JPH08121234A - 信号処理回路 - Google Patents

信号処理回路

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JPH08121234A
JPH08121234A JP6257208A JP25720894A JPH08121234A JP H08121234 A JPH08121234 A JP H08121234A JP 6257208 A JP6257208 A JP 6257208A JP 25720894 A JP25720894 A JP 25720894A JP H08121234 A JPH08121234 A JP H08121234A
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晴康 崎下
Shinichi Noda
真一 野田
Hideaki Ishihara
秀昭 石原
Hirohiko Yamada
裕彦 山田
Takuya Honda
卓矢 本田
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    • G01LMEASURING FORCE, STRESS, TORQUE, WORK, MECHANICAL POWER, MECHANICAL EFFICIENCY, OR FLUID PRESSURE
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    • G01L23/22Devices or apparatus for measuring or indicating or recording rapid changes, such as oscillations, in the pressure of steam, gas, or liquid; Indicators for determining work or energy of steam, internal-combustion, or other fluid-pressure engines from the condition of the working fluid for detecting or indicating knocks in internal-combustion engines; Units comprising pressure-sensitive members combined with ignitors for firing internal-combustion engines
    • G01L23/221Devices or apparatus for measuring or indicating or recording rapid changes, such as oscillations, in the pressure of steam, gas, or liquid; Indicators for determining work or energy of steam, internal-combustion, or other fluid-pressure engines from the condition of the working fluid for detecting or indicating knocks in internal-combustion engines; Units comprising pressure-sensitive members combined with ignitors for firing internal-combustion engines for detecting or indicating knocks in internal combustion engines
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 1つのスイッチトキャパシスタフィルタによ
って複数の入力信号を短時間で連続的にフィルタリング
できるようにする。 【構成】 複数のセンサ信号のうちの1つをマルチプレ
クサ16で選択して出力し、その信号をバッファアンプ
19とプレフィルタ22を介してSCF(スイッチトキ
ャパシスタフィルタ)23に入力し、所定のサンプリン
グクロック周波数にてフィルタリングする。この際、信
号切換時にサンプリングクロック周波数を一時的に高め
ることにより、信号切換時にSCF23の応答性を速め
て前回の信号を短時間で収束させた後、サンプリングク
ロック周波数をフィルタリングのための周波数に戻して
次の信号をフィルタリングする。このような動作を繰り
返すことにより、1つのSCF23によって複数のセン
サ信号を短時間で連続的にフィルタリングすることが可
能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばエンジンのノッ
ク制御等に用いられる信号処理回路に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】例えば、自動車のエンジンのノック制御
においては、エンジンのシリンダブロックに取り付けら
れたノックセンサの出力信号をフィルタ回路でフィルタ
リングして所定周波数帯域の振動成分を取り出し、その
振動成分のピーク値をノック判定値と比較してノックの
有無を判定するようになっている。この場合、V型エン
ジンや多気筒エンジンにおいては複数のノックセンサが
設けられているので、各ノックセンサの出力信号(以下
「センサ出力」という)をそれぞれフィルタリングする
必要があるが、複数のセンサ出力をマルチプレクサ等で
切り換えて1つのフィルタ回路で処理しようとすると、
フィルタ回路には応答遅れがあるため、切り換えた後の
信号に処理が追従するまでには、フィルタ定数に応じた
時間が必要となる。このような事情から、1つのフィル
タ回路では、高速処理を要求される複数のセンサ出力を
短時間で連続的にフィルタリングすることは困難である
と考えられていた。また、エンジンの気筒毎或は回転数
等の動特性に応じて信号パワーのダイナミックレンジや
周波数等が異なるため、1つの信号処理回路できめ細か
い信号処理をすることは困難であった。このため、従来
の信号処理回路は、複数のセンサ出力に対して別々にフ
ィルタ回路を設けていたり、きめ細かな信号処理に対応
していないものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構成では、複数のセンサ出力に対して別々にフィルタ
回路を設けた構成となり、更に、きめ細かな信号処理に
対応すると信号処理回路の構成が複雑化し、特に、LS
Iに内蔵する場合には、チップの面積が増大してコスト
アップしてしまうという欠点があった。更に、エンジン
の気筒,回転数に対応して、エンジンの気筒判別信号,
基準角度等の信号に基づき、きめ細かな信号処理を行う
ためには、リアルタイムに信号処理回路をハンドリング
しなければならないため、処理負荷が重いという問題が
あった。
【0004】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、従ってその目的は、1つのスイッチトキ
ャパシタフィルタによって複数の入力信号を短時間で連
続的にフィルタリングすることができて、回路構成を簡
単化することができ、LSIに内蔵する場合でもチップ
の面積の増大を抑えることができて、低コスト化を実現
することができる信号処理回路を提供し、また、エンジ
ンの動特性に応じたリアルタイムな信号処理特性の変更
及び制御が可能なノック信号処理回路内蔵型マイクロコ
ンピュータを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1の信号処理回路は、複数の入力信
