JP2019113711A - レンズユニットおよびカメラモジュール - Google Patents

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浩之 平間
Hiroyuki Hirama
浩之 平間
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Abstract

【課題】アクティブアライメント工法で製造される際の接着剤のセンサ側への流れ込みをアライメント調整に支障なく防止できるレンズユニットおよびカメラモジュールを提供する。【解決手段】本発明のレンズユニット1の鏡筒112は、センサホルダ302と径方向で当接することにより光軸方向隙間C1の接着剤が径方向隙間C2を通じてセンサ304側へ流れ込むことを防止する流れ込み防止突起20を有し、センサホルダ302と当接する流れ込み防止突起20の当接面20aは、センサホルダ302に対するレンズユニット1のアライメント調整を可能にする輪郭を成して延びている。【選択図】図1

Description

本発明は、特に自動車等の車両に搭載される車載カメラを構成するレンズユニットおよびカメラモジュールに関する。
近年、自動車に車載カメラを搭載し、駐車をサポートしたり、画像認識により衝突防止を図ったりすることが行なわれており、さらにそれを自動運転に応用する試みもなされている。また、このような車載カメラ等のカメラモジュールは、一般に、複数のレンズが光軸に沿って並べられて成るレンズ群と、このレンズ群を収容保持する鏡筒と、レンズ群の少なくとも一個所のレンズ間に配置される絞り部材とを有するレンズユニットを備える(例えば、特許文献1参照)。
カメラモジュールでは、レンズユニットがセンサホルダに保持されており、センサホルダの内部にはパッケージセンサ(撮像素子)が配置されている。パッケージセンサは、レンズユニットにより形成される物体の像を受光する位置に配置されており、CCDやCMOS等を備えることにより、レンズユニットを通じて集光されて到達する光を電気信号に変換する。変換された電気信号は、カメラにより撮影された画像データの構成要素であるアナログデータやデジタルデータに変換される。
また、レンズユニットをセンサホルダに装着する方式は幾つか知られているが、最近では、センサホルダがレンズユニットに対して直接に接着されるアクティブアライメント方式も採用されている。このアクティブアライメント方式は、カメラモジュール製造時に画像を確認しながらレンズ(センサ)位置を調整してモジュール化する工法であり、この工法では、レンズおよびセンサ(撮像素子)の位置を合わせるためのセンサホルダに対するレンズユニットのアライメント調整後に、図7に示すようにレンズユニット100のフランジ部120でセンサホルダ302とレンズユニット100とが接着剤310によって接着され、それにより、カメラモジュール330が完成される。実際には、図8に示されるように、レンズユニット100は、鏡筒112の内側収容空間S内に複数のレンズ(図8では、一例として5つのレンズR1,R2,R3,R4,R5)が組み込まれて収容保持されて成り、鏡筒112に固定されて支持されるこれらのレンズR1,R2,R3,R4,R5は、それぞれの光軸を一致させた状態で配置されて1つの光軸Oに沿って並べられることにより、フィルタ90を介したパッケージセンサ(撮像素子)304による撮像に用いられる一群のレンズ群Lを構成し、鏡筒112の径方向外側に延在するフランジ部120でセンサホルダ302と鏡筒112とが接着剤310によって接着されるが、図7では、鏡筒112および鏡筒112内に組み込まれるレンズR1,R2,R3,R4,R5をまとめてレンズユニット100として概略断面表示することにより図面が簡略化されている。
このようなアクティブアライメント工法で製造されるカメラモジュールにおいては、レンズユニット100の鏡筒112とセンサホルダ302との間に、アライメント調整用の隙間が径方向(レンズユニット100とセンサホルダ302とを径方向で離間させるための通常は例えば1mm以上の径方向隙間C2)および光軸方向(レンズユニット100とセンサホルダ302とを光軸方向で離間させるための光軸方向隙間C1)に設けられる。すなわち、アクティブアライメント工法では、例えばレンズユニット100をチャックしてセンサホルダ302に対して浮かせた状態で光軸方向隙間C1を形成し、この光軸方向隙間C1と径方向隙間C2とを利用してX方向、Y方向、および、Z(光軸)方向の調整とともに、X軸周り、Y軸周り、および、Z軸(光軸)周りの調整(レンズの傾き調整や光軸方向および光軸方向と直交する方向の調整)を行なうことでレンズおよびセンサの位置を合わせるアライメント調整後に(レンズの焦点が合った状態において)、鏡筒112のフランジ部120の下面とセンサホルダ302の上面との間に残る光軸方向隙間C1(通常は、例えば0.5〜1mm)に接着剤310を充填して硬化(例えばUV硬化や熱硬化)させることにより、レンズユニット100がセンサホルダ302に対して固定される。この場合、充填される接着剤310は、センサ304側を外部に対してシールする(気密状態を保つ)機能も兼ね備えている。
