JP2012083439A - 光学装置、撮像装置、及び当該光学装置に備わるレンズ同士の調芯及び固定方法 - Google Patents

光学装置、撮像装置、及び当該光学装置に備わるレンズ同士の調芯及び固定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】少なくとも光軸方向に沿って隣接するレンズ同士の調芯において、鏡筒や専用部材等を用いず、且つレンズ固定用接着剤のレンズの光学機能領域の面への流れ込みを防止出来る構造を備えた光学装置、撮像装置、及び当該光学装置に備わるレンズ同士の調芯及び固定方法を提供する。
【解決手段】光軸方向に沿って配置するN個(N≧2の整数)のレンズのうち、少なくとも2枚の隣接した第1レンズと第2レンズとが固定して備わる光学装置において、第1レンズに備わる凹部にはその底部に接着剤が配され、当該凹部が、第1レンズと第2レンズの調芯を行う際に、第2レンズに備わる移動規制用突出部が当該凹部に挿入配置することで第1レンズと第2レンズとを当該接着剤を介して固定する接着部になると共に、レンズの光学機能領域に対する当該接着剤の流出を防止する接着剤流出防止部となるものを備えた光学装置を採用する。
【選択図】図1

Description

本件発明は、カメラ等に用いられる光学装置、当該光学装置を使用した撮像装置、及び当該光学装置に備わるレンズ同士の調芯及び固定方法に関する。
従来より、カメラの高画素化に伴い、光学系のレンズ構成において、光軸方向に沿って複数のレンズをレンズ保持鏡筒内に保持させるに際し、良好な光学性能を維持すべく、隣接するレンズ同士の配置位置や当該レンズ同士を保持する方法に高い精度が求められている。この課題に対し、例えばレンズを保持する鏡筒の形状をより高精度に作り込む方法が採られてきた。
レンズを保持する鏡筒は、その内周面に設けた各段差によって、各々のレンズを配置する構造となっており、配置された各々のレンズは、そのレンズ外周部が当該鏡筒内周面に当接した状態で固定される。このため、レンズ同士の光軸に対する位置や、レンズ同士の間隔等のレンズの配置精度は、鏡筒の内周面に設けた内壁面形状の精度に左右されることになる。係る場合、鏡筒の内壁面形状を高精度で形成するためには、鏡筒部材を製造する際の金型を高精度で製作する必要があり、また当該金型形状を高精度に保つためのメンテナンス等が必要になることから製造コストの上昇を招いてしまう。また、レンズ同士の光軸に対する位置調整(調芯)を考えると、鏡筒内にレンズを配置して以降のレンズ位置の微調整が難しく、光軸の位置合わせ、即ちレンズの光学性能出しが困難である。
以上の課題に対し、特許文献1には、光学装置、撮像装置、および電子機器について開示されている。具体的には、特許文献1の光学装置は、光軸方向に配列された複数の光学部材を備える光学装置であって、前記複数の光学部材の中の任意の光学部材であって前記光軸方向に光を透過させる光透過部材と、前記光軸方向に貫通する開口部を備え、当該開口部を介して前記光透過部材を透過した光を前記光透過部材とは反対側へ通過させる遮光部材と、前記遮光部材に設けられて前記開口部の外周側において前記光透過部材に対向する間隙部材と、前記光軸に対して位置固定された部材と前記光透過部材とを接着する接着材料と、を備えることを特徴とするものである。
上述の特許文献1に記載の光学装置によれば、鏡筒部材を用いずにレンズの調芯を行うことが出来、また、レンズ同士を挟み込むための部材が不要となる。ここで、特許文献1の光学装置によれば、レンズの固定に接着剤を用いることで、レンズを他の部材で挟み込んで固定する構造のものに比して、レンズ同士の固定がより強固となり、調芯作業完了後にレンズにずれが生じる恐れもない。従って、特許文献1の光学装置を採用することで、鏡筒の形状に左右されず、より高精度にレンズの光軸に対する位置合わせを行うことが出来る。
しかし、上述の特許文献1に開示された光学装置は、レンズの調芯時において、レンズ間に固定絞り部材、ワッシャー部材の2つの部材が必須である。従って、隣接するレンズ同士の配置間隔について、これら部材が介在されることでレンズ間距離の精度を十分に高めることが出来ない。また、特許文献1の光学装置において、これら部材は必須であるため、部品点数が増えることで製造コストの低減化が十分に図れず、また構造の複雑化により組立作業性の悪化を招くこととなる。更に、特許文献1の光学装置は、固定絞り部材とワッシャー部材とを接着剤によって固定しているため、この接着剤が双方部材間に流れ込んで硬化する際の収縮により、接着剤の硬化前後でレンズの配置位置に変化が生じて光学性能が低下する恐れがある。
参考までに、レンズの調芯を行う作業者は、調芯作業時に調芯レンズの位置を確認するために当該調芯レンズを移動限界に達するまで移動させる場合がある。この場合、特許文献1の光学装置において、調芯レンズの移動を規制する第2レンズの凸部に調芯レンズが接触すると、行き場を失った接着剤がレンズの光学機能領域の面やレンズ間隔を決定する部位まで押し出されて光学性能が低下する場合がある。
上述の接着剤の流れ込みを防止することに関して、特許文献2には、レンズユニットおよびその製造方法について開示されている。具体的には、特許文献2のレンズユニットは、鏡筒と、この鏡筒の内部に配置されたレンズと、このレンズを前記鏡筒に固定する調芯部材とを備え、前記鏡筒の側面には調芯孔を有し、この調芯孔内に同調芯孔の内壁と面接触するように前記調芯部材を挿入し、この面接触している部分のレンズ反対側において、前記調芯部材と前記鏡筒とを接着剤で接合したレンズユニットについて開示している。
また、特許文献3には、レンズユニット、レンズモジュール、カメラモジュール及びレンズユニットの製造方法に関して開示されている。具体的には、特許文献3のレンズユニットは、紫外線透過に良好なシリコーン樹脂で構成されたレンズと、前記レンズを所定位置に収納する収納部を有するバレルと、前記レンズを前記バレルに接着する紫外線硬化型の接着剤とを含み、前記バレルは、前記収納部の壁面であって前記レンズを介して紫外線が透過される位置に、前記接着剤を退避させる退避部を備えていることを特徴とするものである。
特開2008−52194号公報 特開2008−76939号公報 特開2008−233271号公報
しかし、上述の特許文献2に開示されたレンズユニットの場合、レンズの配置位置の調整には、鏡筒が必須であり、レンズの配置精度が鏡筒内の形状に強く依存されることとなる。また、特許文献2のレンズユニットの場合、仮に複数枚のレンズ群で構成されたものであっても、レンズの調芯は、各レンズ毎に鏡筒内に配置させた状態でなければ行うことが出来ない。従って、特許文献2のレンズユニットにおいては、少なからず鏡筒の形状の影響を受けてしまうため、複数枚のレンズ群で構成される場合に、隣接するレンズ同士のレンズ配置精度を高く維持することが困難となる。
更に、特許文献2のレンズユニットは、レンズの調芯時に別途調芯部材なるものが必要となる。そして、特許文献2に開示されている、鏡筒内にレンズが保持される構成における調芯作業は、鏡筒の側面のレンズが配置される位置にレンズの調芯を行うための孔を予め設け、この孔に当該調芯部材を挿入してレンズの調芯を行うものである。ここで、当該調芯部材は、シリコン成形体のような弾性体とすることで当該調芯孔の内壁と面接触し、この面接触している部分より外側と接着剤で接合される。特許文献2のレンズユニットは、当該調芯部材を、その弾性変形による内部応力や摩擦抵抗により鏡筒に仮固定し、その後に接着剤を塗布するため、接着剤が完全に硬化するまでに時間の要するものであると、調芯を行ったレンズにずれの生じる場合がある。
また、特許文献3のレンズユニットの場合、レンズの外周面とレンズユニットの内周面とを接着する際に、バレル(鏡筒)のレンズ収納部の内壁面の一部が凹んだ接着剤のレンズの光学機能領域の面への流れ込みを防ぐための退避部が形成される。しかし、特許文献3において、当該退避部は、レンズの調芯時における接着剤のレンズの光学機能領域の面への流れ込みを想定して形成されたものでない。従って、特許文献3のレンズユニットの場合、レンズの調芯作業前に接着剤の塗布を行うと、レンズの調芯時にレンズ同士の接触部分に接着剤が毛管現象により入り込んでしまい、調芯中にレンズ間隔が変化する可能性がある。仮に調芯時に接着剤がレンズの光学機能領域の面にまで流れ込むと、解像性能が変化してしまう。ちなみに、特許文献3のレンズユニットにおいて、レンズの光学機能領域の面に接着剤が流れ出るのを防止すべく、調芯完了後に接着剤を塗布する場合には、調芯状態を維持したまま接着剤を塗布しなければならないため、接着剤を塗布する際に一度調整したレンズ位置にずれが生じる恐れがあると共に、設備の複雑化を招いてしまう。