号のうちの1つを選択して出力する信号選択手段と、こ
の信号選択手段により選択された信号を所定の中心周波
数にてフィルタリングするスイッチトキャパシタフィル
タと、前記信号選択手段の出力信号が切り換えられると
きに前記中心周波数を一時的に変更する周波数可変手段
とを備えたものである。
【0006】また、本発明の請求項2の信号処理回路
は、入力信号を所定の中心周波数にてフィルタリングす
るスイッチトキャパシタフィルタと、エンジン回転数又
は気筒切換等による入力信号の変化状態を検出する入力
信号状態検出手段と、この入力信号状態検出手段により
入力信号が所定状態に変化したことを検出したときに前
記スイッチトキャパシタフィルタの中心周波数を一時的
に変更する周波数可変手段とを備えたものである。
【0007】これらの構成において、請求項3のよう
に、前記周波数可変手段は、前記信号選択手段により信
号が切り換えられるときに前記スイッチトキャパシタフ
ィルタのサンプリングクロック周波数を一時的に変更す
ることにより前記中心周波数を一時的に変更するように
しても良い。
【0008】或は、請求項4のように、前記周波数可変
手段は、前記信号選択手段により信号が切り換えられる
ときに前記スイッチトキャパシタフィルタのキャパシタ
比を一時的に変更することにより前記中心周波数を一時
的に変更するようにしても良い。
【0009】更に、請求項5のように、前記スイッチト
キャパシタフィルタの出力側にカップリングコンデンサ
を介してフィルタ信号処理手段を設け、このフィルタ信
号処理手段は、前記信号選択手段により信号が切り換え
られるときに前記カップリングコンデンサの電荷を抜く
充電回路を備えた構成としても良い。
【0010】また、請求項6のように、前記信号選択手
段と前記スイッチトキャパシタフィルタとの間にプレフ
ィルタを設けた構成とすることが好ましい。
【0011】一方、請求項7のように、前記フィルタ信
号処理手段は、フィルタ信号のピーク値を保持するピー
クホールド回路を備え、このピークホールド回路のホー
ルド用コンデンサに抵抗を接続してポストフィルタを構
成しても良い。
【0012】更に、請求項8のように、前記ピークホー
ルド回路にボルテージホロワ回路を並列に設け、これら
ピークホールド回路の出力とボルテージホロワ回路の出
力とを選択的に切り換えるスイッチ手段を設け、ピーク
ホールド回路に切り換えたときの時定数がボルテージホ
ロワ回路に切り換えたときの時定数よりも大きくなるよ
うに構成しても良い。
【0013】また、請求項9のように、前記フィルタ信
号処理手段は、前記カップリングコンデンサを介して入
力されるフィルタ信号の増幅率を切り換えるために、抵
抗値の異なる複数のフィードバック抵抗が並列に設けら
れた信号増幅回路を備え、各フィードバック抵抗にそれ
ぞれアナログスイッチを直列に設けて、各アナログスイ
ッチを選択的にオン・オフすることにより増幅率を切り
換えるようにしたものであって、各フィードバック抵抗
のアナログスイッチのオン抵抗の比が増幅率とは逆の比
になるように設定すると共に、前記信号増幅回路の入力
抵抗にも直列にダミーのアナログスイッチを設けた構成
としても良い。
【0014】この場合、請求項10のように、前記入力
信号状態検出手段の検出結果に応じて前記信号増幅回路
の増幅率を切り換える増幅率切換手段を設けた構成とし
ても良い。
【0015】また、請求項11のように、前記信号選択
手段を、前記複数の入力信号の他に、信号処理回路の基
準電圧を入力信号として選択できるように構成し、前記
基準電圧を選択したときに得られた信号値をオフセット
電圧として検出し、前記複数の入力信号のいずれかを選
択したときに得られた信号値から前記オフセット電圧を
差し引くように構成しても良い。
【0016】或は、請求項12のように、前記フィルタ
信号処理手段の最終段にA/D変換器を設けると共に、
前記信号選択手段の他にアジャスト用の信号選択手段を
設け、このアジャスト用の信号選択手段は、複数の入力
信号のうちの1つを選択して、その信号をスイッチトキ
ャパシタフィルタ,信号増幅回路,ピークホールド回
路,ボルテージホロワ回路を経由せずに、前記A/D変
換器に直接入力させるようにしても良い。
【0017】また、請求項13のように、前記ピークホ
ールド回路には、ピーク値をリセットするときに該ピー
クホールド回路をアナログスイッチの切換によりグラン
ドレベルをボルテージホロワする回路に切り換えるリセ
ット回路を設け、このリセット回路を通して前記ホール
ド用コンデンサを放電させることで、ピーク値をリセッ
トするように構成しても良い。
【0018】また、請求項14のように、前記フィルタ
信号処理手段をコントロールレジスタを介してエンジン
の気筒別,回転数別,センサ別等に応じてリアルタイム
に信号処理特性を変更しながら制御できるように構成し
たノック信号処理回路内蔵型マイクロコンピュータとし
て構成しても良い。
【0019】
【作用】本発明によれば、複数の入力信号のうちの1つ
を信号選択手段により選択して出力し、その信号をスイ
ッチトキャパシタフィルタ(SCF)により所定の中心
周波数にてフィルタリングするものであるが、この際、
請求項1では、信号選択手段の出力信号が切り換えられ
るときに、周波数可変手段により中心周波数を一時的に
高める。これにより、信号切換時にスイッチトキャパシ
タフィルタの応答性を速めて前回の信号を短時間で収束
させた後、中心周波数をフィルタリングのための周波数
に戻して次の信号をフィルタリングする。このような動
作を繰り返すことにより、1つのスイッチトキャパシタ
フィルタによって複数の入力信号を短時間で連続的にフ
ィルタリングすることが可能となる。
【0020】ところで、スイッチトキャパシタフィルタ
の中心周波数の切換が必要なのは、複数の信号を切り換
える際ばかりではなく、例えば、エンジンの気筒を切り
換えた際、或はエンジン回転数が高い際等にも、前の信
号の影響が出てしまうので、この場合にも中心周波数の
切換を行ってきめ細かな信号処理を行う必要がある。
【0021】そこで、請求項2では、エンジン回転数又
は気筒切換等による入力信号の変化状態を入力信号状態
検出手段により検出し、周波数可変手段は、前記入力信
号状態検出手段により入力信号が所定状態に変化したこ
とを検出したときに前記スイッチトキャパシタフィルタ
の中心周波数を一時的に変更する。これにより、エンジ
ン回転数又は気筒切換等による入力信号の変化に応じた
きめ細かな信号処理が可能となる。
【0022】中心周波数を一時的に高めるための具体的
方法として、請求項3では、信号選択手段の出力信号が
切り換えられるときにスイッチトキャパシタフィルタの
サンプリングクロック周波数を一時的に高めることによ
り中心周波数を一時的に高める。サンプリングクロック
周波数を高めると、中心周波数が高くなることは後述す
る(4)式から明らかである。
【0023】また、請求項4では、信号選択手段の出力
信号が切り換えられるときにスイッチトキャパシタフィ
ルタのキャパシタ比をキャパシタ比可変手段により一時
的に小さくする。これにより、信号切換時に、後述する
(4),(5)式で定義される中心周波数を一時的に高
くして、フィルタの応答性を速め、前回の信号を短時間
で収束させる。この場合、信号切換時にキャパシタ比を
小さくすると同時に、請求項1と同じく、サンプリング
クロック周波数を一時的に高めるようにしても良いこと
は言うまでもない。
【0024】更に、請求項5では、スイッチトキャパシ
タフィルタの出力側にカップリングコンデンサを介して
フィルタ信号処理手段を設けているが、これは、スイッ
チトキャパシタフィルタの出力信号(フィルタ信号)か
