JP7316800B2 - 接合レンズ、レンズユニットおよびカメラモジュール - Google Patents

接合レンズ、レンズユニットおよびカメラモジュール Download PDF

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本発明は、例えば自動車等の車両に搭載される車載カメラを構成し得る接合レンズ、レンズユニットおよびカメラモジュールに関する。
従来から、自動車に車載カメラを搭載し、駐車をサポートしたり、画像認識により衝突防止を図ったりすることが行なわれており、さらにそれを自動運転に応用する試みもなされている。また、このような車載カメラ等のカメラモジュールは、一般に、複数のレンズが光軸に沿って並べられて成るレンズ群と、このレンズ群を収容保持する鏡筒(バレル)と、レンズ群の少なくとも一個所のレンズ間に配置される絞り部材とを有するレンズユニットを備える(例えば、特許文献1参照)。
具体的には、レンズユニット101は、例えば図5に示されるように、円筒状の鏡筒(バレル)120と、鏡筒120の内側収容空間S内に配置される複数のレンズ、例えば、物体側から、第1のレンズ130、第2のレンズ140、第3のレンズ150、第4のレンズ160および第5のレンズ170から成る5つのレンズと、絞り部材220とを備えている。鏡筒120の内側収容空間S内に組み込まれて収容保持される複数のレンズ130,140,150,160,170は、それぞれの光軸を一致させた状態で積み重ねられて配置されており、1つの光軸Oに沿って各レンズ130,140,150,160,170が並べられた状態となって、撮像に用いられる一群のレンズ群Lを構成している。
また、このような構成では、像側に位置される2つのレンズ、例えば第4および第5のレンズ160,170が貼り合わせレンズ(接合レンズ)200を構成している場合がある。そのような貼り合わせレンズ200を構成するレンズ160,170は、例えば図示のように、物体側に位置される第4のレンズ160の像側に面する表面の凸部160aが像側に位置される第5のレンズ170の物体側に面する表面の対応する凹部170aと嵌合されることにより組み付けられて、接着剤等によって固定される。
特開2013-231993号公報
ところで、このような貼り合わせレンズ200の凹凸嵌合では、径方向で互いに対向する凸部160aの嵌合面160bと凹部170aの嵌合面170bとが嵌め合わされて組み付けられるが、従来、凸部160aの嵌合面160bと凹部170aの嵌合面170bとの嵌め合い角度は一致している。すなわち、凸部160aの嵌合面160bと凹部170aの嵌合面170bとが互いに略平行に延びている。そのため、嵌合面160b,170b間の径方向の隙間も小さくなる傾向があり、レンズ160,170同士の組み込み作業がし辛いという問題がある。また、組み込みし易くするために、または、レンズの径方向の寸法公差を考慮して、嵌合面160b,170b間に径方向で組み込みのための遊度をとると、組み付け後においてレンズ160,170同士がガタつき(位置決め精度が悪くなり)、所望の光学性能が得られなくなる場合がある。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、張り合わされるべきレンズ同士の組み込み性を向上させてこれらのレンズの位置決め精度を高めることができる接合レンズ、レンズユニットおよびカメラモジュールを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は、一対のレンズをその互いに対向する表面の凹凸部同士の嵌合により接合させることによって形成されて成る接合レンズであって、
互いに嵌め合わされる前記凹部および前記凸部のそれぞれの嵌合面は、前記レンズの光軸に対して傾斜するテーパ面として形成され、前記凹部の嵌合面の傾斜角度と前記凸部の嵌合面の傾斜角度とが互いに異なることを特徴とする。