本件発明は、上述した従来技術による問題点を解消すべく、少なくとも光軸方向に沿って隣接するレンズ同士の調芯において鏡筒や専用部材等を用いず、またレンズの調芯作業においてレンズ固定用接着剤のレンズの光学機能領域の面への流れ込みを防止出来る構造を備えた光学装置、当該光学装置を使用した撮像装置及び当該光学装置に備わるレンズ同士の調芯及び固定方法を提供することを目的とするものである。
そこで、本件発明者等は、鋭意研究の結果、上述した課題を解決するために以下のような光学装置、当該光学装置を使用した撮像装置及び当該光学装置に備わるレンズ同士の調芯及び固定方法を採用した。
本件発明の一実施形態に係る光学装置: 本件発明の一実施形態に係る光学装置は、光軸方向に沿って配置するN個(N≧2の整数)のレンズのうち、少なくとも2枚の隣接した第1レンズと第2レンズとが固定して備わる光学装置において、各レンズは、その中央部の入射した光を屈折させるための光学機能領域と、当該光学機能領域の外周に配置するリム領域とを備え、当該第1レンズは、当該第2レンズに対向するリム領域の面に窪んだ凹部と、当該第2レンズに対して当接する第1レンズ位置出し面とを備え、当該第2レンズは、当該第1レンズに対向するリム領域の面に、当該凹部に対して挿入配置可能に突出した移動規制用突出部と、当該第1レンズに対して当接する第2レンズ位置出し面とを備え、当該凹部には、その底部に接着剤が配され、当該凹部は、当該第1レンズ位置出し面と当該第2レンズ位置出し面とを当接させた際に、当該凹部に当該移動規制用突出部が挿入配置されて、当該第1レンズと当該第2レンズとを当該接着剤を介して固定する接着部になると共に、各レンズの光軸に対する調芯を行う際の、レンズの光学機能領域に対する当該接着剤の流出を防止する接着剤流出防止部となることを特徴とするものである。
本件発明の別の実施形態に係る光学装置: 本件発明の別の実施形態に係る光学装置は、光軸方向に沿って配置するN個(N≧2の整数)のレンズのうち、少なくとも2枚の隣接した第1レンズと第2レンズとが固定して備わる光学装置において、各レンズは、その中央部の入射した光を屈折させるための光学機能領域と、当該光学機能領域の外周に配置するリム領域とを備え、当該第1レンズと当該第2レンズとの間に入射した光を遮断する遮光部材を備え、当該第1レンズは、当該第2レンズに対向するリム領域の面に窪んだ凹部と、当該遮光部材に対して当接する第1レンズ位置出し面とを備え、当該第2レンズは、当該第1レンズに対向するリム領域の面に、当該凹部に対して挿入配置可能に突出した移動規制用突出部と、当該遮光部材に対して当接する第2レンズ位置出し面とを備え、当該凹部には、その底部に接着剤が配され、当該凹部は、当該第1レンズ位置出し面及び当該第2レンズ位置出し面を当該遮光部材に対してそれぞれ当接させた際に、当該凹部に当該移動規制用突出部が挿入配置されて、当該第1レンズと当該第2レンズとを当該接着剤を介して固定する接着部になると共に、各レンズの光軸に対する調芯を行う際の、レンズの光学機能領域に対する当該接着剤の流出を防止する接着剤流出防止部となることを特徴とするものである。
また、本件発明に係る光学装置において、前記第1レンズと前記第2レンズの調芯を行う際に、前記凹部のレンズ光軸側の壁部と前記移動規制用突出部のレンズ光軸側の壁部との間には、クリアランスが設けられたことが好ましい。
また、本件発明に係る光学装置において、前記クリアランスは、前記第1レンズと前記第2レンズの調芯を行う際に、前記凹部のレンズ外周側の壁部が前記移動規制用突出部のレンズ外周側の壁部と接触して各レンズの光軸に対して直交する方向への移動を規制する移動規制壁として機能し、設けられたことが好ましい。
また、本件発明に係る光学装置において、前記第1レンズと前記第2レンズは、前記移動規制用突出部の先端と前記凹部の底面との間に0.01mm〜0.05mmのクリアランスが設けられたことが好ましい。
また、本件発明に係る光学装置において、前記第1レンズと前記第2レンズは、各レンズに備わるリム領域の面のレンズ径方向で見て前記凹部と光学機能領域との間の少なくとも一部範囲に、それぞれのリム領域の面が接触しないよう0.05mm以上のクリアランスが設けられたことが好ましい。
また、本件発明に係る光学装置において、前記第1レンズと前記第2レンズとの少なくとも一方のレンズに備わるリム領域の面には、前記凹部と光学機能領域との間において、当該凹部に塗布された接着剤の当該光学機能領域の面に流れ出るのを防止するために、光軸を中心として円周状に窪んだ凹部を更に備えたことが好ましい。
また、本件発明に係る光学装置において、前記第1レンズの第1レンズ位置出し面及び前記第2レンズの第2レンズ位置出し面は、レンズ径方向で見て当該第1レンズに備わる凹部よりも光軸側に形成されたことが好ましい。
また、本件発明に係る光学装置において、前記第1レンズの第1レンズ位置出し面及び前記第2レンズの第2レンズ位置出し面は、レンズ径方向で見て当該第1レンズに備わる凹部よりもレンズ外周側に形成されたことが好ましい。
本件発明に係る撮像装置は、前記光学装置と、前記光学装置を介して入射された光を電気信号に変換する撮像素子とを備えたことを特徴とするものである。
本件発明の一実施形態に係る光学装置に備わるレンズ同士の調芯及び固定方法: 本件発明に係る光学装置に備わるレンズ同士の調芯及び固定方法は、当該光学装置に備わる前記第1レンズと前記第2レンズとが、接着剤が塗布された当該第1レンズに備わる凹部に当該第2レンズの移動規制用突出部を挿入し、且つ双方のレンズ位置出し面を接触させた状態で、当該第1のレンズに対して当該第2のレンズを光軸に対して直交する方向へ移動させることでレンズの調芯を行い、その後、調芯されたレンズの位置を固定した状態で、当該凹部に塗布された接着剤により、当該凹部と当該移動規制用突出部とを接着することで、当該第1のレンズと当該第2のレンズとを固定することを特徴としている。
本件発明の別の実施形態に係る光学装置に備わるレンズ同士の調芯及び固定方法: 本件発明に係る光学装置に備わるレンズ同士の調芯及び固定方法は、当該光学装置に備わる前記第1レンズと前記第2レンズとが、接着剤が塗布された当該第1レンズに備わる凹部に当該第2レンズの移動規制用突出部を挿入し、且つ双方のレンズ位置出し面を前記遮光部材に対して接触させた状態で、一方のレンズを他方のレンズに対して光軸と直交する方向へ相対的に移動させることでレンズの調芯を行い、その後、調芯されたレンズの位置を固定した状態で、当該凹部に塗布された接着剤により、当該凹部と当該移動規制用突出部とを接着することで、当該第1のレンズと当該第2のレンズとを固定することを特徴としている。
本件発明の光学装置によれば、鏡筒や専用部材等を用いずともレンズの調芯を行うことが出来るため、当該光学装置の構成を複雑化させることがない。また、本件発明の光学装置によれば、レンズの調芯作業において、レンズの光学機能領域の面にレンズ固定用の接着剤が流れ込むことを防止することが出来る。本件発明の光学装置は、隣接するレンズ同士のレンズ配置精度を高く維持可能な構造でありながら、レンズの光学機能領域の面に流れ込んだ接着材が光路に干渉することに起因する光学性能の低下を防止することが出来る。また、本件発明の光学装置によれば、携帯型電話機のように、可搬性を備える電子機器に搭載するために小型化が要求されるものに用いる場合であっても、光学性能を低下させることがない。
以上のことから、本件発明の光学装置を備えた撮像装置によれば、簡易な構成でありながら光学性能の向上を図ることが出来るため、高品質でコストパフォーマンスに優れた撮像装置を市場に提供することが出来る。また、本件発明の光学装置に備わるレンズ同士の調芯及び固定方法によれば、隣接するレンズ同士の接触面にレンズ固定用接着剤を介在させず、レンズの光学機能領域よりも外周側で固定する構成であるため、他の部材の形状精度の影響を受けることがなく、レンズの光学性能出しのための調芯作業も容易になる。この結果、本件発明の光学装置に備わるレンズ同士の調芯及び固定方法を採用することで、調芯レンズの位置調整をスムーズに行うことが出来る。
