JP7245066B2 - 鏡筒、レンズユニット、カメラモジュール、鏡筒製造方法および鏡筒成形用金型 - Google Patents

鏡筒、レンズユニット、カメラモジュール、鏡筒製造方法および鏡筒成形用金型 Download PDF

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Description

本発明は、特に自動車等の車両に搭載される車載カメラを構成する鏡筒、レンズユニット、カメラモジュール、鏡筒製造方法および鏡筒成形用金型に関する。
近年、自動車に車載カメラを搭載し、駐車をサポートしたり、画像認識により衝突防止を図ったりすることが行なわれており、さらにそれを自動運転に応用する試みもなされている。また、このような車載カメラ等のカメラモジュールは、一般に、複数のレンズが光軸に沿って並べられて成るレンズ群と、このレンズ群を収容保持する鏡筒と、レンズ群の少なくとも一個所のレンズ間に配置される絞り部材とを有するレンズユニットを備える(例えば、特許文献1参照)。
特開2013-231993号公報
前述したレンズユニットの鏡筒は、通常、金型内に溶融材料を流し込んで成形される。具体的には、図6に示されるような金型200を用いて成形することも考えられる。この図6に示される金型200は、その本体が固定側金型部202と可動側金型部204とに分割されるとともに、レンズが組み付けられて収容される鏡筒210の内側収容空間Sの良好な真円度を得るべく、内側収容空間Sの成形に供するピン状の入れ子206が金型本体202,204とは別個に設けられ、結果として、金型200は、組み付けられた際、固定側金型部202と、可動側金型部204と、固定側および可動側のそれぞれの入れ子206,208とによって、溶融材料が流し込まれるキャビティCを画定する。
そして、このような金型200により成形された鏡筒210は、図7に示されるように、その内側収容空間S内にレンズ群220が組み込まれて収容保持された状態で、その物体側の端部(図7において上端部)のカシメ部223が径方向内側にカシメられることにより、レンズ群220の最も物体側に位置されるレンズ220aをこのカシメ部223で鏡筒210の物体側端部に固定する。
また、鏡筒210の像側の端部(図7において下端部)には、最も像側に位置されるレンズ220eよりも径の小さい開口部を有する内側フランジ部(最も像側に位置されるレンズ220eを支持する支持部)224が設けられており、この内側フランジ部224とカシメ部223とにより、レンズ群220を構成する複数のレンズ220a、220b、220c、220d,220eが鏡筒210内に保持されるようになっている。そして、このようにしてレンズ群220が鏡筒210に組み付けられて保持された後、最も像側に位置されるレンズ220eを支持する内側フランジ部224の支持面224aとは反対側の像側を向く取り付け面224bに赤外線カットフィルタ100が取り付けられる。
ところで、図6に示されるような金型200の構造は、鏡筒210の内側フランジ部224の端部付近にバリが生じてしまうことを抑制できるという点で非常に有利である。すなわち、図6に示される金型200では、可動側の入れ子206に対する固定側の入れ子208の突き当て調整を可能にするべく固定側の入れ子208を固定側金型部202とは別個に設けて移動可能(移動方向が図8に矢印で示される)にしているため、図8に拡大して示されるように、固定側および可動側のそれぞれの入れ子206,208同士の間の分割面(パーティング面)230の存在に起因して、P部で示される領域、すなわち、鏡筒210の内側フランジ部224の端部付近で成形後の鏡筒210にバリが生じることを抑制できる。
しかしながら、このように金型200の固定側を移動可能な入れ子208と固定側金型部202とに分割すると、これらの分割面240の存在に起因して、図9に示されるQ部領域、すなわち、鏡筒210の内側フランジ部224の端部の像側部位から赤外線カットフィルタ100が取り付けられる内側フランジ部224の取り付け面224bへと至る鏡筒部位にバリが生じてしまうという新たな問題が生じる。
