JP2020129088A - レンズユニットおよびカメラモジュール - Google Patents
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Abstract
【課題】レンズに生じたバリがレンズの鏡筒組み付け時に一緒に組み込まれてもそのバリに起因するレンズ組み付け不良を生じさせないレンズユニットおよびカメラモジュールを提供する。【解決手段】本発明のレンズユニットは、レンズ群を構成するレンズ16,17と鏡筒12との間に、レンズ16,17から鏡筒12へ向けて延びる横バリ300を逃がすための横バリ逃げ部43,60を有する。【選択図】図2
Description
本発明は、例えば自動車等の車両に搭載される車載カメラを構成し得るレンズユニットおよびカメラモジュールに関する。
従来から、自動車に車載カメラを搭載し、駐車をサポートしたり、画像認識により衝突防止を図ったりすることが行なわれており、さらにそれを自動運転に応用する試みもなされている。また、このような車載カメラ等のカメラモジュールは、一般に、複数のレンズが光軸に沿って並べられて成るレンズ群と、このレンズ群を収容保持する鏡筒(バレル)と、レンズ群の少なくとも一個所のレンズ間に配置される絞り部材とを有するレンズユニットを備える(例えば、特許文献1参照)。
また、レンズユニットのレンズ群を構成するレンズは、ガラス製や樹脂製のものが使用されるが、特に樹脂製のレンズは、一般に、金型を用いた射出成形によって形成される。
ところで、金型を用いた射出成形によってレンズを形成する場合には、金型の可動側と固定側との間のパーティングライン等に起因して(例えば、可動側と固定側との間のガス抜き用の隙間に樹脂が流れ込むことによって)バリが発生し得る。例えば、図6に示されるように入れ子220A,220Bを伴う金型を用いた射出成形では、可動側プレート200Aと固定側プレート200Bとの間のパーティングラインPL1に起因してバリ300(パーティングラインバリ;以下、本明細書の全体にわたって「横バリ」という)がレンズLの全周にわたって生じ得るとともに、可動側プレート200Aと可動側入れ子220Aとの間の分割面PL2においてもバリ320(入れ子分割バリ;以下、本明細書の全体にわたって「縦バリ」という)がレンズLの全周にわたって生じ得る。
レンズLに生じるこれらのバリ300,320は、レンズLを鏡筒内に組み込む際にそれら自体も巻き込まれてしまうと、鏡筒及び隣接するレンズと干渉して、レンズと鏡筒との嵌合状態にばらつきを生じさせ、あるいは、レンズを傾かせる場合がある。また、鏡筒組み付け時に巻き込まれたバリが、レンズから遊離して粉塵となって鏡筒内に残存し、光学性能に悪影響を及ぼす場合もある。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、レンズに生じたバリがレンズの鏡筒組み付け時に一緒に組み込まれてもそのバリに起因するレンズ組み付け不良を生じさせないレンズユニットおよびカメラモジュールを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は、レンズを収容保持するための内側収容空間を形成する鏡筒と、前記鏡筒の前記内側収容空間内に組み込まれ、複数のレンズが積み重ねられるように光軸に沿って並べられて成るレンズ群とを備えるレンズユニットであって、
前記レンズ群を構成するレンズと前記鏡筒との間には、前記レンズから前記鏡筒へ向けて延びる横バリを逃がすための横バリ逃げ部が設けられることを特徴とする。
前記レンズ群を構成するレンズと前記鏡筒との間には、前記レンズから前記鏡筒へ向けて延びる横バリを逃がすための横バリ逃げ部が設けられることを特徴とする。