特開2013−231993号公報
ところで、アクティブアライメント工法において、レンズユニット100とセンサホルダ302とを位置決め固定するための接着剤310は、本来、鏡筒112のフランジ部120の下面とセンサホルダ302の上面との間の光軸方向隙間C1のみに充填されなければならない。しかしながら、アライメント調整用の径方向隙間C2が存在することにより、光軸方向隙間C1への接着剤310の充填時にまたはその後に接着剤310が図9に示すように光軸方向隙間C1から径方向隙間C2へ流れ込む場合がある。
このように径方向隙間C2内への接着剤310の部分的な流れ込みが生じると、光軸方向隙間で接着強度が不足して気密不良が発生する可能性がある。また、径方向隙間C2内へ流れ込んだ接着剤310がセンサ304側に溢れてしまう虞もある。
更に、径方向隙間C2内へ接着剤310が部分的に流れ込むと、本来固定されるべきでない部分も接着固定されることとなり、目標とする温度特性が得られなくなる可能性もある。すなわち、環境温度の変化やセンサホルダで発生する熱などによりカメラモジュールの光学系に熱が加わると、レンズ部位で焦点ずれが起こるとともに、レンズユニットが変形(膨張収縮)して光学系の長さに変化が生じることから、アクティブアライメント工法で製造されるカメラモジュールでは、このような光学系の長さ変化をうまく相殺するようにセンサホルダの材質や接着剤による接着位置等が設定され、それにより、所望の温度特性を得るようにしているが、図9に示すように接着剤310が予期しない内側(径方向隙間C2内)へ部分的に流れ込むと、一方ではフランジ部120(光軸方向隙間C1)で正確に接着固定されるが、他方ではレンズユニット100の側面(径方向隙間C2)で接着固定されることとなり、熱変形時における光学系の膨張収縮のバランスが崩れて、所定の温度特性、したがって所望の光学的性能が得られなくなる場合がある。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、アクティブアライメント工法で製造される際の接着剤のセンサ側への流れ込みをアライメント調整に支障なく防止できるレンズユニットおよびカメラモジュールを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は、複数のレンズが光軸に沿って並べられて成るレンズ群と、このレンズ群を収容保持する鏡筒とを備えるとともに、前記レンズ群を通じて集光される光を電気信号に変換するセンサを有するセンサホルダと組み合わされ、前記鏡筒と前記センサホルダとの間に光軸方向隙間と径方向隙間とを形成することにより前記レンズおよび前記センサの位置合わせのためのアライメント調整を可能にし、前記センサホルダに対する前記アライメント調整後にそのアライメント状態を保持するべく前記鏡筒が前記センサホルダと前記光軸方向隙間で接着剤により固定されるレンズユニットであって、
前記鏡筒は、前記センサホルダと径方向で当接することにより前記光軸方向隙間の接着剤が前記径方向隙間を通じて前記センサ側へ流れ込むことを防止する流れ込み防止突起を有し、前記センサホルダと当接する前記流れ込み防止突起の当接面は、前記センサホルダに対する前記レンズユニットのアライメント調整を可能にする輪郭を成して延びることを特徴とする。
本発明においては、アクティブアライメント工法で製造される際に、流れ込み防止突起によって、光軸方向隙間の接着剤が径方向隙間を通じてセンサ側へ流れ込むことを防止できる。そのため、光軸方向隙間での接着強度を所望の強度に維持することも可能となり、したがって、この光軸方向隙間で接着剤によりシール状態(気密状態)を確実に保つことも可能になるとともに、接着剤がセンサ側に溢れてしまうことも防止でき、その結果、所定の温度特性、したがって所望の光学的性能を確保することができるようになる。
また、本発明においては、流れ込み防止突起の当接面が、センサホルダに対するレンズユニットのアライメント調整を可能にする輪郭を成して延びているため、アライメント調整に支障なく接着剤のセンサ側への流れ込みを防止できる。