ら直流成分をカップリングコンデンサにより除去するた
めである。しかし、異なる直流成分を含む交流信号を切
り換えながら1つの処理回路で信号処理を行う場合、信
号切換時の直流成分の変動を吸収するために、カップリ
ングコンデンサを充電する必要があり、この充電時間中
は正確な信号処理を行うことができない。従って、連続
的な信号処理を可能にするには、カップリングコンデン
サの充電時間をできるだけ短くする必要がある。
【0025】そこで、請求項5では、信号切換時に、フ
ィルタ信号処理手段に設けられた充電回路によりカップ
リングコンデンサを急速に充電する。これにより、信号
切換後に直ちにカップリングコンデンサの充電が完了
し、連続的な信号処理が可能となる。
【0026】ところで、スイッチトキャパシタフィルタ
等のデジタルフィルタは、サンプリング動作をするた
め、サンプリングクロック周波数付近の信号が入力され
ると、サンプリング動作により生じた側波帯が原信号の
スペクトルと重なって折り返ってくる折り返し雑音が発
生する。この折り返し雑音を除去するには、スイッチト
キャパシタフィルタの入力側及び出力側にそれぞれプレ
フィルタ,ポストフィルタ(いずれもローパスフィル
タ)が必要となる。
【0027】ここで、プレフィルタは、信号選択手段の
前段に設けても良いが、この場合には、複数の入力信号
の各々についてプレフィルタを設けなければならず、回
路構成が複雑化してしまう。
【0028】この点、請求項6のように、信号選択手段
とスイッチトキャパシタフィルタとの間にプレフィルタ
を設ければ、プレフィルタが1個で済み、プレフィルタ
の回路構成が簡単である。
【0029】一方、ポストフィルタとしてそれ専用のロ
ーパスフィルタを追加することも考えられるが、請求項
7のように、フィルタ信号処理手段の中に、フィルタ信
号のピーク値を保持するピークホールド回路を備えてい
る場合には、このピークホールド回路のホールド用コン
デンサに抵抗を接続してポストフィルタを構成しても良
い。このポストフィルタの時定数を信号周波数と折り返
し雑音周波数との間の適当な時間に設定すれば、信号の
ピークホールドとしての機能とポストフィルタとしての
機能を1つの回路で実現することができる。
【0030】また、請求項8では、ピークホールド回路
にボルテージホロワ回路を並列に設け、これらピークホ
ールド回路の出力とボルテージホロワ回路の出力とをス
イッチ手段により選択的に切り換えて取り出す。ボルテ
ージホロワ回路は、入力信号をバッファリングするだけ
であるので、このボルテージホロワ回路の出力信号によ
って信号の周波数特性や歪み率等の動的特性を検査した
り、フェイル判定を行うことができる。しかも、ピーク
ホールド回路に切り換えたときの時定数がボルテージホ
ロワ回路に切り換えたときの時定数よりも大きくなるの
で、ピークホールド時に高周波ノイズをホールドしない
ようにして、精度の高いピーク値の検出を可能にすると
共に、ボルテージホロワ回路側に切り換えたときには、
時定数を小さくして、交流信号の歪みを抑え、精度の高
いディジタル積分も可能となる。
【0031】また、請求項9では、信号増幅回路のフィ
ードバック抵抗を複数並列に設け、各フィードバック抵
抗に直列に設けられたアナログスイッチを選択的にオン
・オフすることにより増幅率を切り換える。この場合、
フィードバック抵抗とアナログスイッチのオン抵抗とが
直列になるため、アナログスイッチのオン抵抗の影響を
何等かの方法で排除しないと、増幅率に誤差が生じてし
まう。そこで、請求項7では、各アナログスイッチのオ
ン抵抗の比が増幅率(フィードバック抵抗)とは逆の比
になるように設定すると共に、信号増幅回路の入力抵抗
にも直列にダミーのアナログスイッチを設けている。こ
れにより、アナログスイッチのオン抵抗の影響を排除し
て、増幅率に誤差が生じないようにしている。
【0032】この場合、請求項10のように、前記入力
信号状態検出手段の検出結果に応じて前記信号増幅回路
の増幅率を切り換える増幅率切換手段を設ければ、エン
ジンの気筒毎或は回転数等の動特性に応じて入力信号の
ダイナミックレンジが変化するという事情があっても、
信号増幅回路の出力信号のダイナミックレンジを適正な
ものとすることができ、きめ細かな信号処理が可能とな
る。
【0033】ところで、信号処理回路に用いられるオペ
アンプは、実際には、あるオフセット電圧を有してお
り、これが直流を取り扱う場合に誤差要因となる。従来
より、このオフセット電圧を小さくするために、オフセ
ット調整用端子を設けて調整を行ったり、差動部のトラ
ンジスタをできる限り大きくして整合性をとったりして
きたが、複数個のオペアンプを用いた信号処理回路で
は、このような調整方法は甚だ面倒であり、実用的では
ない。
【0034】そこで、請求項11では、信号選択手段
を、前記複数の入力信号の他に、信号処理回路の基準電
圧を入力信号として選択できるように構成し、基準電圧
を選択したときに得られた信号値をオフセット電圧とし
て検出し、前記複数の入力信号のいずれかを選択したと
きに得られた信号値からオフセット電圧を差し引くよう
にしている。これにより、フィルタ信号からオフセット
電圧を差し引いた正確な交流成分のみを抽出することが
でき、誤差要因を排除することができる。
【0035】また、請求項12では、フィルタ信号処理
手段の最終段にA/D変換器を設けると共に、アジャス
ト用の信号選択手段によりアジャスト用の複数の入力信
号のうちの1つを選択してA/D変換器に直接入力させ
ることができるようになっている。これにより、A/D
変換器の検査では、他の信号処理回路を動作させること
なく、単独に検査することができ、検査時間の短縮,検
査品質の向上を図ることができる。しかも、アジャスト
用の信号選択手段によりアジャスト用の他の情報もA/
D変換器を介して読み取ることができ、この情報に応じ
て制御内容を自動調整することも可能である。
【0036】更に、請求項13では、ピークホールド回
路にホールドされたピーク値をリセットするときには、
ピークホールド回路に設けられたリセット回路のアナロ
グスイッチの切換によりグランドレベルをボルテージホ
ロワする回路に切り換える。これにより、リセット回路
を通してホールド用コンデンサが短時間で放電して、ピ
ーク値が素早くリセットされる。
【0037】また、請求項14では、フィルタ信号処理
手段をコントロールレジスタを介してエンジンの気筒
別,回転数別,センサ別等に応じてリアルタイムに信号
処理特性を変更しながら制御できるノック信号処理回路
を内蔵したマイクロコンピュータとなっている。この場
合、エンジンの気筒別,回転数別,センサ別等に応じて
マイクロコンピュータとコントロールレジスタとの間で
リアルタイムにデータをやり取りすることで、スイッチ
トキャパシタフィルタ等の信号処理特性をリアルタイム
で制御でき、きめ細かな信号処理が可能となる。
【0038】
【実施例】以下、本発明をノック制御回路に適用した第
1実施例を図1乃至図7に基づいて説明する。まず、図
1に基づいて回路全体の概略構成を説明する。2つのノ
ックセンサ11,12の出力信号(以下「センサ出力」
という)を処理する信号処理回路13は1つのLSI1
4に集積されている。この信号処理回路13の前段に
は、2つのマルチプレクサ15,16(MPX0,MP
X1)が設けられている。1番目のマルチプレクサ15
(MPX0)は、アジャスト用の信号選択手段であり、
LSI14の3つの入力端子A/D IN0 〜A/D IN2 を通し
て入力される3種類のアジャスト用の信号のうちから1
つをスイッチング素子17(図2参照)のオン・オフに
より選択して、信号処理回路13の最終段に設けられた
8ビットのA/D変換器18に直接入力するものであ
る。
【0039】2番目のマルチプレクサ16(MPX1)