上記構成によれば、レンズから鏡筒へ向けて延びる横バリを逃がすための横バリ逃げ部がレンズと鏡筒との間に設けられるため、レンズに生じた横バリは、レンズを鏡筒内に組み込む際にそれ自体が一緒に組み込まれてしまっても、鏡筒と干渉してレンズと鏡筒との嵌合状態にばらつきを生じさせることはなく、また、レンズを傾かせてしまうこともない。また、このような横バリ逃げ部の存在により、横バリは、レンズの鏡筒組み付け時に巻き込まれてレンズから遊離することも防止され、そのため、光学性能に悪影響を及ぼすこともない。すなわち、上記構成によれば、レンズに生じた横バリがレンズの鏡筒組み付け時に一緒に組み込まれても、そのバリに起因するレンズ組み付け不良を生じさせないで済む。
なお、上記構成において、「横バリ」は、前述したように、金型を用いた射出成形においてパーティングラインに起因して生じ得るものであり、レンズを鏡筒に組み付けた際に、鏡筒の内面に向けて(例えば光軸と略直交する方向に沿って)延びる。
また、本発明の上記構成において、横バリ逃げ部は、鏡筒の内面に形成されてもよく、あるいは、レンズと鏡筒との間に設けられてレンズを嵌合状態で保持する保持部に形成されてもよく、あるいは、鏡筒とレンズとが嵌合されないことによって鏡筒とレンズとの間に生じる隙間により形成されてもよい。また、前記保持部は、鏡筒と一体に形成されてもよく、鏡筒と別体に形成されて鏡筒と各レンズとの間に介挿されてもよい。
また、本発明の上記構成において、鏡筒の内側収容空間内に組み込まれるときに物体側に位置されるレンズ部位に横バリを有するレンズは、鏡筒と嵌合された状態で鏡筒の内面に形成される横バリ逃げ部により横バリが逃がされ、または、鏡筒との間に設けられる保持部と嵌合された状態で保持部に形成される横バリ逃げ部により横バリが逃がされ、一方、鏡筒の内側収容空間内に組み込まれるときに像側に位置されるレンズ部位に横バリを有するレンズは、鏡筒と嵌合されることなく隣り合うレンズと嵌合された状態で、鏡筒と嵌合されないことによって鏡筒との間に生じる隙間により形成される横バリ逃げ部によって横バリが逃がされることが好ましい。鏡筒に対するこのようなレンズ組み付け形態によれば、設計の自由度を十分に確保しつつ簡単且つ効率的に横バリを逃がすことができ、なおかつ、レンズユニットをコンパクトに構成することも可能になる。
また、本発明の上記構成において、レンズ群を構成する隣り合うレンズ間には、一方のレンズから他方の隣り合うレンズへ向けて延びる縦バリを逃がすための縦バリ逃げ部が設けられることが好ましい。これによれば、横バリに加えて縦バリも逃がすことができ、様々な形態のバリに起因するレンズ組み付け不良を防止できる。ここで、「縦バリ」は、前述したように、金型を用いた射出成形において例えば可動側金型プレートと可動側入れ子との間の分割面において生じ得るものであり、レンズを鏡筒に組み付けた際に、隣接するレンズに向けて(例えば光軸方向に沿って)延びる。
また、本発明に係るカメラモジュールは、前記レンズユニットを備えていることを特徴とする。
このような構成によれば、前述のレンズユニットの作用効果をカメラモジュールで得ることができる。
このような構成によれば、前述のレンズユニットの作用効果をカメラモジュールで得ることができる。
本発明によれば、レンズから鏡筒へ向けて延びる横バリを逃がすための横バリ逃げ部がレンズと鏡筒との間に設けられるため、また、レンズ群を構成する隣り合うレンズ間に、一方のレンズから他方の隣り合うレンズへ向けて延びる縦バリを逃がすための縦バリ逃げ部が設けられるため、レンズに生じたバリがレンズの鏡筒組み付け時に一緒に組み込まれてもそのバリに起因するレンズ組み付け不良を生じさせないで済む。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
なお、以下で説明される本実施の形態のレンズユニットは、特に車載カメラ等のカメラモジュール用のものであり、例えば、自動車の外表面側に固定して設置され、配線は自動車内に引き込まれてディスプレイやその他の装置に接続される。また、図1〜図5においてレンズについてはハッチングを省略している。
