される。
れば、紫外線を照射して接着剤を硬化させる際に第1レ
ンズと第2レンズとの間の空気が熱せられるが、該空気
は接着剤逃げ部から放出されるので、該空気の膨張によ
り第2レンズが押し出されることはない。
ンズが止着される場合は、上記第2レンズが第1レンズ
として、上記他のレンズが第2レンズとして、上述と同
様の工程で止着される。これにより、多数のレンズを一
のレンズマウントに保持する際に、各レンズの位置をほ
ぼ正確なものとすることができ、光学系上に適切なレン
ズ群が配置される。
に係るレンズマウント構造を具体的に説明する。なお、
本実施例では、レンズマウントに、カメラの撮影光学系
を構成する2枚のレンズを保持させた場合について説明
している。
は、被写体に対向する対物レンズ群22と適宜な固定レン
ズ群24、焦点距離の変更を行なうズームレンズ群26等に
より構成されており、これらのレンズの後方には、図示
しないフォーカスレンズやCCD等の撮像素子が配設さ
れている。そして、上記レンズはいずれもレンズマウン
トにより保持されており、これらレンズマウントは図示
しないカメラ本体やレンズ移動装置等に支持されてい
る。
を保持するレンズマウント28は、図1及び図2に示すよ
うに、ほぼ円板形状の支持板30に透孔が形成されて中間
部32とされており、該中間部32の一側部に上記透孔より
縮径された縮径部34が設けられ、他端部に上記透孔より
拡径された拡径部36が設けられて構成されている。
中間部32の内壁32aとにより第1マウント部38が構成さ
れており、上記中間部32の側壁32bと拡径部36の内壁36a
とにより第2マウント部40が構成されている。また、上
記第2マウント部40を円周方向にほぼ6等分して隣接し
合わない3箇所に、接着剤逃げ部42が形成されている。
該接着剤逃げ部42は適宜な凹み部により構成されてお
り、該凹み部は、拡径部36では光軸Sに沿って内壁36a
の端部から端部まで形成され、中間部32では側壁32bの
外周端部から内周端部まで形成されている。
剤逃げ部42同士の間の部分に第2塗布部44が、また前記
第1マウント部38の上記接着剤逃げ部42に近接した部分
に第1塗布部46が設けられている。
支持孔30a が形成されており、該支持孔30a にボルト等
が貫通されて上記レンズマウント28がカメラ本体に支持
されている。
ズマウントにレンズを組み込む工程を、以下に説明す
る。
が塗布され、該第1マウント部38に第1レンズ48が組み
込まれる。該第1レンズ48の直径は、中間部32の内径と
ほぼ等しいものとされている。このため、上記第1塗布
部46と第1レンズ48とがほぼ密着されて接着剤が押し出
され、第1レンズ48の表面側にはみ出すことがある。こ
の時、はみ出した接着剤は、接着剤逃げ部42に流れ込
む。
剤が用いられており、上記第1レンズ48の組込後に紫外
線が照射される。これにより、上記接着剤が硬化され、
第1レンズ48が止着される。従って、第1レンズ48の表
面側にはみ出して接着剤逃げ部42に流れ込んだ接着剤
は、そのままの状態で硬化される。
接着剤が塗布されて、第2マウント部40に第2レンズ50
が組み込まれる。該第2レンズ50の直径は、拡径部36の
内径とほぼ等しいものとされている。また、上記接着剤
にも紫外線硬化接着剤が用いられており、上記第2レン
ズ50の組込後に紫外線が照射される。これにより、上記
接着剤が硬化され、第2レンズ50が止着される。
た接着剤は接着剤逃げ部42の内部で硬化されているの
で、第2レンズ50が組み込まれた時に該第2レンズ50が
上記接着剤に接触することはない。このため、上記第2
レンズ50は第2マウント部40を構成する中間部32の側壁
32b にほぼ密着して止着され、所定の光学的関係となる
位置に設定される。
レンズ48及び第2レンズ50が組み込まれてから、支持板
30の支持孔30a にボルトやピン等が貫通されて、カメラ
本体に止着される。これにより、上記第1レンズ48及び
第2レンズ50からなるレンズ群が、他のレンズ群と共に
図2に示す撮影光学系を構成する。
ズ48及び第2レンズ50が各マウント部38、40にほぼ密着
されるので、上記各レンズ48、50はほぼ設計した位置に
設置され、また、各レンズ48、50の光軸同士がほぼ重畳
される。このため、上記レンズ48、50により構成される
光学系は所定の光学的関係を確実に維持することがで
き、撮影された画像の質が劣化することは極力防止され