なお、上記構成において、径方向隙間とは、レンズユニットとセンサホルダとを径方向で離間させる隙間のことであり、光軸方向隙間とは、レンズユニットとセンサホルダとを光軸方向で離間させる隙間のことである。また、当接面が有するアライメント調整可能な輪郭とは、例えば光軸方向をZ方向としたときに、X方向、Y方向、および、Z(光軸)方向の調整、並びに、X軸周り、Y軸周り、および、Z軸(光軸)周りの調整(レンズの傾き調整)のうちの少なくとも1つの調整を可能にし得る輪郭のことである。
また、本発明の上記構成では、当接面が円弧状に形成されてもよい。これによれば、センサホルダに対するレンズユニットの傾きを調整(X軸周り、Y軸周り、および、Z軸(例えば光軸)周りの調整)できる。
また、本発明の上記構成において、流れ込み防止突起は、光軸方向隙間からセンサへ向かう経路を遮断するべく径方向隙間に位置されるようになっていることが好ましい。このような構成によれば、接着剤がセンサ側に溢れてしまうことを確実に防止できる。
また、本発明の上記構成において、流れ込み防止突起は、光軸方向隙間と対向して位置されるようになっていることが好ましい。このような構成によれば、光軸方向隙間の接着剤が径方向隙間へ流れ込むことを確実に防止することができ、そのため、光軸方向隙間での接着強度を所望の強度に維持することができ、この光軸方向隙間で接着剤によりシール状態(気密状態)を確実に保つことができるとともに、本来固定されるべきでない部分(光軸方向隙間以外の部位)が接着固定されることを防止でき、その結果、所望の温度特性を得ることができるようになる。
また、本発明の上記構成において、流れ込み防止突起は、センサと対向する鏡筒の対向面に隣接して位置されるようになっていることが好ましい。このような構成によれば、流れ込み防止突起が焦点位置に近い結像側付近に位置されることになるため、流れ込み防止突起の当接面を利用してアライメント調整を行なう際、特にレンズユニットの傾きを調整する際に、光軸からのレンズの偏心量を(流れ込み防止突起が物体側に位置される場合と比べて)小さく抑えることができる。
また、本発明は、前述した特徴的な構成を有するレンズユニットを有するカメラモジュールも提供する。この場合、流れ込み防止突起は、上記構成のようにレンズユニットに設けられてもよく、または、センサホルダに設けられてもよい。このような構成のカメラモジュールによっても前述したレンズユニットの作用効果を得ることができる。
本発明によれば、アクティブアライメント工法で製造される際に、流れ込み防止突起によって、光軸方向隙間の接着剤が径方向隙間を通じてセンサ側へ流れ込むことを防止できる。そのため、光軸方向隙間での接着強度を所望の強度に維持することも可能となり、したがって、この光軸方向隙間で接着剤によりシール状態(気密状態)を確実に保つことも可能になるとともに、接着剤がセンサ側に溢れてしまうことも防止でき、その結果、所定の温度特性、したがって所望の光学的性能を確保することができるようになる。
本発明の第1の実施の形態に係るレンズユニットを有するカメラモジュールの概略断面図である。 図1のカメラモジュールにおいて光軸と直交する軸回りにレンズユニットをセンサホルダに対して傾けてアライメント調整している状態を示す概略断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るレンズユニットを有するカメラモジュールの概略断面図である。 図3のカメラモジュールにおいて光軸と直交する軸回りにレンズユニットをセンサホルダに対して傾けてアライメント調整している状態を示す概略断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係るレンズユニットを有するカメラモジュールの概略断面図である。 図5のカメラモジュールにおいて光軸と直交する軸回りにレンズユニットをセンサホルダに対して傾けてアライメント調整している状態を示す概略断面図である。 アクティブアライメント工法により製造された従来のカメラモジュールの概略断面図である。 図7のカメラモジュールのレンズユニットの構成を詳細に示した概略断面図である。 (a)はレンズユニットとセンサホルダとを接着固定する接着剤が光軸方向隙間から径方向隙間へ部分的に流れ込んだ状態を示す概略断面図、(b)は(a)のA−A線に沿う断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
なお、以下で説明される本実施の形態のレンズユニットを有するカメラモジュールは、特に車載カメラ等のカメラモジュールに適用でき、例えば、車の室内に設置されてドライバーの顔(瞳など)を認識することによりドライバーが居眠りしているか否か等を判別するためのドライバーモニタカメラにおいて赤外領域で使用されるのに適しているとともに、例えば自動車の外表面側に固定して設置され、配線は自動車内に引き込まれてディスプレイやその他の装置に接続される。