なお、以下で説明される本実施の形態のレンズユニットは、特に車載カメラ等のカメラモジュール用のものであり、例えば、自動車の外表面側に固定して設置され、配線は自動車内に引き込まれてディスプレイやその他の装置に接続される。また、図1〜図5においてレンズについてはハッチングを省略している。
図1は、本発明の一実施の形態に係るレンズユニット11を示している。図示のように、本実施の形態のレンズユニット11は、例えば樹脂製(金属製であっても構わない)の円筒状の鏡筒(バレル)12と、鏡筒12の段付きの内側収容空間S内に配置される複数のレンズ、例えば、物体側から、第1のレンズ13、第2のレンズ14、第3のレンズ15、第4のレンズ16および第5のレンズ17から成る5つのレンズと、絞り部材22とを備えている。絞り部材22は、本実施の形態では、第3のレンズ15と第4のレンズ16との間に介挿されており、透過光量を制限し、明るさの指標となるF値を決定する「開口絞り」またはゴーストの原因となる光線や収差の原因となる光線を遮光する「遮光絞り」である。このようなレンズユニット11を備える車載カメラは、レンズユニット11と、図示しないイメージセンサを有する基板と、当該基板を自動車等の車両に設置する図示しない設置部材とを備えるものである。
鏡筒12の内側収容空間S内に組み込まれて収容保持される複数のレンズ13,14,15,16,17は、それぞれの光軸を一致させた状態で積み重ねられて配置されており、1つの光軸Oに沿って各レンズ13,14,15,16,17が並べられた状態となって、撮像に用いられる一群のレンズ群Lを構成している。この場合、レンズ群Lを構成する最も物体側に位置される第1のレンズ13は、物体側に凸面を有するとともに像側に凹面を有する球面ガラスレンズであり、その他のレンズ14,15,16,17は樹脂レンズであるが、これに限定されない。また、これらのレンズ13,14,15,16,17の表面には、必要に応じて、反射防止膜、親水膜、撥水膜等が設けられる。
また、本実施の形態において、最も物体側に位置されるガラスレンズ13と鏡筒12との間にはシール部材としてのOリング26が介挿され、鏡筒12の内側のレンズ群L内に水や塵埃が侵入しないようにしている。この場合、ガラスレンズ13の外周面13aに、該レンズ13の像側部分で径が小さくなった段差状の縮径部13bが設けられ、この縮径部13bにOリング26が装着されて、ガラスレンズ13の外周面13aと鏡筒12の内周面との間でOリング26が径方向で圧縮されることにより、鏡筒12の物体側端部が封止された状態となっている。
また、鏡筒12は、その内側収容空間S内にレンズ群Lが組み込まれて収容保持された状態で、その物体側の端部(図1において上端部)のカシメ部23が径方向内側にカシメられることにより、レンズ群Lの最も物体側に位置されるガラスレンズ13をこのカシメ部23で鏡筒12の物体側端部に固定する。
また、鏡筒12の像側の端部(図1において下端部)には、第5のレンズ17よりも径の小さい開口部を有する内側フランジ部24が設けられている。この内側フランジ部24とカシメ部23とにより、鏡筒12内にレンズ群Lを構成する複数のレンズ13,14,15,16,17と絞り部材22とが光軸方向で保持固定されている。
また、本実施の形態において、像側に位置される2つの第4および第5のレンズ16,17は接合レンズ(貼り合わせレンズ)40を構成している。このような接合レンズ400を構成する第4および第5のレンズ16,17は、図示のように、物体側に位置される第4のレンズ16の像側に面する表面16aの環状凸部16bが像側に位置される第5のレンズ17の物体側に面する表面17aの対応する環状凹部17bと嵌合されることにより組み付けられて、接着剤等によって固定される。
