JP2020134761A - レンズユニットおよびカメラモジュール - Google Patents

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天野 浩輔
Kosuke Amano
浩輔 天野
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Abstract

【課題】最も像側に位置するレンズと最も物体側に位置するレンズとの間に配置された特定のレンズについて、そのレンズ径を、当該特定のレンズの像側に隣接するレンズのレンズ径より小さくした場合でも、当該特定のレンズが鏡筒の内周面に規制された状態で鏡筒の内部に配置されるようになっており、光学設計の自由度を向上させることができるレンズユニットを提供する。【解決手段】レンズユニット100は、第1鏡筒10における像側の端部17aと、第2鏡筒20における物体側の端部21とが嵌合しており、第1鏡筒10における最も物体側に位置する第1レンズ1のレンズ径が、第1鏡筒10における最も像側に位置する第3レンズ3のレンズ径より大きく、かつ第2鏡筒20における最も物体側に位置する第4レンズ4のレンズ径が、第1鏡筒10における最も像側に位置する第3レンズ3のレンズ径より大きい。【選択図】図1

Description

本発明は、レンズユニットおよびカメラモジュールに関する。
近年、自車の周囲等を撮像するカメラ(車載カメラ)が車両に搭載され、車載カメラが撮影した画像は、駐車支援機能、自動ブレーキ機能、自動運転機能等に利用されるようになっている。このような車載カメラには広角レンズのレンズユニットが用いられたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示された広角レンズのレンズユニットでは、複数のレンズが円筒状の鏡筒の内部に、鏡筒の軸方向に沿って並べて配置され、各レンズの径方向に対する位置は、鏡筒の内周面によって規制されている。この複数のレンズは、第4レンズ(後玉レンズ)、第3レンズ、第2レンズ、第1レンズ(前玉レンズ)の順に、鏡筒の一方の端部側(物体側)から鏡筒の他方の端部側(像側)に向かって鏡筒の内部に挿入されている。また、各レンズの外径は、物体側から像側に向かって、第1レンズ、第2レンズ、第3レンズ、第4レンズの順に小さくなっている。すなわち、最も物体側に位置するレンズのレンズ径は、最も像側に位置するレンズのレンズ径より大きくなっている。
特開2013−231993号公報
ところで、上述のようなレンズユニットにおいて、物体側から像側に向かって複数のレンズを鏡筒の内部に挿入可能とし、かつ各レンズの径方向に対する位置が、鏡筒の内周面によって規制されるようにするためには、最も像側に位置するレンズ以外の各レンズについて、そのレンズ径が、像側に隣接するレンズのレンズ径以上となっていなければならない。仮に、最も像側に位置するレンズ以外の特定のレンズについて、そのレンズ径をその像側に隣接するレンズのレンズ径より小径とした場合、その特定のレンズの外周面と鏡筒の内周面との間には径方向における隙間が形成されてしまう。このため、当該特定のレンズは鏡筒の内周面によって規制されず、当該特定のレンズの光軸が他のレンズの光軸に対してずれてしまい、レンズユニットの光学性能が低下してしまう。
このように、最も像側に位置するレンズ以外の各レンズについて、そのレンズ径を、像側に隣接するレンズのレンズ径以上としなければならないという制約があり、この制約は光学設計の自由度を低下させる要因となっていた。樹脂レンズは外周部(フランジ)の変更が可能であるため、この制約に対して対応可能であるが、ガラスレンズの場合は外周部(フランジ)を持たせることが困難であるためレンズ径の自由度が低い。したがって、樹脂レンズとガラスレンズを併用する場合あるいはガラスレンズのみで形成する場合においてはこの問題は顕著となる。
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、最も像側に位置するレンズと最も物体側に位置するレンズとの間に配置される特定のレンズについて、そのレンズ径を、当該特定のレンズの像側に隣接するレンズのレンズ径より小径とした場合でも、当該特定のレンズが鏡筒の内周面に規制された状態で鏡筒の内部に配置されるようになっており、光学設計の自由度を向上させることができるレンズユニットを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明のレンズユニットは、円筒状を有し、軸方向に沿って少なくとも1つのレンズを内部に配置可能に形成された第1鏡筒およびこの第1鏡筒より像側に配置される第2鏡筒を備え、前記第1鏡筒における像側の端部と、前記第2鏡筒における物体側の端部とが嵌合しており、前記第1鏡筒における最も物体側に位置するレンズのレンズ径が、前記第1鏡筒における最も像側に位置するレンズのレンズ径より大きく、かつ前記第2鏡筒における最も物体側に位置するレンズのレンズ径が、前記第1鏡筒における最も像側に位置するレンズのレンズ径より大きいことを特徴とする。
