JP7201543B2 - レンズユニット及びその製造方法 - Google Patents
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Description
この場合には、ガラスレンズと直接当接する側の隣接レンズは、像側の隣接レンズとされる。この場合、後述する製造方法を実行する際に、ガラスレンズとこの隣接レンズとを引き離す方向の力が加わることが抑制され、組立時におけるレンズホルダからのガラスレンズの脱落が特に抑制される。
この場合には、接着剤用溝中の接着剤を用いて、ガラスレンズとレンズホルダとの間を強固に固定することができ、かつこの作業が容易となる。
この場合には、レンズホルダに対して、更に絞りも固定されるため、ガラスレンズと絞りとの間の位置関係も精密に定まる。また、絞りを装着する作業も容易である。
この場合には、ガラスレンズと直接当接する側の隣接レンズとレンズホルダとの間の位置関係がレンズホルダ位置決め工程によって定まった後で、ガラスレンズとこの隣接レンズとの間の位置関係がレンズ挿入工程において定まり、その後でガラスレンズとレンズホルダとが接着工程によって固定される。その後、隣接レンズ、レンズホルダ、ガラスレンズが一体とされて鏡筒に圧入固定される際に、これらの間の位置関係が維持され、かつレンズホルダからレンズが脱落することが抑制される。
この場合においても、前記の製造方法と同様に、隣接レンズ、レンズホルダ、ガラスレンズが一体とされて鏡筒に圧入固定される際に、これらの間の位置関係が維持され、かつレンズホルダからレンズが脱落することが抑制される。この際、絞りもこの中で固定され、ガラスレンズと絞りとの間の位置関係も精密に定まる。
図1は本実施形態に係るレンズユニット1の、光軸Aに沿った断面図である。ここでは、物体(Ob)側は図中上側であり、像(Im)側は図中下側であり、撮像素子100は図中最下部に位置する。レンズL1~L7の各々は、鏡筒10に対して直接あるいは間接的に固定される。図1においては、各レンズ間あるいは各レンズと鏡筒10の間を固定するための構成が主に記載されており、実際には撮像素子100と鏡筒10の位置関係を固定するための構造も設けられているが、その記載は省略されている。また、図1においては各部材間の位置関係が記載されており、図1における隣接する部材間同士の正確な接触の状態については後述する。このため、例えば図1においては実際には接触していない、あるいは局所的にのみ接触する部材間も、便宜上全て接触しているように記載されている。
本実施形態の特徴を簡単に纏めると次の通りである。
(1)このレンズユニット1は、物体(Ob)側から像(Im)側にかけて光軸Aに沿って、最も物体側となる第1レンズL1と、第1レンズL1よりも像側に配された複数のレンズが積層されて鏡筒に対して固定され、複数のレンズのうちの一つは、光路が含まれるように構成されるレンズ本体L5Aと、レンズ本体L5Aの光軸Aからみた径方向外側において形成されたフランジ部L5Bとが、一体となって形成されたガラス製であるガラスレンズL5であり、ガラスレンズL5は、樹脂材料製であるレンズホルダ51によって径方向の外側を支持されて鏡筒10の内部に収容され、ガラスレンズL5と光軸Aに沿った方向で隣接するレンズである2つの隣接レンズ(第4レンズL4、接合レンズL60)は、レンズホルダ51と当接することによって光軸Aに沿った方向におけるガラスレンズL5との間の位置関係が定まり、かつ、2つの隣接レンズのうちの一方(接合レンズL60)は、フランジ部L5Bと当接することによってガラスレンズL5との間の光軸Aに沿った方向における位置関係が定められている。
この場合には、ガラスレンズL5と直接当接する側の隣接レンズは、像側の隣接レンズ(接合レンズ)L60とされる。この場合、後述する製造方法を実行する際に、ガラスレンズL5とこの隣接レンズL60とを引き離す方向の力が加わることが抑制され、組立時におけるレンズホルダ51からのガラスレンズL5の脱落が特に抑制される。
この場合には、接着剤用溝51C中の接着剤を用いて、ガラスレンズL5とレンズホルダ51との間を強固に固定することができ、かつこの作業が容易となる。
この場合には、レンズホルダ51に対して、更に絞り20も固定されるため、ガラスレンズ51と絞り20との間の位置関係も精密に定まる。また、絞り20を装着する作業も容易である。