また、本実施の形態に係るレンズユニット11は、レンズ群Lを構成するレンズと鏡筒12との間に、レンズを嵌合状態で保持する保持部40を有する。この保持部40は、鏡筒12と一体に形成されてもよいが、本実施の形態では、鏡筒12と別体の環状の保持部材として形成され、第2、第3、第5のレンズ14,15,17のそれぞれと鏡筒12との間に個別に介挿される。
また、本実施の形態に係るレンズユニット11には、レンズ群Lを構成する第2乃至第5のレンズ14,15,16,17と鏡筒12との間に、これらのレンズ14,15,16,17から鏡筒12へ向けて延びる横バリ300(図1には示されない;その一部が図2に示される)を逃がすための横バリ逃げ部が設けられる。無論、各レンズ14,15,16,17が横バリを必ずしも有している必要はなく、横バリを有している場合には、その横バリを有するレンズに対応して横バリ逃げ部が設けられる。
本実施の形態において、これらの横バリ逃げ部は、鏡筒12の内面によって形成されてもよいが、本実施の形態のようにレンズ14,15,17と鏡筒12との間に鏡筒12とは別体の保持部40が介挿されている場合には、保持部40の物体側の端面に設けられるテーパ面40a(図2参照)によって横バリ逃げ部43が形成される。すなわち、保持部40を介して鏡筒12と嵌合される第2、第3、第5のレンズ14,15,17には、その横バリ300を逃がすための横バリ逃げ部43が保持部40によって割り当てられる。
これに対し、鏡筒12と嵌合しない第4のレンズ16には、その横バリ300を逃がすための横バリ逃げ部が、鏡筒12と嵌合されないことによって鏡筒12との間に生じる隙間60によって割り当てられる。言い換えると、第4のレンズ16の横バリ300を逃がすための横バリ逃げ部60は、鏡筒12とレンズ16とが嵌合されないことによって鏡筒12とレンズ16との間に形成される。
鏡筒12に対するこのようなレンズ組み付け形態においては、特に第4および第5のレンズ16,17を例にとって図2に明確に示されるように、鏡筒12の内側収容空間S内に組み込まれるときに物体側に位置されるレンズ部位に横バリ300を有する第5のレンズ17は、鏡筒12(本実施の形態の場合には保持部40)と嵌合された状態で鏡筒12の内面に形成される(本実施の形態の場合には保持部40のテーパ面40aに形成される)横バリ逃げ部43により横バリ300が逃がされ、一方、鏡筒12の内側収容空間S内に組み込まれるときに像側に位置されるレンズ部位に横バリ300を有する第4のレンズ16は、鏡筒12と嵌合されることなく隣り合う第5のレンズ17と嵌合された状態で、鏡筒12と嵌合されないことによって鏡筒12との間に形成される横バリ逃げ部60により横バリ300が逃がされる。なお、このような横バリ形成形態と横バリ逃げ部との対応関係は、その他のレンズ13,14,15にも適用され得る。
また、本実施の形態に係るレンズユニット11には、特に第4および第5のレンズ16,17を例にとって図2に明確に示されるように、レンズ群Lを構成する隣り合うレンズ16,17間に、一方のレンズ16(17)から他方の隣り合うレンズ17(16)へ向けて延びる縦バリ320を逃がすための縦バリ逃げ部50が設けられる。このような縦バリ形成形態と縦バリ逃げ部との対応関係は、その他のレンズ13,14,15にも適用され得る。
なお、第2、第3、第5のレンズ14,15,17のそれぞれと鏡筒12との間に設けられる保持部40は、前述のように環状体である必要はなく、例えば図3に示される保持部40Aのように、各レンズ14,15,17の位置に対応する鏡筒12の部位の内周面にそれぞれ、周方向に沿って互いに所定の角度間隔を隔てて個別に、例えば柱状を成して複数設けられてもよい。この場合には、各柱状保持部40Aの上端に横バリ逃げ部43を形成するテーパ面40aが形成され、また、柱状保持部40A間の隙間70も横バリ逃げ部を形成し得る。あるいは、図4に示されるように、保持部40Bは、対応するレンズ14,15,17と周方向の複数個所で接する多角形の内面40bを有する環状体として形成されてもよい。この場合、保持部40Bは、レンズ14,15,17と接する部位に横バリ逃げ部43を形成するテーパ面40aを有し、また、保持部40Bの内面40bとレンズ14,15,17との間に形成される隙間90も横バリ逃げ部を形成し得る。
