JP2021117329A - レンズユニットおよびカメラモジュール - Google Patents

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孝行 杉目
Takayuki SUGIME
孝行 杉目
章 稲葉
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章 稲葉
雄輔 馬場
Yusuke Baba
雄輔 馬場
秀樹 篠原
Hideki Shinohara
秀樹 篠原
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Abstract

【課題】飛び石等の衝突物によって最も物体側に位置されるレンズが破損することを防止できるレンズユニットおよびカメラモジュールを提供する。【解決手段】本発明のレンズユニット11は、最も物体側に位置される第1のレンズ13と、この第1のレンズ13にその像側で隣接する第2のレンズ14とを有し、第1のレンズ13と第2のレンズ14との間には、第1のレンズ13の表面に対する衝撃を吸収するためのショアA硬度が35以下の衝撃吸収層45が介挿されている。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば自動車等の車両に搭載される車載カメラを構成し得るレンズユニットおよびカメラモジュールに関する。
近年、自動車に車載カメラを搭載し、駐車をサポートしたり、画像認識により衝突防止を図ったりすることが行なわれており、さらにそれを自動運転に応用する試みもなされている。また、このような車載カメラ等のカメラモジュールは、一般に、複数のレンズが光軸に沿って並べられて成るレンズ群と、このレンズ群を収容保持する鏡筒と、レンズ群の少なくとも一個所のレンズ間に配置される絞り部材とを有するレンズユニットを備える(例えば、特許文献1参照)。
図8には、従来のレンズユニット100の一例が示されている。図示のように、このレンズユニット100は、円筒状の鏡筒(バレル)120と、鏡筒120の内側収容空間S内に配置される複数のレンズ、例えば、最も物体側に位置される第1のレンズ130、第2〜第4のレンズ140,150,160、および、最も像側(結像側)に位置される第5のレンズ170とを備える。鏡筒120に固定されて支持される複数のレンズ130,140,150,160,170は、それぞれの光軸を一致させた状態で配置されており、1つの光軸Oに沿って並べられることにより、フィルタ250を介したパッケージセンサ(撮像素子;図示せず)による撮像に用いられる一群のレンズ群Lを構成している。
そして、鏡筒120は、その内側収容空間S内にレンズ群Lが組み込まれて収容保持された状態で、その物体側の端部(図8において上端部)のカシメ部123が径方向内側にカシメられることにより、レンズ群Lの最も物体側に位置される第1のレンズ130をこのカシメ部123で鏡筒120の物体側端部に固定する。
特開2013−231993号公報
ところで、このようなレンズユニット100が車両に搭載される車載カメラを構成する場合には、車両走行中に飛び石等の異物が第1のレンズ130の表面(物体側の面)に衝突する場合がある。このように、第1のレンズ130に対して飛び石等の衝突により外部から瞬間的な衝撃が加わると、その衝突時の応力が緩和されずに集中応力が発生し、第1のレンズが破損してしまう。このような破損は、外観を著しく損なうだけでなく、レンズユニット100のビューやセンシングの機能も著しく損ない、光学特性を悪化させる。また、走行中にこのような事象が起こると車両の安全性能を失うことにもなる。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであり、飛び石等の衝突物によって最も物体側に位置されるレンズが破損することを防止できるレンズユニットおよびカメラモジュールを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は、複数のレンズが当該レンズの光軸に沿って並べられて成るレンズ群と、該レンズ群を収容保持するための内側収容空間を有する筒状の鏡筒とを有するレンズユニットにおいて、
前記レンズ群は、最も物体側に位置される第1のレンズと、この第1のレンズにその像側で隣接する第2のレンズとを有し、
前記第1のレンズと前記第2のレンズとの間には、前記第1のレンズの表面に対する衝撃を吸収するためのショアA硬度が35以下の衝撃吸収層が介挿されることを特徴とする。