本件発明の一実施形態に係る光学装置に備わるレンズ群のみを抜き出し、光軸を含む平面で切断した断面図である。 本件発明の別の実施形態に係る光学装置に備わるレンズ群のみを抜き出し、光軸を含む平面で切断した断面図である。 図1におけるAで示した部分の要部拡大図である。 図1における第1レンズの凹部及び第2レンズの移動規制用突出部の形状の一部を変更して示した図である。 図1におけるレンズ同士の間に更に凹部を備えた形態を例示した図である。 図5におけるBで示した部分の要部拡大図である。 本件発明の一実施形態に係る光学装置に備わる図1とは異なる形状のレンズ群を光軸を含む平面で切断した断面図である。 図7におけるCで示した部分の要部拡大図である。 図7における第1レンズの凹部及び第2レンズの移動規制用突出部の形状の一部を変更して示した図である。 図1におけるレンズ同士の調芯及び固定方法を説明した図である。 図7におけるレンズ同士の調芯及び固定方法を説明した図である。
以下、本件発明の実施の形態を図を用いて詳細に説明していく。なお、以下に示す図においては、図の見易さを考慮し、レンズ断面部のハッチングを省略した。
図1は、本件発明の一実施形態に係る光学装置に備わるレンズ群のみを抜き出し、光軸を含む平面で切断した断面図である。
本件発明の一実施形態に係る光学装置: 図1に示すように、本件発明の一実施形態に係る光学装置は、光軸L方向に沿って配置するN個(N≧2の整数)のレンズのうち、少なくとも2枚の隣接した第1レンズ1と第2レンズ2とが固定して備わるものである。そして、各レンズ1、2は、それぞれその中央部の入射した光を屈折させるための光学機能領域D、Dと、当該光学機能領域の外周に配置するリム領域R、Rとを備えている。また、当該第1レンズ1は、当該第2レンズ2に対向するリム領域Rの面に、窪んで形成された凹部3と、当該第2レンズ2に対して当接する第1レンズ位置出し面5とを備えている。また、当該第2レンズ2は、当該第1レンズ1に対向するリム領域Rの面に、当該凹部3に対して挿入配置可能に突出した移動規制用突出部4と、当該第1レンズ1に対して当接する第2レンズ位置出し面6とを備えている。
そして、本件発明の一実施形態に係る光学装置は、第1レンズの凹部3底部に接着剤(不図示)を配し、当該凹部3を、当該接着剤を介して当該第1レンズ1と第2レンズ2とを固定する接着部として用い、且つ、当該レンズ1、2の光学機能領域D、Dに対する当該接着剤の流出防止部として用いたことを特徴としている。ここで、当該第1レンズ1と当該第2レンズ2とは、接着剤を配した第1レンズ1の凹部3に第2レンズ2の移動規制用突出部4を挿入し、第1レンズ位置出し面5と第2レンズ位置出し面6とを当接させたときに、当該移動規制用突出部4と当該凹部3とが接着剤を介して固定されることで、双方レンズの距離間隔を高精度に維持した状態で固定することが出来る。また、当該第1レンズの凹部3が接着剤の流出防止部となることで、予め当該第1レンズの凹部3に接着剤を配した状態で当該第1レンズ1と第2レンズ2との光軸Lに対する調芯を行った場合でも、当該凹部3内の接着剤が光学機能領域D、Dの面に流れ込むことがない。
図1に示す、レンズ中央付近における、光軸Lを中心とした光学機能領域D、Dは、物体側から入射される光を正常に撮像素子上に到達させる領域として光学性能に係わる重要な領域であり、この領域に異物等が入り込むと光学品質の低下を招いてしまう。例えば、レンズの光学機能領域D、D内に異物等が入り込むと、光の反射や遮断が生じて、物体側から入射される光を正常に撮像素子上に到達させることが出来ず、撮像する画像品質に悪い影響を及ぼすこととなる。従って、レンズ同士の調芯及び固定を接着剤を用いて行うものである場合、レンズの調芯の際に当該接着剤が光学機能領域D、D内に流れ込むことによっても光学品質が低下することとなる。
ちなみに、レンズの光学機能領域D、D内に接着剤が流れ込んだ場合でも、当該領域の面に付着した接着剤を拭き取ることは可能である。しかし、この場合、当該接着剤を除去するに際し接着剤を軟化させる専用の除去剤を用いてレンズに付着した接着剤を完全に除去するのに手間がかかり、また再度レンズの調芯調整作業が必要となる等、作業工数が増大してしまう。従って、レンズ固定用接着剤がレンズの光学機能領域D、D内に流れ込むと、工程の煩雑化を招くと共に、場合によっては接着剤除去作業時にレンズを傷付ける恐れがある。
しかし、本件発明の一実施形態に係る光学装置によれば、第1レンズの凹部3がレンズの光学機能領域D、Dに対するレンズ固定用接着剤の流出防止部として機能することで、第1レンズ1と第2レンズ2の光軸Lに対する調芯作業時においても、当該光学機能領域D、Dの面に接着剤が流出するのを防止することが出来るため、上述した問題が生じない。以上、本件発明の一実施形態に係る光学装置は、レンズ同士の調芯及び固定の際に、接着剤の光学機能領域D、Dの面への流れ込みを防止すべく、当該接着剤を受容するのに十分な領域が形成された凹部3を備えた第1レンズ1と、当該凹部3の配置位置及び形状に対応し且つ当該凹部3内に配される接着剤と接触可能に形成される移動規制用突出部4を備えた第2レンズ2との組合せレンズを少なくとも備えたものである。
図2は、本件発明の別の実施形態に係る光学装置に備わるレンズ群のみを抜き出し、光軸を含む平面で切断した断面図である。図2に示すように、本件発明に係る光学装置は、第1レンズ31と第2レンズ32との間に入射した光を遮断する遮光部材を構成として備えた形態にすることも出来る。
本件発明の別の実施形態に係る光学装置: 図2に示すように、本件発明の別の実施形態に係る光学装置は、光軸方向に沿って配置するN個(N≧2の整数)のレンズのうち、少なくとも2枚の隣接した第1レンズ31第2レンズ32とが固定して備わるものである。そして、各レンズ31、32は、その中央部の入射した光を屈折させるための光学機能領域D31、D32と、当該光学機能領域の外周に配置するリム領域R31、R32とを備えている。また、当該第1レンズ31と当該第2レンズ32との間に入射した光を遮断する遮光部材39を備えている。また、当該第1レンズ31は、当該第2レンズ32に対向するリム領域R31の面に窪んだ凹部33と、当該遮光部材に対して当接する第1レンズ位置出し面35とを備えている。また、当該第2レンズ32は、当該第1レンズ31に対向するリム領域R32の面に、当該凹部33に対して挿入配置可能に突出した移動規制用突出部34と、当該遮光部材39に対して当接する第2レンズ位置出し面36とを備えている。
そして、本件発明の別の実施形態に係る光学装置は、上述した本件発明の一実施形態に係る光学装置と同様に、第1レンズの凹部33底部に接着剤(不図示)を配し、当該凹部33を、当該接着剤を介して当該第1レンズ31と第2レンズ32とを固定する接着部として用い、且つ、当該レンズ31、32の光学機能領域D31、D32に対する当該接着剤の流出防止部として用いたことを特徴としている。ここで、当該第1レンズ31と第2レンズ32とは、接着剤を配した第1レンズ31の凹部33に第2レンズ32の移動規制用突出部34を挿入し、当該第1レンズ位置出し面35と当該第2レンズ位置出し面36とがそれぞれ遮光部材39と当接したときに、当該移動規制用突出部34と当該凹部33とが接着剤を介して固定されることで、双方レンズ31、32の距離間隔を高精度に維持した状態で固定することが出来る。また、当該第1レンズの凹部33が接着剤の流出防止部となることで、予め当該第1レンズの凹部33に接着剤を配した状態で当該第1レンズ31と第2レンズ32との光軸Lに対する調芯を行ったとしても、当該凹部33内の接着剤が光学機能領域D31、D32の面に流れ込むことがなく、光学品質の低下を招くことがない。
ここで、遮光部材39は、一般的に略リング状の黒色不透明なシート部材であり、そのリング状穴部の内径が光学的に必要な光のみが通るよう設定されており、不要な光がレンズのコバ面や勾配面に内面反射して結像面(不図示)に入射するのを抑制する機能を備えたものである。遮光部材39の存在により、不要な光が最終的に結像面に入射することで生じるフレアやゴーストの発生を抑制させることが出来る。ちなみに、フレアとは、レンズ内で強い光の反射が複雑に起こり画像のコントラストを下げる現象やこれによって部分的に色のにじみが生じる現象をいう。また、ゴーストとは、撮影の際に入射した強い光がレンズやカメラ本体内部で反射を繰り返すことによって画像に光の輪や光の筋が表れる現象をいう。これらゴーストやフレアの発生は、鮮明な画像撮影を困難にする。
しかし、本件発明の別の実施形態に係る光学装置によれば、第1レンズ31と第2レンズ32との間に遮光部材を備えた構成であるため、ゴーストやフレアの発生を防止することが出来る。また、本件発明の別の実施形態に係る光学装置は、本件発明の一実施形態に係る光学装置と同様に、第1レンズの凹部33がレンズの光学機能領域D31、D32に対するレンズ固定用接着剤の流出防止部として機能することで、第1レンズ31と第2レンズ32の光軸Lに対する調芯を行う際であっても、当該光学機能領域D31、D32の面に接着剤が流れ込むのを防止出来るため、当該接着剤の当該凹部33からの流出に起因する上述したような問題が生じない。以上、本件発明の別の実施形態に係る光学装置は、本件発明の一実施形態に係る光学装置と同様に、レンズ同士の調芯及び固定の際に、接着剤の光学機能領域D31、D32の面への流れ込みを防止すべく、当該接着剤を受容するのに十分な領域が形成された凹部33を備えた第1レンズ31と、当該凹部33の配置位置及び形状に対応し且つ当該凹部33内に配される接着剤と接触可能に形成される移動規制用突出部34を備えた第2レンズ32との組合せレンズを少なくとも備えたものである。