この場合には、ガラスレンズL5と直接当接する側の隣接レンズL60とレンズホルダ51との間の位置関係がレンズホルダ位置決め工程によって定まった後で、ガラスレンズL5とこの隣接レンズL60との間の位置関係がレンズ挿入工程において定まり、その後でガラスレンズL5とレンズホルダ51とが接着工程によって固定される。その後、隣接レンズL60、レンズホルダ51、ガラスレンズL5が一体とされて鏡筒10に圧入固定される際に、これらの間の位置関係が維持され、かつレンズホルダ51からレンズL5が脱落することが抑制される。
この場合においても、前記の製造方法と同様に、隣接レンズL60、レンズホルダ51、ガラスレンズL5が一体とされて鏡筒10に圧入固定される際に、これらの間の位置関係が維持され、かつレンズホルダ51からレンズL5が脱落することが抑制される。この際、絞り20もこの中で固定され、ガラスレンズL5と絞り20との間の位置関係も精密に定まる。
10 鏡筒
10A 第1収容部
10B 第2収容部
11 第1載置部
12 第2載置部(載置面)
13 第1レンズ係止部
20 絞り
20A 位置決め孔
20B 開口
21 遮光板
30 Oリング
40 弾性部材
51 レンズホルダ
51A レンズ組み込み孔
51A1 レンズホルダ内周面
51B 絞り載置面(物体側レンズホルダ面)
51C 接着剤用溝
51D 凸部
100 撮像素子
A 光軸
Im 像(側)
L1 第1レンズ
L1A 第1レンズ第1下面
L1B 第1レンズ第2下面
L1C 第1レンズ外周面
L2 第2レンズ
L2A 第2レンズ第1上面
L2B、L3A、L3B、L4A、L4B、L50A、L50B、L6B 段差部(係合構造)
L2C 第2レンズ外周面
L3 第3レンズ
L3C 第3レンズ外周面
L4 第4レンズ
L4C 第4レンズ外周面
L5 第5レンズ(ガラスレンズ)
L5A 第5レンズ本体(レンズ本体)
L5B 第5レンズフランジ部(フランジ部)
L5B1 第5レンズ外周面
L6 第6レンズ
L6A 第6レンズフランジ部(隣接レンズ側フランジ部)
L6C 接合レンズ下面
L6D 第6レンズ外周面
L7 第7レンズ
L50 第5レンズ体
L50C 第5レンズ体外周面
L60 接合レンズ(像側レンズ)
Ob 物体(側)
R1 第1表面
R2 第2表面
Claims (8)
- 物体側から像側にかけて光軸に沿って、最も物体側となる第1レンズと、当該第1レンズよりも像側に配された複数のレンズが積層されて鏡筒に対して固定されるレンズユニットであって、
複数の前記レンズのうちの一つは、光路が含まれるように構成されるレンズ本体と、当該レンズ本体の前記光軸からみた径方向の外側において形成されたフランジ部とが、一体となって形成されたガラス製であるガラスレンズであり、
前記ガラスレンズは、樹脂材料製であるレンズホルダによって前記径方向の外側を支持されて前記鏡筒の内部に収容され、
前記ガラスレンズと前記光軸に沿った方向で隣接する前記レンズである2つの隣接レンズは、前記レンズホルダと当接することによって前記光軸に沿った方向における前記ガラスレンズとの間の位置関係が定まり、
かつ、2つの前記隣接レンズのうちの一方は、前記フランジ部と当接することによって前記ガラスレンズとの間の前記光軸に沿った方向における位置関係が定められたことを特徴とするレンズユニット。 - 前記一方の前記隣接レンズは、前記フランジ部と当接するように、前記ガラスレンズ側のレンズ面よりも突出するように当該レンズ面よりも前記径方向の外側において環状に形成された隣接レンズ側フランジ部を具備することを特徴とする請求項1に記載のレンズユニット。
- 前記レンズホルダ、前記一方の前記隣接レンズのうちの一つは、前記鏡筒に対して圧入固定され、
前記レンズホルダ、前記一方の前記隣接レンズのうちの他の一つは、前記一つとの間で、互いに形成された係合構造同士を係合させることによって、前記径方向における相互の位置関係が定められたことを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズユニット。 - 前記一方の前記隣接レンズは前記ガラスレンズの像側に配され、かつ前記鏡筒に対して圧入固定され、かつ前記レンズホルダとの間で、互いに形成された係合構造同士を係合させることによって、前記レンズホルダに対する前記径方向における位置関係が定められたことを特徴とする請求項3に記載のレンズユニット。
- 前記レンズホルダには、前記光軸に沿った貫通孔であり前記ガラスレンズが装着されるレンズ組み込み孔と、物体側において形成された前記光軸と垂直な平面である物体側レンズホルダ面と、物体側において前記レンズ組み込み孔と連結するように前記レンズ組み込み孔の周囲において前記物体側レンズホルダ面から局所的に掘り下げられた複数の溝である接着剤用溝と、が設けられ、