鏡筒210の内側フランジ部224の端部の像側部位から赤外線カットフィルタ100が取り付けられる内側フランジ部224の取り付け面224bへと至る鏡筒部位に生じるこのようなバリは、内側フランジ部224の取り付け面224bに対する赤外線カットフィルタ100の取り付け不良(フィルタ100を取り付け面224bに接着するための接着剤の接着不良や、フィルタの部分的な剥がれなど)をもたらす。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、鏡筒成形時に生じるバリに起因するフィルタの取り付け不良を防止できる鏡筒、レンズユニット、カメラモジュール、鏡筒製造方法および鏡筒成形用金型を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は、金型により略筒状に成形されるとともに、その内側収容空間内に複数のレンズから成るレンズ群を光軸に沿って並べて組み込むようになっている鏡筒であって、
最も像側に位置されるレンズを支持する支持部を備え、前記支持部は、物体側に面して前記最も像側に位置されるレンズを支持するレンズ支持面と、像側に面してフィルタを取り付けるためのフィルタ取り付け面とを有し、前記フィルタ取り付け面には、鏡筒成形時に生じるバリを前記フィルタ取り付け面に取り付けられる前記フィルタと接触しないように逃がすための逃げ部が設けられることを特徴とする。
本発明においては、鏡筒の支持部のフィルタ取り付け面に、鏡筒成形時に生じるバリをフィルタ取り付け面に取り付けられるフィルタと接触しないように逃がすための逃げ部が設けられるため、鏡筒成形時に生じるバリに起因するフィルタ取り付け面に対するフィルタの取り付け不良を防止できる。すなわち、UV硬化接着剤などの接着剤によりフィルタをフィルタ取り付け面に接着する場合であっても、前記逃げ部の存在に起因してフィルタがバリの影響を受けずに済み、接着剤の接着不良や、フィルタの部分的な剥がれ等を防止できる。これは、特に、金型の固定側を移動可能な入れ子と固定側金型部とに分割する金型構成を採用する場合に有益である。すなわち、金型の固定側を移動可能な入れ子と固定側金型部とに分割すると、図9に関連して前述したように、これらの分割面の存在に起因して、鏡筒の支持部(内側フランジ部)の端部の像側部位からフィルタが取り付けられる支持部の取り付け面へと至る鏡筒部位にバリが生じてしまうが、このバリが前記逃げ部によってフィルタと接触しないように逃がされるため、バリによって取り付け不良を生じさせることなくフィルタをフィルタ取り付け面に強固に取り付けることができる。また、このように固定側に移動可能な可動入れ子を設けると、前記支持部の径方向内側端縁には、可動入れ子が当て付くことにより形成される光軸と平行に延びる平面部が像側に面して設けられるようになる。
なお、上記構成において、支持部のフィルタ取り付け面に取り付けられるフィルタとしては、例えば赤外線カットフィルタのみならず特定の波長帯域の光線のカットフィルタなど、必要に応じて任意のフィルタを使用できる。また、上記構成において、フィルタ取り付け面は、平滑面、シボ加工されたシボ面、リブ付き面など、任意の形態を成すことができ、フィルタ取り付け面に設けられる前記逃げ部は、凹陥溝などの形態を成すことができる。
また、本発明において、逃げ部は、フィルタ取り付け面のフィルタ取り付け領域から段差を介して支持部の径方向内側端部へと延びる溝であることが好ましい。これによれば、前述した金型の固定側の移動可能な入れ子と固定側金型部との間の分割面の存在に起因して生じるバリを効果的に逃がすことができる。この場合、段差は、例えば0.05~0.1mmの高さの段差であることが好ましい。このような深さの段差であれば、フィルタ取り付け面に対してフィルタを固着するための接着剤が逃げ部に回り込んで接着強度を低下させることがなく、フィルタ取り付け領域の全体にわたって接着剤を十分に行き渡らせて、十分な接着強度を確保できる。
また、本発明は、前述した鏡筒の特徴的な構成を有するレンズユニット、カメラモジュール、鏡筒製造方法および鏡筒成形用金型も提供する。このような構成のレンズユニット、カメラモジュール、鏡筒製造方法および鏡筒成形用金型によっても前述した鏡筒の作用効果を得ることができる。