本発明の接合レンズでは、互いに嵌め合わされる凹部および凸部のそれぞれの嵌合面がレンズ光軸に対して傾斜するテーパ面として形成されるだけでなく、凹部の嵌合面の傾斜角度と凸部の嵌合面の傾斜角度とが互いに異なっているため、テーパ面によりレンズ同士の組み込みをし易くできるとともに、嵌合面の傾斜角度の違いに基づいて嵌め込み量の増大に伴い嵌合面同士を部分的に近づけて当接させることによりレンズ同士を径方向で位置決めすることも可能になる。すなわち、張り合わされるべきレンズ同士の組み込み性を向上させてこれらのレンズの位置決め精度を高めることができる。また、嵌合面をテーパ状にすることにより、レンズ成形時の離型性を高めることができ、レンズ形状の安定成形にもつながる。
特に、上記構成では、凹凸部同士の嵌め込み量の増大に伴って嵌合面同士が嵌め込み方向の一方側で互いに接近するとともに他方側で互いに離反するように凹凸部の嵌合面を形成すれば、より具体的には、例えば、嵌め込み方向へ向けて凹凸部を先細るように形成するとともに、凸部の嵌合面の傾斜角度が凹部の嵌合面の傾斜角度よりも大きくなるように設定すれば、レンズ同士を組み付けるべく凹凸部を嵌め合わせ始める段階では、嵌合面同士が離反した状態にあるため、組み込み易くなるとともに、嵌め込み完了後においては、嵌合面同士が部分的に接近して当接し得るため、レンズ同士を径方向で確実に位置決めできる。
なお、上記構成において、凸部の嵌合面の傾斜角度と凹部の嵌合面の傾斜角度との差は2°~7°であることが好ましい。傾斜角度差が2°を下回ると、レンズ同士の組み込みがし辛くなり、一方、傾斜角度差が7°を超えると、レンズ同士がガタついて所望の光学性能が得られなくなる。
また、本発明は、複数のレンズが当該レンズの光軸に沿って並べられたレンズ群と、このレンズ群が収容される鏡筒とを備えるレンズユニットであって、
前記レンズ群が上記構成の接合レンズを含むことを特徴とする。
この構成においても、接合レンズが前述した特徴的構成を備えるため、テーパ面によりレンズ同士の組み込みをし易くできるとともに、嵌合面の傾斜角度の違いに基づいて嵌め込み量の増大に伴い嵌合面同士を部分的に近づけて当接させることによりレンズ同士を径方向で位置決めすることも可能になる。
また、本発明に係るカメラモジュールは、前記レンズユニットを備えていることを特徴とする。
このような構成によれば、前述のレンズユニットの作用効果をカメラモジュールで得ることができる。
本発明によれば、接合レンズのテーパ状の嵌合面と嵌合面同士の傾斜角度差とにより、張り合わされるべきレンズ同士の組み込み性を向上させてこれらのレンズの位置決め精度を高めることができる。
本発明の一実施の形態に係るレンズユニットの概略断面図である。 図1のレンズユニットのレンズ群を構成する接合レンズ(貼り合わせレンズ)の要部拡大図である。 接合レンズの嵌合面付近の寸法関係を説明するための概略的な線図である。 図1のレンズユニットを備えるカメラモジュールの概略断面図である。 従来のレンズユニットの概略断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
なお、以下で説明される本実施の形態のレンズユニットは、特に車載カメラ等のカメラモジュール用のものであり、例えば、自動車の外表面側に固定して設置され、配線は自動車内に引き込まれてディスプレイやその他の装置に接続される。また、図1~図5においてレンズについてはハッチングを省略している。
図1は、本発明の一実施の形態に係るレンズユニット11を示している。図示のように、本実施の形態のレンズユニット11は、例えば樹脂製の円筒状の鏡筒(バレル)12と、鏡筒12の段付きの内側収容空間S内に配置される複数のレンズ、例えば、物体側から、第1のレンズ13、第2のレンズ14、第3のレンズ15、第4のレンズ16および第5のレンズ17から成る5つのレンズと、絞り部材22とを備えている。絞り部材22は、本実施の形態では、第3のレンズ15と第4のレンズ16との間に介挿されており、透過光量を制限し、明るさの指標となるF値を決定する「開口絞り」またはゴーストの原因となる光線や収差の原因となる光線を遮光する「遮光絞り」である。このようなレンズユニット11を備える車載カメラは、レンズユニット11と、図示しないイメージセンサを有する基板と、当該基板を自動車等の車両に設置する図示しない設置部材とを備えるものである。