る。
出した接着剤を拭き取る必要がないので、作業の迅速化
を図ることができる。
外線を照射する時、該第2レンズ50と第1レンズ48との
間の空気が加熱され、該空気が膨張されるが、該空気は
接着剤逃げ部42から放出される。このため、上記第2レ
ンズ50が押し出されて動かされることはなく、該第2レ
ンズ50を所定の位置に設置しながら、接着剤の硬化を確
実に行なうことができる。
うち3箇所に第1塗布部46が設けられており、第1レン
ズ48は安定して保持されることになる。また、第2レン
ズ50についても、接着剤逃げ部42の間に設けられた3箇
所の第2塗布部44に止着されるので、同様に安定して保
持される。このため、各レンズ48、50共に、最低限の接
着剤で確実に保持され、カメラ本体に衝撃が与えられて
もレンズ48、50がマウント部38、40から容易に外れるこ
とはない。
第1マウント部38と第2マウント部40とを設けた構造と
し、2枚のレンズ48、50を保持する構造としたが、光学
系の設計に応じて3枚以上のレンズを保持する構造とし
ても構わない。この場合、隣接するレンズ同士の間で先
に止着するレンズの接着剤塗布部に近接して後に止着す
るレンズのマウント部に接着剤逃げ部を形成すれば、後
に止着するレンズは先に接着を行なった時にはみ出した
接着剤に接触することはなく、いずれのレンズもマウン
ト部にほぼ密着されて保持される。
ンズマウント構造によれば、後から止着を行なう第2マ
ウント部に接着剤逃げ部を設けた構造としたので、第1
レンズを止着した際にはみ出した接着剤が上記接着剤逃
げ部に流れ込み、ここで硬化される。このため、第2レ
ンズを組み込む際に、該第2レンズがはみ出した接着剤
に接触することがなく、第2マウント部に確実に止着さ
れる。従って、各レンズの光軸がほぼ重畳されて、ほぼ
設計通りの光学系を得ることができ、撮影された画像の
質が劣化することが防止される。
た接着剤を、硬化させる前に拭き取る必要はなくなり、
レンズマウントの組立作業の迅速化を図ることができ
る。
剤が用いられる場合は、第2レンズを止着する際に紫外
線の照射が行なわれ、この時に第1レンズと第2レンズ
との間の空気が膨張する。しかし、該空気は接着剤逃げ
部から放出されるので、上記第2レンズが押し出されて
動かされることはなく、該第2レンズは第2マウント部
にほぼ密着した状態で確実に止着される。
部とにより構成し、上記第2マウント部を中間部と拡径
部とにより構成した場合は、各マウント部の製作が容易
となり、レンズマウントの製造費の低減を図ることがで
きる。
ズの枚数に拘らず、いずれのマウント部にも接着剤逃げ
部を形成することができるので、光学系の設計の際にレ
ンズ群の構成に関する制約を受けることはない。
は、従来の光学系にそのまま用いることができるので、
従来のレンズやカメラ本体等の部品を利用でき、カメラ
全体の製造費が大幅に増大することはない。
略の斜視図である。
光学系を示す一部省略の断面図である。
である。
Claims (3)
- 【請求項1】 レンズを保持する適宜数のマウント部を
有し、 適宜な隣接する上記マウント部同士のうち、先にレンズ
を止着する方を第1マウント部とし、後にレンズを止着
する方を第2マウント部とし、 上記第1マウント部の適宜位置に第1塗布部を設け、該
第1塗布部に接着剤を塗布して第1レンズを止着し、 上記第2マウント部の、上記第1塗布部に近接する位置
に接着剤逃げ部を設け、 上記第2マウント部の、接着剤逃げ部の他の部分に第2
塗布部を設け、該第2塗布部に接着剤を塗布して第2レ
ンズを止着することを特徴とするレンズマウント構造。 - 【請求項2】 縮径部と中間部と拡径部とからなる断面
ほぼ円形状の透孔を有し、 前記第1マウント部を、上記縮径部と中間部とにより構
成し、 前記第2マウント部を、上記中間部と拡径部とにより構
成し、 前記接着剤逃げ部を、上記第2マウント部の内壁に設け
た凹み部により構成したことを特徴とする請求項1に記
載のレンズマウント構造。 - 【請求項3】 前記第1マウント部と第2マウント部と
の2つのマウント部のみを有し、他のマウント部は有し
ないことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
レンズマウント構造。
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