また、図5は、以上のような構成を成すレンズユニット11を有する本実施の形態のカメラモジュール400の概略断面図である。図示のように、このカメラモジュール400は、フィルタ100が装着された図1のレンズユニット11を含んで構成される。
カメラモジュール400は、外装部品である上ケース(カメラケース)401と、レンズユニット11を保持するマウント(台座)402とを備えている。また、カメラモジュール400は、シール部材403およびパッケージセンサ(撮像素子)404を備えている。
上ケース401は、鏡筒12の外周面12aに鍔状に設けられるフランジ部25に係合されるとともに、レンズユニット11の物体側の端部を露出させて他の部分を覆う部材である。マウント402は、上ケース401の内部に配置されており、レンズユニット11の雄ねじ11aと螺合する雌ねじ402aを有する。シール部材403は、上ケース401の内面とレンズユニット11の鏡筒12の外周面12aとの間に介挿された部材であり、上ケース401の内部の気密性を保持するための部材である。
パッケージセンサ404は、マウント402の内部に配置されており、かつ、レンズユニット11により形成される物体の像を受光する位置に配置されている。また、パッケージセンサ404は、CCDやCMOS等を備えており、レンズユニット11を通じて集光されて到達する光を電気信号に変換する。変換された電気信号は、カメラにより撮影された画像データの構成要素であるアナログデータやデジタルデータに変換される。
以上説明したように、本実施の形態のレンズユニット11によれば、レンズ14,15,16,17から鏡筒12へ向けて延びる横バリ300を逃がすための横バリ逃げ部43,60がレンズ14,15,16,17と鏡筒12との間に設けられるため、レンズ14,15,16,17に生じた横バリ300は、レンズ14,15,16,17を鏡筒12内に組み込む際にそれ自体が一緒に組み込まれてしまっても、鏡筒12と干渉してレンズ14,15,16,17と鏡筒12との嵌合状態にばらつきを生じさせることはなく、また、レンズ14,15,16,17を傾かせてしまうこともない。また、このような横バリ逃げ部43、60の存在により、横バリ300は、レンズ14,15,16,17の鏡筒組み付け時に巻き込まれてレンズ14,15,16,17から遊離することも防止され、そのため、光学性能に悪影響を及ぼすこともない。すなわち、本実施の形態の構成によれば、レンズ14,15,16,17に生じた横バリ300がレンズ14,15,16,17の鏡筒組み付け時に一緒に組み込まれても、そのバリ300に起因するレンズ組み付け不良を生じさせないで済む。
また、本実施の形態において、鏡筒12の内側収容空間S内に組み込まれるときに物体側に位置されるレンズ部位に横バリ300を有する第5のレンズ17は、保持部40と嵌合された状態で保持部40のテーパ面40aにより形成される横バリ逃げ部43によって横バリ300が逃がされ、一方、鏡筒12の内側収容空間S内に組み込まれるときに像側に位置されるレンズ部位に横バリ300を有する第4のレンズ16は、鏡筒12と嵌合されることなく隣り合う第5のレンズ17と嵌合された状態で、鏡筒12と嵌合されないことによって鏡筒12との間に形成される横バリ逃げ部60により横バリ300が逃がされるようになっているため、設計の自由度を十分に確保しつつ簡単且つ効率的に横バリ300を逃がすことができ、なおかつ、レンズユニット11をコンパクトに構成することも可能になる。