鏡筒12の内側収容空間S内に組み込まれて収容保持される複数のレンズ13,14,15,16,17は、それぞれの光軸を一致させた状態で積み重ねられて配置されており、1つの光軸Oに沿って各レンズ13,14,15,16,17が並べられた状態となって、撮像に用いられる一群のレンズ群Lを構成している。この場合、レンズ群Lを構成する最も物体側に位置される第1のレンズ13は、物体側に凸面を有するとともに像側に凹面を有する球面ガラスレンズであり、その他のレンズ14,15,16,17は樹脂レンズであるが、これに限定されない。また、これらのレンズ13,14,15,16,17の表面には、必要に応じて、反射防止膜、親水膜、撥水膜等が設けられる。
また、本実施の形態において、最も物体側に位置されるガラスレンズ13と鏡筒12との間にはシール部材としてのOリング26が介挿され、鏡筒12の内側のレンズ群L内に水や塵埃が侵入しないようにしている。この場合、ガラスレンズ13の外周面13aに、該レンズ13の像側部分で径が小さくなった段差状の縮径部13bが設けられ、この縮径部13bにOリング26が装着されて、ガラスレンズ13の外周面13aと鏡筒12の内周面12aとの間でOリング26が径方向で圧縮されることにより、鏡筒12の物体側端部が封止された状態となっている。
また、鏡筒12は、その内側収容空間S内にレンズ群Lが組み込まれて収容保持された状態で、その物体側の端部(図1において上端部)のカシメ部23が径方向内側にカシメられることにより、レンズ群Lの最も物体側に位置されるガラスレンズ13をこのカシメ部23で鏡筒12の物体側端部に固定する(図1には、カシメ部23がカシメられる前およびカシメられた後の2つの状態で示されている)。
また、鏡筒12の像側の端部(図1において下端部)には、第5のレンズ17よりも径の小さい開口部を有する内側フランジ部24が設けられている。この内側フランジ部24とカシメ部23とにより、鏡筒12内にレンズ群Lを構成する複数のレンズ13,14,15,16,17と絞り部材22とが光軸方向で保持固定されている。
また、本実施の形態において、像側に位置される2つの第4および第5のレンズ16,17は接合レンズ(貼り合わせレンズ)40を構成している。このような接合レンズ400を構成する第4および第5のレンズ16,17は、図示のように、物体側に位置される第4のレンズ16の像側に面する表面16aの第1および第2の環状凸部16b,16cが像側に位置される第5のレンズ17の物体側に面する表面17aの対応する第1および第2の環状凹部17b,17cと嵌合されることにより組み付けられて、接着剤等によって固定される。
また、このような接合レンズ40の凹凸嵌合では、径方向で互いに対向する環状凸部16b(16c)の嵌合面と環状凹部17b(17c)の嵌合面とが嵌め合わされて組み付けられる。具体的には、例えば、図2(図1のA部拡大図)および図3(図2の要部拡大図)に拡大して示される径方向外側の第1の環状凸部16bおよび第1の環状凹部17bに関して説明すると、これらの凹凸部16b,17bでは、径方向で互いに対向する環状凸部16bの嵌合面16dと環状凹部17bの嵌合面17dとが嵌め合わされて組み付けられるが、本実施の形態では、これらの嵌合面16d,17dが光軸Oに対して傾斜するテーパ面として形成されるとともに、環状凹部17bの嵌合面17dの傾斜角度と環状凸部16bの嵌合面16dの傾斜角度とが互いに異なっている。
特に、本実施の形態では、これらの傾斜角度差θが2°(=θ2)~7°(=θ3)に設定されるとともに、環状凸部16bの嵌合面16dの傾斜角度が環状凹部17bの嵌合面17dの傾斜角度よりも大きく設定されている。例えば、図2に示されるように、環状凸部16bの嵌合面16dの傾斜角度が12°に設定され、環状凹部17bの嵌合面17dの傾斜角度が10°に設定される。図3では、レンズ16,17同士を組み付けし易くするため、また、レンズ16,17の径方向の寸法公差も考慮して、嵌合面16d,17d間に径方向で組み込みのための遊度β(θ1に対応する遊度β1;θ2に対応する遊度β2)を確保しており、したがって、レンズ16,18の嵌め入れ側で径方向に遊度αが生じているが、傾斜角度差θを設けつつ各嵌合面16d,17dの傾斜角度を変えることにより、この遊度αを更に小さくしてレンズ16,17の径方向のガタ付きを防止することができる。すなわち、所望の嵌合内側遊度βを確保しつつ、嵌め入れ側遊度αを抑えて、組み込み性向上および高い位置決め精度の両方を実現できる。なお、傾斜角度差θが2°(=θ2)を下回ると、レンズ16,17同士の組み込みがし辛くなり、一方、傾斜角度差が7°(=θ3)を超えると、レンズ16,17同士がガタついて所望の光学性能が得られなくなる。