特に、本発明は、鏡筒を成形するために、固定側金型部と、可動側金型部と、複数のレンズから成るレンズ群が組み付けられて収容される鏡筒の内側収容空間の成形に供する可動側入れ子と、固定側金型部に対して移動可能であるとともに可動側入れ子との間で分割面を形成する固定側入れ子とによって溶融材料が流し込まれる鏡筒成形用キャビティを画定し、固定側入れ子を固定側金型部に対して移動させることによって可動側入れ子と固定側入れ子との間の突き当て調整を行なえるようにする、鏡筒製造方法および鏡筒成形用金型を提供する。このように、可動側入れ子に対する固定側入れ子の突き当て調整を可能にするべく固定側入れ子を固定側金型部とは別個に設けて移動可能にすれば、図8に関連して前述したように、固定側入れ子と可動側入れ子との間の分割面の存在に起因して鏡筒の支持部の端部付近で成形後の鏡筒にバリが生じることを抑制できる。
本発明によれば、鏡筒の支持部のフィルタ取り付け面に、鏡筒成形時に生じるバリをフィルタ取り付け面に取り付けられるフィルタと接触しないように逃がすための逃げ部が設けられるため、鏡筒成形時に生じるバリに起因するフィルタ取り付け面に対するフィルタの取り付け不良を防止できる。
本発明の一実施の形態に係るレンズユニットの概略断面図である。 図1のレンズユニットを有する本発明の一実施の形態に係るカメラモジュールの概略断面図である。 図1のレンズユニットを構成する鏡筒を成形するための鏡筒成形用金型の概略断面図である。 図3のA部の拡大断面図である。 鏡筒を製造するための製造工程の流れ(鏡筒製造方法)を示すフローチャートである。 従来の鏡筒成形用金型の概略断面図である。 図6の金型を用いて成形された鏡筒を有する従来のレンズユニットの概略断面図である。 図6のB部の拡大断面図である。 図6のB部の拡大断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
なお、以下で説明される本実施の形態のレンズユニットは、特に車載カメラ等のカメラモジュール用のものであり、例えば、自動車の外表面側に固定して設置され、配線は自動車内に引き込まれてディスプレイやその他の装置に接続される。また、図1および図2において複数のレンズについてはハッチングを省略している(前述した図7についても同様)。
図1は、本発明の一実施の形態に係るレンズユニットを示している。図示のように、本実施の形態のレンズユニット11は、略筒状、例えば円筒状を成す樹脂製の鏡筒(バレル)12と、鏡筒12の段付きの内側収容空間S内に配置される複数(例えば、5つ)のレンズ13,14,15,16,17と、2つの絞り部材22a,22bとを備えている。このレンズユニット11を備える車載カメラは、レンズユニット11と、図示しないイメージセンサを有する基板と、当該基板を自動車等の車両に設置する図示しない設置部材とを備えるものである。
鏡筒12に固定されて支持されている複数のレンズ13,14,15,16,17は、それぞれの光軸を一致させた状態に配置されており、1つの光軸Oに沿って各レンズ13,14,15,16,17が並べられた状態となって、撮像に用いられる一群のレンズ群Lを構成している。なお、これらのレンズの表面には、必要に応じて、反射防止膜、親水膜、撥水膜等が設けられる。
2つの絞り部材22a,22bのうちの物体側から1番目の絞り部材22aは、物体側から2番目のレンズ14と3番目のレンズ15との間に配置されている。物体側から2番目の絞り部材22bは、物体側から3番目のレンズ15と4番目のレンズ16との間に配置されている。絞り部材22a,22bは透過光量を制限し、明るさの指標となるF値を決定する「開口絞り」またはゴーストの原因となる光線や収差の原因となる光線を遮光する「遮光絞り」である。
鏡筒12の物体側の端部(図1において上端部)には、当該端部を径方向内側にカシメてなるカシメ部23が設けられており、このカシメ部23によってレンズ群Lの最も物体側に位置されるレンズ13が鏡筒12の物体側の端部に固定されている。なお、本実施の形態において、最も物体側に位置されるレンズ13はガラスレンズであり、その他のレンズは樹脂レンズであるが、これに限らない。
また、鏡筒12の像側の端部(図1において下端部)には、レンズ17よりも径の小さい開口部を有する内側フランジ部24が設けられている。この内側フランジ部24とカシメ部23とにより、鏡筒12内にレンズ群Lを構成する複数のレンズ13、14、15、16,17と絞り部材22a,22bとが保持されている。