本発明においては、第1鏡筒における像側の端部と、第2鏡筒における物体側の端部とが嵌合しており、第1鏡筒における最も物体側に位置するレンズのレンズ径が、第1鏡筒における最も像側に位置するレンズのレンズ径より大きく、かつ第2鏡筒における最も物体側に位置するレンズのレンズ径が、第1鏡筒における最も像側に位置するレンズのレンズ径より大きくなっている。このため、第1鏡筒における最も像側に位置するレンズのレンズ径が、その像側に隣接する第2鏡筒における最も物体側に位置するレンズのレンズ径より小径な小径レンズである場合でも、この小径レンズが第1鏡筒の内周面に規制された状態で第1鏡筒の内部に配置されるように構成できる。これにより、レンズユニットの光学設計の自由度を向上させることができる。
また、本発明の上記構成において、前記第1鏡筒における像側の端部は、前記第2鏡筒における物体側の開口部に圧入されていることを特徴とする。
このような構成によれば、第1鏡筒における像側の端部が、第2鏡筒における物体側の開口部に圧入されているため、第1鏡筒の径方向に対する位置が、第2鏡筒における物体側の開口部により規制されることとなる。このため、第1鏡筒と第2鏡筒との軸の一致精度が向上する。そして、第1鏡筒および第2鏡筒には、径方向に対する位置が規制された状態でレンズが配置されているため、第1鏡筒の内部に配置されているレンズの光軸と、第2鏡筒の内部に配置されているレンズの光軸との一致精度が向上する。これにより、レンズユニット100の光学性能をより向上させることができる。
また、本発明の上記構成において、前記第1鏡筒における像側の端部の端面が、前記第2鏡筒における最も物体側に位置するレンズの外周部に当接していることを特徴とする。
このような構成によれば、第1鏡筒における像側の端部の端面が、第2鏡筒における最も物体側に位置するレンズの外周部に当接しているため、第2鏡筒における最も物体側に位置するレンズの軸方向に対する位置が、第1鏡筒における像側の端部の端面により規制される。これにより、第2鏡筒における最も物体側に位置するレンズの軸方向に対する位置ずれ、傾きが抑制され、レンズユニットの光学性能をより向上させることができる。
また、本発明のカメラモジュールは、前記構成のレンズユニットと、前記レンズユニットで結像された画像を撮像する撮像素子とを備えることを特徴とする。このような構成によれば、カメラモジュールは、上述の本発明のレンズユニットと同様の効果を奏する。
本発明によれば、最も像側に位置するレンズと最も物体側に位置するレンズとの間に配置される特定のレンズについて、そのレンズ径を、当該特定のレンズの像側に隣接するレンズのレンズ径より小径とした場合でも、当該特定のレンズが鏡筒の内周面に規制された状態で鏡筒の内部に配置されるため、光学設計の自由度を向上させることができる。
本発明の第1の実施の形態に係るレンズユニットを示す軸方向断面図である。 同、軸方向断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係るレンズユニットを示す軸方向断面図である。
(第1の実施の形態)
以下、図面を参照しながら本発明の第1の実施の形態について説明する。
図1に示すように、第1の実施の形態に係るレンズユニット100は、鏡筒30、第1レンズ1、第2レンズ2、第3レンズ3、第4レンズ4、絞り9、Oリング6、スペーサ7および光学フィルタ8等を備えている。なお、図1では、断面であることを示すハッチングを鏡筒30のみに施し、それ以外の部品はハッチングを省略している。