前記接着剤用溝に、前記ガラスレンズと前記レンズホルダとを固定する接着剤層が形成されたことを特徴とする請求項4に記載のレンズユニット。 - 2つの前記隣接レンズのうちの他方と前記ガラスレンズとの間に絞りを具備し、
前記絞りには、前記光軸の周りの周方向において複数の位置決め孔が形成され、
前記レンズホルダにおける物体側には、前記物体側レンズホルダ面から物体側に突出する複数の凸部が前記位置決め孔に対応して形成され、
前記絞りは、前記凸部を前記位置決め孔に係合させ、かつ前記物体側レンズホルダ面に係止された状態で前記レンズホルダに装着されたことを特徴とする請求項5に記載のレンズユニット。 - 請求項5に記載のレンズユニットの製造方法であって、
前記一方の前記隣接レンズに対して、前記レンズホルダを、互いに形成された前記係合構造同士を係合させた状態で配置するレンズホルダ位置決め工程と、
前記レンズホルダ位置決め工程後の前記レンズホルダにおける前記レンズ組み込み孔に前記ガラスレンズを挿入するレンズ挿入工程と、
前記レンズ挿入工程後における前記接着剤用溝に固化前の接着剤を投入して固化させる接着工程と、
前記接着工程後における前記一方の前記隣接レンズ、前記レンズホルダ、及び前記ガラスレンズが一体化された構造を、前記鏡筒に対して圧入固定するレンズ組固定工程と、
を具備することを特徴とするレンズユニットの製造方法。 - 請求項6に記載のレンズユニットの製造方法であって、
前記一方の前記隣接レンズに対して、前記レンズホルダを、互いに形成された前記係合構造同士を係合させた状態で配置するレンズホルダ位置決め工程と、
前記レンズホルダ位置決め工程後の前記レンズホルダにおける前記レンズ組み込み孔に前記ガラスレンズを挿入するレンズ挿入工程と、
前記レンズ挿入工程後における前記接着剤用溝に固化前の接着剤を投入して固化させる接着工程と、
前記接着工程後の前記レンズホルダにおける複数の前記凸部の各々に複数の前記位置決め孔の各々を係合させた状態で前記絞りを前記物体側レンズホルダ面に載置して固定する絞り固定工程と、
前記絞り固定工程後における前記一方の前記隣接レンズ、前記レンズホルダ、前記ガラスレンズ、及び前記絞りが一体化された構造を、前記鏡筒に対して圧入固定するレンズ組固定工程と、
を具備することを特徴とするレンズユニットの製造方法。
Priority Applications (1)
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JP2019119260A JP7201543B2 (ja) | 2019-06-27 | 2019-06-27 | レンズユニット及びその製造方法 |
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JP2019119260A JP7201543B2 (ja) | 2019-06-27 | 2019-06-27 | レンズユニット及びその製造方法 |
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JP2021005022A JP2021005022A (ja) | 2021-01-14 |
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JP2019119260A Active JP7201543B2 (ja) | 2019-06-27 | 2019-06-27 | レンズユニット及びその製造方法 |
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Citations (2)
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CN207502796U (zh) | 2017-12-13 | 2018-06-15 | 深圳市伯森光电科技有限公司 | 透镜装置 |
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JP6944283B2 (ja) * | 2017-06-27 | 2021-10-06 | 日本電産サンキョー株式会社 | レンズユニットおよびレンズユニットの製造方法 |
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WO2017170284A1 (ja) | 2016-03-28 | 2017-10-05 | コニカミノルタ株式会社 | 広角光学系、レンズユニット及び撮像装置 |
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