最も物体側に位置するレンズ13の外周面には、当該レンズ13の像面側部分に径が小さくなった縮径部が設けられ、当該縮径部にシール部材としてのOリング26が設けられ、レンズ13の外周面と鏡筒12の内周面との間を、鏡筒12の物体側端部で封止した状態となっている。これにより、レンズユニット11の物体側の端部から鏡筒12内に水や塵埃等の微粒子が浸入するのを防止している。なお、鏡筒12の内部には物体側において円筒状の内壁12bが設けられ、この内壁12bと外壁12aとの間に環状体27が設けられ、この環状体27にOリング26が密接している。
鏡筒12は、その内径が物体側から像面側に向かって段階的に小さくなっている。これに対応して、レンズ13,14,15,16,17は、物体側から像面側に向かうにつれて、外径が小さくなっている。基本的に、レンズ13,14,15,16,17それぞれの外径と、鏡筒12の各レンズ13,14,15,16,17が支持される部分それぞれの内径とは略等しくなっている。なお、鏡筒12の外周面には、鏡筒12を車載カメラに設置する際に用いられる外側フランジ部25が鏡筒12の外周面に鍔状に設けられている。
また、図2は、図1のレンズユニット11を有する本実施の形態のカメラモジュール300の概略断面図である。図示のように、カメラモジュール300は、赤外線カットフィルタ100が装着されたレンズユニット11を含んで構成されている。
カメラモジュール300は、外装部品である上ケース(カメラケース)301と、レンズユニット11を保持するマウント(台座)302とを備えている。また、カメラモジュール300は、シール部材303およびパッケージセンサ(撮像素子)304を備えている。
上ケース301は、レンズユニット11の物体側の端部を露出させるとともに他の部分を覆う部材である。マウント302は、上ケース301の内部に配置されており、レンズユニット11の雄ねじ11aと螺合する雌ねじ302aを有する。シール部材303は、上ケース301の内面とレンズユニット11の鏡筒12の外周面12aとの間に介挿された部材であり、上ケース301の内部の気密性を保持するための部材である。
パッケージセンサ304は、マウント302の内部に配置されており、かつ、レンズユニット11により形成される物体の像を受光する位置に配置されている。また、パッケージセンサ304は、CCDやCMOS等を備えており、レンズユニット11を通じて集光されて到達する光を電気信号に変換する。変換された電気信号は、カメラにより撮影された画像データの構成要素であるアナログデータやデジタルデータに変換される。
以上のようなカメラモジュール300のレンズユニット11を構成する鏡筒12は、金型により略筒状に成形されるが、前述した内側フランジ部24が最も像側に位置されるレンズ17を支持する支持部を構成する。この場合、内側フランジ部24は、物体側に面して最も像側に位置されるレンズ17を支持するレンズ支持面24aと、像側に面して赤外線カットフィルタ100を取り付けるためのフィルタ取り付け面24bとを有する。そして、本実施の形態の鏡筒12は、その特徴的な構成として、フィルタ取り付け面24bに、鏡筒成形時に生じるバリをフィルタ取り付け面24bに取り付けられるフィルタ100と接触しないように逃がすための逃げ部40を有する。この逃げ部40は、本実施形態では、図4にも拡大して明確に示されるように、フィルタ取り付け面24bのフィルタ取り付け領域42から段差43を介して内側フランジ部24の径方向内側端部24dへと延びる溝として形成される。この場合、段差43は0.05~0.1mmの高さ(深さ)を有する。
また、このような鏡筒12は、図3に示されるような金型30内に溶融材料を流し込むことによって成形される。具体的に、この図3の例では、金型30の本体が固定側金型部32と可動側金型部34とに分割されるとともに、レンズ群L(レンズ13,14,15,16,17)が組み付けられて収容される鏡筒12の内側収容空間Sの良好な真円度を得るべく、内側収容空間Sの成形に供するピン状の入れ子36が金型本体32,34とは別個に設けられ、結果として、金型30は、組み付けられた際、固定側金型部32と、可動側金型部34と、固定側および可動側のそれぞれの入れ子36,38とによって、溶融材料が流し込まれるキャビティCを画定する。すなわち、金型30は、固定側金型部32と、可動側金型部34と、鏡筒12の内側収容空間Sの成形に供する可動側入れ子36と、固定側金型部32に対して移動可能であるとともに可動側入れ子36との間で分割面39を形成する固定側入れ子38とによって溶融材料が流し込まれる鏡筒成形用キャビティCを画定する。