は、LSI14の入力端子A/D IN3,A/D IN4 を通して
2つのセンサ出力を入力する2つのチャンネルの他に、
信号処理回路13の基準電圧AVref-(例えば2.5
V)を入力するチャンネルを備えた信号選択手段であ
り、これら2つのセンサ出力と基準電圧AVref-のうち
から1つをスイッチング素子24(図2参照)のオン・
オフにより選択するものである。ノック制御時には、2
つのセンサ出力は、点火される気筒の判別結果に応じて
マルチプレクサ16で一つに選択される。このマルチプ
レクサ16で選択された信号は、後段の処理回路にセン
サ受回路のインピーダンスの影響を与えないようにする
ために、バッファアンプ19でバッファリングされた上
で、LSI14の出力端子SIG OUT から外部に出力され
る。
【0040】このLSI14の出力端子SIG OUT には、
抵抗20とコンデンサ21との直列回路により構成され
たプレフィルタ22(ローパスフィルタ)が接続され、
このプレフィルタ22を通過した信号が入力端子SIG IN
からLSI14内部のスイッチトキャパシタフィルタ
(以下「SCF」と略称する)23に入力される。この
SCF23はサンプリング動作を行うため、サンプリン
グクロック周波数付近の信号が入力されると、サンプリ
ング動作により生じた側波帯が原信号のスペクトルと重
なって折り返ってくる折り返し雑音が発生する。この折
り返し雑音を除去するために、SCF23の前段にプレ
フィルタ22(ローパスフィルタ)が必要となる。この
実施例のように、ノック検出を行う場合には、プレフィ
ルタ22のカットオフ周波数が100kHz程度とな
り、プレフィルタ22をモノリシック化することが困難
であるため、LSI14に対してプレフィルタ22を外
付けするものである。
【0041】上記SCF23は、図3に示すように、オ
ペアンプ26と2つのスイッチトキャパシタ積分器2
7,28により構成されている。オペアンプ26の反転
入力端子(−)には、LSI14の入力端子SIG INから
入力された信号が与えられ、オペアンプ26の非反転入
力端子(+)には、基準電圧AVref-が与えられる。こ
のオペアンプ26の出力側に設けられた2つのスイッチ
トキャパシタ積分器27,28は、キャパシタC1,C
2,C−MOSアナログスイッチ等のスイッチング素子
SW1,SW2,オペアンプ29により構成され、サン
プリングクロックに同期させてスイッチング素子SW
1,SW2を交互にオン・オフさせることにより、入力
信号をフィルタリングするものである。この場合、サン
プリングクロックは、図1に示すように、LSI14に
内蔵されたマイクロコンピュータ30の発振器31で発
生したクロックを周波数可変手段である発振分周器32
で分周したものである。
【0042】上記オペアンプ26,29,29の出力端
子は、それぞれLSI14の出力端子HP OUT,BP OUT,
LP OUTに接続され、SCF23でフィルタリングされた
信号(フィルタ信号)がバンドパスフィルタの出力端子
BP OUTから出力される。LSI14の端子SIG IN,HP O
UT,BP OUT,LP OUTには、それぞれフィルタ定数設定用
の外部抵抗R1,R2,R3,R4が外付けされてい
る。
【0043】このSCF23では、バンドパスフィルタ
の中心周波数f0 ,QとゲインHは外部抵抗R1,R
2,R3,R4、サンプリングクロック周波数fclk と
キャパシタ比C2/C1により下記の(1)〜(3)式
により求められる。
【0044】
【数1】 ノッキングによる振動周波数(センサ出力周波数)は、
理論的に基本周波数とその逓倍の周波数成分を持ち、基
本周波数はエンジン機種で決まることが判っている。こ
の性質を利用し、バンドパスフィルタの中心周波数f0
は、エンジン機種毎に外部抵抗R1,R2,R3,R4
によって基本周波数に調整し、サンプリングクロック周
波数fclk を発振分周器32により逓倍に変化させるこ
とで、逓倍の周波数成分に合わせることができる。ま
た、これらの周波数における振動の大きさ(センサ出力
の振幅)は点火される気筒により異なることから、点火
気筒毎に、最もセンサ出力の振幅の大きい周波数にバン
ドパスフィルタの中心周波数f0 をサンプリングクロッ
ク周波数fclk の切換により調整してフィルタリングす
ることで、S/N比の良い信号処理が可能となる。
【0045】ところで、例えば1番目のセンサ出力のピ
ーク値を検出した後に2番目のセンサ出力に切り換えて
そのピーク値を検出する場合、図6(a)に示すように
SCF23の応答が遅いと、2番目のセンサ出力のピー
ク値を検出するタイミングになっても、1番目のセンサ
出力が残ってしまい、2番目のセンサ出力のピーク値を
正確に検出することができない。
【0046】そこで、この実施例では、センサ出力を切
り換えるときに、サンプリングクロック周波数fclk を
最大にする(又は大きくする)ことによって中心周波数
0を一時的に高めて、SCF23の応答性を速める。
これにより、図6(b)に示すように、前回の信号を短
時間で収束させた後、サンプリングクロック周波数fcl
k をフィルタリングのための周波数に戻して次の信号を
フィルタリングする。このような動作を繰り返すことに
より、1つのSCF23によって複数の入力信号を短時
間で連続的にフィルタリングすることが可能となる。
【0047】つまり、センサを切り換えたとき、2番目
のセンサの本当の信号にフィルタ出力が追従するまでに
何周期かかるか(応答性)はフィルタのQによって決ま
る。そこで、この実施例では、センサを切り換えるとき
のA[図6(b)参照]の期間にフィルタの中心周波数
0 を高くすることで、一周期の時間が短くなるため、
SCF23の応答性を速くすることができる。
【0048】このSCF23の出力端子BP OUTから出力
されるフィルタ信号は、外付けされたカップリングコン
デンサ35を介してLSI14内の信号増幅回路36
(GAIN)に入力される。この信号増幅回路36は、
図4に示すように、オペアンプ37のフィードバック抵
抗として抵抗値の異なる複数のフィードバック抵抗R1
〜R6を並列に設け、各フィードバック抵抗R1〜R6
にそれぞれC−MOCアナログスイッチAS1〜AS6
を直列に設けて、各アナログスイッチAS1〜AS6を
選択的にオン・オフすることにより増幅率を切り換える
ようにしたものである。
【0049】この実施例では、オペアンプ37の入力抵
抗Rinの抵抗値をRとし、フィードバック抵抗R1〜R
6の抵抗値をそれぞれR,2R,4R,8R,16R,
32Rに設定することによって、増幅率を1倍,2倍,
4倍,8倍,16倍,32倍に切り換えることができる
ようになっている。センサ出力の大きさ(振幅)は、エ
ンジン回転数や気筒により数mVから数百mVのレンジ
で変化することから、センサ出力の大きさに応じて各ア
ナログスイッチAS1〜AS6を選択的にオン・オフし
て最適の増幅率を選択することで、ダイナミックレンジ
を広くとることができる。
【0050】この構成では、フィードバック抵抗R1〜
R6とアナログスイッチAS1〜AS6のオン抵抗とが
直列になるため、アナログスイッチのオン抵抗AS1〜
AS6の影響を何等かの方法で排除しないと、増幅率に
誤差が生じてしまう。
【0051】そこで、この実施例では、各アナログスイ
ッチAS1〜AS6のオン抵抗の比が増幅率(フィード
バック抵抗R1〜R6)とは逆の比になるように設定し
ている。つまり、AS1=Ron/32,AS2=Ron/
16,AS3=Ron/8,AS4=Ron/4,AS5=
Ron/2,AS6=Ronと設定している。更に、入力抵
抗Rinにも直列にダミーのアナログスイッチASinを設
け、このアナログスイッチASinのオン抵抗をRon/3