また、本件発明に係る光学装置において、第1レンズ1、31と第2レンズ2、32の調芯を行う際に、当該第1レンズに備わる凹部3、33のレンズ光軸L側の壁部と当該第2レンズに備わる移動規制用突出部4、34のレンズ光軸L側の壁部との間には、クリアランスが設けられたことが好ましい。
本件発明に係る光学装置において、第1レンズ1、31の凹部3、33と第2レンズ2、32の当該移動規制用突出部4、34とは、当該凹部3、33のレンズ光軸L側の壁部と当該移動規制用突出部4、34のレンズ光軸L側の壁部との間に常に所定のクリアランスが形成されるような形状を有している。つまり、本件発明に係る光学装置は、当該第1レンズ1、31と第2レンズ2、32との組合わせにおいて、当該移動規制用突出部4、34に対し当該凹部3、33のレンズ外周側の壁部でのみ接触可能な構成を備えたものである。すなわち、本件発明に係る光学装置によれば、当該凹部3、33のレンズ光軸側の壁部側に常に形成されるクリアランスが、当該凹部に配される接着剤を受容する領域となることで、当該接着剤の光学機能領域D、D、D31、D32の面への流出を防止することが出来る。
また、本件発明に係る光学装置において、第1レンズ1、31と第2レンズ2、32の調芯を行う際に、当該第1レンズに備わる凹部3、33のレンズ外周側の壁部が、当該第2レンズに備わる移動規制用突出部4、34のレンズ外周側の壁部と接触して各レンズの光軸に対して直交する方向への移動を規制する移動規制壁として機能し、当該凹部3、33のレンズ光軸L側の壁部と当該移動規制用突出部4、34のレンズ光軸L側の壁部との間にクリアランスが設けられたことが好ましい。
本件発明に係る光学装置は、第1レンズ1、31の凹部3、33のレンズ外周側の壁部が、各レンズ1、2、31、32の光軸Lに対して直交する方向への移動を規制する移動規制壁として機能することで、当該凹部3、33の形状を複雑化させることなく、常に当該凹部3、33のレンズ光軸側の壁部側にクリアランスを形成することが出来る。本件発明に係る光学装置は、当該凹部3、33のレンズ外周側の壁部が当該移動規制壁として機能することで、常に当該凹部3、33のレンズ光軸側の壁部側に常に形成されるクリアランスが、当該凹部に配される接着剤を受容する領域を形成し、当該接着剤の光学機能領域D、D、D31、D32の面への流出を防止することが出来る。なお、当該移動規制壁は、レンズの調芯作業に支障が生じるのを防止するために、レンズの調芯に必要なレンズ移動量を確保して形成される必要がある。
なお、本件発明に係る光学装置は、第1レンズ1、31の凹部3、33及び第2レンズ2、32の移動規制用突出部4、34について、光軸Lを中心として円周状に一箇所設けることに限定されない。本件発明に係る光学装置において、当該凹部3、33及び移動規制用突出部4、34は、例えば光軸Lを中心とした同一又は異なる円周上に、当該光軸Lに対して等角度間隔で複数箇所設けることが出来る。また、当該凹部3、33及び移動規制用突出部4、34が複数箇所設けられている場合において、当該凹部3、33及び移動規制用突出部4、34の形状を設置箇所毎に異なるものとしても良い。従って、図1及び図2において、凹部3、33及び移動規制用突出部4、34の配置位置及び形状は、光軸Lを挟んで略左右対称となるように形成されたものが示されているが、光軸Lを挟んで左右非対称となるように形成されたものであっても良い。本件発明に係る光学装置によれば、当該凹部3、33及び移動規制用突出部4、34が、光軸Lを中心とした同一又は異なる円周上に等角度間隔で複数箇所設けた場合であっても、当該凹部が接着剤流出防止部として機能することでレンズの調芯作業を支障なく行え、レンズ1、2、31、32の配置位置を高精度に維持することが出来る。
図3は図1におけるAで示した部分の要部拡大図である。以下に、図3を用いて、本件発明に係る光学装置が備えるレンズ群における、レンズ同士の光軸Lに対する調芯の際に、レンズ同士を固定するために用いられる接着剤のレンズ光学機能領域D、Dの面への流れ込みを防止する構造について詳しく説明していく。なお、図2に示す本件発明の別の実施形態に係る光学装置に関しては、本件発明の一実施形態に係る光学装置に対し、備わるレンズ群が遮光部材を備えるか否かのみ相違するものであり、その他の構造は共通するため説明を省略する。
図3には、第1レンズ1の第1レンズ位置出し面5と、第2レンズ2の第2レンズ位置出し面6とが当接し、また、第1レンズ1の凹部3に第2レンズの移動規制用突出部4が挿入配置された状態が示されている。ここで、当該第1レンズ位置出し面5と当該第2レンズ位置出し面6とは、光軸Lに対し直交する面として形成されている。そして、図3に示す本件発明の一実施形態に係る光学装置の場合、当該第1レンズ1と当該第2レンズ2との光軸Lに対する調芯は、各レンズのレンズ位置出し面5、6同士が当接した状態で、光軸Lに対して直交する方向にどちらか一方のレンズ(調芯レンズ)を移動させて行われる。このとき、本件発明の第1レンズ1と第2レンズ2との関係においては、当該凹部3のレンズ外周側の壁部を第2レンズの光軸に対して直交する方向への移動を規制する移動規制壁として用いることが出来、当該移動規制壁4の存在により、レンズの調芯作業をスムーズに行うことが可能となる。
図4は、図1における第1レンズの凹部及び第2レンズの移動規制用突出部の形状の一部を変更して示した図である。以下に、図4を用いて、上述した第1レンズ1の凹部3と第2レンズ2の移動規制用突出部4との間に形成されるクリアランスに関して説明する。図4には、光軸Lを挟んだ両側の凹部3及び移動規制用突出部4が当該光軸Lに対して左右対称の形状及び配置位置として示されている。そして、図4には、図1のAで囲まれた領域に示した凹部外方壁部側ラジアル方向クリアランスa及び凹部内方壁部側ラジアル方向クリアランスb(図3参照のこと。)と、当該クリアランスa、bの光軸Lを挟んで線対称の位置に凹部外方壁部側ラジアル方向クリアランスa’及び凹部内方壁部側ラジアル方向クリアランスb’とが示されている。この場合に、本件発明の第1レンズ1と第2レンズ2は、凹部外方壁部側ラジアル方向クリアランスaが、光軸Lを挟んで反対領域の凹部内方壁部側ラジアル方向クリアランスb’よりも小さい関係が成立し、且つ、凹部内方壁部側ラジアル方向クリアランスbが、光軸Lを挟んで反対領域の凹部外方壁部側ラジアル方向クリアランスa’よりも大きい関係が成立する形状で形成される。本件発明の第1レンズ1と第2レンズ2は、当該クリアランスa、a’、b、b’に関し常に上述したような関係が成立することで、例え光軸Lを挟んだ両側の凹部3及び移動規制用突出部4が当該光軸Lに対して左右非対称の形状及び配置位置の場合であっても、レンズの光軸Lに対する調芯の際に、第2レンズ2の移動規制用突出部4と第1レンズ1の凹部3のレンズ光軸L側の壁部とが接触することがない。
なお、第1レンズ1の凹部3及び第2レンズ2の移動規制用突出部4が、光軸Lを中心とした同一又は異なる円周上に等角度間隔で複数箇所設けた場合において、光軸Lを含む平面で切断したときの当該光軸Lを挟んだ両側に当該凹部3及び移動規制用突出部4が存在しない場合も考えられる。しかし、このような場合であっても、第1レンズ1と第2レンズ2との関係において、調芯レンズを光軸に対して直交する方向に移動限界に達するまで移動させた場合に、常に当該移動規制用突出部4と当該凹部3とは、双方のレンズ外周側の壁部でのみ接触するように凹部外方壁部側ラジアル方向クリアランスa、a’及び凹部内方壁部側ラジアル方向クリアランスb、b’を設定することで、当該移動規制用突出部4と当該凹部3のレンズ光軸L側の壁部とが接触することがない。
ちなみに、図1及び図3に示す第1レンズ1と第2レンズ2との関係において、調芯に必要なレンズ移動量は、図4における凹部外方壁部側ラジアル方向クリアランスaと、光軸Lを挟んで反対領域の凹部外方壁部側ラジアル方向クリアランスa’とを合わせたクリアランス量として設定されている。図4に示す凹部外方壁部側ラジアル方向クリアランスa、a’は、レンズの調芯に必要なレンズ移動量と同等か、又はそれ以上となるように形成されていればレンズの調芯作業に支障が生じない。また、第1レンズ1に備わる凹部3内に第2レンズの移動規制用突出部4を挿入配置した場合において、凹部内方壁部側ラジアル方向クリアランスb、b’は、レンズの調芯作業時にゼロになることがないように形成されることで、第1レンズ1の凹部3に塗布された接着剤がレンズの光学機能領域側に押し出されて流れ込むことを防止することが出来る。