レンズユニット100において、第1レンズ1〜第4レンズ4が像を結ぶ像側(結像側)の端部には、光学フィルタ8が配置されている。この光学フィルタ8は、例えば、赤外線カットフィルタである。レンズユニット100の像側であって、光学フィルタ8と対向する位置には撮像素子(図示せず)が配置されており、この撮像素子はレンズユニット100で結像された画像を撮像するようになっている。また、レンズユニット100は、像側とは反対側の端部、すなわち物体側の端部が撮像対象を向くようにして配置されている。このレンズユニット100は、物体の像を像側に形成するものであり、例えば、自動車に搭載される車載カメラのカメラモジュールに用いられる。車載カメラには、例えば、車両のサイドミラーに搭載されて車両の後方を撮像するリアビューカメラがある。
鏡筒30は、第1鏡筒10および第2鏡筒20の2つの部材により構成されている。鏡筒30は2分割されているということもできる。第2鏡筒20は、第1鏡筒10より像側に配置される。第1鏡筒10における像側の端部と、第2鏡筒20における物体側の端部とは嵌合している。この嵌合についての詳細は後述するが、第1鏡筒10と第2鏡筒20とが嵌合した状態では、それぞれの軸は同軸となっている。
第1鏡筒10は、円筒状の部材であり、樹脂で形成されている。第1鏡筒10の内部には、第1鏡筒10の軸方向に沿って、第1レンズ1、第2レンズ2および第3レンズ3が光軸を一致させた状態で並べて配置されている。また、隣り合う第1レンズ1と第2レンズ2との間には絞り9が配置され、隣り合う第2レンズ2と第3レンズ3との間には環状のスペーサ7が配置されている。換言すると、第1鏡筒10の内部には、物体側から像側に向かって、第1レンズ1、絞り9、第2レンズ2、スペーサ7、第3レンズ3がこの順で配置されている。絞り9は、透過光量を制限し、明るさの指標となるF値を決定する開口絞り、またはゴーストの原因となる光線や収差の原因となる光線を遮光する遮光絞りである。
第1レンズ1〜第3レンズ3は、樹脂製としてもガラス製としてもよく、樹脂製とガラス製の組み合わせとしてもよい。ここでは、第1レンズ1と第3レンズ3はガラスレンズとし、第2レンズ2は樹脂レンズとしている。最も物体側に位置する第1レンズ1のレンズ径と、第2レンズ2のレンズ径とは同一となっている。また、第1レンズ1および第2レンズ2のレンズ径は、最も像側に位置する第3レンズ3のレンズ径より大径となっている。このため、各レンズが、第3レンズ3、第2レンズ2、第1レンズ1の順に、物体側から第1鏡筒10の内部に圧入され、かつ各レンズの径方向に対する位置が第1鏡筒10の内周面に規制されるように構成できる。
なお、本実施の形態では、3つのレンズが第1鏡筒10の内部に配置されているものとしたが、これに限定されず、第1鏡筒10の内部には少なくとも2つのレンズ、すなわち最も物体側に位置する第1レンズ1と最も像側に位置する第3レンズ3とが配置されていればよい。
第1鏡筒10の内径は、物体側から結像側に向かって、段階的に小さくなっている。第1鏡筒10の内周面のうち、最も物体側には第1内周面11が設けられている。この第1内周面11は、第1レンズ1、第2レンズ2およびスペーサ7を保持している。すなわち、第1レンズ1、第2レンズ2およびスペーサ7の径方向に対する位置は、第1内周面11により規制されている。
第1内周面11より像側には、第1内周面11の径より小さい径を有する第2内周面12が設けられている。この第2内周面12は、第3レンズ3を保持している。すなわち、第3レンズ3の径方向に対する位置は、第2内周面12により規制されている。また、第1内周面11と第2内周面12との境界部分は、軸方向に対して垂直な面である段差部13となっており、この段差部13に、スペーサ7の像側の面が当接している。スペーサ7の軸方向像側に対する移動は、段差部13により規制されている。
第1鏡筒10の内周面のうち最も像側の部分には、径方向内側に向かって突出し、軸方向から見て環状となっている支持部14が形成されている。この支持部14の内径は、第2内周面12の径より小径となっている。また、支持部14に、第3レンズ3の外周部における像側の面が当接している。第3レンズ3の軸方向像側に対する移動は、支持部14により規制されている。なお、レンズの外周部とは、レンズにおける有効径の外周側に形成されている部位(フランジ部)である。
第1鏡筒10における物体側の端部には、軸方向物体側に突出した樹脂部を径方向内側にカシメにて形成されたカシメ部15が設けられている。このカシメ部15は、第1鏡筒10の内部に各部品が配置された後に形成される部位である。カシメ部15の内径は、第1内周面11の径、すなわち第1レンズ1の外径より小径となっており、カシメ部15は、第1レンズ1における外周部の物体側の面に当接している。第1レンズ1の軸方向物体側に対する移動は、カシメ部15により規制されている。