2に設定している。ダミーのアナログスイッチASinは
常にオン状態に保たれる。
【0052】このように設定すると増幅率は次のように
求められる。
【0053】1段目のアナログスイッチAS1をオン
した場合 増幅率=(R+Ron/32)/(R+Ron/32)=1
[倍] 2段目のアナログスイッチAS2をオンした場合 増幅率=(2R+Ron/16)/(R+Ron/32)=
2[倍] 3段目のアナログスイッチAS3をオンした場合 増幅率=(4R+Ron/8)/(R+Ron/32)=4
[倍] 4段目のアナログスイッチAS4をオンした場合 増幅率=(8R+Ron/4)/(R+Ron/32)=8
[倍] 5段目のアナログスイッチAS5をオンした場合 増幅率=(16R+Ron/2)/(R+Ron/32)=
16[倍] 6段目のアナログスイッチAS6をオンした場合 増幅率=(32R+Ron)/(R+Ron/32)=32
[倍] 以上の結果から明らかなように、この実施例の信号増幅
回路36は、アナログスイッチAS1〜AS6のオン抵
抗の影響が排除され、増幅率に誤差が生じないようにな
っている。
【0054】この実施例では、各アナログスイッチAS
1〜AS6をオペアンプ37の仮想接地点側(反転入力
端子側)に設けることで、各アナログスイッチAS1〜
AS6には常に同一の電位が加わるようにし、各アナロ
グスイッチAS1〜AS6のオン抵抗の電圧特性の影響
も排除するようにしている。
【0055】更に、この実施例では、エンジンの気筒毎
或は回転数等の動特性に応じて各アナログスイッチAS
1〜AS6のオン・オフを制御して増幅率を自動的に切
り換える。これにより、エンジンの気筒毎或は回転数等
の動特性に応じて入力信号のダイナミックレンジが変化
するという事情があっても、、信号増幅回路36の出力
信号のダイナミックレンジを適正なものとすることがで
きて、きめ細かな信号処理が可能となる。
【0056】ところで、SCF23と信号増幅回路36
との間に介在されたカップリングコンデンサ35は、そ
の両端の電位が通常はSCF23の仮想接地点の電位と
信号増幅回路36の仮想接地点の電位となって平衡して
いる。しかし、SCF23の中心周波数f0 を切り換え
ると、SCF23の仮想接地点の電位が変動するため、
一旦平衡が崩れる。このため、中心周波数f0 の切換時
には、カップリングコンデンサ35の信号増幅回路36
側の電位を元の電位まで充電する必要があるが、この充
電を信号増幅回路36の入力抵抗Rinを通して行うと、
この入力抵抗Rinとカップリングコンデンサ35の容量
とによって決まる時定数をもって充電しなければなら
ず、この充電中は正確な信号処理ができない。従って、
連続的な信号処理を可能にするには、カップリングコン
デンサ35の充電時間をできるだけ短くする必要があ
る。
【0057】そこで、この実施例では、オペアンプ37
の仮想接地点(反転入力端子)と出力及び入力を短絡す
るためのアナログスイッチ40,41を設けて充電回路
42を構成し、SCF23の中心周波数f0 の切換時
に、これらのアナログスイッチ40,41をオンするこ
とで、時定数を大幅に短くしてカップリングコンデンサ
35に急速充電することができるようになっている。こ
のため、SCF23の中心周波数f0 の切換後に直ちに
カップリングコンデンサ35の充電が完了し、連続的な
信号処理が可能となる。
【0058】一方、信号増幅回路36(GAIN)の出
力側には、図5に示すように、ピークホールド回路45
(P/H)とサンプルホールド用のボルテージホロワ回
路46(S/H)が並列に設けられ、両回路45,46
の出力側にはスイッチ手段であるアナログスイッチ54
が設けられている。ピークホールド回路45には、ホー
ルド用コンデンサ47が外付けされ、信号増幅回路36
の出力信号とホールド用コンデンサ47の充電電圧とを
オペアンプ48に入力して、前者が後者よりも高いとき
に、P−MOS型のトランジスタ49をオンさせてホー
ルド用コンデンサ47に充電する動作を繰り返すことに
よって、ホールド用コンデンサ47にピーク値を保持さ
せるようになっている。
【0059】ピークホールド回路45のトランジスタ4
9とホールド用コンデンサ47との間には、抵抗50と
アナログスイッチ51が直列に設けられ、上記抵抗50
とホールド用コンデンサ47とで時定数を持たせること
によって、高周波ノイズをホールドしないようにすると
共に、SCF23のポストフィルタ52(ローパスフィ
ルタ)としても機能させるようにしている。このポスト
フィルタ52の時定数を信号周波数と折り返し雑音周波
数との間の適当な時間に設定すれば、信号のピークホー
ルドとしての機能とポストフィルタとしての機能を1つ
の回路で実現することができる。
【0060】また、このピークホールド回路45には、
後述するA/D変換終了後に、ホールド用コンデンサ4
7に保持されたピーク値を各アナログスイッチ81〜8
6のオン・オフの切換によりリセットするためのリセッ
ト回路90が設けられている。この場合、ピークホール
ド時には、各アナログスイッチ81〜86は図5に示す
状態に維持され、ホールド用コンデンサ47にピーク値
を保持させ、このピーク値をリセットするときには、各
アナログスイッチ81〜86のオン・オフを切り換えて
ピークホールド回路45自体をグランドレベルをボルテ
ージホロワする回路に切り換え、リセット回路90を通
してホールド用コンデンサ47を放電させることで、ピ
ーク値をリセットするものである。これにより、ピーク
値のリセットを素早く行うことができる。
【0061】一方、ボルテージホロワ回路46は、オペ
アンプ53によって信号増幅回路36の出力信号をバッ
ファリングするだけの回路である。従って、このボルテ
ージホロワ回路46の出力信号によって信号の周波数特
性や歪み率等の動的特性を検査したり、フェイル判定を
行うことができる。
【0062】ノック制御時には、ホールド用コンデンサ
47に保持された信号ピーク値を8ビットのA/D変換
器18(コンパレータ)でディジタル値化し、この値を
LSI14に内蔵されたマイクロコンピュータ30で統
計処理することでノックの有無を判定する。
【0063】一方、ノックセンサ11,12の断線等の
フェイル検出を行うときには、ボルテージホロワ回路4
6の出力側のアナログスイッチ54をオンして、ボルテ
ージホロワ回路46でバッファリングされた交流信号を
A/D変換器18に出力し、このA/D変換器18で所
定の比較値と比較した結果でディジタル的に積分を行
い、所定時間内の積分値によってフェイルの有無を検出
する。また、回路検査時にも、このボルテージホロワ回
路46に切り換えることによって、信号増幅回路36の
検査やオペアンプ53の交流特性の検査が行えるため、
検査時間の短縮,検査品質の向上が可能となる。
【0064】このボルテージホロワ回路46は時定数が
大きくなると、信号が歪むため、ボルテージホロワ回路
46に切り換えたときには、ボルテージホロワ回路46
の出力側が抵抗を介さずにアナログスイッチ54を介し
てホールド用コンデンサ47に接続され、アナログスイ
ッチ54のオン抵抗とホールド用コンデンサ47との時
定数でSCF23のポストフィルタ(ローパスフィル
タ)として機能するようになっている。
【0065】この場合、信号の周波数fと、ピークホー
ルド回路45のローパスフィルタとしてのカットオフ周
波数fc (P/H)と、ボルテージホロワ回路46のロ
ーパスフィルタとしてのカットオフ周波数fc (S/
H)と、SCF23のサンプリングクロック周波数fcl
k との大小関係は次のようになる。
【0066】fc (P/H)<f(信号)<fc (S/
H)<fclk また、ピークホールド回路45でのピーク値の検出とボ
ルテージホロワ回路46でのフェイル検出とは、図7に