以上のことから、本件発明の光学装置は、構成するレンズ群のうちの、少なくとも2枚の隣接したレンズ1、2が、レンズの調芯移動量を規制する機能とレンズ調芯時における接着剤の光学機能領域D、Dへの流れ込みを防止する機能とを兼ね備えたものである。従って、本件発明に係る光学装置に備わるレンズ群は、少なくとも2枚の隣接したレンズ同士の固定に接着剤を用いるものであるが、各レンズの光軸Lに対する調芯を行う前に当該第1レンズ1に備わる凹部3内に予め接着剤を塗布しておくことが出来る。
また、本件発明に係る光学装置において、第1レンズ1、31と第2レンズ2、32は、当該第2レンズに備わる移動規制用突出部4、34の先端と当該第1レンズに備わる凹部3、33の底面との間に0.01mm〜0.05mmのクリアランスが設けられたことが好ましい。なお、本内容についても、本件発明の別の実施形態に係る光学装置に関しては、本件発明の一実施形態に係る光学装置と共通するため説明を省略する。
図1及び図3に示すように、本件発明に係る光学装置は、第1レンズ1と第2レンズ2との関係において、当該第2レンズ2の移動規制用突出部4の先端と、当該第1レンズ1の凹部3の底面との間には、スラスト方向クリアランスcを設けることが好ましい。当該スラスト方向クリアランスcの存在により、各レンズ1、2の光軸Lに対する調芯の際に、予め当該凹部3に配される接着剤が当該移動規制用突出部4の移動により当該凹部3から外に押し出され難くなり、極力当該凹部3内に留めておくことが出来るようになる。この結果、隣接する第1レンズ1と第2レンズ2とを、双方レンズ1、2の配置精度を高く維持した状態で固定することが可能となる。
ここで、スラスト方向クリアランスcが0.01mm未満の場合、各レンズ1、2の光軸Lに対する調芯の際に、移動規制用突出部4の先端と当該第1レンズ1の凹部3の底面とが接触し、スムーズ且つ高精度で調芯を行うことが困難となり、また、各レンズ1、2の光軸Lに対する調芯の際に接着剤が光学機能領域D、D側に押し出され易くなり好ましくない。一方、スラスト方向クリアランスcが0.05mmを超える場合、移動規制用突出部4と接着剤との接触面積が小さくなり第1レンズ1と第2レンズ2との固定強度が不足するため好ましくない。
また、本件発明に係る光学装置においては、各レンズに備わるリム領域R、R、R31、R32の面のレンズ径方向で見て当該第1レンズ1、31の凹部3、33と光学機能領域D、D、D31、D32との間の少なくとも一部範囲にそれぞれのリム領域R、R、R31、R32の面が接触しないよう0.05mm以上のクリアランスが設けられたことが好ましい。なお、本内容についても、本件発明の別の実施形態に係る光学装置に関しては、本件発明の一実施形態に係る光学装置と共通するため説明を省略する。
図1及び図3に示すように、本件発明に係る光学装置は、第1レンズ1と第2レンズ2との関係において、互いのレンズ1、2が対向するリム領域R、Rの面であって、第1レンズの凹部3と、光学機能領域D、Dとの間に、スラスト方向クリアランスdを設けることが好ましい。また、当該スラスト方向クリアランスdを0.05mm以上に設定することで、当該スラスト方向クリアランスdの存在する場所において毛管現象が起こるのを防止することが出来る。この結果、仮にレンズ同士の調芯の際に、予め第1レンズの凹部3に塗布されている接着剤が、万が一当該凹部3を乗り越えて光学機能領域D、D側に押し出されたとしても、当該スラスト方向クリアランスdの存在により、接着剤のレンズ光学機能領域D、D側への流出を更に防止することが出来ることとなる。なお、当該スラスト方向クリアランスdを0.05mm未満とした場合には、当該スラスト方向クリアランスdの存在する場所に接着剤が毛管現象により入り込み、光学機能領域D、Dの面へ流れ込む恐れがある。また、当該接着剤が各レンズのレンズ位置出し面5、6の間に入り込んだ場合には、当該接着剤が硬化する際に収縮することでレンズの配置位置が変化し、光学性能の低下を招く恐れがある。
また、本件発明の光学装置において、第1レンズ1、31と第2レンズ2、32との少なくとも一方のレンズに備わるリム領域R、R、R31、R32の面には、当該第1レンズの凹部3、33と光学機能領域D、D、D31、D32との間において、当該凹部に塗布された接着剤の当該光学機能領域の面に流れ出るのを防止するために、光軸Lを中心として円周状に窪んで形成される凹部を更に備えることも好ましい。
図5は、図1におけるレンズ同士の間に更に凹部を備えた形態を例示した図である。また、図6は、図5におけるBで示した部分の要部拡大図である。なお、本内容についても、本件発明の別の実施形態に係る光学装置に関しては、本件発明の一実施形態に係る光学装置と共通するため説明を省略する。
図5及び図6に示すように、第1レンズ11と第2レンズ12とが対向するリム領域R11、R12の面であって、当該第1レンズの凹部13と、光学機能領域D11、D12との間に、更に凹部17を備えることで、レンズ同士の調芯の際に接着剤の光学機能領域D11、D12の面への流れ込みをより確実に防止することが出来る。図5及び図6に示すような形態においては、第1レンズの凹部13に塗布する接着剤の量を厳密に調整する必要がなくなるため、工程管理を厳格化させず調芯作業性が向上し、製品歩留まりの向上を図ることが出来るため好ましい。
また、本件発明に係る光学装置において、備わる第1レンズ1、31と第2レンズ2、32との関係において、第1レンズ位置出し面5、35及び第2レンズ位置出し面6、36は、レンズ径方向で見て当該第1レンズに備わる凹部3、33よりも光軸L側に形成されることが好ましい。
図1及び図2には、第1レンズ1、31の第1レンズ位置出し面5、35及び当該第2レンズ2、32の第2レンズ位置出し面6、36が、レンズ径方向で見て当該第1レンズに備わる凹部3、33よりも光軸L側に形成された形状のレンズが示されている。当該第1レンズ位置出し面5、35及び第2レンズ位置出し面6、36が当該凹部3、33よりも光軸L側に形成されることで、仮に接着剤として紫外線硬化型接着剤を使用した場合、当該凹部3、33がレンズ外周側寄りに位置することとなり、紫外線光を直接的に照射することが出来るため好ましい。
また、本件発明に係る光学装置は、備わる第1レンズと第2レンズとの関係において、当該第1レンズ位置出し面及び第2レンズ位置出し面は、レンズ径方向で見て当該第1レンズに備わる凹部よりもレンズ外周側に形成されることも好ましい。
図7は、本件発明の一実施形態に係る光学装置に備わる図1とは異なる形状のレンズ群を光軸L全体を含む平面で切断した断面図である。本件発明に係る光学装置に備わるレンズ群は、図7に示すように、第1レンズ21の第1レンズ位置出し面25及び第2レンズ22の第2レンズ位置出し面26が、レンズ径方向で見て当該第1レンズ21に備わる凹部23よりもレンズ外周側に形成された形状を有する点で図1及び図2に示す形状と異なる。本件発明に係る光学装置は、備わる第1レンズ21と第2レンズ22との関係において、当該第1レンズ位置出し面25及び第2レンズ位置出し面26が当該凹部23よりもレンズ外周側に形成されることで、レンズ同士の当接状態が更に安定し、各レンズ21、22の光軸Lに対する調芯を高精度で行うことが出来るため好ましい。
図8は、図7におけるCで示した部分の要部拡大図である。基本的に、図7における第1レンズ21の凹部23と第2レンズ22の移動規制壁24とのクリアランスに関する条件は、図1に示す第1レンズ1の凹部3と第2レンズ2の移動規制壁4とのクリアランスに関する条件と同じである。また、本件発明に係る光学装置が備えるレンズ群における、各レンズの光軸Lに対する調芯を行う際に、レンズ同士を固定するために用いられる接着剤のレンズ光学機能領域D21、D22の面への流出を防止する構造についても、基本的には図1に示す第1レンズ1と第2レンズ2との関係における接着剤の流出を防止する構造と同じである。よって、ここでは図1に示す第1レンズ及び第2レンズとは異なる形状を有するレンズを用いた場合の当該接着剤の流出を防止する構造について、確認的に図8及び図9を用いて説明する。