本発明者らは、レンズ群を構成する最も物体側に位置される第1のレンズが飛び石等の衝突により衝撃を受けた際にその衝撃をいかにして効果的に緩和できるかに関し鋭意研究し、第1のレンズとこの第1のレンズにその像側で隣接する第2のレンズとの間にショアA硬度が35以下の衝撃吸収層を介挿することにより50%以上の確率で第1のレンズの破損を回避できることを知見した。具体的には、ガラス製の第1のレンズと樹脂製の第2のレンズに見立てた樹脂プレート(平板テストプレート)との間に衝撃吸収層を介挿した状態で、DIN EN ISO20567−1に準拠した装置にて飛び石試験(stone impact test)を実施し、第1のレンズから50〜60cmの距離を隔てた地点からこの第1のレンズ(レンズの物体側表面)へ向けて約0.3gの鋳鉄グリッド(直径3.5mm〜5.0mm)約1500個(500g分)を0.125MPaの射出圧力で放射状に10秒間にわたって射出して、衝撃吸収層の厚さと硬度とを変えつつ第1のレンズの破損状況を確認した。その結果が図4〜図7に示される。
図4および図5は、衝撃吸収層としてゴムシートを用いた場合の試験結果であり、図4は、横軸がゴムシートの硬度(シェア硬度A)、縦軸がゴムシートの厚さ(mm)である衝撃分布図、図5は、図4の分布結果(ゴムシートの厚さと硬度との間の関係)を表で示した図である。図4中および図5中の百分率(%)は、同一条件下で試験された複数の第1のレンズ(ガラスレンズ)のうち破損しなかった第1のレンズの割合を示す。一方、図6および図7は、衝撃吸収層として弾性接着剤を用いた場合の試験結果であり、図6は、横軸が接着剤の硬度(シェア硬度A)、縦軸が接着剤層の厚さ(mm)である衝撃分布図、図7は、図6の分布結果(接着剤の層厚と硬度との間の関係)を表で示した図である。図6中および図7中の百分率(%)は、同一条件下で試験された複数の第1のレンズ(ガラスレンズ)のうち破損しなかった第1のレンズの割合を示す。なお、衝撃吸収層を設けなかった場合には、ほぼ50%の割合で第1のレンズが破損した。
これらの試験結果から分かるように、ゴムシートの場合にはショアA硬度が32以下であれば、また、弾性接着剤の場合にはショアA硬度が30以下であれば、厚さを調整することにより確実に50%以上の確率で第1のレンズの破損を回避できる(破損しない)のが分かる。また、図示しないが、少なくともショアA硬度が35までは同様の試験結果が得られることが発明者らの試験により既に確認されている。
ゴムシートとしては、アクリルゴムやシリコンゴムなどを使用することが好ましい。これらのゴムを使用することにより、前述した試験結果と同様の結果を得ることができる。弾性接着剤としては、変性アクリレートを主成分としている接着剤などを使用することが好ましい。これらの接着剤を使用することにより、前述した試験結果と同様の結果を得ることができる。いずれにしても、衝撃吸収層は、少なくとも第1のレンズと第2のレンズとが接触する接触面の全体にわたって、好ましくは第1のレンズの像側の面の全体にわたって、より好ましくは第1のレンズの外径寸法の全体にわたって延在することが望ましく、第1のレンズと鏡筒との間に介挿されるシール部材(Oリング)と協働して衝撃緩衝作用を果たすことが更に望ましい。
また、前述した図4および図5の試験結果から明らかなように、衝撃吸収層がゴムシートである場合には、厚さが0.5mm以上であることが好ましい。0.5mm以上の厚さであれば、ショアA硬度35以下において確実に50%以上の確率で第1のレンズの破損を回避できる。なお、ゴムシートの厚さを大きくすればするほど、衝撃吸収性は増大するが、厚さが1.0mmを超えると、小型化を図りつつ所望の光学性能を維持することが難しくなる。したがって、所望の光学特性に影響を与えない範囲で良好な衝撃吸収能を得るには、ゴムシートの厚さを0.5mm以上1.0mm以下にすることが好ましい。
一方、前述した図6および図7の試験結果から明らかなように、衝撃吸収層が弾性接着剤である場合には、厚さが0.007mm〜0.100mmでショアA硬度が30以下であることが好ましい。この範囲内の厚さおよび硬度であれば、確実に50%以上の確率で第1のレンズの破損を回避できる。この場合も先と同様に、弾性接着剤の厚さを大きくすればするほど、衝撃吸収性は増大するが、厚さが1.0mmを超えると、ゴムシートの場合と同様に光学性能を維持することが難しくなる場合があり好ましくない。