示すようなタイミングで切り換えられる。
【0067】図1に示すように、プレフィルタ22,外
部抵抗R1〜R4,カップリングコンデンサ35及びホ
ールド用コンデンサ47を除く全ての信号処理回路13
がマイクロコンピュータ30と共に1つのLSI14に
集積され、マイクロコンピュータ30の制御信号がデー
タバス61を介してコントロールレジスタ62に与えら
れ、このコントロールレジスタ62によって信号処理回
路13の動作,信号処理特性がリアルタイムに制御され
る。マイクロコンピュータ30は、エンジンの気筒判別
信号,基準角度信号を解読し、エンジンの気筒や回転数
に応じて、マルチプレクサ15,16では、ノックセン
サ信号,基準電圧AVref-,アジャスト信号の選択を行
い、SCF23では、サンプリングクロック周波数やキ
ャパシタ比を変化させて中心周波数を設定し、信号増幅
回路36では、増幅率や急速充電の選択を行い、ピーク
ホールド回路45では、ピークホールドとボルテージホ
ロワの選択を行い、A/D変換器18では、A/D変換
スタートやエンド、ディジタル積分のコンパレータ変換
スタートやエンド等をリアルタイムに制御し、きめ細か
な信号処理を実現している。また、LSI14は、I/
Oポート63を介して外部のマイクロコンピュータ等と
の間で信号を送受信できるようにもなっている。
【0068】ところで、信号処理回路13は、オペアン
プを用いて構成されているが、このオペアンプは実際に
はオフセット電圧を有している。本構成の場合、センサ
出力を最終的にピーク値として検出するため、カップリ
ングコンデンサ35以降の信号増幅回路36とピークホ
ールド回路45のオペアンプのオフセット電圧がピーク
値に含まれてしまう。
【0069】そこで、センサ出力のピーク値を検出しな
い時間に、マルチプレクサ16で基準電圧AVref-を選
択し、センサ出力の含まれない基準電圧AVref-のみを
SCF23,信号増幅回路36,ピークホールド回路4
5で処理して、そのピーク値をA/D変換器18でディ
ジタル化し、その値をマイクロコンピュータ30のメモ
リに記憶させておく。このピーク値は、センサ出力が0
のときのピーク値で、その中にはオフセット電圧も含ま
れる。従って、センサ出力を選択したときのピーク値の
A/D変換値から、先に求めておいた基準電圧AVref-
を選択したときのピーク値のA/D変換値を差し引く処
理をマイクロコンピュータ30に行わせることによっ
て、正確なセンサ出力のピーク値を検出するようにして
いる。
【0070】また、図1に示すように、A/D変換器1
8は、2つのアナログスイッチ65,66を切り換える
ことによって、ピークホールド回路45(ボルテージホ
ロワ回路46)の出力とマルチプレクサ15の出力とを
選択的に切り換えて入力できるようになっている。A/
D変換器18を検査する場合やエンジン機種等のアジャ
スト用の他の情報をマイクロコンピュータ30に読み込
ませる場合には、アナログスイッチ65をオンしてマル
チプレクサ15からA/D変換器18に信号を直接入力
する。
【0071】つまり、A/D変換器18は、信号処理回
路13の最終段に設けられているため、A/D変換器1
8に信号を直接入力できるマルチプレクサ15がない
と、A/D変換器18を検査するのに、その前段の他の
回路を動作させる必要があり、A/D変換器18の詳細
な検査は困難である。
【0072】この点、この実施例では、A/D変換器1
8に検査信号を直接入力できるマルチプレクサ15を設
けているので、A/D変換器18の検査では、マルチプ
レクサ15からA/D変換器18に検査信号を直接入力
することによって、他の信号処理回路を動作させること
なく、単独に検査することができ、検査時間の短縮,検
査品質の向上を図ることができる。しかも、このマルチ
プレクサ15を介してエンジン機種等のアジャスト用の
他の情報もA/D変換器18を介してマイクロコンピュ
ータ30で読み取ることができ、その情報に応じて制御
内容を自動調整することも可能である。
【0073】以上説明した第1実施例では、センサ出力
の切換時に、サンプリングクロック周波数fclk を最大
にする(又は大きくする)ことによって、SCF23の
中心周波数f0 を一時的に高めてSCF23の応答性を
速めるようにしたが、前述した(1)式から明らかなよ
うに、SCF23のキャパシタ比C2/C1を小さくす
ることによっても、中心周波数f0 を高めることができ
る。このキャパシタ比C2/C1の切換とサンプリング
クロック周波数fclk の切換とを組み合わせれば、中心
周波数f0 の調整を更に細かく行うことができるが、い
ずれか一方の切換のみによって中心周波数f0 を調整す
るようにしても良い。
【0074】キャパシタ比C2/C1を切り換える場合
には、図8に示す本発明の第2実施例のようにSCF7
0を構成すれば良い。このSCF70は、各スイッチト
キャパシタ積分器27のオペアンプ29のフィードバッ
ク回路に、2つのキャパシタC2a,C2bを並列に設け、
一方のキャパシタC2aにはアナログスイッチ等のスイッ
チング素子71を直列に設けると共に、このスイッチン
グ素子71のオフ時に一方のキャパシタC2aの電位を基
準電圧AVref-に固定するためのアナログスイッチ等の
スイッチング素子72を設けている。これら両スイッチ
ング素子71,72が特許請求の範囲でいうキャパシタ
比可変手段として機能する。
【0075】この場合、通常は、図8に示すように、一
方のスイッチング素子71がオンして他方のスイッチン
グ素子72がオフした状態に保持される。この状態で
は、キャパシタ比が(C2a+C2b)/C1となり、SC
F70の中心周波数f0 は次の(4)式で求められる。
【0076】
【数2】 これに対し、センサ出力の切換時には、一方のスイッチ
ング素子71がオフして他方のスイッチング素子72が
オンした状態に切り換えられ、一方のキャパシタC2aの
電位が基準電圧AVref-に固定される。この状態では、
キャパシタ比がC2b/C1となって小さくなり、SCF
70の中心周波数f0 は次の(5)式で求められる。
【0077】
【数3】 これら(4),(5)式から明らかなように、キャパシ
タ比を小さくすることによっても中心周波数f0 を高め
ることができる。このキャパシタ比の切換と同時にサン
プリングクロック周波数fclk を大きくしても良いこと
は前述した通りである。
【0078】ところで、ピークホールド回路45で検出
したピーク値は、A/D変換器18でA/D変換される
と、リセットされて次の期間のピークホールドを開始す
るという動作を繰り返す。従って、ピーク値のリセット
時期が遅れてA/D変換終了からピークホールド開始ま
での時間が長くかかると、信号処理能力が低下する。ち
なみに、前述した第1実施例では、マイクロコンピュー
タ30がA/D変換終了を監視し、A/D変換終了を確
認した後にコントロールレジスタ62にピーク値リセッ
トデータを出力し、このデータをコントロールレジスタ
62でデコードしてピークホールド回路45のリセット
回路90に切り換えるという処理を行うので、これらの
処理のためにピーク値のリセット時期が若干遅れる。
【0079】この問題を解決するには、図9及び図10
に示す本発明の第3実施例のように構成すれば良い。即
ち、A/D変換器18からピークホールド回路45のリ
セット回路90の各アナログスイッチ81〜86(図5
参照)にピークホールド制御信号を与えるように構成す
る。このピークホールド制御信号は、A/D変換器18
がピーク値のA/D変換を終了すると同時にピークホー
ルド回路45のリセット回路90に出力され、直ちにピ
ーク値のリセット(ホールド用コンデンサ47の放電)
が行われる。ピーク値のリセットに必要な所定時間(リ
セット期間)が経過すると、ピークホールド制御信号が