図8には、第1レンズ21の第1レンズ位置出し面25と、第2レンズ22の第2レンズ位置出し面26とが当接し、また、第1レンズの凹部23に第2レンズの移動規制用突出部24が挿入配置された状態が示されている。ここで、当該第1レンズ位置出し面25と当該第2レンズ位置出し面26とは、光軸Lに対し直交する面として形成されている。そして、当該第1レンズ21と当該第2レンズ22との光軸Lに対する調芯は、図8に示されるように、各レンズのレンズ位置出し面25、26同士が当接した状態で、光軸Lに対して直交する方向にどちらか一方のレンズ(調芯レンズ)を移動させて行われる。このとき、本件発明の第1レンズ21と第2レンズ22との関係においては、当該凹部23のレンズ外周側の壁部を第2レンズ22の光軸Lに対して直交する方向への移動を規制する移動規制壁として用いることが出来、当該移動規制壁24の存在により、レンズの調芯作業をスムーズに行うことが可能となる。
図9は、図7の第1レンズの凹部及び第2レンズの移動規制用突出部の形状の一部を変更して示した図である。以下に、上述した第1レンズ21の凹部23と第2レンズ22の移動規制用突出部24との間に形成されるクリアランスに関して、図9を用いて説明する。図9には、光軸Lを挟んだ両側の凹部23及び移動規制用突出部24が当該光軸Lに対して左右対称の形状及び配置位置として示されている。そして、図9には、図7のCで囲まれた領域に示した凹部外方壁部側ラジアル方向クリアランスa及び凹部内方壁部側ラジアル方向クリアランスb(図8参照のこと。)と、当該クリアランスa、bの光軸Lを挟んで線対称の位置に凹部外方壁部側ラジアル方向クリアランスa’及び凹部内方壁部側ラジアル方向クリアランスb’とが示されている。この場合に、本件発明の第1レンズ21と第2レンズ22は、凹部外方壁部側ラジアル方向クリアランスaが、光軸Lを挟んで反対領域の凹部内方壁部側ラジアル方向クリアランスb’よりも小さい関係が成立し、且つ、凹部内方壁部側ラジアル方向クリアランスbが、光軸Lを挟んで反対領域の凹部外方壁部側ラジアル方向クリアランスa’よりも大きい関係が成立する形状で形成される。本件発明の第1レンズ21と第2レンズ22は、当該クリアランスa、a’、b、b’に関し常に上述したような関係が成立することで、例え光軸Lを挟んだ両側の凹部23及び移動規制用突出部24が当該光軸Lに対して左右非対称の形状及び配置位置の場合であっても、レンズの光軸Lに対する調芯の際に、第2レンズ22の移動規制用突出部24と第1レンズ21の凹部23のレンズ光軸L側の壁部とが接触することがない。
なお、図9に示す第1レンズ21の凹部23及び第2レンズ22の移動規制用突出部24は、光軸Lを中心とした同一又は異なる円周上に等角度間隔で複数箇所設けた場合において、光軸Lを含む平面で切断したときの当該光軸Lを挟んだ両側に当該凹部23及び移動規制用突出部24が存在しない場合が考えられる。しかし、このような場合であっても、調芯レンズを光軸Lに対して直交する方向に移動限界に達するまで移動させた場合に、常に当該移動規制用突出部24と当該凹部23とは、双方のレンズ外周側の壁部でのみ接触するように凹部外方壁部側ラジアル方向クリアランスa、a’及び凹部内方壁部側ラジアル方向クリアランスb、b’を設定することで、当該移動規制用突出部24と当該凹部23のレンズ光軸L側の壁部とが接触することがない。
ちなみに、図7に示す第1レンズ21と第2レンズ22との関係において、調芯に必要なレンズ移動量は、図9における凹部外方壁部側ラジアル方向クリアランスaと、光軸Lを挟んで反対領域の凹部外方壁部側ラジアル方向クリアランスa’とを合わせたクリアランス量として設定されている。図9に示す第1レンズ21と第2レンズ22との関係において、凹部外方壁部側ラジアル方向クリアランスa、a’は、レンズの調芯に必要なレンズ移動量と同等か、又はそれ以上となるように形成されていればレンズの調芯作業に支障が生じない。また、第1レンズ21に備わる凹部23内に第2レンズの移動規制用突出部24を挿入配置した場合において、凹部内方壁部側ラジアル方向クリアランスb、b’は、レンズの調芯作業時にゼロになることがないように形成されることで、第1レンズ21の凹部23に塗布された接着剤がレンズの光学機能領域側に押し出されて流れ込むことを防止することが出来る。なお、図7及び図8に示す第1レンズ21と第2レンズ22との関係において、当該第1レンズの凹部23よりもレンズ外周側に各レンズのレンズ位置出し面25、26が形成されているが、当該凹部23と、第1レンズ位置出し面25と第2レンズ位置出し面26との当接部との間の距離を極力長くすることで、当該当接部まで接着剤が押し出されることを防止することが出来る。
以上のことから、本件発明の光学装置は、光軸方向に沿って配置するN個(N≧2の整数)のレンズのうち、少なくとも2枚の隣接した第1レンズと第2レンズとを固定して備えたものであり、第1レンズと第2レンズとの光軸に対する調芯の際に、当該第1レンズに備わる凹部に予め配される接着剤が、レンズの光学機能領域の面に流れ出ないよう、常に当該凹部に接着剤を受容する領域を形成することが基本的技術思想である。すなわち、当該領域は、レンズの調芯作業の際にレンズ光学機能領域側に押し出されると推定される接着剤の量が十分に受容出来る広さであればよい。
本件発明に係る撮像装置: 本件発明に係る撮像装置は、本件発明に係る光学装置と、当該光学装置を介して入射された光を電気信号に変換する撮像素子とを備えたことを特徴とするものである。本件発明に係る撮像装置によれば、図1及び図3に示す形態のように、少なくとも第1レンズと第2レンズとを組み合わせて固定されたものを構成に含んだ光学装置を備えることで、小型で高品質な撮像装置を提供することが出来る。
よって、本件発明の撮像装置は、例えば携帯型電話機等の比較的小さいサイズの機器にも好適に採用することが出来る。例えば、携帯型電話機のように、用いられるレンズの外径寸法が数mm程度に小さく、各レンズを固定した状態で接着剤を塗布することが困難な場合であったとしても、本件発明では、予めレンズ固定用の接着剤を塗布した状態で調芯を行うものであるため調芯作業をスムーズに行うことが出来る。
本件発明の一実施形態に係る光学装置に備わるレンズ同士の調芯及び固定方法: 本件発明の一実施形態に係る光学装置に備わるレンズ同士の調芯及び固定方法は、当該光学装置に備わる第1レンズと前記第2レンズとが、接着剤が塗布された当該第1レンズに備わる凹部に当該第2レンズの移動規制用突出部を挿入し、且つ双方のレンズ位置出し面を接触させた状態で、当該第1のレンズに対して当該第2のレンズを光軸に対して直交する方向へ移動させることでレンズの調芯を行う。そして、その後、調芯されたレンズの位置を固定した状態で、当該凹部に塗布された接着剤により、当該凹部と当該移動規制用突出部とを接着することで、当該第1レンズと当該第2レンズとを固定することを特徴とする。
図10は、図1におけるレンズ同士の調芯及び固定方法を説明した図である。また、図11は、図7におけるレンズ同士の調芯及び固定方法を説明した図である。図10と図11とは、共に本件発明の一実施形態に係る光学装置に備わるレンズ同士の調芯及び固定方法を示したものである。なお、図10と図11とでは、それぞれ組み合わされるレンズの形状が異なるものであるが、レンズ同士の調芯及び固定方法に関しては基本的に同じであるため、以下に纏めて説明していく。まず、図10及び図11を用いて、本件発明に係る光学装置に備わるレンズ同士の調芯方法について、順を追って説明していく。
本件発明に係る光学装置に備わるレンズ同士の調芯方法は、基本的に予め第1レンズ1、21の凹部3、23に接着剤8、28を塗布する(図中(A)参照のこと)。ここで、第1レンズ1、21の凹部3、23に塗布する接着剤の量は、第1レンズ1、21と第2レンズ2、22との固定に必要十分な量であって、第1レンズ1、21と第2レンズ2、22との調芯の際にレンズの光学機能領域の面に流れ出ない量として設定される。
そして、第2レンズ2、22の移動規制用突出部4、24を第1レンズの凹部3、23に挿入して、第1レンズ位置出し面5、25と第2レンズ位置出し面6、26とを当接させる(図中(B)参照のこと)。このとき、第1レンズ位置出し面5、25と第2レンズ位置出し面6、26とが当接することで、第1レンズ1、21と第2レンズ2、22との光軸方向の位置合わせが完了する。
また、図10及び図11の(B)に示すように、予め第2レンズ2、22の移動規制用突出部4、24と接触十分な量の接着剤8、28を凹部3、23に配することで、当該移動規制用突出部4、24の表面に接着剤が十分に付着し、第1レンズ1、21と第2レンズ2、22とを強固に固定させることが出来る。