図1および図2は、本発明の第1の実施の形態に係るレンズユニット1を有するカメラモジュール50を示している。図示のように、本実施の形態のカメラモジュール50は、レンズユニット1と、レンズユニット1が接着固定される(接着剤は図示しない)センサホルダ302とを有し、センサホルダ302の内部にはパッケージセンサ(撮像素子)304が配置されている。
パッケージセンサ304は、レンズユニット1により形成される物体の像を受光する位置に配置されており、CCDやCMOS等を備えることにより、レンズユニット(レンズユニットのレンズ群)を通じて集光されて到達する光を電気信号に変換する。変換された電気信号は、カメラにより撮影された画像データの構成要素であるアナログデータやデジタルデータに変換される。
なお、本実施の形態のレンズユニット1は、実際には、図8に関連して前述したように、鏡筒112の内側収容空間内に複数のレンズが組み込まれて収容保持されて成り、鏡筒112に固定されて支持されるこれらのレンズは、それぞれの光軸を一致させた状態で配置されて1つの光軸Oに沿って並べられることにより、パッケージセンサ304による撮像に用いられる一群のレンズ群を構成し、鏡筒112の径方向外側に延在するフランジ部120でセンサホルダ302と鏡筒112とが接着剤によって接着されるが、図1(後述する図2〜図6も同様)では、鏡筒112および鏡筒112内に組み込まれるレンズをまとめてレンズユニット1として概略断面表示することにより図面が簡略化されている。
本実施の形態のカメラモジュール50は、製造時に画像を確認しながらレンズ(センサ)位置を調整してモジュール化する前述したアクティブアライメント工法により製造される。すなわち、レンズユニット1をチャックして、レンズユニット1(鏡筒112)の挿入部1aをセンサホルダ302内に挿入するとともに、鏡筒112のフランジ部120をセンサホルダ302の上面302aに対向させてレンズユニット1をセンサホルダ302に対して浮かせた状態で、光軸方向隙間C1(通常は、例えば0.5〜1mm)および径方向隙間C2(通常は例えば1mm以上)を形成し、この光軸方向隙間C1と径方向隙間C2とを利用してX方向、Y方向、および、Z(光軸)方向の調整とともに、X軸周り、Y軸周り、および、Z軸(光軸)周りの調整(レンズの傾き調整や光軸方向および光軸方向と直交する方向の調整)を行なうことでレンズおよびセンサの位置を合わせる(レンズの焦点を合わせる)アライメント調整を行なう。その後、鏡筒112のフランジ部120の下面120aとセンサホルダ302の上面302aとの間に残る光軸方向隙間C1に接着剤(図示せず)を充填して硬化(例えばUV硬化や熱硬化)させることにより、レンズユニット1をセンサホルダ302に対して固定する。この場合、充填される接着剤は、センサ304側を外部に対してシールする(気密状態を保つ)機能も兼ね備えている。
また、本実施の形態の特徴的な構成として、鏡筒112は、センサホルダ302と径方向で当接することにより光軸方向隙間C1の接着剤が径方向隙間C2を通じてセンサ304側へ流れ込むことを防止する環状の流れ込み防止突起20を有する。特に、本実施の形態では、この流れ込み防止突起20が鏡筒112と一体に形成されるが、流れ込み防止突起20が別体で形成されて鏡筒112に固定されてもよい。
具体的には、本実施の形態の流れ込み防止突起20は、光軸方向隙間C1からセンサ304へ向かう経路を遮断する(径方向隙間C2を埋める)べく径方向隙間C2に配置されるように、特に光軸方向隙間C1と径方向で対向して、フランジ部120の下面120aから挿入部1aへの移行領域に位置して挿入部1aの周囲に環状に設けられる。
また、本実施の形態において、センサホルダ302と当接する流れ込み防止突起20の当接面20aは、センサホルダ302に対するレンズユニット1のアライメント調整を可能にする輪郭を成して延びている。特に、本実施の形態において、当接面20aは、レンズユニット1の内側の所定の位置に(図1ではフランジ部120の下面120aの延長線と光軸Oとの交点に)その中心O1を有する円弧を描いて延びる曲面として形成される。