第1レンズ1、絞り9、第2レンズ2、スペーサ7および第3レンズ3は、軸方向において、支持部14とカシメ部15との間に挟持された状態で保持されている。これにより、各部品の間に、軸方向における隙間が形成されないようになっている。
また、外部に露出する第1レンズ1における外周部の像側には、第1レンズ1の外径より小径となっている部位である縮径部1aが設けられている。この縮径部1aと第1鏡筒10の第1内周面11と間には、シール部材としてのOリング6が配置されている。このOリング6は、径方向において圧縮された状態となっており、これにより第1鏡筒10の物体側の端部が封止され、第1鏡筒10の内部に水や埃が侵入しないようになっている。
また、第1鏡筒10の外周面における軸方向略中央部には、径方向外側に向かって突出した鍔状のフランジ部16が設けられている。このフランジ部16は、レンズユニット100を車両に搭載する際に用いられる部位である。レンズユニット100の車両への搭載としては、例えば、フランジ部16を車両のボディに接着する方法がある。
第2鏡筒20は、円筒状の部材であり、樹脂で形成されている。この第2鏡筒20の内部には、物体側から第4レンズ4が圧入されている。第4レンズ4は、樹脂製としてもガラス製としてもよいが、ここでは樹脂レンズとしている。この第4レンズ4のレンズ径は、第1鏡筒10における最も像側に位置する第3レンズ3のレンズ径より大径となっている。なお、本実施の形態では、第4レンズ4のレンズ径を、第1鏡筒10における最も物体側に位置する第1レンズ1のレンズ径よりも大径とし、図2に示すように、第4レンズ4の光線有効径を、第1レンズ1の光線有効径より大径としている。ただし、これに限らず、第4レンズ4のレンズ径は、第3レンズ3のレンズ径より大径であれば、第1レンズ1のレンズ径以下であってもよい。
図1に示すように、第2鏡筒20の内径は、物体側から像側に向かって段階的に小さくなっている。第2鏡筒20の内周面は、最も物体側に位置する第1内周面21と、第1内周面21より像側に、第1内周面21より小さい径で形成された第2内周面22と、第2内周面22より像側に、第2内周面22より小さい径で形成された第3内周面23とにより構成されている。また、第2内周面22と第3内周面23との境界部分は、軸方向に対して垂直な面である段差部24となっている。この段差部24に、第4レンズ4の外周部における像側の面が当接している。第4レンズ4の軸方向像側に対する移動は、段差部24により規制されている。また、第4レンズ4の径方向に対する位置は第2内周面22により規制されている。なお、第1内周面21と第2内周面22との境界は、第4レンズ4の外周部における物体側の端面の付近となる位置に設けられている。また、第2鏡筒20における像側の端面には、軸方向物体側に対して円形状に窪んだ形状である凹部25が設けられており、この凹部25には光学フィルタ8が配置されている。光学フィルタ8は、例えば、凹部25の底面に接着されている。
次に、第1鏡筒10と第2鏡筒20との嵌合について説明する。以下、第1鏡筒10における像側の端部17という場合、第1鏡筒10における像側の先端のみを指すのではなく、第1鏡筒10における像側の端部分であって、軸方向に対して所定の長さを有する部分を指すものとする。本実施の形態では、第1鏡筒10における像側の端部17は、第1鏡筒10におけるフランジ部16より像側の部分となっている。
第1鏡筒10における像側の端部17は、物体側から像側に向かって順に、大径部17a、小径部17bとなっており、その外径が軸方向に沿って階段状となっている。この大径部17aの外径は、嵌合相手となる第2鏡筒20の物体側の開口部(第1内周面21)の径より僅かに大径となっている。換言すると、大径部17aは、第1内周面21に圧入される径となっている。また、小径部17bの外径は、第1内周面21の径より小径となっている。
大径部17aは、第2鏡筒20における物体側の開口部(第1内周面21)に圧入され、その外周面が第1内周面21に接触するようになっている。このとき、小径部17bの外周面と第1内周面21との間には、径方向における隙間が形成されるようになっている。
また、第1鏡筒10における像側の端部と、第2鏡筒20における物体側の端部とが嵌合した状態、すなわち、第1鏡筒10における像側の端部17(大径部17a)が、第2鏡筒20における物体側の開口部(第1内周面21)に圧入された状態では、第1鏡筒10における像側の端部の端面18が、第4レンズ4の外周部における物体側の面に当接するようになっている。これにより、第4レンズ4の軸方向物体側に対する移動が、第1鏡筒10の端面18により規制される。なお、このとき、第2鏡筒20における物体側の端面26と、第1鏡筒10におけるフランジ部16の像側の面との間には、軸方向における隙間が形成されるようになっている。