そして、第1レンズ1、21と第2レンズ2、22との光軸に対する調芯は、どちらか一方のレンズを治具等に固定した状態で、他方のレンズの周面を冶具等で把持し、当該他方のレンズを光軸に対して直交する平面上で移動させることによって行うことが出来る(図中(C)、(D)参照のこと)。このとき、光軸に対し直交して形成されている当該第1レンズの第1レンズ位置出し面5、25と当該第2レンズの第2レンズ位置出し面6、26とが当接した状態で、レンズ同士に浮きの生じないように第1レンズ1、21と第2レンズ2、22とを押圧させながら、どちらか一方のレンズを光軸に対して直交する方向に動かして調芯を行う。
ここで、図10及び図11における(C)は、第2レンズ2、22の移動規制用突出部4、24が第1レンズ1、21の凹部3、23のレンズ外周側の壁部に接触した状態を示している。本件発明のレンズ同士の調芯において、第1レンズの凹部3、23のレンズ外周側の壁部は、当該移動規制用突出部4、24が接触して第2レンズ2、22の光軸に対して直交する方向への移動を規制する移動規制壁として機能する。当該移動規制壁の存在により、第1レンズ1、21と第2レンズ2、22との調芯を迅速に問題なく行うことが出来る。
また、図10及び図11における(D)は、図中の移動規制用突出部4、24をレンズ光軸側に向けて移動限界に達するまで移動させた状態を示している。本件発明のレンズ同士の調芯において、第1レンズの凹部3、23のレンズ外周側の壁部が、第2レンズ2、22の移動を規制する移動規制壁として機能することで、当該凹部3、23のレンズ光軸側の壁部側のクリアランスを常に確保することが出来る。この結果、第1レンズ1の凹部3、23には、接着剤8、28の受容領域が常に形成され、塗布された接着剤8、28がレンズの光学機能領域側に押し出されて流れ込むことを防止することが出来る。
また、本件発明の光学装置に備わるレンズ同士の調芯の際、図10及び図11における(C)、(D)に示す如くレンズを移動させたとしても、第1レンズの凹部3、23の底面と第2レンズの移動規制用突出部4、24の先端との間には一定のクリアランスが設けられることで、接着剤を極力当該凹部3、23内に留めておくことが出来るようになる。この結果、当該凹部3、23内の接着剤8、28を、双方レンズのレンズ位置出し面同士5,6、25,26の当接部まで流れ出ることを抑制することが出来る。従って、双方レンズの当接面の僅かな隙間に接着剤が毛管現象により入り込み、当該接着剤の硬化の際の収縮によるレンズ間の僅かな位置ずれ又は偏心等が生じることがなく、光学装置の光学性能が低下するのを防止することが出来る。
次に、本件発明に係る光学装置に備わるレンズ同士の固定方法について説明する。本件発明に係る光学装置に備わるレンズ同士の固定方法は、基本的には、接着剤を塗布した状態で各レンズの調芯を行い、レンズの調芯作業が完了した後の接着剤の硬化によりレンズ同士を固定する。このような手順を採ることで、第1レンズの凹部3、23に配された接着剤8、28がレンズの調芯を行うことによって、更に双方レンズに付着する面積が拡がり、第1レンズ1、21と第2レンズ2、22とをより強固に固定することが出来ることとなる。
ここで、本件発明のレンズ同士を固定する際に用いる接着剤に関しても簡単に述べておく。図10及び図11には、第1レンズ1、21と第2レンズ2、22とを固定するための接着剤8、28が示されている。当該接着剤8、28は、紫外線が照射されることによって硬化する紫外線硬化型樹脂を主体とする接着剤を好適に用いることが出来る。接着剤に紫外線硬化型樹脂を用いた場合、当該接着剤塗布後に紫外線照射機により必要時間だけ照射することで接着が完了する。このため、第1レンズ1、21と第2レンズ2、22との固定を迅速に行うことが出来ると共に、接着剤を硬化させるに際し加熱の必要がないため、熱硬化型接着剤を主体としたものを用いた場合の熱膨張差による位置ずれ又は偏心等が発生する虞がない。また、この場合、紫外線透過に良好なシリコーン樹脂で構成されたレンズを用いることで、より強固にレンズ同士を接着させることが出来る。
なお、本件発明に用いる接着剤は、上述した紫外線硬化型接着剤に限定されるものではない。接着剤は、その性能が光学性能や耐久信頼性に大きな影響を及ぼすため、その選択は重要である。本件発明に係る光学装置は、備わるレンズ同士の固定に際し、レンズの材質等を考慮して各レンズに適合した種類の接着剤を用いることが出来る。従って、本件発明に用いる接着剤は、様々な種類の接着剤の存在から適切なものを選択可能であり、レンズ接着面を粗化処理しなくともレンズ同士を強固に接着することが可能である。参考までに、接着するレンズの材質もレンズ同士の接合に少なからず影響を及ぼす。例えば、接着されるレンズがガラスではなくプラスチックレンズの場合、材質による剛性が弱いために接着剤の硬化時の収縮により変形が生じ易く、光学機能領域に面歪みが発生する原因となるため注意が必要である。
また、接着剤を用いてレンズ同士を接続させる際の、レンズ光学機能領域の面への接着剤の流れ込みに関しては、少なからずとも当該接着剤の粘度も影響してくる。一般的に、接着剤の粘度が高いほどレンズ光学機能領域側への流れ込みは少なく、一方接着剤の粘度が低いほど接着剤硬化時の部品への応力を極力少なくすることが出来る。すなわち、粘度の低過ぎる接着剤を用いた場合、第1レンズと第2レンズとの間の当接面に毛管現象によって接着剤が入り込み易くなる。一方、粘度の高過ぎる接着剤を用いた場合、十分な接着強度を得ることが困難となり、第1レンズと第2レンズとの固定強度が低下する恐れがある。本件発明に係る光学装置は、備わるレンズ同士の固定に用いる接着剤の粘度をレンズの形態等を考慮して適当な粘度に適宜設定可能である。
本件発明の別の実施形態に係る光学装置に備わるレンズ同士の調芯及び固定方法: 本件発明の別の実施形態に係る光学装置に備わるレンズ同士の調芯及び固定方法は、当該光学装置に備わる前記第1レンズと前記第2レンズとが、接着剤が塗布された当該第1レンズに備わる凹部に当該第2レンズの移動規制用突出部を挿入し、且つ双方のレンズ位置出し面を遮光部材に対して接触させた状態で、一方のレンズを他方のレンズに対して光軸と直交する方向へ相対的に移動させることでレンズの調芯を行い、その後、調芯されたレンズの位置を固定した状態で、当該凹部に塗布された接着剤により、当該凹部と当該移動規制用突出部とを接着することで、当該第1のレンズと当該第2のレンズとを固定することを特徴とするものである。
以上に説明した、本件発明の別の実施形態に係る光学装置に備わるレンズ同士の調芯及び固定方法は、本件発明の一実施形態に係る光学装置に備わるレンズ同士の調芯及び固定方法と同じ要領で行うことが出来る。よって、本件発明の別の実施形態に係る光学装置に備わるレンズ同士の調芯及び固定方法に関しては、第1レンズと第2レンズとの間に備える遮光部材の固定方法についてのみ図2を用いて簡単に説明する。
第1レンズ31と第2レンズ32との間に備える遮光部材の固定方法は、まず、第1レンズの凹部33に接着剤(不図示)を塗布した後、第2レンズの移動規制用突出部34を当該第1レンズ31の凹部33に挿入する。その後、当該第1レンズ31と当該第2レンズ32双方のレンズ位置出し面35、36の間に遮光部材39を備える。このとき、予めどちらか一方のレンズ上の遮光部材39を載置する箇所に当該遮光部材を固定するための接着剤塗布用溝等を設けることで、レンズの調芯の際に当該遮光部材39に位置ずれの生じることを防止することが出来る。この後は、上述した本件発明の一実施形態に係る光学装置に備わるレンズ同士の調芯及び固定方法と同様の方法で各レンズの調芯及び固定を行う。
以上説明してきたように、本件発明の光学装置、撮像装置、及び当該光学装置に備わるレンズ同士の調芯及び固定方法は、接着剤を用いて固定されるレンズをその構成に含む概念を取り入れたものである。そして、本件発明に係る光学装置は、備わるレンズの接着剤塗布用凹部に調芯移動量を規制する機能を有する形状を一体化させることで、部材簡略化及び製造コストの低減を図ることが出来る。また、本件発明に係る光学装置によれば、備わるレンズの接着剤塗布用凹部内の接着剤がレンズ同士の当接部に流れ込まないことで、調芯中にレンズ間隔が変化したり、レンズが傾くといった現象を防ぎ、接着剤の硬化収縮時の光学性能の低下も抑止することが出来る。更に、本件発明に係る光学装置によれば、レンズの調芯前に予め接着剤を塗布することが出来るため、設備の複雑化を防ぎ、レンズの調芯作業性及びレンズ固定作業性の向上を図ることが出来る。
すなわち、本件発明に係る光学装置を備えた撮像装置によれば、衝撃力が付与された場合においても、隣接するレンズ同士が接着剤を介して強固に固定されることでレンズの位置ずれが生じることがなく、良好な光学特性を確保することが出来る。また、本件発明に係る光学装置を備えた撮像装置によれば、部品点数の増加をさせず、構造の複雑化を抑制出来るため製造コストの低減を図ることが出来る。