また、図示のように、嵌合面16d,17dは、凹凸部16b,17b同士の嵌め込み量の増大に伴って嵌め込み方向(図3の上下方向)の一方側(図3の上側)で互いに接近するとともに他方側(図3の下側)で互いに離反するように形成されている。すなわち、嵌め込み方向へ向けて凹凸部16b,17bが先細るように形成されるとともに、前述したように凸部16の嵌合面16dの傾斜角度が凹部17の嵌合面17dの傾斜角度よりも大きくなるように設定されている。したがって、レンズ16,17同士を組み付けるべく凹凸部16b,17bを嵌め合わせ始める段階では、嵌合面16d,17d同士が離反した状態にあるため、組み込み易くなるとともに、嵌め込み完了後においては、嵌合面16d,17d同士が互いに接近して当接し得る(図3では、遊度αに起因して嵌合面16d,17d同士が当接していない)ため、レンズ16,17同士を径方向で確実に位置決めできる。
なお、以上のような嵌合形態は、径方向内側の第2の環状凸部16cおよび第2の環状凹部17cに関しても適用され得る。
また、図4は、以上のような構成を成すレンズユニット11を有する本実施の形態のカメラモジュール300の概略断面図である。図示のように、このカメラモジュール300は、フィルタ100が装着された図1のレンズユニット11を含んで構成される。
カメラモジュール300は、外装部品である上ケース(カメラケース)301と、レンズユニット11を保持するマウント(台座)302とを備えている。また、カメラモジュール300は、シール部材303およびパッケージセンサ(撮像素子)304を備えている。
上ケース301は、鏡筒12の外周面12aに鍔状に設けられるフランジ部25に係合されるとともに、レンズユニット11の物体側の端部を露出させて他の部分を覆う部材である。マウント302は、上ケース301の内部に配置されており、レンズユニット11の雄ねじ11aと螺合する雌ねじ302aを有する。シール部材303は、上ケース301の内面とレンズユニット11の鏡筒12の外周面12aとの間に介挿された部材であり、上ケース301の内部の気密性を保持するための部材である。
パッケージセンサ304は、マウント302の内部に配置されており、かつ、レンズユニット11により形成される物体の像を受光する位置に配置されている。また、パッケージセンサ304は、CCDやCMOS等を備えており、レンズユニット11を通じて集光されて到達する光を電気信号に変換する。変換された電気信号は、カメラにより撮影された画像データの構成要素であるアナログデータやデジタルデータに変換される。
以上説明したように、本実施の形態において、本実施の形態の接合レンズ40では、互いに嵌め合わされる凹部17b(17c)および凸部16b(16c)のそれぞれの嵌合面17d、16dがレンズ光軸Oに対して傾斜するテーパ面として形成されるだけでなく、凹部17b(17c)の嵌合面17dの傾斜角度と凸部16b(16c)の嵌合面16dの傾斜角度とが互いに異なっているため、テーパ面によりレンズ16,17同士の組み込みをし易くできるとともに、嵌合面16d,17dの傾斜角度の違いに基づいて嵌め込み量の増大に伴い嵌合面16d,17d同士を部分的に近づけて当接させることによりレンズ16,17同士を径方向で位置決めすることも可能になる。すなわち、張り合わされるべきレンズ16,17同士の組み込み性を向上させてこれらのレンズ16,17の位置決め精度を高めることができる。また、嵌合面16d,17dをテーパ状にすることにより、レンズ16,17の成形時の離型性を高めることができ、レンズ形状の安定成形にもつながる。