解除されて、直ちにピークホールドが再開される(図1
0参照)。
【0080】この構成によれば、マイクロコンピュータ
30やコントロールレジスタ62の処理を必要としない
ので、A/D変換,ピーク値のリセット及びピークホー
ルド開始という一連の処理を時間遅れなく連続して行う
ことができて、信号処理能力を更に向上することができ
る。
【0081】尚、本発明の信号処理回路は、ノック制御
システムに限られず、複数の交流信号を切り換えながら
フィルタリングする種々の信号処理回路に適用して実施
できる。また、入力信号の数も2つに限定されず、3つ
以上であっても良いことは言うまでもない。
【0082】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の請求項1の信号処理回路では、信号選択手段の出力信
号が切り換えられるときに、中心周波数を一時的に高め
るようにしたので、信号切換時にスイッチトキャパシタ
フィルタの応答性を速めることができて、1つのスイッ
チトキャパシタフィルタによって複数の入力信号を短時
間で連続的にフィルタリングすることができる。これに
より、回路構成を簡単化することができ、LSIに内蔵
する場合でもチップの面積の増大を抑えることができ、
低コスト化を実現することができる。
【0083】また、請求項2では、エンジン回転数又は
気筒切換等による入力信号の変化状態を検出し、入力信
号が所定状態に変化したことを検出したときにスイッチ
トキャパシタフィルタの中心周波数を一時的に変更する
ようにしたので、エンジン回転数又は気筒切換等による
入力信号の変化に応じたきめ細かな信号処理が可能とな
る。
【0084】また、請求項3では、信号切換時にスイッ
チトキャパシタフィルタのサンプリングクロック周波数
を一時的に高め、請求項4では、信号切換時にスイッチ
トキャパシタフィルタのキャパシタ比を一時的に小さく
するようにしたので、請求項1の場合と同じく、信号切
換時にスイッチトキャパシタフィルタの応答性を速める
ことができて、1つのスイッチトキャパシタフィルタに
よって複数の入力信号を短時間で連続的にフィルタリン
グすることができる。
【0085】更に、請求項5では、信号切換時に、フィ
ルタ信号処理手段に設けられた充電回路によりカップリ
ングコンデンサを急速に充電するようにしたので、信号
切換後に直ちにカップリングコンデンサの充電を完了さ
せることができて、カップリングコンデンサの充電時間
による信号処理能力の低下を抑えることができる。
【0086】また、請求項6では、信号選択手段とスイ
ッチトキャパシタフィルタとの間にプレフィルタを設け
たので、信号選択手段の前段にプレフィルタを設ける場
合とは異なり、プレフィルタが1個で済み、プレフィル
タの回路構成を簡単化することができる。
【0087】更に、請求項7では、フィルタ信号処理手
段に設けられたピークホールド回路のホールド用コンデ
ンサを用いてポストフィルタを構成しているので、ポス
トフィルタの回路構成も簡単化することができる。
【0088】また、請求項8では、ピークホールド回路
にボルテージホロワ回路を並列に設け、これらピークホ
ールド回路の出力とボルテージホロワ回路の出力とをス
イッチ手段により選択的に切り換えて取り出すようにし
たので、ボルテージホロワ回路を利用して、信号の周波
数特性や歪み率等の動的特性を検査したり、フェイル判
定を行うことができる。しかも、ピークホールド回路に
切り換えたときの時定数がボルテージホロワ回路に切り
換えたときの時定数よりも大きくなるので、ピークホー
ルド時に高周波ノイズをホールドしないようにして、精
度の高いピーク値の検出を可能にすると共に、ボルテー
ジホロワ回路側に切り換えたときには、時定数を小さく
して、交流信号の歪みを抑え、精度の高いディジタル積
分も可能となる。
【0089】また、請求項9では、信号増幅回路のフィ
ードバック抵抗を複数並列に設け、各フィードバック抵
抗に直列に設けられたアナログスイッチを選択的にオン
・オフすることにより増幅率を切り換えるように構成
し、各アナログスイッチのオン抵抗の比が増幅率(フィ
ードバック抵抗)とは逆の比になるように設定すると共
に、信号増幅回路の入力抵抗にも直列にダミーのアナロ
グスイッチを設けているので、アナログスイッチのオン
抵抗の影響を排除して、増幅率に誤差が生じないように
することができる。
【0090】更に、請求項10のように、入力信号の変
化状態に応じて前記信号増幅回路の増幅率を切り換える
ようにすれば、エンジンの気筒毎或は回転数等の動特性
に応じて入力信号のダイナミックレンジが変化するとい
う事情があっても、信号増幅回路の出力信号のダイナミ
ックレンジを適正なものとすることができ、きめ細かな
信号処理が可能となる。
【0091】更に、請求項11では、信号選択手段を、
複数の入力信号の他に、信号処理回路の基準電圧を入力
信号として選択できるように構成し、基準電圧を選択し
たときに得られた信号値をオフセット電圧として検出
し、複数の入力信号のいずれかを選択したときに得られ
た信号値からオフセット電圧を差し引くようにしたの
で、フィルタ信号からオフセット電圧を差し引いた正確
な交流成分のみを抽出することができ、誤差要因を排除
することができる。
【0092】また、請求項12では、フィルタ信号処理
手段の最終段にA/D変換器を設けると共に、アジャス
ト用の信号選択手段によりアジャスト用の複数の入力信
号のうちの1つを選択してA/D変換器に直接入力させ
ることができるようになっているので、A/D変換器の
検査では、他の信号処理回路を動作させることなく、単
独に検査することができ、検査時間の短縮,検査品質の
向上を図ることができる。しかも、アジャスト用の信号
選択手段によりアジャスト用の他の情報もA/D変換器
を介して読み取ることができ、この情報に応じて制御内
容を自動調整することも可能である。
【0093】また、請求項13では、ピークホールド回
路にホールドされたピーク値をリセットするときには、
ピークホールド回路に設けられたリセット回路のアナロ
グスイッチの切換によりグランドレベルをボルテージホ
ロワする回路に切り換えるようにしたので、リセット回
路を通してホールド用コンデンサを短時間で放電させる
ことができて、ピーク値のリセットを素早く行うことが
できる。
【0094】更に、請求項14では、フィルタ信号処理
手段をコントロールレジスタを介してエンジンの気筒
別,回転数別,センサ別等に応じてリアルタイムに信号
処理特性を変更しながら制御できるノック信号処理回路
を内蔵したマイクロコンピュータとして構成したので、
エンジンの気筒別,回転数別,センサ別等に応じてマイ
クロコンピュータとコントロールレジスタとの間でリア
ルタイムにデータをやり取りすることで、スイッチトキ
ャパシタフィルタ等の信号処理特性をリアルタイムで制
御でき、きめ細かな信号処理が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す信号処理回路全体の
ブロック図である。
【図2】マルチプレクサの回路図である。
【図3】SCF(スイッチトキャパシタフィルタ)の回
路図である。
【図4】信号増幅回路の回路図である。
【図5】ピークホールド回路の回路図である。
【図6】(a)は従来のSCF(スイッチトキャパシタ
フィルタ)の応答性を示す図、(b)は第1実施例のS
CFの応答性を示す図である。
【図7】ピークホールド回路によるピーク値検出とボル
テージホロワ回路によるフェイル検出との切換タイミン
グを示すタイミングチャートである。
【図8】本発明の第2実施例を示すSCF(スイッチト
キャパシタフィルタ)の回路図である。
【図9】本発明の第3実施例を示す要部のブロック図で
ある。