そして、この金型30は、固定側入れ子38を固定側金型部32に対して移動させる(移動方向が図3に矢印により示される)ことによって可動側入れ子36と固定側入れ子38との間の突き当て調整(互いの突き当て面36a,38a同士の離間距離を調整)を行なえるようになっているとともに、前述した逃げ部40を鏡筒12に形成するための凸部32aを固定側金型部32に有する。なお、このように金型30の固定側に移動可能な固定側入れ子38を設けると、内側フランジ部24の径方向内側端縁には、図4にも拡大して明確に示されるように、固定側入れ子38が当て付くことにより形成される光軸Oと平行に延びる平面部24cが像側に面して設けられるようになる。
次に、このような金型30を用いて鏡筒12を成形する手順の一例について図5を参照しながら簡単に説明する。
まず、前述した鏡筒12を成形するために、固定側金型部32と、可動側金型部34と、レンズ群Lが組み付けられて収容される鏡筒12の内側収容空間Sの成形に供する可動側入れ子36と、固定側金型部32に対して移動可能であるとともに可動側入れ子36との間で分割面39を形成する固定側入れ子38とによって溶融材料が流し込まれるキャビティを画定する前述した金型30を用意する(図5のステップS1)。続いて、固定側入れ子38を固定側金型部32に対して移動させて可動側入れ子36と固定側入れ子38との間の突き当て調整を行ないつつ金型30を組み付ける(ステップS2)。このとき、図3および図4に示されるように、前述した逃げ部40を鏡筒12に形成するための固定側金型部32の凸部32aが、鏡筒12の内側フランジ部24のフィルタ取り付け面24bの成形位置でキャビティCに面する。
その後、キャビティCに溶融材料を流し込むことにより、逃げ部40が内側フランジ部24のフィルタ取り付け面24bに形成されて成る鏡筒12を成形する(ステップS3)。そして、このようにして鏡筒12が成形されたら、今度は、外側フランジ部25の成形部位にある押し出しピン(図示せず)によって成形品としての鏡筒12を固定側金型部32から押し出す(ステップS4)。
金型30から抜き出された成形品としての鏡筒12は、その内側フランジ部24のフィルタ取り付け面24bに前述した逃げ部40を有するとともに、像側に面する内側フランジ部24の径方向内側端縁に、固定側入れ子38が当て付くことにより形成される光軸Oと平行に延びる平面部24cを有するようになる。また、このようにして成形された鏡筒12の内側収容空間S内には、その後、レンズ群Lが組み込まれ、前述したように内側フランジ部24とカシメ部23とによってレンズ群Lを構成する複数のレンズ13、14、15、16,17と絞り部材22a,22bとが保持される。そして、このようにしてレンズ群Lが鏡筒12に組み付けられて保持された後、内側フランジ部24のフィルタ取り付け面24bに赤外線カットフィルタ100が例えばUV硬化接着剤などの接着剤を用いて取り付けられる。このとき、フィルタ取り付け面24bには逃げ部40が設けられているため、固定側金型部32と固定側入れ子38との間の分割面41(図4参照)の存在に起因して成形時に生じるバリがフィルタ100の取り付け状態に悪影響を及ぼすことはない。
以上説明したように、本実施の形態によれば、鏡筒12の支持部としての内側フランジ部24のフィルタ取り付け面24bに、鏡筒成形時に生じるバリをフィルタ取り付け面24bに取り付けられるフィルタ100と接触しないように逃がすための逃げ部40が設けられるため、鏡筒成形時に生じるバリに起因するフィルタ取り付け面24bに対するフィルタ100の取り付け不良を防止できる。すなわち、本実施の形態のようにUV硬化接着剤などの接着剤によりフィルタ100をフィルタ取り付け面24bに接着する場合であっても、逃げ部40の存在に起因してフィルタ100がバリの影響を受けずに済み、接着剤の接着不良や、フィルタ100の部分的な剥がれ等を防止できる。このことは、特に、本実施の形態のように金型30の固定側を移動可能な入れ子38と固定側金型部32とに分割する金型構成を採用する場合に有益である。すなわち、金型30の固定側を移動可能な入れ子38と固定側金型部32とに分割すると、これらの分割面41の存在に起因して、鏡筒12の内側フランジ部24の端部の像側部位からフィルタ100が取り付けられる内側フランジ部24のフィルタ取り付け面24bへと至る鏡筒部位にバリが生じてしまうが、このバリが逃げ部40によってフィルタ100と接触しないように逃がされるため、バリによって取り付け不良を生じさせることなくフィルタ100をフィルタ取り付け面24bに強固に取り付けることができる。