また、本実施の形態のレンズユニット11は、レンズ群Lを構成する隣り合うレンズ16,17間に、一方のレンズ16(17)から他方の隣り合うレンズ17(16)へ向けて延びる縦バリ320を逃がすための縦バリ逃げ部50を有しているため、横バリ300に加えて縦バリ320も逃がすことができ、様々な形態のバリに起因するレンズ組み付け不良を防止できる。
なお、本発明は、前述した実施の形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。例えば、本発明において、レンズ、鏡筒などの形状は、前述した実施の形態に限定されない。また、鏡筒に対するレンズ組み付け形態も前述した実施の形態に限定されず、バリ逃げ部の形成位置もレンズにおけるバリの形成形態に合わせて任意に設定できる。
11 レンズユニット
12 鏡筒
13,14,15,16,17 レンズ
40 保持部
43 横バリ逃げ部
50 縦バリ逃げ部
60 横バリ逃げ部
300 横バリ
320 縦バリ
400 カメラモジュール
L レンズ群
O 光軸
S 内側収容空間
12 鏡筒
13,14,15,16,17 レンズ
40 保持部
43 横バリ逃げ部
50 縦バリ逃げ部
60 横バリ逃げ部
300 横バリ
320 縦バリ
400 カメラモジュール
L レンズ群
O 光軸
S 内側収容空間
Claims (7)
- レンズを収容保持するための内側収容空間を形成する鏡筒と、前記鏡筒の前記内側収容空間内に組み込まれ、複数のレンズが積み重ねられるように光軸に沿って並べられて成るレンズ群とを備えるレンズユニットであって、
前記レンズ群を構成するレンズと前記鏡筒との間には、前記レンズから前記鏡筒へ向けて延びる横バリを逃がすための横バリ逃げ部が設けられることを特徴とするレンズユニット。 - 前記横バリ逃げ部が前記鏡筒の内面に形成されることを特徴とする請求項1に記載のレンズユニット。
- 前記レンズ群を構成するレンズと前記鏡筒との間には前記レンズを嵌合状態で保持する保持部が設けられ、前記横バリ逃げ部が前記保持部に形成されることを特徴とする請求項1に記載のレンズユニット。
- 前記横バリ逃げ部は、前記鏡筒と前記レンズとが嵌合されないことによって前記鏡筒と前記レンズとの間に形成されることを特徴とする請求項1に記載のレンズユニット。
- 前記鏡筒の前記内側収容空間内に組み込まれるときに物体側に位置されるレンズ部位に前記横バリを有するレンズは、前記鏡筒と嵌合された状態で前記鏡筒の内面に形成される横バリ逃げ部により前記横バリが逃がされ、または、前記鏡筒との間に設けられる保持部と嵌合された状態で前記保持部に形成される横バリ逃げ部により前記横バリが逃がされ、
前記鏡筒の前記内側収容空間内に組み込まれるときに像側に位置されるレンズ部位に前記横バリを有するレンズは、前記鏡筒と嵌合されることなく隣り合うレンズと嵌合された状態で、前記鏡筒と嵌合されないことによって前記鏡筒との間に形成される横バリ逃げ部により前記横バリが逃がされることを特徴とする請求項1に記載のレンズユニット。 - 前記レンズ群を構成する隣り合うレンズ間には、一方のレンズから他方の隣り合うレンズへ向けて延びる縦バリを逃がすための縦バリ逃げ部が設けられることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のレンズユニット。
- 請求項1から6のいずれか一項に記載のレンズユニットを備えることを特徴とするカメラモジュール。
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JP2019022325A JP2020129088A (ja) | 2019-02-12 | 2019-02-12 | レンズユニットおよびカメラモジュール |
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