特に、本実施の形態では、凹凸部16b,17b(16c,17c)同士の嵌め込み量の増大に伴って嵌合面16d,17d同士が嵌め込み方向の一方側で互いに接近するとともに他方側で互いに離反するように凹凸部16b,17b(16c,17c)の嵌合面16d,17dを形成し、より具体的には、嵌め込み方向へ向けて凹凸部16b,17b(16c,17c)を先細るように形成するとともに、凸部16b(16c)の嵌合面16dの傾斜角度が凹部17b(17c)の嵌合面17dの傾斜角度よりも大きくなるように設定しているため、レンズ16,17同士を組み付けるべく凹凸部16b,17b(16c,17c)を嵌め合わせ始める段階では、嵌合面16d,17d同士が離反した状態にあるため、組み込み易くなるとともに、嵌め込み完了後においては、嵌合面16d,17d同士が部分的に接近して当接し得るため、レンズ16,17同士を径方向で確実に位置決めできる。
なお、本発明は、前述した実施の形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。例えば、本発明において、レンズ、鏡筒などの形状は、前述した実施の形態に限定されない。また、前述した実施の形態では、接合レンズの環状凹凸部が径方向に離間して2つ設けられているが、凹凸部の数はこれに限定されない。また、凹凸部の嵌合面の傾斜角度も任意に設定できる。
11 レンズユニット
12 鏡筒
13,14,15,16,17 レンズ
16b,16c 凸部
17b,17c 凹部
16d,17d 嵌合面
40 接合レンズ
300 カメラモジュール
L レンズ群
O 光軸
S 内側収容空間

Claims (6)

  1. 一対のレンズをその互いに対向する表面の凹凸部同士の嵌合により接合させることによって形成されて成る接合レンズであって、
    互いに嵌め合わされる前記凹部および前記凸部のそれぞれの嵌合面は、前記レンズの光軸に対して傾斜するテーパ面として形成され、前記凸部の嵌合面の傾斜角度が前記凹部の嵌合面の傾斜角度よりも大きいとともに、前記嵌合面間に径方向で組み込みのための遊度を確保して、組み込まれて完全に嵌め合わされた状態で、前記凸部が嵌め込まれる前記凹部の嵌め入れ側で径方向に遊度が生じるようにしていることを特徴とする接合レンズ。
  2. 前記凸部の嵌合面の傾斜角度と前記凹部の嵌合面の傾斜角度との差が2°~7°であることを特徴とする請求項1に記載の接合レンズ。
  3. 一対の上下のレンズをその互いに対向する表面の凹凸部同士の嵌合により接合させることによって形成されて成る接合レンズであって、
    前記下側のレンズと対向する前記上側のレンズの面が凸面であり、前記上側のレンズと対向する前記下側のレンズの面が凹面であり、
    互いに嵌め合わされる前記凹部および前記凸部のそれぞれの嵌合面は、前記レンズの光軸に対して傾斜しており、
    前記嵌合面間に径方向で組み込みのための遊度を確保して、前記嵌合面同士が完全に嵌め合わされた状態で、前記凸部が嵌め込まれる前記凹部の嵌め入れ側で径方向に遊度が生じるようにするとともに、前記凹凸部の嵌合面の上側において前記レンズの光軸と直交する方向で互いに対向する前記凹部の嵌合面上の点と前記凸部の嵌合面上の点との間の離間距離が、前記凹凸部の嵌合面の下側において前記レンズの光軸と直交する方向で互いに対向する前記凹部の嵌合面上の点と前記凸部の嵌合面上の点との間の離間距離よりも小さい、
    ことを特徴とする接合レンズ。
  4. 複数のレンズが当該レンズの光軸に沿って並べられたレンズ群と、このレンズ群が収容される鏡筒とを備えるレンズユニットであって、
    前記レンズ群が請求項1から3のいずれか1項に記載の接合レンズを含むことを特徴とするレンズユニット。
  5. 請求項4に記載のレンズユニットと、前記レンズユニットの前記レンズ群を通じて集光される光を電気信号に変換する撮像素子とを備えていることを特徴とするカメラモジュール。
  6. 請求項5に記載のカメラモジュールを搭載した車両であって、
    前記カメラモジュールは、前記車両の外表面側に固定して設置され、前記カメラモジュールには配線部が電気的に接続され、
    前記配線部は、前記車両の内部に設置された表示装置に接続されていることを特徴とする車両。
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