また、本実施の形態において、逃げ部40は、フィルタ取り付け面24bのフィルタ取り付け領域42から段差43を介して内側フランジ部24の径方向内側端部24dへと延びる溝として形成されているため、金型30の固定側の移動可能な入れ子38と固定側金型部32との間の分割面41の存在に起因して生じるバリを効果的に逃がすことができる。また、この場合、段差43は、0.05~0.1mmの高さの段差として形成されているため、フィルタ取り付け面24bに対してフィルタ100を固着するための接着剤が逃げ部40に回り込んで接着強度を低下させることがなく、フィルタ取り付け領域42の全体にわたって接着剤を十分に行き渡らせて、十分な接着強度を確保できる。
また、本実施の形態において、鏡筒12を成形するための金型30は、可動側入れ子36に対する固定側入れ子38の突き当て調整を可能にするべく固定側入れ子38が固定側金型部32に対して移動できるようになっている。そのため、固定側入れ子38と可動側入れ子36との間の分割面39の存在に起因して鏡筒12の内側フランジ部24の端部付近で成形後の鏡筒12にバリが生じることを抑制できる。
なお、本発明は、前述した実施の形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。例えば、本発明において、レンズ、鏡筒12などの形状、逃げ部40および凸部32aの形状は、前述した実施の形態に限定されない。また、内側フランジ部24のフィルタ取り付け面24bに取り付けられるフィルタも赤外線カットフィルタに限定されない。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、前述した実施の形態の一部または全部を組み合わせてもよく、あるいは、前述した実施の形態のうちの1つから構成の一部が省かれてもよい。
11 レンズユニット
12 鏡筒
13,14,15,16,17 レンズ
24 内側フランジ部(支持部)
24a レンズ支持面
24b フィルタ取り付け面
24c 平面部
24d 径方向内側端部
30 金型(鏡筒成形用金型)
32 固定側金型部
32a 凸部
34 可動側金型部
36 可動側入れ子
38 固定側入れ子
39 分割面
40 逃げ部
41 分割面
42 フィルタ取り付け領域
43 段差
C キャビティ
O 光軸
L レンズ群
S 内側収容空間

Claims (9)

  1. 複数のレンズから成るレンズ群を光軸に沿ってその内側収容空間内に並べて組み込むようになっているとともに、第1の金型部と、第2の金型部と、前記第1の金型部に設けられて前記内側収容空間の成形に供する第1の入れ子と、前記第2の金型部に設けられて前記第1の入れ子及び前記第2の金型部との間で分割面を形成する第2の入れ子とによって溶融材料が流し込まれるキャビティを画定する金型により略筒状に成形される鏡筒であって、
    最も像側に位置されるレンズを支持する支持部を備え、前記支持部は、物体側に面して前記最も像側に位置されるレンズを支持するレンズ支持面と、像側に面してフィルタを取り付けるためのフィルタ取り付け面とを有し、前記フィルタ取り付け面には、鏡筒成形時に生じるバリを前記フィルタ取り付け面に取り付けられる前記フィルタと接触しないように逃がすための逃げ部が設けられ、前記逃げ部は、前記フィルタ取り付け面のフィルタ取り付け領域から段差を介して前記支持部の径方向内側端部へと延びる溝であることを特徴とする鏡筒。
  2. 前記支持部の径方向内側端縁には、前記金型の前記第2の入れ子が当て付くことにより形成される光軸と平行に延びる平面部が像側に面して設けられることを特徴とする請求項1に記載の鏡筒。
  3. 前記段差が0.05~0.1mmの高さを有することを特徴とする請求項1に記載の鏡筒。
  4. 複数のレンズが当該レンズの光軸に沿って並べられて成るレンズ群と、このレンズ群が収納される鏡筒とを備えるレンズユニットであって、