なお、弾性接着剤は、レンズ間からはみ出て特にレンズ群内へ流れ込むことを防止するため、レンズの表面粗さなどを利用してレンズ設置界面中に保持されることが好ましい。そのような接着剤保持機能をもたせるために、例えば、第1のレンズと隣接する第2のレンズの物体側表面(第1のレンズとの間に接着剤を介在させる表面)上に、弾性接着剤を保持する接着剤溜まりを画定する突起が形成されてもよい。
以上のように、上記構成のレンズユニットによれば、第1のレンズと第2のレンズとの間に、第1のレンズの表面に対する衝撃を吸収するためのショアA硬度が35以下の衝撃吸収層が介挿されているため、飛び石等の衝突物に対する第1のレンズの耐衝撃性が向上し、第1のレンズが破損することを防止できる。
また、本発明は、上記構成のレンズユニットを備えるカメラモジュールも提供する。このような構成のカメラモジュールによっても前述したレンズユニットの作用効果を得ることができる。
本発明のレンズユニットによれば、第1のレンズと第2のレンズとの間に、第1のレンズの表面に対する衝撃を吸収するためのショアA硬度が35以下の衝撃吸収層が介挿されているため、飛び石等の衝突物によって第1のレンズが破損することを防止できる。
本発明の一実施の形態に係るレンズユニットの概略断面図である。 図1のレンズユニットを有する本発明の一実施の形態に係るカメラモジュールの概略断面図である。 変形例に係る衝撃吸収層を有するレンズユニットの要部拡大図である。 横軸がゴムシートの硬度(シェア硬度A)、縦軸がゴムシートの厚さ(mm)である衝撃分布図である。 図4の分布結果(ゴムシートの厚さと硬度との間の関係)を表で示した図である。 横軸が接着剤の硬度(シェア硬度A)、縦軸が接着剤層の厚さ(mm)である衝撃分布図である。 図6の分布結果(接着剤の層厚と硬度との間の関係)を表で示した図である。 従来のレンズユニットの概略断面図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。
なお、以下で説明される本実施の形態のレンズユニットは、特に車載カメラ等のカメラモジュール用のものであり、例えば、自動車の外表面側に固定して設置され、配線は自動車内に引き込まれてディスプレイやその他の装置に接続される。また、図1〜図3および図8においてレンズについてはハッチングを省略している。
図1は、本発明の一実施の形態に係るレンズユニットを示している。図示のように、本実施の形態のレンズユニット11は、円筒状の鏡筒(バレル)12と、鏡筒12の段付きの内側収容空間S内に配置される複数のレンズ、例えば、物体側から、第1のレンズ13、第2のレンズ14、第3のレンズ15、第4のレンズ16、および、第5のレンズ17から成る5つのレンズと、2つの絞り部材22a,22bとを備えている。このレンズユニット11を備える車載カメラは、レンズユニット11と、図示しないイメージセンサを有する基板と、当該基板を自動車等の車両に設置する図示しない設置部材とを備えるものである。
鏡筒12に固定されて支持されている複数のレンズ13,14,15,16,17は、それぞれの光軸を一致させた状態に配置されており、1つの光軸Oに沿って各レンズ13,14,15,16,17が並べられた状態となって、撮像に用いられる一群のレンズ群Lを構成している。なお、これらのレンズの表面には、必要に応じて、反射防止膜、親水膜、撥水膜等が設けられる。
2つの絞り部材22a,22bのうちの物体側から1番目の絞り部材22aは、物体側から2番目のレンズ14と3番目のレンズ15との間に配置されている。物体側から2番目の絞り部材22bは、物体側から3番目のレンズ15と4番目のレンズ16との間に配置されている。絞り部材22a,22bは透過光量を制限し、明るさの指標となるF値を決定する「開口絞り」またはゴーストの原因となる光線や収差の原因となる光線を遮光する「遮光絞り」である。
鏡筒12の物体側の端部(図1において上端部)には、当該端部を径方向内側にカシメてなるカシメ部23が設けられており、このカシメ部23によってレンズ群Lの最も物体側に位置されるレンズ13が鏡筒12の物体側の端部に固定されている。なお、本実施の形態において、鏡筒12は樹脂製であり、最も物体側に位置されるレンズ13はガラスレンズであり、その他のレンズは樹脂レンズであるが、これに限らない。
また、鏡筒12の像側(結像側)の端部(図1において下端部)には、第5のレンズ17よりも径の小さい開口部を有する内側フランジ部24が設けられている。この内側フランジ部24とカシメ部23とにより、鏡筒12内にレンズ群Lを構成する複数のレンズ13、14、15、16,17と絞り部材22a,22bとが保持されている。