【図10】ピークホールドとリセットの関係を説明する
図である。
【符号の説明】
11,12…ノックセンサ、13…信号処理回路、14
…LSI、15…マルチプレクサ(アジャスト用の信号
選択手段)、16…マルチプレクサ(信号選択手段)、
18…A/D変換器、22…プレフィルタ、23…SC
F(スイッチトキャパシタフィルタ)、30…マイクロ
コンピュータ、32…発振分周器(周波数可変手段)、
35…カップリングコンデンサ、36…信号増幅回路、
40,41…アナログスイッチ、42…充電回路、45
…ピークホールド回路、46…サンプルホールド用のボ
ルテージホロワ回路、47…ホールド用コンデンサ、5
0…抵抗、52…ポストフィルタ、54…アナログスイ
ッチ(スイッチ手段)、70…SCF(スイッチトキャ
パシタフィルタ)、71,72…スイッチング素子(キ
ャパシタ比可変手段)、81〜86…アナログスイッ
チ、90…リセット回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 裕彦 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内 (72)発明者 本田 卓矢 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の入力信号のうちの1つを選択して
    出力する信号選択手段と、 この信号選択手段により選択された信号を所定の中心周
    波数にてフィルタリングするスイッチトキャパシタフィ
    ルタと、 前記信号選択手段により選択された信号が切り換えられ
    るときに前記中心周波数を一時的に変更する周波数可変
    手段とを備えたことを特徴とする信号処理回路。
  2. 【請求項2】 入力信号を所定の中心周波数にてフィル
    タリングするスイッチトキャパシタフィルタと、 エンジン回転数又は気筒切換等による入力信号の変化状
    態を検出する入力信号状態検出手段と、 この入力信号状態検出手段により入力信号が所定状態に
    変化したことを検出したときに前記スイッチトキャパシ
    タフィルタの中心周波数を一時的に変更する周波数可変
    手段とを備えたことを特徴とする信号処理回路。
  3. 【請求項3】 前記周波数可変手段は、前記信号選択手
    段の出力信号が切り換えられるときに前記スイッチトキ
    ャパシタフィルタのサンプリングクロック周波数を一時
    的に高めることにより前記中心周波数を一時的に変更す
    ることを特徴とする請求項1又は2に記載の信号処理回
    路。
  4. 【請求項4】 前記周波数可変手段は、前記信号選択手
    段の出力信号が切り換えられるときに前記スイッチトキ
    ャパシタフィルタのキャパシタ比を一時的に小さくする
    ことにより前記中心周波数を一時的に変更することを特
    徴とする請求項1又は2に記載の信号処理回路。
  5. 【請求項5】 前記スイッチトキャパシタフィルタの出
    力側にカップリングコンデンサを介してフィルタ信号処
    理手段を設け、このフィルタ信号処理手段は、前記信号
    選択手段により信号が切り換えられるときに前記カップ
    リングコンデンサの電荷を抜く充電回路を備えているこ
    とを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の信号
    処理回路。
  6. 【請求項6】 前記信号選択手段と前記スイッチトキャ
    パシタフィルタとの間にプレフィルタを設けたことを特
    徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の信号処理回
    路。
  7. 【請求項7】 前記フィルタ信号処理手段の後段に、フ
    ィルタ信号のピーク値を保持するピークホールド回路を
    備え、このピークホールド回路のホールド用コンデンサ
    に抵抗を接続してポストフィルタを構成したことを特徴
    とする請求項5又は6に記載の信号処理回路。
  8. 【請求項8】 前記ピークホールド回路には、ボルテー
    ジホロワ回路を並列に設け、これらピークホールド回路
    の出力とボルテージホロワ回路の出力とを選択的に切り
    換えるスイッチ手段を設け、ピークホールド回路に切り
    換えたときの時定数がボルテージホロワ回路に切り換え
    たときの時定数よりも大きくなるように構成したことを
    特徴とする請求項7に記載の信号処理回路。
  9. 【請求項9】 前記フィルタ信号処理手段は、前記カッ
    プリングコンデンサを介して入力されるフィルタ信号の
    増幅率を切り換えるために、抵抗値の異なる複数のフィ
    ードバック抵抗が並列に設けられた信号増幅回路を備
    え、各フィードバック抵抗にそれぞれアナログスイッチ
    を直列に設けて、各アナログスイッチを選択的にオン・
    オフすることで増幅率を切り換えるようにしたものであ
    って、 各フィードバック抵抗のアナログスイッチのオン抵抗の
    比が増幅率とは逆の比になるように設定すると共に、前
    記信号増幅回路の入力抵抗にも直列にダミーのアナログ
    スイッチを設けたことを特徴とする請求項5乃至8のい
    ずれかに記載の信号処理回路。
  10. 【請求項10】 前記入力信号状態検出手段の検出結果
    に応じて前記信号増幅回路の増幅率を切り換える増幅率
    切換手段を設けたことを特徴とする請求項9に記載の信
    号処理回路。
  11. 【請求項11】 前記信号選択手段は、前記複数の入力
    信号の他に、信号処理回路の基準電圧を入力信号として
    選択できるように構成され、前記基準電圧を選択したと
    きに得られた信号値をオフセット電圧として検出し、前
    記複数の入力信号のいずれかを選択したときに得られた
    信号値から前記オフセット電圧を差し引くように構成し
    たことを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載
    の信号処理回路。
  12. 【請求項12】 前記フィルタ信号処理手段の最終段に
    A/D変換器を設ける一方、前記信号選択手段の他にア
    ジャスト用の信号選択手段を設け、このアジャスト用の
    信号選択手段は、複数の入力信号のうちの1つを選択し
    て、その信号をスイッチトキャパシタフィルタ,信号増
    幅回路,ピークホールド回路,ボルテージホロワ回路を
    経由せずに、前記A/D変換器に直接入力させるように
    構成されていることを特徴とする請求項5乃至11のい
    ずれかに記載の信号処理回路。
  13. 【請求項13】 前記ピークホールド回路には、ピーク
    値をリセットするときに該ピークホールド回路をアナロ
    グスイッチの切換によりグランドレベルをボルテージホ
    ロワする回路に切り換えるリセット回路を設け、このリ
    セット回路を通して前記ホールド用コンデンサを放電さ
    せることで、ピーク値をリセットするように構成したこ
    とを特徴とする請求項7乃至12のいずれかに記載の信
    号処理回路。
  14. 【請求項14】 前記フィルタ信号処理手段をコントロ
    ールレジスタを介してエンジンの気筒別,回転数別,セ
    ンサ別等に応じてリアルタイムに信号処理特性を変更し
    ながら制御できるように構成したことを特徴とする請求
    項5乃至13のいずれかに記載のノック信号処理回路内
    蔵型マイクロコンピュータ。
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