    前記鏡筒は、前記レンズ群を光軸に沿ってその内側収容空間内に並べて組み込むようになっており、第1の金型部と、第2の金型部と、前記第1の金型部に設けられて前記内側収容空間の成形に供する第1の入れ子と、前記第2の金型部に設けられて前記第1の入れ子及び前記第2の金型部との間で分割面を形成する第2の入れ子とによって溶融材料が流し込まれるキャビティを画定する金型により略筒状に成形されるとともに、最も像側に位置されるレンズを支持する支持部を備え、前記支持部は、物体側に面して前記最も像側に位置されるレンズを支持するレンズ支持面と、像側に面してフィルタを取り付けるためのフィルタ取り付け面とを有し、前記フィルタ取り付け面には、鏡筒成形時に生じるバリを前記フィルタ取り付け面に取り付けられる前記フィルタと接触しないように逃がすための逃げ部が設けられ、前記逃げ部は、前記フィルタ取り付け面のフィルタ取り付け領域から段差を介して前記支持部の径方向内側端部へと延びる溝であることを特徴とするレンズユニット。
  5. 前記段差が0.05~0.1mmの高さを有することを特徴とする請求項4に記載のレンズユニット。
  6. 請求項に記載のレンズユニットと、前記レンズユニットの前記レンズ群を通じて集光される光を電気信号に変換する撮像素子とを備えることを特徴とするカメラモジュール。
  7. 請求項6に記載のカメラモジュールを搭載した車両であって、
    前記カメラモジュールは、前記車両の外表面側に固定して設置され、前記カメラモジュールには配線部が電気的に接続され、
    前記配線部は、前記車両の内部に設置された表示装置に接続されていることを特徴とする車両。
  8. 鏡筒を成形するために、第1の金型部と、第2の金型部と、前記第1の金型部に設けられるとともに複数のレンズから成るレンズ群が組み付けられて収容される前記鏡筒の内側収容空間の成形に供する第1の入れ子と、前記第2の金型部に設けられて前記第1の入れ子及び前記第2の金型部との間で分割面を形成する第2の入れ子とによって溶融材料が流し込まれるキャビティを画定する鏡筒成形用金型を用意するステップと、
    前記第2の入れ子を前記第2の金型部に対して移動させて前記第1の入れ子と前記第2の入れ子との間の突き当て調整を行ないつつ前記鏡筒成形用金型を組み付けるステップと、
    前記キャビティ内に溶融材料を流し込むことにより前記鏡筒を成形するステップと、
    成形された前記鏡筒を前記金型から押し出すステップと、
    を含み、
    前記鏡筒は、最も像側に位置されるレンズを支持する支持部を備え、前記支持部は、物体側に面して前記最も像側に位置されるレンズを支持するレンズ支持面と、像側に面してフィルタを取り付けるためのフィルタ取り付け面とを有し、前記フィルタ取り付け面には、鏡筒成形時に生じるバリを前記フィルタ取り付け面に取り付けられる前記フィルタと接触しないように逃がすための逃げ部が設けられ、前記逃げ部は、前記フィルタ取り付け面のフィルタ取り付け領域から段差を介して前記支持部の径方向内側端部へと延びる溝であり、
    前記第2の金型部は、前記逃げ部を前記鏡筒に形成するための凸部を有する、
    ことを特徴とする鏡筒製造方法。
  9. 鏡筒を成形するための鏡筒成形用金型であって、
    第1の金型部と、第2の金型部と、前記第1の金型部に設けられるとともに複数のレンズから成るレンズ群が組み付けられて収容される前記鏡筒の内側収容空間の成形に供する第1の入れ子と、前記第2の金型部に設けられて前記第1の入れ子及び前記第2の金型部との間で分割面を形成する第2の入れ子とによって溶融材料が流し込まれる鏡筒成形用キャビティを画定し、
    前記第2の入れ子を前記第2の金型部に対して移動させることによって前記第1の入れ子と前記第2の入れ子との間の突き当て調整を行なえるようになっており、
    前記鏡筒は、最も像側に位置されるレンズを支持する支持部を備え、前記支持部は、物体側に面して前記最も像側に位置されるレンズを支持するレンズ支持面と、像側に面してフィルタを取り付けるためのフィルタ取り付け面とを有し、前記フィルタ取り付け面には、鏡筒成形時に生じるバリを前記フィルタ取り付け面に取り付けられる前記フィルタと接触しないように逃がすための逃げ部が設けられ、前記逃げ部は、前記フィルタ取り付け面のフィルタ取り付け領域から段差を介して前記支持部の径方向内側端部へと延びる溝であり、
    前記第2の金型部は、前記逃げ部を前記鏡筒に形成するための凸部を有する、
    ことを特徴とする鏡筒成形用金型。
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