レンズ群Lを構成する最も物体側に位置する第1のレンズ13の外周面13bには、当該レンズ13の像側部分に径が小さくなった縮径部13cが設けられ、当該縮径部13cにシール部材としてのOリング26が設けられ、第1のレンズ13の外周面13bと鏡筒12の内周面12cとの間を、鏡筒12の物体側端部で封止した状態となっている。これにより、レンズユニット11の物体側の端部から鏡筒12内に水や塵埃等の微粒子が浸入するのを防止している。
また、鏡筒12の内側には物体側において円筒状の内壁12bが設けられ、この内壁12bと外壁12cとの間には溝18が形成されている。また、溝18の中には環状体27が設けられ、この環状体27にOリング26が密接している。内壁12bと外壁12aの間に溝18を形成している理由は、溝がなく内壁12bと外壁12aとが一体化している場合には壁厚が厚くなるため、樹脂の鏡筒12を成形・冷却する際に大きくヒケが発生し寸法精度が狂うことを抑制するためである。環状体27は比較的柔らかい弾性を有する物質から構成され、例えばテフロン(登録商標)が用いられる。環状体27はOリング26を光軸方向に支持する機能を有している。環状体27は鏡筒12とは別部材になっているため、Oリング26の大きさに応じて高さの異なる環状体27に変更が可能であり、Oリング26が適切な弾性力でシールすることを担保している。
鏡筒12は、その内径が物体側から像側に向かって段階的に小さくなっている。これに対応して、レンズ13,14,15,16,17は、物体側から像側に向かうにつれて、外径が小さくなっている。基本的に、レンズ13,14,15,16,17それぞれの外径と、鏡筒12の各レンズ13,14,15,16,17が支持される部分それぞれの内径とは略等しくなっている。なお、鏡筒12の外周面には、鏡筒12を車載カメラに設置する際に用いられる外側フランジ部25が鏡筒12の外周面に鍔状に設けられている。
また、カシメ部23によって鏡筒12の物体側の端部に固定される第1のレンズ13は、その物体側表面13aが物体側へ向けて突出する湾曲状の凸面として形成されるとともに、その像側表面の中央部分(径方向内側部分)13dが物体側へ向けて窪んだ湾曲状の凹面として形成されている。一方、第1のレンズ13にその像側で隣接する第2のレンズ14は、その物体側表面の中央部分(径方向内側部分)14aが像側へ向けて窪んだ湾曲状の凹面として形成されている。そして、本実施の形態において、第1のレンズ13と第2のレンズ14との間には、第1のレンズ13の表面(物体側表面13a)に対する衝撃を吸収するためのショアA硬度が35以下の衝撃吸収層45が介挿されている。
本実施の形態において、この衝撃吸収層45は、アクリルゴムやシリコンゴムから成る厚さが0.5mm以上のゴムシートにより形成され、光軸Oに対して略垂直に延びる第1のレンズ13の像側の径方向外側の環状面13eと、これに対向して光軸Oに対して略垂直に延びる第2のレンズ14の物体側の径方向外側の環状面14bとの間に介挿されている。また、衝撃吸収層45は、少なくとも第1のレンズ13と第2のレンズ14との接触部位の全体にわたって、好ましくは第1のレンズ13の像側の環状面13eの全体にわたって、特に本実施の形態では第1のレンズ13の外径寸法の全体にわたって延在している。
また、図2は、図1のレンズユニット11を有する本実施の形態のカメラモジュール300の概略断面図である。図示のように、カメラモジュール300は、フィルタ100が装着されたレンズユニット11を含んで構成されている。
カメラモジュール300は、外装部品である上ケース(カメラケース)301と、レンズユニット11を保持するマウント(台座)302とを備えている。また、カメラモジュール300は、シール部材303およびパッケージセンサ(撮像素子)304を備えている。
上ケース301は、レンズユニット11の物体側の端部を露出させるとともに他の部分を覆う部材である。マウント302は、上ケース301の内部に配置されており、レンズユニット11の雄ねじ11aと螺合する雌ねじ302aを有する。シール部材303は、上ケース301の内面とレンズユニット11の鏡筒12の外周面12aとの間に介挿された部材であり、上ケース301の内部の気密性を保持するための部材である。