以上説明したように、本実施の形態によれば、アクティブアライメント工法で製造される際に、流れ込み防止突起20によって、光軸方向隙間C1に充填される接着剤が径方向隙間C2を通じてセンサ304側へ流れ込むことを防止できる。特に本実施の形態では、流れ込み防止突起20が、光軸方向隙間C1からセンサ304へ向かう経路を遮断するべく光軸方向隙間C1と対向して径方向隙間C2に位置されるため、光軸方向隙間C1の接着剤が径方向隙間C2へ流れ込むことを確実に防止することができる。そのため、光軸方向隙間C1での接着強度を所望の強度に維持することができ、この光軸方向隙間C1で接着剤によりシール状態(気密状態)を確実に保つことができるとともに、本来固定されるべきでない部分(光軸方向隙間C1以外の部位)が接着固定されることを防止でき、その結果、所望の温度特性、したがって所望の光学的性能を確保することができる。
また、本実施の形態によれば、流れ込み防止突起20の当接面20aが、センサホルダ302に対するレンズユニット1のアライメント調整を可能にする輪郭を成して延びているため、アライメント調整に支障なく接着剤のセンサ304側への流れ込みを防止できる。特に、本実施の形態では、当接面20aが円弧状に形成されているため、図2に示すようにセンサホルダ302に対するレンズユニット1の傾きを調整(X軸周り、Y軸周り、および、Z軸(光軸)周りの調整)できる。
図3および図4は、本発明の第2の実施の形態に係るレンズユニット1Aを有するカメラモジュール50を示している。これらの図に示すように、本実施の形態においても、鏡筒112は、センサホルダ302と径方向で当接することにより光軸方向隙間C1の接着剤が径方向隙間C2を通じてセンサ304側へ流れ込むことを防止する環状の流れ込み防止突起20Aを有するが、この流れ込み防止突起20Aは、第1の実施の形態のように光軸方向隙間C1と対向することなく物体側において径方向隙間C2のやや奥側(挿入部1aがセンサホルダ302に入り込む位置)に位置されている。この場合も、流れ込み防止突起20Aは、光軸方向隙間C1からセンサ304へ向かう経路を遮断する(径方向隙間C2を埋める)べく径方向隙間C2に配置されるように挿入部1aの周囲に環状に設けられており、センサホルダ302と当接するその当接面20aが、アライメント調整を可能にする輪郭を成して、具体的にはレンズユニット1Aの内側の所定の位置にその中心O1を有する円弧を描いて延びている。なお、それ以外の構成は第1の実施の形態と同じである。
このような流れ込み防止突起20Aによれば、第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果が得られるとともに、図4に示すようにセンサホルダ302に対するレンズユニット1Aの傾きを調整(X軸周り、Y軸周り、および、Z軸(光軸)周りの調整)できることに加え、光軸方向(Z方向)の調整も行なうことができる。
図5および図6は、本発明の第3の実施の形態に係るレンズユニット1Bを有するカメラモジュール50を示している。これらの図に示すように、本実施の形態においても、鏡筒112は、センサホルダ302と径方向で当接することにより光軸方向隙間C1の接着剤が径方向隙間C2を通じてセンサ304側へ流れ込むことを防止する環状の流れ込み防止突起20Bを有するが、この流れ込み防止突起20Bは、センサ304と対向するレンズユニット1B(鏡筒112)の対向面1bに隣接して位置されている。すなわち、流れ込み防止突起20Bは、光軸方向隙間C1からセンサ304へ向かう経路を遮断する(径方向隙間C2を埋める)べく結像側で径方向隙間C2に配置されるように挿入部1aの周囲に環状に設けられている。また、この場合も、流れ込み防止突起20Bは、センサホルダ302と当接するその当接面20aが、アライメント調整を可能にする輪郭を成して、具体的にはレンズユニット1の内側の所定の位置にその中心O1を有する円弧を描いて延びている。この当接面20aは、対向面1bから挿入部1aの光軸方向寸法のほぼ半分の長さにわたって延びている。なお、それ以外の構成は第1の実施の形態と同じである。
このような流れ込み防止突起20Bによれば、第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果が得られるとともに、流れ込み防止突起20Bが焦点位置に近い結像側付近に位置されることになるため、図6に示すように流れ込み防止突起20Bの当接面20aを利用してアライメント調整を行なう際、すなわち、レンズユニット1Bの傾きを調整する際に、光軸Oからのレンズの偏心量を(流れ込み防止突起が物体側に位置される場合と比べて)小さく抑えることができる。また、焦点位置付近で当接面20aを利用して効果的にアライメント調整できるため、径方向隙間C2を最小限の隙間寸法に設定して径方向隙間C2内への接着剤の流れ込みを極力抑えることができる。