このレンズユニット100にあっては、第1鏡筒10における像側の端部と、第2鏡筒20における物体側の端部とが嵌合し、第1鏡筒10の最も物体側に位置する第1レンズ1のレンズ径は、第1鏡筒10の最も像側に位置する第3レンズ3のレンズ径より大きく、かつ第2鏡筒20の最も物体側に位置する第4レンズ4のレンズ径が、第1鏡筒10の最も像側に位置する第3レンズ3のレンズ径より大きい。このため、最も像側に位置する第4レンズ4と最も物体側に位置する第1レンズ1との間に配置された第3レンズ3について、そのレンズ径を、像側に隣接する第4レンズ4のレンズ径より小さくした場合でも、第3レンズ3が第1鏡筒10の内周面に規制された状態で第1鏡筒10の内部に配置されるように構成できる。これにより、レンズユニット100の光学設計の自由度を向上させることができる。例えば、狭角レンズを用いたレンズユニット100を実現することができる。また、1部材の鏡筒からなるレンズユニットでは、第1レンズより大径のレンズを第1レンズより像側に配置した場合、第1レンズと鏡筒の内周面との間に隙間が生じてしまい、Oリングを圧縮された状態で配置することができなかったが、本実施の形態に係る鏡筒30によれば、第1レンズ1より大径の第4レンズ4を第1レンズ1より像側に配置した場合でも、第1レンズ1と第1鏡筒10の第1内周面11との間に圧縮された状態のOリング6を配置することができる。これにより、レンズユニット100の物体側におけるシール性を確保することができる。
また、第1鏡筒10における像側の端部である大径部17aが、第2鏡筒20における物体側の開口部である第1内周面21に圧入されているため、第1鏡筒10の径方向に対する位置は、第2鏡筒20の第1内周面21により規制される。このため、第1鏡筒10と第2鏡筒20との軸の一致精度が向上する。そして、第1鏡筒10および第2鏡筒20には、径方向に対する位置が規制された状態でレンズが配置されているため、第1鏡筒10の内部に配置されているレンズの光軸と、第2鏡筒20の内部に配置されているレンズの光軸との一致精度が向上する。これにより、レンズユニット100の光学性能をより向上させることができる。
また、第1鏡筒10における像側の端部の端面18が、第4レンズ4(すなわち第2鏡筒20における最も物体側に位置するレンズ)の外周部に当接しているため、第4レンズ4の軸方向に対する位置が端面18により規制される。これにより、第4レンズ4の軸方向に対する位置ずれ、傾きが抑制され、レンズユニット100の光学性能をより向上させることができる。また、第2鏡筒20の内部に配置された第4レンズ4の軸方向位置決めに、第1鏡筒10の端面18を用いることで、カシメ等の位置決め用の形状を設けることなく第4レンズ4の軸方向位置を決めることができ、部品コストを削減できる。
また、第1鏡筒10における小径部17bの外周面と第2鏡筒20における第1内周面21との間には、径方向における隙間が設けられている。このように隙間を設け、第1鏡筒10と第2鏡筒20とが接触する面積を低減することで、第1鏡筒10を第2鏡筒20に圧入した際に、第2鏡筒20における物体側の開口部が径方向外側に拡径する量を小さくすることができる。この拡径量が大きい場合、すなわち、第2鏡筒20における物体側の開口部が径方向外側に倒れる倒れ量が大きい場合、第4レンズ4と第2内周面22との間に径方向における隙間が生じ、第4レンズ4の径方向に対する位置がずれるおそれがある。これに対し本実施の形態に係るレンズユニット100によれば、当該拡径量が抑制されるため、そのような問題の発生を未然に防ぐことができる。
例えば、第1鏡筒10の大径部17aにおける圧入による第2鏡筒20の第1内周面21との接触部分の距離L1を、第1鏡筒10の小径部17bの長さL2より短くすることにより、当該拡径量の抑制と圧入による径方向の位置決め精度の両立を図ることができる。より好ましくは、0.2≦L1/(L1+L2)≦0.4であればより確実に上記効果を得ることができる。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