パッケージセンサ304は、マウント302の内部に配置されており、かつ、レンズユニット11により形成される物体の像を受光する位置に配置されている。また、パッケージセンサ304は、CCDやCMOS等を備えており、レンズユニット11を通じて集光されて到達する光を電気信号に変換する。変換された電気信号は、カメラにより撮影された画像データの構成要素であるアナログデータやデジタルデータに変換される。
図3には、第1のレンズ13と第2のレンズ14との間に介挿される衝撃吸収層の変形例が示されている。この変形例に係る衝撃吸収層45Aは、弾性接着剤の層として形成されており、その層厚が0.007mm〜0.100mmでショアA硬度が30以下となっている。弾性接着剤層から成る衝撃吸収層45Aは、レンズ13,14間からはみ出て特にレンズ群L内へ流れ込むことを防止できるようにレンズ13,14の環状面13e,14b上に保持されることが好ましい。そのような接着剤保持機能としては、レンズ13,14の表面粗さなどを利用してレンズ13,14同士の設置界面中に接着剤を保持することも考えられるが、本実施の形態では、接着剤保持機能として、第2のレンズ14の物体側表面の径方向外側の環状面14b上に、弾性接着剤(衝撃吸収層)45Aを保持する接着剤溜まり53を画定する突起50,52が形成されている。具体的には、本実施の形態では、環状面14bの径方向外側端縁に形成された環状の第1の突起50と、環状面14bの径方向内側端縁に形成された環状の第2の突起52とによって環状の接着剤溜まり53が画定されている。
以上説明したように、本実施の形態のレンズユニット11(カメラモジュール300)によれば、第1のレンズ13と第2のレンズ14との間に、第1のレンズ13の表面に対する衝撃を吸収するためのショアA硬度が35以下の衝撃吸収層45(45A)が介挿されているため、飛び石等の衝突物に対する第1のレンズ13の耐衝撃性が向上し、第1のレンズ13が破損することを防止できる。
なお、本発明は、前述した実施の形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。例えば、本発明において、レンズ、鏡筒などの形状は、前述した実施の形態に限定されない。また、第1のレンズと第2のレンズとの間に介挿される衝撃吸収層は、ゴムシートや接着剤などに限らず、シェアA硬度が35以下で衝撃を吸収できる材料であればどのような材料であっても構わない。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、前述した実施の形態の一部または全部を組み合わせてもよく、あるいは、前述した実施の形態のうちの1つから構成の一部が省かれてもよい。
11 レンズユニット
12 鏡筒
13 第1のレンズ
14 第2のレンズ
45,45A 衝撃吸収層
50,52 突起
53 接着剤溜まり
300 カメラモジュール
O 光軸
L レンズ群
S 内側収容空間

Claims (5)

  1. 複数のレンズが当該レンズの光軸に沿って並べられて成るレンズ群と、該レンズ群を収容保持するための内側収容空間を有する筒状の鏡筒とを有するレンズユニットにおいて、
    前記レンズ群は、最も物体側に位置される第1のレンズと、この第1のレンズにその像側で隣接する第2のレンズとを有し、
    前記第1のレンズと前記第2のレンズとの間には、前記第1のレンズの表面に対する衝撃を吸収するためのショアA硬度が35以下の衝撃吸収層が介挿されることを特徴とするレンズユニット。
  2. 前記衝撃吸収層は、厚さが0.5mm以上のゴムシートであることを特徴とする請求項1に記載のレンズユニット。
  3. 前記衝撃吸収層は、厚さが0.007mm〜0.100mmまたは0.007mm〜0.1mm以下でショアA硬度が30以下の弾性接着剤であることを特徴とする請求項1に記載のレンズユニット。
  4. 前記第1のレンズと隣接する前記第2のレンズの物体側表面上には、前記弾性接着剤を保持する接着剤溜まりを画定する突起が形成されていることを特徴とする請求項3に記載のレンズユニット。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載のレンズユニットを備えることを特徴とするカメラモジュール。
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WO2023171400A1 (ja) * 2022-03-11 2023-09-14 マクセル株式会社 レンズユニット、カメラモジュール、車載システムおよび移動体

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