なお、本発明は、前述した実施の形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。例えば、本発明において、レンズ、鏡筒、センサホルダ等の形状は、前述した実施の形態に限定されない。また、前述した実施の形態では、流れ込み防止突起が鏡筒に設けられているが、流れ込み防止突起がセンサホルダに設けられていても構わない。
1,1A,1B レンズユニット
1a 対向面
20 流れ込み防止突起
20a 当接面
50 カメラモジュール
112 鏡筒
302 センサホルダ
304 センサ
310 接着剤
C1 光軸方向隙間
C2 径方向隙間
L レンズ群
O 光軸
R1−R5 レンズ

Claims (10)

  1. 複数のレンズが光軸に沿って並べられて成るレンズ群と、このレンズ群を収容保持する鏡筒とを備えるとともに、前記レンズ群を通じて集光される光を電気信号に変換するセンサを有するセンサホルダと組み合わされ、前記鏡筒と前記センサホルダとの間に光軸方向隙間と径方向隙間とを形成することにより前記レンズおよび前記センサの位置合わせのためのアライメント調整を可能にし、前記センサホルダに対する前記アライメント調整後にそのアライメント状態を保持するべく前記鏡筒が前記センサホルダと前記光軸方向隙間で接着剤により固定されるレンズユニットであって、
    前記鏡筒は、前記センサホルダと径方向で当接することにより前記光軸方向隙間の接着剤が前記径方向隙間を通じて前記センサ側へ流れ込むことを防止する流れ込み防止突起を有し、前記センサホルダと当接する前記流れ込み防止突起の当接面は、前記センサホルダに対する前記レンズユニットのアライメント調整を可能にする輪郭を成して延びることを特徴とするレンズユニット。
  2. 前記当接面が円弧状に形成されることを特徴とする請求項1に記載のレンズユニット。
  3. 前記流れ込み防止突起は、前記光軸方向隙間から前記センサへ向かう経路を遮断するべく前記径方向隙間に位置されるようになっていることを特徴とする請求項1または2に記載のレンズユニット。
  4. 前記流れ込み防止突起は、前記光軸方向隙間と対向して位置されるようになっていることを特徴とする請求項3に記載のレンズユニット。
  5. 前記流れ込み防止突起は、前記センサと対向する前記鏡筒の対向面に隣接して位置されるようになっていることを特徴とする請求項3に記載のレンズユニット。
  6. 複数のレンズが光軸に沿って並べられて成るレンズ群、および、このレンズ群を収容保持する鏡筒を有するレンズユニットと、前記レンズユニットと組み合わされるとともに、前記レンズ群を通じて集光される光を電気信号に変換するセンサを有するセンサホルダとを備え、前記鏡筒と前記センサホルダとの間には、前記レンズおよび前記センサの位置合わせのためのアライメント調整を可能にする光軸方向隙間と径方向隙間とが設けられ、前記センサホルダに対する前記レンズユニットの前記アライメント調整後にそのアライメント状態を保持するべく前記鏡筒と前記センサホルダとが前記光軸方向隙間で接着剤により固定されるカメラモジュールであって、
    前記鏡筒と前記センサホルダとの間には、前記光軸方向隙間の接着剤が前記径方向隙間を通じて前記センサ側へ流れ込むことを防止する流れ込み防止突起が設けられ、前記センサホルダまたは前記レンズユニットと径方向で当接する前記流れ込み防止突起の当接面は、前記センサホルダに対する前記レンズユニットのアライメント調整を可能にする輪郭を成して延びることを特徴とするカメラモジュール。
  7. 前記当接面が円弧状に形成されることを特徴とする請求項6に記載のカメラモジュール。
  8. 前記流れ込み防止突起は、前記光軸方向隙間から前記センサへ向かう経路を遮断するべく前記径方向隙間に位置されることを特徴とする請求項6または7に記載のカメラモジュール。
  9. 前記流れ込み防止突起は、前記光軸方向隙間と対向して位置されることを特徴とする請求項8に記載のカメラモジュール。
  10. 前記流れ込み防止突起は、前記センサと対向する前記鏡筒の対向面に隣接して位置されることを特徴とする請求項8に記載のカメラモジュール。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020099920A1 (en) * 2018-11-15 2020-05-22 Mobileye Vision Technologies Ltd. Systems and methods for flange focal length distribution
JP7441976B2 (ja) 2020-06-01 2024-03-01 浙江舜宇智領技術有限公司 撮像モジュール及び組立方法

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