また、本件発明に係る光学装置に備わるレンズ同士の調芯及び固定方法によれば、レンズに付着する接着剤の硬化収縮による調芯のずれ等を有効に回避することが出来、結果としてレンズの調芯精度を高め、光学性能を向上させることが出来る。
本件発明に係る光学装置によれば、レンズ枠、調整部材、固定絞り部材、ワッシャ部材等を使用せずに備わるレンズ群の調芯を行うことが出来、また調芯時にレンズ間に接着剤が流れ込み、レンズ間隔を変化させるといったことを防止することが出来る。この結果、本件発明に係る光学装置によれば、レンズに付着した接着剤の硬化収縮による調芯のずれを有効に回避し、結果としてレンズの調芯精度を高め、光学性能を向上させることが出来る。また、本件発明に係る光学装置は、備わるレンズ群のうち、隣接する第1のレンズと第2のレンズとを固定する際に、双方レンズの当接面に接着剤を介在させないで、且つレンズ同士の当接面積を大きく確保することが出来ることとなる。これにより、当該第1及び第2のレンズにガタが生じることはなく、光軸ずれに伴う解像度不良は生じない。
以上のことから、本件発明に係る光学装置によれば、小型化及び製造コストの低減化を実現しつつも調芯精度を高め、光学性能を向上させることが出来る。従って、本件発明に係る光学装置は、カメラ付き携帯型電話機のように撮像機構を備える電子機器等にも好適に用いることが出来る。また、本件発明に係る光学装置を備えた撮像装置は、スチルカメラ、ビデオカメラ等の撮像装置として用いられる各種の装置等に広く適用することが出来る。そして、当該光学装置に備わるレンズ同士の調芯及び固定方法によれば、接着剤が光学機能領域側に流れ込まないため、高品質の光学装置及び撮像装置を提供することが出来る。
1、11、21、31 第1レンズ
2、12、22、32 第2レンズ
3、13、23、33 凹部
4、14、24、34 移動規制用突出部
5、15、25、35 第1レンズ位置出し面
6、16、26、36 第2レンズ位置出し面
L 光軸
、D11、D21、D31 光学機能領域(第1レンズ)
、D12、D22、D32 光学機能領域(第2レンズ)
、R11、R21、R31 リム領域(第1レンズ)
、R12、R22、R32 リム領域(第2レンズ)
8、28 接着剤

Claims (12)

  1. 光軸方向に沿って配置するN個(N≧2の整数)のレンズのうち、少なくとも2枚の隣接した第1レンズと第2レンズとが固定して備わる光学装置において、
    各レンズは、その中央部の入射した光を屈折させるための光学機能領域と、当該光学機能領域の外周に配置するリム領域とを備え、
    当該第1レンズは、当該第2レンズに対向するリム領域の面に窪んだ凹部と、当該第2レンズに対して当接する第1レンズ位置出し面とを備え、
    当該第2レンズは、当該第1レンズに対向するリム領域の面に、当該凹部に対して挿入配置可能に突出した移動規制用突出部と、当該第1レンズに対して当接する第2レンズ位置出し面とを備え、
    当該凹部には、その底部に接着剤が配され、
    当該凹部は、当該第1レンズ位置出し面と当該第2レンズ位置出し面とを当接させた際に、当該凹部に当該移動規制用突出部が挿入配置されて、当該第1レンズと当該第2レンズとを当該接着剤を介して固定する接着部になると共に、各レンズの光軸に対する調芯を行う際の、レンズの光学機能領域に対する当該接着剤の流出を防止する接着剤流出防止部となることを特徴とする光学装置。
  2. 光軸方向に沿って配置するN個(N≧2の整数)のレンズのうち、少なくとも2枚の隣接した第1レンズと第2レンズとが固定して備わる光学装置において、
    各レンズは、その中央部の入射した光を屈折させるための光学機能領域と、当該光学機能領域の外周に配置するリム領域とを備え、
    当該第1レンズと当該第2レンズとの間に入射した光を遮断する遮光部材を備え、
    当該第1レンズは、当該第2レンズに対向するリム領域の面に窪んだ凹部と、当該遮光部材に対して当接する第1レンズ位置出し面とを備え、
    当該第2レンズは、当該第1レンズに対向するリム領域の面に、当該凹部に対して挿入配置可能に突出した移動規制用突出部と、当該遮光部材に対して当接する第2レンズ位置出し面とを備え、
    当該凹部には、その底部に接着剤が配され、
    当該凹部は、当該第1レンズ位置出し面及び当該第2レンズ位置出し面を当該遮光部材に対してそれぞれ当接させた際に、当該凹部に当該移動規制用突出部が挿入配置されて、当該第1レンズと当該第2レンズとを当該接着剤を介して固定する接着部になると共に、各レンズの光軸に対する調芯を行う際の、レンズの光学機能領域に対する当該接着剤の流出を防止する接着剤流出防止部となることを特徴とする光学装置。
  3. 前記第1レンズと前記第2レンズの調芯を行う際に、前記凹部のレンズ光軸側の壁部と前記移動規制用突出部のレンズ光軸側の壁部との間には、クリアランスが設けられた請求項1又は請求項2に記載の光学装置。
  4. 前記クリアランスは、前記第1レンズと前記第2レンズの調芯を行う際に、前記凹部のレンズ外周側の壁部が前記移動規制用突出部のレンズ外周側の壁部と接触して各レンズの光軸に対して直交する方向への移動を規制する移動規制壁として機能し、設けられた請求項3に記載の光学装置。
  5. 前記第1レンズと前記第2レンズは、前記移動規制用突出部の先端と前記凹部の底面との間に0.01mm〜0.05mmのクリアランスが設けられた請求項1〜請求項4のいずれかに記載の光学装置。
  6. 前記第1レンズと前記第2レンズは、各レンズに備わるリム領域の面のレンズ径方向で見て前記凹部と光学機能領域との間の少なくとも一部範囲にそれぞれのリム領域の面が接触しないよう0.05mm以上のクリアランスが設けられた請求項1〜請求項5のいずれかに記載の光学装置。
  7. 前記第1レンズと前記第2レンズとの少なくとも一方のレンズに備わるリム領域の面には、前記凹部と光学機能領域との間において、当該凹部に塗布された接着剤の当該光学機能領域の面に流れ出るのを防止するために、光軸を中心として円周状に窪んだ凹部を更に備えた請求項1〜請求項6のいずれかに記載の光学装置。
  8. 前記光学装置において、前記第1レンズの第1レンズ位置出し面及び前記第2レンズの第2レンズ位置出し面は、当該第1レンズに備わる凹部よりも光軸側に形成された請求項1〜請求項7のいずれかに記載の光学装置。
  9. 前記光学装置において、前記第1レンズの第1レンズ位置出し面及び前記第2レンズの第2レンズ位置出し面は、当該第1レンズに備わる凹部よりもレンズ外周側に形成された請求項1〜請求項7のいずれかに記載の光学装置。
  10. 請求項1〜請求項9のいずれかに記載の光学装置と、
    前記光学装置を介して入射された光を電気信号に変換する撮像素子とを備えたことを特徴とする撮像装置。
  11. 請求項1及び請求項3〜請求項9のいずれかに記載の光学装置に備わるレンズ同士の調芯及び固定方法であって、
    当該光学装置に備わる前記第1レンズと前記第2レンズとが、
    接着剤が塗布された当該第1レンズに備わる凹部に当該第2レンズの移動規制用突出部を挿入し、且つ双方のレンズ位置出し面を接触させた状態で、一方のレンズを他方のレンズに対して光軸と直交する方向へ相対的に移動させることでレンズの調芯を行い、
    その後、調芯されたレンズの位置を固定した状態で、当該凹部に塗布された接着剤により、当該凹部と当該移動規制用突出部とを接着することで、当該第1のレンズと当該第2のレンズとを固定することを特徴とする光学装置に備わるレンズ同士の調芯及び固定方法。
  12. 請求項2〜請求項9のいずれかに記載の光学装置に備わるレンズ同士の調芯及び固定方法であって、
    当該光学装置に備わる前記第1レンズと前記第2レンズとが、
    接着剤が塗布された当該第1レンズに備わる凹部に当該第2レンズの移動規制用突出部を挿入し、且つ双方のレンズ位置出し面を前記遮光部材に対して接触させた状態で、一方のレンズを他方のレンズに対して光軸と直交する方向へ相対的に移動させることでレンズの調芯を行い、
    その後、調芯されたレンズの位置を固定した状態で、当該凹部に塗布された接着剤により、当該凹部と当該移動規制用突出部とを接着することで、当該第1のレンズと当該第2のレンズとを固定することを特徴とする光学装置に備わるレンズ同士の調芯及び固定方法。
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