図3は、第2の実施の形態に係るレンズユニット100の軸方向断面図である。なお、図3では、断面であることを示すハッチングを鏡筒30のみに施し、それ以外の部品についてはハッチングを省略している。以下、第1の実施形態で説明した構成と同一または相当する機能を有する構成については、同一の符号を付し、その説明を省略または簡略化する。
第2鏡筒20の内部には、第4レンズ4および第5レンズ5の2つのレンズが配置されている。第5レンズ5のレンズ径は、第4レンズ4のレンズ径と同一となっている。このため、各レンズは、第5レンズ5、第4レンズ4の順に物体側から第2鏡筒20の内部に圧入され、かつ各レンズの径方向に対する位置が第2鏡筒20の内周面に規制されるように構成できる。
第2鏡筒20の内部には、物体側から像側に向かって、第4レンズ4、スペーサ40、第5レンズ5がこの順に配置されている。第4レンズ4、スペーサ40および第5レンズ5の径方向に対する位置は、第2内周面22により規制されている。また、段差部24は、第5レンズ5の外周部における像側の面に当接しており、第5レンズ5の軸方向像側に対する移動が、段差部24により規制されている。なお、第5レンズ5のレンズ径は、第4レンズ4のレンズ径以下であればよい。
以上のように、第4レンズ4と、レンズ径が第4レンズ4のレンズ径以下である第5レンズ5とを第2鏡筒20の内部に配置した場合でも、第1鏡筒10の最も物体側に位置する第1レンズ1のレンズ径が、第1鏡筒10の最も像側に位置する第3レンズ3のレンズ径より大きく、かつ第2鏡筒20の最も物体側に位置する第4レンズ4のレンズ径が、第1鏡筒10の最も像側に位置する第3レンズ3のレンズ径より大きくなっている。このため、最も像側に位置する第5レンズ5と最も物体側に位置する第1レンズ1との間に配置された第3レンズ3について、そのレンズ径を、像側に隣接する第4レンズ4のレンズ径より小さくした場合でも、第3レンズ3が第1鏡筒10の内周面に規制された状態で第1鏡筒10の内部に配置されるように構成できる。これにより、レンズユニット100の光学設計の自由度を向上させることができる。
第1の実施の形態または第2の実施の形態に係るレンズユニット100は、撮像素子、カメラケース、配線基板、信号処理回路、フレキシブル配線シート、およびコネクタ(いずれも図示せず)等とともにカメラモジュールを構成している。なお、カメラモジュールとは、少なくともレンズユニット100と撮像素子とを備えたものをいう。撮像素子は、カメラケースに設けられてレンズユニット100の像側に配置されている。
カメラモジュールは次のように動作する。物体側から入射する光は、レンズユニット100のレンズ群を介して撮像素子に入射する。撮像素子は、入射した像を電気信号に変換する。信号処理回路は、撮像素子からの電気信号に対して信号処理(A/D変換、画像補正処理等)を行う。信号処理回路から出力される電気信号は、フレキシブル配線シートおよびコネクタを介して外部の電子機器に出力される。
1,3,4 レンズ
10 第1鏡筒
17a 大径部(第1鏡筒における像側の端部)
18 端面
20 第2鏡筒
21 第1内周面(第2鏡筒における物体側の端部)
100 レンズユニット

Claims (4)

  1. 円筒状を有し、軸方向に沿って少なくとも1つのレンズを内部に配置可能に形成された第1鏡筒およびこの第1鏡筒より像側に配置される第2鏡筒を備え、
    前記第1鏡筒における像側の端部と、前記第2鏡筒における物体側の端部とが嵌合しており、
    前記第1鏡筒における最も物体側に位置するレンズのレンズ径が、前記第1鏡筒における最も像側に位置するレンズのレンズ径より大きく、かつ前記第2鏡筒における最も物体側に位置するレンズのレンズ径が、前記第1鏡筒における最も像側に位置するレンズのレンズ径より大きいことを特徴とするレンズユニット。
  2. 前記第1鏡筒における像側の端部は、前記第2鏡筒における物体側の開口部に圧入されていることを特徴とする請求項1に記載のレンズユニット。
  3. 前記第1鏡筒における像側の端部の端面が、前記第2鏡筒における最も物体側に位置するレンズの外周部に当接していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のレンズユニット。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のレンズユニットと、前記レンズユニットで結像された画像を撮像する撮像素子とを備えることを特徴とするカメラモジュール。
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